【24卒】面接官が教える「日本郵政グループ」の面接対策

日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の日本郵政グループに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
日本郵政グループに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、日本郵政グループの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、誠実さと行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ日本郵政グループを選ぶのかについて的確に答えられなくてはいけません。
さらに日本郵政グループの中で、なぜ日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)なのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にも日本郵政グループの就職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、日本郵政グループの採用情報とともに、就職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、日本郵政グループを構成する日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基にエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
日本郵政グループの求める人材
日本郵政グループはどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページにある新卒採用情報の「採用に関するよくある質問」には、求める人物像が明記されています。
求める人物像は、会社や採用区分によって異なる部分もありますが、共通しているのは、『「誠実」で、「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する人材』です。
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。理解しておきましょう。
日本郵政グループの新卒採用情報について【就活】
はじめに日本郵政グループの新卒採用情報について以下に記します。
日本郵政グループは、日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の4社一括で募集しています。
- 募集職種
募集職種は、総合職、地域基幹職・エリア基幹職、一般職の3つです。
- 総合職は、サービスや仕組みを自ら創り上げ、コントロールすることが主な仕事です。
総合職のうち、日本郵政は、ITデジタル、ゆうちょ銀行は、マーケット・デジタル、かんぽ生命保険は、アクチュアリー・クオンツ・デジタルも募集しています。
勤務地は、本社及び全国各地の事業所となります。
- 地域基幹職・エリア基幹職は、顧客にサービスを提供することが主な仕事です。
日本郵便は、地域基幹職を窓口コースと郵便コースに分けて募集しています。
ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険はエリア基幹職としての募集です。
かんぽ生命は、リテール営業と企画管理・法人営業に分けて募集しています。
応募エリア内での転勤があり、将来の管理者・役職者候補としての活躍が期待される職種です。
勤務地について、日本郵便は応募エリア内の郵便局です。
ゆうちょ銀行は、応募エリア内の直営店、貯金事務センター、エリア本部等です。
かんぽ生命保険は、応募エリア内の事業所です。
- 一般職は、顧客にサービスを提供することが主な仕事です。
日本郵便は、一般職を窓口コースと郵便コースに分けて募集しています。
かんぽ生命保険は、一般職としての募集です。
(ゆうちょ銀行の募集はありません。)
役職者や管理者への登用はなく、転居を伴う転勤もありません。
勤務地について、日本郵便は応募エリア内の郵便局です。
かんぽ生命保険は、本社、応募エリア内のサービスセンター等です。
- 総合職は、サービスや仕組みを自ら創り上げ、コントロールすることが主な仕事です。
- 採用フロー
- 総合職
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
日本郵政(ITデジタル)、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の応募は、それぞれで受け付けます。採用フローは4社共通です。
- 地域基幹職・エリア基幹職
日本郵便(地域基幹職)
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険(エリア基幹職)
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
会社・職種・エリア・コース別に募集・選考します。
- 一般職
日本郵便
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
かんぽ生命保険
WEBエントリー→履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
会社・エリア・コース別に募集・選考します。
- 総合職
- エントリーシート(23年卒)
自己PRに関すること
- 自己PR(400字以内)
- 学業、ゼミ、研究室等の内容(250字以内)
- 学生時代に最も苦労あるいは努力した経験、そしてそこから学んだことを具体的に記載してください。(400字以内)
- 趣味・特技(120字以内)
志望動機に関すること
- 「日本郵政グループ及び以下の会社(日本郵政・日本郵便・ゆうちょ銀行・かんぽ生命)を志望する理由」を応募する会社欄に記載してください。(400字以内)―総合職
- 日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)を志望する理由を教えてください(100字以上、200字以内)―地域基幹職・エリア基幹職
- 面接
面接では、学生時代に力を入れたこと、志望動機の深掘りがあります。
総合職
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 大学で力を入れた勉強は何ですか、そこから得たことは何ですか
- 学生時代に頑張ってきたことは何ですか、それをやろうとした理由、苦労したこと、それを会社でどのように活かしていきますか
- 他の人と協力して頑張ったことはありますか(自分の役割)
- アルバイト経験について教えてください
- つらかったことを乗り越えた経験はありますか
- 長所と短所は何ですか(長所を職場でどのように活かし、短所は、どのように乗り越えるか)
- 人と意見が対立した時に自分の意見を押し通した経験と、自分の意見を曲げた経験をそれぞれ具体的に話してください
- リーダーシップとは何ですか
- コミュニケーションをとることで大切にしていることは何ですか
- 最近読んだ本について話してください
志望動機に関すること
- 就活の軸を教えてください
- 日本郵政グループを志望する理由を教えてください
- 日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)を志望する理由を教えてください
- 総合職の志望理由を教えてください
- 日本郵政、日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)に抱いているイメージは何ですか
- これからの日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)には何が必要と思いますか
- 公共性と収益性を両立させるためにはどうしたら良いですか
- 入社したら会社をどのような方向に持っていきたいですか
- 入社後、取り組みたい仕事は何ですか
- 入社後のキャリアビジョンを教えてください
- 転勤は大丈夫ですか
- 他社の応募状況と当社の志望順位について教えてください
地域基幹職・エリア基幹職
自己PRに関すること
- 大学で勉強したことを会社でどのように活かせますか
- 学業で一番頑張ったことは何ですか
- 学生時代に頑張ってきたことは何ですか、それをやろうとした理由、苦労したこと、それを会社でどのように活かしていきますか
- サークル活動の経験とそこでの役割を教えてください
- アルバイトの経験と、その経験がどう仕事で活かせますか
- 強みと弱みは何ですか、強みは入社したらどのように活かせますか
- 失敗経験を話してください
- チームワークの経験はありますか
- ストレス発散法はありますか
志望動機に関すること
- 日本郵政グループを志望する理由を教えてください
- 日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)を志望する理由を教えてください
- 地域基幹職、コースの志望理由を教えてください
- 仕事の内容を理解していますか
- 窓口はノルマがあるが大丈夫ですか
- 営業中心の仕事だが大丈夫ですか
- 希望するエリアに行けないこともあるが大丈夫ですか
- 顧客とどのようなコミュニケーションをとりますか
- 郵便局という小さい組織の中で、社員とうまくやっていくためにはどのようにしますか
- 郵便局はどのような場面で利用していますか
- 手紙の文化を若者に残すためにはどうすれば良いですか
- 他社の応募状況と当社の志望順位について教えてください
一般職
自己PRに関すること
- 学生時代に頑張ってきたことは何ですか、なぜそれを行おうとしましたか、困難にどう対処しましたか
- 一緒に活動する人達との人間関係は良好ですか
- サークル活動について、頑張ったことを話してください
- 趣味は何ですか
志望動機に関すること
- 日本郵政グループを志望する理由を教えてください
- 日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)を志望する理由を教えてください
- なぜ一般職を希望しますか
- 同じ作業をすることは大丈夫ですか
- 他社の応募状況を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 4014名(総合職71名 地域基幹職1491名 一般職2452名)
20年度入社実績 3767名(総合職53名 地域基幹職1284名 一般職2430名)
21年度入社実績 2045名(総合職170名 地域基幹職555名 一般職1320名)
22年度入社実績 1557名
総合職207名(日本郵便45名、ゆうちょ銀行81名、かんぽ生命保険約81名)
地域基幹職 日本郵便225名(窓口コース106名 郵便コース119名)
エリア基幹職146名(ゆうちょ銀行60名、かんぽ生命保険86名)
一般職979名(日本郵便:窓口コース647名、郵便コース315名、かんぽ生命保険17名)23年度入社計画 1105名
総合職225名(日本郵政15名 日本郵便50名、ゆうちょ銀行80名、かんぽ生命保険約80名)
地域基幹職 日本郵便200名(窓口コース100名 郵便コース100名)
エリア基幹職520名(ゆうちょ銀行50名、かんぽ生命保険470名:リテール営業380名 企画管理・法人営業90名)
一般職160名(日本郵便:窓口コース50名、郵便コース110名) - 22年新卒入社大学別就職者数
日本郵便
国公立大:
東京大4、京都大2、北海道大1、名古屋大1、大阪大1、九州大1、一橋大3、筑波大2、千葉大2、電通大1、都立大2、横浜国大1、大阪市大2、神戸大1、岡山大1、熊本大2、他
私立大:
早稲田大10、慶応大2、上智大4、明治大4、中央大2、法政大5、成蹊大2、成城大1、國學院大6、日本大6、東洋大6、専修大2、大妻女子大1、千葉工大1、神奈川大3、愛知大8、愛知学院大3、愛知淑徳大3、中京大6、南山大2、名城大4、同志社大4、立命館大4、関西大4、関西学院大5、京都産業大5、龍谷大1、京都女子大2、同志社女子大3、追手門大4、近畿大4、桃山学院大1、甲南大1、西南学院大3、他
ゆうちょ銀行
国公立大:
東京大3、北海道大2、東北大1、名古屋大1、大阪大1、筑波大1、千葉大2、東京外大1、横浜国大3、横浜市大1、熊本大1、他
私立大:
早稲田大9、慶応大9、上智大4、明治大7、青山学院大4、中央大7、法政大4、学習院大3、國學院大2、日本大1、東洋大3、駒沢大1、東京理科大1、東京女子大2、日本女子大3、大妻女子大2、神奈川大1、愛知淑徳大2、名城大1、同志社大6、立命館大2、関西大1、関西学院大1、京都産業大1、龍谷大1、同志社女子大1、近畿大2、桃山学院大1、甲南大1、西南学院大1、他
かんぽ生命保険
国公立大:
名古屋大2、大阪大1、筑波大1、都立大1、横浜国大2、横浜市大1、大阪市大2、神戸大1、他
私立大:
早稲田大11、慶応大9、上智大2、明治大2、青山学院大3、中央大12、法政大9、学習院大1、成蹊大1、明治学院大3、国学院大1、東洋大2、駒沢大1、専修大3、日本女子大2、昭和女子大1、愛知学院大1、中京大3、南山大2、名城大2、同志社大6、立命館大5、関西大3、関西学院大4、京都産業大2、龍谷大1、京都女子大1、同志社女子大2、追手門学院大1、近畿大3、摂南大1、甲南大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2022年9月4日号)参照
- 学歴フィルター
日本郵政グループは全国の国公立大学、私立大学を採用しています。
学歴フィルターはありません。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■誠実さと行動力を自分の中で探してアピールする
上記の求める人材にあるように、日本郵政グループは、『「誠実」で、「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する人材』を求めています。
ここで、『「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する』ことは行動力を表しています。
なので、日本郵政グループは、特に誠実さと行動力を求めていると考えられます。
また、日本郵便やゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の、「ビジョンの実現に向けて」求める人材が載っています。
- 日本郵便は、「共創プラットフォ―ム」を目指しており、公共性の高いサービスを手がける「誠実さ」と、あたらしい価値を創っていきたいという「挑戦する意思」を持つ人材を求めています。
- ゆうちょ銀行は、最も身近で信頼される銀行を目指しており、求める人物像は、「『誠実』で、『情熱』と『高い志』を持ち、失敗を恐れず『チャレンジ』する人材」としています。
- かんぽ生命保険は、顧客から選ばれる真に日本一の保険会社を目指しており、誇りと使命感を持ち若さに溢れる力を発揮して、顧客から信頼され選ばれる会社をつくっていける人材を求めています。
以上のように、個別の会社毎の求める人材でも、誠実さと行動力が表現されています。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、誠実さと行動力をアピールしましょう。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、そこでどのような困難があり、困難を解決するためにどのように粘り強く行動して乗り越えたか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
そして、活動の中で、関係するメンバーに対して誠実に対応したことがわかるように説明してください。
但し、日本郵政グループは採用するすべての人に行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■チームワークもできることを説明する
日本郵政グループの日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の面接では、チームワークに関する質問も多くなされています。
例えば、総合職では、「他の人と協力して頑張ったことはありますか」「人と意見が対立した時に自分の意見を押し通した経験と、自分の意見を曲げた経験をそれぞれ具体的に話してください」といった質問です。
地域基幹職・エリア基幹職では、「サークル活動の経験とそこでの役割を教えてください」「チームワークの経験はありますか」のような質問です。
一般職では、「一緒に活動する人達との人間関係は良好ですか」との質問があります。
これらから、日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険では、一緒に働く人たちとのチームワークが出来るかもみています。
面接でチームワークに関する質問があれば、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができていたとのエピソードを説明してください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ日本郵政グループを選ぶのか明確に伝える
メーカーや商社ではなく、なぜ日本郵政グループを志望するか、面接でその理由を説明できるようにしてください。
業界の基礎知識を得るためには下記のブログ記事が役に立ちます。
運送、銀行、生命保険について業務の理解を深めて、魅力を語ってください。
■なぜ日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を選ぶのか明確に伝える
日本郵政グループの経営理念、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが日本郵政グループを選んだ志望動機になります。
また、日本郵政グループと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
日本郵政を志望する人は、日本郵政グループや特殊法人などにも興味がある人であり、日本郵政と並行して、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、日本年金機構に応募する人が多いようです。
日本郵便を志望する人は、日本郵政グループや特殊法人に興味がある人であり、日本郵便と並行して、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、日本年金機構に応募する人が多いようです。
また、ゆうちょ銀行を志望する人は、日本郵政グループや銀行に興味がある人であり、ゆうちょ銀行と並行して、日本郵便や、日本郵政、かんぽ生命保険、メガバンクに応募する人が多いようです。
さらに、かんぽ生命保険を志望する人は、日本郵政グループや生命保険会社に興味がある人であり、かんぽ生命保険と並行して、日本郵便やゆうちょ銀行、4大生保に応募する人が多いようです。
たとえ応募した会社が第一志望でなくても、競合他社と比較し、面接ではなぜその応募先なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
■応募する職種、コースを選んだ理由と、その職種、コースでやりたい仕事は何かを明確に伝える
日本郵政グループの日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険は、職種・コース別採用となっています。
面接では応募する職種とコースを希望する理由、そこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
希望する職種・コースで注目している事業や商品、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社や仕事、商品に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
求める人材にあるように、日本郵政グループは、「情熱と高い志を持つ」人を求めています。
そのため、日本郵政グループ各社の面接では、会社に関する知識や、自社の商品に対する関心度を確認するためのいろいろな質問をします。
例えば総合職では、「日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険に抱いているイメージは何ですか」「これからの日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)には何が必要と思いますか」「公共性と収益性を両立させるためにはどうしたら良いですか」「入社したら会社をどのような方向に持っていきたいですか」といった質問です。
地域基幹職・エリア基幹職では、「仕事の内容を理解していますか」「窓口はノルマがあるが大丈夫ですか」「営業中心の仕事だが大丈夫ですか」「顧客とどのようなコミュニケーションをとりますか」「手紙の文化を若者に残すためにはどうすれば良いですか」のような質問です。
一般職でも、「同じ作業をすることは大丈夫ですか」と質問されます。
ホームページにある会社概要、グループ経営理念、事業内容などをよく読み、質問に答えられるように準備してください。
■日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたなら、応募先と同業なら○○業界志望と答えてください。
他社名を教えてほしいと聞かれたら、応募先と同等の大手企業に応募中ならそれを答えてください。
全くの異業種なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合なぜその業種に応募したのか答えられるようにしてください。
以上、日本郵政グループの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
日本郵政グループは、全国に張り巡らされた郵便局ネットワークを中心に、郵便・貯金・保険の三事業を中心としたさまざまな商品・サービスを提供する巨大企業グループです。
このような日本郵政グループ各社の面接を攻略するためには、まず運送、銀行、保険業界を取り巻く環境を理解することと、運送、銀行、保険業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
続いて、日本郵政グループとはどのようなグループなのかを理解することも面接準備には必須です。
日本郵政や日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社概要、日本郵政グループの経営理念、事業内容、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも日本郵政グループのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で日本郵政グループの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
日本郵政グループの面接攻略のまとめ【就活】
日本郵政グループに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
日本郵政グループが採用したい人材は、『「誠実」で、「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する人材』です。
面接では、学生時代に力を入れたこと、志望動機の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 誠実さと行動力を自分の中で探してアピールする
- チームワークもできることを説明する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ日本郵政グループを選ぶのか明確に伝える
- なぜ日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を選ぶのか明確に伝える
- 応募する職種、コースを選んだ理由と、その職種、コースでやりたい仕事は何かを明確に伝える
- 日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社や仕事、商品に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
- 日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは運送、銀行、保険の各業界を取り巻く環境を理解すると同時に、その業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、日本郵政や日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
それらの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
日本郵政グループの会社概要
ここからは日本郵政グループの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 日本郵政グループは、グループの持株会社として設立された日本郵政の子会社である日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などで構成されています。
- 日本郵政グループの前身は公共企業体の日本郵政公社です。2005年郵政民営化関連法可決・成立し、2006年に日本郵政株式会社が設立されます。
同年日本郵政の全額出資により郵便貯金事業の民営化準備会社として株式会社ゆうちょが、郵便保険事業の民営化準備会社として株式会社かんぽがそれぞれ設立されます。
2007年に、日本郵政の下に郵便事業株式会社と郵便局株式会社が設立されます。同年株式会社ゆうちょは、株式会社ゆうちょ銀行に、株式会社かんぽが株式会社かんぽ生命保険にそれぞれ商号変更します。
2012年郵便事業株式会社を郵便局株式会社に吸収合併させ日本郵便株式会社として再発足し現在に至っています。
- 日本郵政グループは、全国の郵便局を通じて、郵便・貯金・保険の3事業を中心とした商品・サービスを提供しています。
そして、顧客の生活全般にかかわり、顧客と地域・社会の役に立つ「トータル生活サポート企業グループ」を目指しています。
郵便局は、1,724すべての市町村に計24,284カ所あり、日本全国を網羅しています。
- 日本郵政グループのスローガンは、「そばにいるから、できることがある。」です。
- 日本郵便は、①店舗サービスとして郵便・貯金・保険というグループ3社の商品・サービスを提供しています。
②物流サービスとして郵便配達・国内物流事業 や、ロジスティクス事業、国際物流事業も手がけています。
- ゆうちょ銀行は、リテール事業や、日本最大級の機関投資家としての投資事業を手がけています。
- かんぽ生命保険は、郵便局および直営店チャネルを販売チャネルとして生命保険事業を手がけています。
- 2022年3月期の決算数字は次の通りです。
日本郵政
資本金は、3兆5,000億円です。
従業員数は、1,994名です。
経常収益は、11兆2,647億円です。
経常利益は、9,914億円です。
当期純利益は、5,016億円です。
日本郵便
資本金は4,000億円です。
従業員数は、191,702人です。
経常収益は、3兆6,569億円です。
経常利益は、1,435億円です。
当期純利益は、932億円です。
ゆうちょ銀行
資本金は3兆5,000億円です。
従業員数は、12,169人です。
連結粗利益は、1兆2,920億円です。
経常利益は、4,908億円です。
当期純利益は、3,550億円です。
かんぽ生命保険
資本金は5,000億円です。
従業員数は、7,645人です。(2021年3月末)
経常収益は、6兆4,542億円です。
経常利益は、3,561億円です。
当期純利益は、1,580億円です。
面接では「日本郵政グループのスローガンを知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
日本郵政グループの経営理念
ここでは日本郵政グループの経営理念を紹介します。
日本郵政グループ経営理念
郵政ネットワークの安心、信頼を礎として、民間企業としての創造性、効率性を最大限発揮しつつ、お客さま本位のサービスを提供し、地域のお客さまの生活を支援し、お客さまと社員の幸せを目指します。
また、経営の透明性を自ら求め、規律を守り、社会と地域の発展に貢献します。
日本郵便経営理念
「日本郵便は、全国津々浦々の郵便局と配達網等、その機能と資源を最大限に活用して、地域のニーズにあったサービスを安全、確実、迅速に提供し、人々の生活を生涯にわたって支援することで、触れ合いあふれる豊かな暮らしの実現に貢献します。」
ゆうちょ銀行経営理念
お客さまの声を明日への羅針盤とする「最も身近で信頼される銀行」を目指します。
かんぽ生命保険経営理念
いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。
経営理念は、面接において志望動機を答えるときにぜひとも知っておきたいものです。覚えておきましょう
日本郵政グループ中期経営計画
日本郵政グループは、中期経営計画『JP ビジョン2025 ~ お客さまと地域を支える「共創プラットフォーム」を目指して ~』(2021年度~2025年度)を策定し推進中です。ここでは、その概要を紹介します。
- 日本郵政グループの目指す姿
- お客さまと地域を支える「共創プラットフォーム」の実現
- そのために取り組むこと
デジタル・トランスフォーメーション(DX)を 推進し「デジタル郵便局」を立ち上げ、リアルな郵便局ネットワークと融合して、グループ内外との協業を促進し、幅広い世代・地域の顧客へ新たな価値を提供
コアビジネス(郵便・物流事業、銀行業、生命保険業)の充実強化に加え、不動産事業の拡大や新規ビジネスの推進によりビジネスポートフォリオを転換させ、グループの新たな成長を実現
- グループ一体でのDX推進による新しい価値提供
- リアル・デジタルの郵便局が一体的に、より幅広い世代の顧客に合わせた体験を提供
- グループ各社の連携による基盤の構築や、データの活用により、グループ外企業や地方公共団体との連携・協業を通じた新サービスを拡充
- 業務のデジタル化により、社員が安心して効率的に働ける環境を実現し、顧客へのサービスに注力
- コアビジネスの充実強化、不動産事業の拡大や新規ビジネスの推進
■日本郵便
- デジタル化された情報よる配送サービス提供と、顧客の差し出しやすさ・受け取りやすさ追求
- 商品・サービス、オペレーションを戦略的に見直しEC市場・フリマ市場の取込み
- タブレット活用による窓口業務効率化、顧客ニーズに合わせたコンサルティングサービス
- コンサルタントと窓口社員が一体化したかんぽ営業体制構築
- 地域ニーズに応じた多種多様な商品・サービスを拡大
- P-DXの推進やオペレーション改革、窓口業務運営のデジタル化などによる業務効率化
- 国際物流では、アジア中心のビジネスモデルへの転換を推進
■ゆうちょ銀行
- デジタルサービス拡充、普及
- 積み立て投資など資産形成サポートビジネス推進、および多様な事業者と連携し新規ビジネス展開
- 直営店窓口業務効率化・デジタル技術利用による貯金事務センター等の業務改革
- デジタル対応による増員や業務改革による減員及び、DX推進投資と既定経費削減といった経営資源のシフトによる生産性向上
- 多様な枠組みを通じた資金供給による地域活性化及び、地域リレーション機能の強化による新たなビジネス機会創出
- 投資適格領域を中心としたリスク性資産残高積み上げと戦略投資領域では選別した投資推進及び、自己資本比率10%程度などを確保すべき水準とし、財務健全性を確保
■かんぽ生命
- 基本顧客から真に信頼される企業へと再生し、顧客体験価値を最優先とするビジネスモデルへ転換
- 専門性と幅広さを備えた営業体制を構築し、グループ一体の総合的コンサルティングサービス実現
- あらゆる世代の保障ニーズに応える保険サービスの開発
- デジタル化推進による顧客サービス向上と業務効率化・経費削減
- 安定的な資産運用収益確保
- 顧客体験価値(CX)の向上
■不動産事業
- 収益の柱の一つとなるよう不動産事業を推進
- 開発不動産の空間及び設備の利用状況と、顧客の各種体験の利用状況を不動産プラットフォームに集約し、新しい体験価値やビジネス情報を提供
面接で志望動機を伝えるとき、日本郵政グループの中期経営計画を理解しておくことは大切です。