【24卒/23年転職】面接官が教える「日本通運」の面接対策

運送業界売上高1位の日本通運に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
日本通運に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、日本通運の面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ運送業界を選ぶのか、について的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜ日本通運なのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にも日本通運の就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、日本通運の採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、日本通運の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
日本通運の求める人材
日本通運はどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページの新卒採用サイトにある人財育成のミッションでは「社員が自ら考え、主体的に行動する自律型人財の育成」を掲げています。
さらに新卒採用サイトにある「日本通運の仕事」には総合職の使命として「物流のプロフェッショナルとして、お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案すること。関係部署と調整を図り、組織を牽引する役割を担っている」こととしています。
これらから見えてくる日本通運の求める人材は以下のような人と考えられます。
- 自ら考え、主体的に行動する自律型人材
- お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人
- 関係部署と調整を図り、組織を牽引する役割ができる人
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
日本通運の新卒採用情報について【就活】
はじめに日本通運の新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
新卒の採用では、総合職とエリア職の2つの職種を募集しています。
- 総合職は、日本通運グループを牽引する役割を担っており、キャリア形成のフィールドは広く、国内外の業務に就きます。
総合職はコースGeneralとコースSpecificがあります。
コースGeneral は基本コースであり、コースSpecific は、特定分野で専門性を高めるコースになります。
コースSpecificは、重機建設・重量品輸送を担当します。
- エリア職は、エリア限定型で、転居を伴う異動がありません。
- 総合職は、日本通運グループを牽引する役割を担っており、キャリア形成のフィールドは広く、国内外の業務に就きます。
- 選考フロー
総合職:コースGeneral
プレエントリー→エントリーシート→適性検査→面接(3回)→内定
総合職:コースSpecific
プレエントリー→エントリーシート・適性検査→面接(2回)→内定
エリア事務職
プレエントリー→エントリーシート→適性検査→面接(2回)→内定
- エントリーシート(23年卒)
自己PRに関すること
- ゼミ・研究・卒業論文テーマをご入力ください。ゼミ・研究・卒業論文内容をご入力ください。(150文字以下)
- クラブ・サークル名をご入力ください。参加しているクラブ、サークル活動等の詳細をご入力ください。(150文字以下)
- アルバイト経験があれば職種をご入力ください。アルバイト経験の詳細をご入力ください。(150文字以下)
志望動機に関すること
- 志望動機を教えてください。(750字以内)
- あなたは日本通運でご自身のどのような力を発揮していきたいと考えていますか。(750字以内)
- 面接
面接は最初ESに沿った質問があります。人柄をみることと、仕事の理解度を試す質問がなされます。ガクチカ、志望動機の深掘りもあります。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 高校時代の部活は何をやっていましたか
- 学生時代に力を入れたことを話してください、大変だったこと、その対応法を教えてください
- 専攻、研究内容について説明してください
- 大学での学びを会社でどのように活用できますか
- サークル活動について自分の役割を話してください
- 失敗した経験はありますか
- 人の上に立つときに必要なことは何だと思いますか
- 自分はどんな性格と思いますか
- 友人にどんな性格と言われますか
- 趣味は何ですか
- 長所と短所は何ですか、長所が活かされたエピソードを話してください
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ物流業界を志望しますか
- なぜ日通を志望しますか
- 他社と比較した日本通運の印象を教えてください
- なぜその職種・コースを志望しますか
- 入社後にやりたいことは何ですか、それはなぜですか
- 入社後に成し遂げたいことは何ですか
- 個人で働くのとチームで働くのはどちらが良いですか
- 上司と意見が対立した場合はどうしますか
- キャリアビジョンについてどう考えていますか
- 物流業界は体質が古いが大丈夫ですか
- 希望の配属にならなくても大丈夫ですか
- 勤務地はどこが良いですか
- 現場で働けますか
- 倉庫は見たことがありますか
- 他社の応募状況と日通の志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 429名(男性238名、女性191名)
20年度入社実績 348名(男性198名、女性150名)
21年度入社実績 282名(男性158名、女性124名)
22年度入社実績 前年並み
23年度入社計画 前年並み
- 22年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
北海道大1、筑波大1、東京外語大1、都立大2、横浜国大2、横浜市大1、大阪市大1、神戸大4、岡山大4、広島大1、熊本大1、他
私立大:
早稲田大10、慶応大4、上智大3、明治大6、青山学院大2、立教大10、中央大7、法政大11、学習院大3、成蹊大2、成城大1、武蔵大1、明治学院大1、國學院大2、東洋大4、駒沢大2、専修大2、東海大3、東京女子大3、日本女子大1、津田塾大3、大妻女子大2、共立女子大2、昭和女子大1、千葉工大1、神奈川大2、愛知大3、愛知淑徳大5、中京大7、南山大4、名城大2、同志社大6、立命館大5、関西大7、関西学院大6、京都産業大2、龍谷大1、京都女子大1、近畿大4、摂南大1、桃山学院大1、甲南大1、西南学院大3、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2022年9月4日号)参照
- 学歴フィルター
日本通運は私立大学中心の採用となっています。
学歴フィルターはありません。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
日本通運は、上記の求める人材にあるように「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」を求めています。
ここで、「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる」は課題解決力を、「自ら考え、主体的に行動できる」は、行動力を表しています。
日本通運は、長期ビジョンに掲げる「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、変革を加速させていき、更なる成長と、より一層の企業価値向上に向けて事業を展開しています。
このためには、課題解決力と行動力を持つ人が必要なのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりをして、実現のために粘り強く取り組み、周囲に働きかけることができるというアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったこと、困難を解決するために創意工夫し、どのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、日本通運は採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■リーダーシップを発揮することができることを説明する
日本通運は、求める人材にあるように「関係部署と調整を図り、組織を牽引する役割ができる」人を求めていますが、これはリーダーシップを表しているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、リーダーシップを発揮したことがあればそれをアピールしましょう。
ここでのリーダーシップとは、例えばクラブ・サークルの部長とかいったような役割・立場ではありません。
組織の目標達成のためにメンバーのやるべきことを明確にして、メンバーのやる気が出るように活動を進めることができるということです。
■エリア職はチームワーク力を自分の中から探してアピールする
エリア職は、支店・営業所で営業や現場、顧客とのコミュニケーションを大事にしながら、国内外の輸送を実現する業務を行います。
なので、一緒に働く社員と適切なチームワーク力を発揮して業務を円滑に推進できることが一番大切です。
面接では、学生時代において力を入れたことを伝える中で、チームワーク力をアピールしましょう。
力を入れたことはゼミやクラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。
それらの活動において、自分の役割と、活動目標達成のためにメンバーとどのように協力し合ったか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したエピソードを探し出して語ってください。
但し、自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接でその能力を上手に説明してください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ運送(物流)業界を選ぶのか明確に伝える
メーカーや他の三次産業ではなく、なぜ運送(物流)を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
運送業界とは何か、運送業界を取り巻く環境や、証券業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2023年】運送業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
運送会社について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
日本通運のグループ企業理念、事業内容、グループ経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが日本通運を選んだ志望動機になります。
また、日本通運と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
日本通運を志望する学生は皆さんそうでしょうが、運送、物流業界に興味がある人だと思います。
なので、日本通運の応募者は、近鉄エクスプレスや郵船ロジステックス、日立物流、三菱倉庫などの運送・物流関係の企業などとかけもち応募する学生が多いようです。
たとえ日本通運が第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜ日本通運なのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■日本通運でなぜその職種、コースを希望するのか、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
応募する職種、コースを希望する理由とそこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
日本通運で注目している事業やサービスと、その注目理由も話せるようにしておくと良いでしょう。
■日本通運の仕事の理解度を試す質問に答えられるように準備する
面接では、日本通運の仕事の理解度を試す質問もなされます。
例えば、「物流業界は体質が古いが大丈夫ですか」「現場で働けますか」「倉庫は見たことがありますか」といったような質問です。
こうした特に現場に近い仕事に耐えられるかどうかを試す質問には「大丈夫」であることを伝えましょう。
■他社の応募状況と志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、運送(物流)業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、日本通運と同レベルの企業に応募中ならそれを答えてください。
運送(物流)業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、日本通運の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は2~3回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
日本通運は、運送業界売上高1位であり、物流業界でも売上高2位の総合物流企業です。
このような日本通運の面接を攻略するためには、まず運送業界を取り巻く環境を理解することと、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2023年】運送業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社概要、グループ企業理念、グループ経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも日本通運のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で日本通運の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
日本通運の面接攻略のまとめ【就活】
日本通運に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
日本通運が採用したい人材は、「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」「関係部署と調整を図り、組織を牽引する役割ができる人」です。
面接では最初ESに沿った質問があります。人柄をみることと、仕事の理解度を試す質問がなされます。ガクチカ、志望動機の深掘りもあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
- リーダーシップを発揮することができることを説明する
- エリア職はチームワーク力を自分の中から探してアピールする
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ運送(物流)業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
- 日本通運でなぜその職種、コースを希望するのか、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 日本通運の仕事の理解度を試す質問に答えられるように準備する
- 日本通運の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは運送業界を取り巻く環境を理解すると同時に、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
日本通運の中途採用情報について【転職】
続いて日本通運の転職の面接について解説していきます。
はじめに日本通運の経験者(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
日本通運は転職の希望者を対象とした中途採用を積極的に行っています。
募集職種は総合職で、社会人経験3年以上かつ業界不問、経験年数に関わらず営業経験のある人です。
経験やスキルに応じて営業、企画開発、オペレーション、情報システム、重機建設(施工管理・技術営業)、コーポレートサポート(総務・経理・法務など)のいずれかを担当します。
歓迎する経験・スキルとしては、ソリューション営業などの無形商材を扱った経験者、国際物流関連の業務経験者、海外でのキャリアも考えている人、自身の世界を広げたい人、チームワークを大切にして働きたい人です。
- 選考フロー
WEBエントリー→書類選考→面接(複数回)・適正検査など→内定
- 面接
面接では求める人材にふさわしいかどうかと、現職(前職)の職務内容の深掘りをすることで、応募者が日本通運で活躍できるかを探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 知らない土地でもすぐに馴染めますか
志望動機に関すること
- なぜ日本通運を志望しますか
- 日本通運でどのような仕事をやりたいですか
- 日本通運で貢献できることは何ですか
- 海外勤務を希望しますか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
日本通運は、上記の求める人材にあるように「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」を求めています。
ここで、「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる」は課題解決力を、「自ら考え、主体的に行動できる」は、行動力を表しています。
日本通運は、長期ビジョンに掲げる「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、変革を加速させていき、更なる成長と、より一層の企業価値向上に向けて事業を展開しています。
このためには、課題解決力と行動力を持つ人が必要なのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類に記入した職務内容だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、課題を見つけ、解決のためにこれまでの考えにとらわれない新しい対策を立案し、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験があれば、それを加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
最後に、日本通運で活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。
■リーダーシップを発揮することができることを説明する
日本通運は、求める人材にあるように「関係部署と調整を図り、組織を牽引する役割ができる」人を求めていますが、これはリーダーシップを表しているのではないでしょうか。
リーダーシップについて、役職は関係ありません。目標を達成するために自ら関係者に働きかけて、組織を動かすことです。
このような経験を面接で説明してください。
■営業・物流の知識を答えられるように準備する
日本通運の中途採用では、ソリューション営業などの無形商材を扱った経験者、国際物流関連の業務経験者を歓迎しており、それらの知識をどれだけ持っているか確認されるかもしれません。
なので、経験者はソリューション営業、国際物流の専門的な知識について、質問があれば答えられるように準備しましょう。
また、経験のない応募者は、物流の基本的な知識を勉強しておいてください。
運送、物流業界に関する直近のニュースもチェックしておきましょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
日本通運のグループ企業理念、事業内容、グループ経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが日本通運を選んだ志望動機になります。
また、日本通運と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
日本通運を志望する人は運送、物流に興味がある人であり、日本通運と並行して、同業の各社に応募する人が多いかもしれません。
たとえ日本通運が第一志望でなくても、競合他社と比較し、なぜ日本通運なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■日本通運でやりたい仕事、活かせる能力やスキルは何かを明確に伝える
日本通運は、総合職募集となっており、本人の経験やスキルに応じて配属を決めています。
なので、やりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
希望する仕事で注目している事業やサービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、日本通運の中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
日本通運は、運送業界の売上高NO.1、広く物流業界をみても売上高NO.2の企業です。
このような日本通運の面接を攻略するためには、まず運送業界を取り巻く環境を理解することと、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2023年】運送業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社概要、グループ企業理念、グループ経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも日本通運のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で日本通運の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
日本通運の面接攻略のまとめ【転職】
日本通運に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
日本通運が採用したい人材は、「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」「関係部署と調整を図り、組織を牽引する役割ができる人」です。
また特に中途採用では、「チームワークを大切にして働きたい人」も求めています。
面接では求める人材にふさわしいかどうかと、現職(前職)の職務内容の深掘りをすることで、応募者が日本通運で活躍できるかを探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
- リーダーシップを発揮することができることを説明する
- 営業・物流の知識を答えられるように準備する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
- 日本通運でやりたい仕事、活かせる能力やスキルは何かを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは運送業界を取り巻く環境を理解すると同時に、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
日本通運を志望するときに知っておきたい社風
日本通運を受けるにあたり、知っておきたい社風について以下に記します。
- 総合職は土日に出勤することもあります。昨今の働き方改革の影響から勤務時間についてはメリハリのある職場に変化しつつあります
- 社員は日本の物流を背負っている、という自負があります。公共性、社会性が極めて高いため、高い倫理観を持っている社員が多いです。
- 昔に比べて女性への理解は深まっていますが、まだ古い体質が残っているので、女性管理職は母数のわりに多くありません。
面接で語る志望動機を作る際には、このような社風をよく知っていることが大切です。
日本通運の会社概要
ここからは日本通運の会社概要を説明します。
- 日本通運は国内運送業界で売上高一位、物流業界の売上高でも二位の総合物流企業です。
その事業は国内輸送、国際輸送、ロジスティクス・ソリューション、専門輸送、倉庫保管と多岐にわたります。
営業倉庫は1,100拠点、国内流通施設は2,300拠点あります。
海外にも47の国に、733(東アジア214、南アジア・オセアニア263、北米134、ヨーロッパ・中東・アフリカ122)の拠点を構えています。
海外従業員は21,520人であり、海外勤務経験者は4,498人に及びます。
- 日本通運は1872年設立の陸運元会社が前身です。その後1937年に日本通運株式会社を創設します。
2022年1月、持株会社のNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社を設立し、同社の完全子会社となりました。
- 日本通運グループの企業メッセージは、「We Find the Way」です。
- NIPPON EXPRESSホールディングスの2021年12月期の決算数字は次の通りです。
資本金は701億7,500万円です。
従業員数は、34,449人です。(日本通運 2022年10月)
連結売上高は、1兆7,632億円です。
連結営業利益は、687億円です。
連結当期純利益は、540億円です。
セグメント別売上高は、日本10,082億円、米州866億円、欧州1,328億円、東アジア1,780億円、南アジア・オセアニア1,468億円、警備輸送513億円、重量品建設358億円、物流サポート2,671億円です。
日本通運の事業モード別売上構成比は、鉄道5.5%、小口貨物3.3%、自動車14.5%、海運11.4%、港湾5.5%、航空23.5%、倉庫・保管庫11.7%、工場内4.7%、引越・移転3.7%、警備輸送5.4%、重機建設4.9%、その他5.9%です。
面接では、「日本通運グループの企業メッセージを知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
日本通運グループの企業理念
ここでは日本通運グループの企業理念について紹介します。
日本通運グループ企業理念
私たちの使命 それは社会発展の原動力であること
私たちの挑戦 それは物流から新たな価値を創ること
私たちの誇り それは信頼される存在であること
面接において「企業理念を知っていますか」と質問されるかもしれません。その内容を覚えておきましょう。
日本通運グループの経営計画
日本通運は、「日通グループ経営計画2023~非連続な成長 “Dynamic Growth”~」(2019年度~2023年度)を推進中です。そのポイントを紹介します。
- 創立100周年に向けて2037年ビジョンでは、目指す姿を「グローバル市場で存在感を持つロジステックスカンパニー」に定め、すべてのステークポルダーの期待に応えながら実現を目指すとしています。
- 基本的な考え方は次の3つです。
- 企業のあり方・考え方を根本から革新して、新たな価値を創造し、世界中の顧客に選ばれ、グローバルな物流市場で存在感を持つ企業グループへ成⻑する。
- 顧客(産業)軸、事業軸、エリア軸の3軸からのアプローチを推進し、日本で培った顧客基盤・事業をグローバルに成⻑させる。
顧客(産業)軸では、重点産業における産業特性や変化に対応したプラットフォームを構築する
事業軸では、海上輸送・航空輸送の取り扱いを拡大する
エリア軸では、エリア特性に応じた戦略をとり、各ブロックの事業成長を実現する
国内においては、成⻑戦略に取り組みつつ収益性を改善し、強固な経営基盤を構築する
- M&Aを活⽤し、グローバル市場で存在感を持つ国際輸送事業者へ成⻑を遂げる。
そのための取組みとしてIT、R&D、⼈材、ブランド戦略やガバナンス改革など、経営基盤の革新に取り組む。
事業を通じて顧客・社会へ貢献し、社会課題解決へ貢献する。同時に働き方改革により、多様な⼈材が活躍し、社員が幸せを感じる企業となる。
面接の志望動機をつくりあげるときに経営計画を知っていると役に立ちます。覚えておきましょう。