【26卒】面接官が教える「日本郵政グループ」の面接対策
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の日本郵政グループに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
日本郵政グループに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、日本郵政グループの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、誠実さと行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ日本郵政グループを選ぶのかについて的確に答えられなくてはいけません。
さらに日本郵政グループの中で、なぜ日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)なのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にも日本郵政グループの就職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、日本郵政グループの採用情報とともに、就職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、日本郵政グループを構成する日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」を用意しております。
日本郵政グループの求める人材
日本郵政グループはどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページにある新卒採用情報の「採用に関するよくある質問」には、求める人物像が明記されています。
日本郵政グループとして求める人物像は、『「誠実」で、「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する人材』です。
※上記に加えて会社や採用区分によって個別に設定されている場合があります。詳細は、各社ページや説明会等にご参加いただき確認してください。
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。理解しておきましょう。
日本郵政グループの新卒採用情報について【就活】
はじめに日本郵政グループの新卒採用情報について以下に記します。
日本郵政グループは、日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の4社一括で募集しています。
- 募集職種
募集職種は、総合職、地域基幹職・エリア基幹職、一般職の3つです。
- 総合職は、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険で募集しています。
総合職のうち、日本郵政は、ITデジタル、ゆうちょ銀行は、マーケット・デジタル、かんぽ生命保険は、アクチュアリー・クオンツ・デジタルも募集しています。
サービスや仕組みを自ら創り上げ、コントロールすることが主な仕事です。
勤務地は、本社及び全国各地の事業所となります。
- 地域基幹職・エリア基幹職は、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険で募集しています。
日本郵便は、地域基幹職を窓口コースと郵便コースに分けて募集しています。
ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険はエリア基幹職としての募集です。
かんぽ生命は、保険コンサルタントコースと企画管理・法人営業コースに分けて募集しています。
顧客にサービスを提供することが主な仕事です。
応募・採用エリア内での転勤があり、将来の管理者・役職者候補としての活躍が期待される職種です。
勤務地について、日本郵便は応募エリア内の郵便局です。
ゆうちょ銀行は、応募エリア内の直営店、貯金事務センターです。
かんぽ生命保険は、応募エリア内の支店・サービスセンター・本社等です。
- 一般職は、日本郵便で募集しています。
日本郵便は、一般職を窓口コースと郵便コースに分けて募集しています。
顧客に最も近いフロントラインに立ってサービスを提供することが主な仕事です。
役職者や管理者への登用はなく、転居を伴う転勤もありません。
勤務地については応募エリアの配属エリア内の郵便局です。
- 総合職は、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険で募集しています。
- 採用フロー
- 総合職
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の応募は、それぞれで受け付け、採用フローは3社共通です。
日本郵政・日本郵便の総合職は、日本郵政の総合職として採用を行います。
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
- 地域基幹職・エリア基幹職
会社・職種・エリア・コース別に募集・選考となります。
日本郵便(地域基幹職)
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険(エリア基幹職)
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
- 一般職
コース別に募集・選考となります。
日本郵便
WEBエントリー→ES・履歴書(自己PR)提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
- 総合職
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 自己PR(400字以内)
- 学業、ゼミ、研究室等の内容(250字以内)*総合職(日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命)の専門コース(ITデジタル・マーケット・デジタル・アクチュアリー・クオンツ)を志望される場合、大学やゼミ等で習得した専門分野の知識等あれば、具体的に記載してください。
- 学生時代に最も苦労あるいは努力した経験、そしてそこから学んだことを具体的に記載してください。(400字以内)
- 趣味・特技(120字以内)
志望動機に関すること
- 日本郵政(総合職、総合職(ITデジタル))へのエントリーを希望(単願または併願)される方は、こちらに志望理由を記載してください。(400字以内)―総合職
- ゆうちょ銀行(総合職、総合職(マーケット、デジタル))へのエントリーを希望(単願または併願)される方は、こちらに志望理由を記載してください。(400字以内)―総合職
- かんぽ生命(総合職、総合職(アクチュアリー、クオンツ、デジタル))へのエントリーを希望(単願または併願)される方は、こちらに志望理由を記載してください。(400字以内)―総合職
- 日本郵便の地域基幹職(窓口コース、郵便コース)を志望する理由を教えてください。(200字以内)―地域基幹職
- ゆうちょ銀行のエリア基幹職を志望する理由を教えてください。(300字以内)―エリア基幹職
- かんぽ生命のエリア基幹職(保険コンサルタントコース、企画管理・法人営業コース)を志望する理由を教えてください。(300字以内)―エリア基幹職
- 面接
面接では、学生時代に力を入れたこと、志望動機の深掘りがあります。
総合職
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 大学で力を入れた勉強は何ですか、そこから得たことは何ですか
- ゼミについて教えてください
- 学生時代に頑張ってきたことは何ですか(それをやろうとした理由、役割、苦労したこと、学んだこと、それを会社でどのように活かすか)
- 他の人と協力して頑張ったことはありますか(自分の役割)
- アルバイト経験について教えてください
- つらかったことを乗り越えた経験はありますか
- 長所と短所は何ですか(長所を職場でどのように活かし、短所は、どのように乗り越えるか)
- 人と意見が対立した時に自分の意見を押し通した経験と、自分の意見を曲げた経験をそれぞれ具体的に話してください
- リーダーシップとは何ですか
- コミュニケーションをとることで大切にしていることは何ですか
- 最近読んだ本について話してください
志望動機に関すること
- 就活の軸を教えてください
- 日本郵政グループを志望する理由を教えてください
- 日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)を志望する理由を教えてください
- 総合職の志望理由を教えてください
- 日本郵政、日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)に抱いているイメージは何ですか
- これからの日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)には何が必要と思いますか
- 公共性と収益性を両立させるためにはどうしたら良いですか
- 理系なのになぜ日本郵政グループを見ているのですか
- 入社したら会社をどのような方向に持っていきたいですか
- 入社後、取り組みたい仕事は何ですか
- 入社後、どの部署で成し遂げたいことは何ですか
- 入社後のキャリアビジョンを教えてください
- 転勤は大丈夫ですか
- インターンシップに参加した感想を教えてください
- 他社の応募状況と当社の志望順位について教えてください
地域基幹職・エリア基幹職
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 大学で勉強したことを会社でどのように活かせますか
- 学業で一番頑張ったことは何ですか
- ゼミについて教えてください
- 学生時代に頑張ってきたことは何ですか、それをやろうとした理由、苦労したこと、それを会社でどのように活かしていきますか
- サークル活動の経験とそこでの役割を教えてください
- アルバイトの経験と、その経験がどう仕事で活かせますか
- 強みと弱みは何ですか、強みは入社したらどのように活かせますか
- 失敗経験を話してください
- チームワークの経験はありますか
- ストレス発散法はありますか
志望動機に関すること
- 日本郵政グループを志望する理由を教えてください
- 日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)を志望する理由を教えてください
- 地域基幹職、コースの志望理由を教えてください
- 仕事の内容を理解していますか
- 窓口はノルマがあるが大丈夫ですか
- 営業中心の仕事だが大丈夫ですか
- 希望するエリアに行けないこともあるが大丈夫ですか
- 顧客とどのようなコミュニケーションをとりますか
- 郵便局という小さい組織の中で、社員とうまくやっていくためにはどのようにしますか
- 郵便局はどのような場面で利用していますか
- 手紙の文化を若者に残すためにはどうすれば良いですか
- 他社の応募状況と当社の志望順位について教えてください
一般職
自己PRに関すること
- 学生時代に頑張ってきたことは何ですか、なぜそれを行おうとしましたか、困難にどう対処しましたか
- 一緒に活動する人達との人間関係は良好ですか
- サークル活動について、頑張ったことを話してください
- 趣味は何ですか
志望動機に関すること
- 日本郵政グループを志望する理由を教えてください
- 日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)を志望する理由を教えてください
- なぜ一般職を希望しますか
- 同じ作業をすることは大丈夫ですか
- 他社の応募状況を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 4,014名(総合職71名 地域基幹職1,491名 一般職2,452名)
20年度入社実績 3,767名(総合職53名 地域基幹職1,284名 一般職2,430名)
21年度入社実績 2,045名(総合職170名 地域基幹職555名 一般職1,320名)
22年度入社実績 1,557名
総合職207名(日本郵便45名、ゆうちょ銀行81名、かんぽ生命保険約81名)
地域基幹職 日本郵便225名(窓口コース106名 郵便コース119名)
エリア基幹職146名(ゆうちょ銀行60名、かんぽ生命保険86名)
一般職979名(日本郵便:窓口コース647名、郵便コース315名、かんぽ生命保険17名)23年度入社実績 1,667名
総合職251名(日本郵政12名 日本郵便52名、ゆうちょ銀行97名、かんぽ生命保険90名)
地域基幹職 日本郵便311名(窓口コース159名 郵便コース152名)
エリア基幹職313名(ゆうちょ銀行44名、かんぽ生命保険269名:リテール営業191名 企画管理・法人営業78名)
一般職792名(日本郵便:窓口コース552名、郵便コース240名)24年度入社実績 1,776名
日本郵政83名、日本郵便1,342名、ゆうちょ銀行110名
25年度入社計画 1,895名
総合職215名(日本郵政65名、ゆうちょ銀行80名、かんぽ生命保険70名)
地域基幹職 日本郵便700名(窓口コース400名 郵便コース300名)
エリア基幹職390名(ゆうちょ銀行80名、かんぽ生命保険310名:保険コンサルタントコース200名 企画管理・法人営業コース110名)
一般職590名(日本郵便:窓口コース330名、郵便コース260名) - 24年新卒入社大学別就職者数
日本郵政
国公立大:
東京大1、京都大1、東北大5、大阪大3、九州大1、一橋大1、筑波大1、千葉大2、都立大1、横浜国大1、神戸大5、岡山大1、広島大1、他
私立大:
早稲田大15、慶応大4、上智大1、明治大3、青山学院大4、立教大3、中央大3、法政大1、学習院大1、日本大2、東海大1、東京理科大1、津田塾大1、共立女子大1、中京大1、名城大1、同志社大1、関西大2、関西学院大4、京都産業大1、近畿大1、桃山学院1、甲南大1、他
日本郵便
国公立大:
千葉大1、都立大2、横浜国大1、熊本大1、他
私立大:
早稲田大1、慶応大1、上智大2、明治大4、青山学院大2、立教大2、中央大4、法政大3、成蹊大2、成城大1、武蔵大4、明治学院大2、国学院大2、日本大7、東洋大7、専修大3、東海大5、日本女子大1、大妻女子大2、共立女子大1、神奈川大3、愛知大3、愛知学院大3、中京大4、南山大5、名城大1、同志社大2、立命館大1、関西大5、関西学院大3、京都産業大5、龍谷大7、京都女子大4、追手門学院大1、近畿大8、摂南大1、桃山学院1、甲南大3、武庫川女子大1、他
ゆうちょ銀行
国公立大:
東京大1、大阪大1、九州大1、東京工大1、千葉大1、都立大1、他
私立大:
早稲田大11、慶応大3、上智大2、明治大6、青山学院大3、立教大4、中央大6、法政大9、学習院大2、成蹊大1、武蔵大1、東京都市大1、日本大1、東洋大1、専修大2、東京理科大2、津田塾大1、大妻女子大1、中京大1、同志社大7、立命館大4、関西大3、京都産業大1、龍谷大1、近畿大1、甲南大2、他
かんぽ生命保険
国公立大:
東北大1、北海道大1、東北大1、名古屋大2、大阪大3、都立大1、横浜国大2、岡山大1、広島大1、他
私立大:
早稲田大5、慶応大1、上智大1、明治大2、立教大1、中央大6、法政大4、成城大1、明治学院大3、国学院大1、日本大12、東洋大4、駒沢大5、専修大3、東海大4、東京理科大1、日本女子大1、大妻女子大1、神奈川大6、愛知大3、愛知学院大3、中京大3、中部大2、同志社大4、立命館大4、関西大2、関西学院大1、京都産業大2、龍谷大3、京都女子大1、近畿大4、摂南大2、桃山学院大1、甲南大1、西南学院大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
日本郵政グループは全国の国公立大学、私立大学を採用しています。
学歴フィルターはありません。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■誠実さと行動力を自分の中で探してアピールする
上記の求める人材にあるように、日本郵政グループは、『「誠実」で、「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する人材』を求めています。
ここで、『「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する』ことは行動力を表しています。
ですから、日本郵政グループは、特に誠実さと行動力を求めていると考えられます。
また、日本郵政や、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の、「ビジョンの実現に向けて」求める人材が載っています。
- 日本郵政は、「社会と地域の発展への貢献」を目指しており、日本を動かすような仕事、この国のすべての人を支えていく重要な仕事に携わりたいという「誠実性」「情熱」、そして常に進化し続けるための「チャレンジ精神」を持つ人材を求めています。
- 日本郵便は、「共創プラットフォ―ム」を目指しており、公共性の高いサービスを手がける「誠実さ」と、あたらしい価値を創っていきたいという「挑戦する意思」を持つ人材を求めています。
- ゆうちょ銀行は、最も身近で信頼される銀行を目指しており、求める人物像は、「『誠実』で、『情熱』と『高い志』を持ち、失敗を恐れず『チャレンジ』する人材」としています。
- かんぽ生命保険は、顧客から選ばれる真に日本一の保険会社を目指しており、誇りと使命感を持ち若さに溢れる力を発揮して、顧客から信頼され選ばれる会社をつくっていける人材を求めています。
以上のように、個別の会社毎の求める人材でも、誠実さと行動力が表現されています。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、誠実さと行動力をアピールしましょう。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、そこでどのような困難があり、困難を解決するためにどのように粘り強く行動して乗り越えたか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
そして、活動の中で、関係するメンバーに対して誠実に対応したことがわかるように説明してください。
但し、日本郵政グループは採用するすべての人に行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■チームワークもできることを説明する
日本郵政グループの日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の面接では、チームワークに関する質問も多くなされています。
例えば、総合職では、「他の人と協力して頑張ったことはありますか」「人と意見が対立した時に自分の意見を押し通した経験と、自分の意見を曲げた経験をそれぞれ具体的に話してください」といった質問です。
地域基幹職・エリア基幹職では、「サークル活動の経験とそこでの役割を教えてください」「チームワークの経験はありますか」のような質問です。
一般職では、「一緒に活動する人達との人間関係は良好ですか」との質問があります。
これらから、日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険では、一緒に働く人たちとのチームワークが出来るかもみています。
面接でチームワークに関する質問があれば、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができていたとのエピソードを説明してください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ日本郵政グループを選ぶのか明確に伝える
メーカーや商社ではなく、なぜ日本郵政グループを志望するか、面接でその理由を説明できるようにしてください。
業界の基礎知識を得るためには下記のブログ記事が役に立ちます。
運送、銀行、生命保険について業務の理解を深めて、魅力を語ってください。
■なぜ日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を選ぶのか明確に伝える
日本郵政グループの経営理念、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが日本郵政グループを選んだ志望動機になります。
また、日本郵政グループと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
日本郵政を志望する人は、日本郵政グループや特殊法人などにも興味がある人であり、日本郵政と並行して、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、日本年金機構に応募する人が多いようです。
日本郵便を志望する人は、日本郵政グループや特殊法人に興味がある人であり、日本郵便と並行して、日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、日本年金機構に応募する人が多いようです。
また、ゆうちょ銀行を志望する人は、日本郵政グループや銀行に興味がある人であり、ゆうちょ銀行と並行して、日本郵便や、日本郵政、かんぽ生命保険、りそなグループに応募する人が多いようです。
さらに、かんぽ生命保険を志望する人は、日本郵政グループや生命保険会社に興味がある人であり、かんぽ生命保険と並行して、日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、4大生保に応募する人が多いようです。
たとえ応募した会社が第一志望でなくても、競合他社と比較し、面接ではなぜその応募先なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
■応募する職種、コースを選んだ理由と、その職種、コースでやりたい仕事は何かを明確に伝える
日本郵政グループの日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険は、職種・コース別採用となっています。
面接では応募する職種とコースを希望する理由、そこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
希望する職種・コースで注目している事業や商品、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社や仕事、商品に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
求める人材にあるように、日本郵政グループは、「情熱と高い志を持つ」人を求めています。
そのため、日本郵政グループ各社の面接では、会社に関する知識や、自社の商品に対する関心度を確認するためのいろいろな質問をします。
例えば総合職では、「日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険に抱いているイメージは何ですか」「これからの日本郵便(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)には何が必要と思いますか」「公共性と収益性を両立させるためにはどうしたら良いですか」「入社したら会社をどのような方向に持っていきたいですか」といった質問です。
地域基幹職・エリア基幹職では、「仕事の内容を理解していますか」「窓口はノルマがあるが大丈夫ですか」「営業中心の仕事だが大丈夫ですか」「顧客とどのようなコミュニケーションをとりますか」「手紙の文化を若者に残すためにはどうすれば良いですか」のような質問です。
一般職でも、「同じ作業をすることは大丈夫ですか」と質問されます。
ホームページにある会社概要、グループ経営理念、事業内容などをよく読み、質問に答えられるように準備してください。
■日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたなら、応募先と同業なら○○業界志望と答えてください。
他社名を教えてほしいと聞かれたら、応募先と同等の大手企業に応募中ならそれを答えてください。
全くの異業種なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合なぜその業種に応募したのか答えられるようにしてください。
以上、日本郵政グループの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
日本郵政グループは、全国に張り巡らされた郵便局ネットワークを中心に、郵便・貯金・保険の三事業を中心としたさまざまな商品・サービスを提供する巨大企業グループです。
このような日本郵政グループ各社の面接を攻略するためには、まず運送、銀行、保険業界を取り巻く環境を理解することと、運送、銀行、保険業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
続いて、日本郵政グループとはどのようなグループなのかを理解することも面接準備には必須です。
日本郵政や日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社概要、日本郵政グループの経営理念、事業内容、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも日本郵政グループのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で日本郵政グループの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
日本郵政グループの面接攻略のまとめ【就活】
日本郵政グループに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
日本郵政グループが採用したい人材は、『「誠実」で、「情熱」と「高い志」を持ち、失敗を恐れず「チャレンジ」する人材』です。
面接では、学生時代に力を入れたこと、志望動機の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 誠実さと行動力を自分の中で探してアピールする
- チームワークもできることを説明する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ日本郵政グループを選ぶのか明確に伝える
- なぜ日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を選ぶのか明確に伝える
- 応募する職種、コースを選んだ理由と、その職種、コースでやりたい仕事は何かを明確に伝える
- 日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の会社や仕事、商品に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
- 日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは運送、銀行、保険の各業界を取り巻く環境を理解すると同時に、その業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、日本郵政や日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
それらの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
日本郵政グループの会社概要
ここからは日本郵政グループの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 日本郵政グループは、グループの持株会社として設立された日本郵政の子会社である日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などで構成されています。
- 日本郵政グループの前身は公共企業体の日本郵政公社です。2005年郵政民営化関連法可決・成立し、2006年に日本郵政株式会社が設立されます。
同年日本郵政の全額出資により郵便貯金事業の民営化準備会社として株式会社ゆうちょが、郵便保険事業の民営化準備会社として株式会社かんぽがそれぞれ設立されます。
2007年に、日本郵政の下に郵便事業株式会社と郵便局株式会社が設立されます。同年株式会社ゆうちょは、株式会社ゆうちょ銀行に、株式会社かんぽが、株式会社かんぽ生命保険にそれぞれ商号変更します。
2012年郵便事業株式会社を郵便局株式会社に吸収合併させ日本郵便株式会社として再発足し現在に至っています。
- 日本郵政グループは、全国の郵便局を通じて、郵便・貯金・保険の3事業を中心とした商品・サービスを提供しています。
そして、郵便局というかけがえのない財産を基盤に顧客と地域を支える、「共創プラットフォーム」を目指しています。
郵便局は、1,724すべての市町村に計24,223カ所あり、日本全国を網羅しています。(2024年3月31日)
- 日本郵政グループのスローガンは、「そばにいるから、できることがある。」です。
- 日本郵便は、①店舗サービスとして郵便・貯金・保険というグループ3社の商品・サービスを提供しています。
②物流サービスとして郵便配達・国内物流事業 や、ロジスティクス事業、国際物流事業も手がけています。
- ゆうちょ銀行は、リテール事業や、日本最大級の機関投資家としての投資事業を手がけています。
- かんぽ生命保険は、郵便局および直営店チャネルを販売チャネルとして生命保険事業を手がけています。
- 2024年3月期の決算数字は次の通りです。
日本郵政
資本金は、3兆5,000億円です。
従業員数は、1,533名です。
経常収益は、11兆9,821億円です。
経常利益は、6,683億円です。
当期純利益は、2,686億円です。
日本郵便
資本金は4,000億円です。
従業員数は、171,804人です。
経常収益は、3兆3,314億円です。
経常利益は、21億円です。
当期純利益は、72億円です。
ゆうちょ銀行
資本金は3兆5,000億円です。
従業員数は、11,345人です。
連結粗利益は、2兆6,517億円です。
経常利益は、4,960億円です。
当期純利益は、3,561億円です。
かんぽ生命保険
資本金は5,000億円です。
従業員数は、18,427人です。
経常収益は、6兆7,441億円です。
経常利益は、1,611億円です。
当期純利益は、870億円です。
面接では「日本郵政グループのスローガンを知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
日本郵政グループの経営理念
ここでは日本郵政グループの経営理念を紹介します。
日本郵政グループ経営理念
郵政ネットワークの安心、信頼を礎として、民間企業としての創造性、効率性を最大限発揮しつつ、お客さま本位のサービスを提供し、地域のお客さまの生活を支援し、お客さまと社員の幸せを目指します。
また、経営の透明性を自ら求め、規律を守り、社会と地域の発展に貢献します。
日本郵便経営理念
一人ひとりの人生に寄り添う。
すべての人の心をあたためる。
ゆうちょ銀行経営理念
お客さまの声を明日への羅針盤とする「最も身近で信頼される銀行」を目指します。
かんぽ生命保険経営理念
いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。
経営理念は、面接において志望動機を答えるときにぜひとも知っておきたいものです。覚えておきましょう
日本郵政グループ中期経営計画
日本郵政グループは、2021年5月策定の中期経営計画「JP ビジョン2025」についてグループを取り巻く経営環境の変化を踏まえて見直しを行い、新たに2024年度および2025年度の2年間を計画期間とした「JP ビジョン2025+」を策定し推進しています。
ここでは、「JP ビジョン2025+」についてその概要を紹介します。
- 基本方針
- 目指す姿として、お客さまと地域を支える「共創プラットフォーム」は“変えない”
- 成長ステージへの「転換」を実現するためのドライバーを“変える”
資源配分は「成長分野への積極的な配分」、郵便局は「地域の実情に応じた個性ある郵便局」人材・システムは「変化に適応可能な柔軟で強靭なもの」へ変える
- 取組みの3本柱
見直しにおける目標を実現するための柱として、①収益力の強化、②人材への投資によるEX(Employee Experience:従業員体験価値)向上、③DXの推進等によるUX((User Experience:ユーザー体験価値)向上の3つを掲げ、重点的に取り組む
- 収益力の強化
セグメントごとに直面する課題や成長機会を踏まえ、取組内容を抜本的に見直すことで、収益力の強化に取り組み、特に郵便・物流事業、不動産事業については、資源の積極的な投入により、更なる成長を加速させる
- 郵便・物流事業は、物流分野へのリソースシフトの強力な推進
- 不動産事業は、保有不動産の開発等を着実に推進し新たな収益の柱
- 郵便局窓口事業、国際物流事業、銀行業、生命保険業は、収益力の強化及び効率化を推進
- 人材への投資によるE Xの向上
労働人口の減少に伴う人手不足や価値観・ライフスタイルの多様化等の外部環境の変化に対応し企業価値の向上を図るため、人的資本経営の推進に取り組み、柔軟で多様性のある組織へ転換する
- 人的資本経営を推進し、人材ポートフォリオ、育成、評価・処遇、ダイバーシティ(DE&I・真の多様性の実現)を見直し
- D Xの推進等による U Xの向上
ゆうIDを軸としたグループDXの推進により、「リアル」と「デジタル」をシームレスにつなげ、グループの保有するデータを活用し、ユーザー体験価値(UX)を向上する
業務用デバイスの集約化、社内ネットワークのオープン化などにより、社員目線で働きやすさを向上させる
郵便局の顧客が求める価値を提供する商品・サービスの開発を目指し、グループCCDO(Chief Customer Experience Design Officer:グループCXデザイン責任者)を設置する
- リアルとデジタルの融合
- グループ保有データの活用
- システム基盤の高度化
面接で志望動機を伝えるとき、日本郵政グループの中期経営計画を理解しておくことは大切です。