【25卒】面接官が教える「十六銀行」の面接対策
岐阜県のみならず東海三県(愛知、岐阜、三重)最大手の地方銀行である十六銀行に入行を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。
応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
十六銀行に入行を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関する情報や、ノウハウというものがあります。
例えば十六銀行の面接では、求める人材をよく理解した上で、特に行動力をアピールすることが大切です。
明るく元気のある態度を見せることも必要です。
一方、面接で志望動機を語るためには、競合他社と比べてなぜ十六銀行なのか答えられなければいけません。
これら以外にも十六銀行の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、十六銀行の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、十六銀行の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」を用意しております。
十六銀行の求める人材
十六銀行はどのような人材を求めているのでしょうか?
十六フィナンシャルグループの新卒者採用サイトにある募集要項には求める人材が載っています。
- コミュニケーション能力が高く、明るく元気な人
- 何事にも前向きで主体的に行動できる人
- 自己研鑽を怠らず、地域社会に貢献できる人
- お客さまのためにベストを尽くせる人
求める人材は、面接で自己PRや志望動機を伝えるときの参考としてぜひとも知っておいてください。
十六銀行の新卒採用情報について【就活】
はじめに十六銀行の新卒採用情報について以下に記します。
十六銀行を含みグループの採用は、十六フィナンシャルグループが一括して行っています。十六フィナンシャルグループの社員として入社し、銀行を含むグループ会社への配属となります。
- 募集職種
総合職で銀行業務全般です。
- 選考フロー
十六フィナンシャルグループのマイページにエントリー→会社説明会・セミナー参加→エントリーシート提出→面接・適性テスト→内々定
- エントリーシート(24年卒)
自己PRに関すること
- あなたの長所を教えてください(200字以内)
志望動機に関すること
- 当行を志望した理由を教えてください(200字以内)
- 面接
面接では求める人材かどうかを判断されます。エントリーシートに沿って質問がなされます。学生時代に力を入れたことの深掘りがあります。
自己PRに関すること
- 自己PRしてください
- ゼミと研究内容を教えてください
- 学生時代に頑張ったことは何ですか
- 長所と短所は何ですか、長所が活かされた経験はありますか
志望動機に関すること
- なぜ金融業界を志望しますか
- なぜ(地方)銀行を志望しますか
- 十六銀行の印象を教えてください
- なぜ十六銀行を志望しますか
- 入行したらどのような仕事をしたいですか
- 将来のキャリアプランは何ですか
- あなたの希望する法人営業とはどのようなものですか
- 十六銀行と他行の違いは何だと思いますか
- 十六銀行の強みと感じるところは何だと思いますか
- なぜ地元に戻りたいのですか
- 他社の応募状況と十六銀行の志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入行実績 54名(男性26名、女性28名)
20年度入行実績 61名(男性35名、女性26名)
21年度入行実績 75名(男性39名、女性36名)
22年度入行実績 72名(男性32名、女性40名)
23年度入行実績 108名(男性58名、女性50名)
24年度入行計画 前年並み
- 学歴フィルター
岐阜県出身者で県外の大学に進学した学生が多いようです。学歴フィルターは特にないと考えます。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■行動力を自分の中で探してアピールする
十六銀行は、特に行動力を求めていると考えられます。
行動力とは、自分の立場を理解して、何をすべきかを考え、やるべきことについて前向きに、目的達成まで粘り強く取り組む力です。
上記の求める人材の中で、「何事にも前向きで主体的に行動できる人」とうたっていますが、これはまさに行動力を表していると考えます。
十六銀行は、地域の変革の「フロントランナー」として、現状を変えていく覚悟を持ち、既成概念にとらわれず、柔軟な発想のもとで、新たなイノベーションを巻き起こしていこうとしています。
なので、これらに対応するためには、行動力のある人が必要なのではないでしょうか。
面接では、学生時代において力を入れたことを伝える中で、行動力をアピールしましょう。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、そこで困難だったことは何か、困難をどのように粘り強く乗り越えたか、その結果と自分が身につけたことを語れるようにしてください。
但し、十六銀行は採用するすべての人に行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■明るく元気のある態度を見せる
十六銀行は、「コミュニケーション能力が高く、明るく元気な人」も求めています。
十六銀行に入行後は原則として支店に配属となることが想定されます。支店の顧客は地元の企業や、商店、支店の近くに住むご近所の方々が中心です。
支店の窓口業務やFA(ファイナンシャル・アドバイザー)業務、融資業務は、これら顧客の十六銀行に対する要望や期待を理解し、それに応えることができるコミュニケーション能力が求められます。
顧客とのコミュニケーションの第一歩は、明るく、元気な態度です。
面接では、努めて明るく元気な態度を見せてください。
■人と誠実に対応できることを説明する
十六銀行は、「お客さまのためにベストを尽くせる」人も求めています。
支店の窓口、FA、融資、渉外の各担当者は、顧客のためを思ってベストを尽くすことで顧客から信頼されるようになります。
顧客のためにベストを尽くすとは、言い換えれば顧客に対して誠実に対応することと言えます。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、関係する人達に誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ銀行を選ぶのか明確に伝える
銀行とは何か、銀行業界を取り巻く環境や、銀行業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2024年】銀行業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
銀行は、預金・貸付・為替の3大業務から、投資信託や保険商品などの手数料が収益の柱になりました。そして、経営・事業支援業務や個人向け資産運用コンサルティングも手掛けるようになりました。
加えて地方銀行は、地域の創業・新事業支援や地方創生、地域活性化などが重点施策となっています。
まずは、銀行業務の事業構造が変わってきていることを理解してください。
さらに、フィンテックと呼ばれる技術革新が進行中であり、フィンテックが事業モデルや仕事のあり方を変えてしまう可能性があることも理解してください。
マニュアルに書いてある通りに行う仕事は自動化され、行員は、顧客との折衝やより創造的な仕事を行うようになるでしょう。
このような変化の中で、自分が関心のあることを伝えてください。
■なぜ十六銀行を選ぶのか明確に伝える
十六銀行は「自己研鑽を怠らず、地域社会に貢献できる」人を求める人材としてうたっています。
まずは、求める人材を意識してください。
続いて、十六フィナンシャルグループ経営理念、事業内容、十六フィナンシャルグループ経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが十六銀行を選んだ志望動機になります。
また、十六銀行と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
十六銀行を志望する人は、金融業界に興味がある人であり、十六銀行と並行して地元の大垣共立銀行や他の金融機関などにも応募する人が多いことと思います。
あるいは、十六銀行は愛知県にも数多くの店舗を構えており、愛知県の名古屋銀行や中京銀行などにも興味があるかも知れません。
たとえ十六銀行が第一志望でなくても、競合先と比較しなぜ十六銀行なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
十六銀行や他の競合金融機関を訪れて、その違いを肌で感じることも有効です。
■十六銀行でやりたい仕事を明確に伝える
十六銀行に入行後は、原則として支店に配属され、窓口、FA、融資、渉外などの基礎的業務を習得し、その後は能力・適正・本人の希望等に応じ、本部及び支店に配属されることになると考えます。
支店で基礎的業務を習得した後で、将来やりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかを説明できるようにしてください。
さらに、やりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
■十六銀行の志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望です、と答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、金融業界志望なら「同じ業界に応募中です」と伝えても構わないと思います。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」と答えてください。この場合まったくの異業種であれば、なぜそこに応募したのか答えられるようにしてください。
以上、十六銀行の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は3~4回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
十六銀行は岐阜県のみならず東海三県の地方銀行で預金残高、貸出金残高が最大の規模を誇っており、岐阜県や愛知県を中心に店舗を配置し、それ以外にも三重県、東京、大阪にも支店があります。
このような十六銀行の面接を攻略するためには、まず銀行業界を取り巻く環境を理解することと、銀行業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2024年】銀行業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、十六銀行とはどのような銀行なのかを理解することも面接準備には必須です。
十六フィナンシャルグループ経営理念、事業内容、十六フィナンシャルグループ経営計画など面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも十六銀行や十六フィナンシャルグループのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で十六銀行のホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
十六銀行の面接攻略のまとめ【就活】
十六銀行に入行を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
十六銀行が採用したい人材は、「コミュニケーション能力が高く、明るく元気な」「何事にも前向きで主体的に行動できる」「自己研鑽を怠らず、地域社会に貢献できる」「お客さまのためにベストを尽くせる」人です。
面接では、求める人材かどうかを判断されます。学生時代に力を入れたことの深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 行動力を自分の中で探してアピールする
- 明るく元気のある態度を見せる
- 人と誠実に対応できることを説明する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ銀行を選ぶのか明確に伝える
- なぜ十六銀行を選ぶのか明確に伝える
- 十六銀行でやりたい仕事を明確に伝える
- 十六銀行の志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは銀行業界を取り巻く環境を理解すると同時に、銀行業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、十六銀行とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
十六銀行の会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
十六銀行を志望するときに知っておきたい社風
十六銀行を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 長期の有給休暇制度があり、残業はパソコンのログオフ時間で管理されています。
- 忙しい時には、昼休憩を取れないこともあります。
- 地域密着型であり、地元のイベントには参加して盛り上げます。
- 女性は育休、産休が取得でき、働きやすい環境です。
- 体育会系の体質です。仕事にまい進する行員を評価する社風です。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
十六銀行の会社概要
ここからは十六銀行の会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 十六銀行は、1877年第十六国立銀行として創業し、1896年十六銀行と改称しました。その後2012年岐阜銀行を吸収合併しました。
2021年10月に持株会社十六フィナンシャルグループを設立し、その傘下となりました。
- 店舗数は159、岐阜県、愛知県を中心に、三重県、大阪府、東京都に店舗を配置しています。海外駐在員事務所が4ヶ所あります。(2023年3月末)
- 岐阜県の預金シェアは22.3%、貸出金シェアは27.7%です。(2017年3月)
- 2023年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、368億円です。
従業員数は、2,386人です。
総資産は、7兆1,233億円(単体)です。
預金等残高は、6兆3,143億円(単体)
貸出金残高は、4兆7,250億円です。(単体)
コア業務粗利益は、657億円です。
コア業務純益は、285億円です。
経常利益は、255億円です。
当期純利益は、179億円です。
自己資本比率は十六FG連結で10.54%、十六銀行単体で9.35%と国内基準の4%を上回っています。
日本格付研究所の長期格付けは「A+」と安全性について高い評価がされています。(2023年9月)
面接で志望動機を語るさいは、地域密着経営と経営の安定性について取り上げても良いでしょう。
十六フィナンシャルグループの経営理念
ここからは十六フィナンシャルグループの経営理念を紹介します。
私たちの使命 mission
お客さま・地域の成長と豊かさの実現
私たちのめざす姿 vision
ともに地域の未来を創造し、ともに持続的な成長を遂げる総合金融グループ
私たちの価値観 value
信頼と倫理観 Trust & Integrity
私たちは、お客さまや地域の皆さまに信頼され、選ばれ続けるために、高い倫理観をもって行動します。
創造と革新 Creation & innovation
私たちは、たゆまぬ革新と挑戦でいかなる変化にも対応し、次の時代につながる新たな価値を創造します。
多様性と受容 Diversity & Inclusion
私たちは、互いに個性を認め合い、多様な能力を活かすことで、グループの力を最大限に発揮します。
面接では「経営理念を知っていますか」と質問されることもあるかも知れません。理解しておくと良いでしょう。
十六フィナンシャルグループの経営計画
十六フィナンシャルグループの長期ビジョン「16Vision-10」(2023年4月~2033年3月)及び第2次中期経営計画(2023年4月~2028年3月)を紹介します。
- 長期ビジョン
- 10年後のなりたい姿:「一歩先を行き、いつも地域の力になる」
『存在意義=パーパス』を原動力として、「サステナブル(社会的価値の創出)」と「グロース(経済的価値の創出)」を実現し、地域社会(お客さま・役職員・株主)に貢献するという、「16 Group Energy」を最大限に発揮するなか、長期ビジョンの達成を目指す
- 長期ビジョンで大切にする価値観
お客様:地域で生活する皆様や地域に根差して活動を行う人と共に歩む。お客様を良く理解し、自分事としてともに課題解決に努める
役職員:生まれ育ったこの地域に貢献したいという共通の想いがある。全社員がこの想いを胸に、最大限に能力を発揮できる環境を醸成する
- 長期ビジョンのターゲット
2032年度の目指す水準:連結当期純利益300億円以上、連結自己資本比率12%以上
様々な社会課題の解決:サステナビリティKPI(2030年度目標)の達成
- 10年後のなりたい姿:「一歩先を行き、いつも地域の力になる」
- 第2次中期経営計画
- 長期ビジョンの前半5か年を計画期間とする第2次中期経営計画を「1st stage」とし、10年後のなりたい姿からバックキャストで描いた①トランスフォーメーション戦略、②ヒューマンイノベーション戦略、③マーケットインアプローチ戦略、④地域プロデュース戦略の4つの基本戦略を全社的な取組みとして推進していくことで長期ビジョンの実現を目指す
- 2027年度の計数目標
収益性:連結当期純利益200億円以上、連結ROE5%以上
効率性:連結修正OHR50%台
健全性:連結自己資本比率11%以上
面接で志望動機を語るさいは、長期ビジョンや中期経営計画を知っておくことが大切です。