【22卒】面接官が教えるキヤノンメディカルシステムズの面接対策

画像診断装置分野における国内NO.1であり、世界でもトップクラスの売り上げシェアを誇るキヤノンメディカルシステムズに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。
応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
キヤノンメディカルシステムズに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関する情報や、ノウハウというものがあります。
例えばキヤノンメディカルシステムズの面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力や行動力、チームワーク力から自分の自信が持てる能力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには、競合他社と比べてなぜキヤノンメディカルシステムズなのか答えられなければいけません。
キヤノンメディカルシステムズの志望する職種で、やりたい仕事と貢献できることを明確に伝えることも必要です。
これら以外にもキヤノンメディカルシステムズの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、キヤノンメディカルシステムズの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、キヤノンメディカルシステムズの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基にエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
キヤノンメディカルシステムズの求める人材
キヤノンメディカルシステムズはどのような人材を求めているのでしょうか?
キヤノンメディカルシステムズの新卒採用情報から探ってみます。
- 採用チームからのメッセージとして次のことが記してあります。
キヤノンメディカルシステムズは“Made for Life”の経営スローガンのもと、医療を通じて世界に貢献している会社である
社員が“Made for Life”の実現のために企画、開発、製造、営業、サービス、スタッフ等、その道のプロが力を合わせ、「One Team」として日々業務に励んでいる
入社前は医療機器について知らなくても、やる気と情熱さえあれば自分次第で仕事にやりがいや手応えを感じられる
「医療を通じて社会に貢献したい」人はエントリーしてほしい
- また、キヤノンメディカルシステムズは、常に技術刷新を行い、世界中の患者を支える革新的な技術を生み出していることや、さらに未来へ向けてどのようなビジョンを描き、取り組んでいるかの事例を紹介しています。
以上を踏まえるとキヤノンメディカルシステムズは、次のような人材を求めていると考えます。
- 企業スローガン「Made for Life」に共感し医療を通じて世界に貢献できる人
- 医療における新たな価値をつくりだすことに、やる気と情熱を持ってチャレンジできる人
- 関係するメンバーと「One Team」として仕事を遂行できる人
求める人材は、面接で自己PRをするときの参考としてぜひとも知っておいてください。
キヤノンメディカルシステムズの新卒採用情報について【就活】
はじめにキヤノンメディカルシステムズの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
キヤノンメディカルシステムズは以下の17の職種ごとに募集しています。
「グローバル事業企画・マーケティング」「研究開発」「生産技術」「生産企画・ロジスティクス」「国内営業」「海外営業」「営業技術」「アプリケーションスペシャリスト」「システムエンジニア」「プロジェクトコーディネーション」「サービス企画・テクニカルサポート」「経理」「法務」「人事・総務」「調達」「知的財産」「社内SE」
- 選考フロー
WEBエントリー→エントリーシート受付・選考→一次選考(筆記試験・適正検査・面接)→二次選考(面接)→最終選考(面接)→内々定
- エントリーシート(21年卒)
自己PRに関すること
- 自己PR(あなたらしさが伝わるエピソードを記入してください(300字以下)
- 得意科目・分野をご記入ください(100字以下)
- 研究テーマ・卒論テーマをご記入ください(150字以下)―理系
- 学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容(学業を通じて身につけた専門性やスキルなど(300字以下)―文系
- 学部時代の研究テーマの内容をご記入ください(500字以下)―理系
- 修士時代の研究テーマの内容をご記入ください(500字以下)―理系
- ドキュメント作成の経験をご記入くださいー理系
- チーム設計(複数人によるチーム編成での設計経験)をご記入ください―理系
- プログラミングしたソフトウエアの種類をご記入ください(50字以下)
- 学生時代で最も打ち込んだこと(ご自身が主体的に取り組んだ内容を具体的に記入してください(300字以下)
- 趣味・特技をご記入ください(150字以下)
- ボランティア・アルバイトの経験をご記入ください(150字以下)
- その他特記事項をご記入ください(50字以下)
志望動機に関すること
- 志望動機(当社で実現したいこととその理由も記入してください)(300字以下)
- 希望する職種と自分の専門分野の関係をご記入ください(150字以下)
- 面接
エントリーシートに沿って質問があります。学生時代に力を入れたこと、研究内容、志望職種について深掘りがあります。逆質問の時間が長くとってあります。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- なぜ今の大学を志望しましたか
- 学生時代にもっとも力を入れたことを説明してください
- 研究内容を学部、修士別に説明(3~5分)
- 工夫したこと、困難だったこと、それをどう乗り越えましたか―理系
- ハードとソフトどちらに興味がありますか、知識をどう活かせますか―理系
- 部活動で頑張ったことを説明してください
- アルバイトで工夫したことは何ですか
- 趣味は何ですか
- 自分は周りからどのような人と言われますか
- 英語は得意ですか、海外出張に興味がありますか
志望動機に関すること
- キヤノンメディカルシステムズを志望する理由は何ですか
- なぜその職種を志望しますか、その職種で何をやりたいですか、関わってみたい製品、分野はありますか、あればその理由を教えてください
- 入社したらどのように貢献できますか
- 本社は田舎にあるがやっていけそうですか
- 他社の応募状況について教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 159名
20年度入社実績 100~200名
21年度採用計画 前年並み
- 学歴フィルター
全国の国公立大学、私立大学から採用しています。私立大学は中堅クラスまで採用しています。
理系が新卒者の76%(2019年内定者)を占めており、技術系の会社です。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力、チームワーク力の3つの能力のうち、2つを自分の中から探してアピールする
キヤノンメディカルシステムズの求める人材は、「Made for Life」に共感し医療を通じて世界に貢献できる人です。
具体的には、「医療における新たな価値をつくりだすことに、やる気と情熱を持ってチャレンジできる人」であり、「関係するメンバーとOne Teamとして仕事を遂行できる人」です。
これらの人材像から、キヤノンメディカルシステムズで働くためには次のような力が求められると考えられます。
- 医療における新たな価値をつくりだす=課題解決力
- やる気と情熱を持ってチャレンジできる=行動力
- 関係するメンバーとOne Teamとして仕事を遂行できる=チームワーク力
以上の3つの能力をキヤノンメディカルシステムズは求めていますが、この能力を全て持っている人はスーパービジネスパーソンです。
学生がこれら全てを持っているとアピールするのは無理があるでしょう。
なので、この3つの能力のうちから2つを自分の中で探してアピールしましょう。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力をアピールしましょう。
- 課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
- 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
- チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは勉強、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
そこで自分が身に付けたことを伝えられるとなお良いです。
但し、キヤノンメディカルシステムズは採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
技術系応募者は面接で研究内容について学部、修士別に説明を求められます。
世界初、日本初の製品を数多く生み出した高い技術力をより高めるためには、新しい価値を生み出せる技術者になれそうな学生を発見したいからだと思います。
技術系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。
具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
一方で、キヤノンメディカルシステムズの技術開発的な仕事で直接使えるような研究をしていなくても応募を希望する学生がいると思います。
その場合は面接で、論理的思考力のような潜在的な能力をアピールしてください。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
キヤノンメディカルシステムズは海外売上高比率が65%とグローバルに事業を展開しています。
世界150以上の国と地域で事業を展開しており、どのような職種でも、海外出張や海外駐在する可能性があります。
面接では、事務系、技術系応募者に限らず、海外勤務について可能かどうかの質問があると思います。
世界中のどこででも働く覚悟を伝えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜキヤノンメディカルシステムズを選ぶのか明確に伝える
キヤノンメディカルシステムズを志望する人は、医療機器に興味がある人であり、キヤノンメディカルシステムズと並行してテルモや日本光電、オリンパス、島津製作所、富士フィルムなどの各社に応募する人が多いことと思います。
仮にキヤノンメディカルシステムズが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜキヤノンメディカルシステムズなのかをしっかり答えられなくてはなりません。
そのためには、キヤノンメディカルシステムズと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
キヤノンメディカルシステムズの会社概要や経営理念、事業や製品について感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分の共感できることが志望動機となります。
■キヤノンメディカルシステムズで応募した職種を選んだ理由と、やりたい仕事や関わりたい製品や分野及びその理由、活かせる能力やスキルは何かを明確に伝える
キヤノンメディカルシステムズは、応募時に希望する職種を決めて応募する職種別採用となっています。
なので、なぜその職種なのか、やりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
関わりたい製品や分野とその理由も説明できることが求められます。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
ホームページにある事業や製品の紹介をよく読み理解しておくことです。
■キヤノンメディカルシステムズの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望です、と答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、キヤノンメディカルシステムズと同じ精密機器、医療機器メーカーならば、精密機器とか医療機器業界志望と答えてください。
他社名を教えてほしいと聞かれたら、キヤノンメディカルシステムズと同等あるいはそれ以上の大手企業に応募中ならそれを答えてください。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」と答えてください。この場合まったくの異業種であれば、なぜそこに応募したのか答えられるようにしてください。
以上、キヤノンメディカルシステムズの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は3回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
キヤノンの子会社であるキヤノンメディカルシステムズの面接を攻略するためには、まず精密機器業界を取り巻く環境を理解することと、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】精密機器業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、キヤノンメディカルシステムズとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
キヤノンメディカルシステムズの会社概要や理念など面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもキヤノンメディカルシステムズのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でキヤノンメディカルシステムズのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
キヤノンメディカルシステムズの面接攻略のまとめ【就活】
キヤノンメディカルシステムズに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
キヤノンメディカルシステムズが採用したい人材は、「Made for Lifeに共感し医療を通じて世界に貢献できる」「医療における新たな価値をつくりだすことに、やる気と情熱を持ってチャレンジできる」「関係するメンバーと「One Team」として仕事を遂行できる」人です。
面接では、学生時代に力を入れたこと、研究内容、志望職種について深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力、チームワーク力の3つの能力のうち、2つを自分の中から探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜキヤノンメディカルシステムズを選ぶのか明確に伝える
- キヤノンメディカルシステムズで応募した職種を選んだ理由と、やりたい仕事や関わりたい製品や分野及びその理由、活かせる能力やスキルは何かを明確に伝える
- キヤノンメディカルシステムズの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは精密機器業界を取り巻く環境を理解すると同時に、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、キヤノンメディカルシステムズとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
キヤノンメディカルシステムズの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
キヤノンメディカルシステムズの会社概要
ここからはキヤノンメディカルシステムズの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- キヤノンメディカルシステムズは、東芝の前身の1社である東京電気が1930年に全額出資して日本医療電気を設立したことを創業としています。
その後1942年には東芝に吸収合併されましたが、1948年改めて日本医療電気として東芝から独立し、この年を設立年としています。
その後幾度か社名変更がありましたが、2003年東芝メディカルシステムズとなりました。
2016年に親会社の東芝が全株式をキヤノンに売却し、キヤノンの完全子会社となりました。
2018年にはキヤノンメディカルシステムズに商号変更し、現在に至っています。
- 画像診断機器では国内シェアがNO.1です。製品別でもCT、X線診断装置がシェア1位、MRI、超音波診断装置、核医学装置が3位となっています。
- 世界初の製品が19、日本初の製品が15あります。様々な製品の技術開発で9件の国内受賞歴があり、高い技術力を誇っています。
- 世界150以上の国、地域に展開しており、世界中の開発・生産・販売の拠点を合わせると45社あります。海外売上比率は65%です。(2018年12月末)
- 新卒の理系割合は76%と、技術系の会社といえます。
- 2019年12月期の単体の経営成績は次の通りです。
資本金は、207億円です。
従業員数は、5,221名です。(2019年4月)
売上高は、3,024億38百万円です。
経常利益は、176億84百万円です。
純利益は、147億49百万円です。
面接では、「海外売上比率を知っていますか」といったような質問がなされるかも知れませんので、覚えておくと良いと思います。
キヤノンメディカルシステムズの経営スローガン、経営理念
ここでは、キヤノンメディカルシステムズの経営スローガン、経営理念を紹介します。
経営スローガン
Made for Life患者さんのために、あなたのために、そして、ともに歩むために。
キヤノンメディカルシステムズグループ経営理念
キヤノンメディカルシステムズグループは、いのちの尊さを基本に、医療・健康・福祉の広い分野で人々の健やかな生活の実現のために、グローバルに事業を推進し、豊かな価値を創造します。
- 健康と尊い命を守る医療に貢献します。
- 高品質で信頼性のある「商品」と適切な「サービス」を提供します。
- お客様と共に歩み・成長していく企業を目指します。
面接では「経営スローガンを知っていますか」と質問されることもあるかも知れません。覚えておくと良いでしょう。
キヤノンメディカルシステムズの事業
キヤノンメディカルシステムズは、日本における画像診断機器のトップ企業です。
主な製品として、CTシステム、超音波診断システム、X線診断システム、MRIシステム、核医学診断システム、放射線治療システム、検体検査システム、迅速検査ソリューション、分子検査ソリューションが挙げられます。
キヤノンメディカルシステムズは、高性能な医療機器を開発・製造することがゴールだと考えていません。
キヤノンメディカルシステムズの使命は、以下を実現し、付加価値の高いソリューションを提供することです。
- 病気の早期発見による、患者への負担が少ない診断・治療を実現する「臨床価値の提供」
- 医療を効率化する「ワークフローの改善」
- システム導入から維持・運用に関わる全てのコストの最適化を図る「病院経営への貢献」
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、キヤノンメディカルシステムズの使命を知っておくと良いです。覚えておきましょう。