【25卒/24年転職】面接官が教える「テルモ」の面接対策

2024.07.14 更新
次 » « 前
アイキャッチ画像

大手医療機器メーカーである、テルモに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない就職や転職の面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?

テルモに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。

例えば、テルモの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。

一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ医療機器業界を選ぶのか、について的確に答えられなくてはいけません。

さらに競合他社と比べてなぜテルモなのか、についても面接官が納得できるように答えられることが大切です。

これら以外にもテルモの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。

本ブログでは、面接官である筆者が、テルモの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。

さらに面接に臨むうえで必要な知識として、テルモの会社に関する情報を載せています。

面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。

自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。

さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。

目次
  1. テルモの求める人材
  2. テルモの新卒採用情報について【就活】
  3. 面接攻略の考え方【就活】
  4. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
  5. テルモの面接攻略のまとめ【就活】
  6. テルモの中途採用情報について【転職】
  7. 面接攻略の考え方【転職】
  8. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
  9. テルモの面接攻略のまとめ【転職】
  10. テルモを志望するときに知っておきたい社風
  11. テルモの会社概要
  12. テルモの企業理念体系
  13. テルモの5カ年成長戦略
  14. 参考リンク集

テルモの求める人材

テルモはどのような人材を求めているのでしょうか?

テルモの新卒採用情報には、『「求める人物像」はありません。「オンリーワン」が集まり、果てしない「医療の未来」への挑戦を実現させていきます。』としています。

一方で、2023年卒を対象とした新卒募集には次のような「求める人物像」を発表していました。

  • 成長意欲:失敗を恐れず挑戦 自ら成長し続ける人
  • 周囲を巻き込む力:目標を高く 周りを巻き込む行動を起こす人
  • 柔軟な発想力:柔軟な発想で 新たな価値を生み出す人

なので、本ブログでは、これまでの「求める人物像」を参考としています。

また、転職では募集職種毎に「求める人物像」が載っていますので、参照ください。

面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。

テルモの新卒採用情報について【就活】

はじめにテルモの新卒採用情報について以下に記します。

  1. 募集コース   

    募集コースは、企画営業コース、開発技術コース、メディカルDXコース、SEコースの4コースです。コースのなかで職種別に採用となります。

    • 企画営業コースは、MR、コーポレート・スタッフの職種があります。

      また、TRY(MR、コーポレート・スタッフを指定せずにチャレンジしたい人)の募集も行っています。

      一方、分野を問わずNo.1(No.1 、Only1、Best1)の具体的な実績を持っている人も募集しています。

    • 開発技術コースは、研究開発職、生産技術開発職、品質保証職、臨床開発・薬事職、知的財産職の各職種です。
    • メディカルDXコースは、メディカルDXコースの職種です。
    • SEコースは、SE(サービスエンジニア)の職種です。

    留学経験のある方や英語その他の言語を習得された人、海外大生、自らの健康管理に関心の強い人を歓迎しています。

  2. 選考フロー
    • 企画営業コース ・メディカルDXコース   

      エントリー→自社説明会→書類選考(ES)・適正検査①→面接(数回)→プラネックス見学・適正検査②→最終選考

    • 開発技術コース・ SEコース    

      エントリー→自社説明会→書類選考(ES・研究概要)・適正検査①→面接(数回)→プラネックス見学・適正検査②→最終選考

  3. エントリーシート(24年卒)

    自己PRに関すること

    • 自己PRやセールスポイント等を自由にお書き下さい(400文字以下)
    • 自分の強み、自分の弱み(各30文字以下)
    • 研究・学業への取り組み方について、下記選択肢より1つ選び、具体的に教えて下さい。(1)新たに備わった考え方(2)最も重視したこと(3)最も苦労したこと(解決策含め)(800文字以下)
    • 学生時代の取り組み方について、下記選択肢より1つ選び、具体的に教えて下さい。(1)リーダーシップを発揮(2)高い目標にチャレンジ(3)新しい企画・アイデアを提案(4)自分で工夫して解決(ものづくりの経験)(800文字以下)

    志望動機に関すること

    • テルモに応募した理由について教えてください(400文字以下)
    • 企業を選ぶ際に最も重視することは何ですか(50文字以下)
    • あなたがテルモで挑戦したいこと、実現したいことを具体的にお書き下さい(400文字以下)
  4. 面接

    面接では学生時代に力を入れたことと、志望動機について深掘りされます。開発技術コースは、研究内容の深掘りがあります。

    自己PRに関すること

    • 自己紹介(PR)してください
    • 小中高ではどんな人物でしたか
    • 学部・学科を選んだ理由は何ですか
    • 学生時代に力を入れたことを説明してください
    • ゼミで学んでいることは何ですか
    • 研究内容についてホワイトボードを使って説明してください、(研究室を選んだ理由、研究の独自性、進め方、苦労した点と解決策、目標、研究はテルモでどう活かせますか(開発技術コース)
    • 卒業論文のテーマは何ですか(どうしてそれを選んだのか、どのような卒業論文に仕上げていきたいかと思っているか)
    • チームで活動した経験はありますか(役割は)
    • リーダーシップを発揮した経験はありますか
    • アルバイト経験はありますか
    • 挫折経験はありますか
    • 自分はどのような人と言われますか
    • 強みと弱みは何ですか(弱みを克服する方法と強みを活かした経験)
    • 趣味・特技は何ですか
    • ストレスを感じることは何ですか
    • 働くうえで配慮が必要な病気がありますか
    • 議論の時に意見を通そうとするほうですか

    志望動機に関すること

    • 就活の軸は何ですか
    • なぜ医療機器業界を志望しますか
    • なぜテルモを志望しますか
    • なぜ○○職を希望しますか
    • 入社したら希望する職種・部署とそこでやりたいことは何ですか
    • 希望職種の◯◯はどんな仕事だと認識していますか
    • どのような商品の開発に携わりたいですか
    • 将来のキャリアプランについて教えてください
    • モノづくりの経験はありますか
    • 工場に行ったことはありますか
    • 全国転勤だが大丈夫ですか
    • 海外で働くことになった時、どこで働きたいですか
    • 医療機器のこれからの課題は何だと思いますか
    • 他社の選考状況と選社軸は何ですか
  5. 採用人数

    19年度入社実績 131名(企画営業職50名、開発技術職77名、SE職4名 )

    20年度入社実績 148名(企画営業コース48名 開発技術コース104名 SEコース2名)

    21年度入社実績 119名(企画営業コース35名 開発技術コース81名 SEコース3名)

    22年度入社実績 147名(企画営業コース52名 開発技術コース90名 SEコース5名)

    23年度入社実績 179名(企画営業コース59名 開発技術コース117名 SEコース3名)

    24年度入社計画 前年並み

  6. 23年新卒入社大学別就職者数

    国公立大

    東京大4、京都大2、北海道大2、東北大2、名古屋大1、大阪大4、九州大3、東京工業大2、千葉大5、電通大1、横浜国大2、大阪市大1、大阪府大1、神戸大1、広島大1、他

    私立大

    早稲田大3、慶応大3、上智大2、明治大4、立教大3、中央大3、法政大6、東京都市大1、日本大4、東洋大1、駒沢大1、東京理科大9、芝浦工大6、東京電機大1、工学院大2、日本女子大1、昭和女子大3、千葉工大1、神奈川大1、金沢工大1、同志社大3、立命館大6、関西大7、関西学院大4、京都産業大1、同志社女子大1、近畿大3、西南学院大1、他

    以上は大学院修了者を含みます。

    ※サンデー毎日(2023年9月3日号)参照

  7. 学歴フィルター

    テルモは、難関国公立大学・私立大学から中堅私立大学まで幅広い採用となっています。

面接攻略の考え方【就活】

就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。

よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。

以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする

    テルモは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。

    上記の求める人材にあるようにテルモは、「失敗を恐れず挑戦 自ら成長し続ける」「目標を高く 周りを巻き込む行動を起こす」「柔軟な発想で 新たな価値を生み出す」人を求めています。

    ここで、「失敗を恐れず挑戦 自ら成長し続ける」「目標を高く 周りを巻き込む行動を起こす」とは、行動力を表しています。

    また、「柔軟な発想で 新たな価値を生み出す」とは、課題解決力を表しています。

    テルモは、次の10 年超を見据えた5 カ年成長戦略「GS26」を策定し、これまで培った確かな品質とテクノロジーを活かし、多様な医療課題に対する新たなソリューションに挑戦する企業として、グループ一丸となって取り組もうとしています。

    これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。

    面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力と行動力をアピールしましょう。

    課題を発見して、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができる。実現のために粘り強く取り組むことができる。というアピールです。

    力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。

    最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことや困難を解決するために創意工夫し、どのように粘り強く行動したか、その結果と、身につけたことなどを語ってください。

    但しテルモは、採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。

    ■理系応募者は研究内容を語る

    理系応募者は、研究開発職、生産技術開発職、品質保証職、臨床開発・薬事職、知的財産職、メディカルDX、SEの各職種で活躍することになります。

    理系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    面接において研究内容のプレゼンを行います。その後面接官との質疑応答があります。

    具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決する上で困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。

    課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったかについても説明できるといいです。

    研究がテルモでどのように活かせるかも答えられるようにしてください。

    ■世界中どこででも働く覚悟を伝える

    テルモは160を超える国や地域に製品を供給し、売上の75%が海外です。(2023年3月期)

    このようなグローバルカンパニーであり、留学経験のある学生や英語その他の言語を習得する学生を歓迎しています。

    また面接では、海外勤務についての質問もなされています。面接では、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜ医療機器業界を選ぶのか明確に伝える

    なぜ医療機器業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。

    医療機器業界とは何か、医療機器を含む精密機器業界を取り巻く環境や、精密機器業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2024年】精密機器業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。

    医療機器メーカーについて業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。

    ■なぜテルモを選ぶのか明確に伝える

    テルモの企業理念は「医療を通じて社会に貢献する」であり、企業理念に共感できることがとても大切です。

    テルモの企業理念、事業内容、5カ年成長戦略などから感じたことをまとめてください。

    そのなかで、自分が共感できることがテルモを選んだ志望動機になります。

    また、テルモと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    テルモを志望する学生は精密機器、医療機器メーカーに興味がある人であり、テルモと並行してオリンパスや日本光電、キヤノンメディカルシステムズ、富士フイルムなど、とかけもち応募する学生が多いようです。

    たとえテルモが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜテルモなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。

    ■テルモでなぜそのコース・職種を希望するのか、配属希望部門と、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える

    テルモは、コース別職種別募集となっています。

    面接では、コース・職種を希望する理由、配属希望部門と、そこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。

    あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。

    テルモで注目している製品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。

    ■他社の応募状況とテルモの志望順位を答えられるようにする

    志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。

    他社の応募状況を聞かれたら、精密機器又は医療機器業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、と同レベルの企業に応募中ならそれを答えてください。

    精密機器又は医療機器業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。

    この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。

以上、テルモの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。

特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】

テルモは、カテーテルや人口心肺装置などで世界に高いシェアを持つ大手医療機器メーカーです。

このようなテルモの面接を攻略するためには、まず医療機器を含む精密機器業界を取り巻く環境を理解することと、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

ブログ記事「【2024年】精密機器業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、テルモとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

テルモの会社概要、企業理念、5カ年成長戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもテルモのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半でテルモの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

テルモの面接攻略のまとめ【就活】

テルモに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

テルモが求める人材は、「失敗を恐れず挑戦、自ら成長し続ける」「目標高く、周りを巻き込む行動を起こす」「柔軟な発想で、新たな価値を生み出す」人です。

面接では学生時代に力を入れたことと、志望動機について深掘りされます。開発技術コースは、研究内容の深掘りがあります。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 理系応募者は研究内容を語る
  • 世界中どこででも働く覚悟を伝える

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜ医療機器業界を選ぶのか明確に伝える
  • なぜテルモを選ぶのか明確に伝える
  • テルモでなぜそのコース・職種を希望するのか、配属希望部門と、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
  • 他社の応募状況とテルモの志望順位を答えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは精密機器業界を取り巻く環境を理解すると同時に、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、テルモとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

テルモの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。

テルモの中途採用情報について【転職】

続いてテルモの転職の面接について解説していきます。

はじめにテルモのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。

  1. 募集職種

    テルモは、転職の希望者を対象とした中途採用を積極的に行っています。

    社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。

    現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、テルモのホームページにあるキャリア採用情報をご覧ください。

    ちなみに、2023年10月現在、愛鷹工場、心臓血管カンパニー、TMCSカンパニー、甲府工場、営業職の求人が合計9件あります。

  2. 選考フロー

    WEBエントリー(職務経歴書・履歴書添付)→書類選考→適性検査・面接(2~3回)→内定

  3. 面接   

    面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで、応募者がテルモで貢献できるかを探ります。

    自己PRに関すること

    • 現職(前職)の職務内容を説明してください

    志望動機に関すること

    • なぜテルモを志望しますか
    • なぜその職種を志望しますか
    • 入社したら貢献できることは何ですか

    退職理由に関すること

    • 現職(前職)を退職する理由を教えてください

面接攻略の考え方【転職】

転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。

それらについて的確に答えるための準備をしてください。

以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする

    テルモは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。

    上記の求める人材にあるようにテルモは、「失敗を恐れず挑戦 自ら成長し続ける」「目標を高く 周りを巻き込む行動を起こす」「柔軟な発想で 新たな価値を生み出す」人を求めています。

    ここで、「失敗を恐れず挑戦 自ら成長し続ける」「目標を高く 周りを巻き込む行動を起こす」とは、行動力を表しています。

    また、「柔軟な発想で 新たな価値を生み出す」とは、課題解決力を表しています。

    テルモは、次の10 年超を見据えた5 カ年成長戦略「GS26」を策定し、これまで培った確かな品質とテクノロジーを活かし、多様な医療課題に対する新たなソリューションに挑戦する企業として、グループ一丸となって取り組もうとしています。

    これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。

    転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。

    その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。

    さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。

    最後に、テルモで活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。

    もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。

    ■技術系応募者は技術力を語る

    技術系応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。

    そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。

    技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。

    職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。

    成果を出すためのノウハウが、テルモでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜテルモを選ぶのか明確に伝える

    テルモの企業理念は「医療を通じて社会に貢献する」であり、企業理念に共感できることがとても大切です。

    テルモの企業理念、事業内容、5カ年成長戦略などから感じたことをまとめてください。

    そのなかで、自分が共感できることがテルモを選んだ志望動機になります。

    また、テルモと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    テルモを志望する応募者は、他の精密機器や医療機器メーカーの中途採用募集に興味がある人も多いと思われます。

    そのような競合他社と比較して、なぜテルモなのかをしっかり答えられなくてはいけません。

    ■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える

    転職の希望者は、なぜキャリア採用の職種に応募したのか、そこでどのような仕事をやりたいかとその理由をしっかりと説明する必要があります。

    中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがテルモで活かせることだと思います。

    それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルがテルモで活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。

    応募職種の分野で注目しているテルモの製品や技術などと、なぜ注目しているかその理由も話せるようにしておくとよいでしょう。

  3. 転職面接時に退職理由を語るヒント

    ■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

    「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。

    間違っても上司と合わないとか、労働条件が悪いなどというネガティブな理由を言わないでください。

    例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。

以上、テルモの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。

特に面接は2~3回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】

面接を攻略するためには、まずは精密機器業界を取り巻く環境を理解することと、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。(精密機器メーカーに勤務の人はご存知のことと思いますが)

続いて、テルモとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

テルモの会社概要、企業理念、5カ年成長戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもテルモのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半でテルモのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

テルモの面接攻略のまとめ【転職】

テルモに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

テルモが求める人材は、「失敗を恐れず挑戦、自ら成長し続ける」「目標高く、周りを巻き込む行動を起こす」「柔軟な発想で、新たな価値を生み出す」人です。

面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がテルモに貢献できるかを探ります。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 技術系応募者は技術力を語る

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜテルモを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える

面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは精密機器業界を取り巻く環境を理解すると同時に、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、テルモとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

テルモの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。

テルモを志望するときに知っておきたい社風

テルモの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。

  • 会社は、企業理念や会社の方針を海外も含めたグループ全体の社員へ度々発信するなど、企業理念の浸透に力を注いでいます。
  • 女性の社員がかなり多く、同じ職場で長く勤務するため、女性が職場で力を持つケースもあります。産休や育休を取りやすく、幼児がいる家庭は時短勤務などもできるため、子育てしながら働ける環境です。
  • 働き方改革で勤務形態を工夫していますが、仕事量は多く日常的にどうしても残業せざるをえない状況で、なかなか有給取得は難しいことがあります。

面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。

テルモの会社概要

ここからはテルモの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。

  • テルモは大手医療機器メーカーであり、心臓や脳のカテーテル治療に使う器具や人工心肺装置など先端医療機器に強みを持っています。

    テルモについて、体温計が一般になじみがありますが、国内シェアは2位で、売り上げに占める割合は1%程度となっています。

  • テルモは、1921年北里柴三郎博士など医学者が発起人となり、体温計の国産化をめざして「赤線検温器株式会社」を設立したのが前身です。      

    1936年に仁丹体温計株式会社に社名変更し、さらに1963年には株式会社仁丹テルモに社名変更しています。

    1974年に森下グループから離脱し、現社名のテルモ株式会社に社名変更し、現在に至っています。

  • テルモは3つのカンパニーと8つの事業領域で事業を展開しています。

    心臓血管カンパニーは、血管内治療と、心臓外科手術において、患者の負担軽減を追求しています。

    TIS事業(テルモインターベンショナルシステムズ)、ニューロバスキュラー事業、カーディオバスキュラー事業 / ハートシート事業、血管事業の領域があります。

    メディカルケアソリューションズカンパニーは、患者のケアの質向上と医療の変革に貢献し、医療に関わるすべての人に「やさしい医療」を提供しています。

    ホスピタルケアソリューション事業 / ライフケアソリューション事業と、ファーマシューティカルソリューション事業の領域があります。

    血液・細胞テクノロジーカンパニーは、世界の輸血医療を支えるとともに進化する血液・細胞治療に貢献しています。

    血液・細胞テクノロジーカンパニーの事業領域があります。

  • テルモの2023年3月の経営数字は次の通りです。

    資本金は387億円です。

    従業員数は、グループで30,207人、単独で5,457人です。

    連結売上収益は、8,202億円です。

    連結営業利益は、1,173億円です。

    連結当期利益は、893億円です。

    事業別売上収益は、心臓血管カンパニー58.6%、メディカルケアソリューションズカンパニー23.4%、血液・細胞テクノロジーカンパニー18.0%となっています。

面接では、「テルモの強みを知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。

テルモの企業理念体系

テルモの企業理念体系について、面接で質問されることもあるかも知れませんので、理解しておきましょう。

企業理念

医療を通じて社会に貢献する

コアバリューズ

Respect(尊重) — 他者の尊重

私たちは、アソシエイト、お客様、そしてビジネスパートナーに対して敬意と感謝の気持ちをもって接します。

多様な文化や個性を理解し、異なる意見や社会の声にも広く耳を傾け、自らの成⾧に繋げていきます。

Integrity(誠実) —企業理念を胸に

私たちは、人々のいのちや健康に関わる企業のアソシエイトとして、常に、誠実に使命感をもって行動します。

日々努力し、全てのステークホルダーとの間に、確かな信頼を築いていきます。

Care(ケア) — 患者さんへの想い

私たちは、自らの活動が、患者さんにつながっていることを常に忘れず行動します。

医療に携わる人々を深く理解することに努め、患者さんのより良い未来の実現をともに支えていきます。

Quality(品質) — 優れた仕事へのこだわり

私たちは、安全と安心の医療を提供するために、常に現場視点で課題を捉え、解決策を見つけ出します。

製品品質のみならず、供給やサービスなど、全ての活動におけるクオリティーの向上を徹底的に追求します。

Creativity(創造力) — イノベーションの追求

私たちは、未来に挑戦する風土を大切にし、好奇心と情熱をもって取り組みます。

医療現場のニーズを的確に捉え、価値ある製品やサービスを最適なタイミングで届けていきます。

コアバリューズは、面接での自己PRや志望動機を語るときのヒントとすることができます。

テルモの5カ年成長戦略

テルモは次の10年超を見据えた、5カ年成長戦略「GS26」(2022~2026年度)を推進中であり、その内容について概要を紹介します。

  1. 中長期を見据えたビジョン

    「デバイスからソリューションへ ~21世紀の社会課題に応える~」として、「医療現場の課題解決」、「医療システムの進化」、「患者の QOL 向上」への貢献を目指します。

    このための、ソリューション化では、 3つのDに焦点を当てています。

    • Delivery:高度な疾患治療における高付加価値な生体アクセス・デリバリー
    • Digital:患者の長期的な QOL 向上を目指す疾患アプローチ
    • Deviceuticals:革新的デバイスによる薬剤治療効果の最大化
  2. 5か年戦略のポイント
    • 財務目標

      成長性では、売上成長率を、5年間平均で 1桁台後半を目指し、持続的な成長により売上 1兆円を視野に入れる

      収益性では、調整前営業利益率を5年で20%以上を目指す

      資本効率性(ROIC)では、5年で ROIC10%以上を目指し、ROE は 10%以上を堅持する

    • 成長の内訳

      事業セグメント別では、治療領域 (心臓血管:脳梗塞、脳出血、大動脈瘤、がん、下肢動脈疾患)、アクセス (心臓血管)、血液・細胞 成長領域 (血液・細胞テクノロジー)、アライアンス (ホスピタル)、糖尿病 (ホスピタル)の分野での成長牽引を見込む

      地域セグメント別では、米国や中国市場でのさらなる成長に挑み、顧客セグメントでは、新たに病院以外の B2B ビジネスでの展開・拡大を図る

      全社収益改善プロジェクトを積極的に実施することで、生産と販売管理に関わる収益をそれぞれ 1%ずつ改善する

    • 非財務目標

      サステナビリティ経営に長期的目線で取り組み 

      ESG(Environment Social Governance):

      「カーボンニュートラルの実現」、「製品・サービスの品質と安全性」、「安定供給の確保」、「コンプライアンスの推進」などの取り組みに関する KPI(重要業績評価指標)を設定する

      CSV(Creating Shared Value):

      社会価値創造の指標として、事業成長に連動したモニタリング項目を設定。「医療技術・サービスの普及、医療アクセスの向上」、「一人ひとりの人生に寄り添う医療の提供」、「持続可能な医療システムの共創」をテーマに事業活動を推進する

中長期成長戦略は、面接で自己PRや志望動機を語るときのヒントになりますので理解しておいてください。

参考リンク集

0 件のコメント

お気軽にコメントください
新しいコメント
はい
いいえ
OK