【22卒/21年転職】面接官が教える「トヨタ」の面接対策

2020.10.29 更新
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日本一の自動車メーカーであるトヨタに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?

(トヨタの社名はトヨタ自動車株式会社ですが、本ブログでは略して「トヨタ」と呼ぶこととします。)

トヨタに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。

例えばトヨタの面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に行動力とチームワーク力をアピールすることが重要です。

技術系で応募の場合、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を説明するなかで課題解決力もアピールしてください。

一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜトヨタなのか答えられなくてはいけません。

志望する本部・コースを選んだ理由と、そこでやってみたい仕事も明確に伝える必要があります。

これら以外にもトヨタの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。

本ブログでは、面接官である筆者が、トヨタの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。

さらに面接に臨むうえで必要な知識として、トヨタの会社に関する情報を載せています。

面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。

分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。

就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。

目次
  1. トヨタの求める人材
  2. トヨタの新卒採用情報について【就活】
  3. 面接攻略の考え方【就活】
  4. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
  5. トヨタの面接攻略のまとめ【就活】
  6. トヨタの中途採用情報について【転職】
  7. 面接攻略の考え方【転職】
  8. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
  9. トヨタの面接攻略のまとめ【転職】
  10. トヨタを志望するときに知っておきたい社風
  11. トヨタの会社概要
  12. トヨタの歴史を知る
  13. トヨタ基本理念
  14. トヨタグローバルビジョン
  15. トヨタ生産方式
  16. これからのトヨタの方向性
  17. 参考リンク集

トヨタの求める人材

トヨタはどのような人材を求めているのでしょうか。

面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。

トヨタの求める人材像は、「トヨタウェイ」を実践できる人です。

トヨタウェイとは、トヨタが大切にしている価値観であり、「知恵と改善」「人間性尊重」を2つの柱にしています。

「知恵と改善」は現状に満足することなく、常に知恵を絞り続けることであり、「人間性尊重」は、会社に関係するすべての人を尊重し、従業員の成果を会社の成長につなげることです。

2つの柱は、「チャレンジ」「改善」「現地現物」「尊重」「チームワーク」の5つのキーワードに分けられます。

「チャレンジ」とは、チャレンジの理由を自分で考え抜き、あえて実現が難しい高い目標を自らに課すことです。

「現地現物」とは、そのような高い目標を掲げる一方で、現実を直視し、自分のおかれた状況を知ることです。

「改善」とは、弛まぬ努力と工夫で、一歩一歩、埋めていくことです。

「尊重」とは、個々人のチャレンジを結集し、組織としての大きな夢や志を実現するために、相手の考えを理解し、異なる意見に謙虚に耳を傾ける姿勢です。

「チームワーク」とは、個々人の力を集め、ともに大きな目標に向かうという心構えです。

これらを理解するとまさに、トヨタが求める人材=トヨタウェイを実行できる人と言えます。

以上、「トヨタウェイ」から求める人材は、次のようにまとめることができます。

  • あえて困難で高い目標を自分で掲げ、現場の事実をしっかり見据えたうえで、たゆまぬ努力と工夫を重ね、目標達成に向けて推進できる人
  • 他の価値観を尊重し、意見に謙虚に耳を傾け、個の力を結集できる人

また転職の場合は、募集職種をクリックすると、記載されている応募資格の<WANT>欄に職種ごとの「求める人材」が明記されていますので、理解しておいてください。

面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切ですから、覚えておくと良いでしょう。

トヨタの新卒採用情報について【就活】

はじめにトヨタの新卒採用情報について以下に記します。

  1. 募集職種

    募集職種は、大きく事務職、技術職、業務職のコース・本部別募集となっています。希望コース・本部を第3希望まで登録します。

    技術職は学校推薦があります。求人の有無については、学校に問い合わせてください。

    なお、トヨタの業務職とは、特定の業務領域で定型・サポート業務を遂行し、勤務地限定と定義されています。

    事務職は、12本部あります。

    • 企画・開発(国内営業、海外営業、コネクティッド)
    • 生産(生産管理、調達)
    • 販売(国内営業、海外営業)
    • アフターサポート(カスタマーファースト)
    • 全社支援(総務・人事、経理、渉外広報、情報システム)

    技術職は、6コースあります。

    • 企画・開発(車両系技術コース、パワートレーン系技術コース、コネクティッドコース)
    • 生産(車両系 生技製造コース、パワートレーン系 生技製造コース)
    • アフターサービス(カスタマーファーストコース)
    • 全社支援(情報システムコース)
  2. 選考フロー

    事務職

    エントリーシート→適性検査・学力検査(テストセンター又はWEBテスト)→希望本部登録→二次選考→最終選考→内々定

    技術職:自由応募

    エントリーシート→適性検査・学力検査(テストセンター又はWEBテスト)→希望本部登録→二次選考→最終選考→内々定

    技術職:初期配属限定採用(プラント・環境生技部)

    エントリーシート→適性検査・学力検査(テストセンター)→二次選考→最終選考→内々定

    業務職

    エントリーシート→適性検査・学力検査(テストセンター)→希望本部登録→個人面接→内々定

  3. エントリーシート(21年卒)

    事務職、業務職

    自己PRに関すること

    • 現在(エントリーシート提出時点)の専攻テーマ及びその内容について教えてください。(200字以内)
    • 学生時代に最も力を入れて取り組んできたことについて教えてください。(400字以内)
    • 学生時代に、チーム・仲間と協力し取り組んだエピソードについて教えてください。(400字以内)
    • 身近な人から、あなたはどのような人だと言われますか。またそのように言われる理由を具体的に教えてください。(150字以内)

    志望理由に関すること

    • トヨタの志望理由とやりたい仕事について教えてください。(400字以内)

    技術職

    自己PRに関すること

    • 現在(エントリーシート提出時点)の研究内容・授業で興味を持った内容について教えてください。(200文字)
    • 【修士作文】 論文の作成にあたり苦労をした点、工夫をした点(1000文字)
    • 【卒論】卒論のテーマ・内容(1000文字)※ 研究のプロセスやねらいとする事柄を平易にまとめてください
    • 【修士作文】 論文の概要(1000文字)
    • 卒論の内容について教えてください。

      ※ 研究のプロセスやねらいとする事柄を平易にまとめてください。テーマ未定の場合は、今後取り組みたいと思う事について記述ください。

      ※ 卒論自体が無い場合は、学業の中で最も力を入れて取り組んできたテーマについて記述ください。

    • 学生時代にあなたが最も力を入れて取り組んだことをご記入ください。(400文字)
    • 学生時代に、チーム・仲間と協力し取り組んだエピソードについて教えてください。(400文字)
    • 身近な人から、あなたはどのような人だと言われますか。また、そのように言われる理由を具体的に教えてください。(150字以内)

    志望理由に関すること

    • 当社を志望する理由とやりたい仕事をご記入ください。(400文字)
  4. 面接

    面接は複数回行われ、採用試験で最も重視する科目です。

    面接では、エントリーシートの深掘りを中心に、求める人材像に基づき採否を判断されます。

    自己PRに関すること

    • 自己紹介してください
    • 中学、高校で頑張ったことは何ですか
    • ゼミの内容と取得単位について話してください
    • 学生時代に力を入れたことについて説明してください。なぜ始めたか、苦労したこととそれをいかに乗り越えたか、周りをどのように巻き込んだか、その結果はどうですか
    • 研究内容を説明してください(技術職)
    • チームでの役割と結果を出したエピソードを話してください
    • チームで働くうえで大切にしていることは何ですか
    • 挫折経験とそれをどう乗り越えましたか
    • アルバイトについて話してください
    • 周りからどのような人と言われますか
    • 子供のころはどのような子供でしたか

    志望動機に関すること

    • 就活の軸は何ですか
    • なぜトヨタを志望しますか
    • 希望するコース・本部とやりたい仕事は何ですか
    • トヨタイムズで興味を持った記事はありますか
    • 将来のキャリアビジョンは何ですか
    • 最近のトヨタのプレスリリースに関して興味を持ったものはありますか
    • 他社の応募状況を話してください

    技術職の学校推薦は、一次面接でスライドを事前に作成し、5分で発表します。スライドの内容は、自己紹介、学生時代に打ち込んだこと、研究で工夫したこと、志望理由と入社したらやりたいことです。

  5. 採用人数

    19年入社実績 698人

    事務職 118人、技術職 526人、業務職 54人

    *中途採用を含みます。

  6. 20年新卒入社大学別就職者数

    国公立大

    東京大8、京都大22、北海道大11、東北大12、名古屋大32、大阪大15、九州大20、東京工業大23、一橋大3、筑波大9、千葉大4、電通大2、東京外大3、東京都立大2、横浜国大5、大阪市大5、大阪府大6、神戸大7、岡山大5、広島大3、熊本大4、他

    私立大

    早稲田大17、慶応大23、上智大5、明治大12、青山学院大3、中央大3、法政大3、東京都市大1、国学院大1、日本大6、東京理科大17、芝浦工大1、工学院大3、愛知大1、愛知淑徳大5、中京大4、南山大6、名城大2、同志社大14、立命館大17、関西大6、関西学院大1、他

    ※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照

  7. 学歴フィルター

    トヨタは国公立、私立大の難関大学を中心に採用しています。地元愛知県の大学は業務職を中心に幅広く採用しているようです。

面接攻略の考え方【就活】

面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする

    トヨタは基本的に、特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。

    上記の求める人材にあるように、トヨタは「あえて困難で高い目標を自分で掲げ、現場の事実をしっかり見据えたうえで、たゆまぬ努力と工夫を重ね、目標達成に向けて推進できる」、「他の価値観を尊重し、意見に謙虚に耳を傾け、個の力を結集できる」人を求めています。

    ここで、「あえて困難で高い目標を自分で掲げ、現場の事実をしっかり見据えたうえで、たゆまぬ努力と工夫を重ね、目標達成に向けて推進できる」とは、行動力を表しています。

    また、「他の価値観を尊重し、意見に謙虚に耳を傾け、個の力を結集できる」は、チームワーク力を表しています。

    面接では、学生時代において最も力を入れて取り組んだことと、なぜ取り組んだのかその理由を説明してください。

    そのさい、困難であったことに対して、どのように粘り強く取り組み、どのような成果をあげたかも説明できるようにしてください。

    さらに一緒に取り組んだメンバーがいたら、自分が請け負った役割と、目標達成のためにメンバーをどのように巻き込んだか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したことのエピソードを探し出して、語ってください。

    但し、トヨタは採用するすべての人に行動力とチームワーク力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接でその能力を上手に説明してください。

    ■技術系応募者は研究内容を語るなかで、課題解決力もアピールする

    後述する、「これからのトヨタの方向性」を読んでわかるように、解決すべき課題が山積しています。面接では、それらに十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく求められることを覚悟してください。

    具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決する上で困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。

    また、研究成果が、トヨタでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。

    もちろん直接そのような研究、勉強をやってこない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。

    ■世界中どこででも働く覚悟を伝える

    トヨタはグローバル展開が進んでいる会社です。

    販売台数の84%は海外市場です。米国や欧州のような先進国のみならず、中南米、アジア、アフリカまで市場は広がっており、世界中に開発、営業拠点、工場があります。

    面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える

    トヨタを志望する応募者は、4輪が好きな人が多いと考えられます。

    よって4輪では日産、ホンダなどと並行して応募するでしょう。また、トヨタグループに魅力を感じて、デンソーなどのトヨタグループ企業に応募する人も多いと思います。

    あるいは、日本を代表する大企業であり、他業種の大手企業と合わせて応募することもあります。

    仮にトヨタが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜトヨタなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。そのためには、トヨタと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。

    この場合、4系列あるトヨタ販売店や他の自動車メーカーの販売店を実際に訪問し、トヨタと他メーカー販売店を比較し、その違いを知っておくことも有効です。

    例えば、「トヨタ店」や「トヨペット店」を訪問し、スタッフとトヨタの車について話してください。

    ホンダや日産車との違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。

    ■なぜその本部・コースを選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える

    トヨタでは、事務職は希望本部、技術職は希望コース別採用です。いわば入社時にどのような仕事をするか決める形の採用です。

    本部・コースを選んだ理由とそこで取り組みたいことをしっかりと説明できなければなりません。

    技術職応募では、面接で選択したコースのカテゴリーで注目している商品やサービスと、その理由も話せるようにしておくと良いでしょう。

    ■他社の応募状況を答えられるようにする

    志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。本当に入社したい会社が別にあっても採用されるかわかりません。

    他社の応募状況を聞かれたら、自動車業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手自動車メーカーに応募中ならそれを答えてください。

    それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。

以上、トヨタの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】

面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。ブログ記事「【2021年】自動車業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

トヨタの従業員数や売り上げといった会社概要、トヨタの歴史、トヨタの哲学ともいえる基本理念、トヨタグローバルビジョン、トヨタ生産方式、これからのトヨタの方向性など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもトヨタのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半でトヨタのホームページから得たトヨタの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

トヨタの面接攻略のまとめ【就活】

トヨタに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

トヨタが採用したい人材は「あえて困難で高い目標を自分で掲げ、現場の事実をしっかり見据えたうえで、たゆまぬ努力と工夫を重ね、目標達成に向けて推進できる」「他の価値観を尊重し、意見に謙虚に耳を傾け、個の力を結集できる」人です。

面接では、エントリーシートの深堀を中心に、求める人材像に基づき採否を判断されます。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
  • 技術系応募者は研究内容を語るなかで、課題解決力もアピールする
  • 世界中どこででも働く覚悟を伝える

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその本部・コースを選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
  • 他社の応募状況を答えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

トヨタの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

以下のリンクも参照ください。

トヨタの中途採用情報について【転職】

続いてトヨタの転職面接について解説していきます。

はじめにトヨタの中途採用情報について以下に記します。

世界の自動車産業は、100年に一度の大変革時代を迎えようとしています。それは、CASEと呼ばれる自動車メーカーの事業の方向性を示すキーワードに端的に現れています。

トヨタは大変革時代を迎えて「クルマをつくる」から「モビリティカンパニー」に企業の姿を変えようとしています。

このような背景の中で、現在在籍しているトヨタの社員だけでは対応できない多くの職務があります。よって新しい発想を得るために中途採用を積極的に行おうとしています。

トヨタに転職を考えている人には、まさにチャンスというわけです。

  1. 募集職種

    トヨタは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。

    女性の中途採用も積極的に行っています。

    事務系、技術系とも新規事業に関連し、社内に必要な能力、スキルを持つ人が少ない職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。

    募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、トヨタのホームページにある中途採用情報をご覧ください。

    ちなみに、2020年09月現在、ソフトウェア、技術系、事務系で幅広く求人募集がされています。

    もし、自分の能力、スキルが募集職種にフイットし、トヨタの社風に馴染めそうなら中途採用に応募してみてはいかがでしょうか?

  2. キャリア登録とリファラル採用

    トヨタはキャリア登録とリファラル採用も実施しています。

    • キャリア登録とは、キャリアを登録することで、適した職種の募集を開始したり、イベントが開催される場合に、メールにて連絡する仕組みです。
    • リファラル採用とは、社員が知人・友人を紹介する採用手法です。
  3. 選考プロセス

    応募→書類選考→一次面接、WEB適性検査→最終面接→最終面接合否連絡→内定

    • 応募は、現在募集している職種からの選択となります。ホームページの「キャリア採用」から応募します。
    • 書類選考は、インターネットで登録された情報をもとに行い、その時点で足切りがあります。結果については、合否に関わらず2週間以内にメールで連絡があります。
    • 一次面接は個別の面接です。適性検査は、通常、面接日の3日前までにWEB上で受験します。結果については、合否に関わらず通常1週間以内にメールで連絡があります。
    • 最終面接では、一次面接で合格した人に個別の面接を実施し、詳細の確認をします。
    • 最終面接の合否は通常1週間以内に連絡があります。
    • 内定した人は、合格連絡から約3か月後(最長、最終面接日より6か月以内)に入社となります。入社日は毎月1日です。
  4. 転職面接 

    転職の面接は、複数回行われ、中途採用試験で最も重視するものです。

    面接では、エントリー情報の深堀りを中心に、求める人材像に基づき採否を判断されます。

    自己PRに関すること

    • 自己紹介
    • あなたの強みと弱み
    • これまでで困難だったことと、それを解決した方法
    • 学生時代の得意だった科目、卒業論文、研究内容
    • 周りを巻き込んで何かを成し遂げた経験
    • 現職(前職)の職務内容の確認
    • 円滑な人間関係をつくる上で気をつけること
    • 前職ではどのような人と思われていたか

    志望動機に関すること

    • トヨタの企業イメージ
    • トヨタの志望理由
    • トヨタでやりたい仕事は何か
    • 志望する職種以外に配属されたらどうするか
    • トヨタ車の良さは何だと思うか
    • 将来のキャリアプラン

    退職理由に関すること

    • なぜ現職(前職)の会社を退職するのか

面接攻略の考え方【転職】

転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。なので、それらについて的確に答えるための準備をしてください。

以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。

  1. 転職面接時の自己PRのヒント

    ■行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする

    トヨタは基本的に、特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。

    面接では、現職(前職)において、「職務経歴」だけでは説明しきれない詳細な職務を説明してください。

    その中で、自分が一番自信を持って成果をあげた職務を重点的に説明してください。

    職務の遂行にあたっては、いかに粘り強く行動し、最終的にどのような具体的な成果をあげたかについて、習得知識やノウハウも含めて説明できるようにしてください。

    一緒に取り組んだチームの人数や、チームで自分が果たした役割と、メンバーの意見を尊重しつつもいかに自らの考えをメンバーに理解させたかなどの経験を具体的に語ってください。

    もし自分に行動力やチームワーク力が乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。

    ■事務系の事業企画応募者は事業企画経験を、技術系応募者は技術力を語るなかで、課題解決力もアピールする

    募集職種の職務内容、応募資格によっては課題解決力を求められることがあります。

    また後述する「これからのトヨタの方向性」でわかるように、解決すべき課題が山積しています。

    転職の面接では、募集職種などの職務に十分対応できる経験、能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務内容から説明できるようにしてください。

    すなわち、与えられた目標を達成するために、課題を発見しどのような対策を講じて解決に導いたか、及び最終的な成果を説明できるようにしてください。

    また成果を出すためのノウハウが、トヨタでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。

    特に技術系応募者は、面接において職務内容について相当突っ込んで説明を求められるでしょう。

    もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。

    ■世界中どこででも働く覚悟を伝える

    トヨタはグローバル展開が進んでいる会社です。

    販売台数の75%は海外市場です。世界中に開発・営業拠点、工場があります。

    将来、海外を拠点として職務を行なうことは十分ありえます。

    面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えることが必要です。

  2. 転職面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える

    トヨタの中途採用の応募者は、トヨタ車が好きな人とか、トヨタが日本を代表する大企業であるから応募することと思います。

    まずは、ホームページにある経営理念や会社概要などを読んでください。そのなかで、自分が共感できることがトヨタを選んだ志望動機につながります。自分らしい志望動機をまとめましょう。

    面接官からトヨタ車やトヨタのイメージを問われることがあります。

    そのためには、トヨタ車が他のメーカーのクルマと比べて、自分にとってどこが気に入っているのか、トヨタの企業イメージはどのようなものかについては答えられるようにしてください。

    この場合、トヨタ系列の販売店や他の自動車メーカーの販売店を実際に訪問し、トヨタ車と他メーカーのクルマを比較し、その違いを知っておくことも有効です。

    例えば、「トヨタカローラ店」や「ネッツトヨタ店」を訪問し、スタッフとトヨタの車について会話するとか、ホンダや日産車の販売店で自車とトヨタ車との違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。

    ■なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える

    応募職種を選んだ理由とそこで取り組みたい職務をしっかりと説明できなければなりません。

    中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験、能力、スキルがトヨタで活かせることです。それについて、職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。

  3. 転職面接時に退職理由を語るヒント

    ■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

    「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に思ってもらえる内容を説明しましょう。

    間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。

    例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。

以上、トヨタの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は2回行われ、自己PRと志望動機、退職理由に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売も行っています。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】

転職における面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

ブログ記事「【2021年】自動車業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

トヨタの従業員数や売り上げといった会社概要、トヨタの歴史、トヨタの哲学ともいえる経営理念など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもトヨタのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半でトヨタのホームページから得たトヨタの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

トヨタの面接攻略のまとめ【転職】

トヨタに中途採用で入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

トヨタが採用したい人材は「あえて困難で高い目標を自分で掲げ、現場の事実をしっかり見据えたうえで、たゆまぬ努力と工夫を重ね、目標達成に向けて推進できる」「他の価値観を尊重し、意見に謙虚に耳を傾け、個の力を結集できる」人です。

さらに、転職の場合、応募資格の<WANT>欄には職種ごとに「求める人材」が明記されていますので、理解しておいてください。

転職の面接では、エントリー情報の深堀を中心に、求める人材像に基づき採否を判断されます。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
  • 事務系の事業企画応募者は事業企画経験を、技術系応募者は技術力を語るなかで、課題解決力もアピールする
  • 世界中どこででも働く覚悟を伝える

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える

面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

転職の面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境や、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことです。

また、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも転職の面接準備には必須です。

トヨタの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

以下のリンクも参照ください。

トヨタを志望するときに知っておきたい社風

トヨタはどのような社風なのか、面接を受けるにあたり知っておきたい情報を載せます。

  • トヨタは組織で仕事を遂行する会社です。

    役員から一般社員まで一丸となって目標に向かって邁進する、ある意味とても日本的な会社です。

    そのためにトヨタに転職、入社した場合は、基本理念やトヨタウェイを徹底して叩き込まれます。また、規律を守ることを求められます。

  • 組織の一体感を大事にしますから、社内コミュニケーションを円滑化するための社内イベントも盛んです。

    転職でこれまで個性を重視してきた会社から入社した人は、とまどう場面もあるかも知れません。

  • 社員における男性の比率が高く、女性が少ないこともあり、女性に優しく、女性が働きやすい会社です。

    現在は、ダイバーシティの考え方のもと、総合職レベルの女性を積極的に採用しています。

  • 自動車業界のトップ企業としての自覚のもと、自社優先ではなく、常に自動車産業全体を見据えてものを考え、行動しようと心がけています。

面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。

トヨタの会社概要

日本の製造業をリードする自動車産業のなかでトヨタは売上高トップ企業であり、また日本の企業全体でみてもトップの売上を誇っています。

また、2018年年間自動車販売台数は国内1位(軽自動車含む)世界2位と国内のみならず世界的な自動車メーカーとなっています。

トヨタは、豊田自動織機を源流とするトヨタグループの中核企業であり、ダイハツと日野自動車の親会社、SUBARUの筆頭株主、マツダの二番目の大株主です。

トヨタの2020年3月期の決算数字は次の通りです。

資本金は、6,354億円です。

連結従業員は、359,542人で、単独で74,132人です。

連結売上高は、29兆9,299億円です。

連結営業利益は、2兆4,428億円です。

連結当期純利益は、2兆761億円です。

19年度の販売台数は、895.8万台です。うち国内が224.0万台、北米271.3万台、欧州102.9万台、アジア160.5万台、その他137.2万台です。

自動車以外にも、金融、住宅、IT、マリン、バイオ・緑化などを手掛けています。

近年、「CASE」と呼ばれる画期的な技術革新は、自動車メーカーを「自動車を製造・販売する会社」から「自動車を移動する手段としてサービスを提供する会社」へ変えようとしています。

このような100年に一度の変化に、世界中の主要な自動車各社は、現在総力を挙げて「CASE」対応に取り組んでいます。

トヨタもモビリティに関するさまざまなサービスを提供するモビリティカンパニーになり、未来のモビリティ社会の実現に取り組んでいます。

あらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」を東富士(静岡県裾野市)に設置することを発表しました。「Woven City」と命名しています。

面接では会社概要について、例えば「CASEって知ってる?」のような質問をされることがあります。面接前に概要をしっかり知ることが大切です。

トヨタの歴史を知る

トヨタは創業以来、「自動車を通じて豊かな社会づくり」を目指してきました。トヨタの75年の歴史を簡単に振り返ってみましょう。

明治時代にトヨタグループの祖である豊田佐吉翁が織機を発明し、幾多の困難を乗り越えて豊田自動織機製作所を設立しました。

トヨタ自動車の起源は、豊田自動織機製作所の一部門として1933年に開設された自動車製作部門です。

自動車部門設置で中心となったのは、佐吉翁の長男である、豊田喜一郎氏です。

豊田喜一郎氏は、自動車の研究開発を始めるさいに「ただ自動車をつくるのではない、日本人の頭と腕で、日本に自動車工業をつくらなければならない」と宣言しました。

こうして1936年には量産乗用車とトラックを開発し、1937年に自動車部が独立して現豊田市にトヨタ自動車が設立されました。

1940~50年代の日本の自動車産業は小規模のメーカーが外国の技術を借りてトラックを生産しているレベルでした。そのとき、トヨタは国産乗用車の開発に挑み、1955年、日本初の本格的国産乗用車トヨペットクラウンを発売します。

1960~70年代の高度成長期、自動車は新三種の神器のひとつとして喧伝されました。

自動車はもはや普通の国民の手に入る消費財となったのです。このような時代、トヨタは国民的大衆車の「カローラ」を発売します。

1980年代以降、日本の自動車会社は海外輸出に力を入れ始めます。これに自動車発祥の国、アメリカの自動車産業が大きな影響を受け、日本とアメリカの貿易摩擦となって跳ね返ります。自動車生産の街デトロイトで、日本車を叩き壊すシーンがニュースで流れた時代です。

これに対応するため、トヨタは「日本のモノづくりの力で海外に進出する」という方法でアメリカに生産拠点を設立し、現地生産を開始します。この成功が現在のグローバル展開の基礎となりました。

現在トヨタは、「世界中の人々にクルマの魅力を届け、地球環境と共存する」という考え方でそれぞれの国、地域のニーズに応えるよう事業を展開しています。

技術面では、ハイブリッド車プリウスを先駆けとして、地球環境と共存する「CASE」といった次世代の自動車開発や、交通システム開発に取り組んでいます。

このようなエピソードは、面接で志望動機を答える上での具体例として使えます。

トヨタ基本理念

1937年の創業以来、共有、伝承された企業理念をとりまとめたものが「トヨタ基本理念」です。以下に記します。

  1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす
  2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
  3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
  4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
  5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
  6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす
  7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する

この基本理念を実践するために共有すべき価値観や手法を「トヨタウェイ」としてまとめています。

「トヨタウェイ」については、上記「トヨタの求める人材を知っておく」にまとめていますので参照ください。

さらに、トヨタ社員が会社、社会生活で行動するうえで規範、羅針盤とする基本的な指針および留意点をまとめた「トヨタ行動指針」があります。興味のあるかたはトヨタのホームページをご覧ください。

面接では、基本理念や「トヨタウェイ」について質問されることも想定してください。志望動機をつくるときにも役に立つかも知れません。

トヨタグローバルビジョン

トヨタグローバルビジョンとは、トヨタをこれからも長く成長、繁栄し続けたいとの想いをこめて、ビジョンを一本の木で表したものです。「木の根」は、トヨタ共通の価値観である、豊田綱領、トヨタ基本理念、トヨタウェイを表しています。

「木の根」は、強く安定した経営基盤である「幹」を支え、「幹」の先に「もっといいクルマ」「いい町、いい社会」という実(ビジョンを構成する12の想い)を結ぶという構図となっています。

この木は、ビジョン達成に向けて、トヨタ社員が一丸となって取り組む心構えと同時に、トヨタが社会や人とつながっており、お客様の笑顔のために働いていることも表しています。興味のあるかたはトヨタのホームページをご覧ください。

トヨタ生産方式

トヨタ生産方式は、世界的に有名な生産方式で、世界あるいは日本の製造業で、業界を超えて、メーカー各社が見習うほどの生産管理システムです。したがって、その概要について説明します。

トヨタの生産方式は「ジャスト・イン・タイム方式」といわれ、簡単にいうと「注文されたクルマをより早く届けるために最も短い時間で効率的につくる」方式です。

トヨタ生産方式のエッセンスは、「生産工程で異常が発生したら機械がただちに停止し、不良品をつくらない」(自働化)と、「各工程が必要なものを、必要なだけつくる」(ジャスト・イン・タイム)です。生産性向上のためには当たり前のことですが、これを徹底的に追及するところがトヨタのすごいところです。

このトヨタ生産方式の根底に流れるのは徹底した無駄の排除です。豊田佐吉翁の自動織機から始まり、豊田喜一郎氏による「モノをつくる時の理想的な状態は機械、設備、人などが全く無駄なく付加価値を高めるだけの働きをしている」との考えのもと試行錯誤のうえ考えだしたものです。

面接では、トヨタグローバルビジョンやトヨタ生産方式について質問されることも想定してください。志望動機をつくるときにも役に立つかも知れません。

これからのトヨタの方向性

豊田章男社長の19年3月期と20年3月期の決算発表時の挨拶を抜粋しました。このなかにトヨタの方向性が見えると思います。

19年3月期

  • 100年に一度の大変革時代、だからこそ「TPS(トヨタ生産方式)」「原価を作りこむ力」といったブレない軸を明確にする。
  • トヨタを、モノづくりを中心にしたモビリティに関わるあらゆるサービスを提供する、「モビリティカンパニー」にフルモデルチェンジする。
  • 「CASE」という技術革新により、これからのクルマは、情報により町とつながり、暮らしを支えるサービスにつながって社会システムの一部になる。ビジネスモデルも変えていかねばならない。
  • ずっと変わらないのは、クルマはリアルの世界で使われるということであり、リアルの世界で培ってきた競争力は3つあり、それらを磨き続けることが必要。
  • トヨタの競争力のベースは、「TPSに基づくモノづくりの力」。

    これをグループの視点で強化する「ホーム&アウェイ」戦略でグループ全体の事業を見直す。(未来の成長につながる事業や地域の優先順位を上げて取り組むことです)

  • 二つ目は「ネットワークの力」。

    全世界に広がる販売拠点及び、グループ会社や仕入先などの巨大なサプライチェーンがありこれらネットワークを新たなサービスに活用する。

  • 三つめは「保有の力」。

    トヨタ車、レクサス車の全世界保有台数は1億台以上あり、トヨタに対する信頼がある。

  • 「CASE」の時代に対応すべきものについて、特にE(電動化)を例にビジネスモデルの変換を説明する。
  • FCVやEVの導入を進めるにあたってはやるべきことは「普及」すること。発想を転換し、より幅広く、よりオープンに、より良い社会への貢献を追求することが新しいビジネスモデルにつながる。
  • これからは、人の暮らしを支える全てのモノ、サービスが情報でつながる。クルマも、町全体、社会全体という大きな視点で考える、「コネクティッド・シティ」という発想が必要。
  • 「コネクティッド・シティ」には、「仲間づくり」がキーワード。どんな未来を創りたいのかという目的を共有し、協調することが求められる。
  • トヨタなら、地球環境にやさしく、交通事故のない社会、全ての人が自由に移動できるFun to Driveな社会の実現を目指す。
  • この実現のため、グループ会社、他の自動車メーカー、あらゆるモノ・サービスを提供する仲間との連携を強化する。
  • こうした取り組みを進めて、トヨタが目指す「モビリティカンパニー」としてのビジネスモデル、「モビリティプラットフォーマー」への道が拓けると考える。

20年3月期

  • トヨタが長年にわたって、ずっとこだわり、ずっとやり続けてきたことは、国内生産 300 万台体制の死守。

    日本にはモノづくりが必要であり、グローバル生産をけん引するために競争力を磨く現場が必要という信念のもと守り抜いてきた。

    トヨタだけを守れば良いのではなく、膨大なサプライチェーンと、そこで働く人たちの雇用を守り、日本の自動車産業の要素技術と、それを支える技能をもった人財を守り抜くこと。

  • モノづくりの基本は、より良いものをより安くつくることと、人づくりということ。コロナ危機に直面した今でも、この信念は変わらない。
  • トヨタの使命は、世界中の人たちが幸せになるモノやサービスを提供することであり、そのために必要なことは、世界中で誰かの幸せを願い、行動することができるトヨタパーソンを育てること。

    私流に言えば「YOU の視点」をもった人財を育てるということである。

    このことが、国際社会が目指している「SDGs」、「持続可能な開発目標」に本気で取り組むことでもあると考えている。

豊田社長の挨拶からトヨタの長期的な方向性が見えます。面接で志望動機をつくるときに、トヨタのこの考えに共感できるとか、自分の能力が役に立つことを伝えるために必要な知識です。

参考リンク集

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