【26卒】面接官が教える「第四北越銀行」の面接対策
新潟県最大手の金融機関である第四北越銀行に入行を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
第四北越銀行に入行を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関する情報や、ノウハウというものがあります。
例えば第四北越銀行の面接では、求める人材をよく理解した上で、特に課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには、競合他社と比べてなぜ第四北越銀行なのか答えられなければいけません。
これら以外にも第四北越銀行の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、第四北越銀行の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、第四北越銀行の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」を用意しております。
第四北越銀行の求める人材
第四北越銀行はどのような人材を求めているのでしょうか?
第四北越フィナンシャルグループの経営理念には、あるべき姿・方向性(ビジョン)として「変化に果敢に挑戦し新たな価値を創造する」ことをうたっています。
ここから見えてくる求める人材は次のような人と考えられます。
- 変化に果敢に挑戦し、新たな価値を創造する人
求める人材は、面接で自己PRをするときの参考としてぜひとも知っておいてください。
第四北越銀行の新卒採用情報について【就活】
はじめに第四北越銀行の新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
総合職として「銀行業務全般」または「金融DX推進業務」を募集しています。
- 選考フロー
マイページにエントリー→エントリーシート提出→適性検査→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- あなたのセールスポイント
- これまでの人生で一番心に残っていること、嬉しかったこと悲しかったことつらかったことをお聞かせください(200字以内)
志望動機に関すること
- 当行を志望した理由・当行でやりたいことをお聞かせください(300字以内)
- 面接
面接は複数回行われ、求める人材にふさわしいかどうかが判断されます。
自己PRに関すること
- 自己PRしてください
- 学生時代に頑張ったことを具体的に説明してください(どんな困難があったか、どう乗り越えたか、どう活かしていきたいか)
- アルバイトは何をやっていましたか
- 長所と短所について、エピソードを交えて話してください
- 家族構成を教えてください
- 最近の気になるニュースはありますか
志望動機に関すること
- なぜ(地方)銀行を志望しますか
- 地方銀行の将来性をどう考えますか
- 地方銀行はどうやったら今後成長することができると考えますか
- なぜ第四北越銀行を志望しますか
- 第四北越銀行について知っていることは何ですか
- なぜUターン就職を考えたのですか
- なぜ地元の銀行ではなく新潟の第四北越銀行を志望していますか
- 入行したらやってみたい仕事は何ですか
- 法人営業で自身の強みをどう活かしますか
- 第四北越銀行で知っていることを3つ言ってください
- 今の円相場について感想を話してください
- 新潟県、新潟の中小企業の抱える課題は何だと思いますか(どんなことに取り組んでいく必要があるか)
- 他社の応募状況を教えてください
- 採用人数
19年度入行実績 121名(第四銀行+北越銀行)
20年度入行実績 110名(第四銀行+北越銀行)
21年度入行実績 69名(第四銀行+北越銀行)
22年度入行実績 74名
23年度入行実績 67名
24年度入行実績 86名
25年度入行計画 100名(銀行業務全般100名程度、金融DX推進業務若干名)
- 学歴フィルター
新潟県出身者で県外の大学に進学した学生や、新潟県の大学出身者が多いようです。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
第四北越銀行は、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、第四北越銀行は「変化に果敢に挑戦し、新たな価値を創造する」人を求めています。
ここで「変化に果敢に挑戦する」ことは、行動力を表しています。
また「新たな価値を創造する」ことは、課題解決力を表しています。
第四北越フィナンシャルグループは、中期経営計画において、「最重要経営課題(マテリアリティ)」を環境・社会からの視点による「環境・社会課題」と財務の視点による「財務的課題」を設定しました。
そして、それらの実現に向けて4つの基本戦略、「グループ総合力の発揮」、「生産性向上の追求」、「人的資本価値の向上」、「リスクマネジメントの深化」と、全戦略共通のテーマである「TSUBASAアライアンスの深化」に取り組んでいます。
これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
すなわち、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができて、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったこと、困難を解決するために創意工夫して、どのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、第四北越銀行は、採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■人と信頼関係を築くことができることを説明する
第四北越銀行は、入行後、営業店の事務(預金・為替など)を中心に銀行の基本実務を担当します。基本項目を習得後は、営業担当(法人・個人)として、コンサルティング業務を経験します。(専門的な知識やスキルを持つ人は、専門人材として各分野の仕事を担当します)
銀行の窓口や後方事務は、来店客の要望に対応します。法人渉外は、融資や資産運用、ビジネスマッチングなど、顧客からの相談に幅広く対応します。また、個人渉外は、顧客に最適な資産運用や相続に関する相談、提案を中心に行います。
ホームページでは、営業店で個人渉外や法人渉外担当の社員の方が、仕事をする上で顧客と信頼関係を築くことの大切さを述べています。
信頼関係を築くために大切なことは、相手の期待に対して誠実に対応することです。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、関係する人達に対して誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ銀行業界を選ぶのか明確に伝える
銀行とは何か、銀行業界を取り巻く環境や、銀行業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2025年】銀行業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
銀行はこれまでの3大業務である預金・貸付・為替から、投資信託や保険商品などの手数料が収益の柱になり、そして経営・事業支援業務や個人向け資産運用コンサルティングも手掛けるようになりました。
海外進出企業向けサービスも拡大しています。
地方銀行は、地方創生事業への関わりも重視されるようになってきました。
銀行業務の事業構造が変わってきていることを理解しましょう。
さらに、フィンテックに代表される金融デジタライゼーションと呼ばれる技術革新が進行中であり、事業モデルや仕事のあり方を変えてしまう可能性があることも理解してください。
マニュアル通りに行うルーチンワークは自動化され、行員は顧客との折衝や、より創造的な仕事を行うようになるでしょう。
このような変化の中で、自分に興味があることを伝えられるとよいでしょう。
■なぜ第四北越銀行を選ぶのか明確に伝える
事業内容や、第四北越フィナンシャルグループ経営理念・中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが第四北越銀行を選んだ志望動機になります。
また、第四北越銀行と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
第四北越銀行を志望する人は、金融業界に興味がある人であり、第四北越銀行と並行して地元の他の金融機関などにも応募する人が多いことと思います。
たとえ第四北越銀行が第一志望でなくても、競合先と比較しなぜその第四北越銀行なのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
第四北越銀行や他の競合金融機関を訪れて、その違いを肌で感じることも有効です。
■第四北越銀行でやりたい仕事を明確に伝える
第四北越銀行に入行後、「銀行業務全般」の仕事を選択した人は、全員が営業店の事務を中心に基本実務を担当し、基本項目を習得後は営業担当としてコンサルティング業務に就きます。
専門的な知識やスキル(システム、データ分析・マーケティング、有価証券運用 など)を持つ人は、専門人材として各分野の仕事を担当します。
一方、「IT・システム関連業務」を選択した人は、システム部に配属となります。
それらを踏まえて、将来やりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかを説明してください。
さらに、やりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
■新潟県への愛情を語る
第四北越銀行は基本的に新潟県を営業地盤とする金融機関です。
新潟県全域にネットワークを広げ、企業や住民、行政機関などとの取引や関係構築などを通じて、地域・産業を金融面から支え、地域経済の活性化に貢献するという社会的使命を担っています。
地域商社や人材紹介会社の設立など地域貢献事業も行っています。
これらを推進するためには、新潟県が好き、新潟県とともに成長したい人が必要です。
新潟県がこのように好きだと言えるように、地域のことを学びましょう。
■第四北越銀行の志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望です、と答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、金融業界志望なら「同じ業界に応募中です」と伝えても構わないと思います。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」と答えてください。この場合まったくの異業種であれば、なぜそこに応募したのか答えられるようにしてください。
以上、第四北越銀行の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
第四北越銀行の面接を攻略するためには、まず銀行業界を取り巻く環境を理解することと、銀行業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】銀行業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、第四北越銀行とはどのような銀行なのかを理解することも面接準備には必須です。
第四北越銀行の会社概要、第四北越フィナンシャルグループの経営理念や中期経営計画など面接での受け答えのために知っておいてください。
これら以外にも第四北越銀行のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で第四北越銀行のホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
第四北越銀行の面接攻略のまとめ【就活】
第四北越銀行に入行を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
第四北越銀行が採用したい人材は、「変化に果敢に挑戦し、新たな価値を創造する」人です。
面接では、求める人材かどうかを判断されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 人と信頼関係を築くことができることを説明する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ銀行業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜ第四北越銀行を選ぶのか明確に伝える
- 第四北越銀行でやりたい仕事を明確に伝える
- 新潟県への愛情を語る
- 第四北越銀行の志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは銀行業界を取り巻く環境を理解すると同時に、銀行業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、第四北越銀行とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
第四北越銀行の会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
第四北越銀行の会社概要
ここからは第四北越銀行の会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 第四銀行は、1873年創立の第四国立銀行が、北越銀行は、1878年創立の第六十九国立銀行が始まりです。
その後2018年に第四北越フィナンシャルグループを設立しました。
地方銀行広域連携の枠組みである、TSUBASAアライアンスに参加しています。
2021年1月に第四銀行と北越銀行が合併し、第四北越銀行が発足しました。
- 第四北越銀行は203店舗を構え、新潟県内に189店舗、県外に14店舗あります。上海に駐在員事務所があります。(2024年3月)
- 新潟県における第四北越銀行の預貯金シェアは42.6%、貸出金シェアは51.9%です。(2023年3月末)
- 第四北越銀行の2024年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、327億7,600万円です。
従業員数は、2,959人です。(出向者を含めた従業員数3,139人)
総預金残高は、8兆7,459億円です。
貸出金残高は、5兆4,551億円です。
業務粗利益は、852億円です。
経常利益は、254億円です。
当期純利益は、160億円です。
連結自己資本比率は、第四北越フィナンシャルグループ10.03%、第四北越銀行9.20%と、国内基準の4%を上回っています。
第四北越フィナンシャルグループの格付けは、ムーディーズは「A3」、日本格付研究所が「A+」との評価がされています。(2024年10月)
面接で志望動機を語るさいは、地域密着経営と経営の安定性について取り上げても良いでしょう。
第四北越フィナンシャルグループの経営理念
第四北越フィナンシャルグループの経営理念は次のとおりとなっています。
経営理念
私たちは
信頼される金融グループとして
みなさまの期待に応えるサービスを提供し地域社会の発展に貢献し続けます
変化に果敢に挑戦し新たな価値を創造します
第四北越フィナンシャルグループの目指す姿
金融・情報仲介機能の発揮による新たな価値の創造と、経営の効率化を進め、地域の発展に貢献し続けることで圧倒的に支持される金融・情報サービスグループ
面接では「経営理念を知っていますか」と質問されることもあるかも知れません。覚えておくと良いでしょう。
第四北越フィナンシャルグループの中期経営計画
第四北越フィナンシャルグループは、第三次中期経営計画(2024年度~2026年度)を策定し推進中です。その概要について紹介します。
- 第三次中期経営計画の位置付け
新潟県を代表する金融・情報サービスグループとしてさらに成長する「飛躍のステージ」と位置付け、「グループ経営の深化・探索」に取り組む
「志」を一つにして、変化に力強く挑戦し、勇ましく大きく飛躍していくため、全役職員の合言葉(スローガン)に「一志勇躍」を掲げ、グループ一丸となって取り組む
- 最重要経営課題(マテリアリティ)
経営環境を踏まえた「最重要経営課題(マテリアリティ)」として、環境・社会からの視点による「環境・社会課題」と財務の視点による「財務的課題」を設定する
これらの課題を解決し、地域と当社が持続的に成長する好循環を目指すサステナビリティ経営を一層深化させる
- 経営指標(KPI)
2026年度には、連結当期純利益は270億円、連結OHR(連結営業経費/連結粗利益)は61%台を目指す
- 基本戦略・重要戦術
最重要経営課題(マテリアリティ)の解決に向けて、“グループ経営の深化・探索”を進める
実現に向けて4つの基本戦略、「グループ総合力の発揮」、「生産性向上の追求」、「人的資本価値の向上」「リスクマネジメントの深化」と、全戦略共通テーマである「TSUBASAアライアンスの深化」に取り組む
面接にあたっては、グループ中期経営計画を理解しておくことが大切です。