【24卒】面接官が教える「HIS」の面接対策

HISは、2023年度入社の新卒採用を見送っており、2024年度入社の新卒採用は現時点(2022年10月)では不透明です。
本ブログの内容については、HISに応募する24年卒の学生を想定して記載しています。2024年度入社の新卒採用が実施されれば役に立つ内容となっています。
旅行業界大手で、グループとして多角的に事業を運営しているHIS(エイチ・アイ・エス)に入社を希望する人が必ず通過しなければならない面接試験。
(HISの正式社名は株式会社エイチ・アイ・エスですが、本ブログでは略して「HIS」と呼ぶこととします。)
応募者は事前にどのような面接の対策を練ったらよいのでしょうか?
HISに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関する情報や、ノウハウというものがあります。
例えばHISの面接では、自己PRについて、求める人材をよく理解した上で、特に行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには、ライバル他社と比べてなぜHISなのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもHISの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、HISの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、HISの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基にエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
HISの求める人材
HISはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
HISのホームページにある採用情報の社長メッセージには求める人材のヒントが載っています。
私が求めるのは、優れた人間性と強い精神力。
人間性というのは、嘘をつかずに正々堂々としていて、お客様や仲間を大切にし、周囲を惹きつける魅力のある人。
そして精神力は、困難な問題に直面したり失敗した際にも、明るく元気に向き合い乗り越えられること、健康な肉体とのバランスに優れた力です。
また、旅が好きな人と一緒に仕事がしたいと思います。
ちなみに、私がHISを創業した1980年当時は、旅の経験が豊富な人というのが採用条件のひとつでした。
海外での体験は視野を広げ見識を深め、創造力と行動力を育みます。
旅好きな方は、コミュニケーション能力(伝達力)が高い上に、クリエイティブな発想が豊かでもあります。
もちろん、旅の経験がなくても、専門分野で結果を残そうと努力した経験があれば問題ありません。
とにかく、HISグループで『誇りとやり甲斐を胸に新しいことに挑戦したいという気概』を持った人と働きたいです。
社長のメッセージをまとめると、次のような人材を求めていることがわかります。
- 嘘をつかずに正々堂々としていて、お客様や仲間を大切にし、周囲を惹きつける魅力のある人
- 困難な問題に直面したり、失敗したりした際にも、明るく元気に向き合い乗り越えられる人
- 旅が好きな人、旅の経験がなくても、専門分野で結果を残そうと努力した経験がある人
- 「誇りとやり甲斐を胸に新しいことに挑戦したい」という気概を持った人
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
ぜひ覚えておきましょう。
HISの新卒求人情報について【就活】
はじめにHISの新卒求人情報について以下に記します。(2020年就活時点の情報です)
- HISの募集職種
HISは、2つのコースと4つの初期配属先を選択する募集形態となっています。
2つのコースは、グローバルコースとリージョナルコースです。
- グローバルコースは、グローバルなフィ―ルドで、幅広く活躍し、社会・会社と共に成長するコースです。
転居を伴う国内外の転勤があります。
- リージョナルコースは、特定の地域で自分らしく社会・会社と共に成長するコースです。
特定エリア内で、社命による転居を伴う転勤があります。
初期配属先は、①全職種、②法人団体営業職(BtoBアウトセールス)、③SE職(ITエンジニア)、④経理職の4つです。
- 全職種は、旅行コンサルタント(BtoCカウンター・ネットセールス)や法人営業(BtoBアウトセールス)の他、営業支援、商品開発、海外営業など、適性に応じて入社時に決定します。
- 法人団体営業職(BtoBアウトセールス)は、法人営業(業務渡航・官公庁営業等)、団体営業(視察・教育・イベント旅行等)を担当します。
- SE職(ITエンジニア)は、基幹システムやインフラ、アプリケーションの開発等、要件定義から設計、開発、運用・保守までのプロジェクトを遂行します。
関東地区のみ希望選択できます。
- 経理職は、決算・決算短信、有価証券報告書作成、予算・債権管理、外国為替、経費および支払業務等を行います。
関東地区のみ希望選択できます。
コースの転換は入社2年後から35才になるまで毎年実施できます。
- グローバルコースは、グローバルなフィ―ルドで、幅広く活躍し、社会・会社と共に成長するコースです。
- 選考フロー
選考フローは次の通りです。
WEBエントリー→エントリーシート→会社説明会→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(21年卒)
エントリーシートは、次の内容の記入を求められます。
- 忘れられない旅のエピソードを聞かせてください。(150字以内)
- 旅を通して、得たものは何ですか。(150字以内)
- あなたにとって、旅の魅力とは。(15字以内)
- 【自分×HIS】あなたにしかできない、HISで挑戦(実現)したいオンリーワンの商品(または事業)を提案してください。
(立体物の添付は不可ですが、枠内を自由に使用してください。)
- あなたは、その商品(事業)を通じて、どのような価値を創造したいですか。
- 面接
面接は複数回行われます。
その中で特に学生時代に力を入れたこと、営業はできるか、旅行にどれほど関心があるか、HISについてどれくらい知識を持っているかなどが問われます。
全職種
自己PRに関すること
- 自己紹介、自己PRしてください
- 大学を選んだ理由を教えてください
- 地元と大学のある街の違いは何ですか
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(そのなかで困難だったことは何か、どのように解決したか、その結果と得られたものは何か)
- 大学で所属するサークルを選んだ理由を教えてください
- 旅行を一言で表すと何ですか
- 旅のエピソードについて何かありますか
- 旅行は好きですか
- 旅行してどこが一番良かったですか、その理由は
- 人と意見が食い違ったときどうしますか
- あなたを家具で例えると何ですか、その理由は
- 計画はち密に立てますか
- ストレスを感じるときはどんな時ですか、発散方法は
- 周りからどのような人といわれますか
- 特技はなんですか
- 長所は何ですか
志望動機に関すること
- 企業選びの軸は何ですか
- HISとJTBとの違いは何ですか
- なぜHISを志望しますか
- 入社して取り組みたい仕事(職種)とその理由は何ですか
- 従業員数や企業理念、これから力を入れようとしていることを知っていますか
- 新規事業を提案してください
- 5年後、10年後、20年後どのような仕事をしていますか
- 友人にHISか他社のどちらを利用するか迷っている人がいると仮定して説得してください
- 友人にHISはどんな会社と聞かれたらどう答えますか
- 業界が抱える問題は何ですか、それにどう対応しますか
- 接客に必要なこと3つとその理由を答えてください
- 他社の選考状況とHISの志望度を教えてください
法人団体営業職
自己PRに関すること
- 自己紹介と自己PRしてください
- 専攻科目の説明をしてください
- 学生時代に力を入れたことは何ですか
- 最近挑戦したことを教えてください
- 今までで一番の困難にぶつかった経験は何ですか
- どんなときストレスを感じるか、ストレスの発散方法は何ですか
- 挫折経験を教えてください
- 羽目を外した経験を教えてください
- HISで活かしたい強みは何ですか
- 自分の弱みを具体的に説明してください
- 中高時代の部活動は何ですか
- 友人の中でどのような立ち位置ですか
- 旅行してどこが一番良かったですか、その理由は
- 趣味は何ですか
- 最近の気になるニュースは何ですか、その理由は
- 人の気持ちを動かした経験はありますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜHISを志望しますか
- HISの強みと弱みは何ですか
- なぜ法人営業か、やっていけますか
- 新規事業を提案してください(なぜこの企画を考えたか、HISのメリットは何か)
- 興味のある事業は何ですか
- 法人営業でどんなことをやりたいですか、それはなぜですか
- 5年後、10年後どのような仕事をしていますか
- 海外で何がしたいですか
- 海外支社はどこを希望しますか、それはなぜですか
- 仕事をする上でステップアップをどのように考えていますか
- HISを利用したことはありますか
- 友人にHISはどんな会社と聞かれたらどう答えますか
- 応募先業界の共通点は何ですか
- 他社の選考状況とHISの志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 507名
20年度入社実績 575名
21年度入社実績 採用中止
22年度入社実績 採用中止
23年度入社実績 採用中止
- 20年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
北海道大1、東北大1、名古屋大1、大阪大2、九州大1、千葉大1、東京外大1、都立大1、横浜市立大2、大阪市大1、広島大1、熊本大1、他
私立大:
早稲田大12、慶応大3、上智大3、明治大7、青山学院大10、立教大11、中央大7、法政大11、学習院大7、成蹊大5、成城大5、武蔵大4、明治学院大17、日本大19、東洋大16、駒沢大4、専修大5、東海大3、東京女子大4、日本女子大5、津田塾大3、大妻女子大2、共立女子大6、昭和女子大4、神奈川大6、愛知大5、愛知学院大2、愛知淑徳大7、中京大5、南山大5、同志社大6、立命館大8、関西大10、関西学院大6、京都産業大3、龍谷大9、京都女子大1、同志社女子大4、追手門学院大1、近畿大5、桃山学院大1、甲南大3、武庫川女子大3、西南学院大2、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照
- 学歴フィルター
HISは全国の私立大を中心に採用しています。学歴フィルターはありません。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
なので、それらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■行動力を自分の中で探してアピールする
求める人材像からHISは、特に行動力を求めていると考えられます。
行動力とは、自分の立場を理解し、何をすべきか、相手が自分に何を期待しているかを知り、やるべきことについて前向きに、目的達成まで粘り強く取り組むことです。
求める人材にある、「困難な問題に直面したり失敗した際にも、明るく元気に向き合い乗り越えられる人」や「誇りとやり甲斐を胸に新しいことに挑戦したいという気概を持った人」は、まさに行動力のある人だといえます。
面接では、学業やクラブ活動、アルバイト、ボランティアなど何でも良いですから、学生時代に最も力を入れたことを伝える中で、行動力をアピールしましょう。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、そこでどのような困難があり、困難を解決するためにどのように粘り強く行動してやり遂げたか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、HISは採用するすべての人に行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接でその能力を上手に説明してください。
■人と接することが好きなことをアピールする
人と接することが好きで、人のために尽くすことを厭わない姿勢は、サービス業には絶対必要なことです。
求める人材にも、「嘘をつかずに正々堂々としていて、お客様や仲間を大切にし、周囲を惹きつける魅力のある人」とうたっています。
HISの新卒求人はSE職と経理職という専門職を除き、大部分は営業職であり対人折衝能力が求められます。
面接では、学生時代に、人に尽くして良好な人間関係を築いた経験があれば、それをアピールしてください。
また、営業職は精神的にもタフさが求められます。
挫折を乗り越えた経験やストレスの発散方法について回答を準備してください。
■ 旅行好きをアピールする
HISは旅行好きが絶対条件です。
求める人材にも、「旅が好きな人」とうたっています。
旅のエピソードや、旅行してどこが一番良かったか、その理由は何か、地元と大学のある街の違いは何かなど、質問がなされます。
面接ではこれまで旅行したことを思い出して答えられるように準備してください。
一方で、HISは「旅の経験がなくても、専門分野で結果を残そうと努力した経験がある人」も求めています。
大学で研究している専門分野について質問があれば、研究する理由、研究内容、課題と課題に対する解決方法といったような成果を上げるための取り組みを説明できるように準備してください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■会社選びの軸を話せるようにする
どのような業界を選ぶのか、どのような会社を選ぶのか、選択する基準を説明できるようにしてください。
自分の中で一貫した考え方・価値観を持って、業界や会社を選んでいることが大切です。
■なぜHISを選ぶのか明確に伝える
HISの企業理念、事業内容、今後の経営方針と目指す姿などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがHISを選んだ志望動機になります。
また、HISと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
HISを志望する人は、旅行会社に興味がある人であり、HISと並行してJTBや他の旅行会社にも応募する人が多いことと思います。
面接では、たとえHISが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜHISなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
特にHISとJTBの違いを知っておくことが大切です。
■コース・初期配属先を選んだ理由と、そこでやりたい仕事は何か明確に伝える
HISは、2つのコースと4つの初期配属先を選択する募集形態となっています。
2つのコースとは、グローバルコースとリージョナルコースです。
すなわち、2つのコースのいずれかを選び、さらに4つの初期配属先から一つを選択するやり方です。
初期配属先は、①全職種、②法人団体営業職(BtoBアウトセールス)、③SE職(ITエンジニア)、④経理職の4つです。
このうち、SE職と経理職の専門職は関東地区のみ選択可となっています。
面接では、コース・初期配属先を希望する理由、及びそこでやりたい仕事となぜやりたいかをしっかりと説明できなければなりません。
やりたい仕事で活かせる能力、スキルや経験があればそれも伝えると良いでしょう。
入社後、専門職を除き、新入社員は営業の第一線で働くことになると思いますが、その後にどのような仕事をやりたいかを具体的に説明してください。
将来のキャリアプランを聞かれたときのための答えも準備しておきましょう。
■HISという会社について答えられるようにする
面接では、HISに関する知識を問う質問が多くなされます。
例えば、以下のような質問です。
- HISとJTBとの違いは何ですか。
- 従業員数や企業理念、これから力を入れようとしていることを知っていますか。
- 友人にHISか他社のどちらを利用するか迷っている人がいると仮定して説得してください。
- 友人にHISはどんな会社と聞かれたらどう答えますか。
- HISの強みと弱みは何ですか。
- 興味のある事業は何ですか。
- 海外支社はどこを希望しますか、それはなぜですか。
- HISを利用したことはありますか。
面接では、こうした質問に対して答えられることが求められます。
ホームページをよく読んでHISを理解しましょう。
HISとJTBなど他の旅行会社の営業所を訪問し、HISとの違いを確認することなども良いでしょう。
■HISの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、旅行業界志望なら「同じ業界に数社応募中です」と伝えても構わないと思います。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」と答えてください。
この場合異業種であれば、その業界と旅行業界に応募した共通点を答えられるようにしてください。
以上、HISの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、旅行業界を取り巻く環境を理解することと、旅行業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2023年】旅行業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、HISとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
HISの会社概要、企業理念、事業内容、今後の経営方針と目指す姿など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもHISのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるHISの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
HISの面接攻略のまとめ【就活】
HISに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。
面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。
HISが求める人材は、次のような人です。
- 嘘をつかずに正々堂々としていて、お客様や仲間を大切にし、周囲を惹きつける魅力のある人
- 困難な問題に直面したり、失敗したりしたときにも、明るく元気に向き合い乗り越えられる人
- 旅が好きな人、旅の経験がなくても、専門分野で結果を残そうと努力した経験がある人
- 「誇りとやり甲斐を胸に新しいことに挑戦したいという気概」を持った人
面接で選考するポイントとして、自己PRについては、①学生時代に力を入れたこと、②営業ができる性格かどうか、③旅行にどれほど関心があるかです。
志望動機については、①HISを志望する理由とやりたいこと、②HISについてどれくらい知識を持っているかなどです。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 自分の中で行動力を探してアピールする
- 人と接することが好きなことをアピールする
- 旅行好きをアピールする
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 会社選びの軸を話せるようにする
- なぜHISを選ぶのか明確に伝える
- コース・初期配属先を選んだ理由と、そこでやりたい仕事は何か明確に伝える
- HISという会社について答えられるようにする
- HISの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、旅行業界を取り巻く環境や、旅行業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくことが大切です。
また、HISはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
HISの会社概要や事業概要など、面接での受け答えのために知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
HISを志望するときに知っておきたい社風
HISの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- HISは挑戦することを大切にしている会社です。
- 体育会系の会社であり、上司の命令は絶対です。そのような雰囲気に馴染める人には向いています。
- 若い人が多く、職場の雰囲気は和気あいあいとしています。お互いの業務などをフォローしあうなど、人間関係は良好です。
- 自分の裁量で仕事ができるようになると、仕事が楽しく活躍ができます。
- 社員は旅行好きであり、旅行業という仕事に熱意を持って働いています。
- カウンターセールスでは、忙しい日には休憩が取れないほど。残業が多く、体力勝負のところがあります。売上目標があり、メンタルが強い人でないときついかも知れません。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
HISの会社概要
ここからはHISの会社概要を説明します。
- HISは現社長の澤田秀雄氏が1980年に、HISの前身であるインターナショナルツアーズを設立したことから始まりました。
当初は旅行業界のベンチャー企業として海外への格安航空券を販売していましたが、その後自社の海外パッケージツアーの商品も販売するようになりました。
海外への格安航空券の販売で成長してきたことから、海外旅行の取扱いが90%以上と圧倒的でしたが、コロナ禍により大きく落ち込んでいます。
HISのビジネスモデルは、「旅」にまつわる様々なビジネスを創出し、関連事業と絡み合いながら旅行事業を進化・発展させるものです。
HISグループとして、旅行事業以外にもテーマパーク事業(ハウステンボス、ラグーナテンボス)、ホテル事業(変なホテルなど)、地域事業(九州産業交通)、ロボット事業、エネルギー事業、保険事業などの事業を展開していました。
*ハウステンボスは、2022年8月、その全株式を香港の投資ファンドに667億円で売却すると発表しています。
- HIS(エイチ・アイ・エス)の社名は、同社の系列会社で格安航空券を販売していた「有限会社秀インター」のサービスブランド「Hide International Service」の頭文字からつけたものと言われます。
(秀は澤田社長の名前からとっています。)
その後、「Highest International Standards(最も優れた世界標準)」という意味も追加しています。
- 2021年10月末の経営数字はつぎのようになっています。
資本金は、1億円です。(2022年10月)
従業員数は、12,450名です。(グループ全体)
連結売上高は、1,185億円です。
連結営業利益は、△640億円です。
連結経常利益は、△632億円です。
連結当期純利益は、△500億円です。
売上に占める各事業の金額は、旅行が430億円、テーマパークが151億円、ホテルが47億円、九州産交が163億円、エネルギーが373億円、その他37億円となっています。
国内に158拠点、海外は61ヵ国118都市170拠点を構えています。
連結子会社は180社です。
面接では、「従業員数や、売上などを知っていますか」といった質問がなされるかも知れませんので、覚えておくと良いでしょう。
HISの企業理念
HISの企業理念は次の通りとなっています。
HISグループ企業理念
自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する。
併せてHISの企業文化と企業スローガンを載せますので、こちらも知っておくことが大切です。
HISの企業文化
ツーリズムを通じて、世界の人々の見識を高め、国籍、人種、文化、宗教などを越え、世界平和・相互理解の促進に貢献する。
HISグループの企業スローガン
Change & Create
挑戦者であれ。
面接では、「企業理念を知っていますか」といった質問がなされるかも知れませんので、覚えておきましょう。
今後の経営方針と目指す姿
2021年12月の決算説明会において、2022年以降の経営方針と目指す姿が説明されていますので、その概要を紹介します。
- 今後の経営方針
- 旅行市場は回復が期待され、需要回復局面での反転速攻
「スピード感を持った経営により、シェア拡大」と「ニーズにあった商品を届け、オンリーワンに磨き」
- 財務戦略の強化
「徹底したコスト削減と、財務基盤の安定」と「生産性を改善し、収益性の向上」
- 新規事業のチャレンジ
「時流に合わせた継続的なチャレンジ」と「エイチ・アイ・エスの価値を創造する新たなる収益の柱を育成」
以上により早期の黒字化を目指す。
- 旅行市場は回復が期待され、需要回復局面での反転速攻
- 目指す姿
- 環境の変化に柔軟に対応できる安定した収益基盤の構築
社員が考案した新規事業の展開が加速している
飲食事業、ホテル・旅館再生事業、選択支援サイト運営事業、人材派遣業、農業、畜産支援事業など
- 将来の事業の種にチャレンジ
ロボット、宇宙、再生可能エネルギー、モビリティ、+α
時代に合わせた挑戦を続けていく、今後は、新規ビジネスやサービスの創出にむけた、社内ベンチャー制度が始動
- HISの目指す姿
営業利益 で、旅行関連事業50%・非旅行事業50%を目指す
- 環境の変化に柔軟に対応できる安定した収益基盤の構築
社員が考案した新規事業の展開が加速している
面接で志望動機を語るさいは、今後の経営方針と目指す姿を理解しておきましょう。