【22卒】面接官が教える「JAL」の面接対策

2020.10.29 更新
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日本のメガ・キャリアであるJALに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?

(JALの社名は日本航空株式会社ですが、本ブログでは略して「JAL」と呼ぶこととします。)

JALに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。

例えばJALの面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に行動力とチームワーク力をアピールすることが重要です。

加えて技術系で応募の場合は、研究内容をわかりやすく説明する必要があります。

数理・IT系の応募者は分析力・論理的思考力を語ってください。

また客室乗務員の応募者はJALフィロソフィを体現できることをアピールしましょう。

英語力は当然ながら求められます。

一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ航空業界を選ぶのか、その中で競合他社と比べてなぜJALなのか答えられなくてはいけません。

志望する職種を選んだ理由と、そこでやりたいことも明確に伝えてください。

これら以外にもJALの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。

本ブログでは、面接官である筆者が、JALの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。

さらに面接に臨むうえで必要な知識として、JALの会社に関する情報を載せています。

面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。

分析した結果を基にエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。

就活中の学生は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。

目次
  1. JALの求める人材
  2. JALの新卒採用情報について【就活】
  3. 面接攻略の考え方【就活】
  4. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
  5. JALの面接攻略のまとめ【就活】
  6. JALを志望するときに知っておきたい社風
  7. 経営数字から見るJALグループの会社概要
  8. JALの歩みを知る
  9. JALグループ企業理念
  10. JALフィロソフィ
  11. 長期目標“グランドデザイン”
  12. 参考リンク集

JALの求める人材

JALはどのような人材を求めているのでしょうか。

面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。

JALの求める人材は、ホームページの「新卒・既卒採用情報」にある次のような人材です。

感謝の心をもって、謙虚に学ぶ

感謝の気持ちを常に持ち、世の中すべてから謙虚に学び、自己成長できる人財

果敢に挑戦し、最後までやり遂げる

失敗を恐れず新しい事に挑戦し、人任せにすることなく最後までやり遂げる人財

プロ意識を持つ

自分の仕事に誇りと責任をもち、地道に自分の専門を極める人財

採算意識をもつ

JALグループが社会から必要とされ、永続的に発展する為に、強い採算意識をもつ人財

多文化を尊重し、適応する

世界の多様な文化と積極的に触れ合い、異なる文化・価値観を尊重できる人財

仲間と共に働く

仲間と共に働き、仲間のために頑張ることに誇りと喜びを感じられる人財

お客さまに心を尽くす

すべてのお客さまに、感謝の気持ちを形にしてお返しすることができる人財

また、「新卒・既卒採用情報」に載っているトップメッセージには、「多くの皆さまから頼られ尊敬される存在、プロフェッショナルになって欲しい」との希望が述べられています。

これらからJALが欲しい人材は、各分野で高度な専門性をもったプロフェッショナルな人材といえます。

そしてその道のプロになるためには、自分を成長させる意思を持ち、チャレンジ精神とチームワークが発揮できることを求めています。

フルサービスキャリアとして、お客様に最高のサービスを提供する意識を持つことも求めています。

また、2010年に経営不振より会社更生法の適用を申請し、厳しい会社再建の道を経験したことから強い採算意識を持つ人材を求めており、これが日本の大手企業にない特徴といえます。

求める人材像を理解し、面接での自己PRに結び付けてください。

JALの新卒採用情報について【就活】

はじめにJALの新卒採用情報についての概要を以下に記します。

  1. 募集職種

    JALの新卒採用は、業務企画職(地上職事務系)、業務企画職(地上職数理・IT系)、業務企画職(地上職技術系)、自社養成パイロット、客室乗務職の5つの職種別募集となっています。

    さらに職種によって一般選考、オンリーワン選考、障がい者選考と分かれています。

    • 業務企画職(地上職事務系)

      顧客のニーズや需要動向の予測・分析をもとに、商品企画、営業活動を行います。

      また事業運営に必要な総務、調達、財務、経理、広報、部門ごとの採算管理などを行います。

      フライトに関わる部門のスタッフが、最高のパフォーマンスを発揮できる仕組みを構築したり、最大限にサポートしたりする仕事です。

      このうち、一般選考は通常の採用形態です。

      オンリーワン選考は文化・学業、スポーツ、社会的活動、グローバルな活動の各分野で、誰にも負けない努力によって実績を上げた学生を募集するものです。

      ミッションは、売上の最大化を目指すこと、品質の強化を実現すること、確実な事業運営を行うことです。

    • 業務企画職(地上職数理・IT系)

      情報通信技術や統計学を活かし、JALグループが持つビッグデータを定量的、定性的に分析し、路線計画や販売戦略、IT企画などを行います。

      例として、レベニュー(売上高)・マネジメント部門では、収益の最大化や業務変革を推進します。

      将来的にはIoTやAI、ロボットといった最新テクノロジーを活用した新しいサービスやビジネスを創出し、数理・IT系領域の枠を超えてJALグループの成長をけん引することを目指します。

      このうち、一般選考は通常の採用形態です。

      オンリーワン選考は文化・学業、スポーツ、社会的活動、グローバルな活動の各分野で、誰にも負けない努力によって実績を上げた学生を募集するものです。

      ミッションは、売上の最大化を目指すこと、品質の強化を実現すること、確実な事業運営を行うことです。

    • 業務企画職(地上職技術系)

      顧客に安心・満足いただける高品質な航空機を常に採算性を意識しながら提供し続けることです。

      尊い命をお預かりする仕事であり、責務は重大であり、一人一人に覚悟が求められています。

      ミッションは、圧倒的な機材品質をつくること、さらに優れた快適性をつくること、これまでに無い企業価値をつくることです。

      このうち、一般選考は通常の採用形態で、理系の学部学科を募集しています。

      オンリーワン選考は理系の学部学科で、文化・学業、スポーツ、社会的活動、グローバルな活動の各分野で、誰にも負けない努力によって実績を上げた学生を募集するものです。

    以上の業務企画職(地上職事務系、地上職数理・IT系、地上職技術系)は障がい者選考も行っています。

    • 自社養成パイロット

      さまざまなスタッフが顧客のために準備したフライトの最終責任者がパイロットです。

      「安全性」「定時性」「快適性」を考慮し、運航効率を高めていく仕事です。

      安全な運航を行うスキルとプロフェッショナルとしての志が求められています。

      自社養成パイロットは一般選考のみです。

    • 客室乗務職

      「保安要員として顧客を安全に目的地まで運ぶこと」「顧客にとって最高のサービスをつくりあげること」が使命です。

      客室乗務職は一般選考のみです。

  2. 選考フロー

    各職種別の選考フローは以下のようになっています。

    • 業務企画職(地上職事務系)一般職選考

      基本情報登録→採用コース選択→WEBエントリーシート入力→適性検査→動画選考受検→面接選考

    • 業務企画職(地上職事務系)オンリーワン選考

      基本情報登録→採用コース選択→エントリーシート提出→適性検査受検→動画選考受検→面接選考

    • 業務企画職(地上職数理・IT系)一般職選考

      基本情報登録→採用コース選択→WEBエントリーシート入力→適性検査→動画選考受検→面接選考

    • 業務企画職(地上職数理・IT系)オンリーワン選考

      基本情報登録→採用コース選択→エントリーシート提出→適性検査受検→動画選考受検→プレゼンテーション・面接選考

    • 業務企画職(地上職技術系)一般職選考

      基本情報登録→採用コース選択→WEBエントリーシート入力→適性検査受検→動画選考受検→面接選考等

    • 業務企画職(地上職技術系)オンリーワン選考

      基本情報登録→採用コース選択→エントリーシート提出→適性検査受検→動画選考受検→プレゼンテーション・面接選考

    • 運航乗務職(自社養成パイロット)一般選考

      プレエントリー→1次試験(心理適性検査)→2次試験(飛行適性検査・英会話試験)→3次試験(1次面接・航空身体検査)→4次試験(2次面接)→5次試験(最終面接)

    • 客室乗務職 一般選考

      基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート・適正検査)→面接・健康診断・体力測定・適正検査等

  3. エントリーシート(21年卒)

    エントリーシートの主な質問は次のようなものです。

    • 業務企画職:地上職事務系、地上職技術系、地上職数理・IT系

      あなたが大学入学以降に力を注いできたことを3つ挙げてください。3つのうち1つを選択し、あなたの挑戦と、そこから得たものを教えてください。(400字以下)

      あなたが仕事を選ぶ上で大切にしていることと、その理由を教えてください。(300字以下)

      あなたが選択した業務企画職の職種フィ―ルドで何を実現したいかを、具体的に記入してください。(500字以下)

    • 自社養成パイロット

      これまで一番力を入れて取り組んだことを教えて下さい。(400文字以下)

      あなたの長所・短所を具体的に率直に教えてください。長所・短所それぞれ(30字以下)内容(150字以下)

      職業を選択するうえで、大切にしていることを教えてください。(400文字以下)

    • 客室乗務職(20年卒)

      あなたが過去に成し遂げた一番の「挑戦」は何ですか?また「挑戦」を達成するためにどのような行動をしましたか?(300字以下)

      志望動機を教えてください。(300字以下)

      あなたが共感するJALフィロソフィは何ですか?理由も含めてご記入ください。(300字以下)

  4. 面接

    面接での選考ポイントは、学生時代に力を入れたことと、チームワークができるか、JALへの思い入れの強さです。

    • 業務企画職:地上職 事務系、技術系、数理・IT系

      自己PRに関すること

      自己紹介

      学生時代に力を入れたことについて、力を入れたきっかけとその理由、

      その中で最も困難だったことは何か、その困難をどのように乗り越えたか、そこから学んだことは何か

      リーダーシップを発揮した経験はあるか

      チームで取り組んだ経験はあるか、チームワークを築くうえで工夫したことは何か

      周りからどのような人と言われるか

      強みと弱みは何か

      研究内容について、学んだことや苦労したこと、今後活かしていけること

      理想の社会人像とは何か

      志望動機に関すること

      企業を選ぶ上で大切にしていること

      なぜ航空業界を志望するか

      なぜメーカーではないのか(技術系)

      なぜJALを志望するか

      なぜ業務企画職の募集職種に応募しているか

      入社したらどの部署で働きたいか

      入社したら成し遂げたいこと、キャリアプランについて

      自分のどのような部分が活かせるか

      希望する仕事ができなかったらどうするか

      JALの風土について共感できるか

      他に応募している業界はどこか

      他社、ANAの選考状況はどのようになっているか

      内定を出せば入社するか

    • 自社養成パイロット

      英語面接で訊かれること

      今日はどこから来たのか

      一人暮らしか、実家暮らしか、どれくらいそこに住んでいるか、なぜそこに住んでいるか

      高校時代の部活動は何か

      自己PRに関すること

      自己紹介

      自己PR

      学生時代に力を入れたことについて、力を入れたきっかけとなぜ力を入れたか

      その中で最も困難だったことは何か、その困難をどのように乗り越えたか

      そこから学んだことは何か

      研究内容について、学んだことや苦労したこと、どのように工夫してそれを乗り越えたか、今後活かしていけることは何か

      志望動機に関すること

      企業を選ぶ上で大切にしていること

      なぜパイロットになりたいか

      なぜJALを志望するか

      JALがあなたを採用するメリットは何か

      JALの課題は何だと思うか

      他に応募している業界はどこか

      他社、ANAの選考状況はどのようになっているか

      内定を出せば入社するか

    • 客室乗務職

      自己PRに関すること

      自己紹介

      学生時代に力を入れたことについて、力を入れたきっかけとなぜ力を入れたか

      その中で最も困難だったことは何か、その困難をどのように乗り越えたか

      そこから学んだことは何か

      これまでの経験で人を巻き込んで行ったことは何か

      学業について学んだことや苦労したことは何か

      志望動機に関すること

      なぜJALを志望するか

      なぜ客室乗務職を志望するか

      JALで何がしたいのか

      客室乗務員になったらやってみたいサービスは何か

      JALの強み、JALにしかないものは何だと思うか

      JALの最近の気になる広告は何か

      JALの飛行機に乗ったさいに感じたことは何か

      お勧めの旅行先はどこか

  5. 採用人数

    19年度入社 非公開

    20年度採用計画

    • 業務企画職120名(地上職 事務系50名、技術系50名、数理・IT系20名)
    • 自社養成パイロット70名
    • 客室乗務員600名

    21年度採用計画 中止

  6. 20年新卒入社大学別就職者数

    国公立大:

    東京大3、京都大6、北海道大5、東北大3、名古屋大5、大阪大5、九州大7、東京工業大6、一橋大4、筑波大1、千葉大1、東京外大2、都立大4、横浜国大4、横浜市大3、大阪府大5、神戸大2、岡山大3、広島大4、熊本大3、他

    私立大:

    早稲田大53、慶応大41、上智大16、明治大15、青山学院大32、立教大30、中央大11、法政大25、学習院大11、成蹊大4、成城大8、武蔵大1、東京都市大2、明治学院大13、国学院大2、日本大14、東洋大7、駒沢大6、専修大3、東海大3、東京理科大2、芝浦工大1、東京女子大10、日本女子大8、津田塾大3、大妻女子大5、共立女子大3、昭和女子大2、神奈川大2、愛知大1、愛知淑徳大3、中京大1、南山大9、名城大4、同志社大25、立命館大12、関西大11、関西学院大19、京都産業大2、龍谷大2、京都女子大3、同志社女子大6、近畿大6、摂南大1、甲南大2、武庫川女子大5、西南学院大4、他

    以上は大学院修了者を含みます。

    ※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照

  7. 学歴フィルター

    JALは国立、私立の難関大学を中心に採用していますが、特に客室乗務職は中堅の私立大学も採用しています。航空会社の性格上、海外の大学出身者も募集しています。

面接攻略の考え方【就活】

面接では自己PRと志望動機に関することを必ず訊かれます。

よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。

以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする

    JALは基本的に、特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。

    求める人財像にあるように、JALは「果敢に挑戦し、最後までやり遂げる」「仲間と共に働く」人を求めています。

    ここで、「果敢に挑戦し、最後までやり遂げる」は行動力を、「仲間と共に働く」は、チームワーク力を表しています。

    JALグループは、後述するように長期目標を描いており、これを推進するためには、行動力とチームワーク力のある人を求めているのではないでしょうか。

    面接では、学生時代において最も力を入れて取り組んだことと、なぜ取り組んだのかその理由を説明してください。

    力を入れたことは勉強、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。

    そのさい、目標達成に向けてどのような困難があり、それをどのように乗り越えて、どのような成果をあげたかも説明できるようにしてください。

    またゼミや部活、クラブ活動などで、自分が請け負った役割と、目標達成のためにメンバーをどのように巻き込んだか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したエピソードを探し出して、語ってください。

    但し、JALは採用するすべての人に行動力とチームワーク力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接でその能力を上手に説明してください。

    ■技術系応募者は研究内容を語る

    JALグループの企業理念には、「お客さまに最高のサービスを提供する」とあり、安全を大前提として、顧客に世界一の定時性、快適性、利便性を提供するとしています。

    安全は、JALグループ存立の大前提であり、企業理念を受けて「安全憲章」を制定しています。

    技術系社員の役割は、顧客の安心・満足を得るための高品質な航空機を常に採算性を意識して提供することです。

    技術職のスタートは航空機整備からです。

    メーカーの製品開発の仕事とは異なり、スポットライトを浴びることは少なく、地味な裏方の仕事ですが、安全を守るために絶対なくてはならない仕事です。

    大学で自分が研究したことが直接使えるような仕事は少ないかも知れませんが、面接では、「航空機の安全」に加えて「機体の快適性」に十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。

    なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。

    課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。

    研究をチームでやっている場合は、チーム内での役割も伝えてください。

    研究の将来性などがわかれば、それも話してください。

    また、直接仕事に関係する研究や勉強をしていない応募者が多いと思います。

    その場合は面接で論理的思考力といった潜在的な能力面をアピールすることです。

    ■数理・IT系応募者は分析力・論理的思考力を語る

    一方、数理・IT系応募者は、予約システム、空港システム、マイレージシステムといったITシステムの構築が主な仕事です。

    システム構築に必要なことは論理的な思考力を発揮して、課題を解決することです。

    面接では、大学で自分が研究したことが直接使えることは少ないかも知れませんが、JALが求めているシステム構築に十分対応できる分析力・論理的思考力があることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。

    なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。

    課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても技術系応募者と同じく説明できるといいです。

    ■客室乗務職は、お客さま視点を持ち、お客様に最高のサービスを提供するとうたった企業理念やJALフィロソフィを体現できることをアピールする。

    客室乗務職は、航空会社社員で最もお客様と接する時間が長い、いわば最前線の仕事です。このときのお客様に接する対応がその会社のイメージに大きく影響します。

    よって、「お客様に最高のサービスを提供する」を体現できることを証明する具体的なエピソードを用意してください。

    また、面接もあかるく元気そうな雰囲気を醸し出してください。

    ■英語力をアピールする

    運行乗務職(自社養成パイロット)は、応募条件に英語力は特に求めていませんが、入社までに英検2級以上の英語力を身につけておくこと、訓練開始にあたっては、英検準1級またはTOEIC750点以上の英会話力を社内要件に設けています。

    客室乗務職は、国際線乗務に就くこともあるので、応募条件として「TOEIC600点以上、または同程度の英語力」が求められています。

    英語力や他の言語に自信があればアピールしましょう。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜ航空業界を選ぶのか明確に伝える

    航空業界を志望する応募者は、航空会社という、一見はなやかに見える職場で働きたいとか、ユニフォームを着てみたいとか、海外へ行くチャンスが増えるといったような理由を志望動機にする人が多いのではないでしょうか?

    このようなあこがれは大切ですが、あこがれだけでは採用となりません。

    航空業界の役割は何か、他の運輸業界や、メーカーとの違いは何かを理解しておいてください。

    続いて、航空業界について業務の理解を深めていき、面接で魅力を語ってください。

    ■なぜJALを選ぶのか明確に伝える

    JALを志望する人は、航空会社に興味がある人であり、JALと並行してANAや他のエアラインに応募する人が多いことと思います。

    仮にJALが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜJALなのかを、面接で質問されたときにしっかり答えられなくてはなりません。

    そのためには、JALと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    一方、特に理系学生は、なぜメーカーではなくてJALなのか質問されることがあります。

    JALグループの「企業理念」や「JALフィロソフィ」「中期経営計画や長期目標」、その他ホームページから感じたことをまとめてください。そのなかで、自分が共感できることがJALを選んだ志望動機となります。

    ■JALでやりたいことは何か、そこで活かせる経験や、やりたい理由を明確に伝える

    JALの採用募集は、業務企画職(地上職事務系、地上職数理・IT系、地上職技術系)、自社養成パイロット、客室乗務職別の採用です。

    そのような職種を選んだ理由と、そこでやりたいことを面接でしっかりと説明できなければなりません。

    例えば次のような説明です。

    「客室乗務職になって、お客様の記憶に残るフライトを提供したいと考えます。

    というのは、自分が子供のときに乗ったJALのCAの方が、心をつくして対応してくれたことが今も忘れられないからです。

    客室乗務職に採用されたら、〇〇クラブでつちかったチームワーク力が必ず役に立つと信じています。

    将来的には、国際線で海外のお客様に日本のおもてなしをすることが夢です。」

    ■JALの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする

    志望順位については、迷わず「第一志望です。」と答えましょう。

    業務企画職で他社の応募状況を聞かれたら、航空業界志望ならANAとか他社の名前を出しても構わないと思います。

    それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています。」くらいは答えてもいいです。

    しかし、まったくの異業種である場合は、なぜそうなのか答えられるようにしてください。

    室乗務職の場合は、ANAとか他のエアライン応募を答えても良いと思います。他の航空会社へ複数応募するのは当然だからです。

    注意すべきは、特にライバルのANAとの違いや、その中でなぜJALを選ぶのかを面接で質問されたときに、上手に説明できることです。

    ■特に客室乗務職は、お客様目線でJALについて答えられるようにする

    客室乗務職は、お客様対応の最前線にいるだけに、お客様目線でのJALに関する質問が多くなされます。

    例えば、「客室乗務員になったらやってみたいサービスは何か」「JALの強み、JALにしかないものは何か」「JALの最近の気になる広告は何か」「JALの飛行機に乗ったさいに感じたことは何か」「お勧めの旅行先はどこか」などです。

    普段から、お客様目線でJALを見て、感じたことをメモしておくときっと役に立ちます。

以上、JALの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。

特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】

面接を攻略するためには、航空業界を取り巻く環境を理解することと、航空業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

ブログ記事「【2021年】航空業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、JALとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

従業員数や売り上げといった会社概要、会社のこれまでの歩み、企業理念、JALフィロソフィ、これからのJALグループの方向性を示す中期経営計画や長期目標など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもJALのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるJALの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。

JALの面接攻略のまとめ【就活】

JALに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。

面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

まずは、JALの置かれた環境を知ってください。

JALが採用したい人材は、次のような人です。

  • 感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
  • 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
  • プロ意識を持つ
  • 採算意識をもつ
  • 多文化を尊重し、適応する
  • 仲間と共に働く
  • お客さまに心を尽くす

面接での選考ポイントは、学生時代に力を入れたことと、チームワークができるか、JALへの思い入れの強さです。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
  • 技術系応募者は研究内容を語る
  • 数理・IT系応募者は分析力・論理的思考力を語る
  • 客室乗務職は、お客さま視点を持ち、お客様に最高のサービスを提供するとうたった企業理念・JALフィロソフィを体現できることをアピールする
  • 英語力をアピールする

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜ航空業界を選ぶのか明確に伝える
  • なぜJALを選ぶのか明確に伝える
  • JALでやりたいことは何か、そこで活かせる経験や、やりたい理由を明確に伝える
  • JALの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
  • 特に客室乗務職は、お客様目線でJALについて答えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは航空業界を取り巻く環境を理解することと、航空業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、JALはどのような会社なのか理解することも面接準備には必須です。

JALの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

以下のリンクも参照ください。

JALを志望するときに知っておきたい社風

JALはどのような社風なのか、面接を受けるにあたり知っておきたい情報を載せます。

  • 社内は開放的で明るく、ほのぼのとしています。
  • 人間的にもできた人物が多く、必要最小限の礼儀を守れば、先輩をファーストネームで呼ぶなどフレンドリーな雰囲気です。

    自分の仕事に誇りを持ち、常に向上心がある社員が多いです。

  • パイロットの教官も皆良い人で、他部署の関係者にも分け隔てなく接してくれます。
  • 社内に一体感があり、言いたいことが言える風土です。
  • 会社更生法の適用を申請した経験から、企業風土を少しずつ変えるよう努力しています。
  • 企業理念やJALフィロソフィを徹底して身につける機会を設けています。

    毎年数回様々な部署が集まってJALフィロソフィを話し合う機会があります。

  • 安全意識は浸透しています。
  • 職場の改善提案やチャレンジできる環境もあります。
  • 間接スタッフは、フレックス制度、勤務時間選択制度、テレワーク(在宅勤務)制度といった働き方が選択できます。
  • ワークライフバランス支援制度も充実しています。

    女性が働きやすい環境を整備した、「深夜業免除措置」「所定労働時間を超えて就業させない制度」「子の看護休暇制度」があります。

    配偶者転勤同行休職制度や、不妊治療休職制度もあります。

面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。

経営数字から見るJALグループの会社概要

航空業界とは、航空機によって旅客や貨物を国内・海外へ輸送するサービスを提供する業界です。

日本の航空業界は、近年のアジアを中心にした世界経済の成長や訪日外国人の増加、日本企業の海外進出による物資や出張者の増加などを背景に業績は拡大傾向にあります。

日本の航空会社は、「メガ・キャリア」(大規模航空事業者)と「新興エアライン」「LCC」(格安航空会社)に分けることができます。

メガ・キャリアは、LCCと比較し航空運賃では高額ですが、国内、海外に張り巡らされた路線網と質の高いサービスなどが売りです。

ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの座席クラスを持ち、機内食や飲料を提供するフルサービスキャリアの航空会社です。

日本のメガ・キャリアは、JALとANAの2社です。

JALはJALグループの中核として航空運送を運営しています。

JALグループの2020年3月期の連結決算数字は次の通りです。

  • 資本金 3,558億45百万円
  • 従業員数 単独で13,869名、連結で35,653名
  • 営業収益 14,112億円
  • 営業利益 1,006億円
  • 経常利益 1,025億円
  • 当期純利益 534億円

このうち、営業収益の内訳は次のようになっています。

  • 国際旅客収入 4,762億円
  • 国内旅客収入 5,146億円
  • 貨物郵便収入 916億円
  • その他 3,287億円

以下は、数字で見るJALグループです。

  • JALグループ乗り入れ 66ヵ国/地域(405空港) (2019年1月現在)
  • 輸送実績 国内線旅客3,485万人 国際線旅客912万人 (2020年1月現在)
  • グループ会社数141社 (2019年3月現在)
  • 運航率99.25% 定時到着率87.29%(2019年1月現在)

面接では会社概要について、例えば「JALの乗り入れ空港はどれくらいか知っている?」のような質問をされることがあります。

面接前に概要をしっかり知ることが大切です。

JALの歩みを知る

この章では、JALの歴史を振り返ってみます。ぜひ、知っておいてください。

1951年 JALの前身である旧日本航空株式会社が設立され、翌年国内線定期航空輸送を開始

1953年 日本政府出資の半官半民の日本航空株式会社が設立。日本唯一の国際線定期航空運送事業の免許を取得

1954年 東京~ホノルル~サンフランシスコ線を開設

1965年 日本初のパッケージブランドであるJALPAKの販売開始

1967年 世界一周路線(西回り)の就航

1983年 国際航空運送協会(IATA)統計で旅客・貨物輸送実績世界一に(1987年まで5年間維持)

1987年 完全民営化

2007年 グローバルアライアンスである「ワンワールド」に加盟

2010年 会社更生法の手続き申請

2011年 会社更生手続きの終結

JALは、半官半民の会社でスタートし、その後の完全民営化までフラッグ・キャリアでした。

近年は一時経営不振となり、会社更生法を申請するまでになりました。

しかし、経営合理化を進めて現在は見事に立ち直っています。

面接を受けるにあたり、JALの歩みを知っておきましょう。

JALグループ企業理念

JALグループの企業理念とはどのようなものでしょうか。

以下にJALグループの企業理念を載せますので理解しておきましょう。

JALグループ企業理念

JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、

一、お客様に最高のサービスを提供します。

一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。

公明正大で、大義名分のある高い目的を掲げ、これを全社員で共有することで、目的に向かって全社員が一体感をもって力を合わせていくことができると考えています。

JALグループ企業理念は次のように解説されています。

JALグループに集う社員が「JALで働いてよかった」と思えるような企業を目指さなければお客様に最高のサービスを提供できないし、企業価値を高めて社会に貢献できません。

そのような考えから冒頭に「全社員の物心両面の幸福を追求する」と掲げています。

従って、経済的な安定や豊かさに加えて、仕事に対する誇り、働きがい、生きがいといった心の豊かさを求めていくとともに、一致団結し、お客様に最高のサービスを提供できるよう必死の努力をしていかねばなりません。

「お客さまに最高のサービスを提供する」とは、世界一の安全性、定時性、快適性、利便性を提供することです。

「企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献する」とは、全社員が採算意識と不屈不撓(ふくつふとう=決してあきらめず、くじけない)の精神を持って、公明正大な方法で努力を重ねて利益を上げ、株主配当、納税、社会貢献等を行うことにより社会の一員として責任を果たすことです。

JALグループは、企業理念を経営の目的、基本としJALフィロソフィの実践を通じて実現を目指します。

面接では、JALグループの企業理念について質問されることがあるかも知れません。また志望動機をつくるときにも参考になります。

JALフィロソフィ

JALフィロソフィは、JALのサービスや商品に携わる全員がもつべき意識・価値観・考え方です。それは、次のような内容です。

第1部 すばらしい人生を送るために

第1章 成功方程式(人生・仕事の方程式)

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

第2章 正しい考え方をもつ

人間として何が正しいかで判断する

美しい心を持つ

常に謙虚に素直な心で

常に明るく前向きに

小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり

土俵の真ん中で相撲をとる

ものごとをシンプルにとらえる

対極をあわせもつ

第3章 熱意をもって地味な努力を続ける

真面目に一生懸命仕事に打ち込む

地味な努力を積み重ねる

有意注意で仕事にあたる

自ら燃える

パーフェクトを目指す

第4章 能力は必ず進歩する

能力は必ず進歩する

第2部 すばらしいJALとなるために

第1章 一人ひとりがJAL

一人ひとりがJAL

本音でぶつかれ

率先垂範する

渦の中心になれ

尊い命をお預かりする仕事

感謝の気持ちをもつ

お客様視点を貫く

第2章 採算意識を高める

売上を最大に、経費を最小に

採算意識を高める

公明正大に利益を追求する

正しい数字をもとに経営を行う

第3章 心をひとつにする

最高のバトンタッチ

ベクトルを合わせる

現場主義に徹する

実力主義に徹する

第4章 燃える集団になる

強い持続した願望をもつ

成功するまであきらめない

有言実行でことにあたる

真の勇気をもつ

第5章 常に創造する

昨日よりは今日、今日より明日

楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する

見えてくるまで考え抜く

スピード感をもって決断し行動する

果敢に挑戦する

高い目標をもつ

面接では、JALフィロソフィについて質問されることがあるかも知れません。

また知っておくと志望動機をつくるときにも参考になります。

長期目標“グランドデザイン”

JALの長期目標の概要を紹介します。

  1. JAL Visionは企業理念の実現に向け、中期経営計画の基本となる考え方です。

    「世界で一番顧客に選ばれ、愛される航空会社」であり続けるため、安全運航を堅持し、JALの翼を支える社員の力を結集して、「世界のJALに変わる」「一歩先を行く価値を創る「常に成長し続ける」ことを目指します。」

  2. 中期計画開始(2017年度)から10年レンジで実現するグランドデザインは、次の通りです。

    世界のJALに変わる:

    • 世界主要500都市へ乗り入れる
    • 国際線旅客 海外販売額比率50%に高める
    • 異文化を理解し、多様化する世界で活躍するプロフェッショナルを育成する

    一歩先を行く価値を創る:

    • すべての顧客にストレスフリーを実現する
    • 航空需要を喚起する新事業やサービスを創造する
    • 新技術により品質と生産性を向上し、人財を付加価値を生む領域へシフトする

    常に成長し続ける:

    • 営業利益率10%以上、売上2兆円/営業利益2,500億円/時価総額3兆円を実現する
    • 空の安全を守り、航空業界の発展をリードする
    • SDGsを始めとする社会の課題解決に貢献する

長期目標“グランドデザイン”を知っておくと面接でJALの方向性を語る上で役に立ちます。

参考リンク集

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