【25卒】面接官が教える「JAL」の面接対策

2023.11.30 更新
次 » « 前
アイキャッチ画像

日本のメガ・キャリアであるJALに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?

(JALの社名は日本航空株式会社ですが、本ブログでは略して「JAL」と呼ぶこととします。)

JALに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。

例えばJALの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいて、業務企画職は課題解決力と行動力を、自社養成パイロットと客室乗務職は、行動力とチームワーク力をアピールすることが大切です。

加えてエアラインエンジニアコースで応募の場合は、研究内容をわかりやすく説明する必要があります。

数理・ITコースの応募者は分析力・論理的思考力を語ってください。

また客室乗務職の応募者は「お客さまに最高のサービスを提供する」を体現できることをアピールしましょう。

英語力は当然ながら求められます。

一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ航空業界を選ぶのか、その中で競合他社と比べてなぜJALなのか答えられなくてはいけません。

これら以外にもJALの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。

本ブログでは、面接官である筆者が、JALの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。

さらに面接に臨むうえで必要な知識として、JALの会社に関する情報を載せています。

面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。

自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

就活中の学生は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。

さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」を用意しております。

目次
  1. JALの求める人材
  2. ただいま「就活面接必勝法」販売中
  3. JALの新卒採用情報について【就活】
  4. 面接攻略の考え方【就活】
  5. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
  6. JALの面接攻略のまとめ【就活】
  7. JALを志望するときに知っておきたい社風
  8. 経営数字から見るJALグループの会社概要
  9. JALの歩みを知る
  10. JALグループ企業理念
  11. JALフィロソフィ
  12. JALグループ中期経営計画
  13. 参考リンク集

JALの求める人材

JALはどのような人材を求めているのでしょうか。

面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。

JALの求める人材は、ホームページの「新卒・キャリア採用情報」にある「JALグループ求める人財像」に表現されています。

感謝の心をもって、謙虚に学ぶ

感謝の気持ちを常にもち、世の中すべてから謙虚に学び、自己成長できる人財

果敢に挑戦し、最後までやり遂げる

失敗を恐れず常に新しい事に挑戦し、人任せにすることなく最後までやり遂げる人財

プロ意識を持つ

自分の仕事に誇りと責任をもち、地道に自分の専門を極める人財

採算意識をもつ

JALグループが社会から必要とされ、永続的に発展する為に、強い採算意識をもつ人財

多文化を尊重し、適応する

世界の多様な文化と積極的に触れ合い、異なる文化・価値観を尊重できる人財

仲間と共に働く

仲間と共に働き、仲間のために頑張ることに誇りと喜びを感じられる人財

お客さまに心を尽くす

すべてのお客さまに、感謝の気持ちを形にしてお返しすることができる人財

また、「新卒・キャリア採用情報」にある業務企画職の職種紹介には、「求める人財像」が明記されています。

「強い使命感」を持って行動できる人財

物事の本質を捉え、「全体最適」で考えることのできる人財

成功するまで「あきらめない」人財

新しい価値を創造できる人財

明確なビジョンを掲げ、人を育てることのできるリーダーシップを持った人財

求める人材像を理解し、面接での自己PRに結び付けてください。

ただいま「就活面接必勝法」販売中

キャリア育みファームでは、面接の必勝マニュアル「就活面接必勝法」を販売しています。

もちろん履歴書やエントリーシートの自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。

会社側が採用の決め手として最も重視しているのは面接である‼
ということをご存知でしょうか。

面接対策には十分時間をかけることが大切です。具体的にどのように面接対策を進めていくのか、ほとんどの方は知りません。そんな方を支援したい一心で、必勝マニュアルを作成しております。

具体的な面接ノウハウが満載のマニュアルです。「なるほど、このようにすればいいのか」と理解して準備すれば、自信を持って面接に臨むことができ、ライバルからグンと抜け出すこと請け合いです。ぜひ、以下のページで詳細をご覧ください。

その他、以下のリンクも読み進めるとお役に立ちます。

JALの新卒採用情報について【就活】

はじめにJALの新卒採用情報についての概要を以下に記します。

  1. 募集職種

    JALの新卒採用は、業務企画職(コーポレートコース、オペレーションコース、ビジネス・マーケティングコース、数理・ITコース、エアラインエンジニアコース)、自社養成パイロット、客室乗務職の7つの職種別募集となっています。

    • 業務企画職(コーポレートコース)

      JALグループの持続的な成長に不可欠な強固な経営基盤を確立する業務を担います。コーポレート部門での業務を中心にキャリアを形成します。

    • 業務企画職(オペレーションコース)

      JALグループの基幹事業である航空事業において、品質を磨き上げる業務を担います。航空運送事業を支える業務を中心にキャリアを形成します。

    • 業務企画職(ビジネス・マーケティングコース)

      提供価値の最大化を通して、JALグループの収入最大化を追求する業務を担います。ビジネス・マーケティング企画部門の業務を中心にキャリアを形成します。

    • 業務企画職(数理・ITコース)

      ビッグデータを駆使した業務、およびJALグループのビジネスのイノベーションを牽引する業務を担います。新たな価値の提供およびイノベーションを牽引する業務を中心にキャリアを形成します。

    • 業務企画職(エアラインエンジニアコース)

      JALグループの日々の安全運航を社員一人一人の持てる技能と革新的な技術で支える業務を担います。整備のフィールドやコーポレート部門などで航空機機材品質を創りあげつつ、企業価値の最大化を実現させます。

    • 自社養成パイロット

      フライトの最終責任者として、「安全性」「定時性」「快適性」「環境」を考慮し、運航効率を高めていく業務を担います。副操縦士昇格後、複数の機種にて国内・国際線の乗務を経験します。

    • 客室乗務職

      保安要員、サービス要員としての「プロフェッショナル」をチームで体現する業務を担います。保安要員としての役割と、お客さまにとって最高のサービスをつくりあげることが使命です。

  2. 選考フロー

    各職種別の選考フローは以下のようになっています。

    • 業務企画職

      基本情報登録→WEBエントリーシート・テストセンター適性検査→書類選考→面接(複数)→内々定

    • 自社養成パイロット 

      エントリーシート→テストセンター・心理適性検査→1次面接→2次面接→英会話試験→飛行適性検査→航空身体検査→最終面接

    • 客室乗務職 

      基本情報登録→WEBエントリーシート・会場またはオンライン適性検査→書類選考→面接(複数)・健康診断・体力測定・適性検査など→内々定

  3. エントリーシート(24年卒)

    エントリーシートの主な質問は次のようなものです。

    • 業務企画職

      自己PRに関すること

      • ゼミや研究室について、経験がある場合は、ご自身の取組み概要や成果をご入力ください。(100文字以下)
      • 大会出場や賞罰の経験がある場合、ご入力ください。(100文字以下)
      • 趣味や特技がある場合、ご入力ください。
      • あなたの強みや長所などを具体的なエピソードを交えて教えてください。(300文字以下)

      志望動機に関すること

      • 入社後実現したいこと、それに向けてご自身の強みをどのように活かしたいかを教えてください。(400文字以下)
    • 自社養成パイロット

      自己PRに関すること

      • 学生時代にあなたに大きな影響を与えた出来事を詳しく教えてください。(300文字以下)
      • あなたにとって理想の社会人とはどのような人ですか。(200文字以下)
      • 「あなたが輝いている写真を添付して下さい。写真の説明文を書いて下さい。(100文字以下)」

      志望動機に関すること

      • パイロットを目指す理由と仕事を通して実現したいことを教えてください。(300文字以下)
    • 客室乗務職

      自己PRに関すること

      • あなたを漢字一文字で表現してください。また、その理由を教えてください。(300文字以下)

      志望動機に関すること

      • あなたはJALの客室乗務員として、どのような「新しい価値」を生み出したいですか。(300文字以下)
  4. 面接

    面接での選考ポイントは、学生時代に力を入れたことと、チームワークができるか、JALへの思い入れの強さです。

    • 業務企画職

      自己PRに関すること

      自己紹介してください

      なぜその大学・学部・大学院に行きましたか

      学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れたきっかけとその理由、その中で最も困難だったこと、その困難をどのように乗り越えたか、成長したこと、そこから学んだことは)

      リーダーシップを発揮した経験はありますか

      チームで取り組んだ経験はありますか(役割、反対の意見を言われたときはどうするか、チームワークを築くうえで工夫したことは何か)

      現状に満足せず、大きな変革を達成したという事例がありますか

      失敗したことはありますか、その対処法は何ですか

      周りからどのような人と言われますか

      強みと弱みは何ですか、強みを身に付けたエピソードとそれをどう活かしますか

      強気なタイプ、弱気なタイプのどちらですか

      研究内容について話してください(学んだことや苦労したこと、今後活かしていけること)

      部活動は何をしていましたか

      アルバイトは何をしていますか(お客様対応で気を付けたこと)

      理想の社会人像とは何ですか

      今までの人生に点数をつけるとしたら何点ですか(点数の理由)

      相性が良くない人とはどのように対応しますか

      仕事をする上で大切にしたい価値観は何ですか

      最近感動したことがありますか

      最近気になるニュースは何ですか

      志望動機に関すること

      企業を選ぶ上で大切にしていることは何ですか

      なぜ航空業界を志望しますか

      なぜメーカーではないのですか(技術系)

      なぜJALを志望しますか

      なぜANAを選ばないのですか

      なぜ業務企画職の募集職種に応募していますか

      入社したらどの部署で働きたいですか

      入社したらやりたいこと、成し遂げたいこと、キャリアプランについて教えてください

      自分のどのような部分が活かせますか

      運行管理者に必要なことは何だと思いますか

      希望する仕事ができなかったらどうしますか

      JALの風土について共感できますか

      JALの課題は何だと思いますか、解決の方法はありますか

      これから先、航空業界、特にJALはどのような方向性に行かなければいけないですか

      JALの飛行機を利用してもらうためにどのような工夫をすると良いと思いますか

      他に応募している業界はどこですか

      地方活性化が事業としてあるけど興味はありますか

      他社、ANAの選考状況はどのようになっていますか

      内定を出せば入社しますか

    • 自社養成パイロット

      英語面接で訊かれること

      今日はどこから来ましたか

      一人暮らしか、実家暮らしか、どれくらいそこに住んでいるか、なぜそこに住んでいるのですか

      高校時代の部活動は何ですか

      自己PRに関すること

      自己紹介してください

      自己PRしてください

      中学、高校で打ち込んできたことは何ですか

      学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れたきっかけとなぜ力を入れたか、その中で最も困難だったこと、その困難をどのように乗り越えたか、そこから学んだこと)

      研究内容について話してください(学んだことや苦労したこと、どのように工夫してそれを乗り越えたか、今後活かしていけることは何か)

      趣味は何ですか

      パイロットになることを両親は賛成していますか

      志望動機に関すること

      企業を選ぶ上で大切にしていることは何ですか

      なぜパイロットになりたいですか

      なぜJALを志望しますか

      JALがあなたを採用するメリットは何ですか

      JALの課題は何だと思いますか

      他に応募している業界(企業)はどこですか

      他社、ANAの選考状況はどのようになっていますか

      内定を出せば入社しますか

    • 客室乗務職

      自己PRに関すること

      自己紹介してください

      なぜその大学を選んだのですか

      学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れたきっかけとなぜ力を入れたか、その中で最も困難だったこと、その困難をどのように乗り越えたか、そこから学んだこと)

      これまでの経験で人を巻き込んで行ったことは何ですか

      チームで何かを成し遂げた経験はありますか

      学業について学んだことや苦労したことは何ですか

      アルバイトは何をやっていましたか(感じたこと、驚いたこと、チームワークを発揮したこと)

      周りからどのように見られていますか

      志望動機に関すること

      なぜJALを志望しますか

      なぜ客室乗務職を志望しますか

      JALで何がしたいのですか

      客室乗務員になったらやってみたいサービスは何ですか

      JALの強み、JALにしかないものは何だと思いますか

      JALの最近の気になる広告は何ですか

      JALの飛行機に乗ったさいに感じたことは何ですか

      CAになるために努力したことはありますか

      男性の客室乗務員が増えないのはなぜだと思いますか(増やすための施策)

      男性客室乗務員がいることのメリットは何だと思いますか

      機内で乱暴なお客さまがいた場合どのように対応しますか

      機内食に偏りがでたらどうしますか

      地上ではどのような仕事がしたいですか

      お勧めの旅行先はどこですか

      行ってみたい国はありますか

  5. 採用人数

    19年度入社実績 非公開

    20年度入社実績 非公開

    22年度入社計画 自社養成パイロット80名(既卒含む)

    23年度入社計画 業務企画職90名 自社養成パイロット80名 客室乗務職100名(既卒含む)

    24年度入社計画 業務企画職150名 自社養成パイロッ50名(既卒含む) 客室乗務職350名

  6. 23年新卒入社大学別就職者数

    国公立大:

    東京大7、京都大4、北海道大2、東北大6、大阪大7、九州大2、東京工業大1、一橋大4、筑波大6、千葉大2、東京外大1、都立大2、横浜国大1、横浜市大2、広島大2、他

    私立大:

    早稲田大25、慶応大25、上智大6、明治大8、青山学院大6、立教大9、中央大5、法政大7、学習院大1、成蹊大1、東京都市大1、明治学院大1、日本大1、東洋大1、駒沢大1、東海大1、東京理科大3、芝浦工大2、東京女子大1、津田塾大1、昭和女子大1、愛知淑徳大2、名城大1、同志社大4、立命館大5、関西大2、関西学院大1、同志社女子大2、武庫川女子大1、他

    以上は大学院修了者を含みます。

    ※サンデー毎日(2023年9月3日号)参照

  7. 学歴フィルター

    JALは国立、私立の難関大学を中心に採用していますが、特に客室乗務職は中堅の私立大学も採用しています。航空会社の性格上、海外の大学出身者も募集しています。

面接攻略の考え方【就活】

面接では自己PRと志望動機に関することを必ず訊かれます。

よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。

以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■業務企画職は課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする

    JALの業務企画職は、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。

    業務企画職の「求める人財像」にあるように、JALは「強い使命感を持って行動できる」「物事の本質を捉え、全体最適で考えることのできる」「成功するまであきらめない」「新しい価値を創造できる」人を求めています。

    ここで、「物事の本質を捉え、全体最適で考えることのできる」「新しい価値を創造できる」は、課題解決力を表しています。

    また、「強い使命感を持って行動できる」「成功するまであきらめない」は、行動力を表しているのではないでしょうか。

    JALは、ポストコロナの旅行需要回復、事業構造改革による収益性の向上を目指して中期経営計画を推進しており、業務企画職には課題解決力と行動力のある人を求めているのではないでしょうか。

    面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。

    課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。

    力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。

    最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、目標達成のために困難だったことと、困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。

    但し、JALは採用するすべての業務企画職に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。

    一方、JALは、業務企画職の求める人材に「明確なビジョンを掲げ、人を育てることのできるリーダーシップを持った」人も挙げています。

    最も力を入れたことを伝える中で、リーダーシップを発揮した経験があればそれも加えると良いでしょう。

    ■自社養成パイロットと客室乗務職は、行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする

    自社養成パイロットと客室乗務職は、特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。

    「JALグループ求める人財像」にあるように、JALは「果敢に挑戦し、最後までやり遂げる」「仲間と共に働く」人を求めています。

    ここで、「果敢に挑戦し、最後までやり遂げる」は行動力を、「仲間と共に働く」は、チームワーク力を表しています。

    面接では、学生時代において力を入れたことを伝える中で、行動力とチームワーク力をアピールしましょう。

    力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。

    最も力を入れたことは何か、そこで目標達成のために困難だったことは何か、困難をどのように粘り強く乗り越えたか、その結果と自分が身につけたことを語れるようにしてください。

    さらに一緒に取り組んだメンバーがいたら、自分が請け負った役割と、目標達成のためにメンバーをどのように巻き込んだか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したエピソードを探し出して、語ってください。

    但し、JALは採用するすべての自社養成パイロットと客室乗務職に行動力とチームワーク力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接でその能力を上手に説明してください。

    ■業務企画職(エアラインエンジニアコース)応募者は研究内容を語る

    JALグループの企業理念には、「お客さまに最高のサービスを提供する」とあり、これは安全を大前提として、顧客に世界一の定時性、快適性、利便性を提供するということを意味している、と伝えています。

    安全は、JALグループ存立の大前提であり、企業理念を受けて「安全憲章」を制定しています。

    業務企画職(エアラインエンジニアコース)の役割は、顧客に安全・安心な航空機を提供することです。

    エアラインエンジニアコースのスタートは航空整備の最前線である整備現業部門で働くことです。

    メーカーの製品開発の仕事とは異なり、スポットライトを浴びることは少なく、地味な裏方の仕事ですが、安全を守るために絶対なくてはならない仕事です。

    大学で自分が研究したことが直接使えるような仕事は少ないかも知れませんが、面接では、「航空機の安全」に加えて「機体の快適性」に十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。

    なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。

    課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。

    研究をチームでやっている場合は、チーム内での役割も伝えてください。

    研究の将来性などがわかれば、それも話してください。

    また、直接仕事に関係する研究をしていない応募者もいるかと思います。

    その場合は面接で論理的思考力といった潜在的な能力面をアピールすることです。

    ■業務企画職(数理・ITコース)応募者は分析力・論理的思考力を語る

    業務企画職(数理・ITコース)応募者は、データサイエンスやIT企画でそれぞれの専門技術について深化・応用を図る業務を担当します。

    これらに必要なことは論理的な思考力を発揮して、課題を解決することです。

    面接では、大学で自分が研究したことが直接使えることは少ないかも知れませんが、JALが求めているデータサイエンスやIT企画に十分対応できる分析力・論理的思考力があることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。

    なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。

    課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについてもエアラインエンジニアコース応募者と同じく説明できるといいです。

    ■客室乗務職は、「お客様に最高のサービスを提供する」とうたった企業理念や「JALグループ求める人財像」の「お客さまに心を尽くす」を体現できることをアピールする

    客室乗務職は、航空会社社員で最もお客様と接する時間が長い、いわば最前線の仕事です。このときのお客様に接する対応がその会社のイメージに大きく影響します。

    ですから、「お客様に最高のサービスを提供する」「お客さまに心を尽くす」を体現できることを証明する具体的なエピソードを用意してください。

    また、面接もあかるく元気そうな雰囲気を醸し出してください。

    ■英語力をアピールする

    自社養成パイロットは、CEFR基準におけるレベルB2相当以上の英語力を訓練投入要件としており、採用選考時に同程度の英語力を有していることが望ましいとされています。

    事前にケンブリッジ英語検定(Linguaskill)を受検し、Speaking項目でB2以上を取得した人に関しては、事務局にて照合の上で採用選考の英会話試験が免除となります。

    客室乗務職は、国際線乗務に就くこともあるので、応募資格として「TOEIC600点以上、または同程度の英語力」が望ましいとされています。

    英語力や他の言語に自信があればアピールしましょう。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜ航空業界を選ぶのか明確に伝える

    航空業界を志望する応募者は、航空会社という、一見はなやかに見える職場で働きたいとか、ユニフォームを着てみたいとか、海外へ行くチャンスが増えるといったような理由を志望動機にする人が多いのではないでしょうか?

    このようなあこがれは大切ですが、あこがれだけでは採用となりません。

    航空業界の役割は何か、他の運輸業界や、メーカーとの違いは何かを理解しておいてください。

    続いて、航空業界について業務の理解を深めていき、面接で魅力を語ってください。

    ■なぜJALを選ぶのか明確に伝える

    JALグループの企業理念やJALフィロソフィ、中期経営計画、事業・サービス、その他ホームページから感じたことをまとめてください。そのなかで、自分が共感できることがJALを選んだ志望動機となります。

    また、JALと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    JALを志望する人は、航空会社に興味がある人であり、JALと並行してANAや他のエアラインに応募する人が多いことと思います。

    たとえJALが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜJALなのかを、面接で質問されたときにしっかり答えられなくてはなりません。

    一方、特に理系学生は、なぜメーカーではなくてJALなのか質問されることがあります。

    ■なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える

    JALの採用募集は、業務企画職(コーポレートコース、オペレーションコース、ビジネス・マーケティングコース、数理・ITコース、エアラインエンジニアコース)、自社養成パイロット、客室乗務職別の採用です。

    そのような職種を希望する理由、そこでやりたいこととなぜやりたいかを面接で的確に説明できなければなりません。

    例えば次のような説明です。

    「客室乗務職になって、お客様の記憶に残るフライトを提供したいと考えます。

    というのは、自分が子供のときに乗ったJALのCAの方が、心をつくして対応してくれたことが今も忘れられないからです。

    客室乗務職に採用されたら、〇〇クラブでつちかったチームワーク力が必ず役に立つと信じています。

    将来的には、国際線で海外のお客様に日本のおもてなしをすることが夢です。」

    ■JALの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする

    志望順位については、迷わず「第一志望です。」と答えましょう。

    業務企画職で他社の応募状況を聞かれたら、航空業界志望ならANAとか他社の名前を出しても構わないと思います。

    それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています。」くらいは答えてもいいです。

    しかし、まったくの異業種である場合は、なぜそうなのか答えられるようにしてください。

    客室乗務職の場合は、ANAとか他のエアライン応募を答えても良いと思います。他の航空会社へ複数応募するのは当然だからです。

    注意すべきは、特にライバルのANAとの違いや、その中でなぜJALを選ぶのかを面接で質問されたときに、上手に説明できることです。

    ■特に客室乗務職は、お客様目線でJALについて答えられるようにする

    客室乗務職は、お客様対応の最前線にいるだけに、お客様目線でのJALに関する質問が多くなされます。

    例えば、「客室乗務員になったらやってみたいサービスは何か」「JALの強み、JALにしかないものは何か」「JALの最近の気になる広告は何か」「JALの飛行機に乗ったさいに感じたことは何か」「お勧めの旅行先はどこか」などです。

    普段から、お客様目線でJALを見て、感じたことをメモしておくときっと役に立ちます。

以上、JALの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。

特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】

面接を攻略するためには、航空業界を取り巻く環境を理解することと、航空業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

ブログ記事「【2024年】航空業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、JALとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

JALの会社概要、これまでの歩み、企業理念、JALフィロソフィ、これからのJALグループの方向性を示す中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもJALのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるJALの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。

JALの面接攻略のまとめ【就活】

JALに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。

面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

JALグループの求める人材は、次のような人です。

  • 感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
  • 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
  • プロ意識をもつ
  • 採算意識をもつ
  • 多文化を尊重し、適応する
  • 仲間と共に働く
  • お客さまに心を尽くす

一方、業務企画職の「求める人財」は、次のような人です。

  • 「強い使命感」を持って行動できる
  • 物事の本質を捉え、「全体最適」で考えることのできる
  • 成功するまで「あきらめない」
  • 新しい価値を創造できる
  • 明確なビジョンを掲げ、人を育てることのできるリーダーシップを持つ

面接での選考ポイントは、学生時代に力を入れたことと、チームワークができるか、JALへの思い入れの強さです。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 業務企画職は課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 自社養成パイロットと客室乗務職は、行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
  • 業務企画職(エアラインエンジニアコース)応募者は研究内容を語る
  • 業務企画職(数理・ITコース)応募者は分析力・論理的思考力を語る
  • 客室乗務職は、「お客様に最高のサービスを提供する」とうたった企業理念や「JALグループ求める人財像」の「お客さまに心を尽くす」を体現できることをアピールする
  • 英語力をアピールする

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜ航空業界を選ぶのか明確に伝える
  • なぜJALを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
  • JALの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
  • 特に客室乗務職は、お客様目線でJALについて答えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは航空業界を取り巻く環境を理解することと、航空業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、JALはどのような会社なのか理解することも面接準備には必須です。

JALの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。

JALを志望するときに知っておきたい社風

JALはどのような社風なのか、面接を受けるにあたり知っておきたい情報を載せます。

  • 社内は開放的で明るく、ほのぼのとしています。
  • 人間的にもできた人物が多く、必要最小限の礼儀を守れば、先輩をファーストネームで呼ぶなどフレンドリーな雰囲気です。

    自分の仕事に誇りを持ち、常に向上心がある社員が多いです。

  • パイロットの教官も皆良い人で、他部署の関係者にも分け隔てなく接してくれます。
  • 社内に一体感があり、言いたいことが言える風土です。
  • 会社更生法の適用を申請した経験から、企業風土を少しずつ変えるよう努力しています。
  • 企業理念やJALフィロソフィを徹底して身につける機会を設けています。

    毎年数回様々な部署が集まってJALフィロソフィを話し合う機会があります。

  • 安全意識は浸透しています。
  • 職場の改善提案やチャレンジできる環境もあります。
  • 間接スタッフは、フレックス制度、勤務時間選択制度、テレワーク(在宅勤務)制度といった働き方が選択できます。
  • ワークライフバランス支援制度も充実しています。

    女性が働きやすい環境を整備した、「深夜業免除措置」「所定労働時間を超えて就業させない制度」「子の看護休暇制度」があります。

    配偶者転勤同行休職制度や、不妊治療休職制度もあります。

面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。

経営数字から見るJALグループの会社概要

航空業界とは、航空機によって旅客や貨物を国内・海外へ輸送するサービスを提供する業界です。

日本の航空会社は、「メガ・キャリア」(大規模航空事業者)と「新興エアライン」「LCC」(格安航空会社)に分けることができます。

メガ・キャリアは、LCCと比較し航空運賃では高額ですが、国内、海外に張り巡らされた路線網と質の高いサービスなどが売りです。

ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの座席クラスを持ち、機内食や飲料を提供するフルサービスキャリアの航空会社です。

日本のメガ・キャリアは、JALとANAの2社です。

JALはJALグループの中核として航空運送を運営しています。

JALの2023年3月期の連結決算数字は次の通りです。

  • 資本金 5,395億41百万円
  • 従業員数 単独で12,969名、連結で36,039名
  • 売上収益 13,755億円
  • 当期純損益  344億円

このうち、売上収益の内訳は次のようになっています。

国際旅客30.4%、国内旅客32.8%、貨物郵便16.3%、マイル・ライフ・インフラ17.1%、LCC2.3%

以下は、数字で見るJALグループです。

  • 国内線:輸送実績3,011万人、空港数65、グループ路線数133
  • 国際線:グループ便運航数79便/日、乗り入れ国/地域数64、都市数376空港
  • 運行率:98.59%、定時到着率87.99%

面接では会社概要について、例えば「JALの資本金はどれくらいか知っていますか」のような質問をされるかも知れません。

面接前、概要に目を通しておくことが大切です。

JALの歩みを知る

この章では、JALの歴史を振り返ってみます。ぜひ、知っておいてください。

1951年 JALの前身である旧日本航空株式会社が設立され、翌年国内線定期航空輸送を開始

1953年 日本政府出資の半官半民の日本航空株式会社が設立。日本唯一の国際線定期航空運送事業の免許を取得

1954年 東京~ホノルル~サンフランシスコ線を開設

1965年 日本初のパッケージブランドであるJALPAKの販売開始

1967年 世界一周路線(西回り)の就航

1983年 国際航空運送協会(IATA)統計で旅客・貨物輸送実績世界一に(1987年まで5年間維持)

1987年 完全民営化

2007年 グローバルアライアンスである「ワンワールド」に加盟

2010年 会社更生法の手続き申請

2011年 会社更生手続きの終結

2019年 国際線中長距離LCCエアライン「ZIPAIR」が誕生

2021年 春秋航空日本株式会社を子会社化し、成田を拠点としたJALのLCC戦略本格始動(スプリング・ジャパン)

2023年 SKYTRAXで、世界最高品質「5スター」に6年連続で認定

JALは、半官半民の会社でスタートし、その後の完全民営化までフラッグ・キャリアでした。

近年は一時経営不振となり、会社更生法を申請するまでになりました。

しかし、経営合理化を進めて現在は見事に立ち直っています。

面接を受けるにあたり、JALの歩みを知っておきましょう。

JALグループ企業理念

JALグループの企業理念とはどのようなものでしょうか。

以下にJALグループの企業理念を紹介しますので理解しておきましょう。

JALグループ企業理念

JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、

一、お客様に最高のサービスを提供します。

一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。

公明正大で、大義名分のある高い目的を掲げ、これを全社員で共有することで、目的に向かって全社員が一体感をもって力を合わせていくことができると考えています。

面接では、JALグループの企業理念について質問されることがあるかも知れません。また志望動機をつくるときにも参考になります。

JALフィロソフィ

JALフィロソフィは、JALのサービスや商品に携わる全員がもつべき意識・価値観・考え方です。それは、次のような内容です。

第1部 すばらしい人生を送るために

第1章 成功方程式(人生・仕事の方程式)

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

第2章 正しい考え方をもつ

人間として何が正しいかで判断する

美しい心を持つ

常に謙虚に素直な心で

常に明るく前向きに

小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり

土俵の真ん中で相撲をとる

ものごとをシンプルにとらえる

対極をあわせもつ

第3章 熱意をもって地味な努力を続ける

真面目に一生懸命仕事に打ち込む

地味な努力を積み重ねる

有意注意で仕事にあたる

自ら燃える

パーフェクトを目指す

第4章 能力は必ず進歩する

能力は必ず進歩する

第2部 すばらしいJALとなるために

第1章 一人ひとりがJAL

一人ひとりがJAL

本音でぶつかれ

率先垂範する

渦の中心になれ

尊い命をお預かりする仕事

感謝の気持ちをもつ

お客様視点を貫く

第2章 採算意識を高める

売上を最大に、経費を最小に

採算意識を高める

公明正大に利益を追求する

正しい数字をもとに経営を行う

第3章 心をひとつにする

最高のバトンタッチ

ベクトルを合わせる

現場主義に徹する

実力主義に徹する

第4章 燃える集団になる

強い持続した願望をもつ

成功するまであきらめない

有言実行でことにあたる

真の勇気をもつ

第5章 常に創造する

昨日よりは今日、今日より明日

楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する

見えてくるまで考え抜く

スピード感をもって決断し行動する

果敢に挑戦する

高い目標をもつ

面接では、JALフィロソフィについて質問されることがあるかも知れません。

また知っておくと志望動機をつくるときにも参考になります。

JALグループ中期経営計画

JALグループは、「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画」を策定しました。その達成をより確実なものとするために「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画ローリングプラン2023」を策定し推進中ですが、それらの概要について紹介します。

面接の準備にはぜひとも理解しておきたい情報です。

2021-2025年度 JALグループ中期経営計画

  1. JAL Vision 2030

    2030年に向けたJALグループのあるべき姿は、次の通り。

    「安全・安心」と「サステナビリティ」を未来の成長エンジンとする

    安全・安心面では、確かな安全といつも心地よい安心を感じられる社会を創る

    サステナビリティ面では、誰もが豊かさと希望を感じられる未来を創る

    多くの人々や様々な物が自由に行きかう、心はずむ社会・未来において世界で一番選ばれ、愛されるエアライングループを目指す

  2. 中期経営計画のタイムライン

    2023年度には、EBIT 1,700億円を達成。2025年度には、EBIT 約1,850億円レベルを目指す

    2030年には事業を通じたSDGsの達成、2050年にはCO2排出量実質ゼロの達成を目指す

  3. 経営戦略の骨子

    「事業戦略」「財務戦略」「ESG戦略」を経営戦略の3本柱として環境変化に適応し、持続的な成長・発展を実現

  4. 事業戦略

    マーケット環境の変化に柔軟に対応し、今後のリスクに耐えうる事業構造改革を推進

    • 機材・ネットワークの適正化と競争力の強化により、フルサービスキャリア事業の収益性を改善・向上
    • 貨物郵便事業で安定的な収益の拡大
    • LCCマーケットにおいては、ZIPAIR・SPRING JAPAN・Jetstar Japanとの連携を強化し、ネットワークの拡充と収益の拡大
    • グループの強みである顧客基盤や、運航ノウハウ・技術力などのヒューマンスキルを活かし、マイル・地域活性化・受託・次世代エアモビリティ等の事業領域を拡大
  5. 財務戦略

    最初の3年間は、新型コロナウイルスにより毀損した財務基盤の再構築に注力、2023年度までに健全な財務体質化

    2024年度以降は持続的な成長に向けた投資を積極的に実施。利益成長と企業価値の向上を実現し、リスク耐性の強化と資本効率の両立を追求

  6. ESG戦略

    SDGsの達成に向けたESG経営を推進。環境・人・地域社会・ガバナンスの4領域に22の課題・約180の取り組みを定め、事業を通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現を目指す

    CO2削減の取り組みでは、2050年の総排出量実質ゼロに向けて、省燃費機材への更新、運航の工夫、代替航空燃料の活用を推進。

    2030年にはCO2総排出量を2019年度比で90%に抑えるため、全燃料の10%を代替航空燃料に置き換え

「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画ローリングプラン2023」

  1. 「ローリングプラン2023」(2023~2025年度)の位置づけ

    コロナ禍が収束に向かう中、不安定な世界情勢、物価上昇、人材不足など、社会全体に共通する新たな課題に直面。こうした経営環境の変化を踏まえて、「回復・安定」から「成長」に転換すべく策定

  2. 環境認識と利益目標
    • 旅客需要は、海外発(国際線)の回復は想定を上回る一方で、日本発国際線・国内線の需要回復は道半ば。貨物も高水準な物量は維持しているが、単価は徐々に下落傾向。燃油市況の高止まりや為替動向により費用が増加
    • 2023年度の利益目標は、ローリングプラン2022で掲げた「1,700億円」から「1,000億円」とする。2025年度の利益目標は当初計画通り、「1,850億円以上」
  3. 経営戦略の骨子
    • ESG戦略を価値創造・成長を実現する最上位の戦略と位置づけ、事業戦略はESG戦略を推進するための戦略、財務戦略はESG戦略を支える戦略として整理
    • ESG戦略を踏まえて、事業構造改革、DX、人財(人的資本経営)、GXを推進
    • 財務戦略では、リスク耐性強化を進めながら成長に向けた取り組みを加速するために、戦略的に経営資源を配分
  4. ESG戦略:価値創造ストーリー

    単なる「移動」の手段を提供することにとどまらず、「移動」を通じてより多くの「関係・つながり」を創っていくことで社会的価値・経済的価値を創出し、企業価値の向上を実現

  5. 事業構造改革

    4つの事業領域で、事業を通じて社会課題の解決に取り組み、収益構造を変化させながら、中長期的な利益成長を実現

    2025年度には、フルサービスキャリアだけに依存せず、利益の約半分をLCCとマイル・ライフ・インフラで生み出す

  6. DX戦略

    デジタルを活用し、顧客に安全・安心な移動と新たな体験を提供。最先端のテクノロジーや航空機データの活用により、これまで以上に安全・安心な旅行を楽しんでいただく

  7. 人財戦略

    多様な価値観を尊重して、新たな価値創造に挑戦し変革を起こす人財を育成・採用。人的資本経営の考え方に基づき、積極的に人財投資を推進

  8. GX戦略

    2050年までのカーボンニュートラルに向けて多様な手法で対応を加速

  9. 財務戦略
    • リスク耐性の強化を進めながら、持続的な成長に向けた取組みを加速。財務基盤を再構築し資金調達能力の維持・向上。資本コストを意識し、資本効率の向上
    • 資産に加え、人財およびESG推進費用を投資と考え、積極的に資源配分。業績の回復に伴い株主還元を徐々に拡大

面接で自己PRや志望動機を語るうえで、中期経営計画を理解しておくことは大切です。

参考リンク集

0 件のコメント

お気軽にコメントください
新しいコメント
はい
いいえ
OK