【24卒】面接官が教える「JAL」の面接対策

日本のメガ・キャリアであるJALに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
(JALの社名は日本航空株式会社ですが、本ブログでは略して「JAL」と呼ぶこととします。)
JALに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばJALの面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に行動力とチームワーク力をアピールすることが重要です。
加えて技術系で応募の場合は、研究内容をわかりやすく説明する必要があります。
数理・IT系の応募者は分析力・論理的思考力を語ってください。
また客室乗務職の応募者はJALフィロソフィを体現できることをアピールしましょう。
英語力は当然ながら求められます。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ航空業界を選ぶのか、その中で競合他社と比べてなぜJALなのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもJALの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、JALの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、JALの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基にエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
JALの求める人材
JALはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
JALの求める人材は、ホームページの「新卒・既卒採用情報」にある「求める人財像」に表現されています。
感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
感謝の気持ちを常にもち、世の中すべてから謙虚に学び、自己成長できる人財
果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
失敗を恐れず常に新しい事に挑戦し、人任せにすることなく最後までやり遂げる人財
プロ意識を持つ
自分の仕事に誇りと責任をもち、地道に自分の専門を極める人財
採算意識をもつ
JALグループが社会から必要とされ、永続的に発展する為に、強い採算意識をもつ人財
多文化を尊重し、適応する
世界の多様な文化と積極的に触れ合い、異なる文化・価値観を尊重できる人財
仲間と共に働く
仲間と共に働き、仲間のために頑張ることに誇りと喜びを感じられる人財
お客さまに心を尽くす
すべてのお客さまに、感謝の気持ちを形にしてお返しすることができる人財
求める人材像を理解し、面接での自己PRに結び付けてください。
JALの新卒採用情報について【就活】
はじめにJALの新卒採用情報についての概要を以下に記します。
- 募集職種
JALの新卒採用は、業務企画職(地上職事務系)、業務企画職(地上職数理・IT系)、業務企画職(地上職技術系)、自社養成パイロット、客室乗務職の5つの職種別募集となっています。
さらに職種によって一般選考、オンリーワン選考、障がい者選考と分かれています。
- 業務企画職(地上職事務系)
顧客のニーズや需要動向の予測・分析をもとに、商品企画、営業活動を行います。
また事業運営に必要な総務、調達、財務、経理、広報、部門ごとの採算管理などを行います。
フライトに関わる部門のスタッフが、最高のパフォーマンスを発揮できる仕組みを構築したり、最大限にサポートしたりする仕事です。
このうち、一般選考は通常の採用形態です。
オンリーワン選考は文化・学業、スポーツ、社会的活動、グローバルな活動の各分野で、誰にも負けない努力によって実績を上げた学生を募集するものです。
ミッションは、売上の最大化を目指すこと、品質の強化を実現すること、確実な事業運営を行うことです。
- 業務企画職(地上職数理・IT系)
情報通信技術や統計学を活かし、JALグループが持つビッグデータを定量的、定性的に分析し、路線計画や販売戦略、IT企画などを行います。
例として、レベニュー(売上高)・マネジメント部門では、収益の最大化や業務変革を推進します。
将来的にはIoTやAI、ロボットといった最新テクノロジーを活用した新しいサービスやビジネスを創出し、数理・IT系領域の枠を超えてJALグループの成長をけん引することを目指します。
このうち、一般選考は通常の採用形態です。
オンリーワン選考は文化・学業、スポーツ、社会的活動、グローバルな活動の各分野で、誰にも負けない努力によって実績を上げた学生を募集するものです。
ミッションは、売上の最大化を目指すこと、品質の強化を実現すること、確実な事業運営を行うことです。
- 業務企画職(地上職技術系)
顧客に安心・満足いただける高品質な航空機を常に採算性を意識しながら提供し続けることです。
尊い命をお預かりする仕事であり、責務は重大であり、一人一人に覚悟が求められています。
このうち、一般選考は通常の採用形態で、理系の学部学科を募集しています。
オンリーワン選考は理系の学部学科で、文化・学業、スポーツ、社会的活動、グローバルな活動の各分野で、誰にも負けない努力によって実績を上げた学生を募集するものです。
ミッションは、圧倒的な機材品質をつくること、さらに優れた快適性をつくること、これまでに無い企業価値をつくることです。
以上の業務企画職(地上職事務系、地上職数理・IT系、地上職技術系)は障がい者選考も行っています。
- 自社養成パイロット
さまざまなスタッフが顧客のために準備したフライトの最終責任者がパイロットです。
「安全性」「定時性」「快適性」を考慮し、運航効率を高めていく仕事です。
安全な運航を行うスキルとプロフェッショナルとしての志が求められています。
自社養成パイロットは一般選考のみです。
- 客室乗務職
「保安要員として顧客を安全に目的地まで運ぶこと」「顧客にとって最高のサービスをつくりあげること」が使命です。
客室乗務職は一般選考のみです。
- 業務企画職(地上職事務系)
- 選考フロー
各職種別の選考フローは以下のようになっています。
- 業務企画職(地上職事務系)一般職選考
基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート提出・適性検査)→面接選考
- 業務企画職(地上職事務系)オンリーワン選考
基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート提出・適性検査)→面接選考・プレゼンテーション
- 業務企画職(地上職数理・IT系)一般職選考
基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート提出・適性検査)→面接選考・適性検査等
- 業務企画職(地上職数理・IT系)オンリーワン選考
基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート提出・適性検査)→面接選考・プレゼンテーション・適性検査等
- 業務企画職(地上職技術系)一般職選考
基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート提出・適性検査)→面接選考
- 業務企画職(地上職技術系)オンリーワン選考
基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート提出・適性検査)→面接選考・プレゼンテーション
- 自社養成パイロット 一般選考
エントリーシート→テストセンター→1次面接→2次面接→心理適性検査・英会話試験→飛行適性検査→航空身体検査→最終面接
- 客室乗務職 一般選考
基本情報登録→書類選考(WEBエントリーシート提出・適正検査)→面接選考等・健康診断・体力測定・適性検査等
- 業務企画職(地上職事務系)一般職選考
- エントリーシート(23年卒)
エントリーシートの主な質問は次のようなものです。
- 業務企画職:地上職事務系、地上職技術系、地上職数理・IT系
自己PRに関すること
- 自己PR(300文字以下)
- あなたが人生の中で周囲を巻き込みながら挑戦したことは何ですか? 3つ回答してください。
- 上記3つのうち1つを選択し、挑戦した理由とその中で感じた困難をどう乗り越え、何を学んだか教えてください。(入力文字数:400文字以下)
- あなたが仕事を選ぶ上で大切にしていることと、その理由を教えてください。(理由:300文字以下)
- あなたの強みや長所など、あなた自身を自由にPRしてください。(300文字以下)
- あなたは自身の強みを生かして日本・世界をどう変えて、何を実現したいですか?自由に記述してください。(200文字以下)
志望動機に関すること
- 弊社を志望する理由を教えて下さい。(400文字以下)
- 希望職種としてご選択いただいた業務企画職の職種フィールドについて、志望する理由と、実現したいことを、具体的に記入してください。(400文字以下)
- あなたは自身の強みを生かして日本・世界をどう変えて、何を実現したいですか?自由に記述してください。(200文字以下)―技術系
- 前問を実現するために、あなたは業務企画職(地上職 技術系)の一員としてどんな事に挑戦し、何を実現したいですか? 自由に記述してください。(400文字以下)―技術系
- 自社養成パイロット
自己PRに関すること
- 学生時代または社会人経験で、自分に打ち克った経験を教えてください。(200文字以下)
- 時間とお金に制約が無く、周りからの反対意見が無いとした時、あなたは何を成し遂げたいですか?理由も併せて教えてください。(300文字以下)
- 「あなたが輝いている写真を添付して下さい。写真の説明文を書いて下さい。(100文字以下)」
志望動機に関すること
- パイロットを目指す理由と仕事を通して実現したいことを教えてください。(300文字以下)
- 客室乗務職
- 「人とのつながりの中で幸せを感じた瞬間」を教えてください(300文字以下)
- 何かにチャレンジをする時に、あなたが大切にしていることを教えてください(300文字以下)
- 業務企画職:地上職事務系、地上職技術系、地上職数理・IT系
- 面接
面接での選考ポイントは、学生時代に力を入れたことと、チームワークができるか、JALへの思い入れの強さです。
- 業務企画職:地上職 事務系、技術系、数理・IT系
自己PRに関すること
自己紹介してください
なぜその大学・大学院に行きましたか
学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れたきっかけとその理由、その中で最も困難だったこと、その困難をどのように乗り越えたか、成長したこと、そこから学んだことは)
リーダーシップを発揮した経験はありますか
チームで取り組んだ経験はありますか(反対の意見を言われたときはどうするか、チームワークを築くうえで工夫したことは何か)
現状に満足せず、大きな変革を達成したという事例がありますか
失敗したことはありますか
周りからどのような人と言われますか
強みと弱みは何ですか、強みを身に付けたエピソードを話してください
強気なタイプ、弱気なタイプのどちらですか
研究内容について話してください(学んだことや苦労したこと、今後活かしていけること)
アルバイトは何をしていますか(お客様対応で気を付けたこと)
理想の社会人像とは何ですか
今までの人生に点数をつけるとしたら何点ですか(点数の理由)
最近感動したことがありますか
最近気になるニュースは何ですか
志望動機に関すること
企業を選ぶ上で大切にしていることは何ですか
なぜ航空業界を志望しますか
なぜメーカーではないのですか(技術系)
なぜJALを志望しますか
なぜ業務企画職の募集職種に応募していますか
入社したらどの部署で働きたいですか
入社したらやりたいこと、成し遂げたいこと、キャリアプランについて教えてください
自分のどのような部分が活かせますか
希望する仕事ができなかったらどうしますか
JALの風土について共感できますか
JALの課題は何だと思いますか、解決の方法はありますか
これから先、航空業界、特にJALはどのような方向性に行かなければいけないですか
他に応募している業界はどこですか
地方活性化が事業としてあるけど興味はありますか
他社、ANAの選考状況はどのようになっていますか
内定を出せば入社しますか
- 自社養成パイロット
英語面接で訊かれること
今日はどこから来ましたか
一人暮らしか、実家暮らしか、どれくらいそこに住んでいるか、なぜそこに住んでいるのですか
高校時代の部活動は何ですか
自己PRに関すること
自己紹介してください
自己PRしてください
中学、高校で打ち込んできたことは何ですか
学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れたきっかけとなぜ力を入れたか、その中で最も困難だったこと、その困難をどのように乗り越えたか、そこから学んだこと)
研究内容について話してください(学んだことや苦労したこと、どのように工夫してそれを乗り越えたか、今後活かしていけることは何か)
趣味は何ですか
パイロットになることを両親は賛成していますか
志望動機に関すること
企業を選ぶ上で大切にしていることは何ですか
なぜパイロットになりたいですか
なぜJALを志望しますか
JALがあなたを採用するメリットは何ですか
JALの課題は何だと思いますか
他に応募している業界(企業)はどこですか
他社、ANAの選考状況はどのようになっていますか
内定を出せば入社しますか
- 客室乗務職
自己PRに関すること
自己紹介してください
学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れたきっかけとなぜ力を入れたか、その中で最も困難だったこと、その困難をどのように乗り越えたか、そこから学んだこと)
これまでの経験で人を巻き込んで行ったことは何ですか
学業について学んだことや苦労したことは何ですか
志望動機に関すること
なぜJALを志望しますか
なぜ客室乗務職を志望しますか
JALで何がしたいのですか
客室乗務員になったらやってみたいサービスは何ですか
JALの強み、JALにしかないものは何だと思いますか
JALの最近の気になる広告は何ですか
JALの飛行機に乗ったさいに感じたことは何ですか
お勧めの旅行先はどこですか
- 業務企画職:地上職 事務系、技術系、数理・IT系
- 採用人数
19年度入社実績 非公開
20年度入社実績 非公開
22年度入社計画 自社養成パイロット80名(既卒含む)
23年度入社計画 業務企画職90名 自社養成パイロット80名 客室乗務職100名(既卒含む)
- 20年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大3、京都大6、北海道大5、東北大3、名古屋大5、大阪大5、九州大7、東京工業大6、一橋大4、筑波大1、千葉大1、東京外大2、都立大4、横浜国大4、横浜市大3、大阪府大5、神戸大2、岡山大3、広島大4、熊本大3、他
私立大:
早稲田大53、慶応大41、上智大16、明治大15、青山学院大32、立教大30、中央大11、法政大25、学習院大11、成蹊大4、成城大8、武蔵大1、東京都市大2、明治学院大13、国学院大2、日本大14、東洋大7、駒沢大6、専修大3、東海大3、東京理科大2、芝浦工大1、東京女子大10、日本女子大8、津田塾大3、大妻女子大5、共立女子大3、昭和女子大2、神奈川大2、愛知大1、愛知淑徳大3、中京大1、南山大9、名城大4、同志社大25、立命館大12、関西大11、関西学院大19、京都産業大2、龍谷大2、京都女子大3、同志社女子大6、近畿大6、摂南大1、甲南大2、武庫川女子大5、西南学院大4、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照
- 学歴フィルター
JALは国立、私立の難関大学を中心に採用していますが、特に客室乗務職は中堅の私立大学も採用しています。航空会社の性格上、海外の大学出身者も募集しています。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機に関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
JALは基本的に、特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。
求める人財像にあるように、JALは「果敢に挑戦し、最後までやり遂げる」「仲間と共に働く」人を求めています。
ここで、「果敢に挑戦し、最後までやり遂げる」は行動力を、「仲間と共に働く」は、チームワーク力を表しています。
JALグループは、レジリエンスを高めて足許の困難な状況を乗り越え、サステナブルな成長・発展へと着実に進んでいくために、「中期経営計画ローリングプラン2022」を推進しており、このためには行動力とチームワーク力のある人を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において力を入れたことを伝える中で、行動力とチームワーク力をアピールしましょう。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。
最も力を入れたことは何か、目標達成に向けてどのような困難があり、それをどのように乗り越えて、どのような成果をあげたかも説明できるようにしてください。
さらに一緒に取り組んだメンバーがいたら、自分が請け負った役割と、目標達成のためにメンバーをどのように巻き込んだか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したエピソードを探し出して、語ってください。
但し、JALは採用するすべての人に行動力とチームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接でその能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
JALグループの企業理念には、「お客さまに最高のサービスを提供する」とあり、これは安全を大前提として、顧客に世界一の定時性、快適性、利便性を提供するということを意味している、と伝えています。
安全は、JALグループ存立の大前提であり、企業理念を受けて「安全憲章」を制定しています。
技術系社員の役割は、顧客の安心・満足を得るための高品質な航空機を常に採算性を意識して提供することです。
技術職のスタートは航空整備の最前線である整備現業部門で働くことです。
メーカーの製品開発の仕事とは異なり、スポットライトを浴びることは少なく、地味な裏方の仕事ですが、安全を守るために絶対なくてはならない仕事です。
大学で自分が研究したことが直接使えるような仕事は少ないかも知れませんが、面接では、「航空機の安全」に加えて「機体の快適性」に十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。
なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
研究をチームでやっている場合は、チーム内での役割も伝えてください。
研究の将来性などがわかれば、それも話してください。
また、直接仕事に関係する研究をしていない応募者もいるかと思います。
その場合は面接で論理的思考力といった潜在的な能力面をアピールすることです。
■数理・IT系応募者は分析力・論理的思考力を語る
一方、数理・IT系応募者は、予約システム、空港システム、マイレージシステムといったITシステムの構築が主な仕事です。
システム構築に必要なことは論理的な思考力を発揮して、課題を解決することです。
面接では、大学で自分が研究したことが直接使えることは少ないかも知れませんが、JALが求めているシステム構築に十分対応できる分析力・論理的思考力があることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。
なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても技術系応募者と同じく説明できるといいです。
■客室乗務職は、お客さま視点を持ち、お客様に最高のサービスを提供するとうたった企業理念やJALフィロソフィを体現できることをアピールする。
客室乗務職は、航空会社社員で最もお客様と接する時間が長い、いわば最前線の仕事です。このときのお客様に接する対応がその会社のイメージに大きく影響します。
ですから、「お客様に最高のサービスを提供する」を体現できることを証明する具体的なエピソードを用意してください。
また、面接もあかるく元気そうな雰囲気を醸し出してください。
■英語力をアピールする
自社養成パイロットは、CEFR基準におけるレベルB2相当以上の英語力を訓練投入要件としており、採用選考時に同程度の英語力を有していることが望ましいとされています。
採用選考ではケンブリッジ英語検定(Linguaskill)の試験を実施しています。
客室乗務職は、国際線乗務に就くこともあるので、応募条件として「TOEIC600点以上、または同程度の英語力」が求められています。
英語力や他の言語に自信があればアピールしましょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ航空業界を選ぶのか明確に伝える
航空業界を志望する応募者は、航空会社という、一見はなやかに見える職場で働きたいとか、ユニフォームを着てみたいとか、海外へ行くチャンスが増えるといったような理由を志望動機にする人が多いのではないでしょうか?
このようなあこがれは大切ですが、あこがれだけでは採用となりません。
航空業界の役割は何か、他の運輸業界や、メーカーとの違いは何かを理解しておいてください。
続いて、航空業界について業務の理解を深めていき、面接で魅力を語ってください。
■なぜJALを選ぶのか明確に伝える
JALグループの企業理念やJALフィロソフィ、中期経営計画、事業・サービス、その他ホームページから感じたことをまとめてください。そのなかで、自分が共感できることがJALを選んだ志望動機となります。
また、JALと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
JALを志望する人は、航空会社に興味がある人であり、JALと並行してANAや他のエアラインに応募する人が多いことと思います。
たとえJALが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜJALなのかを、面接で質問されたときにしっかり答えられなくてはなりません。
一方、特に理系学生は、なぜメーカーではなくてJALなのか質問されることがあります。
■なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
JALの採用募集は、業務企画職(地上職事務系、地上職数理・IT系、地上職技術系)、自社養成パイロット、客室乗務職別の採用です。
そのような職種を希望する理由、そこでやりたいこととなぜやりたいかを面接で的確に説明できなければなりません。
例えば次のような説明です。
「客室乗務職になって、お客様の記憶に残るフライトを提供したいと考えます。
というのは、自分が子供のときに乗ったJALのCAの方が、心をつくして対応してくれたことが今も忘れられないからです。
客室乗務職に採用されたら、〇〇クラブでつちかったチームワーク力が必ず役に立つと信じています。
将来的には、国際線で海外のお客様に日本のおもてなしをすることが夢です。」
■JALの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず「第一志望です。」と答えましょう。
業務企画職で他社の応募状況を聞かれたら、航空業界志望ならANAとか他社の名前を出しても構わないと思います。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています。」くらいは答えてもいいです。
しかし、まったくの異業種である場合は、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
客室乗務職の場合は、ANAとか他のエアライン応募を答えても良いと思います。他の航空会社へ複数応募するのは当然だからです。
注意すべきは、特にライバルのANAとの違いや、その中でなぜJALを選ぶのかを面接で質問されたときに、上手に説明できることです。
■特に客室乗務職は、お客様目線でJALについて答えられるようにする
客室乗務職は、お客様対応の最前線にいるだけに、お客様目線でのJALに関する質問が多くなされます。
例えば、「客室乗務員になったらやってみたいサービスは何か」「JALの強み、JALにしかないものは何か」「JALの最近の気になる広告は何か」「JALの飛行機に乗ったさいに感じたことは何か」「お勧めの旅行先はどこか」などです。
普段から、お客様目線でJALを見て、感じたことをメモしておくときっと役に立ちます。
以上、JALの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、航空業界を取り巻く環境を理解することと、航空業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2023年】航空業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、JALとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JALの会社概要、これまでの歩み、企業理念、JALフィロソフィ、これからのJALグループの方向性を示す中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもJALのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるJALの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
JALの面接攻略のまとめ【就活】
JALに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。
面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
JALが採用したい人材は、次のような人です。
- 感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
- 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
- プロ意識をもつ
- 採算意識をもつ
- 多文化を尊重し、適応する
- 仲間と共に働く
- お客さまに心を尽くす
面接での選考ポイントは、学生時代に力を入れたことと、チームワークができるか、JALへの思い入れの強さです。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 数理・IT系応募者は分析力・論理的思考力を語る
- 客室乗務職は、お客さま視点を持ち、お客様に最高のサービスを提供するとうたった企業理念・JALフィロソフィを体現できることをアピールする
- 英語力をアピールする
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ航空業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜJALを選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
- JALの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
- 特に客室乗務職は、お客様目線でJALについて答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは航空業界を取り巻く環境を理解することと、航空業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、JALはどのような会社なのか理解することも面接準備には必須です。
JALの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
JALを志望するときに知っておきたい社風
JALはどのような社風なのか、面接を受けるにあたり知っておきたい情報を載せます。
- 社内は開放的で明るく、ほのぼのとしています。
- 人間的にもできた人物が多く、必要最小限の礼儀を守れば、先輩をファーストネームで呼ぶなどフレンドリーな雰囲気です。
自分の仕事に誇りを持ち、常に向上心がある社員が多いです。
- パイロットの教官も皆良い人で、他部署の関係者にも分け隔てなく接してくれます。
- 社内に一体感があり、言いたいことが言える風土です。
- 会社更生法の適用を申請した経験から、企業風土を少しずつ変えるよう努力しています。
- 企業理念やJALフィロソフィを徹底して身につける機会を設けています。
毎年数回様々な部署が集まってJALフィロソフィを話し合う機会があります。
- 安全意識は浸透しています。
- 職場の改善提案やチャレンジできる環境もあります。
- 間接スタッフは、フレックス制度、勤務時間選択制度、テレワーク(在宅勤務)制度といった働き方が選択できます。
- ワークライフバランス支援制度も充実しています。
女性が働きやすい環境を整備した、「深夜業免除措置」「所定労働時間を超えて就業させない制度」「子の看護休暇制度」があります。
配偶者転勤同行休職制度や、不妊治療休職制度もあります。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
経営数字から見るJALグループの会社概要
航空業界とは、航空機によって旅客や貨物を国内・海外へ輸送するサービスを提供する業界です。
日本の航空会社は、「メガ・キャリア」(大規模航空事業者)と「新興エアライン」「LCC」(格安航空会社)に分けることができます。
メガ・キャリアは、LCCと比較し航空運賃では高額ですが、国内、海外に張り巡らされた路線網と質の高いサービスなどが売りです。
ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの座席クラスを持ち、機内食や飲料を提供するフルサービスキャリアの航空会社です。
日本のメガ・キャリアは、JALとANAの2社です。
JALはJALグループの中核として航空運送を運営しています。
JALの2022年3月期の連結決算数字は次の通りです。
- 資本金 5,395億41百万円
- 従業員数 単独で12,726名、連結で35,423名
- 売上収益 6,827億円
- 当期純損益 △1,775億円
このうち、売上収益の内訳は次のようになっています。
- 国際旅客収益 708億円
- 国内旅客収益 2,357億円
- 貨物郵便収益 2,183億円
- 他の売上収益 1,577億円
以下は、数字で見るJALグループです。
- JALグループ乗り入れ 66ヵ国/地域(405空港) (2019年1月現在)
- 輸送実績 国内線旅客3,485万人 国際線旅客912万人 (2020年1月現在)
- グループ会社数141社 (2019年3月現在)
- 運航率99.25% 定時到着率87.29%(2019年1月現在)
面接では会社概要について、例えば「JALの資本金はどれくらいか知っていますか」のような質問をされるかも知れません。
面接前、概要に目を通しておくことが大切です。
JALの歩みを知る
この章では、JALの歴史を振り返ってみます。ぜひ、知っておいてください。
1951年 JALの前身である旧日本航空株式会社が設立され、翌年国内線定期航空輸送を開始
1953年 日本政府出資の半官半民の日本航空株式会社が設立。日本唯一の国際線定期航空運送事業の免許を取得
1954年 東京~ホノルル~サンフランシスコ線を開設
1965年 日本初のパッケージブランドであるJALPAKの販売開始
1967年 世界一周路線(西回り)の就航
1983年 国際航空運送協会(IATA)統計で旅客・貨物輸送実績世界一に(1987年まで5年間維持)
1987年 完全民営化
2007年 グローバルアライアンスである「ワンワールド」に加盟
2010年 会社更生法の手続き申請
2011年 会社更生手続きの終結
JALは、半官半民の会社でスタートし、その後の完全民営化までフラッグ・キャリアでした。
近年は一時経営不振となり、会社更生法を申請するまでになりました。
しかし、経営合理化を進めて現在は見事に立ち直っています。
面接を受けるにあたり、JALの歩みを知っておきましょう。
JALグループ企業理念
JALグループの企業理念とはどのようなものでしょうか。
以下にJALグループの企業理念を載せますので理解しておきましょう。
JALグループ企業理念
JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、
一、お客様に最高のサービスを提供します。
一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。
公明正大で、大義名分のある高い目的を掲げ、これを全社員で共有することで、目的に向かって全社員が一体感をもって力を合わせていくことができると考えています。
JALグループ企業理念は次のように解説されています。
JALグループに集う社員が「JALで働いてよかった」と思えるような企業を目指さなければお客様に最高のサービスを提供できないし、企業価値を高めて社会に貢献できません。
そのような考えから冒頭に「全社員の物心両面の幸福を追求する」と掲げています。
従って、経済的な安定や豊かさに加えて、仕事に対する誇り、働きがい、生きがいといった心の豊かさを求めていくとともに、一致団結し、お客様に最高のサービスを提供できるよう必死の努力をしていかねばなりません。
「お客さまに最高のサービスを提供する」とは、世界一の安全性、定時性、快適性、利便性を提供することです。
「企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献する」とは、全社員が採算意識と不屈不撓(ふくつふとう=決してあきらめず、くじけない)の精神を持って、公明正大な方法で努力を重ねて利益を上げ、株主配当、納税、社会貢献等を行うことにより社会の一員として責任を果たすことです。
JALグループは、企業理念を経営の目的、基本としJALフィロソフィの実践を通じて実現を目指します。
面接では、JALグループの企業理念について質問されることがあるかも知れません。また志望動機をつくるときにも参考になります。
JALフィロソフィ
JALフィロソフィは、JALのサービスや商品に携わる全員がもつべき意識・価値観・考え方です。それは、次のような内容です。
第1部 すばらしい人生を送るために
第1章 成功方程式(人生・仕事の方程式)
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
第2章 正しい考え方をもつ
人間として何が正しいかで判断する
美しい心を持つ
常に謙虚に素直な心で
常に明るく前向きに
小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり
土俵の真ん中で相撲をとる
ものごとをシンプルにとらえる
対極をあわせもつ
第3章 熱意をもって地味な努力を続ける
真面目に一生懸命仕事に打ち込む
地味な努力を積み重ねる
有意注意で仕事にあたる
自ら燃える
パーフェクトを目指す
第4章 能力は必ず進歩する
能力は必ず進歩する
第2部 すばらしいJALとなるために
第1章 一人ひとりがJAL
一人ひとりがJAL
本音でぶつかれ
率先垂範する
渦の中心になれ
尊い命をお預かりする仕事
感謝の気持ちをもつ
お客様視点を貫く
第2章 採算意識を高める
売上を最大に、経費を最小に
採算意識を高める
公明正大に利益を追求する
正しい数字をもとに経営を行う
第3章 心をひとつにする
最高のバトンタッチ
ベクトルを合わせる
現場主義に徹する
実力主義に徹する
第4章 燃える集団になる
強い持続した願望をもつ
成功するまであきらめない
有言実行でことにあたる
真の勇気をもつ
第5章 常に創造する
昨日よりは今日、今日より明日
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
見えてくるまで考え抜く
スピード感をもって決断し行動する
果敢に挑戦する
高い目標をもつ
面接では、JALフィロソフィについて質問されることがあるかも知れません。
また知っておくと志望動機をつくるときにも参考になります。
JALグループ中期経営計画
JALグループは、「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画」を策定しました。その達成をより確実なものとするために「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画ローリングプラン2022」を策定し推進中ですが、それらの概要について紹介します。
面接の準備にはぜひとも理解しておきたい情報です。
2021-2025年度 JALグループ中期経営計画
- JAL Vision 2030
2030年に向けたJALグループのあるべき姿は、次の通り。
「安全・安心」と「サステナビリティ」を未来の成長エンジンとする
安全・安心面では、確かな安全といつも心地よい安心を感じられる社会を創る
サステナビリティ面では、誰もが豊かさと希望を感じられる未来を創る
多くの人々や様々な物が自由に行きかう、心はずむ社会・未来において世界で一番選ばれ、愛されるエアライングループを目指す
- 中期経営計画のタイムライン
2023年度には、EBIT 1,700億円を達成。2025年度には、EBIT 約1,850億円レベルを目指す
2030年には事業を通じたSDGsの達成、2050年にはCO2排出量実質ゼロの達成を目指す
- 経営戦略の骨子
「事業戦略」「財務戦略」「ESG戦略」を経営戦略の3本柱として環境変化に適応し、持続的な成長・発展を実現
- 事業戦略
マーケット環境の変化に柔軟に対応し、今後のリスクに耐えうる事業構造改革を推進
- 機材・ネットワークの適正化と競争力の強化により、フルサービスキャリア事業の収益性を改善・向上
- 貨物郵便事業で安定的な収益の拡大
- LCCマーケットにおいては、ZIPAIR・SPRING JAPAN・Jetstar Japanとの連携を強化し、ネットワークの拡充と収益の拡大
- グループの強みである顧客基盤や、運航ノウハウ・技術力などのヒューマンスキルを活かし、マイル・地域活性化・受託・次世代エアモビリティ等の事業領域を拡大
- 財務戦略
最初の3年間は、新型コロナウイルスにより毀損した財務基盤の再構築に注力、2023年度までに健全な財務体質化
2024年度以降は持続的な成長に向けた投資を積極的に実施。利益成長と企業価値の向上を実現し、リスク耐性の強化と資本効率の両立を追求
- ESG戦略
SDGsの達成に向けたESG経営を推進。環境・人・地域社会・ガバナンスの4領域に22の課題・約180の取り組みを定め、事業を通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現を目指す
CO2削減の取り組みでは、2050年の総排出量実質ゼロに向けて、省燃費機材への更新、運航の工夫、代替航空燃料の活用を推進。
2030年にはCO2総排出量を2019年度比で90%に抑えるため、全燃料の10%を代替航空燃料に置き換え
「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画ローリングプラン2022」
- ローリングプラン2022の位置づけ
「ローリングプラン2022」では、新型コロナウイルス影響の長期化や世界情勢の不安定化、市況変動など、経営環境が厳しさ、不透明さを増すなかで、中期経営計画に示した大きな戦略の方向性や目標は変えずに、経営戦略の実行を加速して、中期経営計画の確実な達成を目指します。
(「ローリングプラン2022」は、2022~2025年度を対象としています)
- ローリングプラン2022の重要ポイント
ESG戦略を経営戦略の軸として、事業活動を通じた社会課題の解決と事業構造改革を加速し、財務体質の再構築を進めて、経営目標の達成を目指します。
- ESG戦略を2030年に向けた成長戦略と位置付け、JAL Vision 2030の実現に向けて、事業を通じて社会課題を解決することでサステナブルな人流・商流・物流を創出。その結果として、JALグループの社会的価値・経済的価値を高め、企業価値の向上を実現
ESG戦略の推進にあたり、積極的に社会課題解決に取り組むことで、「売上増、費用削減、生産性向上」といった機会だけなく、今後想定される環境規制への適合が進展
2050年のCO2排出量実質ゼロについては、①省燃費機材への更新、②運航の工夫、③SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な代替航空燃料)の活用、の3点を柱として、着実に取り組みを推進。
2030年には、全燃料搭載量の10%をSAFに置き換えて、SAF供給元の多様化により、安定的かつ適正な価格での調達を実現
- 事業戦略では、事業構造改革を加速し、環境変化に対して高いレジリエンスを備えた事業ポートフォリオを構築
①フルサービスキャリア事業の収益性改善、②ZIPAIR・SPRING JAPAN・Jetstar JapanによるLCC事業の規模倍増、③フレイター事業も加えた貨物・郵便事業の拡大、④顧客基盤やヒューマンスキルを活かした非航空領域(マイル・ライフ・インフラ)での新たな事業展開を推進。
グループ経営を推進し、事業領域を越えた組織横断的な連携を強化してグループ全体の収益性の最大化
- 財務戦略として、「リスク耐性強化」と「資本効率」の両立を目指し、経営資源を戦略的に配分。財務再構築フェーズとして、財務基盤の再構築を着実に進めながら、持続的な成長に向けた投資も実施し、徐々に持続的成長フェーズへ移行
早期に自己資本比率を50%程度まで改善させ2025年度末までに純有利子負債ゼロを目指す。2022年度末までに復配を目指す
JALグループすべての投資はESG戦略を確実に推進・加速するために実施。2022~2025年度の4年間で6,600億円の投資を計画し、投資資金の調達手段としてESGファイナンスを積極的に活用
- ESG戦略を2030年に向けた成長戦略と位置付け、JAL Vision 2030の実現に向けて、事業を通じて社会課題を解決することでサステナブルな人流・商流・物流を創出。その結果として、JALグループの社会的価値・経済的価値を高め、企業価値の向上を実現
面接で自己PRや志望動機を語るうえで、中期経営計画を理解しておくことは大切です。