【就活】面接官にアピールできる就活の軸の答え方

2023.12.06 更新
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就活の面接において、はじめに面接官から「就活の軸」を教えてくださいと質問されることがあります。

「就活の軸」を面接官はどうして訊くのか、会社にとっての質問の意味を探ります。

また、「就活の軸」を考えることが就活を進める上でいかに大切なことなのか、学生にとっての意味を探ります。

さらに、「就活の軸」の具体的なつくり方や、面接でアピールできる答え方を考えてみます。

本当のところは、会社も学生も十分にわかっていないあいまいな言葉である「就活の軸」について、筆者が解説します。

就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 就活の軸とは何か?
  2. 面接官はなぜ就活の軸を質問するのか?
  3. 就活生にとって就活の軸を定める意味
  4. 就活の軸の作り方
  5. 就活の軸を面接でどのように答えるか
  6. まとめ

就活の軸とは何か?

就活の軸とは、「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。

自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。

この基準(こだわり)を持っていれば、就活をスタートするさいの会社選びに役立ちます。

また面接においても、就活の軸は多くの会社で訊かれますので、はっきりと答えられるようにしておくことは、内定に近づくために必要です。

面接官はなぜ就活の軸を質問するのか?

面接官はなぜ就活の軸について、最初に質問するのでしょうか?

  • 就活の軸を通して、応募者の人生の価値観や人柄を知りたい

    就活の軸から、応募者の人生の価値観や人柄が透けて見えるものです。

    価値観とは、ものごとを評価するときの基準であり、それが仕事選びの基準にもなっているはずです。

    人柄とは、その人の人間性、本来の性格ということです。仕事においても、人柄が行動を左右します。

    これらを知ることで、会社の社風に合っているか判断することができます。

    価値観や人柄を見抜くためには、単に就活の軸を訊くだけでは不十分な場合があります。その時は、さらに就活の軸を定めた理由の深掘りを進めていくことも予想されます。

  • 仕事を選ぶ基準を知ることで、入社後の早期退職を防ぎたい

    応募者の仕事選びの基準が会社にマッチしていれば良いのですが、ミスマッチしていれば入社後に「自分が想像していた会社と違っていた」と退職してしまうかも知れません。

    実は、大卒新卒で3年以内の離職率は31.8%となっています。(厚生労働省2015年10月公表)

    そこで面接官は、就活の軸が会社に合っているか見ることによって、応募者が将来仕事を続けてくれそうか判断します。

    もちろん退職する理由は人それぞれであり、就活の軸が会社に合っていれば退職しないということではありません。

  • 就活の軸があいまいな応募者を見つけたい

    仕事を選ぶ基準があいまいな学生は、自社への志望動機も弱いものと考えます。なんとなく応募している学生は、就活の軸をうまく答えられません。

    多くの応募者の中でこのような学生は、真っ先に不採用となります。

就活生にとって就活の軸を定める意味

就活生にとっての就活の軸を定めることは、どのような意味があるのでしょうか?

それは、次のようなメリットが考えられます。

  • 応募する会社を決めることに役に立つ

    就活の軸が定まっていれば、おのずと応募したい会社を絞っていくことができ、就活をスムーズに進めることができます。

  • 入社が間違っていたと後悔することを防ぐことができる

    応募する会社が就活の軸に合っていれば、入社後、たとえ仕事や人間関係に少し受入れにくいことがあっても後悔は少ないものです。

  • 面接での質問に的確に答えられる

    ただし、的確に答えるためには、後述するように論理的に就活の軸を定めなくてはなりません。そうでないと面接官から志望動機が弱いと思われますので注意してください。

就活の軸の作り方

ここでは、就活の軸のつくり方を説明します。

既に述べた通り就活の軸は、仕事を選ぶときの基準です。このような仕事をやってみたいという考え方です。

この場合、自分中心の軸と、仕事中心の軸の2つがあります。

■自分中心と仕事中心の軸のうち、どちらを選ぶか

自分中心の軸とは、仕事をする上での労働条件やキャリアプランに基づくものなど仕事より自分中心につくるものです。

例えば、次のようなものです。

  • 給料や賞与が他社と比較して良い会社
  • 有給休暇の消費率が高い会社
  • 土日祝日休みで、ワークライフバランスが取れる会社
  • 結婚や出産しても長く働くことが出来る会社
  • 自分のキャリアアップがかないそうな会社
  • 自分を成長させてくれそうな教育制度が整った会社

これに対して仕事中心の軸は、希望する仕事が入社後にできることを期待する次のようなものです。

  • 自分の持つ資格を活かせる会社
  • 社会に貢献できるような仕事が出来る会社
  • 研究したことが具体的に活かせる会社
  • 世界を相手にした仕事が出来る会社

おそらく、多くの学生が最初に考えることは自分中心の就活の軸ではないでしょうか?

ですが、自分中心の就活の軸では、面接官にプラスの印象を与えることは難しいでしょう。

なぜなら、面接の目的は、会社の役に立つ人、会社に貢献できる人を見出すことです。よって就活の軸も、そのような目的に沿って質問していると考えてください。

そう考えると、労働条件やキャリアアップといった自分のことばかり頭にある応募者を採用したいとは思いません。

以上の理由より、仕事中心にまとめることをお勧めします。

なお、面接でキャリアプランとか、キャリアアップをどのように考えているかとの質問がなされることがあります。この質問では、キャリアアップが達成されたらどのように会社に貢献してくれるのかとうことを聞いているので注意してください。

続いて仕事を中心にまとめた就活の軸を具体的につくる方法を説明します。

■就活の軸の具体的なつくり方

繰り返しますが、面接官は、就活の軸を通して、応募者の人生の価値観や人柄まで知りたいと考えています。

よって自分の価値観を改めて探る作業をしてください。

ひとつの方法としては、これまでの人生で、誰かからの指示ではなく、やりがいを感じて、自らの意思で一生懸命に頑張ったことを思い出し、なぜ頑張ったのかを探ってください。

勉強やアルバイト、クラブ・サークル活動、ボランティア活動などやりがいを感じて頑張ったことならなんでも良いのです。

やりがいを感じて一生懸命頑張ったことは、自分が好きなこと、自分の価値観に合っていることと考えられます。

次に導きだした価値観を、仕事中心の軸、すなわち自分が働くうえで仕事に求めるものに置きかえることです。

例えば、飲食店のホールスタッフとしてアルバイトをしたことが自分にとってやりがいを感じて頑張ったことだとします。

なぜ、そのアルバイトをしたか、一番の理由はお金を稼ぐためでしょうが、お金を稼ぐことができるアルバイトは他にもあります。

なぜ飲食店でアルバイトをしたかを考えてください。

もともといろいろな人と会話をすることが好きで、お客様と対面して会話できる仕事がしたかったからかも知れません。

そして働いているうちに、お客様から感謝の気持ちを伝えられることや、笑顔を返されることで、ますます、アルバイトに精が出たかも知れません。

以上から自分は「人と関わりたい」という価値観を持っていることがわかり、「お客様と直接接して、お客様の気持ちに寄り添うことができる仕事」といった就活の軸が導きだされます。

このような自己分析をしてください。

やりがいや、頑張ったことは一つだけではないと思いますので、思い出すままにいくつも書き出してみましょう。

そして、その中で一番自分が自信を持ち、やりがいを感じて頑張ったことから就活の軸をつくりましょう。

就活の軸を面接でどのように答えるか

それでは、仕事中心につくった就活の軸を面接でどのように答えたら良いのでしょうか。

■就活の軸は順序を踏んで伝える

就活の軸は、面接官にわかりやすく説明することです。

そのためには、「結論」、「理由」、「結論に至った具体例」の順に説明するとわかりやすくなります。

飲食店のアルバイトの例で説明してみます。

  • 結論:

    自分の就活の軸は「お客様と直接接して、お客様の気持ちに寄り添うことができる会社」です。

  • 理由:

    なぜなら、お客様から感謝の気持ちを伝えられたり、笑顔を返されたりすることにすごくやりがいを感じているからです。

  • 具体例:

    飲食店のアルバイトでホールスタッフとしてお客様と接する時、お客様が気持ちよく食事ができるように気を配っています。

    その折々に、お客様から「ありがとう」と声を掛けられてすごくうれしかったので、お客様の気持ちに寄り添う仕事をしていきたいと思うようになりました。

■応募先の会社に就活の軸を合わせる

就活の軸は、おおまかな、抽象的な表現になりがちです。

すると、意地悪な面接官からは、「それなら、うちの会社でなくても良いのでは?」と返されることがあります。

そのような場合のための反論を準備しておきましょう。

ポイントは、就活の軸を応募先の会社に当てはめたとき、どのような具体的なことを言えるかです。

さきほどの例でいうと、

「御社は、ホームページ上で○○のようにお客様に寄り添った営業活動を行っていると伺いました。そのことはまさに、自分が考えて、理想としていたことです。」

というと面接官が納得してくれます。

■就活の軸は、複数考えておく

〇〇業界とか、××の職種に応募先の会社を絞っていればひとつでも大丈夫ですが、業界をまたぎ、職種にこだわらず数多くの会社に応募することが一般的です。

よって、就活の軸もあらかじめ複数つくっておき、応募先に合わせて使いこなしていくことが現実的です。

まとめ

就活の面接において、はじめに面接官から「就活の軸」を教えてくださいと質問されることがあります。

就活の軸とは、「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。

学生にとって就活の軸を定めることの意味は次のようなことです。

  • 応募する会社を決めることに役に立つ
  • 入社が間違っていたと後悔することを防ぐことができる
  • 面接での質問に的確に答えられる

面接官にとって就活の軸について質問をするには理由があります。

  • 就活の軸を通して、応募者の人生の価値観や人柄を知りたい
  • 仕事を選ぶ基準を知ることで、入社後の早期退職を防ぎたい
  • 就活の軸があいまいな応募者を見つけたい

就活の軸は自分中心の軸と、仕事中心の軸がありますが、面接では仕事中心の軸で答えてください。

就活の軸を具体的につくるためには、自分の価値観を改めて探る作業を行い、導きだしてください。

面接で就活の軸を上手に伝えるためには、順序を踏んで伝えること、応募先の会社に合わせることが必要です。

就活生は業界をまたぎ、職種にこだわらず数多くの会社に応募することが一般的です。

よって、就活の軸もあらかじめ複数つくっておき、応募先に合わせて使いこなしていくことが現実的です。

以上、就活の軸について、筆者なりの考え方を説明しました。就活の軸をつくる上でご参考になれば幸いです。

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