【2026年】通信業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識
		
		
	通信業界を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。
この記事では、通信業界に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。
通信業界とはどのような業界なのか
- 通信業界とは、固定電話や携帯電話を利用した通信サービスを提供する電気通信事業者の業界です。電気通信事業者は通信キャリアとも呼ばれます。
		
通信業界の代表的な企業は、NTTグループ、KDDIグループ、ソフトバンクグループです。
 - 通信業界のサービスには、固定回線を引いて固定電話やパソコンにおける通信サービスを行う「固定通信」、携帯電話やスマートフォン、PHSなど場所を選ばないで利用できる通信サービスを行う「移動体通信」、インターネット接続サービスを提供する「ISP(インターネットサービスプロバイダー)」があります。
 - 固定通信の企業では、NTT東日本、NTT西日本があげられます。
		
固定回線は、現在光ファイバーを利用した通信サービスが主流で、NTTのフレッツ光が代表です。NTT東日本、NTT西日本は、自社のフレッツ光をソフトバンクやKDDIに卸売り販売し、それらの会社の顧客に販売しています。
固定電話の契約数は、携帯電話の普及により次第に減少しています。
 - 移動体通信の企業は、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI(au)があげられますが、近年楽天が移動体通信キャリアとして参入しました。
		
最近では、これら携帯電話会社の通信回線を借りて通信サービスを提供する「仮想移動体通信事業者(MVNO)」が、格安スマートフォンの分野で攻勢をかけています。
携帯電話ではスマートフォンの所有率が各種調査でも98.0%と、携帯電話の大部分を占めるようになっています。(NTTドコモ モバイル社会研究所:2025年1月)
 
通信業界の面接を受けるさいは、通信業界のサービスの種類を理解しておきましょう。
通信業界を取り巻く環境と課題
- 固定通信市場は、家庭用インターネットの浸透で既に頭打ちの状態です。
 - 移動体通信市場は、需要が一巡しているスマートフォン向け回線は既にピークアウトしています。
		
一方で、IoT(Internet of Things)の進展に伴うM2M(Machine to Machine)向け回線の需要増により、契約件数全体は増加傾向となっています。
ARPU(加入件数1件あたりの月間通信料金)は過去から下落傾向が続いており、各社が安価なサブブランドを提供開始した2021年以降下落幅は更に拡大していました。
2023年以降は各社がメインブランドへの集客を強化していることから、下げ止まりの兆しが見え始めています。
短期的には安価なサブブランドへのユーザー流出は続くとみられます。
ですが、各社が大容量プランのサブスクリプションコンテンツ拡充や高速通信の優先権付与といった高付加価値サービスを取り扱うことでARPUの反転を狙っており、中長期的には1人当たりデータ使用量の増加もあり、高単価な大容量プランへの移行が進むと思われます。
 - 消費者向けビジネスでは、移動体通信市場が既に成熟していることから、各社は非通信領域に注力しています。
		
最近では特に、顧客定着率を向上させようとして、金融事業の強化を進めています。
NTTドコモは2025年5月に住信SBIネット銀行を買収、KDDIは2025年1月にauじぶん銀行を完全子会社化しました。ソフトバンクは2025年5月に三井住友FGとの業務提携を発表しました。
今後は、通信と金融サービスを掛け合わせた各社の「経済圏」による顧客獲得競争が熾烈化していくことが想定されます。
 - 各社は、生成AIの普及拡大を成長機会ととらえ、データセンター(DC)ビジネスに注力しています。
		
NTTは2025年5月に海外DC事業を有するNTTデータグループを完全子会社化。ソフトバンク及びKDDIは昨年シャープ堺工場の跡地を取得しました。
加えてソフトバンクGは米国におけるAIインフラへの投資を表明しています。今後もAI普及に伴うビジネスチャンスが期待される一方、成長投資に向けた投資負担はかさんでいくものと思われます。
 
以上のような通信業界をとりまく環境と課題について知っているとグループディスカッションや面接での質問に役に立ちます。
例えば面接で「移動体通信市場が成熟するなかで、どのような対策を採れば良いですか?」といった質問をされることがあるかも知れません。
通信業界の仕事
事務系では、企業や公共機関が抱える経営課題解決のためのICTソリューション営業、販売代理店に対する提案・サポート、新たなサービス企画・開発、経営企画・法務・財務等があります。
技術系では、ICTソリューションのシステムエンジニア、新たなサービス企画・開発、通信インフラの研究開発、ネットワーク設計・投資、保守運用などがあります。
今後はスマホやクラウドサービスの普及に対応するため、各社とも技術職を中心に大幅に採用を増やす可能性があります。
特に研究職は常に近未来を視野に入れ、世間のニーズを想定して、実現していく優れた発想の持ち主が求められています。
通信業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが志望動機を答えるときに重要です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
通信各社に応募する人は、通信業界をとりまく環境を理解しておいて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。
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通信各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。