【2023年】建設機械業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識

建設機械業界に応募する人が面接を受けるにあたって、必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えに困ってしまうことがあります。
特に志望動機を答える面接では、これらの知識がないと入社への本気度が伝わりません。
ここでは、建設機械業界を取り巻く環境や仕事など、建設機械業界に応募する人が面接で役に立つ基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。
建設機械業界とはどのような業界なのか
建設機械業界とは、建築現場や鉱山等で使用される機械を開発、製造、販売する業界のことを指します。
主な建設機械として、ショベルカーやクレーン、ダンプ、油圧ショベル、フォークリフト、ローラー、高所作業車などがあり、さまざまな建築現場や工事現場に対応した大きさや性能の機械が存在しています。
建設機械は、日本国内の建築現場のみならず、発展途上国のインフラ整備や、先進国の都市再開発など、世界中に輸出されています。
日本の建設機械は世界的にも高いシェアを誇っており、グローバル企業が多いことが特徴となっています。
近年では、海外メーカーにM&Aを行う日本企業が増えているのも建設機械メーカーの特徴的な動きです。
主な建設機械メーカーは次の通りです。
- コマツは、米国キャタピラーに次いで売上高世界第2位で、国内NO.1の建設機械メーカーです。
海外売上比率が89%のグローバル企業です。国内ではブルドーザー 、油圧ショベルがトップシェアです。(2022年3月期)
- 日立建機はコマツに次ぐ国内2位のメーカーです。
大型ショベルやミニショベルなどの油圧ショベルを主力に展開しています。
クローラー式油圧ショベルの世界シェアトップであり、油圧ショベルの国内シェアは第2位です。
- クボタは農業機械メーカーでもありますが、バックホー(ミニショベル)で世界トップのシェアを誇っています。
その他、ミニホイールローダーや除雪・畜産用向け特別仕様のホイールローダー、様々なものを運ぶコンパクトなゴムクロキャリアなどを製造・販売しています。
- コベルコ建機は、神戸製鋼グループの建機メーカーで、油圧ショベルとクレーンを主力に製造、販売しています。
「低燃費・低騒音」の優れた環境性能が強みで、海外売上比率は55%です。(2020年度)
- ヤンマーは、小型油圧ショベルや小型ホイルローダーなどを得意としています。
農業機械、建設機械、発電機など幅広い産業用機械を生産しています。
- それ以外にも、豊田自動織機はフォークリフトで世界1位、タダノは移動式クレーンで世界2位級です。
面接で志望動機を語るさいに、建設機械業界とはどのような業界なのかを知っておくことは大切です。
建設機械業界を取り巻く環境と課題
- 建設機械の出荷額について、2020年は新型コロナウイルスの世界的な拡大により前年比大きく減少しましたが、2021年は、前年比27.3%増の2兆7568億円となり、3年ぶりのプラスになり、過去最高の2018年とほぼ同等になりました。
国内向けは同0.2%減の9,937億円で2年連続のマイナスでしたが、輸出が同50.6%増の1兆7,631億円と大幅に増加して3年ぶりのプラスになり全体を押し上げました。とりわけ北米やアジアなどの伸びが目立ちました。
多くのメーカーは、海外展開しており、そのため各国のインフラ需要や、資源価格といった世界経済の動向次第で、売上が左右されることが特徴です。
2022年は、中国メーカーの台頭に加え、ウクライナ情勢や米国の金利上昇による景気後退リスクなどの影響が懸念されます。
- 技術面ではICTを導入し、ICTの自動制御を駆使した建設機械が開発されています。
2018年にはコマツがAIを活用した無人建設機械や遠隔操作システムの開発を発表しました。
AIやICTといったデジタル技術の建設機械への導入は、生産性向上、コスト、管理において革新的であり、デジタル技術と融合した建設機械は、世界的にも望まれた製品です。
また、環境負荷を軽減する技術もこれからの世界市場で求められており、現在各メーカーは排ガス規制に対応した装置の開発にも取り組んでいます。
中長期的には電動化への流れもあり、各社は対応・準備を進めています。
日本製の強みである耐久性に加えて、世界中をカバーする生産・販売・アフターサービス網、デジタル技術による生産性向上、そして環境負荷を軽減する技術などによって、今後も日本の建設機械メーカーは海外メーカーとの差異化を図り、その優位性をさらに高めていくと考えられます。
面接では、「建設機械業界の課題は何だと思いますか」と質問されるかも知れません。
建設機械業界の仕事
建設機械業界の特徴的な職種は、研究・開発、製造、営業・マーケティング、管理に大きく分けることができます。
中でも建設機械業界に特徴的な職種として、研究・開発、生産管理、営業・マーケティングなどが挙げられます。
研究・開発
研究は、電動化などの次世代先行開発や、製品化を目的として、さまざまな実験によりデータを解析・分析する製品化研究という分野もあります。
開発は、車体や動力伝達装置、制御、エンジン、油圧機器、データサイエンスなどの製品化のための技術開発を行っています。
生産管理
生産管理は、部品や製品の納期管理、在庫管理、生産調整など、巨大な工場の複雑な工程をコントロールします。
営業・マーケティング
営業・マーケティングは、仕様、納期、ファイナンス要望等、顧客からの様々な要望をリサーチして、商品販売のための提案を行います。
また、商品化が決まった製品に対して、市場や価格、プロモーションの方法など販売政策の企画立案の役割も担います。
その他、工場の製造ラインの革新を担う生産技術や、建設機械のサポートやアフターサービスを担当するサービスエンジニア、部品の調達などの職種があります。
また管理業務として、経理、人事、法務、経営企画などの職種があります。
建設機械業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが面接で志望動機を答えるときに重要です。
また、事前に十分把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
建設機械業界の各社に応募する人は、建設機械業界の基礎知識を身につけて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも建設機械業界の知識を積極的に吸収しましょう。
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建設機械業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。