【26卒/25年転職】面接官が教える「トヨタ」の面接対策

2024.10.01 更新
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日本一の自動車メーカーであるトヨタに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?

(トヨタの社名はトヨタ自動車株式会社ですが、本ブログでは略して「トヨタ」と呼ぶこととします。)

トヨタに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。

例えばトヨタの面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力や行動力、チームワーク力の中から自分の強みを選んでアピールすることが大切です。

技術系で応募の場合、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を的確に説明できることも必要です。

一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜトヨタなのか答えられなくてはいけません。

希望する本部・コースを選んだ理由と、そこでやってみたい仕事も明確に伝える必要があります。

これら以外にもトヨタの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。

本ブログでは、面接官である筆者が、トヨタの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。

さらに面接に臨むうえで必要な知識として、トヨタの会社に関する情報を載せています。

面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。

自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。

さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。

目次
  1. トヨタの求める人材
  2. トヨタの新卒採用情報について【就活】
  3. 面接攻略の考え方【就活】
  4. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
  5. トヨタの面接攻略のまとめ【就活】
  6. トヨタの中途採用情報について【転職】
  7. 面接攻略の考え方【転職】
  8. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
  9. トヨタの面接攻略のまとめ【転職】
  10. トヨタを志望するときに知っておきたい社風
  11. トヨタの会社概要
  12. トヨタの歴史を知る
  13. トヨタの基本理念
  14. トヨタ生産方式
  15. トヨタの戦略
  16. 参考リンク集

トヨタの求める人材

トヨタはどのような人材を求めているのでしょうか。

面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで大切です。

経営理念にある「トヨタウェイ2020」は、トヨタで働く人々が、トヨタフィロソフィーを実践する上で共有すべきことを明文化していますが、ここに求める人材のヒントがあります。

100年に一度と言われる変革期。自らを変えながらこの変革期をリードし、次の100年も変わらず幸せを量産するために。

トヨタ社員は、働きます。

トヨタは、「だれか」のために 誠実に行動する 好奇心で動く ものをよく観る 技能を磨く 改善を続ける 余力を創り出す 競争を楽しむ 仲間を信じる 「ありがとう」を声に出す

ここからトヨタの求める人材は次のような人と考えます。(この内容の意味はホームページに載っていますので読んで理解しておくことが大切です)

  • だれかのために、誠実に行動する、好奇心で動く、ものをよく観る、技能を磨く、改善を続ける、余力を創り出す、競争を楽しむ、仲間を信じる、「ありがとう」を声に出す人

面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切ですから、覚えておきましょう。

トヨタの新卒採用情報について【就活】

はじめにトヨタの新卒採用情報について以下に記します。

  1. 募集職種

    募集職種は、大きく事務職・技術職(総合職)、業務職(一般職)別採用となっています。

    総合職は、幅広い業務領域で、高度な専門知識を活かしながら、「企画・開発・調整業務」を自立的に遂行します。

    技術職ではやりたい事・実現したいこととトヨタの各コースの求める人材とのマッチングを確認する場としてマッチング面談を実施しています。

    応募者が希望コースを選択してマッチング面談を行い、マッチングが成立して選考を受検します。

    マッチング面談は、会社から案内した人のみ応募が可能です。

    業務職は、特定の業務領域で、高い実務力を活かし、自ら考え、関係者を巻き込みながら業務プロセスを遂行するもので、住居の移転を伴う転勤はありません。

  2. 選考フロー

    事務職

    一次選考(エントリーシート→適性検査→希望本部登録)→二次選考→最終選考→内々定

    技術職

    一次選考(エントリーシート→適性検査→希望コース登録)→二次選考→最終選考→内々定

    業務職

    一次選考(エントリーシート→適性検査→希望本部登録)→最終選考(個人面接)→内々定

  3. エントリーシート(25年卒)

    自己PRに関すること

    • 卒業論文:研究テーマ(50字以内)

      卒論の研究内容を教えてください(※ 研究のプロセスやねらいとする事柄を平易にまとめてください/技術職:800字以内 事務職:400字以内)

      苦労した点・工夫した点を教えてください(400字以内)

    • 修士論文:研究テーマ(50字以内)

      修論の研究内容を教えてください(※ 研究のプロセスやねらいとする事柄を平易にまとめてください/技術職:800字以内 事務職:400字以内)

      苦労した点・工夫した点を教えてください(400字以内)

    • 身近な人からどのような人だと言われますか(30字以内)

      そのように言われる理由を教えてください(150字以内)

    • これまでに最も力を入れて取り組んできたことについて、具体的に教えて下さい

      活動概要(50字以内)、具体的な取り組み内容(400字以内)

    • これまでにチーム・仲間と協力し取り組んだことについて、具体的に教えて下さい

      活動概要(50字以内)、具体的な取り組み内容(400字以内)

    志望理由に関すること

    • あなたが仕事をする上で、大切にしたい価値観や求める働き方・職場風土を具体的に記入してください(200字以内)
    • 入社後にトヨタでやりたい事と、それに繋がるご自身の強み・能力・経験を具体的に記入してください。(300字以内)
  4. 面接

    面接は複数回行われ、採用試験で最も重視する科目です。

    面接では、エントリーシートの深掘りを中心に、学生時代に力を入れたこと、研究内容の深掘りがあります。

    自己PRに関すること

    • 自己紹介してください
    • 中学、高校で頑張ったことは何ですか
    • ゼミの内容と取得単位について話してください
    • 学生時代に力を入れたことについて説明してください(いつからどれくらい、なぜ始めたか、役職、グループの人数、苦労したこととそれをいかに乗り越えたか、意見の対立と対応、チームワークを発揮した点、周りをどのように巻き込んだか、その結果、身についたスキル、学んだこと)
    • 研究内容を説明してください(テーマを選んだ理由、研究は1人又はチームか、共同研究をする中で大変だったこと、教授と考えが異なったときの対応、苦労した点、どのような工夫をしたか、成果はどれくらい出ているか、トヨタで役立つこと)(技術職)
    • これまでにチームや仲間と協力して取り組んだことを説明してください
    • チームで働くうえで大切にしていることは何ですか
    • 普段の生活でコミュニケーションはどのようにとっていますか
    • 挫折経験とそれをどう乗り越えましたか
    • アルバイトについて話してください
    • 周りからどのような人と言われますか
    • 子供のころはどのような子供でしたか
    • 強みと弱みは何ですか
    • どのような人を尊敬しますか?周りにそのような人はいますか
    • 研究はインターンシップに活かすことができましたか

    志望動機に関すること

    • 就活の軸は何ですか
    • 大切にする価値観はありますか
    • なぜトヨタを志望しますか
    • 希望するコース・本部とやりたい仕事は何ですか、活かせる専門性は何ですか
    • トヨタでやりたくない仕事は何ですか
    • トヨタの未来をよくするために、トヨタは何をしていけばいいと思いますか
    • トヨタの課題は何だと思いますか
    • インターン先では現在○○という課題があるがどのように解決したら良いですか
    • 入社までに準備しようと取り組んでいることは何ですか
    • トヨタイムズで興味を持った記事はありますか
    • 将来のキャリアビジョンは何ですか
    • 10年後どのようなエンジニアになりたいですか
    • 最近のトヨタのプレスリリースに関して興味を持ったものはありますか
    • 他社の応募状況とトヨタの志望度を話してください
  5. 採用人数

    19年度入社実績 698名(事務職 118名、技術職 526名、業務職 54名 *中途採用を含みます)

    20年度入社実績 501名(事務職 74名、技術職 395名、業務職 32名 *中途採用を含みます)

    21年度入社実績 569名(事務職 94名、技術職 449名、業務職 26名*中途採用を含みます)

    22年度入社実績 393名(事務職 75名、技術職 293名、業務職 25名*中途採用を含みます)

    23年度入社実績 432名(男性342名 女性90名)

    24年度入社実績 不明

  6. 24年新卒入社大学別就職者数

    国公立大

    東京大13、京都大24、北海道大14、東北大15、名古屋大52、大阪大21、九州大13、東京工業大12、一橋大2、筑波大8、千葉大5、東京外大3、都立大2、横浜国大6、横浜市大2、金沢大5、大阪公立大8、神戸大7、岡山大2、広島大11、熊本大1他

    私立大

    早稲田大16、慶応大15、上智大4、明治大6、青山学院大7、立教大3,中央大7、法政大4、東京都市大4、日本大2、東洋大1、東海大1、東京理科大13、芝浦工大5、工学院大4、大妻女子大1、愛知大3、愛知学院大1、中京大9、中部大3、南山大15、名城大3、同志社大20、立命館大14、関西大1、関西学院大6、京都産業大1、大阪工業大1、近畿大1、他

    ※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照

  7. 学歴フィルター

    トヨタは国公立、私立大の難関大学を中心に採用していますが、中堅大学も採用しています。地元愛知県の大学は業務職を中心に幅広く採用しているようです。

面接攻略の考え方【就活】

面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする

    トヨタの求める人材は、課題解決力、行動力、チームワーク力の3つの能力を持つ人です。

    上記の求める人材にあるように、トヨタは、『だれかのために、誠実に行動する、好奇心で動く、ものをよく観る、技能を磨く、改善を続ける、余力を創り出す、競争を楽しむ、仲間を信じる、「ありがとう」を声に出す』人を求めています。

    求める人材と、課題解決力、行動力、チームワーク力の関係は次の通りです。

    • 「好奇心で動く、ものをよく観る、改善を続ける、余力を創り出す」は、課題解決力を表しています。
    • 「誠実に行動する、技能を磨く」は行動力を表しています。
    • 『競争を楽しむ、仲間を信じる、「ありがとう」を声に出す』は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。

    以上の三つの能力をトヨタは求めています。

    これらは、「このような人材になってもらいたい」との理想の姿と考えましょう。

    学生がこれら全てを持っているとアピールする必要はありません。

    面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力のうちから二つを自分の中で探してアピールしましょう。

    • 課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
    • 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
    • チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。

    力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。

    これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。

    そこで自分が身につけたことを伝えられるとなお良いです。

    但し、トヨタは採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。

    ■技術系応募者は研究内容を語る

    100年に一度の大変革時代の中で、トヨタは「自動車会社」から「モビリティーカンパニー」にモデルチェンジするため、様々なチャレンジを続けていて、解決すべき課題が山積しています。

    面接では、それらに十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく求められることを覚悟してください。

    具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決する上で困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。

    また、研究成果が、トヨタでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。

    もちろん直接そのような研究をやっていない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。

    ■世界中どこででも働く覚悟を伝える

    トヨタはグローバル展開が進んでいる会社です。

    販売台数の78.9%は海外市場です。(2023年度)米国や欧州のような先進国のみならず、中南米、アジア、アフリカまで市場は広がっており、世界中に開発、営業拠点、工場があります。

    面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える

    トヨタの経営理念や事業内容、トヨタの戦略などから感じたことをまとめてください。そのなかで、自分が共感できることが、トヨタを選んだ志望動機となります。

    また、トヨタと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。

    トヨタを志望する応募者は、4輪が好きな人が多いと考えられます。

    よって4輪ではホンダなどと並行して応募するでしょう。また、トヨタグループに魅力を感じて、デンソー、豊田自動織機などのトヨタグループ企業に応募する人も多いと思います。

    あるいは、ソニーや日立製作所など他業種の大手企業と併せて応募することもあります。

    たとえトヨタが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜトヨタなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。

    5系列あるトヨタ販売店や他の自動車メーカーの販売店を実際に訪問し、トヨタと他メーカー販売店を比較し、その違いを知っておくことも有効です。

    例えば、「トヨタ店」や「トヨペット店」を訪問し、スタッフとトヨタの車について話してください。

    ホンダや日産車との違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。

    ■なぜその本部・コースを選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える

    トヨタでは、事務職は希望本部、技術職は希望コースをエントリーで登録しています。

    本部・コースを選んだ理由とそこで取り組みたいこと、なぜ取り組みたいのかをしっかりと説明できなければなりません。

    技術職応募では、面接で選択したコースのカテゴリーで注目している製品や技術、サービスと、その理由も話せるようにしておくと良いでしょう。

    ■他社の応募状況を答えられるようにする

    志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。

    他社の応募状況を聞かれたら、自動車業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手自動車メーカーに応募中ならそれを答えてください。

    それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。

以上、トヨタの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】

面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。ブログ記事「【2025年】自動車業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

トヨタの会社概要、経営理念、トヨタの歴史、トヨタ生産方式、トヨタの戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもトヨタのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半でトヨタのホームページから得たトヨタの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

トヨタの面接攻略のまとめ【就活】

トヨタに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

トヨタが採用したい人材は、『だれかのために、誠実に行動する、好奇心で動く、ものをよく観る、技能を磨く、改善を続ける、余力を創り出す、競争を楽しむ、仲間を信じる、「ありがとう」を声に出す』人です。

面接では、エントリーシートの深掘りを中心に、学生時代に力を入れたこと、研究内容の深掘りがあります。求める人材像に基づき採否を判断されます。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
  • 技術系応募者は研究内容を語る
  • 世界中どこででも働く覚悟を伝える

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその本部・コースを選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
  • 他社の応募状況を答えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

トヨタの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。

トヨタの中途採用情報について【転職】

続いてトヨタの転職面接について解説していきます。

はじめにトヨタのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。

世界の自動車産業は、100年に一度の大変革時代を迎えようとしています。それは、CASEと呼ばれる自動車メーカーの事業の方向性を示すキーワードに端的に現れています。

トヨタは大変革時代を迎えて「自動車会社」から「モビリティカンパニー」に企業の姿を変えようとしています。

このような背景の中で、現在在籍しているトヨタの社員だけでは対応できない多くの業務があります。よって新しい発想を得るために中途採用を積極的に行おうとしています。

トヨタに転職を考えている人には、まさにチャンスというわけです。

  1. 募集職種

    トヨタは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。

    女性の中途採用も積極的に行っています。

    事務系、技術系とも新規事業に関連し、社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りない職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。

    募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、トヨタのホームページにあるキャリア(中途)採用情報をご覧ください。

    ちなみに、2024年10月現在、ソフトウェア124件、事務系職種116件、技術系職種470件の求人募集があります。

    もし、自分の能力、スキルが募集職種にフイットし、トヨタの社風に馴染めそうなら中途採用に応募してみてはいかがでしょうか?

  2. キャリア登録とリファラル採用

    トヨタはキャリア登録とリファラル採用も実施しています。

    • キャリア登録とは、キャリアを登録することで、適したポジションがある場合に人事担当者などから個別に連絡が届く仕組みです。
    • リファラル採用とは、社員が知人・友人を紹介する採用手法です。
  3. 選考プロセス

    応募→書類選考→一次面接、WEB適性検査→最終面接→最終面接合否連絡→内定

  4. 転職面接 

    転職の面接は、2回行われ、中途採用試験で最も重視するものです。

    面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び応募条件を満たしているかを判断されます。

    自己PRに関すること

    • 自己紹介してください
    • 現職(前職)の職務内容を説明してください
    • 学生時代の得意だった科目、卒業論文、研究内容について説明してください
    • これまでで困難だったことと、それを解決した方法を教えてください
    • 周りを巻き込んで何かを成し遂げた経験はありますか
    • 円滑な人間関係をつくる上で気をつけることは何ですか
    • 前職ではどのような人と思われていましたか
    • あなたの強みと弱みは何ですか

    志望動機に関すること

    • なぜトヨタを志望しますか
    • トヨタの企業イメージを教えてください
    • トヨタでやりたい仕事は何ですか
    • 将来のキャリアプランを教えてください
    • 志望する職種以外に配属されたらどうしますか
    • トヨタ車の良さは何だと思いますか

    退職理由に関すること

    • なぜ現職(前職)の会社を退職しますか

面接攻略の考え方【転職】

転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。なので、それらについて的確に答えるための準備をしてください。

以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。

  1. 転職面接時の自己PRのヒント

    ■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする

    トヨタの求める人材は、課題解決力、行動力、チームワーク力の3つの能力を持つ人です。

    上記の求める人材にあるように、トヨタは、『だれかのために、誠実に行動する、好奇心で動く、ものをよく観る、技能を磨く、改善を続ける、余力を創り出す、競争を楽しむ、仲間を信じる、「ありがとう」を声に出す』人を求めています。

    求める人材と、課題解決力、行動力、チームワーク力の関係は次の通りです。

    • 「好奇心で動く、ものをよく観る、改善を続ける、余力を創り出す」は、課題解決力を表しています。
    • 「誠実に行動する、技能を磨く」は行動力を表しています。
    • 「競争を楽しむ、仲間を信じる、ありがとうを声に出す」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。

    以上の三つの能力をトヨタは求めています。

    これら三つの能力のうち、中途採用は即戦力を求めているので、仕事のアウトプットに直結する課題解決力と行動力をアピールすることが有効です。

    (チームワーク力について質問された場合には、その力もあることを、例をあげて答えられるようにしておいてください。)

    転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。

    その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。

    さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。

    トヨタで活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。

    もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力について説明し、間接的にでも募集職種に役立つことを面接で伝えましょう。

    ■技術系応募者は技術力を語る

    トヨタは、「モビリティカンパニー」として「未来のモビリティ社会」の創造を進めていく中で、解決すべき課題が山積しています。

    技術系職種の応募者は、まず募集職種の業務内容を理解してください。

    そして、それらに十分対応できる技術力があることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。

    応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を詳しく求められます。

    職務遂行にあたって技術系応募者は、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。

    成果を出すためのノウハウが、トヨタでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。

    もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。

    ■世界中どこででも働く覚悟を伝える

    トヨタはグローバル展開が進んでいる会社です。

    販売台数の78.9%は海外市場です。(2023年度)世界中に開発・営業拠点、工場があります。

    将来、海外を拠点として職務を行なうことは十分ありえます。

    面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えることが必要です。

  2. 転職面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える

    ホームページにある経営理念や事業内容、トヨタの戦略などを読んでください。そのなかで、自分が共感できることがトヨタを選んだ志望動機につながります。

    また、トヨタと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。

    トヨタを志望する応募者は、4輪が好きな人が多いと考えられます。

    よって4輪ではホンダなどと並行して応募するかも知れません。また、トヨタグループに魅力を感じて、デンソー、豊田自動織機などのトヨタグループ企業に応募する人も多いと思います。

    あるいは、ソニーや日立製作所など他業種の大手企業と併せて応募することもあります。

    たとえトヨタが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜトヨタなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。

    この場合、トヨタ系列の販売店や他の自動車メーカーの販売店を実際に訪問し、トヨタ車と他メーカーのクルマを比較し、その違いを知っておくことも有効です。

    例えば、「トヨタカローラ店」や「ネッツトヨタ店」を訪問し、スタッフとトヨタの車について会話するとか、ホンダや日産車の販売店で自車とトヨタ車との違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。

    面接官からトヨタ車やトヨタのイメージを問われることがあります。

    そのためには、トヨタ車が他のメーカーのクルマと比べて、自分にとってどこが気に入っているのか、トヨタの企業イメージはどのようなものかについては答えられるようにしてください。

    ■なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える

    応募職種を選んだ理由とそこで取り組みたい仕事とその理由をしっかりと説明できなければなりません。

    中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験、能力、スキルがトヨタで活かせることです。

    それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルが活かせて、貢献できることを伝えてください。

    応募する職種の分野で注目しているトヨタの製品や技術、サービスなどと、なぜ注目しているか、その理由も話せるようにしておくとよいでしょう。

  3. 転職面接時に退職理由を語るヒント

    ■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

    「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に思ってもらえる内容を説明しましょう。

    間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。

    例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。

以上、トヨタの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は2回行われ、自己PRと志望動機、退職理由に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】

転職における面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

ブログ記事「【2025年】自動車業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

トヨタの会社概要、経営理念、トヨタの歴史、トヨタ生産方式、トヨタの戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもトヨタのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半でトヨタのホームページから得たトヨタの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

トヨタの面接攻略のまとめ【転職】

トヨタに中途採用で入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

トヨタが採用したい人材は、『だれかのために、誠実に行動する、好奇心で動く、ものをよく観る、技能を磨く、改善を続ける、余力を創り出す、競争を楽しむ、仲間を信じる、「ありがとう」を声に出す』人です。

転職の面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び応募条件を満たしているかを判断されます。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 技術系応募者は技術力を語る
  • 世界中どこででも働く覚悟を伝える

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜトヨタを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその職種を選んだか、そこで何をやりたいかを明確に伝える

面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

転職の面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境や、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことです。

また、トヨタとはどのような会社なのかを理解することも転職の面接準備には必須です。

トヨタの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。

トヨタを志望するときに知っておきたい社風

トヨタはどのような社風なのか、面接を受けるにあたり知っておきたい情報を載せます。

  • トヨタは組織で仕事を遂行する会社です。

    役員から一般社員まで一丸となって目標に向かって邁進する、ある意味とても日本的な会社です。

    そのためにトヨタに転職、入社した場合は、基本理念やトヨタウェイを徹底して叩き込まれます。また、規律を守ることを求められます。

  • 組織の一体感を大事にしますから、社内コミュニケーションを円滑化するための社内イベントも盛んです。

    転職でこれまで個性を重視してきた会社から入社した人は、とまどう場面もあるかも知れません。

  • 社員における男性の比率が高く、女性が少ないこともあり、女性に優しく、女性が働きやすい会社です。

    現在は、ダイバーシティの考え方のもと、総合職レベルの女性を積極的に採用しています。

  • 自動車業界のトップ企業としての自覚のもと、自社優先ではなく、常に自動車産業全体を見据えてものを考え、行動しようと心がけています。

面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。

トヨタの会社概要

日本の製造業をリードする自動車産業のなかでトヨタは売上高トップ企業であり、また日本の企業全体でみてもトップの売上を誇っています。

また、2023年年間自動車販売台数は国内1位(軽自動車含む)世界1位と国内のみならず世界的な自動車メーカーとなっています。

トヨタは、豊田自動織機を源流とするトヨタグループの中核企業であり、ダイハツの親会社、SUBARU、日野自動車の筆頭株主、マツダの3番目の大株主です。

トヨタの2024年3月期の決算数字は次の通りです。

資本金は、6,354億円です。

連結従業員は、380,793人で、単独で70,224人です。

連結営業収益は、45兆953億円です。

連結営業利益は、5兆3,529億円です。

連結当期純利益は、4兆9,449億円です。

23年度の販売台数は、944.3万台です。うち国内が199.3万台、海外が745.0万台です。

所在地別販売台数は、日本21.1%、北米29.8%、欧州12.6%、アジア19.1%、その他17.4%です。

自動車以外にも、金融、住宅、IT、マリン、バイオ・緑化などを手掛けています。

近年、「CASE」と呼ばれる画期的な技術革新は、自動車メーカーを「自動車を製造・販売する会社」から「自動車を移動する手段としてサービスを提供する会社」へ変えようとしています。

このような100年に一度の変化に、世界中の主要な自動車各社は、現在総力を挙げて「CASE」対応に取り組んでいます。

トヨタもモビリティに関するさまざまなサービスを提供するモビリティカンパニーになり、未来のモビリティ社会の実現に取り組んでいます。

今期(2024年4月~2025年3月)の重点取り組みテーマは、「マルチパスウェイ・ソリューションの具体化」と、顧客の多様な移動価値を実現する「トヨタらしいソフトウェア・ディファインド・ビークル」の基盤づくり、としています。

面接では会社概要について、例えば「トヨタの課題は何だと思いますか」のような質問をされることがあります。面接前に概要をしっかり知ることが大切です。

トヨタの歴史を知る

トヨタは創業以来、「自動車を通じて豊かな社会づくり」を目指してきました。トヨタの75年の歴史を簡単に振り返ってみましょう。

明治時代にトヨタグループの祖である豊田佐吉翁が織機を発明し、幾多の困難を乗り越えて豊田自動織機製作所を設立しました。

トヨタ自動車の起源は、豊田自動織機製作所の一部門として1933年に開設された自動車製作部門です。

自動車部門設置で中心となったのは、佐吉翁の長男である、豊田喜一郎氏です。

豊田喜一郎氏は、自動車の研究開発を始めるさいに「ただ自動車をつくるのではない、日本人の頭と腕で、日本に自動車工業をつくらなければならない」と宣言しました。

こうして1936年には量産乗用車とトラックを開発し、1937年に自動車部が独立して現豊田市にトヨタ自動車が設立されました。

1940~50年代の日本の自動車産業は小規模のメーカーが外国の技術を借りてトラックを生産しているレベルでした。そのとき、トヨタは国産乗用車の開発に挑み、1955年、日本初の本格的国産乗用車トヨペットクラウンを発売します。

1960~70年代の高度成長期、自動車は新三種の神器のひとつとして喧伝されました。

自動車はもはや普通の国民の手に入る消費財となったのです。このような時代、トヨタは国民的大衆車の「カローラ」を発売します。

1980年代以降、日本の自動車会社は海外輸出に力を入れ始めます。これに自動車発祥の国、アメリカの自動車産業が大きな影響を受け、日本とアメリカの貿易摩擦となって跳ね返ります。自動車生産の街デトロイトで、日本車を叩き壊すシーンがニュースで流れた時代です。

これに対応するため、トヨタは「日本のモノづくりの力で海外に進出する」という方法でアメリカに生産拠点を設立し、現地生産を開始します。この成功が現在のグローバル展開の基礎となりました。

現在トヨタは、「世界中の人々にクルマの魅力を届け、地球環境と共存する」という考え方でそれぞれの国、地域のニーズに応えるよう事業を展開しています。

技術面では、ハイブリッド車プリウスを先駆けとして、地球環境と共存する「CASE」といった次世代の自動車開発や、交通システム開発に取り組んでいます。

このようなエピソードは、面接で志望動機を答える上での具体例として使えます。

トヨタの基本理念

ここでは、トヨタの経営理念である、トヨタフィロソフィー、基本理念について紹介します。

モビリティカンパニーへの変革を進めるために、改めて歩んできた道を振り返り、未来への道標となるものが「トヨタフィロソフィー」です。トヨタフィロソフィーは、創業以来受け継がれてきた「豊田綱領」、MISSION、VISION、VALUEから成り立っています。

MISSION

わたしたちは、幸せを量産する。

VISION

可動性を社会の可能性に変える。

VALUE

トヨタウェイ

1937年の創業以来、共有、伝承された企業理念をとりまとめたものが「トヨタ基本理念」です。以下に記します。

  1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす
  2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
  3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
  4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
  5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
  6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす
  7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する

なお、トヨタフィロソフィーを実践する上で共有すべきことを明文化しているのが、「トヨタウェイ2020」です。

これについては、上記「トヨタの求める人材」を参照ください。

面接では、トヨタフィロソフィーや、トヨタウェイ2020について質問されることがあるかも知れませんので、理解しておくと良いでしょう。

トヨタ生産方式

トヨタ生産方式は、世界的に有名な生産方式で、世界あるいは日本の製造業で、業界を超えて、メーカー各社が見習うほどの生産管理システムです。したがって、その概要について説明します。

トヨタの生産方式は「ジャスト・イン・タイム方式」といわれ、簡単にいうと「注文されたクルマをより早く届けるために最も短い時間で効率的につくる」方式です。

トヨタ生産方式のエッセンスは、「生産工程で異常が発生したら機械がただちに停止し、不良品をつくらない」(自働化)と、「各工程が必要なものを、必要なだけつくる」(ジャスト・イン・タイム)です。生産性向上のためには当たり前のことですが、これを徹底的に追及するところがトヨタのすごいところです。

このトヨタ生産方式の根底に流れるのは徹底した無駄の排除です。豊田佐吉翁の自動織機から始まり、豊田喜一郎氏による「モノをつくる時の理想的な状態は機械、設備、人などが全く無駄なく付加価値を高めるだけの働きをしている」との考えのもと試行錯誤のうえ考えだしたものです。

面接では、トヨタ生産方式について質問されることも想定してください。志望動機をつくるときにも役に立つかも知れません。

トヨタの戦略

2024年3月期の決算発表時における、「佐藤社長メッセージ」からトヨタの戦略について概要を紹介します。

今期に込めた想いと重点テーマについて

  • 経営基盤をもとに、さらなる成長戦略を描き、持続的成長につなげていくために、「モビリティカンパニーへの変革」というビジョンを具体に落とす取り組みに力を入れる。

    それは、クルマの付加価値を高め、「モビリティ社会」をつくる役に立つということであり、新しい産業構造をつくっていくことである。

  • 変革のカギは、エネルギーとデータの可動性を高めていくことであり、「電気」と「水素」が支える未来を見据えて、クルマが媒体となってエネルギーを運び、再生可能エネルギーを軸とする社会づくりに貢献すること。

    そして、データが生み出すモビリティの価値で暮らしをもっと豊かにしていくことを目指す。

    このような未来に向けた今期の重点取り組みテーマが、「マルチパスウェイ・ソリューションの具体化」と、お客様の多様な移動価値を実現する「トヨタらしいソフトウェア・ディファインド・ビークル」の基盤づくり。

  • この1年、ミッシングピースとなっていたバッテリーEVの具現化を進めてきた。

    小型軽量ユニットの開発や空力、熱マネジメントのあり方などの技術進化により、クルマの新しいアーキテクチャをつくる挑戦が進んでいる。

    これらの要素技術は、プラグインハイブリッド車などの開発にも応用することができ、マルチパスウェイの多様なラインナップの構築にもつながる。

  • 水素については、各地域で事業化の基盤づくりを加速している。

    商用領域での水素モビリティの開発・実装に加えて、電車や船舶、発電機など多様なアプリケーションに対する FC システムの提供、また、水素を「つくる」「ためる」の領域の取り組みも推進している。

    今後は、特に水素の消費量が大きい欧州、中国、北米を中心に、パートナーとともに、インフラも含めて、水素モビリティの社会実装を加速していく。

    内燃機関の未来の姿についても、意志をもって取り組みを進める。

    電気と水素がエネルギーの中心となる未来でも、e-fuel など液体燃料の活用を視野に入れた、次世代エンジンの開発も積極的に進める。

  • 「トヨタらしいソフトウェア・ディファインド・ビークル」の実現に向けては、この1年は車載OSである「アリーン」の開発とソフトウェア基盤の整備に注力してきた。

    これから、生成AIなどの活用により、自動運転も含めて、モビリティの進化を実現していく。AI関連の投資も拡充していく。

    ソフトウェア・ディファインド・ビークルの基盤づくりをさらに進めていくために、インフラや生活に寄り添ったアプリケーションやサービスなど、自動車産業を越えた「戦略的パートナーシップ」の構築に取り組む。

  • このような取り組みを進めるうえでも、トヨタのブレない軸は、クルマ屋であるということ。

    「クルマの未来を変えていく」。その挑戦のためには、クルマづくりがしっかりできる基盤が必要である。

    その意味でも、グループ各社の不正問題や、トヨタの余力不足の課題に正面から向き合い、「足場固め」に取り組むことが、将来の成長に向けた最重点事項であり、必要なお金と時間を使う。

    「10年先の働き方を今つくる」という想いで、余力を生み出して、安全・品質を徹底した仕事、ジョブディスクリプションを踏まえた個々人のスキルの向上、人材育成にしっかり取り組む。

    今期は、成長領域への1兆7千億円の投資に加えて、こうした「人への投資」に3,800億円を使い、仕入先や販売店と一緒に、足場固めを進め、仕事のやり方を変えていく。

トヨタの戦略から、長期的な方向性が見えます。面接で志望動機をつくるときに、トヨタのこの考えに共感できるとか、自分の能力が役に立つことを伝えるために必要な知識です。

参考リンク集

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