【24卒/23年転職】面接官が教える「TDK」の面接対策

大手電子部品メーカーであるTDKに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
TDKに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばTDKの面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜTDKなのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもTDKの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、TDKの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、TDKの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は本ブログを読むことで、自己分析や企業研究の段階からスムーズに選考、面接対策へ進むことができるようになります。
TDKの求める人材
TDKはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
TDKのホームページにある新卒採用情報の「人材育成」にはヒントが載っています。
・・・社是「創造によって文化、産業に貢献する」の具現化に向けて、組織を構成する一人ひとりが自律して仕事を進めていくことが理想的です。このような「自律型人材」の育成を目指して、従業員の能力開発に取り組んでいます。
自律型人材とは、「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人」と定義しています。・・・
ここから、TDKの求める人材は次のような人と考えられます。
- とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人
面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切です。覚えておくと良いでしょう。
TDKの新卒採用情報について【就活】
はじめにTDKの新卒採用情報について概要を以下に記します。
- 募集職種
募集はグローバル職と、エリア職の2つに分かれています。
- グローバル職は、技術系と事務系の募集です。既卒(卒業後3年以内)も受付けています。
技術系は、自由応募と推薦応募があります。学校推薦・教授推薦は学校に問い合わせてください。
事務系はTOEIC600点以上が応募資格となっています。
- エリア職は、地区別採用となっています。職種別採用です。
TDKは、通年採用も行っています。応募資格は、入社時35歳未満であることと、大学院・大学・高専を卒業予定の方もしくは既卒の人です。
希望する人は、ホームページの採用情報サイトの「通年採用」をチェックしてください。
- グローバル職は、技術系と事務系の募集です。既卒(卒業後3年以内)も受付けています。
- 選考フロー
プレエントリー→エントリーシート・WEB検査→動画選考→部門面接→役員面接・適性検査→内々定
- エントリーシート(23年卒)
自己PRに関すること
- 自己PRをお書きください。(100字以内)
- 大学で学んできたことを教えてください。(100字以内)―事務系
- あなたの大学・大学院時代の専門(得意分野)を教えてください(100字以内)―技術系
- 課外活動(クラブ・ボランティア・アルバイト等)をしていれば、その内容を教えてください。(100字以内)
- 資格(語学以外)・趣味・特技のいずれかを教えてください。(100字以内)
志望動機に関すること
- TDKの志望理由を教えてください。(150字以内)―事務系
- TDKの志望理由及び、入社後やりたいことを具体的に教えてください。(200字以内)―技術系
- 面接
面接では、技術系は研究内容と志望動機の深掘りがあります。
自己PRに関すること
- 録画面接(質問1:「TDKの志望理由を教えてください。」(1分)、質問2:「挑戦して失敗した時、どのように乗り越えましたか?そのエピソードを教えてください。」(2分)、質問3:「あなたの尖った大胆さ(あなたの個性)等を何でもアピールしてください。」(3分)
- 自己紹介してください
- 学生時代の専攻内容を教えてください
- 研究内容を説明してください(テーマ選定の理由、目標と進捗具合、どのような応用が考えられるか)
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(目標達成するにおいて苦労したこと、その改善策)
- これまで何に挑戦し、その結果どのように成長できましたか
- 強みと弱みは何ですか
- 英語はどれくらいできますか
- 趣味は何ですか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ電子部品業界を志望しますか
- なぜTDKを志望しますか
- 希望する職種とその理由は何ですか、そこで取り組みたいことは何ですか
- 10年後どのような人材になりたいですか
- どのような事業・製品に携わりたいですか
- TDKの弱みは何だと思いますか
- 具体例を挙げて、課題が見つかった際にどのように解決しますか
- 全国転勤は大丈夫ですか
- 他社の応募状況を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 144名(技術系131名 事務系13名)
20年度入社実績 102名(技術系88名 事務系14名)
21年度入社実績 119名(技術系95名 事務系24名)
22年度入社計画 129名(技術系107名 事務系22名)
23年度入社計画 前年並み
- 22年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大1、北海道大1、東北大5、名古屋大3、東京工大5、筑波大2、千葉大2、電通大4、他
私立大:
早稲田大6、慶応大1、上智大2、明治大5、青山学院大1、中央大2,日本大6、東洋大1,専修大1、東京理科大12、芝浦工大2、東京電機大1、工学院大1、昭和女子大4、千葉工大6、同志社大4、立命館大2、関西大2、関西学院大4、大阪工大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2022年9月4日号)参照
- 学歴フィルター
TDKは、国公立大学、私立大学をまんべんなく採用しています。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
TDKは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
TDKの求める人材は「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる」人です。
「とことん自分の頭で考え、・・・変化に最適化で粘り」は、課題解決力を表しています。
また、「勇気を持ってチャレンジし、・・・最後までやりきる」は行動力を表しているのではないでしょうか。
TDKは、中期経営計画において、DX(Digital Transformation)とEX(Energy Transformation)に貢献し、顧客に満足してもらえるソリューションと期待を超える体験を提供する、2CX(Customer ExperienceとConsumer Experience)の実現に取り組んでいます。
これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、TDKは採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
TDKは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。大学・大学院新卒採用者の80%以上は技術系です。
TDKは、あらゆる電子機器の進化を支える、磁性材料「フェライト」のリーディングカンパニーとして、産業界のDX&EXに欠かせない製品を多数開発、提供しています。
技術系応募者は面接において、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
具体的には、なぜそれを研究するのか、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について、自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
また、研究成果が、TDKでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
TDKの仕事で直接使える研究をしていなくても、応募を希望する学生がいると思います。
その場合は面接で、論理的思考力など潜在的な能力面をアピールしてください。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
TDKは92.2%が海外売り上げです。海外生産比率も89.0%と圧倒的です。(2022年3月期)
面接では、海外勤務について質問されています。事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
また事務系の応募では、TOEIC600点以上が応募資格となっています。
特に、海外関連の業務が希望なら、英語がそこまで得意でない人は、採用が決まったら英語力向上に努めることも伝えるとよいでしょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜTDKを選ぶのか明確に伝える
TDKの経営理念、事業内容、経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがTDKを選んだ志望動機になります。
また、TDKと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
TDKを志望する人は同じ電子部品メーカーや電機大手メーカーに興味がある人が多いと考えられます。
よって電子部品メーカーでは、村田製作所、アルプスアルパインなど、電機メーカーでは、ソニー、富士電機などと並行して応募するかも知れません。
たとえTDKが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜTDKなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■TDKで希望する職種や事業・製品とその理由、そこでやってみたい仕事を明確に伝える
TDKは、応募時に技術系、事務系毎の募集となっていますが、希望する職種や事業・製品とその理由を答えられるように準備してください。
また、そこでやってみたい仕事となぜやりたいかを、的確に説明できるようにしてください。
あわせて仕事で活かせる能力やスキルがあれば、それを伝えられるようにしてください。
希望する職種や事業・製品で注目している技術とその理由も話せるようにしておくと、好印象です。
■TDKの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、電子部品業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手電子部品メーカーに応募中ならそれを答えてください。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
以上、TDKの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は2回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
TDKは、磁性技術で世界をリードする電子部品メーカーであり、グローバル企業です。
このようなTDKの面接を攻略するためには、電子部品業界を取り巻く環境を理解すること、電子部品業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2023年】電子部品業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社概要、経営理念、経営方針など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもTDKのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるTDKの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
TDKの面接攻略のまとめ【就活】
TDKに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
TDKが採用したい人材は、「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人」です。
TDKの面接では、技術系は研究内容と志望動機の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接時に志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜTDKを選ぶのか明確に伝える
- TDKで希望する職種や事業・製品とその理由、そこでやってみたい仕事を明確に伝える
- TDKの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは電子部品業界を取り巻く環境を理解することと同時に、電子部品業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
TDKの中途採用情報について【転職】
続いてTDKの転職面接について解説していきます。
はじめにTDKの経験者(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
TDKは、中途採用の応募受付をパーソルキャリア(株)が提供する「doda」サービス経由にて行っています。
応募の場合は、dodaにて会員登録の上応募しますが、登録・応募した全ての人に選考の機会を約束していません。
ポジションサーチ求人になります。応募後に当てはまる案件・求人を打診します。2022年11月時点で198件の募集があります。
- 選考フロー
dodaエージェントサービスの登録→応募(職務経歴書)→採用条件に合致した人は応募手続き→選考→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、これまでのキャリアや職務の内容を確認し、経験をどのようにしてTDKで活かすことができるかなどについて質問されます。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
志望動機に関すること
- なぜTDKを志望しますか
- 現職(前職)のキャリアや職務内容をTDKでどのように活かすことができますか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機に関することや退職理由を必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
TDKは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
TDKの求める人材は「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる」人です。
「とことん自分の頭で考え、・・・変化に最適化で粘り」は、課題解決力を表しています。
また、「勇気を持ってチャレンジし、・・・最後までやりきる」は行動力を表しているのではないでしょうか。
TDKは、中期経営計画において、DX(Digital Transformation)とEX(Energy Transformation)に貢献し、顧客に満足してもらえるソリューションと期待を超える体験を提供する、2CX(Customer ExperienceとConsumer Experience)の実現に取り組んでいます。
これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
最後に、TDKで活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集業務に役立つことを伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
技術系応募者は、まず応募職種の業務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、TDKでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜTDKを志望するのか明確に伝える
TDKの経営理念、事業内容、経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがTDKを選んだ志望動機になります。
また、TDKと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
TDKを志望する人は同じ電子部品メーカーや大手電機メーカーなどと並行して応募するかも知れません。
そのような競合他社と比較し、なぜTDKを選んだのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■なぜその職種を希望するのか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事となぜやりたいのかを的確に説明する必要があります。
TDKに中途採用で応募する理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが活かせるからではないでしょうか。
それには職務内容をわかりやすく説明するなかで、自分の経験や能力、スキルがTDKで活かせて、具体的にこのように貢献できると伝えてください。
また、応募職種の分野で注目しているTDKの製品や技術について、なぜ注目しているかも話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、TDKの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
TDKの転職の面接を攻略するためには電子部品業界を取り巻く環境を理解することと、電子部品業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくと役に立ちます。
ブログ記事「【2023年】電子部品業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社概要、経営理念、経営方針など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもTDKのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるTDKの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
TDKの面接攻略のまとめ【転職】
TDKに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
TDKが採用したい人材は、「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人」です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、これまでのキャリアや職務の内容を確認し、経験をどのようにしてTDKで活かすことができるかなどについて質問されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜTDKを志望するのか明確に伝える
- なぜその職種を希望するのか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
また、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
TDKを志望するときに知っておきたい社風
TDKの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 確定拠出年金や持株会があり、寮も30才までは入居できます。住宅手当は転勤がある場合にのみ支給されます。
- 間接部門はワークライフバランスがとりやすいですが、部署、部門により残業時間に差があります。会社からはできるだけ残業をしないように要請があります。
- 自由な雰囲気で、やりたいことに挑戦させてもらえる環境です。
- 女性の産休・育休を取得する女性は多く、働きやすい環境にあります。
面接で語る志望動機をつくる際には、このような社風をよく知っておくことが大切です。
TDKの会社概要
ここからはTDKの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- TDKは、大手総合電子部品メーカーです。磁性技術に強みを持ち、グローバル展開に積極的で世界30以上の国や地域、250を超える工場や研究開発・販売拠点を展開しています。(2022年3月)
- TDKは、1935年東京工業大学の加藤、武井両博士のフェライト特許を取得し、東京電気化学工業株式会社を設立したのが始まりです。
1983年に社名をTDK株式会社に変更し、現在に至っています。
- TDKの事業セグメントは、①セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサなどの受動部品、②温度センサ、圧力センサなどのセンサ応用製品、③磁気ヘッド、フェライトマグネットなどの磁気応用製品、④リチウムイオン電池、電源製品などのエナジー応用製品、及び⑤その他に分かれています。
- TDKの強みは、①電子機器の進化を支える、磁性材料「フェライト」のパイオニア、②新技術開発に向けた積極的な投資、③海外生産比率89.0%、海外販売92.2%のグローバル企業、④DX&EXをサポートする製品が好調で、売上高・営業利益ともに過去最高を更新、です。
- 2022年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、約326億41百万円です。
連結従業員数は、116,808人です。
連結売上高は、1兆9,021億円です。
連結営業損益は、1,667億円です。
連結当期純利益は、1,836億円です。
セグメント別売上高比率は、受動部品26.6%、センサ応用製品6.9%、③磁気応用製品13.0%、④エナジー応用製品50.8%、その他2.7%です。
面接では、「TDKの強みは何か知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておくと良いです。
TDKの経営理念
ここではTDKの経営理念を紹介します。
社是
創造によって文化、産業に貢献する
社訓
夢 勇気 信頼
面接では、「経営理念を知っていますか」と質問されることもありますので、覚えておきましょう。
TDKの経営方針と中期経営計画
TDKの経営の基本方針、中長期的な会社の経営戦略、中期経営計画「Value Creation2023」(2021~2023年度)について、その概要を説明します。
- 会社の経営の基本方針
常に新しい発想とチャレンジ精神を持ち、グループ各社それぞれの強みを活かしつつグループ全体の力を結集することで、すべてのステークホルダーに対し、より高い価値を創造し続ける活力あふれる企業であり続ける。
- 中長期的な会社の経営戦略
- 化石燃料から再生可能エネルギーをベースとする社会への転換(EX)、及びIoTやAIといったデジタル技術が、社会のあらゆる領域に浸透することによりもたらされる変革(DX)が始まっている
DXに対しては、高速通信ネットワーク、センサ、自動運転、ロボット用の製品等の供給を通じてデジタル技術による社会の変革に貢献する
EXに対しては、高効率なエネルギー社会の実現に必要なエネルギーの蓄電・変換・制御に関わる製品や、電気自動車や再生可能エネルギー関連の製品等の供給により脱炭素社会の推進に貢献する
- 中期計画では、持続可能な社会の実現に貢献する「社会的価値」、価値ある製品を提供し続ける「成長戦略」、効率的な経営を追求する「資本効率」という3つの柱をサイクルで回していくことにより企業価値の創出を図る
「社会的価値」を経営計画の基点に位置付け、最優先で取り組むべき経営課題として「TDKグループのマテリアリティ(重要課題)」を決定
取り組むべきマテリアリティとして、「品質管理」、「人材マネジメント」、「サプライチェーンマネジメント」、「オポチュニティ&リスクマネジメント」、「権限委譲と内部統制の追求」、「資産効率の向上」を設定する
- 化石燃料から再生可能エネルギーをベースとする社会への転換(EX)、及びIoTやAIといったデジタル技術が、社会のあらゆる領域に浸透することによりもたらされる変革(DX)が始まっている
- 中期経営計画「Value Creation2023」
- 社会課題を解決し持続可能な社会の実現に貢献する「社会的価値」の追求を事業のすべての目的に置いており、その結果として「成長戦略」と「資本効率」の増大を実現し、「社会的価値」をさらに創造していくサイクルを回していく
- 顧客が満足するソリューションを提供し、期待を超える体験をする2CX(Customer ExperienceとConsumer Experience)の実現に向けて、2つの社会的課題であるDX(デジタルトランスフォーメーション)とEX(エネルギートランスフォーメーション)に貢献する
- 社会に価値ある商品を提供し、同時にスピード重視の経営システムを確立。企業としての透明性を確保して社会で信頼される存在となり、さらに大きな社会貢献をする
- 今後10年においては、5G(第5世代移動通信システム)、AI(人工知能)、RE(再生可能エネルギー)が人々の生活や産業に大きな変化をもたらすと想定される。これらによる顧客のニーズや社会構造の変化を想定し、何を行っていくべきかを考え、実行する
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、経営方針と中期経営計画を理解しておくことが大切です。