【26卒/25年転職】面接官が教える「マツダ」の面接対策
大手自動車メーカーであるマツダに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
マツダに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばマツダの面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力や行動力、チームワーク力の中から自分の強みを選んでアピールすることが大切です。
技術系で応募の場合、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を的確に説明できることも必要です。
一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜマツダなのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもマツダの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、マツダの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、マツダの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
マツダの求める人材
マツダはどのような人材を求めているのでしょうか。
ホームページの採用情報サイトにある2025年新卒を対象とした「求める人物像」は、次のような内容でした。
飽くなき挑戦 とことん誠実
私たちマツダは、お客さまとの間に特別な絆を持った 「プレミアムなブランド」を目指してチャレンジを続けます。「走る歓び」をすべてのお客さまにお届けするための、モノ造りの思想、挑戦し続ける風土。それら全てがマツダの未来を切り開く重要な要素です。
現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる人。
その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける人。
そんな方にマツダのクルマづくりを共感してもらいたい。そして未来のマツダブランドを一緒に創っていきたいと考えています。
以上から、マツダの求める人材は次のような人と考えます。
- 現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる人。
- その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける人。
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
マツダの新卒採用情報について【就活】
はじめにマツダの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
マツダは総合職「IT・SE系」「技術系」「事務系」の領域に分けて募集を実施します。
- IT・SE系採用は、サイバーセキュリティ、CG/XR、AI・画像認識の業務の初期配属が確約される選考です。
- 技術系は、学校推薦または自由応募、IT・SE系は、学校推薦での応募となります。
- 事務系は、職種選考とOPEN選考2つの方法に分かれています。職種選考コースを選択し合格の場合は初期配属確約となります。
職種選考コースの職種は、秘書、経営企画/財務、ASEAN事業、購買、生産管理・物流、グローバルマーケティング&セールス、国内 マーケティング&セールス、コーポレートコミュニケーション、人事、法務です。
- 選考フロー
- IT・SE系
プレエントリー→個別説明会→書類選考(学校推薦フォーマットの入力、エントリーシート、適性検査(SPI)受検)→マッチング面談→内々定
- 技術系
学校推薦
プレエントリー→書類選考(学校推薦フォーマットの入力、エントリーシート、適性検査(SPI)受検)→マッチング面談→内々定
自由応募
プレエントリー→書類選考(エントリーシート)→マッチング面談No.1→マッチング面談No.2(適性検査(SPI))→マッチング面談No.3→内々定
- 事務系
プレエントリー→書類選考(エントリーシート)→マッチング面談No.1→マッチング面談No.2(適性検査(SPI))→マッチング面談No.3→内々定
- IT・SE系
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 研究/専攻の概要(研究の目的や背景、研究内容、現在の技術課題等)を記載ください。研究を始められていない方は得意な科目(科目内容とその理由等)を記載ください。(400文字以下)
- あなたがこれまでの人生で、長期的(概ね半年~1年以上)且つ最も粘り強く『何が何でも達成しよう』という思いで主体的に取り組んだ目標は何ですか?達成できてなくても、現在進行中でも構いません。(1)概要(2)取り組み期間(3)なぜその目標に取り組んだのか、以上の3点を網羅した内容をお答えください。(300字以下)
- 上記の長期目標に向けて取り組む中で、(1)最も挫折したこと/うまくいかなかったこと(2)その原因と対策(3)対策を講じる前と後で実際にどのような変化/効果があったのか、の3点について、具体的事実・内容を教えてください。(300字以下)
志望動機に関すること
- 現時点の希望業務領域を教えてください。(複数選択可能)
- 上記の業務を志望する理由を教えてください。(300字以下)
- あなたの就職活動における会社選びの軸、大切にしていることを教えてください。(200字以下)
- 面接
面接では、エントリーシートの深掘りがなされます。学生時代に力を入れて取り組んだことと、研究内容の深掘りがあります。
自己PRに関すること
- 自己PRしてください
- 学生時代に力を入れたことを説明してください(力を入れた理由、工夫したこと、大変だったことと対応)
- 研究内容をわかりやすく説明してください(目的、スケジュール、難しかったことと対応、意識していること、周りの人との関係、今後の課題、目標、得た学びやスキル、マツダで活かせること)
- チームで行った経験はありますか
- 人と意見が対立した時どうしますか
- 最近、一番感動したことは何ですか
- 周囲からどのような人だといわれますか
- 将来どのような人になりたいですか
- 長所と短所を教えてください
志望動機に関すること
- なぜマツダを志望しますか、きっかけは何ですか
- マツダでなければならない理由はありますか
- 希望する職種・部門とその理由は何ですか
- マツダでどのような仕事をやりたいですか
- 配属が希望部署と違うところになった場合、どうやってモチベーションを維持しますか
- あなたがマツダのメンバーとして、ありたい姿の為に考えた夢と、何故その夢を実現しようと思ったのかを教えてください
- キャリアの将来像を教えてください
- あなたを採用することによるメリットは何ですか
- 得意な科目・分野がマツダにどのように活かせますか
- 関わってみたい具体的な製品とその理由は何ですか
- 車に興味を持ったきっかけは何ですか
- マツダ車の印象を教えてください
- 水素自動車についてどう思いますか
- 二酸化炭素排出規制についてどう思いますか
- 他社の応募状況とマツダの志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 263名(技術系214名 事務系49名)
20年度入社実績 260名(技術系213名 事務系47名)
21年度入社実績 250名(技術系211名 事務系39名)
22年度入社実績 237名(技術系207名 事務系30名)
23年度入社実績 252名(技術系209名 事務系43名)
24年度入社実績 245名(技術系210名 事務系35名)
25年度入社計画 250名程度
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
京都大2、東北大3、大阪大2、九州大11、東京工大3、電通大1、大阪公立大2、神戸大2、岡山大5、広島大32、熊本大1、他
私立大:
早稲田大4、慶応大1、上智大1、明治大2,東京都市大2、日本大6、東海大1、東京理科大1、東京電機大1、工学院大2、千葉工大5、神奈川大1、名城大1、同志社大6、立命館大4、関西大1、関西学院大2、大阪工大2、近畿大7、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
マツダは、国公立大、私立大を幅広く採用しています。関西地方より西の大学の採用が多いようです。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
マツダの求める人材は、課題解決力、行動力、チームワーク力の3つの能力を持つ人です。
上記の求める人材にあるように、マツダは「現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる」「その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける」人を求めています。
ここで、「現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる」は、課題解決力と行動力を表しています。
また、「その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の三つの能力をマツダは求めています。
これらは、「このような人材になってもらいたい」との理想の姿と考えましょう。
学生がこれら全てを持っているとアピールする必要はありません。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力のうちから二つを自分の中で探してアピールしましょう。
課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
そこで自分が身につけたことを伝えられるとなお良いです。
但し、マツダは採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
自動車産業は100年に一度の大変革期にあり、CASEに対する動きが加速しています。
マツダは、2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を2017年8月に公表し、クルマの持つ魅力である「走る歓び」によって、「地球」、「社会」、「人」それぞれの課題解決を目指す新しいチャレンジ「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を策定し、推進中です。
そのような環境下、マツダは、新卒のうち約85%を技術系採用として、開発力を高めようとしています。
技術系応募者はそれらに十分対応できる能力やスキルがあることを自分の研究内容から探し出して、面接官にわかりやすく話せるようにしてください。
技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく求められることでしょう。
具体的には、なぜそれを研究するのか、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について、自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
また、研究成果が、マツダでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
もちろん直接そのような研究をやっていない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ自動車業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ自動車業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
自動車業界とは何か、自動車業界を取り巻く環境や仕事についての基本は、ブログ記事「【2025年】自動車業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
自動車業界について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜマツダを選ぶのか明確に伝える
マツダの企業理念、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがマツダを選んだ志望動機になります。
また、マツダと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
マツダを志望する応募者は、自動車が好きな人が多いと考えられます。ですから、ホンダ、スズキ、トヨタ、ヤマハ発動機などと並行して応募するでしょう。
たとえマツダが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜマツダなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
この場合、マツダや他の自動車メーカーの販売店を実際に訪問し、マツダと他メーカーの自動車を比較して、その違いを知っておくことも有効です。
例えば、「○○マツダ」を訪問し、スタッフとマツダの車について話してください。SUBARU車やホンダ車、トヨタ車との違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。
■マツダで希望する職種・部門と、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
IT・SE系、技術系、事務系とも希望する職種・部門とその理由、そこでやりたい仕事となぜやりたいのかを説明できるようにしましょう。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキル、経験があればそれを伝えてください。
希望する職種・部門で注目している製品や技術、サービスとその理由も話せるようにしておくとよいでしょう。
■他社の応募状況との志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、自動車業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手自動車メーカーに応募中ならそれを答えてください。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
以上、マツダの採用状況と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
マツダは、広島県に本拠を置く、乗用車やトラックを製造・販売する自動車メーカーです。
このようなマツダの面接を攻略するためには、まず自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】自動車業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、マツダとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
マツダの会社概要、企業理念、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもマツダのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でマツダの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
マツダの面接攻略のまとめ【就活】
マツダに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
マツダが求める人材は、「現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる」「その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける」人です。
面接では、エントリーシートの深掘りがなされます。学生時代に力を入れて取り組んだことと、研究内容の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ自動車業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜマツダを選ぶのか明確に伝える
- マツダで希望する職種・部門と、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 他社の応募状況とマツダの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解すると同時に、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、マツダとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
マツダの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
マツダの中途採用情報について【転職】
続いてマツダの転職面接について解説していきます。
はじめにマツダのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
マツダは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、2024年11月時点では、AI・データサイエンス、コネクティッドシステム開発、IT/システム企画、デザイナー、研究開発(技術研究所)、自動運転/ADAS開発、コネクティツドカー開発(IVI/デジタルコクピット領域)、電子基盤開発(EEアーキ/ボデー制御/車両運動/ワイヤーハーネス領域)、電子性能開発、エンジニア教育/研修企画(エンジニア出身者向け)、パワートレイン、車両開発、生産技術、経営戦略、知的財産、カスタマ―サービス、R&D技術管理、三次自動車試験場、電動化事業を募集しています。
中途採用に興味のある人は定期的にホームページをチェックしてみてください。
- 選考フロー
エントリー→書類選考 →WEB適性検査・面接(1~2回) → 内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び応募条件を満たしているかを判断されます。現職(前職)の職務内容の深掘りがなされます。
自己PRに関すること
- 自己PRしてください
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 今までの仕事で一番印象に残った仕事は何ですか
志望動機に関すること
- なぜマツダを志望しますか
- マツダについてどのような印象ですか
- マツダでやってみたいことは何ですか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。よってそれらについて的確に答えるための準備が必要です。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントを参考にしてください。
- 転職面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
マツダの求める人材は、課題解決力、行動力、チームワーク力の3つの能力を持つ人です。
上記の求める人材にあるように、マツダは「現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる」「その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける」人を求めています。
ここで、「現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる」は、課題解決力と行動力を表しています。
また、「その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の三つの能力をマツダは求めています。
これら三つの能力のうち、中途採用は即戦力を求めているので、仕事のアウトプットに直結する課題解決力と行動力をアピールすることが有効です。
(チームワーク力について質問された場合には、その力もあることを、例をあげて答えられるようにしておいてください。)
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
マツダで活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力について説明し、間接的にでも募集職種に役立つことを面接で伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
技術系職種の応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる技術力があることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を詳しく求められます。
職務遂行にあたって技術系応募者は、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、マツダでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
- 転職面接時に志望動機を語るヒント
■なぜマツダを志望するのか明確に伝える
マツダの企業理念、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがマツダを選んだ志望動機になります。
また、マツダと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
マツダを志望する応募者は、自動車が好きな人と考えられます。なので、他の大手自動車各社にも興味のある人が多いと思います。
あるいは、Uターン希望者は、地元の有力企業にも応募するかも知れません。
たとえマツダが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜマツダなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
また、マツダや他の自動車メーカーの販売店を実際に訪問し、マツダと他メーカーの自動車を比較して、その違いを知っておくことも有効です。
例えば、「○○マツダ」を訪問し、スタッフとマツダの車について話してください。SUBARU車やホンダ車、トヨタ車との違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事とその理由をしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがマツダで活かせるからではないでしょうか。
それには、現職(前職)の職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。
応募する職種の分野で注目しているマツダの製品や技術、サービスなどと、なぜ注目しているか、その理由も話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に思ってもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、マツダの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は1~2回行われ、自己PRと志望動機、退職理由に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
マツダの転職面接を攻略するためには、まずは自動車業界を取り巻く環境を理解することと、自動車業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】自動車業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、マツダとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
マツダの会社概要や企業理念、業務内容、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもマツダのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でマツダのホームページから得たマツダの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
マツダの面接攻略のまとめ【転職】
マツダに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
マツダが求める人材は「現状に満足することなく、自らありたい姿・夢を描き、 実現に向けてひたむきに粘り強くチャレンジし続けられる」「その想いを仲間と分かち合い、本音で語り合いながら力を合わせていける」人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び応募条件を満たしているかを判断されます。現職(前職)の職務内容の深掘りがなされます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜマツダを志望するのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
また、マツダとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
マツダの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
マツダを志望するときに知っておきたい社風
マツダの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- コアタイムなしのフレックスタイムが利用できます。有給休暇は取得しやすく、取得日数が少ないと取得促進の要請がきます。残業は自己申告制で比較的少ないです。
- トップダウンの社風です。地味でコツコツと計画的に仕事を進めます。
- ONE MAZDAのフレーズが浸透し他部門とのコミュニケーションは良好です。穏やかな社員が多いです。
- 女性が働きやすい環境にあります。フレックスタイムや在宅勤務などで育児・介護の両立がしやすいです。
- 車の開発では、困難な場面も多いですが、お客様からポジティブなコメントをもらえたとき、やりがいを感じます。開発面では新しいことに積極的に取り組んでいます。
- 実力主義の人事評価制度ですが、運用面で年功序列的な面もあります。
面接で語る志望動機をつくる際には、このような社風をよく知っておくことが大切です。
マツダの会社概要
ここからはマツダの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- マツダは2020年に100周年の大きな節目を迎えた、「飽くなき挑戦」を続ける自動車メーカーです。
2000年代以降は「Zoom-Zoom」のキャッチフレーズの下、走行性能とデザインを特色とした車作りに特化する戦略を進めています。顧客との間に強い絆をもった「プレミアムなブランド」を目指しています。
- マツダは1920年設立の東洋コルク工業株式会社が源流です。1927年東洋工業株式会社に社名を改称し、機械事業へ進出します。1931年三輪トラックの生産を開始します。
1950年に四輪車に進出し、軽乗用車から小型車へと総合自動車メーカーへの道を辿っていきます。
1984年に社名をマツダ株式会社に改称し、現在に至っています。
2017年トヨタと業務資本提携を結んでいます。
- マツダは2017年8月に、2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を公表しました。
マツダは、2007年に発表した技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」にもとづき、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」の両立に取り組んできました。
その後は、世界の自動車産業を取り巻く環境の急激な変化を踏まえ、より長期的な視野に立ち、クルマの持つ魅力である「走る歓び」によって、「地球」、「社会」、「人」それぞれの課題解決を目指す新しいチャレンジ「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を策定し、推進しています。
- マツダの2024年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、2,840億円です。
従業員数は、連結で48,685人、単体で23,433人です。
連結売上高は、4兆8,277億円です。
連結営業利益は、2,505億円です。
連結経常利益は、3,201億円です。
連結当期純利益は、2,077億円です。
グローバル販売台数は、1,241千台です。日本160千台、北米514千台、欧州180千台、中国97千台、その他289千台です。
売上高比率は、国内13.3%、海外86.7%です。
面接では、「マツダ車の特徴を知っていますか」と質問がなされるかも知れませんので、覚えておくと良いです。
マツダの企業理念
ここではマツダの企業理念を紹介します。
企業理念
PURPOSE:前向きに今日を生きる人の輪を広げる
PROMISE:いきいきとする体験をお届けする
どこへでも行けて、新たな出逢いがあって、好奇心、活力、感動、そして歓びが生まれるVALUES:ひと中心/飽くなき挑戦/おもてなしの心
2030 VISION
「走る歓び」で移動体験の感動を量産するクルマ好きの会社になる。
1.マルチソリューションで温暖化抑制に取り組み、持続可能な地球の未来に貢献する。
2.心と身体を見守る技術で、誰もが安全・安心・自由に移動できる社会に貢献する。
3.日常に動くことへの感動や心のときめきを創造し、一人ひとりの「生きる歓び」に貢献する。
面接では、「企業理念を知っていますか」と質問されることもありますので、理解しておきましょう。
マツダの中期経営計画
マツダは、2026年3月期までの中期経営計画のアップデート、及び2030年に向けた経営方針を発表しましたが、その概要について紹介します。
- 2030年に向けた経営の基本方針
地球と社会に責任を持って事業活動を行っていくことを企業として重要な使命と考え、「ひと中心」の思想のもと、人を研究し続ける。心も身体も活性化されるものづくり、つながりづくり、ひとづくりをおこなっていく。
地域特性と環境ニーズに適した電動化戦略で、地球温暖化抑制という社会課題の解決に貢献する。
人を深く知り、人とクルマの関係性を解き明かす研究を進め、安全・安心なクルマ社会の実現に貢献する。
ブランド価値経営を貫き、マツダらしい独自価値を提供し、顧客に支持され続ける。
- 2030年までの期間ごとの経営方針
- PHASE1(2022-2024)
将来の電動化などの対応資源を蓄積しつつ、本格的な電動化時代に向けた開発・生産領域の技術開発を強化する。
米国工場、マルチ電動化技術、ラージ商品群など、これまでに投資した資産を最大限活用してビジネスを成長軌道に乗せ、コロナ禍並みの経済危機にも対応できるよう、財務基盤を強化する。
原価低減活動の強化とサプライチェーン強靭化に取り組み、環境変化に対する耐性の強い事業構造を構築する。
- PHASE2(2025-2027)
環境規制のハードルが上がる電動化へのトランジションのフェーズ。引き続き内燃機関搭載車で収益を上げ、財務基盤を維持・強化しながら、本格的な電動化時代への備えを盤石化する。
電池は、市場需要状況や規制と政策、技術進化の方向性を見極めながら、協業先からの調達を行う目途をつける。電池技術については、研究開発・生産技術開発を継続して強化し、技術の確立とコスト競争力の確保を図る。
マルチ電動化技術をさらに磨き、フル活用し、この期間後半からBEV専用車の先行導入を開始する。
- PHASE3(2028-2030)
BEV商品を本格導入する。本格的な電動化時代に向けて、市場需要状況や規制と政策、技術進化の方向性が定まってくる段階を見極め、電池生産への投資などを視野に入れる。
- PHASE1(2022-2024)
- 未来を拓く主要な取り組み
共創・共生による「人と共に創る」という考えに基づき、幅広いパートナーと協業を進めるとともに独自価値を磨き、大きな環境変化に対応。その源泉となる人への投資を進める。
- カーボンニュートラルに向けた取り組み
2050年のカーボンニュートラルに向け、2035年にグローバル自社工場のカーボンニュートラルを中間目標に掲げ、省エネ、再エネ、カーボンニュートラル燃料の活用の3本柱で取り組み。地域の人たちや地域社会と共生しながら、持続可能な循環型社会の実現に貢献する。
- 電動化戦略
2030年までを3つのフェーズに分け、柔軟に電動化に対応。
第1フェーズ(2022-2024)では、既存資産であるマルチ電動化技術を活用し、魅力的な商品と環境負荷の低減を両立する。
第2フェーズ(2025-2027)では、新しいハイブリッドシステムを導入するとともに、電動化が先行する中国市場において、EV専用車を導入するほか、グローバルにバッテリーEVの導入を開始する。
第3フェーズ(2028-2030)では、バッテリーEV専用車の本格導入を進めるとともに、電池生産への投資などを視野に入れる。2030年時点のグローバル販売におけるEV比率は、25%から40%を想定。
- 人とITの共創によるマツダ独自の価値創造
人を深く研究し、人体や脳のメカニズムを理解・モデル化することで、高度運転支援技術の開発を加速させ、2040年を目途に自動車技術で対策可能なものについて、新車が原因となる「死亡事故ゼロ」を目指す。
AIやITを使いこなせるデジタル人材への投資を進める。
- 原価低減活動とサプライチェーンの強靭化
バリューチェーンとサプライチェーン全体を鳥瞰し、ムダ・ムラ・ムリを徹底的に取り除く取り組みを通じて、原価の作りこみを行い、原価低減力と減産抵抗力を強化する。
2030年に向け、「ひと中心」の思想のもと人を研究し続け、人々の日常に動くことの感動を創造し、誰もが活き活きと暮らす「愉しさ」と「生きる歓び」を届けていくことを目指していく。
- カーボンニュートラルに向けた取り組み
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、中期経営計画を理解しておきましょう。