【2023年】専門店に応募する時の面接で役に立つ基礎知識

専門店を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。
この記事では、専門店に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。
専門店とはどのような業界なのか
特定のジャンルの商品に特化して販売する専門店は、小売業者(リテーラー)と呼ばれ、自社店舗でさまざまな専門の商品をメーカーや卸売業者から仕入れ、消費者に販売しています。
専門店は多種多様な商品を取り扱っています。
家電量販店、ドラッグストア、ホームセンター、カー用品店、衣料品店、雑貨・家具、おもちゃ、眼鏡など実に様々です。
最近はアマゾンなどのインターネット通販による格安販売などにより、総じて苦戦が続いています。
一方、アパレルや家具、雑貨などでは、「SPA(製造小売り業)」と呼ばれる、商品企画・開発から製造、物流、販売までを自社で一貫して行う企業が増えています。
これにより消費者のニーズを商品企画に反映し、店舗での売れ行きによってタイムリーに生産したり、在庫管理を行うことができます。
ニトリやユニクロなどが代表例です。
また近年は自社オンラインショッピングサイトにおいて商品を販売する企業や、海外に販路を拡大している企業も多く、特に中国やアジア地域への出店が拡大しています。
面接で志望動機を語るとき、専門店とはどのような業界なのかを知っていることが大切です。
専門店を取り巻く環境と課題
- 家電量販店の2021年の売上は、対前年比2.4%減でした。
テレワークの浸透もあり通信家電、その他(住宅設備家電など)が売上増となりましたが、AV家電、情報家電、生活家電が前年増加した反動もありマイナスに転じました。(経済産業省「商業動態統計」)
ECサイトの強化を中心に、家具やアウトドア用品、雑貨、酒類、食品など、各社は非家電事業での収益確保を図っていますが、コロナ後の生き残りをかけて、ビジネスモデルの転換が進みそうです。
- ドラッグストアの2021年の売上は、対前年比0.4%増となりました。
ヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビー用品、家庭用品・日用消耗品・ペット用品が前年に大きく増加になった反動でマイナス、トイレタリーが横ばいとなりました。調剤医薬品や健康食品、食品、その他は、引き続き好調です。
マツモトキヨシホールディングスとココカラファインは2021年10月、経営統合しました。2021年度の決算で、業界2位となりました。この経営統合をきっかけにさらに競争が激化しそうです。
一方、コロナ禍に加え、毎年の薬価改定で厳しさを増す調剤薬局に関しても、ドラッグストアを含めた再編が注目されます。
- ホームセンターの2021年の売上は、需要一巡による反動の影響か前年比2.9%減となりました。
園芸・エクステリアとペット・ペット用品が増加となった他は、インテリア、家庭用品・日用品、電気、DIY用具・素材がそれぞれ減少といった具合でした。
巣篭り需要は一巡した感があり、引き続きプライベートブランド商品の強化や、従来とは異なる高級感を打ち出した店舗の展開、海外市場の開拓などが進むものと思われます。
- 家具・インテリアの2021年の売上は、新設住宅着工戸数の増加が追い風となりました。一方で、巣ごもり消費やテレワーク需要の一服感も見られ、原材料価格の高騰などインフレ懸念も出てきました。
大型家具需要が頭打ちの状態です。また、ここ数年、消費者のライフスタイルが大きく変化していることに加えて、インターネット通販やフリマアプリの台頭などにより、リアル店舗以外での消費活動が活発化しています。
このような動向により、近年、生活雑貨を充実させて来店を促すビジネスモデルの展開が増えています。
- アパレルの2021年度業績は、ネット通販の販促強化によるEC化率の上昇に加え、不採算店舗の閉鎖といった構造改革や値引き販売の抑制など、採算重視の戦略を行ってきたことから、黒字転換が多く見られます。
ですが、新型コロナ禍の中、外出自粛の継続や消費意欲の減退から来店客数の低迷が続いており、依然としてコロナ禍前水準を大きく下回っています。
2022年度は、円安進行や原材料価格上昇、物流費高騰に伴うコスト上昇圧力が強まる中、需要低迷が続く局面での販売価格への転嫁は容易ではなく、採算悪化が懸念されます。
こうした環境下、アパレル企業は、EC販売の更なる強化や生活雑貨の取扱い拡充、リユース・リサイクルなど2次流通を活用した販売チャネルの開拓等、新たな取組みを進めています。
専門店は、PB(プライベートブランド)商品の強化や、従来とは異なる高級感を打ち出した店舗の展開、海外市場の開拓など、さまざまな工夫が求められています。
長期的には人口減少により国内市場が縮小する恐れもあり、業界内での優勝劣敗が進む可能性があります。
以上のような専門店をとりまく環境と課題について知っているとグループディスカッションや面接での質問に役に立ちます。
例えば面接で「専門店の課題は何だと思いますか?」といった質問がなされることがあります。
専門店の仕事
主な職種は販売、スーパーバイザー(店舗経営指導)、マーチャンダイザー(新商品計画、販売促進計画)、バイヤー(仕入れ担当)、ロジステックス(物流)、広告宣伝などです。
ほとんどの場合、入社すると店舗で販売職として働き、ある程度経験を積んでから希望、適性により別の職種へと配属されます。なかには入社半年程度で店長になれる企業もあります。
このうちスーパーバイザーは、複数の店舗を巡回し、商品構成やディスプレーの方法を伝え、接客教育の支援・指導を行うなど店舗経営指導を行っています。流行の見極めや商品に対する確かな専門的知識、マーケティング能力が要求される職種です。
専門店ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが志望動機を答えるときに重要です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
専門店に応募する人は、業界をとりまく環境と課題を理解しておいて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。
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専門店各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。