【24卒/23年転職】面接官が教える「資生堂」の面接対策

国内の化粧品売り上げNO.1の資生堂に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
資生堂に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば資生堂の面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
技術系で応募の場合、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を的確に説明できることも必要です。
一方、面接で志望動機を語るためには企業研究を深めて、なぜ資生堂なのか答えられなくてはいけません。
これら以外にも資生堂の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、資生堂の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接での受け答えに必要な知識として、資生堂の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
資生堂の求める人材
資生堂はどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
資生堂が求める人材は、「資生堂グループ全社員のワーキングプリンシプル『TRUST8』を体現することができる人」です。
『TRUST8』は企業理念に記載されていますが、以下の内容となっていますので、よく理解しておくとよいと思います。
THINK BIG
広い視野から大局を捉えて、物事を考えよう
クリエイティビティを発揮して、新しい価値を作り出そうTAKE RISKS
リスクを恐れず挑戦しよう
Try & Error & Tryを実践しようHANDS ON
現場にある真実を理解し、意思決定しよう
自らが動き、汗をかき、手を動かそうCOLLABORATE
組織の壁を取り払おう
1人ひとりの異なる強みを活かし、協力し合おうBE OPEN
本音を語ろう
“バッドニュース”も安心して共有できるチームになろうACT WITH INTEGRITY
いかなる時も、
誠実で謙虚な心構えで行動しようBE ACCOUNTABLE
目的達成にコミットしよう
最後まで責任を持ち、やりきろうAPPLAUD SUCCESS
仲間の成功を喜び、
皆でたたえ合うカルチャーを作ろう
また転職の場合は、ホームページにあるキャリア採用の募集職種ごとに必要な能力/経験/資質(Requirements)が記されていますので、ご覧になってください。
面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切ですから、覚えておくと良いでしょう。
資生堂の新卒採用情報について【就活】
はじめに資生堂の新卒の採用情報について、その概要を以下に記します。
- 募集職種
資生堂は総合職として、Sales(セールス)、Brand Marketing(ブランドマーケティング)、Research & Development(R&D)、Supply Chainの募集をしています。
セールス職は、担当店における得意先や市場動向の分析、マーケティングプランの策定、得意先との商談、施策の進捗管理等の実施・サポートを行います。
ブランドマーケティング職は、担当ブランドの売上目標・利益目標・KPIの達成に向け、マーケティングアクティビティにおける担当タスクを遂行します。
Research&Development(R&D)は、基礎研究、製品開発、品質保証・安全性保証の業務を担当します。
Supply Chainは、①化粧品等の中味製造、充填仕上等における機械操作、工程管理 ②量産化検討、外装設計、製品・原材料等の品質管理・検査・管理 ③生産設備管理、工場経営管理、経理、システム開発・保守、人材開発業務等を担当します。
その他、事業所限定職として国内工場(製造系・技術系・事務系)と美容職を募集しています。
- 選考フロー
プレエントリー→エントリーシート→WEB適性テスト→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(23年卒)
自己PRに関すること
- あなたらしい写真1枚とそれを選んだ理由(200字以内)
- A4サイズ1ページに自身の研究テーマとその内容、または自身の専攻の中で興味をもって学んだ内容についてまとめてください。
- 研究内容を小学生が理解できるように分かりやすく説明してください。(400字以内)
- あなたが何かに挑戦し成果を挙げたことについて教えてください。 何の目標に向かっての挑戦だったのか、成果を出すため課題だと思ったこと、その課題を解決するために取った行動を記述ください。(300字以内)
- 保有資格
志望動機に関すること
- 資生堂のセールス職を志望した理由を教えてください。(200字以内)
- 2030年に向けたVISION “Personal Beauty Wellness Company” になることを実現するために、(1)資生堂では何をすべきと考えているか、あなたの解釈と、(2)エントリー職種を通じてあなた自身がどのように貢献したいか、以上2つの問いに対して3分以内のプレゼンテーションをしてください。
- 面接
面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。学生時代に発揮した能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。
自己PRに関すること
- 大学ではどのような科目を採りましたか、その理由は何ですか
- 大学で力を入れた科目は何ですか、どのように力を入れましたか
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れた理由、課題と解決の方法、困難だったこと、頑張れた理由、結果)
- 研究内容について説明してください(テーマを決めた理由、どこからアイデアを得たか、どのような姿勢、考えで研究したか、困難だったことと、それをどのように乗り越えたか、研究はどこに活きるか)
- リーダーシップを発揮した経験を教えてください
- 意見が対立したときはどうしますか
- 苦手な人はどのような人ですか
- 周りからどのような人と言われますか
- 強みは何ですか
- ストレス解消法は何ですか
- 英語は得意ですか
志望動機に関すること
- 企業選びの軸は何ですか
- なぜ化粧品業界を志望しますか
- なぜ資生堂を志望しますか
- 資生堂がさらに海外売り上げを伸ばすためにすべきことは何ですか
- 資生堂の今後の方向性はどのように考えますか
- なぜその職域(職種)を志望しますか
- なぜ理系なのにセールス職を志望しますか
- 希望職域(職種)でやりたいことは何ですか
- 10年後どのようになっていたいか、その理由も教えてください
- 他社の選考状況を教えてください(他社志望理由、その企業ではなく資生堂に入社したい理由、その企業の選考では、資生堂との違いを何というか)
- 採用人数
19年度入社実績 総合職166名(カスタマーマーケティング62名 ファイナンス6名 R&D 58名 サプライチェーン40名程度 デザイン2名)生産技術職 100名
20年度入社実績 149名 総合職30名(R&D10名 Product Engineer20名)
21年度入社実績 61名 総合職30名(R&D10名 Product Engineer20名)
22年度入社実績 総合職 30名(R&D10名 Product Engineer20名)
23年度入社計画 総合職 30名(R&D10名 Supply Chain20名)高専 若干名、国内工場 20名
- 22年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大3、北海道大3、東北大1、大阪大2、九州大2、東京工業大2、一橋大1、横浜国大1、横浜市大2,大阪市大1、神戸大1、熊本大1、他
私立大:
早稲田大5、慶応大4、上智大3、明治学院大1、日本大1、東洋大1、東京理科大1、日本女子大1、南山大1、同志社大1、関西大1、関西学院大1、大阪工業大2、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2022年9月4日号)参照
- 学歴フィルター
資生堂は大学採用実績から判断して、難関国立・私立大学から中堅私立大学まで幅広く採用しています。ですから志望する学生は十分な計画を立てて積極的に応募すれば良いと考えます。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず聞かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
資生堂は、特に課題解決力と行動力を求めています。
資生堂が求める人材は、「資生堂グループ全社員のワーキングプリンシプル『TRUST8』を体現することができる人」です。
『TRUST8』にある、TAKE RISKS、HANDS ON、ACT WITH INTEGRITY、BE ACCOUNTABLEは、行動力を表しています。
また、THINK BIGは、課題解決力を表しているのではないでしょうか。
資生堂は、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、スキンビューティー領域をコア事業とする経営改革を実行し、2030年までにこの領域における世界No.1の企業になることを掲げています。
これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、資生堂は採用するすべての人に行動力と課題解決力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
技術系応募者は、R&D、Supply Chainへ応募することと思います。
「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、スキンビューティー領域をコア事業とする経営改革で資生堂が成果を出すためには、解決すべき課題がたくさんあると思います。
技術系応募者は、研究内容について、なぜそれを研究したのか、どのように取り組んだか、その結果や反省点、資生堂で活かせることなど自分の研究を面接官にわかりやすく簡潔に説明できるようにしましょう。
面接では、自分の研究内容について説明するときに、希望する職種に対応できる能力やスキルがあることを面接官にわかるように話せると良いでしょう。
もちろん直接そのような研究、勉強をしていない人もいると思いますが、その場合は論理的思考など潜在的な能力面をアピールすることです。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
資生堂は今後ますます世界展開を進めようとしている会社です。米国や欧州のような先進国のみならず、中国、アジアまで市場は広がっていきます。
面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
また、英語の公用語化を行っており、英語力をつけておくことも必要です。
■チームワークもできることを伝える
『TRUST8』にある、COLLABORATE、BE OPEN、APPLAUD SUCCESS、はチームワークの大切さをうたっています。
資生堂のよき社風として、上司と部下の関係や、同僚同士の人間関係の良さがあげられています。
自分本位に仕事を進めるのではなく、関係する人たちと円満な関係を築きながら進めていくことも求められています。
質問があれば、自分は、チームワークができることを学生時代のゼミ、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などを通して具体的に語ってください。
チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるというようなことです。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ化粧品業界か明確に伝える
化粧品業界を志望する応募者は、化粧品会社という、はなやかそうに思える職場で働きたいとか、CMが好きとか、化粧品によって人を美しくしたいといったような理由を志望動機にする人が多いと考えられます。
このような理由は、もっともですがこれでは採用となりません。
化粧品業界でなければいけない理由は何か、他のメーカーとの違いは何かを理解しておいてください。続いて、化粧品業界について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える
資生堂の企業理念や事業内容、中長期経営戦略などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが、資生堂を選んだ志望動機となります。
また、資生堂と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。
資生堂を志望する学生は化粧品業界に興味のある人であり、花王、コーセー、アルビオン、ファンケルなどの会社と並行して応募する人も多いと思います。
たとえ資生堂が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜ資生堂なのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
この場合、資生堂や他の化粧品メーカーの商品を比較し、品質、デザインなどの違いを知っておくことも有効です。
また、デパート、ドラッグストアなどを訪問し、スタッフに資生堂について質問してください。
花王やコーセーとの違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。特に資生堂の主力商品群であるプレステージと他社の高額化粧品との違いは知っておいてください。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
資生堂は技術系、事務系とも職種別採用です。いわば入社時にどのような仕事をするか決める形の採用です。
ですから、その職種を選んだ理由、そこでやりたい仕事となぜやりたいかを的確に説明できなければなりません。
あわせて仕事で活かせる能力やスキルがあれば、それを伝えられるようにしてください。
希望する職種で注目している商品や技術とその理由も話せるようにしておくと、好印象です。
■ダイバーシティ&インクルージョンを知っておく
資生堂は人材の多様性を認め、それに基づき個々の社員を活かすことをうたっています。
性別、年齢、国籍といった属性にとどまらず、個人の背景、経験、事情の違いや、育児や介護をしながら、病やハンディキャップと向き合いながら等、様々な背景を持つ社員が生き生きと働くことができる取り組みを進めています。
これらの取り組みは、資生堂のイメージアップにもつながる大切なものと位置づけられていると考えられます。ぜひ、内容を理解しておいておください。
■他社の選考状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の選考状況を聞かれたら、化粧品・トイレタリー業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手化粧品・トイレタリーメーカーに応募中ならそれを答えてください。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
以上、資生堂の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。ブログ記事「【2023年】化粧品・トイレタリー業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、資生堂とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
資生堂の会社概要、企業理念、これからの資生堂の方向性を示す中長期経営戦略の「WIN 2023 and Beyond」など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも資生堂のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で資生堂のホームページから得た資生堂の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
資生堂の面接攻略のまとめ【就活】
資生堂に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
資生堂が採用したい人材は「資生堂グループ全社員のワーキングプリンシプルTRUST8を体現することができる人」です。
面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。学生時代に発揮した能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
- チームワークもできることを伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ化粧品業界か明確に伝える
- なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
- ダイバーシティ&インクルージョンを知っておく
- 他社の選考状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、資生堂とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
資生堂の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
資生堂の中途採用情報について【転職】
続いて資生堂の転職面接について解説していきます。
なお、本記事は、正社員を想定していますが、正社員以外で応募する方にも参考となりますので、ぜひお読みください。
はじめに資生堂のキャリア(中途)採用情報について、その概要を以下に記します。
- 募集職種
資生堂は転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
事務系、技術系とも社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りない職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、資生堂のホームページにある「キャリア採用」情報をご覧ください。
2022年10月現在、86件の求人があります。
- 選考フロー
WEBエントリー→書類選考→面接→内定
- 書類選考の後、1st Interviewを行います。
- 面接は2~4回行われ、現在の仕事内容とこれまでの経験、知見、キャリアプランを確認します。資生堂のイメージや逆質問があります。
- 転職面接
面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。現職(前職)で発揮している能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の仕事内容を説明してください(深堀りあり)
- 学生時代(仕事のうえで)頑張ったこと、その時困難だったこと、困難を乗り越えた方法を教えてください
- 一番の挫折経験は何ですか
- 周りの人からどのように思われていますか
- 自分が大事にしていることを教えてください
- 生きがいは何ですか
- 長所は何ですか
- 女性と上手にやっていけますか
志望動機に関すること
- 資生堂の印象は何ですか
- なぜ資生堂を志望しますか(英語で答えてください)
- なぜその職種を希望しますか
- 資生堂に入社したら、どのような仕事をしたいですか
- これまでのキャリアで資生堂に貢献できることは何ですか
- 資生堂の商品を売り場で見て課題は何だと思いますか
- 資生堂が発展する上での戦略は何だと思いますか
- 資生堂の知識、歴史について知っていますか
- 資生堂の好きな化粧品と理由を教えてください
- 美とは何だと思いますか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)の会社を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず聞かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントを参考にしてください。
- 転職面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
資生堂は、今後の事業展開にあたり、特に課題解決力を求めていると考えられます。
資生堂が求める人材は、「資生堂グループ全社員のワーキングプリンシプル『TRUST8』を体現することができる人」です。
『TRUST8』にある、TAKE RISKS、HANDS ON、ACT WITH INTEGRITY、BE ACCOUNTABLEは、行動力を表しています。
また、THINK BIGは、課題解決力を表しているのではないでしょうか。
資生堂は、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、スキンビューティー領域をコア事業とする経営改革を実行し、2030年までにこの領域における世界No.1の企業になることを掲げています。
これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない詳細な仕事ぶりを説明する中で、課題を見つけ、課題解決のために自らが立てた対策と関係者を巻き込んで粘り強く遂行したことを説明してください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
資生堂で活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし自分に行動力や課題解決力が乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
新中期経営計画「WIN 2023 and Beyond」を読んでわかるように、研究・開発課題が山積しています
技術系応募者は、募集職種の職務内容を理解して、面接では、それらに十分対応できる経験、能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
具体的には、職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
また成果を出すためのノウハウが、資生堂でどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
資生堂は将来に向けてますます世界展開を進めようとしています。米国や欧州のような先進国のみならず、今後爆発的な発展が見込まれる中国、アジアまで市場は広がっています。
面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。また、英語の公用語化を行っており、ビジネスコミュニケーションレベルの英語力が求められます。
■チームワークもできることを伝える
『TRUST8』にある、COLLABORATE、BE OPEN、APPLAUD SUCCESS、はチームワークの大切さをうたっています。
資生堂の伝統的な社風のひとつとして、上司と部下の関係や、同僚同士の良好な人間関係があげられます。
中途採用者にも関係者と仕事を遂行する上で、円満な関係を築きながら進めていく、チームワークで仕事ができる人を求めています。
面接で質問があれば、自分はチームワークができることを現職(前職)の仕事を遂行するときの具体例を挙げながら語ってください。
- 転職面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える
ホームページにある企業理念や事業内容、中長期経営戦略などを読んでください。そのなかで、自分の共感できることが資生堂を選んだ志望動機につながります。
また、資生堂と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。
資生堂を志望する学生は化粧品業界に興味のある人であり、花王、コーセー、アルビオン、ファンケルなどの会社と並行して応募する人も多いと思います。
たとえ資生堂が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜ資生堂なのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
この場合、資生堂や他の化粧品メーカーの商品を比較し、品質、デザインなどの違いを知っておくことも有効です。
また、デパート、ドラッグストアなどを訪問し、スタッフに資生堂について質問してください。
花王やコーセーとの違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。特に資生堂の主力商品群であるプレステージと他社の高額化粧品との違いは知っておいてください。
一方で、面接官から資生堂のイメージや戦略について問われることがありますので、自分なりの答えを用意してください。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこで何をやりたいかとその理由をしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験、能力、スキルが資生堂で活かせることです。それについて、職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。
応募職種の分野によっては、注目している資生堂の商品やサービス、技術などと、なぜ注目しているか、その理由も話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に思ってもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、資生堂の中途採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に転職の面接は複数回行われ、自己PRと志望動機、退職理由に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
転職の面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2023年】化粧品・トイレタリー業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、資生堂とはどのような会社なのかを理解しておくことも転職の面接には大切です。
資生堂の会社概要、企業理念、これからの資生堂の方向性を示す中長期経営戦略の「WIN 2023 and Beyond」など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも資生堂のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で資生堂のホームページから得た資生堂の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
資生堂の面接攻略のまとめ【転職】
資生堂に中途採用で入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
資生堂が採用したい人材は「資生堂グループ全社員のワーキングプリンシプルTRUST8を体現することができる人」です。
転職の場合は、ホームページにあるキャリア採用の募集職種ごとに必要な能力/経験/資質(Requirements)が記されていますので、ご覧になってください。
転職の面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。現職(前職)で発揮した能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
- チームワークもできることを伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
転職の面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、資生堂とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
資生堂の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
資生堂の会社概要
日本の化粧品会社は、特に女子学生においてその商品が身近にあるため就活では高い人気となっています。
一口に化粧品会社といっても、資生堂のように化粧品の製造、販売が主な事業の会社から、花王のように洗剤、トイレタリーから化粧品まで製造、販売する会社、富士フィルムのように異業種から参入した会社など様々です。
また、中小メーカーにも独特の商品で存在感のある会社があります。
そのような化粧品業界で、資生堂は1872年、日本初の洋風調剤薬局として東京・銀座で創業しました。
資生堂の社名は、中国の古典、易経にある「至哉坤元 万物資生(いたれるかなこんげん ばんぶつとりてしょうず)」から来ています。その意味は、「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてのものは、ここから生まれる」です。
新たな価値の発見と創造をめざすという創業の想いを140年以上の歴史の中で脈々と受け継ぎ、独自の伝統を築き上げてきました。
ビューティー企業として売り上げが国内・アジア1位、世界で5位の業界でもリーダー的な存在です。
資生堂の事業は、スキンケア、メイクアップ、フレグランスなどの「化粧品」や、「レストラン事業」「教育・保育事業」など幅広く展開しています。
化粧品だけにとどまらず、世界中のお客さまの生活に新しい価値を創造し、資生堂にしかできない「ビューティーイノベーション」で社会に貢献するとしています。
化粧品は、将来的には、国内市場が人口減少のために成長が望みにくくなっており、成長を求めて海外展開を進めています。
約120の国と地域に拠点を持っており、社員の国籍も約100となって多国籍化が進んでいます。海外展開の推進に伴い、18年10月より本社部門で英語を公用語化しています。
女性の登用にも積極的で、短時間勤務で働く女性にキャリアアップの機会を与えることや、子育て中の社員への多様な支援など先進的な取り組みを実施しています。
日本・海外含めた女性の管理職比率は、57.5%です。(2021年1月現在)
この結果、日経ウーマン主催の「女性が活躍する会社ベスト100」において2022年に総合ランキング1位を受賞しています
このような資生堂の2021年12月期の決算数字は以下の通りです。
資本金は、645億円です。
グループ従業員は、35,318人です。
連結売上高は、10,352億円です。
連結営業利益は、416億円です。
連結当期純利益は、424億円です。
売上高では、①スキンビューティーブランドへの戦略投資の結果、2桁成長が実現、②プレステージがけん引し、Eコマースが確実に伸長、③海外事業(米州・欧州を中心に力強い回復)が成長をけん引し、市場環境が厳しい日本をカバー、といった特徴がありました。
地域別連結売上比率は、日本26.7%、中国26.6%、アジアパシフィック6.3%、米州11.7%、欧州11.3%、トラベルリテール11.6%、プロフェショナル1.5%、その他4.3%です。
面接では会社概要について、例えば「売上高はどれくらい?」のような質問をされることがあります。面接前に概要をしっかり知ることが大切です。
資生堂の企業理念
資生堂の「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」は、以下の3つで構成されます。
- 果たすべき企業使命を定めたOUR MISSION
- 創業以来受け継いできたOUR DNA
- 仕事を進めるうえで持つべき心構え OUR PRINCIPLES
これらTHE SHISEIDO PHILOSOPHYについて概要を説明します。
■OUR MISSION
BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD
(ビューティイノベーションでよりよい世界を)
多様化する美の価値観、ニーズをとらえ、人々に自信と勇気を与え、喜びや幸せをもたらすイノベーションにチャレンジします。
■OUR DNA
PEOPLE FIRST
資生堂の事業は「人」がすべてです。
DIVERSITY
多様性を認め、異なる価値観からこれまでにない新たな発想、イノベーションを創ります。
ART&SCIENCE
ART&SCIENCEの異なる優位性を融合し、世の中にないユニークな価値を創ります。
JAPANESE AESTHETICS
表層的な美しさにとどまらず、生き方など本質的な美しさを追求する日本の美意識を研ぎ澄まします。
UNCOMPROMISING QUALITY
最高の品質を追求して研究、開発、製造、販売を行います。
OMOTENASHI
相手に対し心を込めて向き合い、OMOTENASHIの心ととともにあります。
■OUR PRINCIPLES(TRUST 8)
「THINK BIG」「TAKE RISKS」「HANDS ON」「COLLABORATE」「BE OPEN」「ACT WITH INTEGRITY」「BE ACCOUNTABLE」「APPLAUD SUCCESS」の8つです。資生堂の中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」
資生堂は、2030年に向けたビジョンとその第1フェーズの3カ年の中期戦略「WIN 2023」(2021~2023)を策定し推進中ですが、その概要について紹介します。
- 資生堂は、2030年にスキンビューティー領域における世界No.1の企業を目指します。
中期戦略では、基盤構築のため、抜本的な経営改革を実行し、売上拡大による成長重視から、収益性とキャッシュフロー重視の経営へと転換します。
2021年を「変革と次への準備」の期間とし、事業ポートフォリオの再構築を中心とした構造転換、財務基盤を強化します。
2022年は「再び成長軌道へ」の年と位置づけ、グローバルブランドのさらなる成長とDXの取り組みを加速します。
2023年は「完全復活」の年と定め、売上高1兆円程度、営業利益率15%の達成を目指します。
この3年間で、ブランド・イノベーション・サプライチェーン・DX・人材への積極的な投資を継続し、強化します。
- 「WIN 2023」の主要戦略
「WIN 2023」の主要戦略は、次の3つです。
- 高収益構造への転換
事業構造改革による収益性改善、コスト競争力強化・生産拠点の生産性向上、中国を中心としたアジア圏での成長強化を図ります。
- スキンビューティーへ注力
スキンビューティーブランド育成・ポートフォリオ拡充、他社との協業によるイノベーション強化、インナービューティー事業の開発を行います。
- 成長基盤の再構築
サステナビリティを中心とした経営への進化、ブランドを強くするマーケティングの革新と組織強化、デジタル事業モデルへの転換・組織構築、人材・組織のさらなる多様化と能力開発を行います。
- 高収益構造への転換
- 成長を支える研究開発とサプライチェーン
イノベーションの推進や、将来の成長を支える研究開発分野には、継続して売上高比率で3%程度の研究開発費を投下し、投資を拡大します。
- イノベーションを起こし、変革をもたらす人材の育成
「PEOPLE FIRST」の方針のもと、多様なバックグラウンドを持つ人材が個の力を発揮し、イノベーションを起こすことで、企業価値を向上させます。
- 2030年に実現するゴール
- 資生堂グループの実現したい社会は、『美の力を通じて、「人々が幸福を実感できる」サステナブルな世界』です。
- ゴールは、「世界2億人の人生に寄り添い、幸福を実感できる機会を提供する」ことです。
- 実現に向けた事業の考え方は、東洋思想をベースとする美の在り方を通じて、自分らしい健康美を実現する化粧品を中心としたBeauty Wellness事業です。
以上資生堂を知るための様々な情報は、面接における自己PRや志望動機をつくるときに必要な知識です。自分はこのような勉強をしているからこの仕事で役に立つとか、そのような説明ができます。