【26卒/25年転職】面接官が教える「味の素」の面接対策
大手食品メーカーであり、調味料メーカーとして売上高が圧倒的No.1である味の素に入社を希望する人が必ず通過しなければならない面接試験。
応募者は、事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
味の素に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい、面接に関する情報やノウハウというものがあります。
味の素の面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力と行動力、チームワーク力の中から自分の強みを選んでアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには、競合他社と比べてなぜ味の素なのか答えられなくてはいけません。
味の素という会社をよく理解しておくことがカギです。
加えて食と健康に関する知識も得ておきましょう。
これら以外にも、味の素の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が味の素の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについて、その対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、味の素の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
味の素の求める人材
味の素はどのような人材を求めているのでしょうか?
2025年卒の新卒採用情報サイトには「求める人物像」が以下のように載っていました。
求める人物像
味の素グループWayに共感し、チャレンジに前向きな、ASVを体現できる人財
味の素グループは、創業以来、事業活動を通じた社会課題の解決によって創出された経済価値を、次の事業活動へ再投資することで、さらなる社会課題の解決に貢献するという好循環を作り出し、これを回し続けることで、企業価値の向上につなげていく、という戦略的な取り組みを行っています。
この取り組みをASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)と称し、現在も経営の基本方針(ASV経営)となっています。
そしてASVを実現するために社員一人ひとりが共有する価値観、仕事をする上での基本的考え方、姿勢を定めたものが、味の素グループWayです。
味の素グループWayは、「新しい価値の創造」、「開拓者精神」、「社会への貢献」、「人を大切にする」の4つの行動指針ですが、具体的には次のような行動です。
味の素グループWay
新しい価値の創造 Create New Value
顧客視点から、新しい独自の価値を生み出します。
開拓者精神 Pioneer Spirit
可能性を追求し、チャレンジし続けます。
社会への貢献 Social Contribution
社会的課題に真摯に向き合い、情熱を持って、事業を通じた社会的価値と経済的価値の共創を目指します。
人を大切にする Value People
味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指します。
以上から、味の素の求める人材は次のような人です。
「ASV」に共感し、
- 顧客視点から、新しい独自の価値を生み出す人
- 可能性を追求し、チャレンジし続ける人
- 社会的課題に真摯に向き合い、情熱を持って、事業を通じた社会的価値と経済的価値の共創を目指す人
- 味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指す人
なお、職種毎の求める人物像も、募集要項に載っていますから参照ください。
一方、キャリア採用情報サイトの「募集職種一覧」にある各募集職種には「求める人物像」が載っていますから、キャリア採用の応募者は参照ください。
面接において自己PRするとき、求める人材像を知っておくことは大切ですから、理解しておいてください。
味の素の新卒採用情報について【就活】
はじめに味の素の新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
味の素の新卒募集は、R&D、生産、Sales/Business、財務・経理、法務、知的財産、デジタル・情報システム、サステナビリティ情報開示、クリエイティブ、新事業開発に分かれています。
それぞれの職種に、求める人物像が明記されていますから、新卒採用サイトの採用情報を確認ください。
Sales/Businessのうち、Sales(エリア限定)は、原則として転居を伴う転勤のない、国内営業・営業企画業務です。
- 選考フロー
WEBエントリー→会社説明会→エントリーシート→書類選考・適性検査→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(25年卒)
R&D、知的財産
自己PRに関すること
- 所属するゼミ/研究室での役職
- 研究レポート提出(A4 1枚)
- 研究テーマのキーワードを3つご記入ください。(20文字以下)
- あなたの研究テーマにおいて、必要な学問またはスキルを具体的に3つご記入ください。 また、習得度をご選択ください。(20文字以下)
- あなたが学生時代に⼒を入れて取り組んだテーマを記述してください。※力を入れた度合いの高いテーマから順に、2つ記述ください。※1つの活動中の取り組みテーマを、複数記述いただいても結構です。
取り組んだテーマ(35文字以下)取り組み活動期間(20文字以下)取り組み活動量(15文字以下)取り組みの役職(25文字以下)
- あなたが前例や慣習にとらわれずに、周囲を巻き込みながら、主体的に行動を起こしたテーマを記述してください。※周囲とは大人数でなくても問題ございません(50文字以下)
- 上記のテーマの中で、発生した問題や設定した課題について具体的に記述してください。 (200文字以下)
- その課題を解決するために、あなた自身が考え、取り組んだ内容およびその結果を具体的に記述してください。(400文字以下)
- 趣味・特技
志望動機に関すること
- あなたがこれまでの活動の中で実践した「味の素グループWay」を教えてください。 「味の素グループWay」 ”新しい価値の創造 Create New value” ”開拓者精神 Pioneer Spirit” ”社会への貢献 Social Contribution” ”人を大切にする Value People”(200文字以下)
- あなたが味の素(株)に入社して実現したいことは何ですか。 ASVの観点を入れて記述してください。(300文字以下)
- 知的財産職を志望する理由はなんですか。―知的財産
生産
自己PRに関すること
- 周囲が当たり前だと思っていることに疑問を持ち、現状を変えるために行動した経験があれば教えてください。(200文字以下)
- あなたが周囲の人を巻き込みながら、チームで取り組んだ目標と達成したエピソードを、その時の役割を含めて明確に記述してください。(200文字以下)
- 今までの学びを通じて、会社で生かせそうな専門性・スキルは何ですか。(200文字以下)
志望動機に関すること
- あなたが味の素(株)に入社して実現したいことは何ですか。(200文字以下)
Sales/Business、法務、サステナビリティ
自己PRに関すること
- 研究しているテーマ名をご記入ください。(100文字以下)
- あなたが目の前の人の心を動かし、人の行動を変え、成果を創出した経験を記述してください。(200文字以下)
- 上記のテーマに取り組むプロセスで、苦労した点や課題と感じた点を具体的に記述してください。(200文字以下)
- その課題を乗り越えるために、あなた自身が取り組んでこと、あなたならではの工夫を教えてください。(500文字以下)
志望動機に関すること
- あなたが味の素(株)へ入社して実現したいことを教えてください。(150文字以下)
- この職種を志望する理由を教えてください。※ Sales(エリア限定)の方は大阪エリアを志望する理由も併せて教えてください(150文字以下)
デジタル・情報システム
自己PRに関すること
- 研究しているテーマ名をご記入ください(100文字以下)
- あなたが学生時代に取り組んだことで、自分の思い通りにならず、苦労した経験を教えてください。(200文字以下)
- その状況を乗り越えるために、あなた自身が取り組んだことや、あなたならではの工夫を教えてください。(500文字以下)
- あなたが自信を持つチカラ(デジタルに限らず)を発揮した具体的な活動について教えてください。また、入社後どのようにそのチカラを活かしたいか教えてください。(400文字以下)
志望動機に関すること
- いま時点で興味がある業務領域を選択してください。
- 2番目に興味のある業務領域を選択してください。※任意回答
- あなたが味の素(株)に入社して実現したいことは何ですか。ASVの観点を入れて記述してください。(200文字以下)
新事業開発
自己PRに関すること
- 学業以外での活動経験を記載ください。なお、起業やNPO活動等の経験のある方はエピソードを記載ください。 (200文字以下)
- なぜそれに取り組んだ、取り組む必要があると考えましたか。(200文字以下)
- 前例や慣習にとらわれずに、あなた自身が楽しんで「とりあえずやってみよう」と取り組んだ経験を記述してください。(300文字以下)
- なぜそれを実行してみよう、または実行する必要があると考えましたか。(200文字以下)
志望動機に関すること
- 未来はどのような世の中になっていると思いますか。あなたが興味をもっている領域で世の中の価値の変化を踏まえて記載ください(100文字以下)
- 上記のような世の中に向けて、味の素(株)がすべき今までにない事業アイデアは何だと思いますか(100文字以下)
- 上記のように考えた理由を教えてください。(200文字以下)
- 面接
面接は複数回行われます。研究内容と学生時代に力を入れたことの深掘りがなされます。
食品メーカーらしく、食に関する質問が多く出されます。
自己PRに関すること
- 自己紹介をしてください
- なぜその大学・学部に入学しましたか
- 研究内容について3分で説明ください(研究室を選んだ理由、テーマを決めた理由、役割、他の人とのかかわり方、独創性、苦労したこと、工夫したこと、今後の展開はどうなりますか、研究にどのような付加価値をつけますか、実用化に向けた課題、活かせること)
- 学生時代に一番力を入れたことは何ですか(頑張れた理由、課題と解決方法、周囲の人を巻き込んだか、学んだこと、活かせること)
- 組織の中でリーダーシップの経験はありますか
- チームワークを発揮した経験はありますか
- 意見の対立があったときはどう対応しますか
- 今までのなかで挫折経験とその乗り越え方を話してください
- クラブ・サークル活動は何かしていましたか(入った理由、学んだこと)
- これまでの中で苦労したことは何ですか
- 誰にも負けないことは何ですか
- 趣味は何ですか
- 特技は何ですか
- 長所と短所は何ですか、短所を乗り越えるために工夫していることは何ですか
- 苦手なこととその克服方法は何ですか
- どのような社会人になりたいですか
- 他人からどのような人と言われますか
- 苦手な人はどのような人ですか
- ストレスの発散法はありますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ味の素を志望しますか
- 希望する分野と研究内容が異なるがなぜですか
- 味の素でやってみたい職種や仕事、実現したい夢は何ですか
- 味の素で活かせると思う能力と現状で不足している能力は何ですか
- キャリアプランは何ですか
- やりたくない仕事をやるように命じられた時にどうしますか
- 海外勤務はどう思いますか
- 体力、勤務地、精神面で生産職は大丈夫ですか
- 味の素の悪い部分、これから改善すべきところは何だと思いますか
- 味の素の好きな商品と理由を教えてください
- あったら良いと思う商品は何ですか
- 食に興味を持ったきっかけは何ですか
- 食事をおざなりにする人をどう思いますか
- 食品添加物の安全性をどう考えていますか
- 外食メニューでおすすめしたいものとその理由は何ですか
- 応募している他社と味の素の違いは何ですか
- 他社の応募状況を教えてください
- 採用人数
- 19年度入社実績 88名
- 20年度入社事績 48名
- 21年度入社実績 59名(研究開発・生産18名 セールス&マーケティング36名 コーポレート5名)
- 22年度入社実績 58名(S/B42名 R&D4名 生産8名 コーポレート4名)
- 23年度入社実績 120名(S/B45名 R&D48名 生産19名 コーポレート5名 新事業開発3名)
- 24年度入社実績 140名(S/B38名 R&D55名 生産39名 コーポレート6名 新事業開発2名
- 25年度入社計画 R&D50~60名程度、生産30~35名程度、Sales/Business Sales:50~60名程度 Business:若干名、エリア限定:若干名、財務・経理、法務、知的財産、デジタル・情報システム、サステナビリティ情報開示、クリエイティブ、新事業開発、各若干名
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大5,京都大7、北海道大3、東北大5、名古屋大3、大阪大4、九州大8、東京工業大9、筑波大2、千葉大3、東京外大1、横浜国大3、神戸大3、他
私立大:
早稲田大16、慶応大13、上智大1、青山学院大2、立教大1、駒沢大1、東京理科大7、日本女子大2、同志社大3、立命館大6、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
味の素は、採用数が少ない上に、就活の人気企業のため、結果的に難関国立・私立大学中心の採用となっています。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
味の素の求める人材は、「ASV」に共感し、「顧客視点から、新しい独自の価値を生み出す」「可能性を追求し、チャレンジし続ける」「味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指す」人です。
ここで、「顧客視点から、新しい独自の価値を生み出す」は、課題解決力を表しています。
また、「可能性を追求し、チャレンジし続ける」は、行動力を表しています。
さらに「味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指す」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の三つの能力を味の素は求めています。
これらは、「このような人材になってもらいたい」との理想の姿と考えましょう。
学生がこれら全てを持っているとアピールする必要はありません。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力のうちから二つを自分の中で探してアピールしましょう。
- 課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
- 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
- チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
そこで自分が身につけたことを伝えられるとなお良いです。
但し、味の素は採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
技術系応募者は、R&D、生産、知的財産、デジタル・情報システムなどの業務を希望することが多いと思います。
技術系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。
具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果、味の素に活かせるものを説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
一方で、味の素のR&D、生産、知的財産、デジタル・情報システムの仕事で直接使える研究をしていなくても応募を希望する学生がいると思います。
その場合は面接で、論理的思考力のような潜在的な能力をアピールしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ味の素を選ぶのか明確に伝える
味の素の理念体系、事業内容、経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが味の素を選んだ志望動機になります。
また、味の素と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
味の素を志望する人は食品・飲料メーカーに興味がある人であり、味の素と並行して、人気企業であるサントリーやキリン、アサヒグループ、日清食品、森永乳業などの各社に応募する人が多いことと思います。
たとえ味の素が第一志望でなくても、競合他社と比較し、なぜ味の素なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
一方、応募者から逆質問のカタチで味の素の理解度をはかることも行っていますので、準備してください。
■味の素で希望する職種とその理由、そこでやりたい仕事となぜやりたいかを明確に伝える
味の素の新卒募集は、R&D、生産、Sales/Business、財務・経理、法務、知的財産、デジタル・情報システム、サステナビリティ情報開示、クリエイティブ、新事業開発に分かれています。
そこで希望する職種とその理由は何か、そこでやりたい仕事となぜやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
また希望する仕事で実現したいことまで答えられるように準備してください。
やりたい仕事で注目している商品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■味の素の自社商品に関する知識、食と健康に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
味の素は、自社の商品や食と健康に対する関心度を確認するために様々な質問をします。
ASV、味の素グループWayという価値観に合う人かどうか確認する手段だと考えます。
また、求める人材には、「社会的課題に真摯に向き合い、情熱を持って、事業を通じた社会的価値と経済的価値の共創を目指す」人もあります。
ホームページをよく読むこと、食と健康に関する知識を得ることが大切です。
また、味の素を知るためにスーパーなどで味の素の商品と他社の商品を購入・チェックし、その違いを探ることもためになります。
■味の素の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、味の素と同じ食品・飲料メーカーならば、食品・飲料業界志望と答えてください。
他社名を教えてほしいと聞かれたら、味の素と同等あるいはそれ以上の大手企業に応募中ならそれを答えてください。
食品業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種であるので、なぜその業種に応募したのか答えられるようにしてください。
以上、味の素の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
味の素グループは、世界一のアミノ酸メーカーとして、国内・海外で「食品事業」「アミノサイエンス事業」を中心に幅広い事業を展開しています。
このような味の素の面接を攻略するためには、まず食品業界を取り巻く環境を理解することと、食品業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】食品・飲料業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、味の素とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
味の素の会社概要、理念体系、経営方針など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも味の素のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で味の素のホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
味の素の面接攻略のまとめ【就活】
味の素に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
味の素が採用したい人材は、「ASV」に共感し、「顧客視点から、新しい独自の価値を生み出す」「可能性を追求し、チャレンジし続ける」「社会的課題に真摯に向き合い、情熱を持って、事業を通じた社会的価値と経済的価値の共創を目指す」「味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指す」人です。
面接では、求める人材かどうか総合的に判断されます。研究内容と学生時代に力を入れたことの深掘りがなされます。
食品メーカーらしく、食に関する質問が多く出されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ味の素を選ぶのか明確に伝える
- 味の素で希望する職種とその理由、そこでやりたい仕事となぜやりたいかを明確に伝える
- 味の素の自社商品に関する知識、食と健康に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
- 味の素の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは食品業界を取り巻く環境を理解すると同時に、食品業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、味の素とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
味の素の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
味の素の中途採用情報について【転職】
続いて味の素の転職の面接について解説していきます。
味の素はさまざまな経験やキャリアを持つ高い専門性やスキルを持つ人を対象に「キャリア採用」を随時実施しています。
はじめに味の素の中途採用情報について以下に記します。
- 募集職種
味の素は転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を随時行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
ちなみに2024年10月時点では16件の求人があります。ホームページの「キャリア採用」情報をチェックしてください。
- 選考フロー
応募→履歴書・職務経歴書→書類選考→面接(2~4回)→内定
- 面接
面接での選考ポイントは、求める人材に基づいた総合的な判断です。
現職(前職)の職務内容(研究・開発内容)の深掘りがなされることが想定されます。
自己PRに関すること
- 学生のときに頑張ったことは何ですか
- 現職(前職)の研究内容について説明してください
- 現職(前職)の研究において技術面でのアプローチ方法を教えてください
- これまでの成功体験や失敗体験を話してください
- 保有資格はありますか
- 趣味は何ですか
- 最近熱中していることは何ですか
- 最近イラっとしたことは何ですか
- その他人間性に関する質問
志望動機に関すること
- 味の素を選んだ理由を教えてください
- 味の素で何をやってみたいですか
- 即戦力として活躍するためにはどんなことができますか
- 味の素の商品で改善したいものは何ですか
- 味の素に応募するにあたって準備したことは何ですか
退職理由に関すること
- 現職(前職)を辞めた理由は何ですか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
味の素の「キャリア採用」では基本的に、課題解決力と行動力が求められていると考えられます。
味の素の求める人材は、「ASV」に共感し、「顧客視点から、新しい独自の価値を生み出す」「可能性を追求し、チャレンジし続ける」「味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指す」人です。
ここで、「顧客視点から、新しい独自の価値を生み出す」は、課題解決力を表しています。
また、「可能性を追求し、チャレンジし続ける」は、行動力を表しています。
さらに「味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指す」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
中途採用の募集は即戦力を求めているので、このうち、特に課題解決力と行動力をアピールすることが有効です。
一方、チームワーク力については、質問された場合にはその力もあることを、例をあげて答えられるようにしておいてください。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
味の素で活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力について説明し、間接的にでも募集職種に役立つことを面接で伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
味の素グループは世界一のアミノ酸メーカーとして、食品事業とアミノサイエンス事業を柱とした幅広い事業をグローバルに展開しています。
技術系応募者は、それらの事業に技術者として携わることになります。まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして職務内容に十分対応できる能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務内容を説明するなかで面接官にわかってもらうことです。
技術系応募者は、面接において現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、味の素でどのように活かせるかも面接で説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ味の素を選ぶのか明確に伝える
味の素の理念体系、事業内容、経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが味の素を選んだ志望動機になります。
また、味の素と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
味の素を志望する人は食品・飲料メーカーに興味がある人であり、味の素と並行して、人気企業であるサントリーやキリン、アサヒグループ、日清食品、森永乳業などの各社に応募する人もいるかも知れません。
たとえ味の素が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜ味の素なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
一方、応募者から逆質問のカタチで味の素の理解度をはかることも行っていますので、答えられるように準備してください。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
味の素のその職種に応募した理由とそこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと答えられることが大切です。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験、能力、スキルが味の素で活かせることです。それについて、職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。
希望する仕事で注目している味の素の商品や技術とその注目理由も面接で話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■味の素の自社商品に関する知識、食と健康に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
味の素は、自社の商品や食と健康に対する関心度を確認するために様々な質問をします。
ASV、味の素グループWayという価値観に合う人かどうか確認する手段だと考えます。
また、求める人材には、「社会的課題に真摯に向き合い、情熱を持って、事業を通じた社会的価値と経済的価値の共創を目指す」人もあります。
ホームページをよく読むこと、食と健康に関する知識を得ることが大切です。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、味の素の中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
味の素の面接を攻略するためには、まず食品業界を取り巻く環境を理解することと、食品業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】食品・飲料業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、味の素とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
味の素の会社概要、理念体系、経営方針など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも味の素のホームページを隅から隅まで熟読してください。
本記事の後半で味の素のホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
味の素の面接攻略のまとめ【転職】
味の素に中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
味の素が採用したい人材は、「ASV」に共感し、「顧客視点から、新しい独自の価値を生み出す」「可能性を追求し、チャレンジし続ける」「社会的課題に真摯に向き合い、情熱を持って、事業を通じた社会的価値と経済的価値の共創を目指す」「味の素グループで働くすべての人が、それぞれの人生を実りある豊かなものにするために、共に成長し、力を発揮できる集団を目指す」人です。
面接では、求める人材かどうか総合的に判断されます。現職(前職)の職務内容(研究・開発内容)の深掘りがなされることが想定されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ味の素を選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
- 味の素の自社商品に関する知識、食と健康に関する知識を得て質問に明確に答えられるようにする
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは食品業界を取り巻く環境を理解します。
同時に、食品業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、味の素とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
味の素の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
味の素を志望するときに知っておきたい社風
味の素の面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 高い技術力、開発力に支えられた自社商品に誇りを持っています。
- コーポレートメッセージである「Eat Well,Live Well」が社内に浸透しています。
- 問題が起きそうなとき、上司や関連する社員と直ちに打ち合わせをし、方針が決まったら関係者に連絡し徹底を図ります。問題になる前に解決する体制が整っています。
- アットホームな雰囲気で人間関係も良く、仲間と飲食をすることもあります。
- ワークライフバランスもとれており、協力し合える環境が整備されています。
- 中途入社の社員も活躍しています。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
味の素の会社概要
ここからは味の素の会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
味の素の沿革
- 味の素は、池田菊苗博士が昆布だしの味成分からグルタミン酸というアミノ酸の一種を発見し、「うま味」と命名したことから始まりました。
さらにグルタミン酸を原料としたうま味調味料の製造方法を発明しました。
- 二代目の鈴木三郎助翁が1909年に事業化し、「味の素」が発売されました。
- その後マイアミ大学や味の素KKライフサイエンス研究所の研究により、グルタミン酸はおいしさに関わるだけでなく、栄養・生理学的に重要であることが示されました。
- 味の素グループは、アミノ酸の可能性を追求し、食品、アミノサイエンス、医薬・健康分野でこれからも貢献していきます。
味の素の経営数字
2024年3月期の決算数字は次の通りです。
資本金は79,863百万円です。
従業員数は、単体で3,480人、連結で34,862人です。
連結売上高は、1兆4,392億円です。
連結営業利益は、1,466億円です。
連結当期利益は、1,020億円です。
事業別売上高は、調味料・食品8,469億円、冷凍食品2,818億円、ヘルスケア等2,945億円、その他158億円です。
地域別売上高は、日本5,101億円、アジア3,992億円、米州3,789億円、EMEA1,508億円です。
以下は数字で見る味の素グループです。
食品事業が約7割、アミノサイエンス事業が約3割です。
現在、世界24の国116工場で生産し、130を超える国、地域で味の素グループの製品を販売しています。
研究開発要員は1,700人以上在籍しています。
味の素グループの強み
味の素グループの強みは、スぺシャリティの追求です。
スペシャリティとは、「先端バイオ・ファイン技術に立脚する素材力というハードの力」と「顧客機会を見出し、顧客価値を創造していくソフトの力」を一体化させて生まれる高い付加価値のことで、味の素グループの強みの源泉です。
面接では「味の素の強みを知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておくと良いと思います。
味の素グループの理念体系
味の素グループの理念体系について面接で質問されることもありますので理解しておきましょう。
Our philosophy
味の素グループは、創業以来一貫して事業を通じた社会課題の解決に取り組み、社会・地域と共有する価値を創造することで経済価値を向上し、成長につなげてきました。
この取り組みをASV(Ajinomoto Group Shared Value)と称し、ASVをミッションとビジョンを実現するための中核と位置付けた理念体系を“Our Philosophy”として設定しています。
コーポレートスローガン
「Eat Well,Live Well.」
志(パーパス)・存在意義
アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する
ASV (Ajinomoto Group Creating Shared Value):志を実現する取組み
事業を通じた社会価値と経済価値の共創
ASW(Ajinomoto Group Way):価値観
新しい価値の創造、開拓者精神、社会への貢献、人を大切にする
面接では「コーポレートスローガンは何ですか」と質問されることもあるかもしれません。覚えておきましょう。
味の素グループの経営方針
味の素グループは、「中期ASV経営」を推進していますが、その概要を説明します。
- 2030年 味の素グループのありたい姿
味の素グループの志(パーパス)は「アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する」
①2030年までに、10億人の健康寿命を延伸、②2030年までに事業を成長させながら環境負荷を50%削減、を目指す
- 中期ASV経営へのマネジメント変革
中期ASV経営においては、長期のありたい姿を定め、経営のリーダーシップで挑戦的な「ASV指標」を掲げ、バックキャストする経営へ進化させる
「ASV指標」とは、味の素グループが事業を通じて得た財務パフォーマンスを示す経済価値指標と、提供・共創したい価値に基づく社会価値指標
- 成長戦略
アミノサイエンスの強みを活かし、市場の成長性が高く、社会価値の高い領域に絞ることを基本方針とし、4つの成長領域(「ヘルスケア」「フード&ウェルネス」「ICT」「グリーン」)で飛躍的成長を目指す
- 構造改革から成長へのシフト
重点事業の進化と成長をドライブする事業モデル変革(BMX)により、提供価値起点の4つの成長領域での成長へとシフトすることで、高収益かつユニークで強固な構造を目指す
- 4つの無形資産
サステナビリティを経営の根幹に据え、人財・技術・顧客・組織の4つの無形資産の価値を高めて、事業を通じたイノベーションを創出し、ASVを実現
- 財務戦略
事業戦略と資本戦略の適合、株主価値の継続的向上、株主還元方針のアップデートに取り組み
面接で志望動機を語るとき、味の素グループの経営方針を理解しておくことは有効です。