【26卒/25年転職】面接官が教える「キヤノン」の面接対策

2024.10.10 更新
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精密機器メーカーとして売上NO.1であるキヤノンに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。

応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?

キヤノンに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関する情報や、ノウハウというものがあります。

例えばキヤノンの面接では、求める人材をよく理解した上で、特に創造力と行動力をアピールすることが大切です。

一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜキヤノンなのか答えられなくてはいけません。

これら以外にもキヤノンの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。

本ブログでは、面接官である筆者が、キヤノンの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。

さらに面接に臨むうえで必要な知識として、キヤノンの会社に関する情報を載せています。

面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。

自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。

さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。

目次
  1. キヤノンの求める人材
  2. キヤノンの新卒採用情報について【就活】
  3. 面接攻略の考え方【就活】
  4. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
  5. キヤノンの面接攻略のまとめ【就活】
  6. キヤノンの中途採用情報について【転職】
  7. 面接攻略の考え方【転職】
  8. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
  9. キヤノンの面接攻略のまとめ【転職】
  10. キヤノンを志望するときに知っておきたい社風
  11. キヤノンの会社概要
  12. キヤノンの企業理念・キヤノンスピリット
  13. キヤノンの中長期経営計画
  14. 参考リンク集

キヤノンの求める人材

キヤノンはどのような人材を求めているのでしょうか?

ホームページにあるキヤノンの行動指針の原点として「三自の精神」があります。

「三自の精神」とは、「自発・自治・自覚」の精神であり、「何事も自ら進んで積極的に行い(自発)、自分自身を管理し(自治)、自分が置かれている立場・役割・状況をよく認識する(自覚)」姿勢です。

これらはキヤノンが社員に求める、最も重要な指針となっています。

一方、採用情報にある人事担当役員の方からのメッセージには、「豊かなイマジネーションで新しいものを創造し、困難に直面しても何度も粘り強く挑戦し続ける姿勢」のある人を求めていることが載っています。

以上を、まとめるとキヤノンの求める人材は次のような人と考えます。

  • 置かれている立場・役割・状況をよく認識して、自ら進んで積極的に、新しいものを創造し、困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける人

面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。

覚えておくと良いでしょう。

キヤノンの新卒採用情報について【就活】

はじめにキヤノンの新卒採用情報について以下に記します。

  1. キヤノンの募集職種

    キヤノンは、事務系職種と技術系職種の2つの職種を募集しています。

    事務系・技術系共にそのなかで職種別採用も実施しています。

    事務系の職種別採用はManufacturing Management(事務系)職、経理、法務、知的財産コースです。 技術系はManufacturing Management職(技術系)、光機フィールドエンジニア、調達エンジニア、ファシリティ・環境技術、特許技術職です。

  2. 選考フロー

    選考フローは次の通りです。

    マイページよりエントリー→適性検査・エントリーシート→面接(複数回)→内々定

  3. エントリーシート(25年卒)

    事務系

    自己PRに関すること

    • あなたの人生において「創造性」を発揮して成し遂げた経験について教えてください。(300文字以内)
    • 学生時代、周りを巻き込んで挑戦したことを具体的に教えてください。(400文字以内)
    • あなたが学業で力を入れたことを教えてください。(200文字以内)
    • 大学での研究テーマ、学問にどのように向き合っているか、具体的に記載してください。(その学問の魅力、取り組み事例、そこから得たことなど)(400文字以内)*経理コース
    • 学業以外の課外活動において、困難だったこと、またその困難にどのようなアプローチで挑み、どのように克服したか、そしてその経験から得たことを具体的に記載してください。(2)も学業について記載する場合は(1)とは別の内容を記載してください。(400文字以内)*経理コース

    志望動機に関すること

    • 今後も産業・経済・社会等、取り巻く環境の変容を想像して、あなたがキヤノンで成し遂げたい夢(実現したいこと)について具体的に記載してください。(400文字以内)
    • あなたは、大学時代に得た知識や経験をキヤノン(経理部門)でどのように活かしたいと思いますか?(300文字以内)*経理コース

    技術系

    自己PRに関すること

    • あなたの強みを教えてください。また、それが発揮されたエピソードを教えてください。貴方の取った行動が判るようにお書きください。(400文字以内)
    • 現在の研究テーマの概要を教えてください。(300文字以内)
    • あなたが現在取り組んでいる研究テーマにおいて、最も関連性が深い『技術キーワード』を3つ教えてください。
    • 研究における現在の課題を教えてください。(200文字以内)
    • その課題をどのように解決しようとしているのか、教えてください。(200文字以内)
    • 研究で成果を出すために、最も大切にしていることを教えてください。(50文字以内)

    志望動機に関すること

    • 将来、あなたが技術者として実現したいことを、なぜキヤノンを志望するかを踏まえて教えてください。(500文字以内)
  4. 面接

    エントリーシートに沿った質問が行われます。

    事務系では学業やその他力を入れたことの深掘りが、技術系では研究内容の深掘りがなされます。

    自己PRに関すること

    • 自己紹介してください
    • 自己PRしてください
    • 大学・学部を選んだ理由は何ですか
    • 学業、ゼミについて教えてください(研究内容となぜそのゼミを選んだか、ゼミでの役割、卒業論文のテーマとそれを選んだ理由)
    • 用意したスライドで自己紹介、研究内容、将来の夢を10分(1次面接)、5分(最終面接)で紹介(研究室を選んだ理由、テーマを選んだ理由、独自性、研究で工夫した点や苦労した点は何か、それをどうやって乗り越えたか、何人で研究をしているか、今後の展望はどうか、研究内容をキヤノンでどのように活かせるか)
    • 学業で力を入れて取り組んだことを話してください
    • 学業の成績について教えてください
    • 学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れた理由、役割、困難だったこと、解決方法、解決できなかった問題と原因)
    • ものづくりの経験はありますか
    • チームで取り組むさいに大切にしていることは何ですか
    • リーダーシップをとった経験はありますか
    • 最も困難だった経験はありますか
    • 挫折体験はありますか
    • 周りの人と協力して取り組んだエピソードを教えてください
    • 英語力はどれくらいですか
    • 使えるプログラミング言語は何ですか
    • 苦手な人とどのように接しますか
    • 周りの人からどのような人と言われますか
    • 強みと弱みのエピソードを話してください、その強みをキャノンでどうやって活かしますか
    • ストレスの対処法を教えてください
    • 趣味は何ですか
    • 最近の気になっている技術(製品・サービス)のニュースはありますか

    志望動機に関すること

    • 就活の軸は何ですか
    • なぜ精密機器メーカーを志望しますか
    • なぜキヤノンを志望しますか
    • キヤノンの印象を教えてください(同業他社との比較)
    • 希望する職種、仕事と理由は何ですか
    • 希望の職種・仕事に就けなかったときはどうしますか
    • キャリアプランはどのように考えていますか
    • 強みをキヤノンでどう活かせますか
    • 取り扱いたい製品とその理由は何ですか
    • 海外に興味があるか、あればその理由は何ですか
    • 全国転勤は可能ですか
    • 勤務地はどこでも大丈夫ですか
    • キヤノンの製品で普段使っているものはありますか
    • キャノン製品以外で興味を持っている製品はありますか
    • インターンシップの感想を教えてください
    • 他社の応募状況とキヤノンの志望順位を教えてください
  5. 採用人数

    20年度入社実績 630名

    21年度入社実績 230名

    22年度入社実績 215名

    23年度入社実績 前年並み

    24年度入社実績 前年並み

  6. 24年新卒入社大学別就職者数

    国公立大:

    東京大5、京都大3、北海道大1、東北大4、名古屋大5、大阪大6、九州大3、東京工業大16、筑波大8、千葉大14、電通大3、都立大2、横浜国大7、横浜市大1、金沢大1、大阪公立大2、神戸大3、広島大2、熊本大1、他

    私立大:

    早稲田大15、慶応大10、上智大4、明治大7、青山学院大1、立教大1、中央大5、法政大1、学習院大1、東京都市大4、日本大2、東洋大2、東海大2、東京理科大20、芝浦工業大7、東京電機大3、工学院大1、千葉工大5、神奈川大1、名城大1、同志社大4、立命館大2、関西大5、関西学院大1、近畿大1、他

    以上は大学院修了者を含みます。

    ※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照

  7. 学歴フィルター

    キヤノンは難関国公立大、私立大を中心に採用しています。

    採用の特徴としては、メーカーらしく理工系学部及び理工系大学の学生を多く採用していることです。

面接攻略の考え方【就活】

就活の面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。

よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。

以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■創造力と行動力を自分の中で探してアピールする

    キヤノンは基本的に、創造力と行動力を求めていると考えられます。

    上記の求める人材にあるように、キヤノンは「置かれている立場・役割・状況をよく認識して、自ら進んで積極的に、新しいものを創造し、困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける」人を求めています。

    ここで、「新しいものを創造し」は、創造力を表しています。

    また、「置かれている立場・役割・状況をよく認識して」「自ら進んで積極的に」「困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける」は、行動力を表しているのではないでしょうか。

    なお、ここでの創造力とは芸術的才能という意味ではありません。

    既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決法を考えることです。

    課題解決力と言葉を言い換えるとわかりやすいかもしれません。

    キヤノンは、商業印刷、ネットワークカメラ、メディカル、産業機器という4つの新規事業を核としたBtoBビジネス中心の事業ポートフォリオに入れ替え、新たなる成長をめざす「戦略的大転換」を推進しています。

    戦略的大転換の第二段階として、2021年にスタートした中長期経営計画において、プリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つの産業別グループに組織を再編成し、グループ内で技術交流を深め、将来技術の開発や生産技術の強化を行うことで事業の拡大を図っています。コアコンピタンス技術をベースに新事業創出にも注力しています。

    このような「戦略的大転換」を推進するなかで、創造力と行動力のある人を求めているのではないでしょうか。

    面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で創造力と行動力をアピールしましょう。

    すなわち、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができること。実現のために粘り強く取り組み、周囲に働きかける人というアピールです。

    力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。

    最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったこと、困難を解決するために創意工夫をして、どのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことや反省したことを語ってください。

    但し、キヤノンは採用するすべての人に創造力と行動力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。

    ■技術系応募者は研究内容を語る

    キヤノンは技術系の会社であることを理解しましょう。

    技術系応募者は、上記キヤノンの「戦略的大転換」を技術面で推進することを期待されています。

    ですから、それらに十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。

    研究テーマについては、事前に用意したスライドにより、5分~10分以内で紹介することを求められます。

    具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。

    課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。

    キヤノンの技術的な仕事で直接使える研究をしていなくても応募を希望する学生もいると思います。

    その場合は論理的思考力など、潜在的な能力面を面接でアピールしてください。

    ■世界中どこででも働く覚悟を伝える

    キヤノンは海外売上高比率が78%とグローバルに事業を展開しています。(2023年12月期)

    約950人の海外駐在員が世界中の国や地域で働いています。どのような職種でも、海外出張や海外駐在する可能性があります。(2021年7月)

    面接では、事務系、技術系応募者に限らず、海外勤務について可能かどうかの質問があります。

    世界中のどこででも働く覚悟を伝えてください。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■就活の軸は何か明確に伝える

    就活の軸とは「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。

    自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。

    キヤノンや、その他の応募する会社を選んだ基準について共通するものを探し出してください。

    その基準(こだわり)を面接官が納得できるように説明できることが大切です。

    ■なぜキヤノンを選ぶのか明確に伝える

    キヤノンの企業理念・キヤノンスピリット、事業内容、中長期経営計画などから感じたことをまとめてください。

    そのなかで、自分が共感できることがキヤノンを選んだ志望動機になります。

    また、キヤノンと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    キヤノンは精密機器メーカーですが、広い意味で電気機器メーカーでもあります。

    よって、キヤノンを志望する人は、精密機器や電気機器メーカーに興味がある人であり、キヤノンと並行してソニーや日立製作所、パナソニック、富士通、三菱電機などの各社に応募する人が多いことと思います。

    たとえキヤノンが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜキヤノンなのかをしっかり答えられなくてはなりません。

    また、キヤノン製品を知るために家電販売店でキヤノン製品と他社の製品の違いを訊くこともためになります。

    ■キヤノンで希望する職種と、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える

    キヤノンで希望する職種と仕事は何か、なぜその職種・仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。

    あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。

    また希望する仕事で実現したいことまで答えられるように準備してください。

    希望する仕事で注目している製品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。

    ■キヤノンの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする

    志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。

    他社の応募状況を聞かれたら、キヤノンと同じ精密機器、電気機器メーカーならば、精密機器とか電気機器業界志望と答えてください。

    他社名を教えてほしいと聞かれたら、キヤノンと同等あるいはそれ以上の大手企業に応募中ならそれを答えてください。

    精密機器、電気機器業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。

    この場合まったくの異業種であるので、なぜその業種に応募したのか答えられるようにしてください。

以上、キヤノンの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】

キヤノンは約80年前にカメラメーカーとしてスタートしました。

現在に至るまで、技術力、マーケティング力、ものづくり力、マネジメント力を育んで、世界中の人々に映像文化(Imaging)を通じて驚きと感動(Amazing)を提供する会社としてその名を広めています。

このようなキヤノンは精密機器メーカーから広い意味で電気機器メーカーの範疇に入ります。

面接を攻略するためにはまず精密機器業界を取り巻く環境を理解することと、精密機器業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくと役に立ちます。

ブログ記事「【2025年】精密機器業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、キヤノンとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

キヤノンの会社概要、企業理念・キヤノンスピリット、中長期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもキヤノンのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるキヤノンの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。

キヤノンの面接攻略のまとめ【就活】

キヤノンに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

キヤノンが採用したい人材は「置かれている立場・役割・状況をよく認識して、自ら進んで積極的に、新しいものを創造し、困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける」人です。

面接では、エントリーシートに沿った質問が行われます。

事務系では学業やその他力を入れたことの深掘りが、技術系では研究内容の深掘りがなされます。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 創造力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 技術系応募者は研究内容を語る
  • 世界中どこででも働く覚悟を伝える

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 就活の軸は何か明確に伝える
  • なぜキヤノンを選ぶのか明確に伝える
  • キヤノンで希望する職種と、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える
  • キヤノンの志望度と他社の応募状況を答えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは精密機器業界を取り巻く環境を理解することと同時に、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、キヤノンとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

キヤノンの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。

キヤノンの中途採用情報について【転職】

続いてキヤノンの転職面接について解説していきます。

はじめにキヤノンのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。

  1. 募集職種

    キヤノンは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。

    社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。

    具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思います。

    現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、キヤノンのホームページにあるキャリア採用情報をご覧ください。

    ちなみに2024年10月時点では、89件の求人があります。

    また、職種を絞らずキヤノンに興味がある、希望する職種が現在募集されていない、どの職種が自分にマッチするか聞いてみたい場合は「キャリア登録」を活用してみてください。

  2. 選考フロー

    WEBエントリー→書類選考・適性検査→面接(2~3回)→内定→入社

    書類選考期間は3週間程度かかることがあります。

    面接結果は1~2週間程度で連絡があります。

    内定~入社の期間は2カ月以内(遅くとも3カ月以内)となります。

  3. 面接

    転職の面接では求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がキヤノンで貢献できるか、を探ります。

    自己PRに関すること

    • 今まで仕事をしたことで誇れる成果はどのようなものですか
    • 大学時代の研究はどのようなものですか
    • 働くうえで何をモチベーションにしていましたか
    • 体力に自信がありますか

    志望動機に関すること

    • なぜキヤノンを志望しますか
    • キヤノンの経営戦略についてどのように考えますか
    • あなたの強みをこの会社でどう貢献できますか
    • 給料の高い会社があれば転職しますか

    退職理由に関すること

    • なぜ現職(前職)を退職しますか

面接攻略の考え方【転職】

転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。

それらについて的確に答えるための準備をしてください。

以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■創造力と行動力を自分の中で探してアピールする

    キヤノンは基本的に、創造力と行動力を求めていると考えられます。

    上記の求める人材にあるように、キヤノンは「置かれている立場・役割・状況をよく認識して、自ら進んで積極的に、新しいものを創造し、困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける」人を求めています。

    ここで、「新しいものを創造し」は、創造力を表しています。

    また、「置かれている立場・役割・状況をよく認識して」「自ら進んで積極的に」「困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける」は、行動力を表しているのではないでしょうか。

    なお、ここでの創造力とは芸術的才能という意味ではありません。

    既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決法を考える力のことです。言い換えると課題解決力ということです。

    キヤノンは、商業印刷、ネットワークカメラ、メディカル、産業機器という4つの新規事業を核としたBtoBビジネス中心の事業ポートフォリオに入れ替え、新たなる成長をめざす「戦略的大転換」を推進しています。

    戦略的大転換の第二段階として、2021年にスタートした中長期経営計画において、プリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つの産業別グループに組織を再編成し、グループ内で技術交流を深め、将来技術の開発や生産技術の強化を行うことで事業の拡大を図っています。コアコンピタンス技術をベースに新事業創出にも注力しています。

    このような「戦略的大転換」を推進するなかで、創造力と行動力のある人を求めているのではないでしょうか。

    転職の面接では、現職(前職)において、WEBエントリーに記入した応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。

    その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。

    さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。

    キヤノンで活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。

    もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。

    ■技術系応募者は技術力を語る

    キヤノンは技術系の会社であることを理解しましょう。

    技術系応募者は、上記キヤノンの「戦略的大転換」を技術面で推進することを期待されています。

    技術系応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。

    そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。

    技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。

    職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。

    成果を出すためのノウハウが、キヤノンでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜキヤノンを選ぶのか明確に伝える

    キヤノンの企業理念・キヤノンスピリット、事業内容、中長期経営計画などから感じたことをまとめてください。

    そのなかで、自分が共感できることがキヤノンを選んだ志望動機になります。

    また、キヤノンと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    キヤノンは精密機器メーカーですが、広い意味で電気機器メーカーでもあります

    よって、キヤノンを志望する人は、精密機器や電気機器メーカーに興味がある人であり、キヤノンと並行してソニーや日立製作所、パナソニック、富士通、三菱電機などの各社に応募する人が多いことと思います。

    応募者は、競合他社と比較し、なぜキヤノンなのかをしっかり答えられなくてはなりません。

    ■なぜその職種を選んだか、そこで何をしてどのような貢献ができるかを明確に伝える

    事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこで何をしてどのような貢献ができるのかをしっかりと説明する必要があります。

    中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがキヤノンで活かせるからではないでしょうか?

    それについて、職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。

    応募職種の分野で注目しているキヤノンの製品や技術について、なぜその製品や技術に注目しているかも話せるようにしておくとよいでしょう。

  3. 転職面接時に退職理由を語るヒント

    ■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

    「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。

    間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。

    例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。

以上、キヤノンの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。

特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】

キヤノンは約80年前にカメラメーカーとしてスタートしました。

その後、カメラの進化とともに磁気ヘッド、事務機、プリンター、ディスプレイ、プロジェクター、ネットワークカメラ、医療機器など時代の変化に合わせた商品を開発しました。

このようにキヤノンは、精密機器メーカーから広い意味で電気機器メーカーの範疇に入りますが、精密機器が原点です。

したがって、面接を攻略するためには、まず精密機器業界を取り巻く環境を理解することと、精密機器業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくことが大切です。

ブログ記事「【2025年】精密機器業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、キヤノンとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

キヤノンの会社概要、企業理念・キヤノンスピリット、中長期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にもキヤノンのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるキヤノンの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。

キヤノンの面接攻略のまとめ【転職】

キヤノンに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

キヤノンが中途採用したい人材は「置かれている立場・役割・状況をよく認識して、自ら進んで積極的に、新しいものを創造し、困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける」人です。

転職の面接では求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がキヤノンで貢献できるか、を探ります。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 創造力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 技術系応募者は技術力を語る

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜキヤノンを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその職種を選んだか、そこで何をしてどのような貢献ができるかを明確に伝える

面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは精密機器業界を取り巻く環境を理解します。

同時に、精密機器業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、キヤノンとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

キヤノンの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。

キヤノンを志望するときに知っておきたい社風

キヤノンの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。

  • 特に研究開発部門は自由で自分の裁量が大きいため、目的意識があり、やる気のある人にとっては良い職場環境です。
  • 設計部門では開発イベントが終了するとメンバーとの打ち上げが行われ、関係する他の分野の社員と交流ができます。
  • 一方で、他部門の部屋には入室できないため、自分の事業部以外の人の仕事を知る機会はあまりありません。
  • 給料、賞与、福利厚生など人事の諸制度がしっかりできており、長く働くには良い環境です。
  • 真面目で誠実な社員が多く、同じ職場の社員間の風通しは良好です。
  • トップダウンで仕事が下りてきます。上下関係を重んじています。
  • 企業理念を遵守し、技術志向の強い会社です。企業価値を高める意識は強く、ルールを守ることが徹底されています。

面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。

キヤノンの会社概要

ここからはキヤノンの会社概要を説明します。

  • キヤノンは1933年に開設した精機光学研究所からスタートしました。

    その後カメラから事務機、複合機分野へ進出し、精密機器メーカーとして売上NO.1を誇っています。

    現在は精密機器メーカーから広い意味で電気機器メーカーとしての性格も強くなっています。

    世界中の人々に映像文化(Imaging)を通じて、驚きと感動(Amazing)を提供する会社として存在感を示しています。

  • 社名であるキヤノンのロゴである「Canon」の語源は英語の「正典」「規範」「標準」という意味です。

    これは正確・精緻が求められる精密機器としての商標にふさわしく、先進の技術とサービス活動において世界の標準となり、また業界の規範として活動していくという企業精神が込められています。

    また、キヤノンの「ヤ」の字が大きいことに注目しましょう。

    この理由は全体の見た目の字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからです。

    小文字の「ャ」にするとできる上の空白を避けたいという意味があります。

  • キヤノンは、商業印刷、ネットワークカメラ、メディカル、産業機器という4つの新規事業を核としたBtoBビジネス中心の事業ポートフォリオに入れ替え、新たなる成長をめざす「戦略的大転換」を推進中です。

    戦略的大転換の第二段階として、2021年からプリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つの産業別事業グループにグループ会社を含めて組織を再編成し、ライフサイエンス事業や材料事業など、さらに新たな事業を創出しています。

  • 2023年12月期の決算数字は次の通りです。

    資本金は、1,747億62百万円です。

    連結従業員数は、169,151人です。

    連結子会社は、336社になります。

    売上高は、連結で4兆1,810億円です。

    営業利益は、連結で3,754億円です。

    純利益は、2,645億円です。

    ビジネスユニット別売上割合は、プリンティング56%、イメージング21%、メディカル13%、インダストリアル8%、その他5%です。

    *ビジネスユニット別売上高は、ユニット間取引にかかる売上があるため、総計100%となっていません。

    地域別売上割合は、国内22%、米州31%、欧州27%、アジアオセアニア20%です。

面接では、「キヤノンのロゴの語源を知っていますか」といった質問がなされるかも知れませんので、覚えておくと良いと思います。

キヤノンの企業理念・キヤノンスピリット

キヤノンの企業理念、キヤノンスピリットは次の通りとなっています。

共生

キヤノンの企業理念は、『共生』です。私たちは、この理念のもと、文化、習慣、言語、民族などの違いを問わず、すべての人類が末永く共に生き、共に働き、幸せに暮らしていける社会をめざします。

しかし、経済、資源、環境など... 現在、地球上には共生を阻むさまざまな問題があります。キヤノンは、共生に根ざした企業活動を通じて、これらを解消するため、積極的に取り組んでいきます。

真のグローバル企業には、顧客、地域社会に対してはもちろん、国や地域、地球や自然に対してもよい関係をつくり、社会的な責任を全うすることが求められます。

キヤノンは、「世界の繁栄と人類の幸福のために貢献していくこと」をめざし、共生の実現に向けて努力を続けます。

ビジョンを達成するための企業精神

キヤノンの企業DNA

歴史を刻み、発展できた背景には、脈々と受け継がれるキヤノンの企業DNA「人間尊重」「技術優先」「進取の気性」があります。

ベンチャー企業として始まった進取の気性と、技術による差別化をめざす姿勢は、深く浸透し、つねにキヤノンは社会に新しい提案をしてきました。

それを支えてきたのが実力主義や健康第一主義などの人間尊重の姿勢です。

今後100年、200年と発展し続けるために、キヤノンはこの企業DNAを次の世代にしっかりと継承していきます。

三自の精神

キヤノンの行動指針の原点。それが、創業時から受け継がれる「自発・自治・自覚」の「三自の精神」です。

企業DNAを伝承しながら、真のグローバルカンパニーをめざすキヤノンにとって、いまも最も重要な指針となっています。

「自発」

何事にも自ら進んで積極的に行う。

「自治」

自分自身を管理する。

「自覚」

自分が置かれている立場・役割・状況をよく認識する。

面接では企業理念である共生や、三自の精神について質問されることもあるかもしれませんので、内容を理解しておきましょう。

キヤノンの中長期経営計画

キヤノンは中長期経営計画である「グローバル優良企業グループ構想Phase Ⅵ」(2021~2025)を策定し、推進中ですが、その概要について紹介します。

  1. 基本方針は、「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」です。
  2. 産業別グループへの全社的組織再編による事業競争力の強化

    以下のように製品別事業部制を産業別グループへ再編成する

    • プリンティンググループは、「商業印刷事業を拡大するとともに産業印刷事業を確立」「電子写真・インクジェットの強みを生かして製品系列を拡充し、DX対応を強化」する
    • イメージンググループは、「光学技術とネットワーク技術を強みにスマートモビリティ事業を確立」「ネットワークカメラは社会インフラを見据え領域を拡大し、カメラはNo.1を堅持」する
    • メディカルグループは、「主力製品の原価低減と欧米や新興国への拡販により事業を拡大」「検査試薬など検査装置周辺領域へ本格参入」する
    • インダストリアルグループは、「有機ELディスプレイ製造装置を強化」「競争力の高い新製品により半導体・フラットパネルディスプレイ製造装置のシェア拡大」を図る
    • フロンティア事業は、「キヤノンが培ってきた技術を活用して新たな事業を創出」「ライフサイエンス、材料、ソリューションなどの事業化を加速」する
  3. 本社機能の徹底強化によるグループ生産性の向上

    産業別グループの成長戦略を支えるために本社機能を強化する

    強化策として、「キャッシュフロー経営の徹底」「より競争原理の働く人事体制の構築」「グループ一丸となった原価低減活動の推進」「事業貢献のためのイノベーションへの注力」を実施する

面接で志望動機を語る際、中長期経営計画である「グローバル優良企業グループ構想Phase Ⅵ」を理解しておくことは大切です。

参考リンク集

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