【24卒/23年転職】面接官が教える「三菱ケミカル」の面接対策

日本最大の大手総合化学メーカーであり、三菱ケミカルホールディングスの子会社である三菱ケミカルに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない就職や転職の面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
三菱ケミカルに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、三菱ケミカルの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ化学業界を選ぶのか、について的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜ三菱ケミカルなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にも三菱ケミカルの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、三菱ケミカルの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、三菱ケミカルの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
三菱ケミカルの求める人材
三菱ケミカルはどのような人材を求めているのでしょうか?
三菱ケミカルの新卒採用情報には、以下のような「未来をつくる人材像」が載っています。
- スキルとして、「すべての基礎となる論理的コミュニケーション力」「課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力」「夢を現実にするための、人を巻き込む力」
- スタンスとして、「人に、社会に、誠実であること」「広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神」「インスパイアを生み出す多様性受容」
- マインドとして、「KAITEKIを一緒に実現したい」「働くことそのものが、社会貢献であってほしい」「仕事の成果を、生きた証として地球に残したい」
「未来をつくる人材像」から、求める人材は、次のような人と考えます。
- 論理的コミュニケーション力のある人
- 課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力のある人
- 夢を現実にするための、人を巻き込む力のある人
- 人に、社会に、誠実である人
- 広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神のある人
- インスパイアを生み出す多様性受容を持つ人
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
三菱ケミカルの新卒採用情報について【就活】
はじめに三菱ケミカルの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
募集職種は、技術系職種と事務系職種です。
- 選考フロー
WEBエントリー→エントリーシート・適正検査→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(23年卒)
事務系職種
自己PRに関すること
- 当社を志望する理由を教えてください。(200字以内)
- 大学時代に最も力を入れて取り組んだことを教えてください。また、「その際の目標」「それに伴う課題」「どのように解決したか」「目標は達成できたかどうか」「その経験から気づいた点」を含めてください。(400字以内)
- 前問で答えた取り組みが仮にうまくいかなかった場合、または想定外の問題が発生した場合、あなたはどう対応しますか。(200字以内)
志望動機に関すること
- 営業職を希望される方はご回答ください>ご自身を営業職の社員だと仮定したさい、あなたはご自身の成果を重視しますか、それともチーム全体の成果を重視しますか。その理由を教えてください。※どちらか一つを選んでください。両方を選ぶ回答はご遠慮ください。 ※どちらかが正解になるわけではございません。ご自身の見解を教えてください。 ※具体的な事例をあげられる場合、前問と重複する内容でも問題ございません。(300字以内)
技術系職種
自己PRに関すること
- 現在、あなたが行っている研究テーマ名を教えてください。(100字以内)
- 現在行っている研究概要を簡潔に記述してください。その際、従来技術(研究室の保有技術)とご自身の研究テーマ部分を明確に区別して記述してください。※研究テーマが決まっていない方は、研究を学生時代最も力をいれたことに置き換えて、以下の設問に回答してください(500文字以内)
- 上記の研究に取り組むうえで、見出した課題とその解決手段、そこに至る背景(発想)について記述してください。*例えば、どのような実験中(解析中)に、どのような事象に気付いて(誰のアドバイスで)、何を考えた、など具体例を挙げて分かりやすく記述してください。(500字以内)
- 上記で記述した解決手段と従来の手段の差異と利点について記述してください。(200字以内)
- これまでの経験から得たスキルセットを記載してください。(500字以内)
- 5つのバリュー(突きつめる安心、たゆまない挑戦、とらわれない心、連鎖する個、分かちあう誇り)の中からあなたが大切だと思うものを一つ選んでください。
- 上記で選択したワードを体現するような学生時代に課外活動で挑戦したことを通じて、自己PRしてください。(500字以内)
- その他PR等されたいことがあったら自由に記述ください。(500文字以内)
志望動機に関すること
- 当社を志望する理由を教えてください。(200字以内)
- 応募職種を選択してください。上記で選択した希望する「選考コース(職種)」を希望する理由を教えてください。(150字以内)
- 面接
面接では、エントリーシートに沿って質問されます。事務系ではガクチカ、技術系では研究内容の深掘りがあります。
事務系職種
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 専攻を選んだ理由は何ですか
- 学生時代に頑張ったことは何ですか(きっかけ、苦労したことと、その対応方法、自分の役割、結果、学んだこと)
- 自分で働きかけて組織を変えた経験はありますか
- 視野を広めるために取り組んだことはありますか
- 自分の長所と短所を教えてください
- 強みが活かされたケースがありますか
- アルバイトで身についたことはありますか
- 周りの人からどのような人と言われますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ化学業界を志望しますか
- なぜ三菱ケミカルを志望しますか
- 入社したらやりたい職種、仕事は何ですか(その理由と活かせるもの)
- キャリアプランを教えてください
- どのような製品に携わりたいですか
- 全国転勤があるが大丈夫ですか
- 海外で働くことはできますか
- 工場に配属になるかも知れないが大丈夫ですか
- KAITEKIのどこに魅力を感じますか
- 他社の応募状況と三菱ケミカルの志望度を教えてください
技術系職種
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 研究内容を説明してください(スライド利用で10分)(研究の背景、目的、苦労した点、うまくいった点、周りとの関わり方、社会で使えるもの)
- クラブ活動は何かやっていましたか
- チームを引っ張った経験はありますか、人からの信頼を実感できたエピソードを話してください。
- 強みは何ですか
- 英語力はどれくらいですか
- 周りの人からどのような人と言われますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ化学業界を志望しますか
- 三菱ケミカルを知ったきっかけを教えてください
- なぜ三菱ケミカルを志望しますか
- 入社したら希望分野と関わりたい製品は何ですか
- 基礎研究と商品開発とどちらがいいですか
- 志望職種と事業所、そこでやりたい仕事は何ですか
- 5年後、10年後のキャリアプランを教えてください
- 転勤は大丈夫ですか
- 他社の応募状況と三菱ケミカルの志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 207名(事務系38名 技術系169名)
20年度入社実績 223名(男性189名 女性34名)
21年度入社実績 217名(男性175名 女性42名)
- 22年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大6、京都大6、北海道大8、東北大4、名古屋大1、大阪大11、九州大5、東京工業大6、一橋大2、筑波大3、東京外大1、横浜国大3、大阪市大1、大阪府大1、神戸大3、岡山大3、広島大1、熊本大2、他
私立大:
早稲田大7、慶応大5、上智大1、明治大1、青山学院大1、法政大1、日本大1、東京理科大1、同志社大3、龍谷大2、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2022年9月4日号)参照
- 学歴フィルター
三菱ケミカルは理工系について、国公立大学、難関私立大学中心の採用となっています。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
三菱ケミカルは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように三菱ケミカルは、「課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力のある」「夢を現実にするための、人を巻き込む力のある」「広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神のある」人を求めています。
この中で、「課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力のある」ことは、課題解決力を表しています。
また、「夢を現実にするための、人を巻き込む力のある」「広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神のある」ことは、行動力を表しています。
三菱ケミカルグループは、経営方針「Forging the future 未来を拓く」において、グループの成長力を引き出し、卓越したオペレーションを実現するための明確な戦略を定めています。
これらを、推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見して、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができる。実現のために粘り強く取り組むことができる。というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことや困難を解決するために創意工夫して、どのように粘り強く行動したか、などを語ってください。
但し三菱ケミカルは、採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
三菱ケミカルは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。新卒採用者の80%は理系です。
技術系応募者は、研究開発、プロセス開発(生産技術)、プロセスエンジニア(製造技術)、プラントエンジニア(設備技術)、ユーティリティー、知的財産(特許)などの分野で活躍することになります。
技術系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。
具体的には、研究にあたっての背景や目的、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果、世の中で活かせるものを説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
■人に誠実であることを説明する
三菱ケミカルは、「人に、社会に、誠実である」人を求めています。
何事に対しても、素直で、正直である人には、いざという時、「この人のため」と多くの仲間がサポートしてくれるはずとうたっています。
面接では、最も力を入れたことを伝えるとき、あるいは、研究内容を説明するなかで、一緒に取り組んだ仲間に対して、誠実に接したことがわかるエピソードを入れると良いでしょう。
■多様性を受入れて、世界中どこででも働く覚悟を伝える
三菱ケミカルは、「インスパイアを生み出す多様性受容を持つ」人も求めています。
三菱ケミカルグループの連結従業員は約4万人であり、国籍も年令、宗教も異なる様々なバックボーンを持っています。
なので、そのちがいを素直に受け入れて、新しいアイデアや発想、プロジェクトを推進する力に変えていく柔軟さが求められています。
面接では、質問があれば、多様性を受入れて、世界中どこででも働く覚悟を伝えてください。
■論理的コミュニケーション力は、面接での受け答えで証明する
三菱ケミカルは「論理的コミュニケーション力のある」人も求めています。
論理的コミュニケーション力は、面接での受け答えで証明しましょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ化学業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ化学業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
化学業界とは何か、業界を取り巻く環境についての基本は、ブログ記事「【2023年】化学業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
化学メーカーについて業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
三菱ケミカルのグループ企業理念、グループ経営方針、事業内容などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが三菱ケミカルを選んだ志望動機になります。
また、三菱ケミカルと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
三菱ケミカルを志望する学生は化学メーカーに興味がある人であり、三菱ケミカルと並行して住友化学や旭化成、東レなどと、かけもち応募する学生が多いようです。
たとえ三菱ケミカルが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜ三菱ケミカルなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■三菱ケミカルで希望する職種・配属部門と理由、そこでどのような仕事をやりたいか、なぜやりたいかを明確に伝える
面接では、希望する職種・配属部門とその理由、及びそこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
やりたい仕事で注目している製品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■他社の応募状況と三菱ケミカルの志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、化学業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、三菱ケミカルと同レベルの企業に応募中ならそれを答えてください。
化学業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、三菱ケミカルの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
三菱ケミカルは、化学業界最大手の大手総合化学メーカーです。
このような三菱ケミカルの面接を攻略するためには、まず化学業界を取り巻く環境を理解することと、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2023年】化学業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社概要、グループ企業理念、グループ経営方針など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも三菱ケミカルのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で三菱ケミカルの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
三菱ケミカルの面接攻略のまとめ【就活】
三菱ケミカルに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
三菱ケミカルが求める人材は、「論理的コミュニケーション力のある」「課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力のある」「夢を現実にするための、人を巻き込む力のある」「人に、社会に、誠実である」「広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神のある」「インスパイアを生み出す多様性受容を持つ」人です。
面接では、エントリーシートに沿って質問されます。事務系ではガクチカ、技術系では研究内容の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 人に誠実であることを説明する
- 多様性を受入れて、世界中どこででも働く覚悟を伝える
- 論理的コミュニケーション力は、面接での受け答えで証明する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ化学業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
- 三菱ケミカルで希望する職種・配属部門と理由、そこでどのような仕事をやりたいか、なぜやりたいかを明確に伝える
- 他社の応募状況と三菱ケミカルの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解すると同時に、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
三菱ケミカルの中途採用情報について【転職】
続いて三菱ケミカルの転職の面接について解説していきます。
はじめに三菱ケミカルのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
三菱ケミカルは、転職の希望者を対象とした総合職の中途採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。
現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、三菱ケミカルのホームページにあるキャリア採用情報をご覧ください。
ちなみに、2022年10月現在、研究開発、生産技術、製造技術、設備技術、環境安全、コーポレート、営業・事業企画管理の求人があります。
また、事業ごとに事業所採用も実施しています。
- 選考フロー
WEBエントリー(選考登録用紙・職務経歴書添付)→書類選考→筆記試験→面接(2回)→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者が三菱ケミカルで活躍できるか、を探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 長所と短所は何ですか
志望動機に関すること
- なぜ三菱ケミカルを志望しますか
- 応募職種を志望する理由を教えてください
- 三菱ケミカルの製品についての印象を教えてください
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由を教えてください
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
三菱ケミカルは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように三菱ケミカルは、「課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力のある」「夢を現実にするための、人を巻き込む力のある」「広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神のある」人を求めています。
この中で、「課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力のある」ことは、課題解決力を表しています。
また、「夢を現実にするための、人を巻き込む力のある」「広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神」ことは、行動力を表しています。
三菱ケミカルグループは、経営方針「Forging the future 未来を拓く」において、グループの成長力を引き出し、卓越したオペレーションを実現するための明確な戦略を定めています。
これらを、推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、課題解決のために自らが立てた対策と、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
最後に、三菱ケミカルで活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。
■技術系応募者は技術力を語る
まず、三菱ケミカルは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。中途採用も技術系職種の募集が中心です。
技術系応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、三菱ケミカルでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
三菱ケミカルのグループ企業理念、グループ経営方針、事業内容などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが三菱ケミカルを選んだ志望動機になります。
また、三菱ケミカルと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
三菱ケミカルを志望する応募者は、他の化学メーカーの中途採用募集に興味がある人も多いと思われます。
そのような競合他社と比較して、なぜ三菱ケミカルなのかをしっかり答えられなくてはいけません。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
転職の希望者は、なぜキャリア採用の職種に応募したのか、そこでどのような仕事をやりたいかとその理由をしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが三菱ケミカルで活かせることだと思います。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルが活かせて、貢献できることを伝えてください。
応募職種の分野で注目している三菱ケミカルの製品や技術などと、なぜ注目しているかその理由も話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、労働条件が悪いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、三菱ケミカルの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解することと、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。(化学メーカーに勤務の人はご存知のことと思いますが)
続いて、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社概要、グループ企業理念、グループ経営方針など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも三菱ケミカルのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で三菱ケミカルのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
三菱ケミカルの面接攻略のまとめ【転職】
三菱ケミカルに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
三菱ケミカルが求める人材は、「論理的コミュニケーション力のある」「課題解決だけでなく、自ら課題を設定する力のある」「夢を現実にするための、人を巻き込む力のある」「人に、社会に、誠実である」「広く深い、知的好奇心とチャレンジ精神のある」「インスパイアを生み出す多様性受容を持つ」人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者が三菱ケミカルで活躍できるか、を探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解すると同時に、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
三菱ケミカルを志望するときに知っておきたい社風
三菱ケミカルの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 福利厚生は充実しています。寮は完備しており、寮費も安いです。結婚後の住宅費用も約8割の補助が出ます。財形貯蓄も住宅財形、個人年金も含めて、利子率が優遇されています。持ち株制度もあります。
- 部門によっては仕事がやりきれず、時間外労働が多いです。20時を過ぎても殆どの方が残っています。
- トップダウンの社風です。メーカーですが、事務系も活躍する人が多いです。
- 厚労省の「くるみんマーク」取得など、女性の働く環境が充実しています。時短勤務をしている女性社員も多く、職場理解も高いです。
- 有給休暇、リフレッシュ休暇(1日/年、5年に1度は3日/年の休暇を、年次有給休暇とは別に取得出来る)を無理なく取得できます。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
三菱ケミカルの会社概要
ここからは三菱ケミカルの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 三菱ケミカルは、日本の化学業界において売上高一位の総合化学メーカーです。田辺三菱製薬、生命科学インスティテュート、日本酸素ホールディングスなどと持株会社である三菱ケミカルグループ株式会社(2022年三菱ケミカルホールディングスから商号変更)の傘下にあります。
- 三菱ケミカルは、2017年三菱化学と三菱樹脂、三菱レイヨンの三菱系化学メーカー3社が統合して発足しました。
三菱化学は、1994年三菱化成と三菱油化が統合し発足した会社です。三菱化成は1934年設立された日本タール工業が前身です。
三菱樹脂は、2008年三菱樹脂と他3社1事業が統合し発足しました。旧三菱樹脂は1946年設立の長浜ゴム工業が前身です。
三菱レイヨンは、1933年設立された新興人絹が前身です。
- 三菱ケミカルはカーボンケミカル、炭素、MMA(メタクリル酸メチル)といった素材から高機能ポリマー、高機能化学品、情電・ディスプレイ、高機能フィルム、高機能成形材料、環境・生活ソリューション、新エネルギー材料などの機能商品といった、各種産業の川上から川下まで社会課題の解決に向けた多種多様な製品を提供しています。
- 三菱ケミカルグループのコーポレートメッセージは、「KAITEKI Value for Tomorrow」です。コーポレートアイデンティティは、「THE KAITEKI COMPANY」です。
- 三菱ケミカルグループの2022年3月の経営数字は次の通りです。
資本金は三菱ケミカルは、532億2,900万円、三菱ケミカルグループは500億円です。
連結従業員数は、69,784人です。
連結売上収益は、3兆9,769億円です。
連結営業利益は、3,032億円です。
連結当期利益は、2,094億円です。
面接では、「コーポレートメッセージを知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
三菱ケミカルグループの企業理念
三菱ケミカルグループの企業理念・ビジョン・価値基準について、紹介します。
KAITEKI
人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと
企業理念
人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくことをめざし、Sustainability、Health、Comfortを価値基準として、グローバルにイノベーション力を結集し、ソリューションを提供していきます。
ビジョン
KAITEKI実現
価値基準
Sustainability
企業としての持続可能性と地球環境の持続可能性を共存させながら地球の心地よさに貢献する。
Health
人々の医療ニーズに応え、疾病治療、未病ケアや健康維持、健やかな営みに貢献する。
Comfort
生活の質の向上と価値観・ライフスタイルの多様化への対応を通じて、より安全・安心で快適な生活と心地よい社会の構築に貢献する。
企業理念は、面接で質問されることもあるかも知れませんので理解しておきましょう。
三菱ケミカルグループの経営方針
三菱ケミカルグループは、中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」及び新経営方針「Forging the future 未来を拓く」を策定し、推進中です。ここではその概要について紹介します。
- 中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」
- 2050年にめざすべき社会は、「最適化された循環型社会」、企業像は、「社会課題に対する継続的なソリューションの提供」です。
- 「2050年にめざすべき社会」を実現するため「2030年KAITEKI Vision 30」を改革の通過点と位置付けて推進します。
- 2030年の三菱ケミカルグループがめざす姿は、「持続可能な未来に向けて社会課題の解決をグローバルに主導するソリューションプロバイダー」です。
- 新経営方針「Forging the future 未来を拓く」
- 経営戦略における最重要ポイントは、①市場の成長性、競争力、サステナビリティにフォーカスしたポートフォリオ、②分離・再編し、独立化を進める事業、③グループ全体におけるコスト構造改革、④戦略遂行のためのスリムな組織、⑤戦略的なキャピタル・アロケーション
- 市場の魅力度、グループの強み、カーボンニュートラルの評価基準に基づき、エレクトロニクス及びヘルスケア&ライフサイエンスを最重要戦略市場と位置づけ
エレクトロニクスは、コア技術を用いて、ターゲット領域において更なる成長を目指す
ヘルスケア&ライフサイエンスは、食品分野におけるターゲット領域においてイノベーションを牽引。ヘルスケアでは新型コロナウイルスワクチン等開発後期段階プロジェクトの価値実現を図る
強みを有する強固な機能性素材事業群である、ケミカル、ポリマー、フィルム、モールディングマテリアルの各領域において、更なる競争力強化を図る
強みを有する産業ガスで、成長機会の獲得、コスト削減、収益性向上への戦略的イニシアティブを推進する
2050年までに着実にカーボンニュートラルを実現する
面接では、志望動機を伝えるときにグループ経営方針を理解していることが大切です。