【22卒/21年転職】面接官が教える「三菱ケミカル」の面接対策

日本最大の大手総合化学メーカーであり、三菱ケミカルホールディングスの子会社である三菱ケミカルに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない就職や転職の面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
三菱ケミカルに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、三菱ケミカルの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ化学業界を選ぶのか、について的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜ三菱ケミカルなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にも三菱ケミカルの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、三菱ケミカルの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、三菱ケミカルの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
三菱ケミカルの求める人材
三菱ケミカルはどのような人材を求めているのでしょうか?
三菱ケミカルの新卒採用情報には、求める人材像が載っています。
求める人材像
「仕事にも人にも地球にも誠実に向き合える人」
多様な価値観を理解し
世界を舞台に活躍するために、国内の現状だけにとらわれることなく、グローバルな視点を持つ。国や文化の違い、個々人の考え方を理解し、尊重し合う。
自ら課題を見つけ
激しい環境変化の中で、既存の概念にとらわれず「こうしてみたい」、「こうありたい」というやわらかな発想を持つ。社会のニーズを的確に捉え、本質的な課題を自ら見出す。
周囲を巻き込みながら
決して1人では完遂できない課題だからこそ、周囲の協力を得るために、積極的にコミュニケーションを図る。そして、異なるアイデアを持つ人、異なる立場の人にも働きかけ、同じ目標に向かってチームワークを発揮する。
挑戦し続ける人
転んでもただでは起きないしぶとさをもって、妥協せずしっかりと考えながら成果を生み出す。誇りと使命感を持ち、次のステージに向かって新たな挑戦を続ける。
以上をまとめると、求める人材は次のような人です。
- 多様な価値観を理解し、自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら、挑戦し続ける人
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
三菱ケミカルの新卒採用情報について【就活】
はじめに三菱ケミカルの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
募集職種は、技術系総合職と事務系総合職です。
- 選考フロー
WEBエントリー→エントリーシート・適正検査→面接(複数回)→内々定
提出書類は、エントリーシート、履歴書、成績証明書、卒業見込み証明書、研究概要(技術系のみ)です。
書類選考があります。
- エントリーシート(21年卒)
事務系総合職
自己PRに関すること
- 大学生活において、新しい事・変化をもたらした最大の挑戦について教えてください。
①挑戦内容(100文字以内)
②①を行うに至った背景、必要と感じた理由(300文字以内)
③具体的なアクションとそれによってどんな結果をもたらしたか(250文字以内)
- SDGsの17の目標のうち、最も共感する項目と、その為に当社で実現したいことについて教えてください。
①最も共感する項目
②①の為に当社で成し遂げたいこと(300文字以内)
志望動機に関すること
- 当社を志望する理由を教えてください。(200文字以下)
- 現時点で興味のある「部門」を選択してください。
技術系総合職
自己PRに関すること
- 現在行っている研究概要を簡潔に記述してください。その際、従来技術(研究室の保有技術)とご自身の研究テーマ部分を明確に区別して記述してください。(600字以内)
- 上記の研究に取り組む上で見出した課題とご自身が考えて行った解決手段、そこに至る背景(発想)について記述してください。例えば、どのような実験中(解析中)に、どのような事象に気付いて(誰のアドバイスで)、何を考えた、など具体例を挙げて分かりやすく記述してください。(600字以内)
- 研究活動を通して習得した学識・技術領域を得意な順に、分野-項目の形式で3つまで挙げて下さい。(最低1つは必須)あてはまるものがない場合、「その他」を選択下さい。
- 取扱いに習熟している実験機器、計測・評価機器、ソフトを記載してください。(A、B各100文字以内)A:取り扱いに習熟しているもの B:習熟していないが取り扱った経験があるもの
- 学生時代に課外活動で挑戦したことを通じて、あなたを自由に自己PRしてください。(600文字以下)
志望動機に関すること
- 当社を志望する理由を教えてください。(200文字以下)
- 現時点で希望する「職種」を選択してください。
- 上記職種を希望する理由を教えてください。(150文字以下)
- 大学生活において、新しい事・変化をもたらした最大の挑戦について教えてください。
- 面接
面接では、エントリーシートに沿って質問されます。事務系ではガクチカ、技術系では研究内容の深掘りがあります。
事務系総合職
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 学業では主にどのようなことを学びましたか
- 学生時代に頑張ったことは何ですか、その理由、困難の対応方法、自分の役割について
- 自分で働きかけて組織を変えた経験はありますか
- 視野を広めるために取り組んだことはありますか
- 自分の長所と短所を教えてください
- 強みが活かされたケースがありますか
- アルバイトで身についたことはありますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ化学業界を志望しますか
- なぜ三菱ケミカルを志望しますか
- 入社したらやりたい職種は何ですか、その理由は
- どのような製品に携わりたいですか
- 全国転勤があるが大丈夫ですか
- 海外で働くことはできますか
- 他社の応募状況と三菱ケミカルの志望度を教えてください
技術系総合職
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 研究内容を説明してください(スライド利用で5分)研究の背景、目的、苦労した点など深掘り
- クラブ活動は何かやっていましたか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ化学業界を志望しますか
- 三菱ケミカルを知ったきっかけを教えてください
- なぜ三菱ケミカルを志望しますか
- 入社したら希望分野と関わりたい製品は何ですか
- 志望職種とそこでやりたい仕事は何ですか
- 入社後のキャリアプランを教えてください
- 他社の応募状況を教えてください
- 採用人数
19年度入社 207名(事務系38名、技術系169名)
20年度入社 230名
21年度採用計画 前年並み
- 20年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大6、京都大11、北海道大8、東北大5、名古屋大2、大阪大4、九州大9、東京工業大19、一橋大3、筑波大1、千葉大2、東京外大1、都立大1、横浜国大3、大阪市大2、神戸大9、岡山大5、広島大2、熊本大4、他
私立大:
早稲田大9、慶応大9、上智大3、明治大1、青山学院大1、法政大1、成蹊大1、東京都市大2、日本大3、東京理科大10、東京電機大1、金沢工業大1、同志社大4、立命館大3、関西大2、関西学院大1、龍谷大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照
- 学歴フィルター
三菱ケミカルは理工系について、国公立大学、難関私立大学中心の採用となっています。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
三菱ケミカルは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように三菱ケミカルは、「多様な価値観を理解し、自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら、挑戦し続ける人」を求めています。
この中で、「自ら課題を見つける」ことは、課題解決力を表しています。
また、「周囲を巻き込みながら、挑戦し続ける」ことは、行動力を表しています。
三菱ケミカルは、ビジョンである「KAITEKI実現」のため、化学を基盤とした、機能商品、素材、ヘルスケア分野で、人・社会・地球が直面する諸課題をグループの総合力で解決することで、世界が持続的に発展することに貢献し、自らも持続的に成長することを目指しています。
「KAITEKI実現」を推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見して、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができる。実現のために粘り強く取り組むことができる。というアピールです。
力を入れたことは勉強、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことや困難を解決するために自分なりの方法を見つけてどのように粘り強く行動したか、などを語ってください。
但し三菱ケミカルは、採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■理系応募者は研究内容を語る
三菱ケミカルは基本的に理系の会社であることを理解しましょう。新卒採用者の80%は理系です。
理系応募者は、研究開発、生産技術・製造、設備技術などの分野で活躍することになります。
理系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
理系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。
具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
求める人材像にあるように、三菱ケミカルは、「多様な価値観を理解し:世界を舞台に活躍するために、国内の現状だけにとらわれることなく、グローバルな視点を持つ。国や文化の違い、個々人の考え方を理解し、尊重し合う。」人も求めています。
三菱ケミカルは、連結従業員の3割が海外で働き、海外に234社のグループ会社があります。
世界4極に、各地域内の事業成長・収益向上を支援するリー ジョナルヘッドクオーター(RHQ)を設置しています。各地域の事業活動やマーケティング、研究開発推進を現地でサポートし、人材育成と事業基盤の強化を図っています。
2020年度には海外売上高を50%まで引き上げる計画を持っています。
面接では、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ化学業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ化学業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
化学業界とは何か、業界を取り巻く環境についての基本は、ブログ記事「【2021年】化学業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
化学メーカーについて業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
三菱ケミカルを志望する学生は化学メーカーに興味がある人であり、三菱ケミカルと並行して住友化学や旭化成、東レなどと、かけもち応募する学生が多いようです。
たとえ三菱ケミカルが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜ三菱ケミカルなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
そのためには、三菱ケミカルと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。
三菱ケミカルの事業内容や企業理念などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが志望動機となります。
■三菱ケミカルでなぜその職種を志望するのか、配属希望部門と、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
面接では、志望する職種、配属希望部門と、そこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
希望する仕事で注目している製品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■他社の応募状況と三菱ケミカルの志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、化学業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、三菱ケミカルと同レベルの企業に応募中ならそれを答えてください。
化学業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、三菱ケミカルの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
三菱ケミカルは、化学業界最大手の大手総合化学メーカーです。
このような三菱ケミカルの面接を攻略するためには、まず化学業界を取り巻く環境を理解することと、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】化学業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社概要、企業理念、KAITEKI経営など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも三菱ケミカルのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で三菱ケミカルの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
三菱ケミカルの面接攻略のまとめ【就活】
三菱ケミカルに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
三菱ケミカルが求める人材は、「多様な価値観を理解し、自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら、挑戦し続ける人」です。
面接では、エントリーシートに沿って質問されます。事務系ではガクチカ、技術系では研究内容の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 理系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ化学業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
- 三菱ケミカルでなぜその職種を志望するのか、配属希望部門と、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 他社の応募状況と三菱ケミカルの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解すると同時に、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
三菱ケミカルの中途採用情報について【転職】
続いて三菱ケミカルの転職の面接について解説していきます。
はじめに三菱ケミカルのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
三菱ケミカルは、転職の希望者を対象とした中途採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。
現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、三菱ケミカルのホームページにあるキャリア採用情報をご覧ください。
ちなみに、2020年10月現在、研究開発、生産技術、製造技術、設備技術、環境安全、知的財産、コーポレート、品質管理・品質保証の求人があります。
また、事業ごとに事業所採用も実施しています。
- 選考フロー
WEBエントリー(職務経歴書・履歴書添付)→書類選考→筆記試験→面接(2回)→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者が三菱ケミカルで活躍できるか、を探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 長所と短所は何ですか
志望動機に関すること
- なぜ三菱ケミカルを志望しますか
- 応募職種を志望する理由を教えてください
- 三菱ケミカルの製品についての印象を教えてください
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由を教えてください
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
三菱ケミカルは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように三菱ケミカルは、「多様な価値観を理解し、自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら、挑戦し続ける人」を求めています。
この中で、「自ら課題を見つける」ことは、課題解決力を表しています。
また、「周囲を巻き込みながら、挑戦し続ける」ことは、行動力を表しています。
三菱ケミカルは、ビジョンである「KAITEKI実現」のため、化学を基盤とした、機能商品、素材、ヘルスケア分野で、人・社会・地球が直面する諸課題をグループの総合力で解決することで、世界が持続的に発展することに貢献し、自らも持続的に成長することを目指しています。
「KAITEKI実現」を推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のために自らが立てた対策と関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに、職務を実行したときに困難だったこと、困難を乗り越えて自分が身につけた知識や、スキル、反省点なども語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。
■技術系応募者は技術力を語る
まず、三菱ケミカルは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。中途採用も技術系職種の募集が中心です。
技術系応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、三菱ケミカルでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
三菱ケミカルを志望する応募者は、他の化学メーカーの中途採用募集に興味がある人も多いと思われます。
そのような競合他社と比較して、なぜ三菱ケミカルなのかをしっかり答えられなくてはいけません。
三菱ケミカルと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
さらに、三菱ケミカルの事業や企業理念などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが三菱ケミカルを選んだ志望動機となります。自分らしい志望動機をまとめましょう。
■なぜその職種を選んだか、そこで何をしたいかを明確に伝える
転職の希望者は、なぜキャリア採用の職種に応募したのか、そこでどのような仕事をやりたいかをしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが三菱ケミカルで活かせることだと思います。
なので、現職(前職)で身に付けた三菱ケミカルで使える能力やスキルなどを説明し、採用されたらやりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、労働条件が悪いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、三菱ケミカルの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解することと、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。(化学メーカーに勤務の人はご存知のことと思いますが)
続いて、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社概要、企業理念、KAITEKI経営など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも三菱ケミカルのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で三菱ケミカルのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
三菱ケミカルの面接攻略のまとめ【転職】
三菱ケミカルに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
三菱ケミカルが求める人材は、「多様な価値観を理解し、自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら、挑戦し続ける人」です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者が三菱ケミカルで活躍できるか、を探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ三菱ケミカルを選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこで何をしたいかを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解すると同時に、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、三菱ケミカルとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三菱ケミカルの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
三菱ケミカルを志望するときに知っておきたい社風
三菱ケミカルの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 福利厚生は充実しています。寮は完備しており、寮費も安いです。結婚後の住宅費用も約8割の補助が出ます。財形貯蓄も住宅財形、個人年金も含めて、利子率が優遇されています。持ち株制度もあります。
- 部門によっては仕事がやりきれず、時間外労働が多いです。20時を過ぎても殆どの方が残っています。
- トップダウンの社風です。メーカーですが、事務系も活躍する人が多いです。
- 厚労省の「くるみんマーク」取得など、女性の働く環境が充実しています。時短勤務をしている女性社員も多く、職場理解も高いです。
- 有給休暇、リフレッシュ休暇(1日/年、5年に1度は3日/年の休暇を、年次有給休暇とは別に取得出来る)を無理なく取得できます。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
三菱ケミカルの会社概要
ここからは三菱ケミカルの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 三菱ケミカルは、日本の化学業界において売上高一位の総合化学メーカーです。田辺三菱製薬、生命科学インスティテュート、日本酸素ホールディングスなどと持株会社である三菱ケミカルホールディングスの傘下にあります。
- 三菱ケミカルは、2017年三菱化学と三菱樹脂、三菱レイヨンの三菱系化学メーカー3社が統合して発足しました。
三菱化学は、1994年三菱化成と三菱油化が統合し発足した会社です。三菱化成は1934年設立された日本タール工業が前身です。
三菱樹脂は、2008年三菱樹脂と他3社1事業が統合し発足しました。旧三菱樹脂は1946年設立の長浜ゴム工業が前身です。
三菱レイヨンは、1933年設立された新興人絹が前身です。
- 三菱ケミカルはカーボンケミカル、炭素、MMA(メタクリル酸メチル)といった素材から高機能ポリマー、高機能化学品、情電・ディスプレイ、高機能フィルム、高機能成形材料、環境・生活ソリューション、新エネルギー材料などの機能商品といった、各種産業の川上から川下まで多種多様な製品を提供しています。
- 三菱ケミカルの2020年3月の経営数字は次の通りです。
資本金は532億2,900万円です。
連結従業員数は、40,776人です。
連結売上収益は、2兆3,380億円です。
- 三菱ケミカルホールディングスの2020年3月期の決算数字は次の通りです。
連結売上高は、3兆5,805億円です。
連結営業利益は、1,442億円です。
連結当期利益は、865億円です。
三菱ケミカルの企業理念
三菱ケミカルの企業理念について、面接で質問されることもあるかも知れませんので理解しておきましょう。
企業理念
人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくことをめざし、Sustainability、Health、Comfortを価値基準として、グローバルにイノベーション力を結集し、ソリューションを提供していきます。
グループ・モットー
APTSIS私たちは、安全・環境・健康・快適を実現することにより、世界中から信頼される企業グループとなるよう、一人ひとりが使命を持って行動します。
三菱ケミカルホールディングスのKAITEKI経営
三菱ケミカルホールディングスのビジョンは、KAITEKI実現です。
- 「KAITEKI」とは、「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」を表し、環境・社会課題の解決のみならず、社会や地球の持続可能な発展に取り組むことを提案する三菱ケミカルホールディングスグループのコンセプトです。
その実現をビジョンに掲げ、化学を基盤とした、機能商品、素材、ヘルスケア分野で、グループ総合力による製品・技術・サービスの提供を通じた企業活動を推進しています。
- KAITEKI経営とは、資本の効率化重視の経営、イノベーション創出の経営に加えて、サステナビリティの向上の経営という3つの経営を、時間やタイミングを意識し、これらを一体的に実践し、企業価値を高めていく経営手法です。
- KAITEKIへのこだわりとして、例えば、原料多様化は、温暖化ガスなどの環境負荷の低減や化石資源の枯渇への対策となります。
そのため、合成技術・プロセス開発技術・プラント制御技術を駆使して主要化学品の原料多様化に取り組んでいます。
また、社会全体のエネルギー消費や環境負荷の低減を図るために、機能設計や分子設計を強みとしたグループの総合力で、高機能で多彩な素材・部材が主役となるソリューションを提供しています。
さらに、自然との共生を志向し、生物多様性をまもるために、科学的な根拠のもとで生物多様性保全に貢献している製品群を選定し、市場に投入しています。
面接では、「KAITEKIとは何か知っていますか」と質問されるかもしれません。また志望動機をつくりあげるときにも知っていると有効です。覚えておきましょう。