【2023年】化学業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識

化学業界を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。
この記事では、化学業界に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。
化学業界とはどのような業界なのか
化学業界とは基礎となる石油や天然ガスなどの原材料に対して、合成・分解・発酵といった様々な化学反応を加えて多様な製品をつくる製造業の業界のことです。
石油化学ならば、ナフサ(粗製ガソリン)をエチレン、プロビレンなどの基礎原料などに分解し、そこからポリエチレン、フェノールといった素材が作られます。この素材を加工することでプラスチックや合成繊維、塗料、化粧品、医薬品などの製品が生まれます。
収益は原料となる原油、ナフサの市況に影響されやすいのが特徴となっています。
また化学メーカーは、自動車や住宅、医療、電機、そして半導体などあらゆる業界との取引が行われ、取り扱う製品によって電子材料メーカー、誘導品メーカー、カーボン製品メーカー、そしてすべてを扱う総合化学メーカーなどに分類されます。
面接では、「化学業界の特徴は何ですか?」との質問がなされるかも知れません。
化学業界を取り巻く環境と課題
- 化学メーカーで常に課題となるのは、高付加価値製品の開発です。今後は次世代自動車向け材料の需要拡大が見込まれ、各社とも増産体制整備に取り組んでいます。
また注力・コア事業として、デジタル・電子材料や医療・ライフサイエンス関連事業を強化する動きが目立っています。
これまで日本企業は、技術力を生かした高付加価値商品を開発することで収益性を維持するほか、中国など新興国の拡大で各社とも売り上げを伸ばしています。
しかし輸出相手国である中国が、大規模な石油プラントを建造して自国の生産力を高めており、今後は価格競争も懸念されます。
大手各社とも汎用化学品事業では、安定的な収益を維持する程度の投資や、撤退も視野に入れた構造改革を打ち出しています。
このため、注力分野での買収や、汎用化学品事業の売却等再編が活発化する可能性があります。
- コロナ禍による影響からの経済回復に伴って、誘導品の需要が増加したことから、2021年のエチレン生産量は6,349千トン(前年比+6.8%)と新型コロナウイルス流行前の水準に概ね回復しました。
- 技術革新動向として、化学メーカーは環境負荷の小さい化学品の製造に向けて研究開発や投資を進めています。
三井化学は、バイオマスナフサを調達し、2022年1月以降バイオマスポリプロピレンやバイオマスフェノールなどの誘導品の提供を開始しました。
住友化学は2022年4月にごみ由来のエタノールやサトウキビ由来のバイオエタノールを原料としたエチレンの試験製造設備を新設しました。
- 化学メーカーは、更なる脱炭素化に向けて、温室効果ガスの高排出事業の縮小・撤退を含めた事業ポートフォリオの見直しや、環境負荷低減に貢献する事業の買収に取組む可能性があります。
三菱ケミカルは2021年12月に公表の新経営方針で、国内市場の限定された成長余地や脱炭素化の流れの中で、基礎化学品を再編・集約化する必要があるとして、石化・炭素事業を分離することを公表しました。
以上のような化学業界をとりまく環境について知っていると、グループディスカッションや面接での質問に役に立ちます。
例えば面接で「化学業界の課題について知っていますか?」といった質問がなされることがあります。
化学業界の仕事
事務系では通常のメーカーと同じような事業企画、営業、購買、法務などがあり、技術系では研究・開発、生産技術、設備管理、知的財産などがあります。
生産技術は生産プロセスの開発を行いますが、効率的かつ環境の負荷が少ない生産技術の開発が求められています。設備管理は稼働している設備の維持、保守、改良のほか新規設備の設計、建設を行います。
化学業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが志望動機を答えるときに重要です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
化学業界各社に応募する人は、業界をとりまく環境と課題を理解しておいて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。
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化学業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。