【22卒/21年転職】面接官が教える「大和ハウス」の面接対策

国内住宅メーカーのトップである大和ハウス工業(以下、大和ハウスと略して表記します。)に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
大和ハウスに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば大和ハウスの面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に行動力とチームワーク力をアピールすることが大切です。
技術系応募者は、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を、面接官にわかりやすく説明してください。
一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜ大和ハウスなのか答えられなくてはいけません。大和ハウスの企業研究も入念に行ってください。
また、就活生はどのような業務を希望し、そこで何をやりたいかも明確に伝えることも重要です。
中途採用の応募者は、希望する職種を選んだ理由とそこでやりたいことを伝えてください。
これら以外にも大和ハウスの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、大和ハウスの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、大和ハウスの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
大和ハウスの求める人材
大和ハウスはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
大和ハウスは次のような人材を求めていると考えられます。
- 大和ハウスの事業に共感できる人
- 苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性がある人
- 世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っている人
- 関係者と信頼しあい協力できる人
- 誠意をもってお客様に対応できる人
ホームページの「SPECIAL CROSS TALK」で、人事部長が語る求める人財像について抜粋してみました。
- 夢を持ち、当社の事業に共感できるか
- 苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性があるか
- 世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っているか
- 「個客思考」、つまり誠意をもってお客様に対応できるかどうか
また、大和ハウスグループの企業理念には次のような文章があります。
我々の企業は我々役職員全員の一糸乱れざる団結とたゆまざる努力によってのみ発展すること
我々は、相互に信頼し協力すると共に常に深き反省と責任を重んじ積極的相互批判を通じて生々発展への大道を邁往すること
これらをまとめると、上記のような求める人材が導き出されると考えます。
中途採用の応募者についても、上記のような人材かどうかが判断されると考えられます。
面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切ですから、覚えておくと良いでしょう。
大和ハウスの新卒採用情報について【就活】
はじめに大和ハウスの新卒採用情報について概要を以下に記します。
- 募集職種
大和ハウスは、総合職では、営業系、技術系(設計・施工部門)、技術系(設備・生産部門)別の募集を行っています。
それら以外に、事務職として事業所別の募集を行っています。
また、事業領域別に選考・採用を行っています。
- 選考フロー
エントリー→会社説明会→適性検査→面接選考→内々定
- エントリーシート(21年卒)
自己PRに関すること
- 得意な科目または、興味ある科目について教えてください。(300字以内)
- 自己PR/学業以外で力を注いだこと(クラブ・サークル・アルバイト等)について教えてください。(300字以内)
志望動機に関すること
- 当社を志望する動機を教えてください。(300字以内)
- 希望分野について、それを選んだ理由を教えてください。(300字以内)
- 面接
自己PRに関すること
- 自己紹介
- 学生時代に力を入れたこと
- 技術系は、大学で専攻学科を志望した理由
- 挫折経験について、それをどうやって乗り越えたか、そこから学んだことは何か?
- 長所と短所
志望動機に関すること
- 応募先を決める軸は何か
- なぜハウスメーカーを志望するか
- 大和ハウスを志望する理由
- 大和ハウスの事業内容についての質問
- 〇〇職を志望する理由は何か
- 希望する部門はどこか、その理由は何か
- 大和ハウスで何をやりたいか
- 営業は大変だが耐えられるか
- 全国転勤だが大丈夫か
- 希望勤務地
- 他社選考状況
面接は、複数回行われ、採用試験で最も重視する科目です。
面接での選考ポイントとして、困難なことがあってもそれにめげず、乗り越える力があるかどうかを見られると思います。
学生時代に熱意をもって取り組んだこと(特に理系は研究内容を中心に訊かれる)と、志望理由を、わかりやすく納得性があるように説明することです。
営業系では面接で、営業のデモンストレーションを行います。技術系では面接で、商品の魅力をお客様に説明するというロールプレイングを行います。
- 採用人数
19年入社 918名
- 総合職 営業系 478名
- 総合職 技術系 407名
- 事務職 33名
20年入社 849名
- 総合職 営業系 437名
- 総合職 技術系 380名
- 事務職 32名
- 20年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東北大1、名古屋大1、大阪大1、九州大2、東京工業大2、一橋大1、千葉大2、都立大2、横浜国大3、横浜市大1、大阪市大4、大阪府大3、神戸大1、岡山大2、熊本大8、他
私立大:
早稲田大16、慶応大7、上智大5、明治大13、青山学院大11、立教大6、中央大7、法政大15、学習院大1、成蹊大2、成城大3、武蔵大3、東京都市大6、明治学院大4、国学院大4、日本大40、東洋大9、駒沢大6、専修大7、東海大5、東京理科大7、芝浦工大14、東京電機大10、工学院大10、日本女子大3、大妻女子大2、共立女子大1、昭和女子大1、千葉工業大3、神奈川大7、金沢工業大5、愛知大1、愛知学院大2、愛知淑徳大1、中京大9、南山大1、名城大6、同志社大12、立命館大22、関西大23、関西学院大8、京都産業大5、龍谷大4、京都女子大1、同志社女子大1、追手門学院大2、大阪工業大12、近畿大44、摂南大6、甲南大10、武庫川女子大5、西南学院大2、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照
- 学歴フィルター
大和ハウスは大学採用実績から判断して、全国の大学から幅広く採用しています。よって志望する学生は十分な計画を立てて積極的に応募すれば良いと考えます。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■行動力とチームワークができる力を自分の中で探してアピールする
大和ハウスは特に行動力とチームワークができる力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、大和ハウスは、「苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性がある」「世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っている」「関係者と信頼しあい協力できる」人を求めています。
このなかで、「苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性がある」「世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っている」とは、行動力を表しています。
また、「関係者と信頼しあい協力できる」とは、チームワークを表しているのではないでしょうか。
大和ハウスは、住宅メーカーの性格上、営業部門の強い会社です。その意味では体育会系とも言えます。行動力(営業力)を発揮して実績を上げれば、学歴に関係なく昇進できると思います。
技術部門においても、目標達成に向け強い意志を持ってやり遂げることや、どんなことでも積極果敢にチャレンジするといった行動力は求められます。
また、最近は少し薄れたようですが、社内の和を大事にする会社です。社内旅行などイベントが良く開かれます。住宅、建築事業を主体とする会社ですから、一人で頑張るというより、営業から設計、施工までチームで仕事をする必要があるからだと思います。
また、創業者の精神を非常に大切にしており、お客様第一の精神を徹底的に叩き込まれます。
このような社風ですから、目標達成に向けて困難を乗り越え、やり遂げられること、何事にも積極果敢にチャレンジできること、さらに周囲や関係者を巻き込んで円滑にものごとを進められることを積極的にアピールしましょう。
面接では、学生時代において最も力を入れて取り組んだことと、なぜ取り組んだのかその理由を説明してください。
力を入れたことは勉強、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。
そのさい、目標達成に向けてどのような困難があり、それをどのように乗り越えて、どのような成果をあげたかも説明できるようにしてください。
さらに、学生時代にクラブやゼミなど自分が所属する組織で、自分が請け負った役割と、達成のための努力、組織の中での円満な人間関係に努力したことなどのエピソードを探し出して、語ってください。
但し、大和ハウスはすべての応募者にこのような能力を求めているわけではありません。自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接でその能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
技術系応募者は、その学科を専攻した理由、研究内容について、なぜそれを研究するのか、どのように取り組んだか、その結果どうなったか、反省点など自分の研究をしっかり理解して、面接官にわかるように簡単に説明できるようにしておきましょう。
後述する、大和ハウスの中期経営計画を読んでわかるように、やるべき課題が山積しています。面接では、自分の研究内容について説明するときに、それらに十分対応できる能力、スキルがあることを話せるようにしてください。
もちろん直接そのような研究、勉強をしていない人もいると思います。その場合は面接で潜在的な能力面をアピールすることです。
■人と誠実に対応できることを説明する
大和ハウスの求める人材には、「誠意をもってお客様に対応できる人」もうたっています。
住宅という一生に一度の高額な商品は購入する顧客とは、住宅購入からメンテナンスまで長期間のおつきあいが求められます。
おつきあいのためには顧客の立場になって考える「個客思考」が必要であり、顧客との信頼関係なくしては成り立ちません。
信頼関係は相手に対して誠実に対応することから生まれます。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、関係する人達に対して誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
■挫折経験を説明できるようにする
住宅営業は気力と体力が勝負です。精一杯頑張っても結果が出ないこともあります。
一方、過去に様々な挫折経験をして、そこから立ち上がった人は、あきらめない強い心を持っており、営業でも成功できる人と言えます。
挫折経験について、それをどうやって乗り越え、そこから学んだことを説明できるようにしてください。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
大和ハウスグループは世界20カ国に進出しています。人口減少等の影響により、将来の日本の新築住宅の市場規模は縮小していくと考えられます。したがって、これからも積極的に海外展開を図っていくでしょう。
面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■就職活動の軸を話せるようにする
就活において、応募先を決める上での考え方をまとめてください。
どのような基準で応募先を決めているかです。「住宅業界を中心に応募する」とか「自分の研究が活かせる仕事をする」とかいったものです。
そのうえで、なぜその軸なのか答えられるようにしてください。
■なぜ大和ハウスを選ぶのか明確に伝える
大和ハウスは、住宅業界のシェア、売上トップ企業であり、住宅事業以外にも、不動産、ホテルなど多角的に事業展開しており、これに魅力を感じて応募する人が多いと考えられます。
一方で、住宅業界は、大和ハウス以外にも積水ハウスや住友林業、旭化成ホームズなど知名度がある有力企業が何社もあり、住宅業界に興味がある学生は同じような業態の競合他社と並行して応募するでしょう。
仮に大和ハウスが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜ大和ハウスなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。そのためには、大和ハウスと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。
この場合、例えば、住宅展示場やマンションギャラリーなどを実際に訪問し、大和ハウスと他の住宅メーカーの商品を比較し、その違いを知っておくことも有効です。
一方、大和ハウスは、「大和ハウスの事業に共感できる人」も求めています。面接では入社への熱意が伝わるように話してください。
■どのような仕事をやりたいか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
大和ハウスの総合職は、営業系、技術系採用です。入社後にどのような仕事をするか決まっていません。
しかも事業は多岐に渡っており、よってどのような仕事をやりたいか、その理由とそこでやりたいことをしっかりと説明できなければなりません。
「希望する職種でどのような仕事をやりたいか」「なぜ希望するのか」「希望する職種で働くために自分はどのような能力、スキルを持っているか」について答えられるようにしてください。
■他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、住宅業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手ハウスメーカーに応募中ならそれを答えてください。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
以上、大和ハウスの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、まずは住宅業界を取り巻く環境を理解することと、住宅業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】住宅業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、大和ハウスとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
まずは、大和ハウスの従業員数や売り上げといった会社概要を知りましょう。
続いて大和ハウスの歴史や大和ハウスグループの哲学ともいえる理念体系、これからの大和ハウスの方向性を示す中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも大和ハウスのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われる大和ハウスの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
大和ハウスの面接攻略のまとめ【就活】
大和ハウスに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
大和ハウスが採用したい人材は次のような人材です。
- 大和ハウスの事業に共感できる人
- 苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性がある人
- 世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っている人
- 関係者と信頼しあい協力できる人
- 誠意をもってお客様に対応できる人
面接で選考するポイントは、「困難なことがあってもそれにめげず、乗り越える力があるかどうか」です。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 行動力とチームワークができる力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 人と誠実に対応できることを説明する
- 挫折経験を説明できるようにする
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就職活動の軸を話せるようにする
- なぜ大和ハウスを選ぶのか明確に伝える
- どのような職種をやりたいか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
- 他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは住宅業界を取り巻く環境を理解することと、住宅業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、大和ハウスとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
大和ハウスの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
大和ハウスの中途採用情報について【転職】
続いて大和ハウスの転職面接について解説していきます。
はじめに大和ハウスのキャリア(中途)採用情報について概要を以下に記します。
- 募集職種
大和ハウスは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
事務系、技術系とも社内に必要な能力、スキルを持つ人が少ない職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、大和ハウスのホームページにある「キャリア採用」情報をご覧ください。
ちなみに、2020年9月現在、次のような募集があります。
営業系職種として、マンションコンシェル、流通店舗営業(商業用施設)、建築営業(事業用施設)を募集しています。
技術系職種として、一般建築施工管理、一般建築設計、設備(設計・施工管理)、積算、安全管理、一般建築アフターサービス、住宅系アフターサービス、を募集しています。
もし、自分の能力、スキルが募集職種にフイットし、大和ハウスの社風に馴染めそうなら応募してみてはいかがでしょうか?
- 選考フロー
WEBエントリー→書類選考→一次面接→適性検査→二次面接→内定
- 転職面接
転職の面接は、2回行われ、採用試験で最も重視する科目です。
面接では、エントリー情報の深堀を中心に、求める人材像に基づき採否を判断されます。
自己PRに関すること
- 学生時代に頑張ったこと
- 大学の研究内容
- ストレス耐性はあるか
志望動機に関すること
- なぜ大和ハウスを志望するか
- 大和ハウスでどのような仕事をやってみたいか
- 入社後のキャリアビジョンは何か
- 営業は大変だが大丈夫か
- 大和ハウスの家を見たことがあるか
退職理由に関すること
- なぜ前職を辞めるのか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。よってそれらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■行動力とチームワークができる力を自分の中で探してアピールする
大和ハウスは特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、大和ハウスは、「苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性がある」「世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っている」「関係者と信頼しあい協力できる」人を求めています。
このなかで、「苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性がある」「世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っている」とは、行動力を表しています。
また、「関係者と信頼しあい協力できる」とは、チームワークを表しているのではないでしょうか。
大和ハウスは、ライバルの住宅メーカー各社との厳しい受注競争に勝っていかねばならず、そうした住宅メーカーの性格上、営業部門の発言力が強い会社です。営業職は、体育会系であり、行動(営業)力を発揮して実績を上げれば、学歴に関係なく昇進できるのではないでしょうか。
技術職においても目標達成に向け、強い意志を持ってやり遂げることや、なんでも積極果敢にチャレンジするといった行動力は求められます。
また大和ハウスは、社内の和を大事にする会社です。社内旅行などイベントが良く開かれます。住宅、建築事業を主体とする会社ですから、一人で頑張るというより、営業から設計、施工までチームを組んで仕事をする必要があるからだと考えます。
このような社風ですから、自分は行動力とチームワーク力があることを積極的にアピールしたいものです。
転職の面接では、現職(前職)において、「職務経歴」だけでは説明しきれない詳細な職務を説明してください。
その中で、自分が一番自信を持って成果をあげた職務を重点的に説明してください。
職務の遂行にあたっては、いかに粘り強く行動し、最終的にどのような成果をあげたかについて、習得知識やノウハウも含めて具体的に説明できるようにしてください。
一緒に取り組んだチームの人数や、チームで自分が果たした役割と、メンバーの意見を尊重しつつもいかに自らの考えをメンバーに理解させたかなどの経験を具体的に語ってください。
もし自分に行動力やチームワーク力が乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
ホームページにある大和ハウスの中期経営計画を読んでわかるように、やるべき研究・開発課題が山積しています。
技術系応募者は、募集職種の職務内容を理解して、面接では、それらに十分対応できる経験、能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
具体的には、職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
また成果を出すためのノウハウが、大和ハウスでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
- 転職面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ大和ハウスを選ぶのか明確に伝える
大和ハウスは、住宅業界のシェア、売上トップ企業であり、住宅事業以外にも、多角的に事業展開しており、このような会社に魅力を感じて応募する人が多いと思います。
まずは、ホームページにある「グループ理念体系」や「中期経営計画」などをじっくり読んでください。そのなかで、自分が共感できることが大和ハウスを選んだ志望動機につながります。自分らしい志望動機をまとめましょう。
面接官から大和ハウスやその住宅のイメージを問われることもあります。
大和ハウスと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
住宅展示場やマンションギャラリーなどを実際に訪問し、大和ハウスと競合他社の商品を比較して、その違いを知っておくことも有効です。
■どのような仕事をやりたいか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
応募職種を選んだ理由とそこで取り組みたい職務をしっかりと説明できなければなりません。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験、能力、スキルが大和ハウスで活かせることです。それには、職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に思ってもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、大和ハウスの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は2回行われ、自己PRと志望動機、退職理由に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
転職の面接を攻略するためには、まずは住宅業界を取り巻く環境を理解することと、住宅業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】住宅業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、大和ハウスとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
続いて大和ハウスの歴史や大和ハウスグループの哲学ともいえるグループ理念体系、これからの大和ハウスの方向性を示す中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも大和ハウスのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われる大和ハウスの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
大和ハウスの面接攻略のまとめ【転職】
大和ハウスに中途採用で入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
大和ハウスが採用したい人材は、「大和ハウスの事業に共感できる」「苦労をいとわず粘り強く仕事ができる積極性がある」「世の中やニーズの変化にしっかりついて行くスピード感を持っている」「関係者と信頼しあい協力できる」「誠意をもってお客様に対応できる」人です。
転職の面接では、エントリー情報の深堀を中心に、求める人材像に基づき採否を判断されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 行動力とチームワークができる力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ大和ハウスを選ぶのか明確に伝える
- どのような仕事をやりたいか、そこで何をやりたいかを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
転職の面接を攻略するためには、まずは住宅業界を取り巻く環境や、住宅業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことです。
また、大和ハウスとはどのような会社なのかを理解することも転職の面接準備には必須です。
大和ハウスの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
大和ハウスの会社概要
大和ハウスは住宅業界における売上、シェアトップの大手住宅メーカーです。
大和ハウスは1955年に創業しました。
1959年プレハブ住宅の原点「ミゼットハウス」を発売し、現在は、戸建住宅をコア事業とし、賃貸住宅、商業施設、事業施設、分譲マンションなど多岐にわたる事業を展開しています。
また大和ハウスグループの事業領域は、住まいづくり(住宅、マンション等)、ビジネスソリューション(流通店舗、商業施設、環境エネルギー等)、ライフクリエイション(ホテル、フィットネスクラブ、有料老人ホーム等)、海外事業(アメリカ、中国、アセアン等)となっています。
国内人口の減少に伴い、住宅数は世帯数より多くなっていることから、ストック(中古)住宅を有効活用する動きがあり、「安心R住宅」という国の制度も始まっています。大和ハウスもストック事業を強化し新ブランド「リブネス」を立ち上げています。
このような大和ハウスの2020年3月期の決算数字は以下の通りです。
資本金は1,616億9,920万1,496円です。
従業員は、16,904人です。(2020年4月1日現在)
売上は、1兆9,751億円です。
連結売上は、4兆3,802億円です。
連結営業利益は、3,811億円です。
連結経常利益は、3,676億円です。
連結当期純利益は、2,336億円です。
大和ハウスグループの事業セグメント別売上高は、戸建て住宅11%、賃貸住宅23%、マンション9%、住宅ストック3%、商業施設18%、事業施設26%、その他10%です。
面接では会社概要について、例えば「事業領域を知っている?」のような質問をされることがあります。面接前に概要をしっかり知ることが大切です。
大和ハウスの歴史を知る
大和ハウスは1955年、石橋信夫氏が創業し、木材に代わる住宅資材として鉄パイプを利用した「パイプハウス」の開発・販売からスタートしました。
パイプハウスは国鉄(現JR)、電電公社(現NTT)や官公庁に納入されましたが、これが構造鋼管建築へと発展していきます。
さらに、パイプハウスの技術を活かし、解体・再利用できる学校の移動教室の開発につながります。
石橋氏は、「住宅こそが日本の生活文化の象徴だ」と言い続け、1959年日本初のプレハブ住宅「ミゼットハウス」が誕生します。
その後プレハブ住宅の居住面積も徐々に拡大していき、現在の住宅事業へとつながっていきます。
1961年には、民間初の大規模住宅団地ネオポリスを開発しました。
1950年代から1970年代、日本が高度成長期にわくころ、石橋氏は物質的な豊かさではなく、心の豊かさを求めている時代が近づいているとリゾート開発に着手します。リゾート事業で地域社会を活性化させたいとの強い願いがあったのです。
石橋氏は事業を通して人を育て、社会を発展させていくことが企業経営の根本であると説き続け、81年の生涯を終えました。
石橋氏の志をついで、大和ハウスグループは社会に新しい価値を生み出す新規事業に挑戦しています。高齢社会を支える福祉ロボット、人手不足の農業を工業化する植物栽培ユニットなどです。
そして今、世界の至るところで社会が求める商品やサービスの提供に取り組んでいます。
大和ハウスグループの理念体系
ここでは、大和ハウスグループの理念体系を中心に紹介します。- シンボルマーク
グループのシンボルである「エンドレスハート」は、絶えることのないグループの行動と、無限に続く成長、発展性を表し、中心の正円はグループの原点であり、和を表します。
- 共に創る。共に生きる。
「共に創る。共に生きる。」は、大和ハウスグループの基本姿勢です。
・・・・事業を通じて社会と共にあること、商品やサービスを通じ、暮らす人と共にあること この「共創共生」の姿勢を持ち続け、誠実に社会と向き合うことが大切であると考えています。 - 理念体系
企業理念:グループの根幹を成す考え方であり、将来にわたって社員が共有すべきものです。
- 事業を通じて人を育てること
- 企業の前進は先づ従業員の生活環境の確立に直結すること
- 近代化設備と良心的にして誠意にもとづく労働の生んだ商品は社会全般に貢献すること
- 我々の企業は我々役職員全員の一糸乱れざる団結とたゆまざる努力によってのみ発展すること
- 我々は、相互に信頼し協力すると共に常に深き反省と責任を重んじ積極的相互批判を通じて生々発展への大道を邁往すること
経営ビジョン:グループの方針であり、各々の事業において実践するものです。
心をつなごう
私たちは「人・街・暮らしの共創グループ」として、お客様と共に新たな価値を創り、活かし高め、人が心豊かに生きる社会の実現を目指します。そして、お客様一人ひとりの絆を大切にし、生涯にわたり喜びを分かち合えるパートナーとなって、永遠の信頼を育みます。
社員憲章:社員の行動指針であり、日々の活動で意識するものです。
私たち、「人・街・暮らしの価値共創グループ」の社員として
- 品質、技術、情報力の向上に努め、環境に配慮した安全で確かな商品、安らぎとくつろぎの空間を提供します。
- 誠意をもってお客様と向き合い、感動と喜びを分かち合います。社会規範に基づく公明正大な行動により、社会的評価を高め、企業価値の向上に努めます。
- 感謝の気持ちを忘れず、公正であることに努め、取引先と共に成長・発展を図ります。
- 仕事を通じて自らの成長と幸せを追求します。「共創共生」を基本姿勢に、心豊かに生きる暮らしと社会の実現を目指します。
- 「アスフカケツノ」事業で、社会の課題を解決する
大和ハウスはこれからの時代も、さまざまな問題・課題に対して真剣に向き合い、“明日の社会に必要不可欠の”商品やサービスを開発していきます。
大和ハウスグループの将来に向けたキーワードは「アスフカケツノ」です。
- ア「安全・安心」:人々を災害から守る、確かな技術の建築を提供
- ス「スピード・ストック」:建物の長寿命化への対応
- フ「福祉」:これからの人生を愉しむために、高齢者の暮らしをサポート
- カ「環境」:風と太陽と水を活かし、サステナブルな社会へ
- ケ「健康」:毎日の暮らしをより健康で、豊かなものにするために
- ツ「通信」:建築技術のノウハウと、最先端情報通信技術の融合
- ノ「農業」:農業の工業化で、安全・安心な野菜を、安定的に供給
面接で志望動機を語るさいには、大和ハウスグループ理念体系を理解しておくことが大切です。
大和ハウスグループの中期経営計画
大和ハウスグループは、2019年度を初年度とする3ヶ年計画「大和ハウスグループ第6次中期経営計画」を策定しました。
以下その内容について概要を説明します。
- 外部環境認識
東京オリンピック後の国内経済の先行きは不透明感があるが、新たなニーズ拡大や海外市場の成長など、事業機会は少なくない。
- 業績目標
ガバナンス体制の再整備と同時に、事業領域の広さを活かして、持続的な成長を実現する。
2022年3月期(目標)売上45,500億円、営業利益4,050億円、当期純利益2,670億円
- セグメント別目標
戸建・賃貸住宅領域は再成長に向けた基盤整備、商業・事業施設領域は事業の拡大を図り、グループ全体として業績目標を達成する。
- 海外展開
海外事業の管理体制を強化し、継続的に事業投資を行うことで売上高4,000億円を目指す。
- ビジネス分野の戦略
商業施設や物流センター、大規模・複合案件を積極的に開発すると同時に、不動産投資リターンを確実に獲得する。
- ハウジング分野の戦略
住宅系事業の再成長のため、安定品質を確保する体制作りなどといったサプライチェーンを再整備し、都市部での展開を強化する。
- 顧客資産の付加価値向上
建物オーナーとのリレーションを強化し、リフォーム・リノベ―ション・買取再販等のLivness事業を積極的に展開し、既存建物の価値向上に努める。
- リブネスタウンプロジェクトの推進
過去に開発した郊外型住宅団地を今一度つくり直す「リブネスタウンプロジェクト」を推進し、高齢化による社会問題を解決する。
- 環境・社会に対する取り組み
環境改善への取り組みや働き方改革により、持続可能で生産性の高い社会の実現に貢献する。
- Daiwa Sakura Aidの取り組み
永く大切にされてきた「文化・歴史・伝統・景観」に象徴される「和の心」を、ステークホルダーと共に長期的視点で受け継ぎ貢献する。
- 投資計画
投資不動産開発などの成長のための投資や、技術基盤整備のための投資を行う。
- 資本政策
財務健全性を維持し、資本コストを上回るROEを達成して、株主価値向上を図る。
- ROEの設定目標 13%以上 (現在の株主資本コストは6.5%程度)
- 適正な財務レバレッジ D/Eレシオ0.5倍程度
- 株主還元 配当性向 30%以上
中期経営計画は大和ハウスグループの中期の方向性を示す重要な指針です。
面接で志望動機を語るときに自分の能力が役に立つことを伝えるためには必要な知識です。自分はこのような勉強をしているからこの仕事で役に立つとか、そのような説明ができます。