【22卒/21年転職】面接官が教える「コマツ」の面接対策

日本の建設機械メーカーでシェアNO.1あり、世界でも2位であるコマツに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない就職や転職の面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
(コマツの正式社名は株式会社小松製作所ですが、本記事では呼称の「コマツ」を使用します。)
コマツに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、コマツの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力を選んでアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ建設機械業界を選ぶのかについて、的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜコマツなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にもコマツの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、コマツの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、コマツの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
コマツの求める人材
コマツはどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページの採用情報サイトには、「コマツの採用選考に対する考え方」が明記されています。
コマツは社員一人ひとりが個々の能力を高め、仕事にやりがいを感じ、その能力を十分に発揮できるよう『創造と挑戦の場を提供する』ことを経営の基本方針の一つに据えています。・・・
・・・『社員』を採用するにあたっては、機会均等を保証するために上記5原則を遵守し、創造と挑戦を厭わない力強い意欲と、職務を遂行する上で必要な能力で評価します。
*上記5原則とは、採用5原則のことで、「年齢・性別・学歴は問わない」「生まれ育った国と地域は問わない」「宗教・信条は問わない」「障害の有無は問わない」「他社・他業界での職務経験をおおいに評価する」ことをいいます。
以上をまとめるとコマツの求める人材は次のような人と考えます。
- 創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある人
- 職務を遂行する上で必要な能力のある人
面接において自己PRをするとき、求める人材をあらかじめ知っておくことは大切です。覚えておきましょう。
コマツの新卒採用情報について【就活】
はじめにコマツの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集要項
コマツは、全社採用と事業所採用の2コースで採用を行っています。
- 全社採用は、グローバルな育成ローテーションにより、幅広い視野・考え方を身に付け、新しい付加価値を創造していく人材の募集で、全国各地に配属となります。
募集職種は、技術系と事務系で、技術系は学校推薦からの応募もあります。
技術系は、①全国配属選考と②部門別配属選考の2つがあります。
①全国配属選考は、入社後に配属職種・勤務地が決定します。配属職種は「研究・開発」、「生産技術」、「調達」、「サービスエンジニア」です。
②部門別配属選考は、採用時に配属職種や勤務地の希望を出すもので、各種コンポーネントの研究・開発や、次世代に向けた技術開発をより専門的に行える部門配属です。
事務系の配属職種については、入社後の配属面談を通して決定します。
また事務系採用には法務職の職種別採用もあり、こちらは応募時に選択します。
- 事業所採用は、経験・習熟により、特化した専門知識・技能を身に付け、事業所を円滑に運営していくコア人材の募集で、配属先は原則として採用事業所(工場)です。
募集職種は、技術系、事務系、その他です。
- 全社採用は、グローバルな育成ローテーションにより、幅広い視野・考え方を身に付け、新しい付加価値を創造していく人材の募集で、全国各地に配属となります。
- 採用フロー
プレエントリー→エントリーシート→WEBテスト→面接(複数回)→内定
- エントリーシート(21年卒)
自己PRに関すること
- 研究テーマ、ゼミ、科目を選んだ理由 (改行を入れず300文字以内で入力してください。)
- 卒業(修士)論文概要 (改行を入れず200文字以内で入力してください。)
- 学生時代に目標を持って取り組んだことを記入してください。(改行を入れず30文字以内で入力してください。)
- その目標に取り組んだ理由・目的を記入してください。(改行を入れず200文字以内で入力してください。)
- 目標達成の為に工夫・実践したことを記入してください。(改行を入れず400文字以内で入力してください。)
- 趣味・特技(改行を入れず70文字以内で入力してください。)
志望動機に関すること
- あなたの会社選びの基準・軸を教えてください。(改行を入れず300文字以内で入力してください。)
- 事務系職種詳細選択 「事務系職種」を選んだ場合、以下から3つまで職種を選択してください。
- 第一希望の職種を選択した理由を記入してください。(※技術系の方で部門別配属選考を選んだ方は当該部門を選択した理由を記入してください。改行を入れず150文字以内で入力してください。)
- 面接では、学生時代に力を入れたこと、技術系は研究内容について深掘りがなされます。
自己PRに関すること
- 自己紹介、PRしてください
- どのような中学、高校生活を過ごしましたか
- 勉強していることを話してください
- 学生時代に力を入れたことについて説明してください、理由と困難だったこと、困難をいかに克服したか、そこから学んだこと、社会人として活かせることは何ですか
- 研究内容について、なぜその研究を選んだか、どのような点を工夫して行ったのか、今後の展望について話してください
- 長所と短所を話してください
- 周りの人からどのような人と言われますか
- 趣味は何ですか
志望動機に関すること
- 就職活動の軸は何ですか
- なぜコマツを志望しますか
- 希望する職種と理由、そこで自分が活かせるものは何かを教えてください
- 入社してやりたいことと、そこで自分が活かせるものは何ですか
- 希望職種に就けなかったらどうしますか
- 海外勤務をしてみたいですか、語学力はありますか
- もしも取引先が不正をしていると気付いた時、あなたはどうしますか
- 他社の選考状況とコマツの志望度を教えてください
- 採用人数
全体(全社採用+事業所採用)
19年度入社 352名(事務系49名、技術系146名、他157名)
20年度入社 368名(事務系65名、技術系187名、他116名)
全社採用
19年度入社 169名(事務系36名、技術系133名)
20年度入社 188名(事務系40名、技術系148名)
事業所採用
19年度入社 183名(事務系23名、技術系28名、他132名)
20年度入社 175名(事務系22名、技術系37名、他116名)
全体の21年度採用計画 前年並み
- 20年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大2、京都大6、北海道大9、東北大9、名古屋大7、大阪大16、九州大2、東京工業大7、筑波大4、電通大1、横浜国大4、横浜市大1、大阪市大2、大阪府大2、神戸大5、岡山大2、広島大3、熊本大2、他
私立大:
早稲田大7、慶応大7、上智大2、明治大4、東京理科大6、芝浦工大1、東京電機大1、津田塾大2、千葉工大2、金沢工業大3、同志社大9、立命館大7、関西大3、関西学院大2、大阪工業大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照
- 学歴フィルター
コマツは技術系について、国公立大学、難関私立大学中心の採用となっています。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
コマツは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるようにコマツは、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある人」を求めています。
この中で、「創造を担う力強い意欲」は、課題解決力を表しています。また、「挑戦を厭わない力強い意欲」は、行動力を表しています。
コマツは、後述する中期経営計画で、成長戦略3本柱として、イノベーションによる価値創造、事業改革による成長戦略、成長のための構造改革に取り組んでいます。
中期経営計画やそれ以降のコマツの成長戦略を推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見して、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができる。実現のために粘り強く取り組むことができる。というアピールです。
力を入れたことは勉強、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことや困難を解決するために自分なりの方法を見つけてどのように粘り強く行動したか、そこから学んだこと、入社してから活かせることなどを語ってください。
但しコマツは、採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
求める人材には、「職務を遂行する上で必要な能力のある人」もうたわれています。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
コマツは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。全社採用の約8割は技術系です。
技術系応募者は、研究開発、生産技術、調達、サービスエンジニアなどの分野で活躍することになります。
技術系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
また、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。
具体的には、なぜその研究を選んだか、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、自分自身の工夫と今後の見通しを説明できるようにしてください。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
コマツの建設機械の海外売上比率は87%であり、海外に多数の生産・開発拠点を設けています。海外駐在員も450名おり、海外で働く可能性がおおいにあります。
面接では、海外勤務希望や、語学力などの質問がなされます。
世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■就活の軸は何か明確に伝える
就活の軸とは「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。
自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。
コマツや、その他の応募する会社を選んだ基準について共通するものを探し出してください。
その基準(こだわり)を面接官が納得できるように説明することが大切です。
■なぜ建設機械業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ建設機械業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
建設機械業界とは何か、建設機械業界を取り巻く環境や、建設機械業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2021年】建設機械業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
建設機械メーカーについて業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
コマツを志望する学生は建設機械や農業機械メーカーに興味がある人であり、コマツと並行してクボタや日立建機などと、かけもち応募する学生が多いようです。
それ以外にも重電の日立製作所や重工業の川崎重工業に興味のある人もいます。
たとえコマツが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜコマツなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
そのためには、コマツと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。
コマツの事業内容やコマツウェイなどから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分の共感できることが志望動機となります。
■コマツでなぜその職種を志望するのか、その職種でどのような仕事をやりたいか明確に伝える
面接では、志望する職種と、やりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
やりたい仕事で注目している製品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■他社の応募状況とコマツの志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、建設機械業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、大手の企業に応募中ならそれを答えてください。
建設機械業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、コマツの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
コマツは、日本の建設機械メーカーで売上高NO.1の建設機械メーカーです。
このようなコマツの面接を攻略するためには、まず建設機械業界を取り巻く環境を理解することと、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】建設機械業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社概要、経営の基本、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもコマツのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でコマツの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
コマツの面接攻略のまとめ【就活】
コマツに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
コマツが求める人材は、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある」、「職務を遂行する上で必要な能力のある」人です。
面接では、学生時代に力を入れたこと、技術系は研究内容について深掘りがなされます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就活の軸は何か明確に伝える
- なぜ建設機械業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
- コマツでなぜその職種を志望するのか、その職種でどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- ・他社の応募状況とコマツの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは建設機械業界を取り巻く環境を理解すると同時に、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
コマツの中途採用情報について【転職】
続いてコマツの転職の面接について解説していきます。
はじめにコマツの経験者(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
コマツは、転職の希望者を対象とした中途採用を行っています。
社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。
現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、コマツのホームページにある経験者採用情報をご覧ください。
ちなみに、2021年2月現在、募集は行われていませんが、必要の都度ホームページ上で公開されています。
- 採用フロー
履歴書、職務経歴書のメールまたは郵送送付→書類選考→一次選考→最終選考→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がコマツで貢献できるか、を探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
志望動機に関すること
- なぜコマツを志望しますか
- コマツでどのような貢献ができますか
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由を教えてください
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
コマツは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるようにコマツは、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある人」を求めています。
この中で、「創造を担う力強い意欲」は、課題解決力を表しています。また、「挑戦を厭わない力強い意欲」は、行動力を表しています。
コマツは、後述する中期経営計画で、成長戦略3本柱として、イノベーションによる価値創造、事業改革による成長戦略、成長のための構造改革に取り組んでいます。
中期経営計画やそれ以降のコマツの成長戦略を推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のために自らが立てた対策と関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに、職務を実行したときに困難だったこと、困難を乗り越えて自分が身につけた知識や、スキル、反省点なども語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。
■技術系応募者は技術力を語る
まず、コマツは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。中途採用も技術系職種の募集が中心です。
技術系応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、コマツでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
コマツを志望する応募者は、他の建設機械メーカーや農業機械、重電、重工業メーカーの中途採用募集に興味がある人も多いと思われます。
そのような競合他社と比較して、なぜコマツなのかをしっかり答えられなくてはいけません。
コマツと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
さらに、コマツの事業や「経営の基本」などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがコマツを選んだ志望動機となります。自分らしい志望動機をまとめましょう。
■なぜその職種を選んだか、そこで何をしたいかを明確に伝える
転職の希望者は、なぜ経験者採用の職種に応募したのか、そこでどのような仕事をやりたいかをしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが三菱ケミカルで活かせることだと思います。
なので、現職(前職)で身に付けたコマツで使える能力やスキルなどを説明し、採用されたらやりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、労働条件が悪いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、コマツの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
面接を攻略するためには、まず建設機械業界を取り巻く環境を理解することと、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。(建設機械メーカーに勤務の人はご存知のことと思いますが)
続いて、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社概要、経営の基本、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもコマツのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で三菱ケミカルのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
コマツの面接攻略のまとめ【転職】
コマツに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
コマツが求める人材は、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある」、「職務を遂行する上で必要な能力のある」人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がコマツに貢献できるか、を探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこで何をしたいかを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは建設機械業界を取り巻く環境を理解すると同時に、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
コマツを志望するときに知っておきたい社風
コマツの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 福利厚生制度が充実しています。毎年3万円程度の福利厚生ポイントポイントも付与され、旅行や保険料の支払い等、自由に使えます。
- 工場やその建屋は付加価値を産まないとの考えが会社全体にあり、なかなか建て替えしません。本社もコストセンターでしかないとの考えが徹底されていて古いです。
- 有休について、必ず年18~19日は確実に取ることになっています。年間休日も128日あるため休みは多いです。
フレックス出社は可能で、リモートワークについても、多くの部署で普及しています。ただし、個人の業務量は恒常的に多い状況です。
- 産休や育休など、各種制度が整っており、女性は働きやすく、また会社として、女性管理職を増やしたい意図があり、増えてきています。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
コマツの会社概要
ここからはコマツの会社概要を説明します。
- コマツは、日本の建設機械業界においてシェア1位のメーカーです。世界でもキャタピラー社に次いで2位です。
グローバル化に先進的な企業としても知られ、自動車メーカーより早い1950年代頃から海外への輸出や海外工場の展開を進めてきました。
- コマツは、石川県小松市で1921年に竹内鉱業から分離独立して、株式会社小松製作所として設立されました。
- コマツグループでは、建設・鉱山機械、ユーティリティ(小型機械)、林業機械、産業機械などの事業を行っています。
売上高の約9割を占める建設機械をはじめ、産業機械、物流関連事業などの各分野において「品質と信頼性」を追求し、環境・安全・ICTで他をリードする「ダントツ」の性能を誇る商品・サービス・ソリューションの提供を目指しています。
建設機械、鉱山機械等の生産拠点は日本12、海外73の85拠点を数えます。海外生産高比率は66%です。(2020年3月)
- コマツの経営の基本は、「品質と信頼性を追求し、会社を取り巻く社会とすべてのステークホルダーからの信頼度の総和である企業価値を最大化すること」です。
モノ作りでは現場力と、協力企業や代理店との強固なパートナーシップが強さの源泉です。
開発・生産における強みは、国内のマザー工場体制と、フレキシブルなグローバル生産体制です。
販売・サービスにおける強みは、グローバルな販売・サービスネットワーク、ICT(KOMTRAX)の活用、グローバルな人材育成、プロダクトサポート体制です。
- コマツの2020年3月の決算数字は次の通りです。
資本金は709億73百万円です。
従業員数は、単独で11,692人、連結で62,823人です。
連結売上高は、2兆4,448億円です。
連結営業利益は、2,507億円です。
連結純利益は、1,538億円です。
事業部門別売上比率は、建設機械・車両が90.2%、リテールファイナンスが2.6%、産業機械他が7.2%です。
会社概要を知っておくと、面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
コマツの経営の基本
コマツは、経営の基本「コマツウェイ」を定めています。
経営層を含むコマツグループのすべての社員の、現場や職場で永続的に継承すべき価値観が「コマツウェイ」です。
「コマツウェイ」は、コマツの強さ、信念、基本的な心構えと持つべき視点、それを実行に移す行動様式を明文化したものです。
コマツウェイには「マネジメント/リーダーシップ編」「“ものづくり”編」「ブランドマネジメント編」から成る共通編と部門編がありますが、「“ものづくり”編」「ブランドマネジメント編」について紹介します。
経営の基本「コマツウェイ」
コマツの経営の基本は、「品質と信頼性」を追求し、社会を含むステークホルダーからの信頼度の総和を最大化することです。
“ものづくり”編
- 品質と信頼性の追求
- 顧客重視
- 源流管理
- 現場主義
- 方針展開
- ビジネスパートナーとの連携
- 人材育成・活力
ブランドマネジメント編
- 顧客を理解する
- 顧客に総合力で向き合う
- 顧客と共に歩む
コマツの経営の基本について十分に理解し、面接では「経営の基本」に合致する人間であることをアピールしましょう。
コマツの中期経営計画
コマツは新中期経営計画(2019~2021年度)を推進中です。ここでは新中期経営計画のポイントを解説します。
- コマツの目指すべき姿は、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場」を顧客と一緒に実現することで、顧客価値創造を通じたESG(環境・社会・ガバナンス)課題の解決と収益向上の好循環を図ることです。
- 3つの成長戦略として、①イノベーションによる価値創造、②事業改革による成長戦略、③成長のための構造改革を実行します。
これら成長戦略の考えに基づいた成長分野への重点投資を優先的に行い、持続的成長を目指します。
- イノベーションによる価値創造として、無人ダンプトラック運行システム(AHS)などといった最適化プラットフォームとソリューションビジネス戦略や、建設・鉱山機械・小型機械の自動化、電動化、遠隔操作化、農林業のスマート化を展開します。
- 事業改革による成長戦略として、コマツマイニング(株)統合、IoT/AI予測技術による予知保全といったバリューチェーン改革、インド・アフリカ 成長市場への取り組み、建機事業とのシナジー拡大などによる産業機械事業改革などを推進します。
- 成長のための構造改革としては、ICT・IoTによる業務改革、オープンイノベーションなど開発体制の構造改革、つながる工場、地球・作業環境負荷ゼロ工場づくり、グローバル人材育成を実施します。
中期経営計画を理解し、面接における志望動機につなげることは有効です。