【22卒】面接官が教える「凸版印刷」の面接対策

印刷メーカーとして売上NO.1である凸版印刷に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。
応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
凸版印刷に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関する情報や、ノウハウというものがあります。
例えば凸版印刷の面接では、求める人材をよく理解した上で、特に課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
技術系の場合、就活生は研究内容を詳しく説明することが求められます。
一方、面接で志望動機を語るためには、競合他社と比べてなぜ凸版印刷なのか答えられなければいけません。
凸版印刷でやりたい仕事とその理由、活かせる能力やスキルは何かを明確に伝えることも大切です。
凸版印刷という会社の理解度を試す質問に答えられることも必要です。
これら以外にも凸版印刷の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、凸版印刷の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、凸版印刷の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基にエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
凸版印刷の求める人材
凸版印刷はどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページの新卒採用情報にある採用担当者メッセージに、そのヒントがあります。
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いまトッパンが求めている人財は、まさにビジネスにイノベーションをもたらすことのできる人財です。
まだ誰も知らない、「新しい価値」をつくり出してほしい。
そのためには、失敗を恐れることなく、常に新しいことに挑み続ける勇気を持つことが大切です。
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すなわち求める人材とは、以下のような人だと考えられます。
- ビジネスにイノベーションをもたらすことができる人
- 新しい価値をつくり出すために、失敗を恐れることなく、常に新しいことに挑み続ける勇気を持つ人
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
凸版印刷の新卒採用情報について【就活】
はじめに凸版印刷の新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
凸版印刷の新卒募集は、「営業・事務系」「企画系」「技術系」ごとに分けて行っています。
営業・事務系
営業はクライアントの課題を分析し、ニーズをつかんで関係部門と協力してソリューションを提案する「企画提案型」です。
事務は、事務管理部門(事業戦略・総務・法務・財務など)へ配属し、専門知識を生かして他部門のサポート、経営判断に必要な情報提供や施策提案を行います。
*法務・財務は「専門コース」として別途、職種別採用を行います。
企画系
ICT・マーケティング・クリエイティブなどの専門知識やノウハウを生かしながら、クライアントの課題を具体的な商品・サービスのかたちにする、企画立案を行います。
技術系
研究開発、商品開発、生産技術、システム開発ほか技術部門に配属となります。
印刷にとどまらない幅広い技術領域を生かし、多種多様な「ものつくり」「ことつくり」を支える仕事です。
基盤技術の研究、新商品・システム開発、生産工程のコストダウン・プロセスの構築、品質保証の推進など様々な技術力を掛け合わせ、関係者の協力を得ながら仕事を進めます。
材料系、機械・電気系、情報系など、あらゆる専攻でその専門性を発揮できる分野があります。
- 選考フロー
営業・事務系
WEBエントリー→適性検査→グループディスカッション→面接(複数回)→内々定
企画系
WEBエントリー→適性検査→グループディスカッション→企画職適性判定(面接または作品プレゼン)→面接(複数回)→内々定
技術系
WEBエントリー→適性検査→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(21年卒)
営業・事務系/企画系
自己PRに関すること
- 学生時代に特に力を入れたことは何ですか?2点挙げて下さい。(400字以内)
- あなたの長所、短所は何ですか。(100字以内)
- あなたの生き方や価値観に影響を与えた出来事・事柄を教えてください。(200字以内)
志望動機に関すること
- 就職活動において、あなたはどのような基準で企業選びをされていますか。(200字以内)
- トッパンを志望する理由は何ですか。(400字以内)
- 印刷業界の他にどのような業界・企業に興味がありますか(50字以内)
- 関心のある事業分野は?(選択式)
- 関心のある職種
- 具体的にどのような仕事に関わりたいですか。(200字以内)
- トッパンで活かせるあなたの強みは何ですか。(200字以内)
- トッパンの「未来の可能性」について、あなたの考えを教えてください。(200字以内)
技術系
自己PRに関すること
- 研究課題、ゼミの専攻内容、または得意教科は何ですか。(150字以内)
- 学生時代に最も努力したことは何ですか。(150字以内)
- 学生時代、何のクラブ、サークルに所属していましたか。またどのような役割を担いましたか。(100字以内)
- 学生時代、どのようなアルバイトをしていましたか。(80字以内)
- あなたの長所と短所は何ですか。(80字以内)
- あなたの特技は何ですか。(100字以内)
- 自分を一言で表現してください。(100字以内)
- 研究レポート(研究テーマの目的・内容・進捗結果・今後の方針)をPDFで1枚提出。
- 学会発表の概要を登録ください。(300字以内)
志望動機に関すること
- トッパンを志望する理由と、トッパンで活かせるあなたの強みを教えてください。(800字以内)
- トッパンで希望する事業分野・職種の選択とやってみたい具体的な仕事内容を登録ください。(250字以内)
- 面接
面接は複数回行われます。基本的にエントリーシートに沿って、気になったことを質問されます。
学生時代に力を入れたこと、研究内容の深掘りがなされます。
また、凸版印刷の会社に対する理解度も試されます。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 自己PRしてください
- 学生時代に力を入れたことは何ですか、なぜそれに取り組みましたか、そこで大変だったことは何ですか
- 大学・学科を選んだ理由と力を入れた勉強について教えてください
- ゼミの活動を説明してください、そこで学んだことは何ですか
- 研究内容を説明してください、どのような背景で研究に取り組みましたか、課題は何ですか、課題にどのように対応しますか、今後どのような進め方をしますか、研究で得た技術は何ですか、その研究が会社でどのように役に立ちますか
- これまで扱ったプログラム言語は何ですか、複数あればどちらが好きですか、その理由は何ですか、つくったアプリケーションを教えてください、プログラムする上で大変だったことは何ですか
- クラブ・サークル活動について話してください
- 集団の中での立ち位置を教えてください
- アルバイトについて話してください
- 長所と短所を教えてください
- 他人からどのような人だと思われていますか
志望動機に関すること
- 就職活動の軸を教えてください
- 凸版印刷を知ったきっかけは何ですか
- 凸版印刷を志望する理由を教えてください
- 凸版印刷と他の印刷会社の違いは何だと思いますか
- 凸版印刷の未来の可能性をどう考えますか
- 入社してやりたい仕事・職種とその理由は何ですか
- 携わりたい事業とその理由は何ですか
- どのような製品をつくりたいですか
- 広告代理店と凸版印刷の違いはどう考えていますか
- 凸版印刷の製品で共通しているものは何だと思いますか
- 凸版印刷の営業職のイメージを教えてください
- 凸版印刷の商品で印象に残っているものは何ですか
- 凸版印刷の技術で印象に残っているものは何ですか
- 希望する仕事に就けなかったらどうしますか
- 勤務地の希望はありますか
- 海外勤務を含めて転勤は大丈夫ですか
- 社会に対して成し遂げたいことは何ですか
- 他社の選考状況を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 370名、営業・事務系170名、企画系40名、技術系160名
20年度入社実績 370名、営業・事務系160名、企画系40名、技術系170名
21年度採用計画 不明
- 20年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大2、北海道大4、東北大1、名古屋大1、大阪大3、九州大6、東京工大8、一橋大3、筑波大2、千葉大3、電通大8、東京外大1、都立大4、横浜国大1、大阪市大3、大阪府大1、神戸大4、岡山大3、広島大2、熊本大4、他
私立大:
早稲田大14、慶応大8、上智大10、明治大13、青山学院大10、立教大9、中央大15、法政大17、学習院大3、成蹊大7、成城大1、武蔵大1、東京都市大2、国学院大1、日本大11、東洋大1、駒沢大2、東海大5、東京理科大10、芝浦工大3、東京電機大10、工学院大6、東京女子大1、日本女子大5、千葉工業大1、金沢工業大1、愛知大3、愛知学院大1、中京大1、南山大1、同志社大4、立命館大8、関西大8、関西学院大6、京都産業大1、近畿大2、甲南大2、西南学院大4、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照
- 学歴フィルター
凸版印刷に学歴フィルターはありません。難関大学から中堅私立大学まで幅広く採用しています。
適性検査を乗り切れば、あとはグループディスカッション、面接でどこまでアピールできるかです。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
凸版印刷は、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
ホームページの新卒採用情報にある採用担当者メッセージからは、「ビジネスにイノベーションをもたらすことができる人」、「新しい価値をつくり出すために、失敗を恐れることなく、常に新しいことに挑み続ける勇気を持つ人」を求めていることが読み取れます。
後述するように、凸版印刷は4つの成長領域を設定し、グローバルにビジネスを展開し、新規分野のビジネスに挑戦しようとしています。
これらを遂行するためには、課題解決力と行動力が必要とされているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力と行動力をアピールしましょう。
すなわち、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができることを伝えましょう。
さらに実現のために粘り強く取り組むことができる、というアピールです。
力を入れたことは勉強、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことや解決するために自分なりの方法を見つけてどのように粘り強く行動したか、その結果と身に付いたことや反省点を語ってください。
但し、凸版印刷は採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
凸版印刷は、従来の印刷領域を超えた最先端の様々な製品やサービスを生み出しています。
機械系、電気・電子・通信系技術では、半導体フォトマスク、液晶調光フィルム、RFID(無線通信認証技術)、IoT向けPWA無線通信モジュール「ZETA」を開発しています。
化学・材料系、バイオ・環境系技術では、「GL BARRIER」、「Smart NANO」、遺伝子解析システム、セルロースナノファイバーを開発しています。
情報・画像系、物理・数理系では、電子チラシサービス「Shufool」、文化財デジタルアーカイブ「トッパンVR」、分光カラーマネジメント、デジタル教材「やるKey」を開発しています。
技術系応募者は、そういった印刷領域を超えた技術開発に十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。
具体的には、研究の課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果が説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
一方で、凸版印刷の技術開発的な仕事で直接使える研究、勉強をしていなくても応募を希望する学生がいると思います。
その場合は面接で、論理的思考力のような潜在的な能力をアピールしてください
■海外を含めて、どこででも働く覚悟を伝える
凸版印刷は、グループとしてアジアを中心に世界中に159拠点を持ち、海外出張や海外駐在する可能性がどのような職種でもあります。
また、日本中に事業本部があります。面接では世界、日本のどこでも転勤は可能かについて聞かれます。
面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟を伝えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■就活の軸を答えられるようにする
就活の軸とは「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。
自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。
凸版印刷や、その他の応募する会社を選んだ基準について、共通するものを探し出してください。
そして、その基準を面接官が納得できるように説明してください。
■なぜ凸版印刷を選ぶのか明確に伝える
凸版印刷を志望する人は印刷業界に興味を持つ人であり、印刷業界2強の大日本印刷にも応募すると思います。
また、印刷業界以外の就活人気企業に応募する人も多いと考えられます。
仮に凸版印刷が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜ凸版印刷なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
そのためには、凸版印刷と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
凸版印刷の会社概要や企業理念、経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが凸版印刷を選んだ志望動機になります。
■凸版印刷で携わりたい事業と職種、そこでやりたい仕事とその理由、活かせる能力やスキルは何かを明確に伝える
凸版印刷は、「営業・事務系」「企画系」「技術系」別の募集となっています。
まず、なぜその職種を選び、その事業分野に携わりたいのかを説明できるようにしてください、
続いて、その職種でやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかを説明してください。
さらに、やりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
希望する仕事で注目している製品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■凸版印刷という会社の理解度を試す質問に答えられるようにする
面接では、凸版印刷という会社についてどこまで知っているかを試す質問がいくつかなされます。
例えば、「凸版印刷の未来の可能性をどう考えますか」「広告代理店と凸版印刷の違いはどう考えていますか」「凸版印刷の製品で共通しているものは何だと思いますか」「凸版印刷の営業職のイメージを教えてください」「凸版印刷の商品で印象に残っているものは何ですか」「凸版印刷の技術で印象に残っているものは何ですか」といったような質問です。
凸版印刷への志望度合いを図るための質問と考えてください。
これらの質問に的確に答えるためには、ホームページをよく読んでください。
■凸版印刷の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、凸版印刷と同じ印刷メーカーならば、印刷業界志望と答えてください。
他社名を教えてほしいと聞かれたら、大日本印刷に応募中ならそれを答えてください。
印刷業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種であるので、なぜその業種に応募したのか答えられるようにしてください。
以上、凸版印刷の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
凸版印刷は、大日本印刷と並ぶ印刷業界の2強であり、印刷テクノロジーをベースに幅広い事業活動を展開しています。
このような凸版印刷の面接を攻略するためには、まず印刷業界を取り巻く環境を理解することと、印刷業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】印刷業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、凸版印刷とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
凸版印刷の資本金や売上高といった会社概要、企業理念、経営方針など面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも凸版印刷のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で凸版印刷のホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
凸版印刷の面接攻略のまとめ【就活】
凸版印刷に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
凸版印刷が採用したい人材は、「ビジネスにイノベーションをもたらすことができる人」であり、「新しい価値をつくり出すために、失敗を恐れることなく、常に新しいことに挑み続ける勇気を持つ人」です。
面接では、求める人材かどうか総合的に判断されます。
学生時代に力を入れたこと、研究内容の深掘りがなされます。また、凸版印刷の会社に対する理解度も試されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 海外を含めて、どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就活の軸を答えられるようにする
- なぜ凸版印刷を選ぶのか明確に伝える
- 凸版印刷で携わりたい事業と職種、そこでやりたい仕事とその理由、活かせる能力やスキルは何かを明確に伝える
- 凸版印刷という会社の理解度を試す質問に答えられるようにする
- 凸版印刷の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは印刷業界を取り巻く環境を理解すると同時に、印刷業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、凸版印刷とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
凸版印刷の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
凸版印刷を志望するときに知っておきたい社風
凸版印刷を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 若い人の配属希望などをよく聞いてくれます。
- 教育体系は充実しています。
- 人間関係は非常に良く、性格がよくて優しい社員が多いです。社員は人財という考え方を持っています。
- 最後まで手を抜かないで仕事をする姿勢があります。
- 様々な企業、業界とのつながりがあるので、製品を通して社会貢献しているという実感がわきます。
- 古い企業体質を持っており、汗を出して働くことが良いことといった雰囲気があります。
- 印刷会社という受注型の企業なので受け身的な体質は残っています。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
凸版印刷の会社概要
ここからは凸版印刷の会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 20世紀の初めにトッパンを創業した人たちは「エルへ―ト凸版法」を基礎に証券印刷やパッケージ印刷などの分野に進出しました。
1900年凸版印刷合資会社が創立されました。凸版印刷の誕生です。1908年に株式会社に改組され、凸版印刷株式会社となりました。
- 凸版印刷の事業分野は、「情報コミュニケーション」「生活・産業」「エレクトロ二クス」の3つです。
情報コミュニケーション分野は、「情報の価値を高める」「情報を効果的に届ける」ソリューションを提供します。
証券類、キャッシュカードなどセキュリティ技術でIT情報管理を支援する「セキュア」、パンフレット、ポスターなどマーケティングコミュニケーション活動のトータルソリューションを提供する「マーケティング」、雑誌、単行本など出版ビジネスに貢献する「コンテンツ」があります。
生活・産業分野は、生活者の「医・食・住」に関わる最適な製品とサービスを提供します。
製品分野にはどんなものがあるか、挙げてみましょう。
紙器、包装紙などライフスタイルに適合した「パッケージ」。化粧シート、壁紙など美しさや肌触りにこだわった高意匠・高機能の「建装材」。透明ハイバリアフィルム、情報記録材など印刷・コーティング技術を応用し、環境エネルギーやエレクトロニクス分野の「高機能・エネルギー関連製品」。
エレクトロ二クス分野は、印刷テクノロジーをベースにディスプレイ関連製品、半導体製品を取り扱います。
カラーフィルタ、有機EL用メタルマスクなど高品質な「ディスプレイ関連製品」、半導体用フォトマスク、リードフレームなど、エレクトロ産業向けの「半導体関連製品」があります。
- 凸版印刷の2020年3月期の決算数字は次の通りです。
資本金は、1,049.86億円です。
連結従業員は、52,599人です。
連結売上高は、14,860億円です。
連結営業利益は、664億円です。
連結経常利益は、667億円です。
連結当期純利益は、870億円です。
事業別売上高は、情報コミュニケーション9,080億円、生活・産業4,204億円、エレクトロ二クス1,781億円調整額△206億円となっています。
グループ会社は226社、グローバル拠点数は159拠点です。
面接で志望動機を説明するときは事業分野を知っていることが大切です。覚えておきましょう。
凸版印刷の企業理念
ここでは、凸版印刷企業理念と経営信条を記します。
企業理念
私たちは
常にお客さまの信頼にこたえ
彩りの知と技をもとに
こころをこめた作品を創りだし
情報・文化の担い手として
ふれあい豊かなくらしに貢献します
経営信条
経営信条は、社員一人ひとりが仕事をする際に常に心にとめている規範です。五つの視点から明らかにしています。
私たちは
誠意・熱意・創意にもとづく活動を通じて
お客さまとの信頼を築きます私たちは
グローバルな視点に立って
独創性に富むマーケティングと技術開発を行い
事業の刷新に努めます私たちは
社会的責任を認識し
地球環境との調和をめざすとともに
公正で開かれた企業活動を行います私たちは
ひとりひとりの能力とチームワークを最大限に活かし
働きがいのある企業風土をつくります私たちは
新たな可能性を拓くことにより
企業の価値を高め
トッパングループの永続的な発展を図ります
面接では「企業理念を知っていますか」と質問されることもあるかも知れません。覚えておくと良いでしょう。
凸版印刷の経営方針
トッパングループは「社会的価値創造企業」を掲げ、「印刷テクノロジー」を多様化する時代に合わせて様々な分野に応用していきます。
中長期的な経営戦略と課題は次の通りです。
- グループを含めた構造改革の実行
重複事業の再編、不採算事業の精査を行い、間接部門を含めて生産性向上と人員の最適化を図る
- 新事業・新市場の創出
- 得意先のデジタル化に対応した事業変革を支援する
- 成長領域を「健康・ライフサイエンス」「教育・文化交流」「都市空間・モビリティ」「エネルギー・食料資源」に定めて、オープンイノベーションやM&Aなどを組み合わせて事業を展開する
健康・ライフサイエンスでは、特に医療・医薬業界向けに遺伝子解析システム開発や医療用医薬品ラベルの製作を行います。
教育・文化交流では、「トッパンVR」といったデジタル文化財事業、デジタル教材「やるKey」などの教育ICT事業、音声翻訳アプリなどインバウンドソリュ―ションの開発・普及を進めています。
都市空間・モビリティでは、液晶調光フィルムといった快適な暮らしをデザインする技術展開、「フレーベルこどもプラザ」といったエデュテインメント施設の空間づくり、電子チラシサービス「Shufoo!」や位置情報可視化サービス「Mapion」といった位置情報活用サービスを展開しています。
エネルギー・食料資源では、透明バリアフィルムのパッケージ事業、ゼオライト機能紙の環境保全事業、非常用マグネシウム空気電池「MgBOX」の非常時エネルギー開発といった事業を展開しています。
- 研究開発は成長事業領域と基幹事業の強化につながる開発テーマを推進する
- グローバルな事業展開の加速
セキュアやパッケージ、建装材、エレクトロニクス関連など技術優位性を持つ事業を中心に、海外事業を拡大させる。
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、凸版印刷の経営方針を知っておくことが大切です。覚えておきましょう。