【26卒/25年転職】面接官が教える「NTTデータ」の面接対策
大手ITベンダーであり、システムインテグレーター専業のNTTデータ(NTTデータグループ・NTTデータ・NTT DATA, Inc.)に入社を希望する人が必ず通過しなければならない面接試験。
(「NTTデータグループ」「NTTデータ」「NTT DATA, Inc.」は新卒・経験者採用について共同で実施しています。本ブログは、これら3社を総称して「NTTデータ」と呼ぶこととします)
応募者は事前にどのような面接の対策をとったらよいのでしょうか?
NTTデータに応募する人が、ぜひとも知っておきたい面接に関しての情報やノウハウというものがあります。
NTTデータの面接では、NTTの求める人材をよく理解しておいてください。
そのうえで、特に課題解決力と行動力、チームワーク力のうち自分の強みである「能力」を少なくとも一つはアピールすることが大切です。
技術系で応募の場合は、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を詳しく説明することが求められます。
また面接で志望動機を語るためには、システムインテグレーターを選ぶ理由、競合他社と比べてなぜNTTデータなのかを答えられなくてはいけません。
これら以外にもNTTデータの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、NTTデータの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、NTTデータの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
NTTデータの求める人材
NTTデータはどのような人材を求めているのでしょうか?
求める人材を知っておくことは、面接で自己PRをするうえでとても大切です。
NTTデータの新卒採用情報には「求める人財像」が明記されています。(NTTデータは、人材を人財と漢字を替えています)
・・・「Trusted Global Innovator」に一緒に向かっていけるのはどのような人財か。
私たちは、以下の要件を持った方だと考えています。
-社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む「考導力」-
-最新の技術や仕組みに興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ「変革力」-
-多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる「共創力」-
そして、それらを突き動かす強い意志と情熱。・・・
また、転職の場合は、ホームページの「経験者採用」の募集職種ごとに応募資格が記されています。
必要条件、歓迎条件が記載されていますので確認ください。
面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切ですから、覚えておきましょう。
NTTデータの新卒採用情報について【就活】
はじめにNTTデータの新卒採用情報について概要を以下に記します。
- 募集職種
NTTデータは6つの職種別採用となっています。
募集職種は、SE(システムエンジニア)、コンサル、営業、R&D(研究開発職)、ファシリティマネジメント(建築系・電力系)、スタッフ(法務・財務・人事等)です。
エントリーシート提出時に6つの採用コースのなかから1つを選択する方法を採っています。
- SE、コンサル、営業コース(配属はシステムエンジニア、コンサルまたは営業の部門)
- 建築系ファシリティマネジメントコース(配属は建築系ファシリティ部門)
- 電力系ファシリティマネジメントコース(配属は電力系ファシリティ部門)
- 法務スタッフコース(配属は法務部門)
- 財務スタッフコース(配属は財務部門)
- 人事スタッフコース(配属は人事部門)
- 選考フロー
初期登録→エントリー→書類選考と結果発表→面接(複数回)→内々定
- 初期登録でマイページが作成されます。
- エントリーには適性検査AとBの受検、顔写真データの提出、エントリーシート、職業選択アンケート回答の提出が必要となります。
エントリーはスマホでは閲覧・提出できない場合もあり、必ずPCで行ってください。
以上の選考フローは自由応募のスケジュールです。一部理系学生の採用には推薦応募があり、その場合は上記と異なります。
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- あなたがチームで最も高い成果を上げた経験について、以下からご選択ください。学業・研究、サークル・部活動、アルバイト、課外活動、留学、その他
- 上記で選択された経験について、そのときのあなたの役割とチームへ及ぼした影響を含めて具体的にご記入ください。(300字以内)
- 今までの人生の中で一番苦労したことについて、以下からご選択ください。学業・研究、サークル・部活動、アルバイト、課外活動、留学、その他
- 上記で選択された苦労したことに対して、どのように乗り越え、そこから何を学んだかご記入ください。(300字以内)
- 所属している(していた)部活・サークルの活動内容および、その中でのあなたの役割をご記入ください。(100字以内) ※所属されていない場合は、所属なしとご記入ください。
- 主なアルバイト経験と、その経験年数をご記入ください。(30字以内)
- 趣味・特技をご記入ください。(30字以内)
志望動機に関すること
- NTTデータでは求める人財像として、次の3つ(考導力、変革力、共創力)を定義しています。この中でご自身にもっとも当てはまるものをご選択ください。
- 上記設問で回答した内容を元に、NTTデータを志望した理由をご記入ください。(200字以内)
- 志望するコース(SE・コンサル・営業コース or 建築系FMコース or 電力系FMコース or 法務スタッフコース or 財務スタッフコース or 人事スタッフコース)の職務内容をベースに、入社後チャレンジしたいことを教えてください。(200字以内)
- 面接
学生時代に力を入れたこと、理系学生の研究内容、NTTデータの志望理由について深掘りがなされます。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 自己PRしてください
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(自分の役割、工夫したこと、困難だったことと困難をどのように乗り越えたか、周りを巻き込んだこと、そこから得た学び、NTTデータでどう生かしていきたいか)
- 研究内容について説明してください(研究したきっかけ、苦労したこと、今後の方針、それがNTTデータでどのように活かせるか)
- 人生で最も苦労したことは何ですか
- 挫折経験はあるか、そこから学んだことは何ですか
- 長所とそれが活きた経験について、短所は何ですか
- 研究と応募職種が異なるのはなぜですか
- チームでの経験と自分の役割を話してください
- プログラミング経験はありますか
- 周りからどんな人と言われますか
- チーム内に苦手な人がいる場合にどのように接しますか
- AIに興味はありますか
- ストレス発散法は何ですか
- 健康状態はどうですか
- 強みと弱みは何ですか、強みをどう発揮するか、弱みはどうしたら克服できますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜIT業界、Sler業界に興味を持っていますか
- なぜNTTデータを志望しますか
- NTTデータを知ったきっかけは何ですか
- 他社と比較したNTTデータの優位性と課題は何ですか
- そのコース・職種・部門をなぜ志望するか、そこでどのようなことをやりたいですか
- ○○職に必要な能力は何だと思いますか
- 志望する部門に入れなかったらどうしますか
- 仕事をするうえで重視することは何ですか
- 具体的な事業アイデアはありますか
- 将来あったらいいサービスはありますか
- NTTデータのプロジェクトで知っているものはありますか
- 自身の5年後、10年後のキャリアプランについて教えてください
- 興味のある事業領域、技術分野は何ですか
- やりたい事業・部門以外に他にどんな分野に興味がありますか
- NTTデータで活かせる自分の強みは何ですか、強みを培った経験は何ですか
- OB訪問をしましたか(どのような学びがあったか)
- インターンシップの感想を教えてください
- 他社の選考状況とNTTデータの志望度について教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 430名(理系262名、文系168名)
20年度入社実績 476名(理系286名、文系190名)
21年度入社実績 505名(理系311名 文系194名)
22年度入社実績 554名(理系297名 文系254名)
23年度入社実績 683名
24年度入社実績 697名
- 24年4月入社大学別就職者数
国公立大:
東京大27、京都大15、北海道大15、東北大25、名古屋大11、大阪大43、九州大5、東京工大20、一橋大1、筑波大11、千葉大14、電通大15、東京外大2、都立大15、横浜国大12、横浜市大4、金沢大1、大阪公立大1、神戸大11、広島大8、他
私立大:
早稲田大98、慶応大45、上智大20、明治大34、青山学院大18、立教大23、中央大19、法政大6、学習院大6、武蔵大2、東京都市大7、明治学院大1、日本大4、東洋大3、東京理科大51、芝浦工大10、工学院大1、東京女子大1、日本女子大3、津田塾大2、昭和女子大2、金沢工大2、南山大1、同志社大20、立命館大10、関西学院大5、京都女子大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
NTTデータは難関国公立大、私立大を中心に採用しています。
適性検査を重視する傾向がありますので、中堅の大学の学生はまず、適性検査を突破するよう対策をたてると良いと考えます。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれらに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力、行動力、チームワーク力の三つの能力のうち少なくとも一つを自分の中から探してアピールする
NTTデータが求める人材は、「社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む考導力」、「最新の技術や仕組みに興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ変革力」、「多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる共創力」のある人です。
ここで、考導力=行動力、変革力=課題解決力、共創力=チームワーク力とほぼ置き換えられると考えます。
エントリーシートには、考導力、変革力、共創力のうち最も自分に当てはまるものを一つ選んで、それをもとに志望動機をまとめる質問があります。
NTTデータは、行動力、課題解決力、チームワーク力の全てを持つ人を望ましい人材としていますが、学生に全ての能力を要求しているわけではありません。
なので、面接で学生時代に最も力を入れたことを説明するときは、三つの能力のうち少なくとも一つをアピールすればよいでしょう。
もちろん二つの能力をアピールできるならば、より効果的です。
- 課題解決力なら、課題を発見して既存の発想にとらわれず、新しい解決法を考えて解決のための計画づくりができるということです。
- 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
- チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
ガクチカは深掘りされますので、論理的に説明できることが大切です。
そこで自分が身につけたことを伝えられるとなお良いです。
但しNTTデータは、採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■チームワークに関する質問の答えを用意する
エントリーシートにはチームで成果を上げたときの自分の役割を説明する質問があります。
チームワークができることは、組織で働くうえで大切なことです。
特にNTTデータはシステムインテグレーターまたはSler(エスアイヤー)として個人ではなく組織全体で力を発揮し、大きな成果を挙げることを目標としています。
また、「新卒採用情報」の社長メッセージでは、『「組織力=実力×活力×魅力」であり、組織力を高めるには一人一人の実力を伸ばすだけでなく、一人ひとりが「実力」を伸ばし、組織内の一人ひとりがWillを持って仕事に取り組み、組織の「活力」とチーム力を高めて、「魅力」ある組織にしていくことが大事である』と語っています。
以上より、面接において、チームワークに関する質問に備えて、チームワーク力を発揮したエピソードを準備してください。
具体的には、チームで行ったことがあれば「自分の役割は何か」、「メンバーと意見の違いがあったときどうしたか」「目標に向けてどのような行動をとったか」などの質問に答えられるようにしてください。
■理系応募者は研究内容を語る
NTTデータは、システムインテグレーターとして、デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向けて、顧客とともに未来を見つめ、コンサルティングからシステムづくり、システムの運用に至るまで、さまざまなサービスを提供しています。
理系応募者は、NTTデータの技術的な仕事に対応できる人物か判断するために、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされます。
具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するためにどのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
NTTデータのITや技術的な仕事で直接使える研究をしていなくても、応募を希望する学生がたくさんいると思います。
その場合は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
論理的思考力など、潜在的な能力面を面接でアピールしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■就活の軸は何か明確に伝える
就活の軸とは「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。
自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。
NTTデータや、その他の応募する会社を選んだ基準について共通するものを探し出してください。
その基準(こだわり)を面接官が納得できるように説明できることが大切です。
■なぜNTTデータを選ぶのか明確に伝える
NTTデータの「Our Way」、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがNTTデータを選んだ志望動機になります。
また、NTTデータと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
NTTデータは、ITベンダーでありシステムインテグレーター(SI)専業の会社です。
よってNTTデータを志望する人は、ITベンダーやSIに興味がある人であり、NTTデータと並行してNEC、SCSK、野村総合研究所、伊藤忠テクノソリューションズなどにも応募する人が多いと思います。
たとえNTTデータが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜNTTデータなのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■NTTデータで応募コース・職種を選んだ理由と、そのコース・職種でやりたい仕事は何かを明確に伝える
NTTデータは、コース別・職種別募集です。
なので、応募コース・職種を希望する理由、そのコース・職種でやりたい仕事となぜやりたいかを適切に説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあれば、それを伝えてください。
また将来実現したいことまで答えられるように準備してください。
希望するコース・職種で注目している技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■NTTデータの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、NTTデータと同じITベンダーやシステムインテグレーターならば、ITベンダー業界あるいはシステムインテグレーション業界志望と答えてください。
他社名を教えてほしいと聞かれたら、NTTデータと同等の大手企業に応募中ならそれを答えてください。
ITベンダー業界やシステムインテグレーション業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種であるので、なぜその業種に応募したのか答えられるようにしてください。
以上、NTTデータの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
NTTデータは、SlerとしてITのコンサルティングから運用・保守まで全工程を一貫して請け負い、ハードウェアメーカーや通信キャリアなどと協力してシステム開発とプロジェクトの統括をしています。
官民、業界、規模の大小にかかわらず全てを顧客としています。
このようなNTTデータはシステムインテグレーターですが、大きな分類ではITベンダーの範疇に入ります。
面接を攻略するためにはまずITベンダー業界を取り巻く環境を理解することと、ITベンダー業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくと役に立ちます。
ブログ記事「【2025年】ITベンダー業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、NTTデータとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
NTTデータの会社概要、「Our Way」、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもNTTデータのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるNTTデータの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
NTTデータの面接攻略のまとめ【就活】
NTTデータに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
NTTデータが採用したい人は、「考導力」「変革力」「共創力」を持った人財です。
面接では、学生時代に力を入れたこと、理系学生の研究内容、NTTデータの志望理由について深掘りがなされます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力、行動力、チームワーク力の三つの能力のうち少なくとも一つを自分の中から探してアピールする
- チームワークに関する質問の答えを用意する
- 理系応募者は研究内容を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就活の軸は何か明確に伝える
- なぜNTTデータを選ぶのか明確に伝える
- NTTデータで応募コース・職種を選んだ理由と、そのコース・職種でやりたい仕事は何かを明確に伝える
- NTTデータの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずはITベンダー業界を取り巻く環境を理解することと同時に、ITベンダー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、NTTデータとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
NTTデータの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
NTTデータの中途採用情報について【転職】
続いてNTTデータの転職面接について解説します。
はじめにNTTデータの経験者(中途)採用情報について概要を以下に記します。
- 募集職種
NTTデータは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思います。
現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、NTTデータのホームページにある経験者採用サイトをご覧ください。
ちなみに、2024年10月現在、顧客営業、ソリューション営業、コンサルタント、R&Dスペシャリスト、ビジネスディベロッパ、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャ、アプリケーション・スペシャリスト、ITサービスマネジャ、ITアーキテクト、ITスペシャリスト、スタッフ、デジタルビジネスマネージャ、サービスデザイナ、その他、様々な職種を募集しています。
また、NTTデータは、通常の経験者採用とは別枠の、Advanced Professional制度による中途採用を募集しています。
AI、IoT、クラウド、セキュリティーにおけるエンジニアやデータサイエンティスト、コンサルティングの領域で優れた専門知識や技術を取得する人を、市場価値に応じた報酬で採用する仕組みです。
年俸制かつ業績に応じて業績給、役割給が大きく変動するしくみです。
現時点で希望する職種の募集がない場合、「キャリア登録」を行うことで、適したポジションがある場合には会社から個別にオファーがあるしくみがあります。
- 選考フロー
WEB応募→書類選考→面接(2回)及び適正検査→採用条件提示→内定
- 書類選考では、応募職種における求める人財像(経験・スキル)とのマッチングの観点から選考します。
- 適性検査は応募職種でパーソナリティを十分発揮できるかについて確認します。
- 面接
面接での選考ポイントは、求める人材に基づいた総合的な判断です。
現職(前職)の職務内容(研究内容)について深掘りされることが想定されます。
自己PRに関すること
- 自己PRしてください
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 今までに最もうれしかったことは何ですか
- 今までに苦労したことは何ですか
- 自分をモノに例えると何ですか
- 上司が意見を変えないときどうしますか
- 一番得意とすることは何ですか
志望動機に関すること
- NTTデータを志望する理由は何ですか
- なぜその職種に応募しましたか
- 採用した場合のメリットは何ですか
- 大きなシステム開発の経験はありますか
- NTTデータのソリューションをいくつ知っていますか
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由は何ですか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
NTTデータの中途採用は基本的に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
NTTデータが求める人材は、「社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む考導力」、「最新の技術や仕組みに興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ変革力」、「多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる共創力」のある人です。
ここで、考導力=行動力、変革力=課題解決力、共創力=チームワーク力とほぼ置き換えられます。
なので、NTTデータは、行動力、課題解決力、チームワーク力を持つ人を望ましい人材としています。
このうち中途採用では、即戦力を求めているために、特に課題解決力と行動力が必要と考えます。
顧客の要求に応えるためには、困難な課題を解決できる能力と、泥臭いほどの行動力が必要だからです。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
NTTデータで活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して募集職種に役立つことを伝えましょう。
■チームワークに関する質問の答えを用意する
面接において、チームワークに関する質問をされたときの答えも用意してください。
NTTデータはシステムインテグレーターまたはSler(エスアイヤー)として個人ではなく組織全体で力を発揮し、大きな成果を挙げることを目標としています。
中途採用の応募者は、業務を遂行するうえで、チームワークが大切であることは熟知していると思います。
なので、チームワークの質問に備えて、チームワーク力を発揮した事例を準備してください。
具体的には、職場のメンバーとチームで業務を行った経験のなかで、「自分の役割は何か」、「上司やメンバーと意見の違いがあったときどのように対応したか」「目標に向けてどのような行動をとったか」などの質問に答えられるようにしてください。
■エンジニアの応募者は技術力を語る
NTTデータはSler専業の会社であることを理解しましょう。
公共分野や金融、製造、通信などの法人向け大規模システムを構築して、顧客の要求に応えてきた国内トップのSlerです。
エンジニアの応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、現職(前職)の職務を説明するなかで、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを面接官にわかってもらう必要があります。
なお、面接において現職(前職)の職務内容については、相当詳しい説明を求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、NTTデータでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜNTTデータを選ぶのか明確に伝える
NTTデータの「Our Way」、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがNTTデータを選んだ志望動機になります。
また、NTTデータと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
NTTデータは、ITベンダーであり、システムインテグレーター専業の会社です。
よってNTTデータを志望する人は、ITベンダーやSIに興味がある人であり、NTTデータと並行してNEC、SCSK、野村総合研究所、伊藤忠テクノソリューションズなどにも応募する人が多いと思います。
たとえNTTデータが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜNTTデータなのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■NTTデータで応募職種を選んだ理由と、その職種でやりたい仕事は何かを明確に伝える
応募職種を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事となぜやりたいかをしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがNTTデータで活かせるからではないでしょうか?
それについては、現職の職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。
希望する職種で注目している技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、NTTデータの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は2回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
NTTデータは、ITのコンサルティングから運用・保守まで全工程を一貫して請け負い、ハードウェアメーカーから通信キャリアまで幅広い協力を得て、システム開発とプロジェクトの統括をしています。
このようなNTTデータはシステムインテグレーターですが、大きな分類ではITベンダーの範疇に入ります。
面接を攻略するためにはまずITベンダー業界を取り巻く環境を理解することと、ITベンダー業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくと役に立ちます。
ブログ記事「【2025年】ITベンダー業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、NTTデータとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
NTTデータの会社概要、「Our Way」、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもNTTデータのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるNTTデータの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
NTTデータの面接攻略のまとめ【転職】
NTTデータに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
NTTデータが採用したい人は、「考導力」「変革力」「共創力」を持った人財です。
面接では、「求める人財像」に合った応募者かどうか、総合的に判断されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- チームワークに関する質問の答えを用意する
- エンジニアの応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜNTTデータを選ぶのか明確に伝える
- NTTデータで応募職種を選んだ理由と、その職種でやりたい仕事は何かを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずはITベンダー業界を取り巻く環境を理解することと同時に、ITベンダー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、NTTデータとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
NTTデータの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
NTTデータを志望するときに知っておきたい社風
NTTデータの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- SIとして顧客の要求に応える業務内容が中心のため、指示されたことを確実に実施することが求められます。
- 協調性があり、穏やかな人柄の社員が多いです。
- チームワークで働く意識が強く、お互いにフォローし合っています。
- SIとして大きな会社なので、SEとしてやりたい仕事ができます。
- 新しい技術の開発部門の社員は、時代の最先端の仕事をしているとの気概があり、モチベーションも高いです。
- IT業界のリーディングカンパニーを目指して働き方改革を推進中です。
- 福利厚生面が充実しており、育児中の女性や障害のある方も活躍しています。
- 一方、少し保守的で、年功序列的な色合いがあります。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
NTTデータの会社概要
ここからはNTTデータの会社概要を説明します。
- NTTデータの歴史について概略を説明します。
NTTデータは、1967年日本電信電話公社(現NTT)のデータ通信本部として設置され、電信・電話に次ぐ第三のデータ通信を掲げたところからスタートしました。
当初は社会インフラや電子計算機に関わるサービス事業を行っていました。
1988年にNTTデータ通信株式会社が設立されました。
システム開発市場を創り、ICカードやバーチャルモールなどの技術を先がけて導入し「便利」や「安心」の基礎を築きました。
1998年に、社名を現在の株式会社NTTデータに変更しています。
2005年以降は、顧客のIT部門との協業による国内アライアンス強化と、M&Aによる積極的な海外進出を果たしています。
2023年7月に持株会社体制へ移行し、持株会社の名称を「株式会社NTTデータグループ」、国内事業は子会社の「株式会社NTTデータ」、海外事業は子会社の「NTT DATA, Inc.」で行っています。
- NTTデータは、国内トップSierとして、公共分野、金融、製造、通信などの法人向けシステムをはじめ様々なシステムの開発・運用を行っています。
また、AI、ブロックチェーン、IoTなどの先進技術開発、クラウド、サイバーセキュリティなどIT基盤技術開発などの将来に向けた技術開発を進めています。
- NTTデータグループは、50カ国に海外拠点を持ち、ITサービス市場ベンダー売上高で世界6位です。(2023年3月末)
- NTTデータグループの2024年3月期の経営成績などは次の通りです。
資本金は、1,425億2千万円です。
従業員数は、連結で193,500名です。
連結売上高は、4兆3,674億円です。
連結営業利益は、3,096億円です。
連結当期利益は、1,339億円です。
日本のITサービス専業企業の売上高ランキングで1位、設立以来35回連続増収となっています。
売上高構成は、金融分野が6,962億円、法人分野が5,352億円、公共・社会基盤分野が6,923億円、海外2兆6,545億円、その他△441億円となっています。
面接で志望動機を伝えるさいに、会社概要を理解しておくことは大切です。
NTTデータの「Our Way」
NTTデータグループは、経営者・社員一人ひとりが自ら成すべきことを考え、行動を改革し、事業そのものを変革していかなければならず、そのための基本的な考え方を「Our Way」としてまとめていますが、その概要を紹介します。
企業理念
NTT DATAは、情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する。
社員信条
- わたしたちは、「お客様のため」最善を尽くします
- わたしたちは、「行動」し、「挑戦」します
- わたしたちは、「活き活き」とした「明るい会社」をつくります
Group Vision(10年後に目指す姿)
Trusted Global Innovator(お客様から信頼されるパートナー)
- 私たちはお客様との間に「ロングターム・リレーションシップ~長期にわたる揺るぎない関係性」を築き上げ、お客さまの夢や望みを実現します。
- 私たちは先端技術を進化させ、さまざまな企業・サービスが集結する「エコシステム」を創りあげることで、サービスの付加価値をさらに高めています。
- 私たちは、働く一人ひとりの多様性を尊重することによって、グローバルに通用する創造力を培い、刺激し、さらに成長させていきます。
Values~大切にする価値観~
Clients First
私たちはお客様を第一に考えます。・・・
Foresight
私たちは、現状に満足することなく、スピード感と先見性を持って行動します。・・・
Teamwork
私たちは仲間とともに達成する「自己実現」を大切にします。・・・
面接で「NTTデータの企業理念を知っていますか」と聞かれるかも知れません。覚えておくと良いでしょう。
NTTデータグループの中期経営計画
NTTデータグループは中期経営計画(2022年度~2025年度)を策定し推進中です。その概要について紹介します。
- 基本方針
Trusted Global Innovatorとして、未来に向けた価値をつくり、様々な人々をテクノロジーでつなぐことでお客様とともにサステナブルな社会を実現する
- 中期経営目標
連結売上高4兆円超、連結営業利益率10%を目標とし、営業利益は約4,000億円をめざす。海外EBITA率10%、顧客基盤120社を目標とし、海外事業の質を伴った成長、顧客基盤の拡大に取り組む
- 中期戦略
顧客の事業の成長を支え、ともにサステナブルな社会を実現していくために、これまで培ってきた顧客理解と高度な技術力でシステムをつくる力と、様々な企業システムや業界インフラを支え、人と企業・社会をつなぐ力をさらに高める
- 戦略1.ITとConnectivityの融合による新たなサービスの創出
NTTグループとの更なる連携強化により、Edge to Cloudのサービス提供力を強化
- 戦略2.フォーサイト起点のコンサルティング力の強化
各分野にコンサルティング専門組織を立ち上げ、顧客や業界の未来(フォーサイト)を構想する方法論の整備とその実践の支援、コンサルティング人財の育成等、分野を横断的にサポートする機能を設置。
加えて、業界・業務のスペシャリストがもつ様々な知見を集めて活用するネットワークを立ち上げ
- 戦略3.アセットベースのビジネスモデルへの進化
業界・業務のフォーサイト・ベストプラクティス、ソフトウェア、自社ツール等、顧客に提供できる価値を再利用可能な状態で集約化し、それらを活用したコンサルティングから、デリバリー・マネージドサービスをグローバル全体で推進
- 戦略4.先進技術活用力とシステム開発技術力の強化
技術の成熟度に応じた3つ領域における活動を推進し、未来の競争力獲得に向けた先進技術活用力の強化と生産性向上に向けたシステム開発技術力の強化
- 戦略5.人財・組織力の最大化
グローバルで最先端技術が学べる育成システムや、高い専門性に応じた処遇の実現等、社員の自律的な成長を促す制度を整備。
業務の特性等に応じて働く時間と場所を柔軟に設定できる環境を実現して、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを推進し、従業員エンゲージメントを向上
これら5つの戦略を支える仕組みとして、事業成長に向けたグローバル連携機能の強化と戦略投資をグローバルで推進
「Clients’Growth」「Regenerating Ecosystems」「Inclusive Society」の3つの軸で、企業活動と事業活動を通じてサステナブルな社会の実現に取り組み
- 戦略1.ITとConnectivityの融合による新たなサービスの創出
面接で志望動機を語るさいに、NTTデータの中期経営計画を理解しておくことは大切です。