【22卒/21年転職】面接官が教える「キーエンス」の面接対策

FA業界のなかで高収益企業であるキーエンスに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
キーエンスに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばキーエンスの面接では、求める人材をよく理解した上で、自己PRにおいて特に課題解決力と行動力をアピールすることが重要です。
キーエンスはケーススタディ、説得面接、要素面接といった他社にはない独特の面接手法がありますので、これらを良く理解しておくことも必要です。
技術系で応募の場合、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力をわかりやすく説明し、課題解決力をアピールしてください。
一方、面接で志望動機を語るためには会社選びの軸を伝える中で、競合他社と比べてなぜキーエンスなのか答えられなくてはいけません。
キーエンスでやってみたい仕事も明確に伝える必要があります。
これら以外にもキーエンスの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、キーエンスの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、キーエンスの会社についての情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
キーエンスの求める人材
キーエンスはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
キーエンスは求める人材像を公表していません。
しかしホームページにある新卒採用情報のキーエンスが大切にしている「私たちの考え方」には、「目的意識を持って主体的に行動する」ことが明記されています。
また、募集職種について次のように紹介されています。
- ビジネス職:お客様の課題を画期的な商品と斬新なアイデアで解決していく仕事。
- エンジニア職(商品開発):世界初・業界初につながる「超」付加価値商品を創り上げていく仕事。
- エンジニア職(生産技術):キーエンスが開発したすべての商品の量産化を支える仕事。
- エンジニア職(コンサルティングエンジニア):高い技術力を生かして、難易度の高い課題を解決する仕事。
- S職:主体的に気づきを発信し、付加価値の創造を支えていく仕事。
以上をまとめるとキーエンスの求める人材は、次のような人と考えます。
- 目的意識を持って主体的に行動する人
- 顧客の課題を解決する新商品やアイデアを創りあげる人
- 会社をよりよくする気づきを積極的に発信する人
一方キーエンスは、面接の最大の目的を「マッチング」としています。(当然ながら中途採用でもマッチングを重視していると考えられます。)
以下に、新卒採用と中途採用のそれぞれの応募者について、「マッチング」への対応を考えてみます。
- 新卒採用の応募者:
マッチングとは、キーエンスの仕事(特にコンサルティング営業)に応募者が適応できるかどうかということです。
なぜなら、コンサルティング営業こそ、キーエンスの生命線だからです。これは、ビジネス職、エンジニア職を問わず、入社後は多くの社員がコンサルティング営業に配属されることからもわかります。
キーエンスの面接におけるケーススタディ、説得面接、要素面接といった他社にはない面接方法や、キャリパーといった性格診断は、まさに、コンサルティング営業ができるかどうかを判断しているのではないでしょうか?
そして、コンサルティング営業にマッチする人は、「目的意識を持って主体的に行動する人」であり、「課題を解決することができる人」であると思います。
以上を前提に、面接において、自己PRと志望動機を語れば良いと思います。
- 中途採用の応募者:
マッチングとは、中途採用の応募者がキーエンスの求める能力、スキルを持っているか、キーエンスの社風に適応できるかどうかということです。
キーエンスの面接における説得面接、要素面接といった他社にはない方法は、中途採用する人がキーエンスに合っているかどうかを判断しているのではないでしょうか?
以上を前提に、転職の面接において、自己PRと志望動機、退職理由を語れば良いと思います。
面接対策をするうえで求める人材像を知っておくことは大切ですから、覚えておくと良いでしょう。
キーエンスの新卒採用情報について【就活】
はじめにキーエンスの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
募集職種は、ビジネス職、エンジニア職(商品開発・生産技術・コンサルティングエンジニア)、S職(事務職)の3種類です。
- ビジネス職
ビジネス職は、顧客の真の課題を把握し、その課題解決のアイデアをもとに商品を売る仕事です。高い付加価値をクリエイティブな思考で生み出すことが求められます。
営業、マーケティング、生産管理、人事、経理、総務などの仕事に就きます。海外駐在もあります。
- エンジニア職
エンジニア職は、世の中が望んでいる以上の価値を生み出す仕事です。顕在化したニーズを追いかけるのではなく、本当の意味で役立つ商品を生み出すことが求められます。
商品開発、生産技術、コンサルティングエンジニアの仕事に就きます。
- S職
S職は、ビジネス職のサポートを行う、付加価値向上に貢献する事務専任職です。世の中でいう一般職とは違い、業務の効率化や改善のために自ら提案していくなど、プラスαが求められます。
営業事務、人事、経理、総務、販売促進、購買、生産管理などの仕事に就きます。
- ビジネス職
- 選考フロー
キーエンスの選考フローは以下の内容が基本ですが、21年卒はコロナ禍もあり、進め方が少し変更したようです。
STEP01:エントリー マイページへの登録、エントリーシートは不要→STEP02:セミナー(必須)→STEP03:(i)適性検査、(ii)ビジネス職は1次面接の実施と合わせて、エンジニア職はセミナー実施後にテストセンターでSPI受験→STEP04:面接選考(複数回)→内々定
*セミナーの後、性格診断と20秒間の自己PRがあります。
*面接では、面接官からの質問に対して率直な気持ち、考えを答えます。
- 面接
面接は、3回行われ、採用試験で最も重視する科目です。
キーエンスはエントリーシート不要ですが、履歴書とそれぞれの面接時にFace Sheetと呼ばれる自己申告があります。
- 一次選考
一次選考は、Face Sheet記入後に、ケーススタディが行われ、その後面接が実施されます。
Face Sheetには、次のような質問がなされます。
自己PRに関すること
・学生時代にがんばったこと、具体的なエピソード
・自分が成長したと思うこと
志望理由に関すること
・どのようなタイプの営業マンになりたいかいくつかの言葉から順番に並べる
・理想の社会人をいくつかの言葉から単語3つを用いて表現する
Face Sheet記入後は、ケーススタディが実施され、その後学生2,3人、面接官1人の集団面接(30分程度)に移ります。
ケーススタディは、架空の工場で起こった問題などを想定して議論します。たとえば、あるメーカーの製品の返品があいついでいるが考えられる理由を全て答えよ」のような質問です。
面接では、初めにFace Sheetの深堀りが行われ、続いてケーススタディに関する質問がなされ、最後に「説得面接」が行われます。
Face Sheetの深堀りは次のような質問があります。
自己PRに関すること
・学生時代にがんばったこと、なぜがんばったか
・大学で学んでいること
・自分の強み
志望動機に関すること
・どのようなタイプの営業マンになりたいかとその理由
ケーススタディでは次のような質問があります。
・結論、答えを見出した理由、他の要因を無視した理由
・こういう考えもあると思うがどう考えるか、別の人の意見を踏まえてどう感じたかなど
「説得面接」は、キーエンスでは必ず行われる面接のかたちです。
面接官の好みと反対の意見を勧めて説得するというもので、一人一テーマで3分間です。
例えば、「面接官が和菓子派なのに、応募者はケーキを勧める」「面接官が図書館派なのに、応募者は本屋派を勧める」「野外コンサート嫌いを好きにさせて」などです。
論理的な説得力と瞬間の反応力が求められます。
- 二次選考
二次選考は、Face Sheet記入後に、性格診断、面接があります。
面接はビデオに撮られます。
Face Sheetには、次のような質問があります。
自己PRに関すること
・大学を選んだ理由
・研究内容について
・学生時代に力を入れたことやそれをやった理由
・自分の性格について
・自分の強み
志望動機に関すること
・就職活動で大切にしている価値観、軸
・他社の選考状況について
・キーエンスに入社したとしたら不安なこと
性格診断は、キャリパーと呼ばれるもので、1時間~2時間程度で行います。
性格診断の途中に1人ずつ面接を行います。性格診断を一時中断して応募者1人、面接官1人の個人面接(30分程度)を行うかたちです。面接終了後は、性格診断を再開し、終了したら解散です。
面接では、初めに履歴書とFace Sheetの深堀りが行われ、続いて「要素面接」と呼ばれる面接が行われます。
履歴書とFace Sheetの深堀りは次のような質問があります。
自己PRに関すること
・自己紹介
・大学を選んだ理由
・学生時代に力を入れたことやそれをした理由
・研究紹介となぜその研究を選んだか、取り組み方
・自分の性格について
・自分の強み
・周りからどのような人と言われるか
志望動機に関すること
・就職活動で大切にしている価値観や会社選びの軸
・志望企業の確認とキーエンスの順位
・キーエンスを知ったきっかけ、どうして興味を持ったか
・どんな営業マンになりたいか
「要素面接」も、キーエンスでは必ず行われる面接のかたちです。
「付加価値のある商品の条件」「就活の軸」「営業に必要な要素」「働く上での価値観」などから3つ選択し、なぜ選んだか答えるものです。
要素面接においても、論理的な説得力と瞬間の反応力が求められます。
- 三次選考
三次選考は、Face Sheet記入後に、面接があります。
Face Sheetには、次のような質問があります。
志望動機に関すること
・会社を選ぶ軸を5つ書く
・志望企業を志望順に8社程度、選考状況や終了時期といった進行状況
Face Sheetの記入後は、学生1人、面接官1人の個人面接(40分程度)に移ります。
初めに2次選考で行った性格診断(キャリパー)のフィードバックを行い、続いてFace Sheetの深堀りが行われます。
性格診断(キャリパー)のフィードバックでは、求める人材と異なる点があればそこを深く確認されます。
その後、自己PRや、志望動機について質問がなされます。
自己PRに関すること
・自己紹介
・自分の生い立ち(なぜ学部を選んだか等)
・研究紹介となぜその研究を選んだか
・長所と短所、そのエピソード
・自分を客観的にみるとどう思われていると思うか
志望動機に関すること
・企業研究で行ったこと、大切にしていること
・志望企業の順位と志望動機、企業探しの軸と合っているか、譲れない軸は何か
・キーエンスのイメージは
・家族はキーエンスをどう思っているか
・キーエンスは第一志望か、他社と比較してキーエンスとの共通点や違いについて
・他社とキーエンスを比較したときどの点でキーエンスが良いか
・キーエンスに入ったらやりたいこと
・他社選考状況
面接では、会社選びの軸を持っていること、論理的な回答ができるよう準備しておくことが大切です。その上で、キーエンスを志望する理由を明確にしておく必要があります。
- 一次選考
- 採用人数
19年度入社 254人
20年度入社 235人
21年度採用計画 前年並み
- 20年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大4、京都大5、名古屋大3、大阪大7、九州大2、東京工業大8、筑波大2、電通大1、横浜国大4、大阪市大1、大阪府大1、神戸大4、岡山大1、広島大2、熊本大1、他
私立大:
早稲田大22、慶応大45、上智大9、明治大11、青山学院大4、立教大6、中央大3、法政大14、成蹊大2、日本大1、東京理科大6、日本女子大2、千葉工業大1、中京大1、南山大3、名城大1、同志社大14、立命館大10、関西大4、関西学院大6、京都産業大2、龍谷大1、同志社女子大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2020年8月30日号)参照
- 学歴フィルター
キーエンスは難関国立・私立大学から中堅私立大学まで幅広い採用を行っています。
キーエンスの就活面接はケーススタディ、説得面接、要素面接といった他社にはない面接方法で行われており、論理的説得力と瞬間の反応力が必要です。これらを備えていれば学歴に関わらず採用される確率は高くなると思います。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機に関することを必ず訊かれます。
ホームページに志望動機の類は一切訊かないとうたっていますが、それは「キーエンスに入社を志望する理由を教えてください」といったストレートな質問をしないということで、3次選考まで間接的に志望動機に関わる質問を繰り返し訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
キーエンスは基本的に、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
なぜなら、「顧客の課題を解決する」には課題解決力が、「目的意識を持って主体的に行動する」には行動力が、必要だからです。
面接では、これらができる人間であることをアピールしましょう。
ケーススタディや説得面接、要素面接といった場面や、学生時代に力を入れた取り組みを説明する場面でアピールすることが大切です。
まず、ケーススタディや説得面接、要素面接は、課題解決力を示す場です。
これらの面接を突破するためには、まずは、論理的に説得できることが必要です。
論理的に説明するための方法として、PREP法で答えるやり方があります。
PREP法とは、ビジネス文書やプレゼンテーションなどで使われる文章構成の作り方で、最初に相手が一番知りたいことを説明するものです。
Point:話の要点部分、まずは結論を述べます。
Reason:結論の理由を説明します。
Example:理由を裏付ける具体的な例を説明します。
Point:文章のまとめ部分で再度結論を述べます。
この結論→理由→具体例の流れに沿って自分の意見を説明すると、面接官にわかりやすいものとなります。
ケーススタディや説得面接、要素面接では、相手(面接官)を論理で打ち負かそうと考えないでください。
相手は日頃より論理的な思考の訓練を積んでいる社員です。
それより、議論で負けても「この応募者は、論理的な思考ができる」と思ってもらえることが大事です。
次に、学生時代において力を入れて取り組んだことと、なぜ取り組んだのかその理由を説明する場面では、課題解決力や、行動力を示します。
力を入れたことは勉強、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。
面接では課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができること。実現のために粘り強く取り組み、周囲に働きかけることができることをアピールしてください。
そのさい、目標達成に向けてどのような困難があり、それをどのように乗り越えて、どのような成果をあげたかも説明できるようにしてください。
さらに自分が身につけたことや、反省したことを探し出して語ることができればなお良いです。
「この応募者は、コンサルティング営業を十分にこなしてくれる能力を持っていそうだ」と期待感を持ってもらえるように表現してください。
但し、自分の最も伝えたい能力が課題解決力や行動力の他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語るなかで、課題解決力をアピールする
キーエンスは「モノづくりを根底で支えている」技術の会社であることを理解しましょう。
新商品の70%は「世界初」や「業界初」です。なので、技術系応募者は面接において、それらに十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく求められることがあります。
具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決する上で困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
また、研究成果が、キーエンスでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
もちろん直接そのような研究、勉強をしていない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
■明るさと元気さを醸し出す
キーエンスはコンサルティング営業中心の体育会系の会社です。営業職は営業成績がすべてですから、体育会系あるいはそのような資質の人でないと務まらないでしょう。
営業職において、明るさと元気さは大切な資質です。面接では声の調子や立ち振る舞いに気をつけて、明るさと元気さが伝わるような態度を見せてください。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
キーエンスはグローバル展開が進んでいる会社です。
46ヵ国220拠点を持ち、全世界約25万社の顧客がいます。
面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■志望動機を語るうえで知っておきたいこと
繰り返しになりますが、キーエンスは、志望動機の類は一切聞かないとうたっています。
それは「キーエンスに入社を志望する理由を教えてください」といったストレートな質問をしないということで、3次選考まで間接的に志望動機に関わる質問を繰り返して訊かれますので、誤解しないでください。
■就職活動をするうえで大切にしている価値観や会社選びの軸を明確に伝える
どのような業界を選択するのか、会社を選択しているか、選ぶ基準を説明できるようにしてください。
自分の中で、一貫した考え方、価値観を持って、業界、会社を選んでいることが大切です。
■なぜキーエンスを選ぶのか明確に伝える
キーエンスは、面接で志望動機の類は一切聞かないとしていますが、応募者は、なぜキーエンスを選ぶのか、自分としては答えを持っていないと、何かのおりに質問されたときに答えられません。あるいは、志望動機に関連した質問に答えられません。
よってキーエンスを選択した理由はつくっておきましょう。
キーエンスを志望する応募者の傾向として、ファクトリーオートメーション業界が好きだからという人が意外と少ないように感じます。
それよりも、業界での圧倒的なシェアにひかれるとか、持てる能力を十分に発揮してチャレンジしたい、やりがいを感じられそう、日本や世界中で活躍したいといったような、チャレンジ精神旺盛な人が多いのではないでしょうか?
そのような応募者は、ファクトリーオートメーション業界に限らず、金融、商社、大手電機メーカーなどと並行して応募することと思います。
仮にキーエンスが第一志望でなくても、応募した他社と比較しなぜキーエンスなのかを、面接で質問されたときにしっかり答えられなくてはなりません。そのためには、キーエンスと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。
そして、他社とキーエンスの違いや、キーエンスになぜ魅力を感じるか具体的に説明してください。
■キーエンスで何をやりたいかを明確に伝える
キーエンスは、入社後多くの社員はコンサルティング営業職に就きますが、キーエンスで「何をやりたいか」「自分のどのような強みがやりたい仕事に活かせるか」について答えられるようにしてください。
エンジニア職応募では、注目している商品やサービスとその理由も話せるようにしておくと良いでしょう。
■キーエンスの志望順位、他社の応募状況を面接で答えられるようにする
キーエンスは、他企業と比較して、他の応募先をかなり細かく訊かれます。
志望企業とその志望の順位、志望動機を訊かれますので、正直に答えられるようにしてください。
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。本当に入社したい会社が別にあっても採用されるかわかりません。
以上、キーエンスの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は他社と比較してユニークなものであり、3回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、まずはファクトリーオートメーション業界を取り巻く環境を理解することと、ファクトリーオートメーション業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】FA業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、キーエンスとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
キーエンスの従業員数や売り上げといった会社概要、キーエンスの哲学ともいえる「私たちの考え方」、海外展開など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもキーエンスのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でキーエンスのホームページから得たキーエンスの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
キーエンスの面接攻略のまとめ【就活】
キーエンスに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
キーエンスが採用したい人材は、「目的意識を持って主体的に行動する」「顧客の課題を解決する新商品やアイデアを創りあげる」「会社をよりよくする気づきを積極的に発信する」人です。
面接では、Face Sheetの深堀り及び、ケーススタディや説得面接、要素面接といった独特のやり方で採否を判断されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語るなかで、課題解決力をアピールする
- 明るさと元気さを醸し出す
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就職活動をするうえで大切にしている価値観や会社選びの軸を明確に伝える
- なぜキーエンスを選ぶのか明確に伝える
- キーエンスで何をやりたいかを明確に伝える
- キーエンスの志望順位、他社の応募状況を面接で答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずはファクトリーオートメーション業界を取り巻く環境を理解することと、ファクトリーオートメーション業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、キーエンスとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
キーエンスの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
キーエンスの中途採用情報について【転職】
はじめにキーエンスのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
キーエンスは、転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
事務系、技術系とも社内に必要な能力、スキルを持つ人が少ない職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、キーエンスのホームページにある「キャリア採用」情報をご覧ください。
ちなみに、2020年9月現在、ソフトウェア関連(開発)、ソフトウェア関連(技術)、ハードウェア関連(開発)、デザイン関連(開発)、技術関連(事務)、生産関連(事務)、マーケティング関連、データ分析関連、営業事務の職種を募集しています。
- 選考フロー
WEBエントリ→書類選考→一次面接→二次面接→最終面接→内定
- 転職面接
転職の面接は、3回行われ、中途採用試験で最も重視する科目です。
キーエンスの面接では、一般的な質問の他に、「説得面接」と「要素面接」と呼ばれる有名な手法も使われます。(内容については、後述します。)いずれも論理的な思考をみるものです。
キーエンスの一般的な質問は次の通りです。
自己PRに関すること
- 20秒で自己PRしてください
- 現職(前職)の職務内容について
- これまでで困難にぶつかったこと、困難を解決するためにとった行動
志望動機に関すること
- キーエンスに応募する理由
- キーエンスに入社したらやりたいこと
- キーエンスのイメージ
- キーエンスの製品で価値があると感じたものは何か
退職理由に関すること
- 現職(前職)をどのような理由で退職したか
説得面接について
「説得面接」は、キーエンスでは必ず行われる面接のやり方で、一次面接で行われます。
具体的には、3分間で面接官の好みと反対の意見を勧めて、説得するというものです。
例えば、「面接官は猫派なのに、応募者は犬を勧める」「面接官はホテル派なのに、応募者は旅館を勧める」「面接官のコーヒー嫌いを好きにさせて」などです。
論理的な説得力と瞬間の反応力が求められます。
要素面接について
「要素面接」も、キーエンスでは必ず行われる面接のやり方で、二次面接で行われます。
「組織で必要な3要素」「新規事業に必要な3要素」「営業に必要な3要素」「ビジネスコミュニケーションに必要な3要素」などの質問に対し答えるものです。「3つ」答えるというのがキモです。
要素面接においても、論理的な説得力と瞬間の反応力が求められます。要素面接はビデオ撮影もあります。
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。よってそれらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントを参考にしてください。
- 転職面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
キーエンスは基本的に、課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
中途採用者にも「創意工夫」や「物事を論理的に考える」といった課題解決力や、「目的意識を持つ」や「主体的に行動する」といった行動力が、必要だからです。
転職の面接では、これらができる人間であることをアピールしましょう。
説得面接、要素面接といった場面や、現職(前職)で最も力を入れて取り組んだ仕事を説明する場面でアピールすることが大切です。
説得面接、要素面接は、課題解決力を示す場です。
これらの面接を突破するためには、まずは、論理的に説得できることが必要です。
論理的に説明するための方法として、PREP法を使いましょう。
PREP法は、ビジネス文書やプレゼンテーションなどで使われる文章構成の作り方で、最初に相手が一番知りたいことを説明する方法です。
Point:話の要点部分、まずは結論を述べます。
Reason:結論の理由を説明します。
Example:理由を裏付ける具体的な例を説明します。
Point:文章のまとめ部分で再度結論を述べます。
この結論→理由→具体例の流れに沿って自分の意見を主張すると、面接官にわかりやすい説明となります。
説得面接、要素面接では、面接官を論理で打ち負かそうと考えないでください。面接官は日頃より論理的な思考の訓練を積んでいる社員です。
たとえ議論で負けても、「この応募者は、論理的な思考ができる」と思ってもらえることのほうが重要です。
次に、職務内容の説明の際に、職務を遂行する上で発揮した課題解決力や、行動力を示します。
転職の面接では、現職(前職)において、WEBエントリーに記入した「職務内容」だけでは説明しきれない詳細な仕事ぶりを説明する中で、課題を見つけ、課題解決のために自らが立てた対策と関係者を巻き込んで粘り強く遂行したことを説明してください。
さらに、職務を実行したときに困難だったこと、困難を乗り越えて自分が身につけた知識や、スキル、反省したことを語ってください。
「この応募者は、募集職種を十分にこなしてくれる能力を持っていそうだ」と期待感を持ってもらえるように表現してください。
もし自分に課題解決力や行動力が乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。
■技術系の応募者は技術力を語る
キーエンスは「モノづくりを根底で支えている」技術の会社です。
新商品の70%は「世界初」や「業界初」です。
技術系応募者は、募集職種の職務内容を理解して、転職の面接では、それらに十分対応できる経験、能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
具体的には、職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
また成果を出すためのノウハウが、キーエンスでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
キーエンスは世界展開が進んでいる会社で、46ヵ国220拠点を持ち、全世界約25万社の顧客がいます。
応募する職種によっては、将来海外勤務もありえます。そのような職種では、世界のどこへでも行って働く覚悟を伝えてください。
- 転職面接時に志望動機を語るヒント
■なぜキーエンスを選ぶのか明確に伝える
キーエンスを志望する応募者は、ファクトリーオートメーション業界での圧倒的なシェアにひかれるとか、持てる能力を十分に発揮してチャレンジしたい、やりがいを感じられそう、日本や世界中で活躍したいといったような、チャレンジ精神旺盛な人が多いことと思われます。
まずは、ホームページにある「会社概要」や「私たちの考え方(Philosophy)」などを読んでください。そのなかで、自分の共感できることがキーエンスを選んだ志望動機につながります。自分らしい志望動機をまとめましょう。
一方で、面接官からイメージや戦略について問われることがありますので、自分なりの答えを用意してください。
そして、キーエンスになぜ魅力を感じるか具体的に説明してください。
注目している商品やサービスとその理由も話せるようにしておくと良いでしょう。
■キーエンスで何をやりたいかを明確に伝える
事務系、技術系を問わず、応募する職種について、なぜやってみたいのかその理由をしっかりと説明できなければなりません。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験、能力、スキルがキーエンスで活かせることです。それについて、職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に思ってもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、キーエンスの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。特に転職の面接は複数回行われ、自己PRと志望動機、退職理由に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売も行っています。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
転職の面接を攻略するためには、まずはファクトリーオートメーション業界を取り巻く環境を理解することと、ファクトリーオートメーション業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2021年】FA業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、キーエンスとはどのような会社なのかを理解することも転職の面接準備には必須です。
キーエンスの従業員数や売り上げといった会社概要、キーエンスの哲学ともいえる「私たちの考え方」、海外展開など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもキーエンスのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でキーエンスのホームページから得たキーエンスの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
キーエンスの面接攻略のまとめ【転職】
キーエンスに中途採用で入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
キーエンスが採用したい人材は、「目的意識を持って主体的に行動する」「顧客の課題を解決する新商品やアイデアを創りあげる」「会社をよりよくする気づきを積極的に発信する」人です。
転職の面接では、一般的な質問以外にも説得面接、要素面接といった独特のやり方で採否を判断されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力をアピールする
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜキーエンスを選ぶのか明確に伝える
- キーエンスで何をやりたいかを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
転職の面接を攻略するためには、まずはファクトリーオートメーション業界を取り巻く環境を理解することと、ファクトリーオートメーション業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、キーエンスとはどのような会社なのかを理解することも転職の面接準備には必須です。
キーエンスの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
以下のリンクも参照ください。
キーエンスを志望するときに知っておきたい社風
キーエンスはどのような社風なのか、面接を受けるにあたり知っておきたい情報を載せます。
- キーエンスは、フラットで風通しの良い職場環境であり、社員を肩書で呼ばず、社長を含めて「さん」付けです。
- 会社の事業拡大と付加価値を追求する社風なので、数字で成果を出することが一番評価されます。
一方、社員の時間管理は徹底しており、営業では分単位で管理されます。守るべき社内ルールも多くあります。
- 30代中心の若い社員が会社をけん引しており、仕事ができれば高額の賞与や基本給が約束されます。
- 仕事のオンとオフの切り替えができて、オンのときは一生けん命頑張る人に向いている体育会系の会社です。
なお、オフの年間休日は129日と他企業に比べて多いといえます。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
キーエンスの会社概要
キーエンスは1974年に設立されたFA(ファクトリーオートメーション)の総合メーカーです。
日本のFA業界のなかでキーエンスはファナックと並ぶ高収益企業であり、従業員の平均年収が高いことでも知られています。
FA業界とは、ファクトリーオートメーション業界を略したものです。
キーエンスは海外メーカーを含めた多くの製造業のあらゆる分野で、センサを始めとする測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用解析機器、ビジネス情報機器などの製品を通じて、生産現場の生産性や品質、安全性の向上に貢献しています。
主に、キーデバイスである「センサ」を中心にビジネスを展開していますが、新商品の開発力が高く、コンサルティングセールスというユニークな営業形態を採っています。
2011年以降2018年まで8年連続で米国フォーブス誌の「世界で最も革新的な企業TOP100」に選ばれています。
キーエンスは、以下に記す、ユニークなビジネスモデルのために高収益企業となっています。社員の年収が日本一高いことでも知られています。
高収益の秘密は、社内生産比率が10%とファブレスに近いかたちであり、代理店を通さないメーカーには珍しい直販体制を採用しているからです。
新卒入社者の多くは、入社半年でテリトリーを任命されコンサルティング営業に従事します。
直販体制だから、顧客の現場の声を聴いて課題を見つけ解決策を探ることができるため、研究開発に他のメーカーのような多大なコストがかかりません。
顧客ニーズに応じた「世界初」「業界初」の商品を販売しているため、利益率も高くなっています。(新商品の70%は「世界初」「業界初」です。)
また、販売代理店への手数料や、広告宣伝費もかかりません。
これらにより、他社に追随を許さない高収益企業となっています。
このようなキーエンスの2020年3月期の経営成績は次の通りです。
資本金は、306億円3,754万円です。
連結従業員は、8,419人です。
連結売上高は、5,518億円です。
連結営業利益は、2,776億円です。
連結当期純利益は、1,981億円です。
営業利益率は50.3%、自己資本比率は95.8%です。
過去25年間の平均成長率10%超となっています。
キーエンスの商品は、工場の生産現場において、生産性向上、工程改善、自動化、品質向上、安全性向上、環境対策・省エネなどの向上に役立っています。
面接では会社概要について、例えば「高収益のわけを知っている」ことで、キーエンスの志望理由を具体的に答えることができます。面接前に概要をしっかり知ることが大切です。
キーエンスのPhilosophy「私たちの考え方」
キーエンスのPhilosophy「私たちの考え方」を紹介します。
「最小の資本と人で最大の付加価値をあげる」
「目的意識」を持って主体的に行動する
「市場原理・経済原則」で考える
面接では、「私たちの考え方」について質問されることも想定してください。
キーエンスの志望動機を説明するときにも役に立つかも知れません。