【2024年】FA業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識

2023.11.29 更新
次 » « 前
アイキャッチ画像

FA業界を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。

これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。

この記事では、FA業界に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。

ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。

目次
  1. FA業界とはどのような業界なのか
  2. FA業界を取り巻く環境と課題
  3. FA業界の仕事
  4. まとめ

FA業界とはどのような業界なのか

FAとは、ファクトリーオートメーションの略語です。

FA(ファクトリーオートメーション)とは、工場などの生産ラインの自動化を図るシステムです。

具体的には、受注、生産、検査、出荷といった作業工程を、溶接や搬送などを行う産業用ロボットや、生産ラインを管理するPLC(制御装置)やサーボ、CNC装置や画像センサ、空気圧制御装置などにより自動化するシステムのことです。

FAは人手不足解消のほか、省力化や省人化、生産性向上などを目的に活用されています。主に自動車や加工業、食品、物流倉庫などで利用されているため、製造業の市況に左右される傾向があります。

FAメーカーは、メカトロニクスメーカーとも呼ばれますが、工場を持つメーカーをビジネスの対象としており、一般的に知名度は高くないですが、工場の生産性向上のためには絶対に欠かせない会社です。

大手FAメーカーは、キーエンス、オムロン、ファナック、SMC、安川電機などです。

日本の産業用ロボット開発は、自動車や電機産業の発展に伴い成長してきました。

これら産業からの要請にこたえることで産業用ロボットや制御機器の高機能化に努めてきた結果、FAメーカーは世界的にも技術優位性は高く、高い競争力を有しています。

日本では人手不足の下、産業用ロボットの需要は今後ますます高まることが予想され、世界的にも賃金上昇が続く中国や新興国のマーケットが拡大しています。

一方、様々な「モノ」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み、いわゆるIoT(Internet of Things)が進んでいます。

IoTにより、モノを遠隔操作したり、モノの状態を遠隔監視したり、離れたモノ同士でデータの受送信ができるようになってきています。

工場におけるIoTの進化では、工場内の装置やロボット、センサをネットワークにつなげ、さまざまな情報を視覚化していくことが期待されます。そのため、FA業界はますます重要な役割を果たすようになります。

一方、低価格機器では中国や韓国メーカーが徐々に技術力をつけてきており、今後低価格競争が展開される恐れがあります。

またFA市場の拡大に伴い、周辺業界からの新規参入が増加することも考えられ、競争が激化することも想定されます。

面接において、「FAがIoTで果たす役割は何ですか」といった質問がなされるかも知れません。

FA業界を取り巻く環境と課題

  • 2022年度の主要FAメーカーの業績は、22社中19社が増収増益でした。半導体とその製造装置向け需要の大きな盛り上がりと、人手不足による世界的な自動化需要を背景に、業績を大きく伸ばしています。(オートメーション新聞)

    このうち大手FAメーカーのキーエンスやSMCなど海外売上比率が高い企業の伸びが目立ちます。

    近年は売上よりも利益を重視する傾向があり、大手の営業利益率はキーエンスの54%をトップに、SMC31%、ファナックの22%に続き、安川電機の12%、オムロンの11%など稼ぐ力の強化が進んでいます。

    FA業界の2023年度の見通しについて、いまだに過去最高レベルに増えている前年度からの受注残があり、半導体と半導体製造装置向け需要の減速感など懸念材料はありますが、各社は2022度と同程度か若干の成長による増収増益を見込んでいます。(オートメーション新聞)

  • FAの需要は日本国内のみならず、世界的に高まっており、中長期的にも高い成長率が見込まれます。

    人手不足の解消や生産性の向上を目的にFAの活用が広がっており、自動車やEV電池、食品や医薬品、半導体、物流倉庫といったジャンルで自動化需要の拡大が見込まれておりFAメーカー各社は「FA機器を成長分野」と位置づけて事業の強化を図っています。

    三菱電機は、「FAシステム事業」を重点成長事業に挙げており、FA制御機器の「シーケンサ、サーボ、CNC」に集中投資し事業規模を拡大するよう推進しています。

    オムロンは、ロボットと制御機器をまとめてコントロールする「ロボット統合コントローラー」を開発し、生産性を飛躍的に高めるように取り組んでいます。

    キーエンスは、製造現場での作業効率向上を目的に、FAの中核となるセンサやデバイスの「小型化、高耐久、高性能」にこだわった商品開発を行っています。

    ファナックは、FAの総合的なサプライヤとして、1956年にNC装置(数値抑制装置)を開発以降、一貫して工場の自動化を追及しています

  • これまでFAロボットは基本的に工場内の自動化を目的として用いられてきました。

    ですが、近年では工程の見える化や予知保全などユーザー側のニーズが多様化する中で、FA業界の各社はこれらにワンストップで対応できる製品が求められています。

    これを受けてFAメーカーはこのようなノウハウを有するSIer等との連携を強化しており、今後もこうした動きが進展していくとみられます。

面接では、「FA業界のこれからの課題は何だと思いますか」のような質問がなされることがあります。

FA業界の仕事

FA業界は、理系出身者中心の採用となっています。研究、商品設計・開発、生産技術、品質管理、知的財産管理などの仕事に従事します。

しかし、採用人数は理系よりずっと少ないものの文系出身者の仕事もあります。

会社の性格上、売り先はメーカー中心であり、法人営業が主な仕事です。それ以外にも生産管理や調達といった生産に関連する仕事や、人事・経理・知的財産管理といった間接部門にも配属されます。

FA業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが志望動機を答えるときに重要です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。

まとめ

FA業界各社に応募する人は、業界をとりまく環境と課題を理解しておいて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。

また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。

この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。

加えて、面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生や転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアルの販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

マニュアルに沿って面接対策を進めることで、ライバルからグンと抜け出すことができます。詳細については以下のページをご覧ください。

FA業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。

0 件のコメント

お気軽にコメントください
新しいコメント
はい
いいえ
OK