【2023年】FA業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識

2022.11.28 更新
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FA業界を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。

これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。

この記事では、FA業界に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。

ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。

目次
  1. FA業界とはどのような業界なのか
  2. FA業界を取り巻く環境と課題
  3. FA業界の仕事
  4. まとめ

FA業界とはどのような業界なのか

FAとは、ファクトリーオートメーションの略語です。

ファクトリーオートメーションとは、工場の生産工程の自動化を意味しており、具体的には、受注、生産、検査、出荷といった作業工程を、溶接や搬送などを行う産業用ロボットや、生産ラインを管理する制御機器、センサなどにより自動化するシステムのことです。

FA業界とは、ファクトリーオートメーション業界のことを指します。

産業用ロボットや制御機器、センサなどを製造するメーカーや、FA機器類を最適に稼働させるシステムを構築するシステムインテグレーター(以下、SIer)などの業界です。

FAメーカーは、メカトロニクスメーカーとも呼ばれますが、工場を持つメーカーをビジネスの対象としており、一般的に知名度は高くないですが、工場の生産性向上のためには絶対に欠かせない会社です。

大手FAメーカーは、ファナック、安川電機、キーエンスなどです。

日本の産業用ロボット開発は、自動車や電機産業の発展に伴い成長してきました。

これら産業からの要請にこたえることで産業用ロボットや制御機器の高機能化に努めてきた結果、FAメーカーは世界的にも技術優位性は高く、高い競争力を有しています。

日本では人手不足の下、産業用ロボットの需要は今後ますます高まることが予想され、世界的にも賃金上昇が続く中国や新興国のマーケットが拡大しています。

一方、様々な「モノ」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み、いわゆるIoT(Internet of Things)が進んでいます。

IoTにより、モノを遠隔操作したり、モノの状態を遠隔監視したり、離れたモノ同士でデータの受送信ができるようになってきています。

工場におけるIoTの進化では、工場内の装置やロボット、センサをネットワークにつなげ、さまざまな情報を視覚化していくことが期待されます。そのため、FA業界はますます重要な役割を果たすようになります。

一方、低価格機器では中国や韓国メーカーが徐々に技術力をつけてきており、今後低価格競争が展開される恐れがあります。

またFA市場の拡大に伴い、周辺業界からの新規参入が増加することも考えられ、競争が激化することも想定されます。

面接において、「FAがIoTで果たす役割は何ですか」といった質問がなされるかも知れません。

FA業界を取り巻く環境と課題

  • 日本ロボット工業会によると、マニピュレータ、ロボットについて2021年は、地政学的理由や部品不足といった懸念材料がありましたが、引き続き中国からの需要が市場を牽引し、欧米もコロナ前の水準に戻すなど、輸出市場を中心に好調でした。

    また、コロナ禍による事業継続や、非接触観点でのニーズが生じたことも追い風となり、全体として大幅なプラス成長となりました。

    年間受注額は対前年比256%増の1兆786億円、生産額は同225%増の9391億円と、それぞれ過去最高となり、年間受注額は初の1兆円超えとなりました。

    2022年は、先行きの不透明さが増す中、国内外での継続的な自動化需要の増加が期待できるほか、コロナ禍による感染防止対策上での新たなロボットニーズも生まれており、ロボット受注額、生産額ともそれぞれ前年からの増加を期待されています。

  • これまでFAロボットは基本的に工場内の自動化を目的として用いられてきました。

    ですが、近年では工程の見える化や予知保全などユーザー側のニーズが多様化する中で、FA業界の各社はこれらにワンストップで対応できる製品が求められています。

    これを受けてFAメーカーはこのようなノウハウを有するSIer等との連携を強化しており、今後もこうした動きが進展していくとみられます。

  • 現在の日本では、ロボットを使ったFAが進んでいますが、あくまで自動車・自動車部品・電機といった限られた業界です。

    また、ロボットの活用はハンドリングなどの基本的な工程が中心であり、今後の課題となるのが、より高度な工程での産業用ロボット活用です。

    制御技術の向上やロボットビジョンによる画像認識などによってセル生産にも対応しつつあり、今後はさらに幅広い現場での導入が期待されています。

    たとえば、少量多品目になることが多い、「3品業界」ともいわれる食品・医薬品・化粧品業界では積極的に導入が進んでいます。

    また、従来人間の手に頼らざるをえなかった電子デバイスの組立もセル生産に対応できるようになったことで、ロボットによる自動化が実現可能になりました。

    産業用ロボットが発展するためには、「ロボットによるセル生産」への取り組みや、ロボットビジョンを活用した「インテリジェンス化」、効率的なシステム構築を行って生産効率を高めるための「インテグレーション能力」などの課題をクリアする必要があります。

    これらが解決できれば工場全体の自動化はもちろん、より生産効率の高いライン設計が実現できるでしょう。

面接では、「FA業界のこれからの課題は何だと思いますか」のような質問がなされることがあります。

FA業界の仕事

FA業界は、理系出身者中心の採用となっています。研究、商品設計・開発、生産技術、品質管理、知的財産管理などの仕事に従事します。

しかし、採用人数は理系よりずっと少ないものの文系出身者の仕事もあります。

会社の性格上、売り先はメーカー中心であり、法人営業が主な仕事です。それ以外にも生産管理や調達といった生産に関連する仕事や、人事・経理・知的財産管理といった間接部門にも配属されます。

FA業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが志望動機を答えるときに重要です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。

まとめ

FA業界各社に応募する人は、業界をとりまく環境と課題を理解しておいて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。

また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。

この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。

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FA業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。

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