【26卒/25年転職】面接官が教える「KDDI」の面接対策
大手通信キャリアのKDDIに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
KDDIに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばKDDIの面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力や行動力、チームワーク力の中から自分の強みを選んでアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ通信業界を選ぶのかについて的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜKDDIなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にもKDDIの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、KDDIの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、KDDIの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
KDDIの求める人材
KDDIはどのような人材を求めているのでしょうか?
KDDIの企業理念にある、従業員が持つべき考え方・価値観・行動規範を示した「KDDIフィロソフィ」には、以下の文章が載っています。
第3章 仕事の流儀
高い志を抱き、具体的な目標を立てる。絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く。そして、達成した喜びを分かち合う
ここからKDDIの求める人材は次のような人です。
- 高い志を抱き、具体的な目標を立てる人
- 絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く人
- 達成した喜びを関係者と分かち合う人
また、キャリア採用募集の場合は、募集職種毎に「求める人物像」が載っていますので参照ください。
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
KDDIの新卒採用情報について【就活】
はじめにKDDIの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
KDDIは、OPENコースとWILLコースの2つのコースを募集しています。
- OPENコースは、自身の専門分野に関わらず、KDDIの幅広い事業領域・技術領域で経験を積み成長したい人のコースで、技術系と業務系があります。初期配属領域を確約しません。
- WILLコースは、自身の専門分野を活かし、当該専門分野で経験を積み成長したい人のコースです。初期配属領域を確約します。
ネットワークインフラエンジニア、ソリューションエンジニア、ITエンジニア:アプリケーションエンジニア、ITエンジニア:プロダクトマネジメント、デザイン、セキュリティ、データサイエンス、ファシリティ、リーガル&ライセンス、アカウンティング&ファイナンス、ビジネスインキュベーション、アカウントコンサル(法人営業)、パートナーコンサル(コンシューマ営業)、カスタマーサービスの各職種を募集します。
KDDIの募集は、既卒者の応募も可能です。就業経験は問いません。
入社までにTOEICスコア600点の取得を目指してもらいます。選考結果に影響はありません。
- 選考フロー
プレエントリー→本エントリー→書類選考・面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- あなたが大学入学以降に取り組んだ最も難易度の高かった経験について教えてください。(400文字以下)
志望動機に関すること
- 選択したコースでどのようなことを実現したいですか。そして、このコースで活かしたい自身の強みについてお答えください。(400文字以下)
- 面接
面接では、学生時代に力を入れたことの深掘りがあります。
自己PRに関すること
- 自己PRしてください、強みをKDDIでどのように活かしますか
- 小・中・高のときに頑張ったことは何ですか
- 大学・学部を選んだ理由は何ですか
- ゼミについて説明してください(ゼミを選んだ理由、活動内容について)
- 研究内容を説明してください(一番努力した点、一番大変だった点と、どう対処したか、最終的にどのような結果になったのか、KDDIでどう活かすか)
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(やろうとしたきっかけ、期間、組織の規模、役割、メンバーへの働きかけ方で気をつけていること、他の人と意見が食い違ったときの対応、困難とそれを解決した工夫、最終的な目標、学んだこと、活かしたいこと)
- チームで取り組んだことはありますか(取り組んだ理由、役割、課題と、課題を解決するやり方)
- チームで働くうえで大切なことは何ですか
- リーダーシップを発揮した経験はありますか
- 大学時代に立てた目標と達成した経験はありますか
- 大学時代で最も苦労したことは何ですか
- 挫折経験はありますか
- 現状に疑問を感じ、行動することで改善した経験はありますか
- 強みと弱みは何ですか、エピソードを交えて話してください(強みはどこで活かせる)
- 社会人としての理想像を教えてください
- 苦手な人といかに関わりますか
- 対人関係で失敗したことはありますか
- コミュニケーションで気をつけていることは何ですか
- 人からどのような人と言われることが多いですか
- 英語力はどれくらいですか
- なぜその趣味をはじめたのですか
- 大切にしている価値観はありますか
- 最近気になったニュースはありますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ通信業界を志望しますか
- なぜKDDIを志望しますか
- KDDIの印象を教えてください
- なぜソフトバンクや楽天ではなくKDDIですか
- KDDIがソフトバンクやドコモと違うところについて教えてください
- なぜWILL(OPEN)コースですか
- 希望する職種・部門とその理由は何ですか、就けなかったらどうしますか
- 入社したらやりたいことと、やりたい理由は何ですか
- KDDIで実現したいことは何ですか
- 入社後、自分の能力やスキルがどんな仕事で活きると思いますか、能力が発揮されたエピソードはありますか
- 営業として大事なことは何だと思いますか
- 代理店と関わる上で気をつけないといけないことは何ですか
- 法人ではなくコンシューマ営業を希望する理由は何ですか
- キャリアプランは何ですか
- 海外事業に興味がありますか
- 最近のKDDIの事業で気になることはありますか
- 競合他社と比較してKDDIが劣っている点は何ですか
- 通信を活用して解決したい課題はありますか
- 法人に対するソリューションでどんなものに興味がありますか
- 放送法と通信の関係についてどんな意見を持っていますか
- KDDIで気になったニュースはありますか
- 他社の応募状況とKDDIの志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 292名
20年度入社実績 278名
21年度入社実績 266名
22年度入社実績 250名
23年度入社実績 299名
24年度入社計画 300名
25年度入社計画 300名
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大10、京都大9、北海道大4、東北大1、名古屋大6、大阪大3、九州大11、東京工大6、筑波大5、千葉大8、電通大5、都立大3、横浜国大7、横浜市大3、金沢大1,大阪公立大2、神戸大3、広島大5、他
私立大:
早稲田大25、慶応大16、上智大13、明治大17、青山学院大7、立教大6、中央大6、法政大3、学習院大1、成城大1、東京都市大5、国学院大1、日本大13、東洋大4、専修大1、東海大1、東京理科大5、芝浦工大2、東京電機大5、工学院大1、東京女子大2、津田塾大2、大妻女子大2、千葉工大3、神奈川大1、金沢工大3、南山大1、同志社大9、立命館大10、関西大4、関西学院大12、京都産業大2、龍谷大1、近畿大5、武庫川女子大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
KDDIは、難関国公立大学・私立大学を中心に採用していますが、中堅大学の採用もあります。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
KDDIの求める人材は、課題解決力、行動力、チームワークの3つの能力を持つ人です。
上記の求める人材にあるように、KDDIは、「高い志を抱き、具体的な目標を立てる」「絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く」「達成した喜びを関係者と分かち合う」人を求めています。
ここで「高い志を抱き、具体的な目標を立てる」は課題解決力を表しています。
また、「絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く」は、行動力を表しています。
さらに「達成した喜びを関係者と分かち合う」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の三つの能力をKDDIは求めています。
これらは、「このような人材になってもらいたい」との理想の姿と考えましょう。
学生がこれら全てを持っているとアピールする必要はありません。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力のうちから二つを自分の中で探してアピールしましょう。
- 課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
- 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
- チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
そこで自分が身につけたことを伝えられるとなお良いです。
但し、KDDIは採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
OPENコースの技術系に応募する学生は、技術系部門(ネットワークインフラ、ソリューションエンジニア、その他の企画・開発・保守・運用等)に配属となります。
また、WILLコースの技術系職種に応募する学生は、専門職としてその業務に携わります。
技術系応募者はそれらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
技術系応募者は、面接において研究内容の説明を詳しく深掘りされるでしょう。
具体的には、なぜそれを研究するのか、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について、自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
もちろん直接そのような研究をやっていない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
■WILLコースの事務系職種の応募者は専門性を語る
WILLコースの事務系職種の応募者は、専門職としてその仕事に携わります。
応募者はそれらに十分対応できる経験やスキルがあることを、修得した学業や保有資格などから説明できるようにしてください。
応募者は、面接において専門性の有無を詳しく深掘りされるでしょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ通信業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ通信業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
通信業界とは何か、業界を取り巻く環境についての基本は、ブログ記事「【2025年】通信業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
通信業界について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜKDDIを選ぶのか明確に伝える
KDDIの企業理念、事業内容、中期経営戦略などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがKDDIを選んだ志望動機になります。
また、KDDIと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
KDDIは、モバイル事業の携帯電話契約数でNTTドコモに次ぐ2位を占めています。
KDDIを志望する学生は、同じモバイル事業を手がけるNTTドコモやソフトバンクとかけもち応募する人が多いようです。
また、NTTグループのNTTデータや富士通、NECにも興味のある人がいるかも知れません。
たとえKDDIが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜKDDIなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
特にNTTドコモやソフトバンクと、KDDIの違いを答えられるようにしてください。
■KDDIで応募するコースを選んだ理由と、希望する職種・部門、及びそこでやりたい仕事を明確に伝える
面接では、応募するコースを選んだ理由と、そこで希望する職種・部門や、やりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキル、経験があればそれを伝えてください。
希望する職種・部門で注目している商品や技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■他社の応募状況とKDDIの志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、通信業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、KDDIと同レベルの大手企業に応募中ならそれを答えてください。
通信業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、KDDIの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
KDDIは、大手通信キャリアで、モバイルと固定電話事業を総合的に提供する唯一の企業です。
このようなKDDIの面接を攻略するためには、まず通信業界を取り巻く環境を理解することと、通信業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】通信業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、KDDIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
KDDIの会社概要、企業理念、中期経営戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもKDDIのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でKDDIの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
KDDIの面接攻略のまとめ【就活】
KDDIに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
KDDIが求める人材は、「高い志を抱き、具体的な目標を立てる」「絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く」「達成した喜びを関係者と分かち合う」人です。
面接では、学生時代に力を入れたことの深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- WILLコースの事務系職種の応募者は専門性を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ通信業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜKDDIを選ぶのか明確に伝える
- KDDIで応募するコースを選んだ理由と、希望する職種・部門、及びそこでやりたい仕事を明確に伝える
- 他社の応募状況とKDDIの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは通信業界を取り巻く環境を理解すると同時に、通信業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、KDDIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
KDDIの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
KDDIの中途採用情報について【転職】
続いてKDDIの転職面接について解説していきます。
はじめにKDDIのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
- KDDIは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、2024年11月時点では、92件の求人があります。
中途採用に興味のある人は定期的にホームページをチェックしてみてください。
- KDDIは、自分のキャリアを登録することで、適したポジションがある場合に人事担当者などから個別に案内する「キャリア登録」の仕組みもあります。
「自分の経験が活かせるポジションが知りたい」「すぐの応募ではなく、まずは情報収集したい」といった気持ちのある人は登録したら良いと考えます。
- KDDIは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
- 選考フロー
応募(履歴書・職務経歴書添付)→書類選考→適性検査・面接(2~3回)→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで、応募者がKDDIで活躍できるかを探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 長所は何ですか
志望動機に関すること
- なぜKDDIを志望しますか
- 入社したらやりたい仕事は何ですか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
KDDIは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、KDDIは、「高い志を抱き、具体的な目標を立てる」
「絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く」「達成した喜びを関係者と分かち合う」人を求めています。
ここで「高い志を抱き、具体的な目標を立てる」は課題解決力を表しています。
また、「絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く」は、行動力を表しています。
さらに「達成した喜びを関係者と分かち合う」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の三つの能力をKDDIは求めています。
これら三つの能力のうち、中途採用は即戦力を求めているので、仕事のアウトプットに直結する課題解決力と行動力をアピールすることが有効です。
(チームワーク力について質問された場合には、その力もあることを、例をあげて答えられるように準備してください。)
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
KDDIで活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力について説明し、間接的にでも募集職種に役立つことを面接で伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
技術系職種の応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって技術系応募者は、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、KDDIでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
■事務系応募者は、専門知識やスキルを語る
事務系職種の応募者は、面接では、募集職種に対応できる専門知識やスキルがあることをアピールしましょう。
それには、職務遂行にあたって身につけた専門知識やスキル、成果をわかりやすく説明することです。
成果を出すための専門知識やスキルが、KDDIでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
また、職種によっては語学力も求められますので、アピールしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜKDDIを志望するのか明確に伝える
KDDIの企業理念、事業内容、中期経営戦略などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがKDDIを選んだ志望動機になります。
また、KDDIと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
KDDIは、モバイル事業の携帯電話契約数でNTTドコモに次ぐ2位を占めています。
KDDIを志望する人は、同じモバイル事業を手がける他社にも興味のある人も多いと思います。
たとえKDDIが第一志望でなくても、競合他社と比較し、なぜKDDIを選んだのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■応募職種を選んだ理由と、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える
事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事とその理由をしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがKDDIで活かせるからではないでしょうか。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルがKDDIで活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
また、応募する職種で注目しているKDDIの商品や技術、サービスなどと、なぜ注目しているかも話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上KDDIの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
KDDIの転職の面接を攻略するためには通信業界を取り巻く環境を理解することと、通信業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくと役に立ちます。
ブログ記事「【2025年】通信業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、KDDIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
KDDIの会社概要、企業理念、中期経営戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもKDDIのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるKDDIの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
KDDIの面接攻略のまとめ【転職】
KDDIに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
KDDIが求める人材は、「高い志を抱き、具体的な目標を立てる」「絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く」「達成した喜びを関係者と分かち合う」人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで、応募者がKDDIで活躍できるかを探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
- 事務系応募者は、専門知識やスキルを語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜKDDIを志望するのか明確に伝える
- 応募職種を選んだ理由と、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
また、KDDIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
KDDIの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
KDDIを志望するときに知っておきたい社風
KDDIの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- リモートワークを推進していて、社員全員にセキュリティの担保されたパソコンとiPhoneを配布しています。
- 会社が厳しく管理するようになり、残業時間は部署にもよるがそれほど多くありません。有給休暇も自由に取得できます。ワークライフバランスは取れています。
- 若い社員は熱意を持って仕事を進めていますが、年配者には古い価値観を持っている社員もいます。社内調整も多く、スピード感を持った仕事ができていないところもあります。
- 育児休暇や時短で働く女性社員が多く、多様な働き方に対して職場も理解があります。女性の管理職登用にも積極的です。
- 「フィロソフィ」という理念について定期的に研修があります。合併してできた会社であり、同じ理念や考え方を持つことに意義があります。
面接で語る志望動機をつくる際には、このような社風をよく知っておくことが大切です。
KDDIの会社概要
ここからはKDDIの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- KDDIは、大手通信キャリアで、NTTグループ、ソフトバンクグループと3大グループを形成しています。一企業でモバイル事業と固定電話事業を総合的に展開しているのはKDDIのみです。
- KDDIの沿革は以下の通りです。
- KDDIは、第二電電企画株式会社が設立された1984年を創業年としています。
- KDDIは、2000年に第二電電(DDI)、ケイディディ(KDD)、日本移動通信(IDO)が合併し、株式会社ディーディーアイとして発足しました。
第二電電(DDI)は、京セラ主体で国内長距離サービスを主たる事業としていました。
ケイディディ(KDD)は、国際通信サービスを主体とした旧電電公社から分離設立された特殊会社であり事実上NTTの兄弟企業でした。
日本移動通信(IDO)は、トヨタ自動車の子会社で携帯電話サービスを行っていました。
- 2001年に、ケイディーディーアイ株式会社に社名変更し、2002年にKDDI株式会社に社名を再度変更して現在に至っています。
- 2024年4月に、ローソンへのTOB(株式公開買い付け)が成立しました。KDDIと三菱商事でローソンを50%ずつ出資する持ち分法適用会社にしました。
- KDDIの目指す姿は、① お客さまに一番身近に感じてもらえる会社、② ワクワクを提案し続ける会社、③ 社会の持続的な成長に貢献する会社です。
- KDDIの事業は、「パーソナルセグメント」と「ビジネスセグメント」の2つに分かれています。
- 「パーソナルセグメント」は、個人顧客向けにサービスを提供しています。従来の通信サービスを中心に、コマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育などのライフデザインサービスを提供しています。海外ではミャンマーやモンゴルをはじめとするアジア地域を中心とした個人顧客向けビジネスにも積極的に取り組んでいます。
- 「ビジネスセグメント」では、国内外において、法人向けに、スマートフォンなどのデバイス、ネットワーク・クラウドなどの多様なソリューションに加え、「TELEHOUSE」ブランドでのデータセンターサービスなどを提供しています。
- さらに、5GやIoTなどの技術を活用し、グローバル規模で顧客のビジネスの発展・拡大に貢献するソリューションをワンストップで提供しています。
- KDDIの2024年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、1,418億52百万円です。
従業員数は、連結で61,288人です。
連結売上高は、5兆7,540億円です。
連結営業利益は、9,615億円です。
連結当期利益は、6,378億円です。
事業セグメント別売上構成比は次のようになっています。パーソナルセグメント81.3%、ビジネスセグメント18.0%、その他0.7%です。
面接では、「KDDIの目指す姿を知っていますか」と質問がなされるかも知れませんので、覚えておくと良いです。
KDDIの企業理念
ここではKDDIの企業理念を紹介します。
社是
「心を高める」
~動機善なりや、私心なかりしか~
企業理念
KDDIグループは、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します。
面接では、「企業理念を知っていますか」と質問がなされることもありますので、覚えておきましょう。
KDDIの中期経営戦略
KDDIは、中期経営戦略期間を1年延長(2022-2025年度)するとともに、事業戦略を「新サテライトグロース戦略」としてアップデートしましたが、その概要について紹介します。
- コア事業
5G通信をベースとし、データドリブンの実践と生成AIの社会実装を進めるコア事業を中心にさらなる事業拡大を目指す。
- Orbit1(DX/金融/エネルギー)
DX/金融/エネルギーの3領域を「Orbit1」と定義し、通信の顧客接点を基盤にパートナーとの連携や通信事業とのシナジー最大化に取り組み、新しい価値を提供することで成長を加速する。
- DX(デジタル・トランスフォーメーション)
「KDDI BUSINESS」の法人事業において、AIが溶け込む時代のビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」を立ち上げるなど、事業領域と顧客接点を拡大
「WAKONX」では、社会のDX加速に不可欠なAI・データ基盤・ネットワーク・運用保守をワンストップで提供することで、社会課題・業界課題の解決や企業の事業成長を加速
- 金融
金融の各サービスの拡充と、通信とのシナジーを最大化することで、顧客接点の拡大とさらなる事業成長を目指す
- エネルギー
通信とのシナジーを最大化することで事業成長を加速し、顧客接点を拡大。脱炭素関連事業を拡大し、カーボンニュートラルへの貢献と事業成長を両立
- DX(デジタル・トランスフォーメーション)
- Orbit2(モビリティ/宇宙/ヘルスケア/Web3・メタバース/スポーツ・エンタメ)
LX(Life Transformation)領域を、「モビリティを中心としたIoT社会への対応」「新技術への対応」「消費多様化への対応」の観点から5領域に定義し、強みである通信や新技術を活用してパートナリングによって顧客のライフスタイルの変革に挑戦することで、さらなる事業拡大
- モビリティ
提供エリア拡張による事業拡大と未来のモビリティ制御基盤の社会実装に注力
- 宇宙
SpaceXとのパートナリングの深化により衛星通信の提供機能を拡張し、「空が見えれば、どこでもつながる」体験の実現を目指す
- ヘルスケア
健康・医療体験を高めるサービスの拡充や、医療DXで病院業務の効率化を支援
- Web3・メタバース
法人ニーズを対応して事業拡大を目指し、個人向けにはクリエイター支援による集客力強化に注力
- スポーツ・エンタメ
スマートフォンでの動画視聴が普及した時代の変化に対応し、パートナー連携によるコンテンツ視聴の促進や新技術によるコンテンツの魅力化
- モビリティ
- 未来への取り組み
未来に向けてより身近で多様なサービスを国内およびグローバルに提供し、社会の持続的成長につながる取り組みを行う。これにより、KDDI VISION 2030に掲げる「誰もが思いを実現できる社会をつくる」ことを目指す
To Global(グローバルへの拡大)、With Life(もっとお客さまに身近な会社へ)、For Future(未来人財・スタートアップ育成)を実施
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、中期経営戦略を理解しておきましょう。