【24卒/23年転職】面接官が教える「ベネッセ」の面接対策

教育業界の売上高NO.1であるベネッセに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない就職や転職の面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
(ベネッセの社名は株式会社ベネッセコーポレーションですが、本ブログでは略称の「ベネッセ」と呼ぶこととします。)
ベネッセに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、ベネッセの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜベネッセなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にもベネッセの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、ベネッセの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、ベネッセの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
分析した結果を基に、就活生はエントリーシート、転職希望者は職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げる必要があります。
就活中の学生や転職の希望者は、本ブログを読むことで自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
ベネッセの求める人材
ベネッセはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
ベネッセのホームページにある「新卒採用」サイトの募集要項には、「教育領域の課題解決の企業であるベネッセでは、全員が企画職」とうたっています。
また、「よくある質問」には、次のように求める人材像が明記されています。
高いベーススキルに加えて、
①困難に立ち向かう「バイタリティ」があり
②お客様の課題を解決するという「本気さ」があり
③その願いを実現するために「挑戦」し続けることができる
以上をまとめると、ベネッセの求める人材は次のような人と考えます。
- 教育領域の課題解決ができる人
- 困難に立ち向かう「バイタリティ」があり、お客様の課題を解決するという「本気さ」があり、その願いを実現するために「挑戦」し続けることができる人
また中途採用では、募集要項に求める人物像が載っていますので、参照ください。
面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切です。覚えておくと良いでしょう。
ベネッセの新卒採用情報について【就活】
はじめにベネッセの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
総合職を募集しています。
- 選考フロー
マイページへの登録→一次選考(エントリーシート・適性テスト)→二次選考(個人面接)→三次選考(個人面接)→最終選考(個人面接)→内々定
- エントリーシート(23年卒)
自己PRに関すること
- チャレンジタッチのカメラでQRコードを読み込むことで、ARを使ってお子さまの机の上に「豊臣秀吉」が出てきて喋ったり、「月の満ち欠け」を360度確認することができる教具があります。このAR技術を使った新サービス企画を、パワポ1枚にまとめ、pdfにして提出してください。内容は、学校で習ったり、教科書に出てくる内容でなくても構いません。自由にご提案ください。(pdf提出)
- 専門や研究テーマのある方はご記入ください。(50字以内)
- 上記ご回答いただいた方は、専門や研究テーマの概要をご記入ください。(200字以内)
- 学生時代、最も注力している取り組み、または誇りにしていることは何でしょうか。
- 上記ご回答いただいた内容について具体的に教えてください。(200字以内)
- あなたが学生時代に、「最大限『頭』を使って解決したこと」および、そこから学んだことについて、具体的に教えてください。(400字以内)
- あなたが学生時代に、「最大限『体』を使って解決したこと」および、そこから学んだことについて、具体的に教えてください。(400字以内)
- 自分が発案して、5人以上に働きかけたエピソードを教えてください。(200字以内)
- 上記のエピソードについて、beforeの状態を、どんなafter状態に変化させましたか?(100字以内)
- 上記のエピソードについて、なぜ「あなたが」それをやらないといけないと思いましたか?(200字以内)
- どこにも正解がないと思った時、どんな行動を1番大事にしますか?(100字以内)
- あなたの人生の中で、最もストレスを感じた出来事を教えてください。(200字以内)
- 上記のエピソードについて、なぜ、ストレスに感じましたか?(100字以内)
- その際、どのように対処しましたか。(200字以内)
- ご自身のプログラミング経験として当てはまる内容を選択してください。
- 使用しているプログラミング言語を記入してください。
- 実際に制作されたものについて、制作時期・対象・具体的なコンテンツについて、できるだけ詳しく記載してください。(400字以内)
志望動機に関すること
- ベネッセにエントリーしようと思ったきっかけは何ですか。(複数回答可)
- 当社への志望動機をお書きください。(400字以内)
- 「オンライン会社説明会」を見て、全ての動画に共通する「ベネッセらしさ」はどこにあると思いましたか。(400字以内)
- 希望職種をすべてご選択ください。(複数選択可)
- 顧客価値を実現するために、厳しい環境下でも、ベネッセでなら情熱を燃やし続けられる理由をパワポ1枚でまとめ、pdfにして提出してください。
- 面接
面接では教育への本気度を問われます。ガクチカ、研究内容の深掘りがあります。
2次面接では最初10分間の逆質問の時間があります。最終面接ではプレゼンがあります。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 大学で学んでいることは何ですか
- 「研究テーマ」を5分でパワーポイントを使用してプレゼン
- 学生時代に頑張ったことは何ですか(はじめたきっかけ・難しかったこと・工夫・結果・そこから得たもの)
- 挫折経験はありますか、それをどのように乗り越えましたか
- 周りからどのような人と言われますか
- 長所と短所は何ですか
- 一緒に取り組むことが苦手な人はどのような人ですか
- 自分の意見を通すタイプか合わせるタイプかどちらですか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ教育を志望しますか
- なぜベネッセを志望しますか
- 希望する職種はありますか
- 入社したらやってみたいことは何ですか
- これまでの経験でベネッセに活かせることは何ですか
- ベネッセに入社するために、自分自身が足りていないと考えていることは何ですか
- 全国転勤でも大丈夫ですか
- 他社の応募状況とベネッセの志望度はどれくらいですか
- 採用人数
19年度入社実績 115名
20年度入社実績 126名
21年度入社実績 73名
22年度入社実績 60名
23年度入社計画 前年並み
- 22年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
京都大3、北海道大1、東北大1、名古屋大1、大阪大1、九州大5、東京工大3、筑波大1、都立大1、横浜国大1、大阪市大1、神戸大2、岡山大1、広島大1、熊本大1、他
私立大:
早稲田大7、上智大4、立教大2、中央大2、法政大1、日本大2、駒沢大1、東京理科大1、共立女子大1、名城大1、同志社大3、立命館大2、関西大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2022年9月4日号)参照
- 学歴フィルター
ベネッセは、難関大学から中堅大学まで幅広く採用しています。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
ベネッセは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、ベネッセは、「教育領域の課題解決ができる」「困難に立ち向かうバイタリティがあり、お客様の課題を解決するという本気さがあり、その願いを実現するために挑戦し続けることができる」人を求めています。
ここで、「教育領域の課題解決ができる」は、課題解決力を表しています。
また、「困難に立ち向かうバイタリティがあり、お客様の課題を解決するという本気さがあり、その願いを実現するために挑戦し続けられる」は、課題解決力と行動力を表しています。
ベネッセグループは、2030年に向けて目指す姿として、「日本・世界が直面する教育と介護の課題に対し、その解決にどこよりも真摯に取り組み、すべての人が向上意欲を持ち、自分らしく挑戦し続けられる人生を支援する」ことをうたっています。
具体的には、一人ひとりが成長し、人生を豊かにする学びを提供すること、高齢者の「自分らしく生きる」を支えることです。加えて日本で培った教育、介護のアセットを活かし、世界の教育課題や介護課題に取リ組もうとしています。
これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、ベネッセでは採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■理系応募者は研究内容を語る
ベネッセは全員が企画職であり、定量・定性のデータ分析や総括を経て企画を立てることが求められていますので、どの部署でも論理的思考力や数理能力など理系の強みを活かすことができます。
ですから、理系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
理系系応募者は面接において研究内容を発表することがあります。その後の質疑応答で相当詳しく深掘りされることとでしょう。
具体的には、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
■教育への本気度を示す
繰り返しますが、ベネッセは、教育領域における「課題解決」の会社とうたっています。
ベネッセグループにて、教育・生活領域を担当しています。
ベネッセは、「お客様の課題を解決するという本気さがある」人を求めています。
なので、面接では「教育への本気度」がわかるように受け答えをしましょう。
後述する志望動機でも「教育」に関して応募者がどのように考えているかを問う質問がいくつもなされます。
これらの質疑応答の中で、「自分にとって教育とは何か」「教育を通して社会にどのように貢献したいのか」が伝わるような回答を準備しましょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ教育業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ教育業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
教育業界のこれからの最大の課題は少子化問題ですが、現状では教育産業の市場規模は維持もしくは拡大傾向にあります。
これは、1人当たりの子供の教育にかける費用が増加したこと、英語学習など大人の教育ニーズが増加したことなどが理由に挙げられます。
今後の教育業界については、①新学習要領の改訂により、外国語教育、プログラミング教育、理数教育の充実などが図られること、②大学入試制度の改革により、知識・技能だけでなく、「思考力」「判断力」「表現力」を重視する考えがベースになること、③eラーニングやICTの普及により指導方法が多様化すること、といった変化が大きく影響してくるものと考えられます。
その他、教育業界について理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜベネッセを選ぶのか明確に伝える
ベネッセのグループ企業理念、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがベネッセを選んだ志望動機になります。
また、ベネッセと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
ベネッセを志望する学生は教育に興味がある人であり、ベネッセと並行して公文教育研究会などと、かけもち応募する学生が多いと考えます。
たとえベネッセが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜベネッセなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■ベネッセで、希望する配属部門とその理由、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
面接では、希望する配属部門とその理由、そこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
希望する仕事で注目している商品やサービス、技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■他社の応募状況とベネッセの志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、教育業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、ベネッセと同レベルの企業に応募中ならそれを答えてください。
教育業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、ベネッセの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
ベネッセは、教育業界で最大手の企業であり、通信教育に強みを持っています。
このようなベネッセの面接を攻略するためには、まず教育業界を取り巻く環境を理解することが大切です。
続いて、ベネッセとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
ベネッセの会社概要、グループ企業理念、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもベネッセのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でベネッセの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
ベネッセの面接攻略のまとめ【就活】
ベネッセに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
ベネッセが採用したい人材は、「教育領域の課題解決ができる人」「困難に立ち向かうバイタリティがあり、お客様の課題を解決するという本気さがあり、その願いを実現するために挑戦し続けることができる」人です。
ベネッセの面接では、教育への本気度を問われます。ガクチカ、研究内容の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 理系応募者は研究内容を語る
- 教育への本気度を示す
面接時に志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ教育業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜベネッセを選ぶのか明確に伝える
- ベネッセで、希望する配属部門とその理由、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 他社の応募状況とベネッセの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、教育業界を取り巻く環境を理解することが大切です。
また、ベネッセとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
ベネッセの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
ベネッセの中途採用情報について【転職】
続いてベネッセの転職面接について解説していきます。
はじめにベネッセの中途採用情報について以下に記します。
- 募集職種
ベネッセは、転職の希望者を対象とした中途採用の募集を行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。(一部の募集では、第二新卒も歓迎しています)
具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、2022年11月時点では、戦略・事業スタッフ、企画、デザイン、BPR、IT・システム、マーケティング、営業、データ、コーポレートスタッフ、その他職種の募集があります。興味のある人はホームページをチェックしてください。
また、登録した情報をもとに、経験やスキルが活かせるポジションで募集開始した際にベネッセから連絡する「キャリア登録」の仕組みがあります。
- 選考フロー
プレエントリー→エントリー→書類選考→適性検査・一次面接→最終面接→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び応募条件を満たしているかを判断されます。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください(一番困難だったこと、経験をベネッセでどう活かせるか)
- あなたを採用するメリットは何ですか
- あなたにとってBenesse(=良く生きる)とはどのようなときですか
- 仕事をする上で大切にしていることは何ですか
- 体力に自信がありますか
- 教育業界で気になったニュースは何ですか
志望動機に関すること
- なぜ教育業界を志望しますか
- なぜベネッセを志望しますか
- 日本の教育をどう思いますか、問題があればどのように解決しますか
- 入社したらやりたいことは何ですか
- どのように学校をサポートしていきたいですか
- ○○といったクレームを受けたときどのように対応しますか
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由は何ですか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機に関することや退職理由を必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
ベネッセは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、ベネッセは、「教育領域の課題解決ができる」「困難に立ち向かうバイタリティがあり、お客様の課題を解決するという本気さがあり、その願いを実現するために挑戦し続けることができる」人を求めています。
ここで、「教育領域の課題解決ができる」は、課題解決力を表しています。
また、「困難に立ち向かうバイタリティがあり、お客様の課題を解決するという本気さがあり、その願いを実現するために挑戦し続けられる」は、課題解決力と行動力を表しています。
ベネッセグループは、2030年に向けて目指す姿として、「日本・世界が直面する教育と介護の課題に対し、その解決にどこよりも真摯に取り組み、すべての人が向上意欲を持ち、自分らしく挑戦し続けられる人生を支援する」ことをうたっています。
具体的には、一人ひとりが成長し、人生を豊かにする学びを提供すること、高齢者の「自分らしく生きる」を支えることです。加えて日本で培った教育、介護のアセットを活かし、世界の教育課題や介護課題に取リ組もうとしています。
これらを推進するためには、課題解決力と行動力のある人を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、解決のためにこれまでの考えにとらわれない新しい対策を立案し、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験があればそれを加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
最後に、ベネッセで活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集業務に役立つことを伝えましょう。
■教育への本気度を示す
繰り返しますが、ベネッセは、教育領域における「課題解決」の会社とうたっています。ベネッセグループにて、教育・生活領域を担当しています。
ベネッセは、「お客様の課題を解決するという本気さがある」人を求めています。
なので、面接では「教育への本気度」がわかるように受け答えをしましょう。
後述する志望動機でも「教育」に関して応募者がどのように考えているかを問う質問がいくつもなされます。
これらの質疑応答の中で、「自分にとって教育とは何か」「教育を通して社会にどのように貢献したいのか」が伝わるような回答を準備しましょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ教育業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ教育業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
教育業界のこれからの最大の課題は少子化問題ですが、現状では教育産業の市場規模は維持もしくは拡大傾向にあります。
これは、1人当たりの子供の教育にかける費用が増加したこと、英語学習など大人の教育ニーズが増加したことなどが理由に挙げられます。
今後の教育業界については、①新学習要領の改訂により、外国語教育、プログラミング教育、理数教育の充実などが図られること、②大学入試制度の改革により、知識・技能だけでなく、「思考力」「判断力」「表現力」を重視する考えがベースになること、③eラーニングやICTの普及により指導方法が多様化すること、といった変化が大きく影響してくるものと考えられます。
その他、教育業界について理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜベネッセを選ぶのか明確に伝える
ベネッセのグループ企業理念、事業内容、グループ中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがベネッセを選んだ志望動機になります。
また、ベネッセと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
ベネッセを志望する人は教育に興味がある人であり、他の教育関係の企業などにも応募する人がいるかと思います。
そのような競合他社と比較し、なぜベネッセなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■なぜその職種・部門を選んだか、そこでやりたいことを明確に伝える
中途採用の応募者は、なぜその職種・部門に応募したのか、そこでやりたいこととその理由をしっかりと説明する必要があります。
応募者が応募職種を希望する主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがベネッセで活かせるからではないでしょうか。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルがベネッセで活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
また、応募職種の分野で注目しているベネッセの商品やサービス、技術について、なぜ注目しているかも話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上ベネッセの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は2回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
ベネッセの転職の面接を攻略するためには教育業界を取り巻く環境を理解しておくと役に立ちます。
続いて、ベネッセとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
ベネッセの会社概要、グループ企業理念、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもベネッセのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるベネッセの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
ベネッセの面接攻略のまとめ【転職】
ベネッセに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
ベネッセが採用したい人材は、「教育領域の課題解決ができる人」「困難に立ち向かうバイタリティがあり、お客様の課題を解決するという本気さがあり、その願いを実現するために挑戦し続けることができる」人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び応募条件を満たしているかを判断されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 教育への本気度を示す
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ教育業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜベネッセを選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種・部門を選んだか、そこでやりたいことを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
また、ベネッセとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
ベネッセの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも必読でしょう。
ベネッセを志望するときに知っておきたい社風
ベネッセの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 福利厚生について、社宅はなく、入社3年目まで住宅手当があります。転勤者は数年間住宅手当があります。カフェテリアプランはあります。
- 残業の多い、少ないは部門、人によりまちまちです。有給休暇は部署ごとに年間10日有休奨励日が設定されていて、取得しやすい環境です。
- 人間関係は問題なく、社内のコミュニケーションはとりやすいです。
- 部門により違いはありますが、実行検証のサイクルはスピードが求められます。若手社員のときから責任ある仕事を任せてもらえます。
- 女性社員が多く、産休・育休も取得しやすく、働きやすい環境です。ですが、子供の有無に関わらず仕事量は手加減されないので、夜間や早朝に仕事をしている人も多いです。
面接で語る志望動機をつくる際には、このような社風をよく知っておくことが大切です。
ベネッセの会社概要
ここからはベネッセの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- ベネッセは、教育領域の課題解決企業をうたい、持株会社であるベネッセホールディングスの傘下で、主に教育・生活事業を展開しています。
- ベネッセは、1955年設立の株式会社福武書店が始まりです。1995年に株式会社ベネッセコーポレーションに商号変更しました。
2009年に持株会社制に移行し、ベネッセホールディングスに商号変更、同時に完全子会社として新たに株式会社ベネッセコーポレーションを設立し現在に至っています。
- ベネッセグループは、一人ひとりの「よく生きる」を支えるため、国内教育、Kids & Family、介護・保育の3つの事業を展開していますが、このうち、国内教育、Kids & Familyを主にベネッセが担当しています。
- ベネッセの存在意義(パーパス)は、「社会の構造的課題に対し、その解決に向けてどこよりも真摯に取り組んでいる姿勢に共感できる存在」「自分が一歩踏み出して成長したいと思った時にそばにいてほしい存在」にあります。
「パーパス」を全うしていく際に必要な「判断の拠り所」や「行動の原則」として5の判断基準・10の行動基準からなる「ベネッセイズム」があります。
判断基準は、お客様本位、公明正大、革新的に挑戦、スピード重視、共創・協業・連携の5つです。
- ベネッセコーポレーションの経営数字は次の通りです。
資本金は、30億円です。
従業員数は、2,429人です。(2020年4月)
ベネッセホールディングスの2022年3月期の経営数字は次の通りです。
売上高は、4,319億円です。
営業利益は、201億円です。
経常利益は、154億円です。
純利益は、10億円です。
セグメント別売上比率は、国内教育49.1%、Kids & Family16.5%、介護・保育29.5%、ベルリッツ4.6%、その他0.3%です。
面接では、「ベネッセの存在意義は何か知っていますか」と質問がなされるかも知れませんので、理解しておくと良いです。
ベネッセグループの企業理念
ここでは、ベネッセグループの企業理念を紹介します。
ベネッセグループ企業理念
Benesse=『よく生きる』
ベネッセグループ行動指針
ベネッセグループは人を軸とし、グローバルに活動する企業グループです。
私たちは、一人ひとりの行動そのものが「Benesse =よく生きる」の実現に繋がること、企業人である前によき市民・よき社会人であるべきことを自覚し、この行動指針に則って行動します。私たちが大切にすること
何事にも誠実に向き合います
何よりも信用を重んじます
常に挑戦し革新し続けます
私たちが約束すること
・・・
面接では、「企業理念を知っていますか」と質問がなされることもあります。覚えておきましょう。
ベネッセグループの中期経営計画
ベネッセは2020年11月に「中期経営計画」―コア事業の進化と新領域への挑戦―(2021-2025年度)を発表しました。その計画の概要について紹介します。
- 2030年に目指す姿
少子化、高齢化、労働力不足という社会問題が深刻化することが予想されるなかで、日本と世界が直面する教育と介護の課題の解決に取り組み、すべての人が向上意欲を持ち、自分らしく挑戦し続けられる人生を支援する。
- 中期経営計画の基本
コロナ禍による事業環境の変化を踏まえ、教育と介護のコア事業の進化と、新たな成長に向けた新領域への挑戦による持続的成長を目指す。
- 中期経営計画の目標
■財務目標
2021~2022年度は、2019年度を超える売上高、営業利益まで回復
2023~2025年度は、既存事業の売上高平均成長3%以上、2025年度は、営業利益8%以上、ROE10%以上
■コア事業の進化
- 2022年度までに、既存事業で新型コロナウイルスからのV字回復を実現
教室・介護事業の回復と進研ゼミのさらなる成長で回復
- 2023年から2025年には、既存事業の拡大によって、さらなる持続的な成長
国内教育では、デジタル・オンライン・教室を融合したブレンディッド学習の早期実現と、多様な学びを提供するプラットフォームの構築
グローバルこどもちゃれんじ事業では、「しまじろうワールド」の拡大、デジタルによる接点拡大と商品・サービスの強化
介護事業では、新エリアへの進出によりホームの新規開設数を増加、周辺事業では非連続な成長
■新領域への挑戦
国内で培った自社の強みを活かし、中国介護市場へ進出
社会課題の拡大する「大学・社会人」領域において一生涯の学びと、多様な働き方を支援
- 2022年度までに、既存事業で新型コロナウイルスからのV字回復を実現
- 中期経営計画を達成するための経営基盤作り
社内外のデジタル人財を結集してDXの推進体制構築
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、中期経営計画を知っておくことが大切です。理解しておきましょう。