【26卒/25年転職】面接官が教える「富士フイルム」の面接対策

2024.10.30 更新
次 » « 前
アイキャッチ画像

日本の大手精密化学メーカーである、富士フイルムに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない就職や転職の面接試験。

応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?

富士フイルムに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。

例えば、富士フイルムの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。

一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜ富士フイルムなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。

これら以外にも富士フイルムの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。

本ブログでは、面接官である筆者が、富士フイルムの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。

さらに面接に臨むうえで必要な知識として、富士フイルムの会社に関する情報を載せています。

面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。

自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。

さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。

目次
  1. 富士フイルムの求める人材
  2. 富士フイルムの新卒採用情報について【就活】
  3. 面接攻略の考え方【就活】
  4. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
  5. 富士フイルムの面接攻略のまとめ【就活】
  6. 富士フイルムの中途採用情報について【転職】
  7. 面接攻略の考え方【転職】
  8. 面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
  9. 富士フイルムの面接攻略のまとめ【転職】
  10. 富士フイルムを志望するときに知っておきたい社風
  11. 富士フイルムの会社概要
  12. 富士フイルムのグループパーパス
  13. 富士フイルムグループの中期経営計画
  14. 参考リンク集

富士フイルムの求める人材

富士フイルムはどのような人材を求めているのでしょうか。

面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。

富士フイルムの新卒採用情報にある。「事務系新卒採用情報」「技術系新卒採用情報」には、「一緒に働きたい人物像」が載っています。

Grow 何事からも謙虚に学ぼうとすることができる、成長意欲の高い人材

Think 本質を考え抜く思考力を持ち、周囲を巻き込みながら仕事を進めていける人材

Passion 仕事への「自分の強い想い」をどんな相手にでもぶつけていける人材

Courage 不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける人材

面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切です。覚えておくと良いでしょう。

富士フイルムの新卒採用情報について【就活】

はじめに富士フイルムの新卒採用情報について以下に記します。

  1. 募集職種  

    募集職種は、総合職の事務系、技術系です。

    技術系については、「自由応募」と「推薦応募」の2つの応募方式があります。

  2. 選考フロー

    マイページの登録→エントリーシート提出・WEB適性検査→SPI→面接(複数回)→内々定

  3. エントリーシート(25年卒)

    事務系

    • 大学及び大学院時代で、一番力を入れて取り組んだことは何ですか?その取り組んだ内容について、どのような「想い」を持って取り組んだか、その想いの実現に向けてどのように行動したかや、取り組みの結果を踏まえて、お書きください。(400文字以内)
    • 今までに直面した一番大きな困難は何ですか?その困難をどのように乗り越えたかや、その経験を通して何を学んだかを踏まえて、お書きください。(400文字以内)
    • あなたにとって、仕事とは何ですか?あなた自身が大切にしている価値観などを踏まえて、お書きください。(400文字以内)
    • あなたの長所をご記入ください。(100文字以内)
    • あなたの短所をご記入ください。(100文字以内)

    技術系

    自己PRに関すること

    • 活動実績もしくは座右の銘のどちらかを選択の上、設問に回答してください。「活動実績」を選択された方は、大学時代及び大学院時代の特筆すべき活動実績をご記入ください。「座右の銘」を選択された方は、あなたが感銘を受けた、もしくは心に留めている座右の銘を教えてください。また、その理由もご記入ください。(100文字以内)
    • 研究テーマをお書きください。(決まっている方のみ)※テーマが未定の方は「未定」と記入してください。(50文字以内)
    • 研究内容をお書きください。(300文字以内)
    • 院生の方:貴方の研究活動は、貴方の研究領域にどのような進歩をもたらしましたか?またその進歩のために、貴方はどのような形で貢献しましたか?(200文字以内)

      学部生の方:科学技術分野において、貴方がこれまでに力を入れて学んだことは何ですか? また、そのモチベーションとなったのはどんなことでしたか?(200文字以内)

    • 貴方が過去、努力して達成したと思うことは何ですか?(研究についてでも、それ以外でも構いません。貴方の取った行動が判るようにお書きください。)(300文字以内)
    • 貴方が今までに直面した一番大きな困難は何ですか?その困難をどのように乗り越え、その経験は貴方の現在にどのように影響していますか?(300文字以内)
    • あなたの長所をご記入ください。(100文字以内)
    • あなたの短所をご記入ください。(100文字以内)
    • 趣味をご記入ください。(50文字以内)

    志望動機に関すること

    • あなたは、将来どんなビジネスパーソンになりたいですか。応募理由と合わせてご記入ください。(300文字以内)
    • 希望職種を選択してください。
    • 希望する仕事について具体的にご記入ください。(200文字以内)
  4. 面接

    学生時代に力を入れたことの深掘りがあります。

    技術系は研究内容を、資料を用いて7分で発表し、その後20分程度の質疑応答があります。

    最終選考では、当日回答したアンケートの10の質問について面接官が気になったことを確認します。

    アンケートの内容の中で聞かれたことは、「あなたの苦手なこと」「あなたの将来」「尊敬する人」「できないこと」「変わりたいこと」「得意なこと」などです。

    自己PRに関すること

    • 自己紹介してください
    • 自己PRしてください
    • 小中高校時代について(何をしていた、大変だったことは何か)
    • 大学・学部・専攻を選んだ理由は何ですか
    • 得意科目は何ですか
    • 学生時代に力を入れたことは何ですか(始めた理由、役割、困難だったこと、困難をどう乗り越えたか、学んだこと、今後の目標)
    • 研究内容を説明してください(取り組んだ理由、取り組み方、他の学生や教員との接し方、実現可能性と製品への応用の可能性、研究の一番のキモ、困難だったことと乗り越え方、目標と今はどの段階か)
    • ゼミについて説明してください(ゼミに入った理由、役割、困難なこと、それをどう乗り越えたか、学んだこと)
    • チームで何かを成し遂げたことはありますか
    • クラブ・サークル活動は何をしていましたか(きっかけ、学んだこと)
    • アルバイトは何をしていますか
    • 自身にとりリーダーシップとは何か、そのために実践していることは何ですか
    • 人生で最も大きな挫折(失敗)とそれをどうやって乗り越えましたか
    • 最も困難だったことは何ですか
    • 人とのコミュニケーションで大事にしていることは何ですか?
    • 周りからどんな人だと言われますか
    • 自分はどういう性格と思いますか
    • 長所と短所は何ですか、エピソードも話してください
    • 長所が研究に役立ったこと、短所の克服法はありますか
    • 自分にとって譲れないものは何ですか
    • モチベーションが湧く時とネガティブになる時はどんなときですか
    • 苦手な人はどんな人ですか(付き合い方)
    • 大切にしている価値観は何ですか
    • 英語はどれくらいですか
    • 趣味は何ですか
    • 尊敬する人は誰ですか

    志望動機に関すること

    • 就活の軸は何ですか
    • なぜ富士フイルムを志望しますか
    • 富士フイルムの印象はどうですか
    • 入社してから希望する部門・職種とその理由、やりたいことは何ですか
    • 希望部門・職種に配属されないときでも大丈夫ですか
    • 理系なのになぜ文系職種を選択したのですか
    • 富士フイルムで成し遂げたいことは何ですか
    • 富士フイルムで活かせる自身の強みは何ですか
    • キャリアプランの考え方を教えてください
    • 技術系の社員としてどのように働きたいのですか
    • 自分にとって仕事とは何ですか
    • 興味がある製品はありますか
    • 海外・国内営業のどちらが良いですか
    • 他社の選考状況と富士フイルムの志望度を教えてください
  5. 採用人数   

    19年度入社実績 113名

    20年度入社実績 113名(技術系58名 事務系55名)

    21年度入社実績 107名(技術系55名 事務系48名 高専4名)

    22年度入社実績 113名(技術系58名 事務系49名 高専6名) 

    23年度入社実績 129名(技術系78名 事務系51名)

    24年度入社実績 110名(技術系60名 事務系50名)

    25年度入社計画 前年並み 

  6. 24年新卒入社大学別就職者数

    国公立大

    東京大13、京都大13、北海道大4、東北大12、名古屋大5、大阪大12、九州大2、東京工大7、一橋大7、筑波大2、千葉大4、電通大2、東京外大2、横浜国大1、金沢大1、大阪公立大1、神戸大5、他

    私立大

    早稲田大21、慶応大11、上智大3、明治大4、立教大4、法政大2、学習院大1、東京理科大2、芝浦工大1、同志社大4、立命館大2、関西学院大3、他

    以上は大学院修了者を含みます。

    ※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照

  7. 学歴フィルター

    富士フイルムは、難関大学中心の採用となっています。

面接攻略の考え方【就活】

面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。

以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする

    富士フイルムは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。

    上記の求める人材にあるように、富士フイルムは、「本質を考え抜く思考力を持ち、周囲を巻き込みながら仕事を進めていける」「仕事への自分の強い想いをどんな相手にでもぶつけていける」「不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける」人を求めています。

    ここで、「本質を考え抜く思考力を持ち」は、課題解決力を表しています。

    また、「周囲を巻き込みながら仕事を進めていける」「仕事への自分の強い想いをどんな相手にでもぶつけていける」「不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける」とは、行動力を表しているのではないでしょうか。

    富士フイルムは、社会課題の解決と持続可能な社会の実現を目指し「ヘルスケア」「マテリアルズ」「イメージング」の3つのセグメントで事業を展開しています。

    中期経営計画「VISION2030」では、2030年のあるべき姿を「収益性と資本効率を重視した経営により、富士フイルムグループの企業価値をさらに高め、世界TOP Tierの事業の集合体としてさまざまなステークホルダーの価値(笑顔)を生み出す企業」と定めて戦略を進めています。

    これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。

    面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。

    目標達成に向けて課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。

    力を入れたことは学業、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。

    最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身に付けたことを語ってください。

    但し、富士フイルムでは採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。

    自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。

    ■向上心があることを伝える

    求める人材には、「何事からも謙虚に学ぼうとすることができる、成長意欲の高い人」もうたっています。

    富士フイルムは人材育成の考え方として、「変化は成長のチャンスと捉えて挑戦し自律的に成長する」社員を育成するとしています。

    ですから、自分は、成長意欲の高い、向上心のある人間であることを会社に伝える必要があります。

    面接で向上心に関する質問があれば、これまでの人生で何かを身につけるために頑張ったことを伝えましょう。

    ■技術系応募者は研究内容を語る

    技術応募者は、要素研究・商品開発、プロセス研究・生産技術開発、営業技術、ITエンジニアリング、業務プロセス改革・改善、知的財産の分野で活躍することになります。

    技術系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。

    技術系応募者は面接において研究内容を発表し、その後の質疑応答で相当詳しく深掘りされることを覚悟してください。

    具体的には、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。

    課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜ化学業界を選ぶのか明確に伝える

    なぜ化学業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。

    化学業界とは何か、業界を取り巻く環境についての基本は、ブログ記事「【2025年】化学業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。

    化学メーカーについて業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。

    ■なぜ富士フイルムを選ぶのか明確に伝える

    富士フイルムのグループパーパス、事業内容、グループ中期経営計画などから感じたことをまとめてください。

    そのなかで、自分が共感できることが富士フイルムを選んだ志望動機になります。

    また、富士フイルムと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    富士フイルムを志望する学生は化学メーカーに興味がある人であり、富士フイルムと並行して旭化成、住友化学、東レなどと、かけもち応募する学生が多いと考えます。

    あるいは、同じ画像機器などを展開する、キヤノンやソニーなどの企業にも興味のある人もいると思います。

    たとえ富士フイルムが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜフイルムなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。

    ■富士フイルムで希望する職種・部門とその理由、およびそこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える

    面接では、希望する職種・部門とその理由、そこでやりたい仕事は何か、なぜやりたいかをきちんと説明できなくてはいけません。

    あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。

    希望する仕事で注目している製品や技術とその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。

    ■他社の応募状況と富士フイルムの志望順位を答えられるようにする

    志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。

    他社の応募状況を聞かれたら、化学業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、富士フイルムと同レベルの企業に応募中ならそれを答えてください。

    化学業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。

    この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。

以上、富士フイルムの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。

特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】

富士フイルムは、大手精密化学メーカーであり、社会課題の解決とサステナブル社会の実現に貢献していくことを目指し、さまざまな取り組みを進めています。

このような富士フイルムの面接を攻略するためには、まず化学業界を取り巻く環境を理解することと、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

ブログ記事「【2025年】化学業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。

続いて、富士フイルムとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

富士フイルムの会社概要、グループパーパス、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にも富士フイルムのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半で富士フイルムの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

富士フイルムの面接攻略のまとめ【就活】

富士フイルムに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

富士フイルムが求める人材は、「何事からも謙虚に学ぼうとすることができる、成長意欲の高い」「本質を考え抜く思考力を持ち、周囲を巻き込みながら仕事を進めていける」「仕事への自分の強い想いをどんな相手にでもぶつけていける」「不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける」人です。

面接では、学生時代に力を入れたことの深掘りがあります。技術系は研究内容を、資料を用いて7分で発表し、その後20分程度の質疑応答があります。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 向上心があることを伝える
  • 技術系応募者は研究内容を語る

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜ化学業界を選ぶのか明確に伝える
  • なぜ富士フイルムを選ぶのか明確に伝える
  • 富士フイルムで希望する職種・部門とその理由、およびそこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
  • 他社の応募状況と富士フイルムの志望順位を答えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解すると同時に、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、富士フイルムとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

富士フイルムの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。

富士フイルムの中途採用情報について【転職】

続いて富士フイルムの転職の面接について解説していきます。

はじめに富士フイルムのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。

  1. 募集職種

    富士フイルムは、転職の希望者を対象とした中途採用を積極的に行っています。

    社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。

    現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、富士フイルムのホームページにあるキャリア(中途)採用情報をご覧ください。

    ちなみに、2024年10月現在の募集職種は、機器・ソフトウェア開発技術者、事業企画・マーケティング、スタッフ、材料開発技術・生産技術者、デザインです。

    また、自分のキャリア(職務経歴)を登録することで、その後、適した職種がある場合、都度、個別に富士フイルムからオファーする、「キャリア登録」の仕組みもあります。

  2. 選考フロー  

    応募書類(履歴書・職務経歴書)→書類選考→面接(2~3回)・適性検査・能力検査→内々定

  3. 面接

    面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者が富士フイルムで活躍できるか、を探ります。  

    自己PRに関すること

    • 現職(前職)の職務内容を説明してください

    志望動機に関すること

    • なぜ富士フイルムを志望しますか
    • 入社したらどのような仕事をしたいですか

    退職理由に関すること

    • 現職(前職)を退職する理由を教えてください

面接攻略の考え方【転職】

転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。

それらについて的確に答えるための準備をしてください。

以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。

  1. 面接時の自己PRのヒント

    ■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする

    富士フイルムは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。

    上記の求める人材にあるように、富士フイルムは、「本質を考え抜く思考力を持ち、周囲を巻き込みながら仕事を進めていける」「仕事への自分の強い想いをどんな相手にでもぶつけていける」「不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける」人を求めています。

    ここで、「本質を考え抜く思考力を持ち」は、課題解決力を表しています。

    また、「周囲を巻き込みながら仕事を進めていける」「仕事への自分の強い想いをどんな相手にでもぶつけていける」「不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける」とは、行動力を表しているのではないでしょうか。

    富士フイルムは、社会課題の解決と持続可能な社会の実現を目指し「ヘルスケア」「マテリアルズ」「イメージング」の3つのセグメントで事業を展開しています。

    中期経営計画「VISION2030」では、2030年のあるべき姿を「収益性と資本効率を重視した経営により、富士フイルムグループの企業価値をさらに高め、世界TOP Tierの事業の集合体としてさまざまなステークホルダーの価値(笑顔)を生み出す企業」と定めて戦略を進めています。

    これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。

    転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。

    その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。

    さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。

    最後に、富士フイルムで活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。

    もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。

    ■技術系応募者は技術力を語る

    技術系応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。

    そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。

    技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。

    職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。

    成果を出すためのノウハウが、富士フイルムでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。

  2. 面接時に志望動機を語るヒント

    ■なぜ富士フイルムを選ぶのか明確に伝える

    富士フイルムのグループパーパス、事業内容、グループ中期経営計画などから感じたことをまとめてください。

    そのなかで、自分が共感できることが富士フイルムを選んだ志望動機になります。

    また、富士フイルムと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。

    富士フイルムの中途採用の応募者は、他の化学メーカーや画像機器を展開するメーカーの中途採用募集に興味がある人も多いと思われます。

    たとえ富士フイルムが第一志望でなくてもそのような競合他社と比較して、なぜ富士フイルムなのかをしっかり答えられなくてはいけません。

    ■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える

    転職の希望者は、なぜキャリア(中途)採用の職種に応募したのか、そこでどのような仕事をやりたいかとその理由をしっかりと説明する必要があります。

    中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが富士フイルムで活かせることだと思います。

    それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルが富士フイルムで活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。

    応募職種の分野で注目している富士フイルムの製品や技術と、なぜ注目しているかその理由も話せるようにしておくとよいでしょう。

  3. 転職面接時に退職理由を語るヒント

    ■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

    「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。

    間違っても上司と合わないとか、労働条件が悪いなどというネガティブな理由を言わないでください。

    例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。

以上、富士フイルムの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。

特に面接は2~3回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。

また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。

本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。

面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】

面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解することと、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。(化学メーカーに勤務の人はご存知のことと思いますが)

続いて、富士フイルムとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

富士フイルムの会社概要、グループパーパス、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

これら以外にも富士フイルムのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。

本記事の後半で富士フイルムのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。

富士フイルムの面接攻略のまとめ【転職】

富士フイルムに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

富士フイルムが求める人材は、「何事からも謙虚に学ぼうとすることができる、成長意欲の高い」「本質を考え抜く思考力を持ち、周囲を巻き込みながら仕事を進めていける」「仕事への自分の強い想いをどんな相手にでもぶつけていける」「不確実な状況でも、勇気を持って行動し、最後までやり抜ける」人です。

面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者が富士フイルムで活躍できるか、を探ります。

面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
  • 技術系応募者は技術力を語る

面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • なぜ富士フイルムを選ぶのか明確に伝える
  • なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える

面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。

  • 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする

面接を攻略するためには、まずは化学業界を取り巻く環境を理解すると同時に、化学業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。

また、富士フイルムとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。

富士フイルムの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。

面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。

富士フイルムを志望するときに知っておきたい社風

富士フイルムの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。

  • 福利厚生は充実していて、確定拠出年金、持株会、住宅費補助があります。
  • フレックスタイムを利用している社員が多く、有給休暇は会社の方針もあり全員が7割以上取得しています。残業時間は部門により異なりますが、削減を推進しています。
  • 事業部間の横のコミュニケーションは、あまり取れていません。
  • 産休、育休、時短勤務など女性が働きやすい環境があります。女性が少なく、男性中心の会社ですが、女性の管理職も増えています。
  • 体育会気質、年功序列重視の伝統ある会社特有の社風です。
  • 新しいことをやるのが好きな会社であり、本人次第でたくさんの仕事を任されて、成長できます。

面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。

富士フイルムの会社概要

ここからは富士フイルムの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。

  • 富士フイルムは、持株会社である富士フイルムホールディングスの傘下にある大手精密化学メーカーです。
  • 富士フイルムは、1934年、大日本セルロイド株式会社の写真フィルム部の事業を分離して設立された富士写真フイルム株式会社が始まりです。

    2006年に持株会社制に移行し、富士フイルムホールディングスの傘下に富士フイルムと富士ゼロックス(現富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)を置く体制となり、現在に至っています。

  • 富士フイルムグループの事業領域は、「ヘルスケア」「マテリアルズ 」「イメージング 」「ビジネスイノベーション」の4つです。

    このうち、「ヘルスケア」「マテリアルズ 」「イメージング 」は、富士フイルム、ビジネスイノベーションは、富士フイルムビジネスイノベーションが事業領域としています。

    ヘルスケアは、「予防」「診断」「治療」の3領域で幅広い事業を展開しています。

    マテリアルズは、「高機能材料」「グラフィックシステム・インクジェット」「記録メディア」の分野で、産業の効率化や社会のICT化推進などを通じて、資源循環の促進や気候変動への対応といった環境課題に取り組んでいます。

    イメージングは、「フォトイメージング」「光学・電子画像」の分野で、心の豊かさや人々のつながりを強めることに貢献しているほか、安全・安心な社会づくりも推進しています。

  • 富士フイルムは、写真フィルムなどの事業展開を進める中で、これまで化学、材料から機械、電気、情報分野に至る幅広い基盤技術を蓄積しました。

    基盤技術は、新たな事業領域の商品開発を推進するなかで製品の差別化を実現する、粒子形成技術、製膜技術、機能性ポリマー、ナノ分散技術、バイオエンジニアリングなど12のコア技術に育ちました。

  • 富士フイルムの2024年3月期の経営数字は次の通りです。

    資本金は、400億円です。

    従業員数は、連結で39,010人、単独で4,982人です。

    以下は富士フイルムホールディングスの2024年3月期の決算数字です。

    売上高は、2兆9,609億円です。

    営業利益は、2,767億円です。

    当期純利益は、2,435億円です。

    売上高構成比は、ヘルスケア32.9%、マテリアルズ23.3%、ビジネスイノベーション27.9%、イメージング15.9%です。

面接では、「富士フイルムの事業領域を知っていますか」と質問がなされるかも知れませんので、覚えておくと良いです。

富士フイルムのグループパーパス

ここでは、富士フイルムのグループパーパスなどを紹介します。

グループパーパス

企業理念:富士フイルムグループの社会における存在意義

地球上の笑顔の回数を増やしていく。

わたしたちは、多様な「人・知恵・技術」の融合と独創的な発想のもと、様々なステークホルダーと共にイノベーションを生み出し、世界をひとつずつ変えていきます。

コーポレートスローガン

Value from Innovation

富士フイルムグループ企業行動憲章・行動規範

わたしたちはすべての活動に“オープン、フェア、クリア”の精神で臨みます。

面接では「パーパスを知っていますか」と質問されることもあるかも知れません。理解しておくと良いでしょう。

富士フイルムグループの中期経営計画

富士フイルムグループは、中期経営計画「VISION2030」(2024年度~2030年度)を推進中です。その概要について紹介します。

  1. 2030年のあるべき姿

    収益性と資本効率を重視した経営によりグループの企業価値をさらに高めて、世界TOP Tierの事業の集合体として、世界を一つずつ変え、様々なステークホルダーの価値(笑顔)を生み出す。

  2. 取り組むべき重点項目

    ①成長投資と収益性重視、②資本効率の向上、③研究開発マネジメント、④投資リターンの確実な創出、を設定する。

    • 成長投資と収益性重視

      成長領域に対する積極投資を行い、収益性重視の事業運営により、全ての事業の営業利益率10%以上を実現。

    • 資本効率の向上

      ROIC(Return On Invested Capital:投下資本利益率)をKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)として投下資本効率を上げ、資本政策を組み合わせROE(Return On Equity:自己資本利益率)を上げていく。

    • 研究開発マネジメント

      事業近接領域における研究テーマの事業化推進にリソースを増大、および基礎研究は新事業の創出につながるテーマをより厳選し事業化の確度・スピードを向上。

    • 投資リターンの確実な創出

      買収した医療画像診断事業の収益刈り取りとプロセスケミカル事業のシナジー創出、およびバイオCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization:医薬品開発製造受託機関)・半導体材料の設備投資によるリターンの確実な創出。

  3. 事業ポートフォリオマネジメント
    • 市場の魅力度と自社の収益性の2軸で各事業を「基盤事業」「成長事業」「新規/次世代事業」「価値再構築事業」に分類する。
    • 「価値再構築事業」と位置付けた事業は、新たな戦略を策定・遂行し、「基盤事業」へのシフトを図る。
    • バイオCDMOや半導体材料などの「新規/次世代事業」「成長事業」を中心に、前中期経営計画「VISION2023」を上回る1.9兆円の成長投資を実施する。
  4. 経営目標

    2026年度に売上高3兆4,500億円、営業利益3,600億円、当社株主帰属当期純利益2,700億円を目指す。

    2030年度には、売上高4兆円、営業利益率約15%以上、さらに2027年度以降にバイオCDMOで積極投資フェーズから利益獲得フェーズに移行することで、ROE10%以上、ROIC9%以上を達成することを目指す。

面接で自己PRや志望動機を語るさいは、グループ中期経営計画を理解しておくことが大切です。

参考リンク集

0 件のコメント

お気軽にコメントください
新しいコメント
はい
いいえ
OK