【2026年】化粧品・トイレタリー業界応募の面接で役立つ基礎知識
化粧品・トイレタリー業界を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。
この記事では、化粧品・トイレタリー業界に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。
化粧品・トイレタリー業界とはどのような業界なのか
- 化粧品
化粧品業界は、メイク用品のほかスキンケア、ヘアケアなど美容目的の製品を製造、販売しています。中堅中小メーカーにも独特の存在を示している企業が多いです。
近年は化学、繊維、医薬品、飲料など異業種のメーカーが化粧品市場に参入する動きも活発になっており、競争が激しくなっています。
各社は、ブランドはもちろん、販売スタイルにも独自性が表れています。百貨店や専門店で対面カウンセリング販売、ドラッグストア、スーパー、コンビニで陳列販売、通信販売など様々です。
中高年向けのブランドを展開する一方、女子高校生と共同開発して10代向け新ブランドを立ち上げるなど、世代ごとのマーケティングや、ブランディングにも注力しています。
- トイレタリー
洗剤、石鹸、制汗剤、入浴剤、スキンケア製品、紙おむつ、殺虫剤など、清潔や衛生のために日常使用する製品群はトイレタリーと呼ばれます。
トイレタリー市場は、近年横ばいが続き飽和状態となっています。
その中で、トイレタリー市場では近年、高齢者の増加が進み、「大人用おむつ」が成長しています。
面接で志望動機を語るとき、化粧品・トイレタリー業界とはどのような業界なのかを知っていることは大切です。
化粧品業界を取り巻く環境と課題
- 2024年の日本の化粧品国内出荷額は、コロナ禍の収束による外出機会の増加、インバウンド需要の回復、円安などの追い風を受け、前年比6.4%増の1兆3,858億円となり、2年連続で市場が回復・伸長しました。(経済産業省の生産動態統計)
特に、百貨店化粧品売場はコロナ前を初めて上回り、高価格帯ベースメイクやメンズコスメ市場も好調に売り上げが伸びています。
高価格帯のスキンケア製品、特に美容液などの需要は拡大しており、高付加価値化が進むものとみられます。
一方で、低価格帯の韓国製品の流入といった海外ブランドとの競争が激化しています。
- 化粧品業界は、国内市場向けに様々な対策を講じています。
①デジタル技術の活用
各社はEC販売(オンライン販売)に力を入れており、化粧品・医薬品のEC化率は8.57%となっています。(経済産業省:「電子商取引に関する市場調査の結果 2024」
化粧品業界ではSNSを活用した販売手法も登場しています。また、AIによる肌診断や製品提案、ARを用いたバーチャルメイクなど、デジタル技術が様々なフェーズで活用されています。
②エシカル消費・サステナビリティ:
環境への配慮や倫理的な消費への関心が高まり、天然成分配合の「クリーンビューティー」製品、リフィル対応商品、再生可能な素材のパッケージなど環境・社会配慮型商品への関心が高まっています。
③ジェンダーレスコスメの登場
美容に関する価値観の変化などを背景に、メンズコスメ市場の急成長、ジェンダーレスコスメが登場しています。
ユニセックスな香りやシンプルなパッケージデザイン、肌に優しい成分を使用した商品が人気を集め、自由な美容のスタイルや性別を問わず美容を楽しむことが支持されています。
- 国内市場が成熟しているため、各社は中国、東南アジアに注力しています。成功のためには高品質な「メイド・イン・ジャパン」ブランドイメージを活かしつつ、海外市場のニーズに合わせた商品開発と、現地の文化や嗜好に合わせたマーケティング戦略が不可欠です。
また、インターネットの普及により、特にアジア市場での越境EC(クロスボーダーEC)が拡大しており、新たな販路として注目されています。
以上のような化粧品業界をとりまく環境と課題について知っていると、グループディスカッションや面接での質問に役に立ちます。
例えば面接で「化粧品業界の課題は何だと思いますか?」といった質問がなされることがあります。
トイレタリー業界を取り巻く環境と課題
- 近年の国内トイレタリー業界の市場規模は2兆円台とおおむね横ばいで推移しています。
矢野経済研究所の調べによると、2023年度の国内トイレタリーの市場規模(メーカー出荷ベース)は前年度比1.4%増の2兆1,487億円で2年連続のプラス成長でした。
- アフターコロナで気兼ねなく外出できるようになってからも、家庭用マスクやウェットティッシュ等の衛生(サニタリー)関連商材の需要は安定しており、外出機会の増加に伴う身だしなみやエチケット関連の商品の動きも総じて回復が鮮明になっています。
また、エネルギーコストや物流人件費の上昇、円安に伴う海外からの調達原料の高騰による製造コストの圧迫により、トイレタリーメーカーが2022年度から数回の値上げを実施していることも成長要因の一つです。
- コロナ禍以降、生活者の衛生意識は高まっており、トイレタリー市場は当面は安定的に推移する見通しです。
ですが、国内のトイレタリー市場は少子高齢化の影響により、中長期的には緩やかな減少傾向になることが予想されます。
そのためトイレタリー業界は、安定した市場規模を維持しつつ、消費者のニーズや社会的なトレンドに対応した商品開発や戦略が求められています。特に、高付加価値商品の開発、デジタル技術の活用、サステナビリティへの対応が重要になります。
各社は高齢化対応商品や環境に配慮した商品開発、Eコマースの強化による業務効率の改善、環境に配慮した製品開発や、持続可能な社会への貢献が求められます。
また各社は、成長が見込まれる東南アジアや中国など今後、経済の拡大が見込まれる海外市場へと販路を広げていこうとしています。
以上のようなトイレタリー業界をとりまく環境と課題について知っていると、グループディスカッションや面接での質問に役に立ちます。
例えば面接で「当社が成長するにはどうしたら良いと考えますか?」といった質問がなされることがあります。
化粧品・トイレタリー業界の仕事
募集職種は事務系では営業、広報、商品企画、購買、開発から販売までを一括管理して在庫の適正化などを行うロジスティックスなど、技術系では研究、開発、生産技術、設備設計など多種多様な職種があります。
またパッケージなどのデザインやコピーライティングを行うクリエイテイブ職を募集する企業もあります。
化粧品・トイレタリー業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが志望動機を答えるときに重要です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
化粧品・トイレタリー業界各社に応募する人は、業界をとりまく環境を理解しておいて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。
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化粧品・トイレタリー業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。