【26卒】面接官が教える「三井不動産」の面接対策
不動産業界NO.1であり、総合デべロッパーである三井不動産に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。
応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
三井不動産に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関する情報や、ノウハウというものがあります。
例えば三井不動産の面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力や行動力、チームワーク力から自分の自信が持てる能力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには、競合他社と比べてなぜ三井不動産なのか答えられなければいけません。
これら以外にも三井不動産の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは面接官である筆者が、三井不動産の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについて、その対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、三井不動産の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」を用意しております。
三井不動産の求める人材
三井不動産はどのような人材を求めているのでしょうか?三井不動産のホームページから探ってみます。
採用情報サイトの「人材への取り組み」には次のような文章が載っています。
不動産デベロッパーとして新しい価値創造をしていくうえで最も重要な原動力は、人材という資産であると考えています。
個々人がプロフェッショナルな知識・能力を磨き、付加価値創造力を高める。
多様な価値観・能力が融合し、チームとしての実行力に換えていく。
社員一人ひとりと向き合い、その活躍の舞台を整えるのが、三井不動産における人材マネジメントの考え方です。
ここから求める人材はつぎのような人と考えます。
不動産デベロッパーとして新しい価値創造を行うために、
- プロフェッショナルな知識・能力を磨き、付加価値を創造できる人
- 多様な価値観・能力を持つメンバーと協力して、チームとして業務を実行できる人
求める人材は、面接で自己PRをするときの参考としてぜひとも知っておいてください。
三井不動産の新卒採用情報について【就活】
はじめに三井不動産の新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職掌
募集職掌は、総合職と業務職です。
総合職は、プロジェクトマネジメント、組織マネジメントを行います。
海外赴任や支店配属もありますが、約9割が東京・首都圏に勤務となります。
業務職は、総合職と協働しながら主体的に業務を推進します。転居を伴う異動はありません。
- 選考フロー
マイページ登録(職掌選択)→エントリーシート・適性検査A・B受検→書類選考→面談→合格・内々定
- エントリーシート(25年卒)
総合職
自己PRに関すること
- 今までの経験から、あなた自身が社会に出て仕事をするうえで大切にしたい価値観について、ご自由にお書きください。(300字以内)
- 今のあなたを形成するうえでの重要な経験(競った事、失敗した事、成功した事等)についてお伺いします。
経験内容の詳細・経緯、またその経験が、今のあなたの考え方や行動にどうつながっているのかをお書きください。
A 大学入学までの経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内)
B-1 大学・大学院の学生生活での経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内)
B-2 大学・大学院の学生生活での経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内)
- 自分の個性が滲み出ている写真を1枚ご提出ください。
- 自分の個性をPRするキャッチフレーズをつけてください。(50字以内)
- 上記キャッチフレーズの補足文章をお書きください。(100字以内)
志望動機に関すること
- あなたが三井不動産を志望する理由について、お書きください。(300字以内)
業務職
自己PRに関すること
- 今までの経験から、あなた自身が社会に出て仕事をするうえで大切にしたい価値観について、ご自由にお書きください。(300字以内)
- 今のあなたを形成するうえでの重要な経験(競った事、失敗した事、成功した事等)についてお伺いします。
経験内容の詳細・経緯、またその経験が、今のあなたの考え方や行動にどうつながっているのかをお書きください。
A 大学入学までの経験の詳細と、その経験が今のあなたの考え方や行動にどうつながっているのかをお書きください。(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内)
B 大学・大学院の学生生活での経験の詳細と、その経験が今のあなたの考え方や行動にどうつながっているのかをお書きください。(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内)
- 自分の個性が滲み出ている写真を1枚ご提出ください。
- 自分の個性をPRするキャッチフレーズをつけてください。(50字以内)
- 上記キャッチフレーズの補足文章をお書きください。(100字以内)
志望動機に関すること
- あなたが三井不動産を志望する理由と、業務職掌を志望する理由をそれぞれお書きください。(450字以内)
- 面接
面接では応募者の人間性を問うような質問が繰り返しなされます。例えば、小、中、高校生、大学生のときに周りとどのような関係を持っていたかについての質問です。
総合職
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 20分で記入したモチベーショングラフに基づき最終面接で質問されます
モチベーションが上下したところで何があったのかエピソードを話してください
どのような小、中、高校生でしたか(中学受験、部活)
- 人生を一言で表してください(点数をつけるなら何点、その理由)
- 人生のターニングポイント、重要な経験はどれですか(その理由)、そこで変わった価値観は今も同じですか
- 大学・学部を選んだ理由は何ですか
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れた理由、役割、困難なことと乗り越え方、学んだこと、どう仕事に活かせるか)
- 大学、大学院での研究内容について教えてください(選んだ理由)
- サークル活動について話してください(始めたきっかけ、役割)
- 組織で担った役割、周囲を巻き込んだ経験、組織をまとめた経験はありますか
- 挫折経験と挫折をどう克服しましたか、経験から学んだことは何ですか
- 強みと弱みは何ですか、弱みが出てしまった具体的なエピソードはありますか
- 自分の嫌いなところは何ですか
- 人との関りで弱みは何ですか
- 他人からどのような人と思われていますか
- 今の自分に点数付けるなら何点ですか、どういう力が足りないと思いますか
- 最近心を揺さぶられたことはありましたか
志望動機に関すること
- 就職活動の軸は何ですか
- なぜデベロッパーを志望しますか
- ゼネコンとデベロッパーの違いは何ですか
- なぜ三井不動産を志望しますか
- 三井不動産でやりたい仕事は何ですか
- 三菱地所は受けていますか
- 三菱と三井の違いは何ですか
- 三井不動産で好きな物件、印象に残る物件は何ですか
- 三井不動産の物件を見学しましたか
- 日本橋の印象を教えてください
- 他社の選考状況を教えてください
業務職
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 20分で記入したモチベーショングラフに基づき最終面接で質問されます
モチベーションが上下したところで何があったのかエピソードを話してください
どのような小、中、高校生でしたか(中学受験、部活)
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れた理由、役割、周囲からの評価、課題と解決策、学んだこと、力を入れたことがどう仕事に活かせるか)
- 挫折経験と挫折をどう克服しましたか、経験から学んだことは何ですか
- 趣味は何ですか
- どのようなアルバイトをしましたか(年上の人に言いづらいことを伝えなくてはいけないときの対応、クレーム対応、印象に残っている客、影響を受けた先輩はどんな人など)
- 働くうえで大切にしていることは何ですか
志望動機に関すること
- なぜ三井不動産を志望しますか
- なぜ業務職を志望しますか
- 三井不動産でやりたい仕事は何ですか
- なぜサポートしたいと思うようになったのですか
- 他社の選考状況を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 48名(総合職40名:男性27名 女性13名)(業務職8名)
20年度入社実績 60名(総合職53名 業務職7名)
21年度入社実績 59名(総合職51名 業務職8名)
22年度入社実績 56名(総合職50名 業務職6名)
23年度入社実績 前年並み
24年度入社実績 前年並み
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大6、京都大3、東北大2、名古屋大1、大阪大2、九州大2、東京工業大3、一橋大1、筑波大1、神戸大1、他
私立大:
早稲田大11、慶応大11、上智大1、青山学院大2、立教大2、中央大1、東洋大1、工学院大1、東京女子大1、大妻女子大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
三井不動産は採用人数が少ないこともあり、難関国立、私立大学中心の採用となっています。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では、自己PRと志望動機に関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力、チームワーク力の3つの能力のうち、2つを自分の中から探してアピールする
上記の求める人材にあるように、三井不動産の求める人材は「プロフェッショナルな知識・能力を磨き、付加価値を創造できる」「多様な価値観・能力を持つメンバーと協力して、チームとして業務を実行できる」人です。
ここで、「プロフェッショナルな知識・能力を磨き、付加価値を創造できる」は、課題解決力と行動力を表しています。
また、「多様な価値観・能力を持つメンバーと協力して、チームとして業務を実行できる」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の3つの能力を三井不動産は社員に求めています。
ですが、学生がこれら全てを持っているとアピールする必要はありません。
この3つの能力のうちから2つを自分の中で探してアピールしましょう。
できれば、総合職は課題解決力と行動力、業務職は行動力とチームワーク力が望ましいです。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力をアピールしましょう。
- 課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
- 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
- チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
その結果として自分が身につけたことを伝えられると良いです。
但し、三井不動産は採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。
■人間性を見られることに対する準備をする
三井不動産の面接では、特に人間性を見る質問を繰り返し行います。
最終面接ではモチベーショングラフを用いて小学校から大学に至るまでの成育歴について多くの質問がなされます。
これまで生きてきたなかで、周りの人とどのような人間関係を築いてきたかを問う質問です。
小学校以来現在に至るまでの自己分析をしっかり行い、面接に備えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■就活の軸は何か明確に伝える
就活の軸とは「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。
自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。
三井不動産や、その他の応募する会社を選んだ基準について共通するものを探し出してください。
その基準(こだわり)を面接官が納得できるように説明できることが大切です。
■なぜ三井不動産を志望するのか明確に伝える
三井不動産の経営理念、事業内容、長期経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが三井不動産を選んだ志望動機になります。
また、三井不動産と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
三井不動産を志望する応募者は不動産業界に興味がある人であり、三井不動産と並行して三菱地所や森ビル、NTT都市開発など同業の総合デべロッパー各社に応募する人が多いことと思います。
たとえ三井不動産が第一志望でなくても、面接では競合他社と比較しなぜ三井不動産なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
特にライバル関係にある三菱地所との違いを良く理解しておきましょう。
■三井不動産で希望する職種・事業とその理由、そこでやりたい仕事を明確に伝える
三井不動産で希望する職種・事業とその理由、そこでやりたい仕事となぜやりたいかを説明できるようにしてください。
業務職に応募する学生は、なぜ業務職を希望するかについても答えられるようにしましょう。
希望する職種・事業で注目している取り組みとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■三井不動産の会社に関する質問に答えられるようにする
三井不動産は自社に対する関心度合いを確認するために、面接において会社に関する質問を行います。
たとえば、「三井不動産で好きな物件、印象に残る物件は何ですか」「三井不動産の物件を見学しましたか」「日本橋の印象を教えてください」といったような質問です。
これらに答えられるように準備してください。
三井不動産が手がける物件を訪問することも良いでしょう。
■三井不動産の志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望です、と答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、不動産業界志望なら「同じ業界に応募中です」と伝えても構わないと思います。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」と答えてください。この場合まったくの異業種であれば、なぜそこに応募したのか答えられるようにしてください。
以上、三井不動産の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
三井不動産は不動産業界売上げトップであり、総合デべロッパーとして長らく三菱地所とライバル関係にあります。
このような三井不動産の面接を攻略するためには、まず不動産業界を取り巻く環境を理解することと、不動産業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】不動産業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、三井不動産とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三井不動産の会社概要、経営理念、長期経営方針など面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも三井不動産のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で三井不動産のホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
三井不動産の面接攻略のまとめ【就活】
三井不動産に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
三井不動産の求める人材は「プロフェッショナルな知識・能力を磨き、付加価値を創造できる」「多様な価値観・能力を持つメンバーと協力して、チームとして業務を実行できる」人です。
面接では応募者の人間性を問うような質問が繰り返しなされます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力、チームワーク力の3つの能力のうち、2つを自分の中から探してアピールする
- 人間性を見られることに対する準備をする
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就活の軸は何か明確に伝える
- なぜ三井不動産を志望するのか明確に伝える
- 三井不動産で希望する職種・事業とその理由、そこでやりたい仕事を明確に伝える
- 三井不動産の会社に関する質問に答えられるようにする
- 三井不動産の志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは不動産業界を取り巻く環境を理解すると同時に、不動産業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、三井不動産とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
三井不動産の会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
三井不動産を志望するときに知っておきたい社風
三井不動産を受けるにあたり、知っておきたい社風について以下に記します。
- 福利厚生は充実しています。家族対象のイベントや所属内イベントも多くありますが、参加は任意で問題もありません。
- 残業をする、しないは、全て自己管理で任されています。
- 有休は比較的取得しやすく、入社月から使用できます。
- 新入社員でも多くの業務を任されるので能力もアップし、発言もできるのでやりがいはあります。
- 同じようなタイプの社員が多いと感じるようです。
- 伝統的な会社のため女性より男性優位の傾向があります。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
三井不動産の会社概要
ここからは三井不動産の会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 三井不動産は、1914年三井合名会社に不動産課を設立したことが始まりです。
1941年に三井合名会社から不動産部門が分離され、三井不動産株式会社が設立されました。1956年には清算中の三井本社を吸収合併し、現在に至っています。
- 三井不動産は三井住友銀行、三井物産と並んで三井グループの御三家と呼ばれています。
- 三井不動産は不動産業の中でも、街づくりの企画・開発・営業・運営を手がける総合デベロッパーです。
主に「賃貸事業」「分譲事業」「マネジメント事業」「施設営業事業」の4つの事業を運営しています。
海外進出にも積極的でこれまでも欧米のビル事業やハワイのホテル事業、住宅事業、商業施設事業などを展開してきました。現在も欧米の優良なポートフォリオの構築やアジアでの開発事業を進めています。
- 三井不動産グループとしては367社24,000名の従業員が在籍しています。 (2022年3月末)
グループ総資産は約9.4兆円です。(2024年3月期)
オフィス・商業施設の貸付面積は628.2万㎡、空室率は3.8%です。(2024年3月期)
- 2024年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、3,418億円です。(2024年7月26日現在)
従業員数は、2,049名です。
連結営業収益は、2兆3,832億円です。
連結営業利益は、3,396億円です。
連結経常利益は、2,678億円です。
連結当期純利益は、2,246億円です。
セグメント別営業収益比率は、賃貸34.2%、分譲が26.3%、マネジメントが19.4%、施設営業8.2%、その他11.9%となっています。
面接を受けるさいには、会社概要を理解しておきましょう。
三井不動産グループの経営理念
ここからは、三井不動産グループの経営理念を紹介します。
経営理念
GROUP DNA ~私たちに受け継がれている精神~
「&」マークの理念
共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける。
GROUP MISSION ~私たちが果たしたい使命~
& EARTH 自然とともに、未来をともに
& INNOVATION 創造とともに、輝きをともに
& PEOPLE 人々とともに、感動をともに
コーポレートメッセージ
~経営理念を凝縮し、当社グループが進む方向性を示すメッセージ~
さぁ、街から未来をかえよう
面接では「GROUP DNAを知っていますか」と質問されることもあるかも知れません。覚えておくと良いでしょう。
三井不動産グループの長期経営方針
三井不動産グループは、長期経営方針「& INNOVATION 2030」を策定し推進しています。その概要を紹介します。
- 「& INNOVATION 2030」策定の背景と目的
経営方針では、三井不動産グループのありたい姿として「産業デベロッパーとして、社会の付加価値の創出に貢献」を掲げています。
「社会的価値の創出」がグループの差別化・競争力の強化につながり、「経済的価値の創出」に結びつき、創出された経済的価値を、更に大きな社会的価値の創出につなげていく
この考えにもとづき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」の両輪で、目標に向け推進していく。この両輪を回しながら、グループの2030年度の「ありたい姿」を妄想(DREAM)し、戦略を構想(VISION)することで、 その実現(REALITY)に繋げていく
- 「& INNOVATION 2030」の骨格
- 2030年度前後の「ありたい姿」である「産業デベロッパーとして社会の付加価値の創出に貢献」することを目指す
- 事業戦略として「コア事業の成長」「新たなアセットクラスへの展開」「新事業領域」の3本の道を通じた成長を実現する
- 財務戦略として「成長・効率・還元」を三位一体で捉えた経営の推進に取り組む。これらの戦略を「人材」「DX」「ESG」というインフラで支える
- 将来見通し
- 2030年度前後の定量目標
成長性指標 EPS成長率 +8%/年以上
効率性指標 ROE 10%以上
*EPS:Earnings Per Share (1株あたり純利益)
*ROE:Return On Equity (自己資本利益率)
- 2026年度の定量目標
成長性指標 EPS成長率+ 8%/年以上
効率性指標 ROE 8.5%以上 ROA 5%以上
株主還元 総還元性向 毎期50%以上
配当性向 毎期35%程度
持続的な利益成長と連動した安定的な増配(累進配当)
自己株式の機動的・継続的な取得
*ROA:Return On Assets(総資産利益率)
- 2030年度前後の定量目標
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、長期経営方針も理解しておくことが大切です。