転職回数が多い応募者のための「自己PR」の作り方

2025.12.04 更新
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転職活動において 「転職回数が多い=不利」 と感じている人は多いでしょう。

しかし、面接官としては、転職回数そのものよりも 「理由の整合性」 と 「将来の意欲」 を重視します。

つまり、あなたがしっかりと 自己PRを戦略的に設計できれば、転職回数が多くても採用可能性は十分にある ということです。

本記事では、転職回数が多い応募者が面接で効果的な自己PRを行う方法を、面接官目線で詳しく解説します。

自己PRにおいてあなたの経験価値を最大化し、採用担当者から「ぜひ会いたい」「一緒に働きたい」と思ってもらえる伝え方を学んでください。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 転職回数が多いと見なされる基準
  2. 面接官が着目するポイントは「正当性」と「信ぴょう性」
  3. 面接官を納得させる「自己PR」の作り方
  4. 転職回数が多い応募者の自己PRテンプレート
  5. よくある質問(Q&A)
  6. まとめ

転職回数が多いと見なされる基準

一般的に、

  • 20代:3回以上
  • 30代:4回以上

になると「転職回数が多い」と見られます。

転職回数が多い応募者を面接官が気にする理由は以下の通りです。

  • 嫌なことがあるとすぐ辞めてしまうのでは?
  • 人間関係に問題があるのでは?
  • 入社後すぐに退職されるリスクはないか?

つまり、ここを払拭できる 納得性のある自己PR を作ることが重要です。

面接官が着目するポイントは「正当性」と「信ぴょう性」

転職回数が多い応募者の自己PRでは、以下の2点が絶対条件です。

  1. 正当性(転職理由が妥当か)

    転職の目的が明確で、キャリアプランにも一貫性があるかどうかを確認しています。

    例:

    • 「人事労務の専門性を高めるため」
    • 「営業スキルを伸ばし、業界を広げるため」
    • 「マネジメント経験を積むため」

    計画的であれば、転職回数が多くても不利にはなりません。

  2. 信ぴょう性(理由にウソがないか)

    転職回数をごまかさないこと。転職理由で事実と異なる説明をしないこと。これが欠けると一気に信用が落ちます。

面接官を納得させる「自己PR」の作り方

ここからは、転職回数が多い応募者のための具体的な自己PRの手法を説明します。

  1. 「スキルの一貫性」に軸を置く自己PR

    もっとも効果的なのは、自己PRで複数回の転職を“スキルアップのための計画的なステップ”として説明することです。

    例文:

    「人事労務の専門性を高めるために、小売業・メーカー・IT企業の人事を経験してきました。それぞれの会社で給与計算、福利厚生、就業規則の作成など幅広い業務を担当し、結果として3回の転職となりました。これらの経験で得たスキルを、子会社の多い御社の労務管理で最大限活かしたいと考えております。」

    このように、転職回数の多さを 成長の証明に変えることが重要です。

  2. 業務スキルがつながらない場合は「ヒューマンスキル」で一貫性を示す

    どうしても業務内容に一貫性がないという人もいるでしょう。その場合は以下のような共通スキルを軸にすると良いです。

    • コミュニケーション能力
    • 調整力
    • リーダーシップ
    • 問題解決力
    • 顧客折衝力

    例文:

    「職種は変わりましたが、共通して『顧客との折衝力』を磨いてきました。個人営業で課題解決型の提案を行い、販売職では顧客の潜在ニーズを引き出す接客を経験しました。この折衝力を営業職でさらに発揮したく、今回応募いたしました。」

  3. 転職回数が多いことを素直に認め、「今後の意欲」を強調する

    面接官がもっとも気にするのは “今後も辞めるのでは?” という懸念です。

    そのため、以下のように意欲を明確に伝えてください。

    例文:

    「確かにこれまで転職が多かったのは、自分のスキルアップを優先した結果です。しかし現在は、これまでの経験を活かし、ひとつの会社で腰を据えて貢献したいという思いが強くあります。御社の業務内容はまさに私の経験が最も活きる環境であり、長期的にキャリアを築きたいと考えています。」

    面接官が知りたいのは、「この応募者は、今後うちで長く働いてくれるか」という一点です。ここをしっかり伝えましょう。

  4. やむを得ない事情(倒産等)は簡潔に述べる

    会社倒産や部署閉鎖など不可抗力の場合は、簡潔に述べ、会社批判は避けること。

    例文:「会社が事業撤退となり、やむを得ず転職いたしました。」

    これだけで十分です。

転職回数が多い応募者の自己PRテンプレート

下記テンプレートを使えば、誰でも説得力の高い自己PRが作れます。

自己PRテンプレート

① 転職回数が多いことは先に認める

② 転職の目的(スキルアップ・キャリア形成)を提示

③ 業務の共通点(専門スキル or ヒューマンスキル)を説明

④ 応募企業でどう活かすかを具体的に説明

⑤ 長期的に働く意思を明確に伝える

完成イメージ

「これまで数回の転職がありますがその根底には◯◯スキルの強化という一貫した目的がありました。
各社で◯◯や◯◯を経験し、専門性を磨いてきました。
これらの経験は、御社の◯◯業務において価値を発揮できると考えております。
今後は長期的に御社でキャリアを築き、貢献していきたいと考えています。」

よくある質問(Q&A)

Q1. 転職回数が多いと必ず不利ですか?

A1. 回数そのものではなく「理由」と「将来性」が重要です。納得できる説明ができれば不利をカバーできます。

Q2. 面接で転職回数を聞かれたら、最初に謝るべき?

A2. 謝罪は不要。事実を認め、理由と意図を説明すればOKです。

Q3. 転職理由はどこまで話せばよい?

A3. 事実を簡潔に。詳細を語りすぎると逆効果です。

Q4. 前職の悪口は話してもいい?

A4. 絶対にNG。理由は短く、前向きに説明してください。

Q5. 面接官は「また辞めるのでは?」と疑っていますか?

A5. ほぼ間違いなく疑っています。だからこそ、長期就業の意志を自己PRに必ず含めましょう。

まとめ

転職回数が多い応募者が自己PRで最も大切にすべき点は以下の3つです。

  • 転職理由に正当性と信ぴょう性を持たせること
  • スキルの一貫性を説明し、自分の成長ストーリーとして伝えること
  • 応募企業で長く働く意欲を明確に示すこと

これらを押さえることで、「転職回数が多い」という弱みを「経験豊富で成長意欲が高い」という強みに変えることができます。

あなたの自己PR次第で、面接官の評価は大きく変わります。
ぜひ本記事を参考に、面接で最高の自己PRを完成させてください。

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