第二新卒は何を自己PRしたらよいか悩んだPさん 23才 女性

2019.10.05 公開
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新卒で入社したけれど短い期間で退職し、再び就活を始める人を第二新卒と呼びます。

第二新卒は働いた期間が短いために、誇れる仕事の成果はほとんどなく、スキルも身についていません。

それでは、第二新卒は面接でどのように自己PRすれば良いでしょうか?事例から見えるものがあります。

会社を半年で退職後、第二新卒で就活を始めました

Pさんは大学を卒業後、あるメーカーに一般事務職として入社しました。しかし、配属された生産管理部の仕事になじめず、わずか半年で退職しました。

そこでPさんは第二新卒を募集している専門商社に応募し、面接を受けることになりました。

面接のなかで面接官から「自己PRをしてください」と言われ、自分の半年間の仕事の成果と、それによって得た仕事をする上でのスキルを精一杯説明しました。

すると面接官からは、「なんか、抽象的な説明だね。成果を出したときのあなたの具体的な行動をくわしく説明してください」と懐疑的な言葉がでました。

Pさんは、「マニュアル通りにきちんと仕事をこなしていました」と答えるほかありませんでした。

Pさんは残念ながら不採用となりました。

第二新卒者の自己PRのコツ

第二新卒者は自己PRで成果やスキルを誇らないでください。

会社は、第二新卒者に専門性を求めていません。

「自分はこのような成果を出し、スキルやノウハウがあります」とあなたがいくら自己PRしても、わずかな期間働いていただけでは面接官にあまり評価されません。

どのような仕事をしていたかと面接官から質問されたら、「ルート営業でこのようなお客様担当となり、自分はこのようにその業務に取り組んだ」とか、「経理の基礎的な知識をもって毎月このように業務に取り組んでいた」程度の説明をしてください。

自己PRだからとやや誇張気味に仕事の成果を誇ると、「それなら以前の会社にいた方が良かったのではないか」と思われます。

会社としてはあなたに即戦力を求めていないから第二新卒といいます。第二新卒はどちらかと言うと、経験豊富な中途採用より新卒採用に近い基準で評価するものです。

第二新卒は、「やはり社会に少しでも出ただけあって、学生とは違ってしっかりしている」という評価を得ることを考えましょう。

「ビジネスマナーが身についている」とか、「受け答えがきびきびしている」というようなことです。

Pさんは、次の面接に向けて自己PRの説明の仕方を再検討することにしました。

第二新卒者の自己PRについてさらに詳しく知りたい方は、「転職面接攻略法」の「第2新卒の「自己PR」はキャリアがある転職者のPRと決定的に異なる」をお読みください。

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