未経験から人事へ転職したい人の自己PRと志望動機のヒント

2025.12.02 更新
次 » « 前
アイキャッチ画像

「転職で人事を希望しているけれど、未経験でも本当に大丈夫だろうか」
「人事経験がない中で、どのように自己PRや志望動機をつくれば良いのか」

このような悩みを持つ方は非常に多いです。実際、人事の未経験ながら人事職への転職を目指す人は多く、面接での伝え方ひとつで内定率は大きく変わります。

この記事では、転職で人事経験ゼロの方が面接で評価されるための「自己PR」「志望動機」づくりから、人事職の実態理解、面接官が必ず見ているポイント、よくある質問まで、人事OBとしての視点から解説します。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、転職活動の選考・面接対策に自信が持てるようになります。さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「転職面接必勝法」を用意しております。

目次
  1. 人事の未経験者が抱きがちな「人事の誤解」
  2. 転職で未経験者が理解すべき「人事の本当の目的」
  3. 転職で未経験者が面接で評価される「自己PR」の作り方
  4. 転職で未経験者が面接で評価される「志望動機」の作り方
  5. 社会保険労務士の資格は必要か?
  6. 未経験で人事を目指す人が面接で必ず押さえるべき3つのポイント
  7. よくある質問(Q&A)
  8. まとめ:未経験でも「人事で活かせる能力」を語れれば合格できる

人事の未経験者が抱きがちな「人事の誤解」

転職で未経験で人事を目指す人の多くは、人事のイメージを“華やか”“自由そう”“採用が中心”だと考えています。しかし、それは半分正しく、半分誤りです。

  1. 人事=採用ではない

    採用は人事業務の一部に過ぎません。実際は次のような地味で緻密な業務の積み重ねです。

    • 給与計算
    • 社会保険手続き
    • 労務管理
    • 異動・配置
    • 人事評価制度企画・運用
    • 研修企画・運用
    • 労働条件改善 など

    会社によって人事の役割範囲は大きく異なり、人事制度企画まで行う人事もあれば、事務中心の人事もあります。

  2. 会社の価値観が最も表れる部門

    年功序列か成果主義か、保守的か革新的か。

    人事は会社のスタンスが最も濃く反映される部門です。

転職で未経験者が理解すべき「人事の本当の目的」

人事職の目的は大きく2つ。

  1. 社員の能力を最大限に活かし、企業の成果につなげる

    人材が活きれば企業が強くなります。

  2. 社員が活き活き働ける環境を整える

    働きやすい環境を整えることは離職率低下にも直結します。

この2点を理解している未経験者は、転職の面接での評価が高くなります。

転職で未経験者が面接で評価される「自己PR」の作り方

転職で未経験である以上、人事としての実績を語ることはできません。
だからこそ、面接官が見たいのは “人事業務で使える能力を持っているか” です。

  1. 人事の業務に必要な力は「社会人基礎力」

    特に重要なのは次の3つ。

    • 行動力
    • 課題達成力
    • チームワーク力(とくに柔軟性)

    人事特有の能力というものはほとんどありません。そのため、未経験でもこの3つを仕事の具体例とセットで語れば評価されます。

  2. 自己PR作成のテンプレート(未経験者向け)

    ① 私の強みは○○です

    ② その強みを発揮した具体的な経験

    ③ その経験から人事業務にどう活かせるのか

  3. 自己PR例文(未経験者が人事を目指す場合)

    私の強みは「相手の立場を理解し、柔軟に調整できる力」です。

    前職では部署間で意見の対立が起きた際、双方の意見を丁寧にヒアリングし、全員の合意を得た形で業務フローを改善しました。この経験を通して、相手の状況を理解しながら落としどころを探る調整力が身につきました。

    人事では社員の相談対応や部署間調整が欠かせません。私はこの強みを生かし、社員が働きやすい環境づくりに貢献したいと考えています。

転職で未経験者が面接で評価される「志望動機」の作り方

志望動機とは、「私は御社の人事に相応しい人材です」と伝えることです。

そのためには次の2点が必須。

  • 人事で活かしたい能力(=自己PRで語った強み)
  • なぜその会社の人事で働きたいのか(社風・方針との親和性)
  1. 志望動機テンプレート

    ① 人事職を希望する理由(目的)

    ② その中でも御社を選ぶ理由

    ③ 自分の能力を人事業務にどう活かしたいか

  2. 志望動機例文(未経験者向け)

    私は「社員が能力を最大限発揮できる環境づくりに携わりたい」という思いから、人事職への転職を希望しています。

    その中でも御社は若手の成長支援に注力されており、社員の挑戦を支援する制度が非常に魅力的です。前職で培った調整力・柔軟性を活かし、社員が気持ちよく働ける仕組みづくりや、組織活性化に貢献したいと考えています。

社会保険労務士の資格は必要か?

結論:あるとプラスだが、資格だけではほぼ評価されない。

人事は「実務で覚える仕事」が中心のため、転職のさいに資格だけで採用を左右することはありません。未経験の応募者は理解しておきましょう。

資格が武器になるかどうかは、“資格を取る過程で何を学び、どう役立てたいかを語れるか”です。

未経験で人事を目指す人が面接で必ず押さえるべき3つのポイント

  • 人事の実態を理解している

    → 地味な仕事も多いと理解している人は信頼される

  • 社員のために動きたいというスタンス

    → 人事は“社員の味方”であることが求められる

  • 自分の強みを人事業務にどう活かすかを説明できる

    → 未経験者が最も強くアピールできる部分

よくある質問(Q&A)

Q1. 未経験の30代でも人事へ転職できますか?

A1. 少し厳しいですが不可能ではありません。30代の場合は「調整力」「マネジメント経験」を評価されやすいです。

Q2. 採用と労務、どちらを希望して良いかわかりません。

A2. 未経験なら「どちらも挑戦したい」と伝える方が、評価が高い場合が多いです。特に中小企業では兼務が普通です。

Q3. 未経験なのに人事制度企画に興味があると言っても良い?

A3. NGではありませんが、最初から制度企画は現実的ではありません。“将来的に関わりたい”という表現が最も安全です。

Q4. 人事志望なのに「営業経験しかありません」。アピールできますか?

A4. 営業は人事と相性が良いです。
理由:傾聴力・調整力・コミュニケーション力がそのまま活かせるため。

まとめ:未経験でも「人事で活かせる能力」を語れれば合格できる

未経験から人事へ転職するために必要なのは、特別なスキルではありません。

  • 人事の目的を理解する
  • 社員視点で考える姿勢を示す
  • 自分の強みを具体的な経験で語る
  • その強みを人事でどう活かすか説明する

これができれば、未経験でも十分に人事として採用されます。

あなたの人事への挑戦は、必ず価値があります。
ぜひ面接で自信を持って臨んでください。

最後に、キャリア育みファームでは、面接の必勝マニュアル「転職面接必勝法」を販売しています。

もちろん履歴書や職務経歴書の自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。

会社側が採用の決め手として最も重視しているのは面接である‼
ということをご存知でしょうか。

面接対策には十分時間をかけることが大切です。具体的にどのように面接対策を進めていくのか、ほとんどの方は知りません。そんな方を支援したい一心で、必勝マニュアルを作成しております。

具体的な面接ノウハウが満載のマニュアルです。「なるほど、このようにすればいいのか」と理解して準備すれば、自信を持って面接に臨むことができ、ライバルからグンと抜け出すこと請け合いです。ぜひ、以下のページで詳細をご覧ください。

その他、以下のリンクも読み進めるとお役に立ちます。

0 件のコメント

お気軽にコメントください
新しいコメント
はい
いいえ
OK