人事職に転職を希望する人の自己PRと志望動機の正しいつくり方

2022.11.28 更新
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この記事では、人事未経験のあなたが人事職に転職を希望するときの、自己PRと志望動機の正しいつくり方を教えます。

人事未経験で人事の仕事を希望する人は意外といるものです。人事OBとして人事の仕事とは何か、応募にあたって自己PRと志望動機をいかにつくったら良いのかなどをまとめてみました。

人事の仕事に興味がある方も読んでいただきたいと思います。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

本サイトを読みこなすことで、転職活動の選考・面接対策に自信が持てるようになります。

目次
  1. 人事未経験者が持っている人事のイメージは誤りだ
  2. 人事の業務とは何か?
  3. 人事未経験者の自己PRのつくり方
  4. 人事未経験者の志望動機のつくり方
  5. 人事未経験者は社会保険労務士の資格を持っていると有利か?
  6. まとめ

人事未経験者が持っている人事のイメージは誤りだ

はじめに人事業務を長く担当してきた筆者が言っておきたいことがあります。

それは人事未経験者のあなたが想像するほど人事業務は華やかではないということです。

新卒の就活でもそうですが、人事業務を知らない人は人事=採用のイメージを持っていてます。そして採用担当者がさっそう(?)と歩いているのを見ると、人事に一種のあこがれを抱く人がいます。

しかし採用は人事業務の一部にしかすぎません。他の地味な仕事が中心です。

また人事は会社のカラーが鮮明にでる部門です。

年功序列的な人事を行なう会社か、能力・成果主義を徹底している会社かで人事諸制度は全く異なります。

よって給料計算の所得税や、社会保険手続きなど法律に基づいて行う業務を除き、どの会社でもそのまま通用する人事というものはありません。

また、人事部門が社内で強い力を発揮している会社もあれば、事務手続きに徹している会社もあり、一口に人事といっても内容は様々です。

それでも、人事未経験者でありながら人事職への転職を希望するならば、自己PRと志望動機の正しいつくり方のヒントを教えます。

人事の業務とは何か?

人事の業務は、会社の資産である人、モノ、金、情報のうち、人を担当しています。社員に関するあらゆる業務です。

人事業務は会社によって異なります。大企業なら採用、異動、福利厚生、給与、労務、教育、人事制度企画などがあります。中小企業では採用、異動、福利厚生、給与という最低限の業務で回していることもあります。

人事業務を行なう目的は2つあります。

ひとつは社員が持っている能力を活かして会社に貢献してもらうこと、もうひとつは社員が活き活きと元気に働いてもらうことです。

これらを達成するために人事部門は仕事をしています。

あなたがこれら人事業務の目的を理解し、社員のために働く熱意があればぜひ中途採用に応募してみてください。

それでは自己PRと志望動機のつくり方を解説します。

人事未経験者の自己PRのつくり方

「自己PR」とはすなわち「私は能力があります」ということを会社に伝えることです。

能力とは「社会人基礎力」のことと考えてください。

社会人基礎力については、別にある「転職の面接で必ず聞かれる「自己PR」と「志望動機」、「退職理由」をロジカルにつくる」を参考にしてください。

人事未経験者は当然ながら人事業務を行ったことがないわけですから、人事として誇るべき実績や成果がありません。

だからあなたの持っている能力が人事業務に役に立つことを証明する必要があります。

あなたが伝えるべき能力は、社会人基礎力の行動力、課題達成力、チームワークのうちどれでしょうか?

実は人事業務に特有な能力などありません。

行動力、課題達成力、チームワーク力のどれをとっても人事に必要な能力です。またこれらはビジネスパーソンならどんな業務にも必要な能力です。

よって人事未経験のあなたが自己PRをするときは、自己分析して自分の能力を見極め、これまでの仕事でその能力を発揮した具体的な経験を説明すれば良いと考えます。

ただし人事未経験のあなたが採用され、人事部に配属されてから特に必要とされる能力はチームワーク力の中の柔軟性です。

柔軟性とは、他の人と意見の違いがあったとき自分のルールややり方に固執するのではなく、相手の意見や立場を尊重し理解する力です。

社員が活き活きと働いて能力を発揮するためには、人事部門として社員の気持ちを理解することが必要だからです。これについては覚えておいてください。

人事未経験者の志望動機のつくり方

転職面接における志望動機とは、「私は御社にふさわしいです」ということを会社に伝えることです。

「御社にふさわしい」根拠は、「自分がやりたい仕事で会社の期待に応えられる」ことと、「自分が会社の社風に溶け込める」ことです。

人事未経験者は、「人事部門に配属されたら、自分の○○の能力を△△のような人事の仕事や場面で活かして、会社の期待に応えたい」と志望動機を伝えることです。○○の能力とは自己PRで伝えたものです。

もちろんあなたは詳しい人事業務を知っているわけではありませんから、あなたの想定から話してかまいません。

この応募者ならきっと人事で役に立つと思わせる志望動機を、熱意を持って伝えてください。

人事未経験者は社会保険労務士の資格を持っていると有利か?

補足として、人事未経験者が人事職に応募するとき、社会保険労務士の資格を持っていると有利になるか説明します。

結論から言うと特に有利にはなりません。

もちろん社会保険労務士の資格を取得しようとすることは立派なことですが、人事職は経験の積み重ねにより覚えていくことが多い職種です。

実務経験のない社会保険労務士より、実務経験豊富な人事屋のほうが仕事ができるものです。

まとめ

人事未経験者が人事職に転職を希望するときの、自己PRと志望動機の正しい回答方法は次の通りです。

まず知ってもらいたいのは、人事未経験者が想像するほど人事業務は華やかではなく、地味な仕事だということです。

また、人事業務を行なう目的は2つあります。

ひとつは社員が持っている能力を活かして会社に貢献してもらうこと、もうひとつは社員が活き活きと元気に働いてもらうことです。これらを知って人事職に応募してください。

人事未経験のあなたが自己PRするときは、自己分析をして自分の能力を見極め、これまでの仕事でその能力を発揮した具体的な経験を説明してください。人事業務に特有な能力はありませんから、あなたが持っている能力を素直に伝えましょう。

志望動機については、「人事部門に配属されたら、自分の○○の能力を△△のような人事の仕事や場面で活かして、会社の期待に応えたい」と伝えることです。

以上を念頭において人事職の中途採用に応募してください。応援しています。

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