【26卒/25年転職】面接官が教える「JR東日本」の面接対策
鉄道業界で売上高1位を誇るJR東日本に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
(JR東日本の社名は東日本旅客鉄道株式会社ですが、本ブログでは略して「JR東日本」と呼ぶこととします。)
JR東日本に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばJR東日本の面接で自己PRするときは、まずは求める人材をよく理解してください。
そのうえで、総合職とジョブ型は特に課題解決力と行動力を、エリア職は行動力とチームワーク力をアピールすることです。
技術系で応募の場合、新卒は研究内容を、転職希望者は技術力をわかりやすく説明することも大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ鉄道業界を選ぶのか、その中で競合他社と比べてなぜJR東日本なのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもJR東日本の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、JR東日本の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、JR東日本の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
JR東日本の求める人材
JR東日本はどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで大切です。
ホームページの新卒採用情報サイトにある、「社長メッセージ」では、「常に現状を革新し、JR東日本グループの新しい時代を共に切り拓いていく、チャレンジスピリットにあふれるたくさんの方に、JR東日本グループの門戸は開かれている」と記載されています。
加えて、総合職、エリア職、ジョブ型それぞれに求められることがホームページの採用情報に載っており、以下に記します。
総合職に求められること:
- 変革を恐れることなく、いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力。
- 自ら課題を設定し、社内外のさまざまな関係者と調整を行いながら、プロジェクトをマネジメントし、目標を達成する能力。
- 新たな領域に自ら進んで挑戦し、JR東日本グループの無限の可能性を率先して追い求める熱い探究心。
エリア職に求められること:
- 「究極の安全」の追求や「サービス品質」の向上に向けた不断の努力。
- さまざまな関係者と協力関係を築き、鉄道事業を支える技術を継承するとともに、より良く改善していこうとする行動力。
- 視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲。
ジョブ型に求められること
- 各領域において将来を見据えた事業推進や未知の課題解決を行うための高い専門能力。
- 自らの専門能力を自律的・能動的に磨き高める向上心。
- 前例に捉われることなく、JR東日本グループの成長を加速・拡大させるための創造力。
以上から、JR東日本の求める人材像を理解し、面接の自己PRに結び付けてください。
JR東日本の新卒採用情報について【就活】
はじめにJR東日本の新卒採用情報について、概要を以下に記します。
- 採用コース
JR東日本の採用コースは総合職、エリア職、ジョブ型の3つとなっています。
- 総合職
海外事業を含めたJR東日本グループのあらゆるビジネスフィールドで働きます。
仕事内容は第2希望まで選んで応募できます。
- エリア職
東日本の各エリアを軸にしたビジネスフィールドで働きます。また、意欲に応じて海外事業を含めた広範なフィールドで働く場合もあります。
エントリー時に、勤務地は、首都圏、高崎、水戸、長野、仙台(東北本部)、盛岡、秋田、新潟の8エリアの中から第3希望まで選んで応募します。
仕事内容は第2希望まで選んで応募できます。
- ジョブ型
今後、経営資源を重点投資し、JR東日本グループの成長を担う事業のうち、高い専門能力が必要な領域で働きます。
仕事内容は第2希望まで選んで応募できます。
- 総合職
- 選考フロー
マイページ登録→個人プロフィ―ル・作文登録→総合職・エリア職・ジョブ型エントリー・適性検査A受検→応募完了→書類選考→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(25年卒)
総合職・エリア職:
自己PRに関すること
- あなたの自己PRを自由に記入してください。(300字以内)
志望動機に関すること
- あなたがJR東日本で挑戦したいことを具体的に教えてください。(300字以内)
- 面接
面接は、総合職は3~4回程度、エリア職は2回程度行われます。学生時代に頑張ったことの深掘りがあります。JR東日本に関する知識を問う質問があります。
総合職:
自己PRに関すること
- 自己紹介・自己PRしてください
- なぜその大学・学部・学科を選びましたか
- ゼミ活動・研究内容を説明してください(研究の進展の度合い、困難だったこと、困難をどう乗り越えたか、研究が仕事でどう活かせるか)
- 学生時代に頑張ったことを説明してください(自分の役割、その中で直面した困難にどう対応したか、そこから学んだこと、JR東日本で活かせること)
- 自分の長所と短所は何か、長所を仕事でどう活かせるか、短所をいかに克服しますか
- 挫折した経験はありますか
- チームで何かを成し遂げた経験はありますか(役割、困難だったこと)
- チームで働くうえで大切なことは何ですか
- 周囲と意見が分かれたときにはどうしますか
- サークル・部活動は何をしていますか
- 他人と関わる上で意識していることは何ですか
- 周りからどういう人と言われますか
- 自分の長所と短所は何ですか、長所をどう活かせますか
- 社会でどのような役割を担っていきたいですか
- あなたにとって働くとはどういうことですか
- 企業で働くとはどういうことと考えますか
- 趣味は何ですか
- 将来どのような人間になりたいですか
- 最近の気になるニュースは何ですか
志望動機に関すること
- なぜ鉄道業界を志望しますか
- なぜJR東日本を志望しますか
- ゆかりのないJR東日本をどうして志望しましたか
- なぜ他のJRではなくJR東日本ですか
- JR東日本と他のJRや大手私鉄との違いは何だと思いますか
- 今後の東日本をどうしていきたいと思いますか
- 今後の鉄道に求められるものは何だと思いますか
- 総合職の社員の役割、心得は何だと思いますか
- 入社したらどのような事業・仕事に関わりたいですか、その理由は何ですか
- そこでどのようなことに取り組みたいですか、その理由は何ですか
- どのようなキャリアプランを持っていますか
- 入社したらどのような貢献をしてくれますか
- 鉄道技術者に求められることは何ですか
- 転勤は可能ですか
- 海外事業に興味はありますか
- 現場作業、夜勤は可能ですか
- 現場で年上の人をどうマネジメントしますか
- 結婚、出産したらどうしますか
- JR東日本についてどこまで知っているかの様々な質問(最新の取り組み、品川再開発の意見、JR東日本の課題と解決法、自動運転の取り組み、コロナ禍で打撃を受けた経営の対策など)
- JR東日本の経営構想(変革2027)で知っていることを答えてください
- JR東日本の経営状況で知っていることを答えてください(2022年度の決算予想など)
- 好きな駅と嫌いな駅を答えてください
- 公共性を維持しつつも、民間企業として株主へのリターンを確保していくためにはどうすれば良いと考えますか
- どのようなプロジェクトに関心を持ちましたか
- 理想の鉄道車両とはどのようなものと考えますか
- あなたがSuica本部長ならどのような施策を打ちますか?3つ答えてください
- 地方でSuicaの利用率を高めるにはどうしたら良いですか
- 海外でもSuicaは通用すると思いますか。通用するためにはどうしたら良いですか
- 地方創生で成功している例はどんなものがありますか
- JR東日本に足りないもの、もっとこうすべきだと思うものはありますか
- 最近のJR東日本で気になったニュースはありますか
- インターンシップに参加した際の感想を教えてください
- 他社の応募状況とJR東日本の志望順位を教えてください
エリア職:
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 卒業論文のテーマは何ですか
- 学業で力を入れていることと、それを入社後にどのように活かせますか
- 研究内容を説明してください(苦労したこと、オリジナリティ、活かせること)
- 学生時代に頑張ったことを説明してください(自分の役割、その中で直面した困難にどう対応したか、そこから学んだこと)
- どんなアルバイトをしていましたか
- 自分の長所と短所は何ですか、長所をどう活かせますか、短所を改善するために取り組んだことは何ですか
- 学生生活における成功体験はありますか
- 挫折した経験はありますか
- 周りからどのような人と言われますか
- 苦手なタイプの人はどんな人ですか、その理由はなんですか
- ストレス解消法はありますか
- 趣味・特技はありますか
志望理由に関すること
- なぜ鉄道業界を志望しますか
- なぜJR東日本を志望しますか
- なぜエリア職を選びましたか
- 入社したらどのようなキャリアプランを持っていますか
- 入社したらどの部門(エリア)で働きたいですか
- エリアや仕事内容の希望とその理由は何ですか
- 入社したら何をやってみたいですか
- 仕事をする上で大切にしたいことは何ですか
- キャリアプランはありますか
- 運転士の業務への理解をしていますか
- 希望に沿わないエリアや職種でもやっていけますか
- 泥臭い仕事への抵抗はないですか
- 興味のある機械設備は何ですか
- 勤務形態が不規則だが問題ないですか
- JR東日本についてどこまで知っているかの様々な質問(社長の名前、HPの感想、企業理念、JR東日本の課題など)
- JR東日本のサービスでより良くしたほうがいい点は何ですか
- 地域にどのように貢献をしたいですか
- あなたを採用するメリットは何ですか
- 転勤・異動は大丈夫ですか
- 説明会に参加した感想を教えてください
- インターンシップの感想を教えてください
- 他社の応募状況とJR東日本の志望順位を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 1,398名(総合職126名 エリア職1,272名)
20年度入社実績 1,415名(総合職108名 エリア職1,307名)
21年度入社実績 965名(総合職106名 エリア職 859名)
22年度入社実績 545名(総合職 49名 エリア職 496名)
23年度入社実績 310名(総合職 50名 エリア職 260名)
24年度入社実績 370名程度(総合職 70名程度 エリア職 300名程度)
25年度入社計画 370名程度(総合職80名程度 エリア職260名程度 ジョブ型新卒・経験者採用30名程度)
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大7、京都大5、北海道大3、東北大7、名古屋大3、大阪大1、九州大1、東京工業大4、一橋大2、筑波大8、千葉大5、電気通信大1、東京外大1、都立大3、横浜国大3、横浜市大1、金沢大3、広島大1、他
私立大:
早稲田大13、慶応大8、青山学院大5、立教大3、中央大12、法政大6、学習院大2、東京都市大3、明治学院大3、国学院大3、日本大30、東洋大7、駒沢大4、専修大3、東海大7、東京理科大4、芝浦工大8、東京電機大11、工学院大4、東京女子大1、日本女子大1、大妻女子大2、共立女子大1、昭和女子大1、千葉工大3、神奈川大6、金沢工大1、名城大1、同志社大1、立命館大2、関西大2、龍谷大2、同志社女子大1、近畿大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
総合職採用は、難関大学出身者が多いようです。一方、エリア職は全国の大学から幅広く採用されています。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■総合職・ジョブ型は、課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
総合職・ジョブ型は、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の「総合職に求められること」にあるようにJR東日本の総合職は、「変革を恐れることなく、いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力」「自ら課題を設定し、さまざまな関係者と調整を行いながら、目標を達成する能力」「新たな領域に自ら進んで挑戦し、可能性を率先して追い求める熱い探究心」のある人を求めています。
ここで、「変革を恐れることなく、いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力」は、課題解決力を表しています。
また、「自ら課題を設定し、さまざまな関係者と調整を行いながら、目標を達成する能力」「新たな領域に自ら進んで挑戦し、可能性を率先して追い求める熱い探究心」は、行動力を表しているのではないでしょうか。
一方、「ジョブ型に求められること」にあるようにJR東日本のジョブ型は、「前例に捉われることなく、JR東日本グループの成長を加速・拡大させるための創造力」のある人を求めています。
これは、課題解決力と行動力を表していると考えます。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見して、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができる。実現のために粘り強く取り組むことができる。というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、目標達成に向けて困難だったことや困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と身につけたことを語ってください。
但しJR東日本は、総合職・ジョブ型として採用する全ての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■エリア職は、行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
エリア職は、特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。
上記の「エリア職に求められること」にあるようにJR東日本のエリア職は、「究極の安全の追求やサービス品質の向上に向けた不断の努力」「さまざまな関係者と協力関係を築き、より良く改善していこうとする行動力」「視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲」のある人を求めています。
ここで、「究極の安全の追求やサービス品質の向上に向けた不断の努力」「より良く改善していこうとする行動力」「視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲」は、行動力を表しています。
また、「さまざまな関係者と協力関係を築く」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で行動力とチームワーク力をアピールしましょう。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。
最も力を入れたことは何か、そこで目標達成のために困難だったことは何か、困難をどのように粘り強く乗り越えたか、その結果と自分が身につけたことを語れるようにしてください。
さらに一緒に取り組んだメンバーがいたら、自分が請け負った役割と、目標達成のためにメンバーをどのように巻き込んだか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したことのエピソードを探し出して、語ってください。
但しJR東日本は、エリア職として採用する全ての人に行動力とチームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■ジョブ型は、高い専門能力と向上心のあることもアピールする
ジョブ型は高い専門能力と向上心のあることもアピールしましょう。
上記の「ジョブ型に求められること」にあるようにJR東日本のジョブ型は、「各領域において将来を見据えた事業推進や未知の課題解決を行うための高い専門能力」「自らの専門能力を自律的・能動的に磨き高める向上心」のある人を求めています。
すなわち、応募者には高い専門能力と専門能力を自律的・能動的に磨き高める向上心が求められています。
面接では、ゼミ活動・研究内容を説明するなかで、高い専門能力と向上心のあることがわかるような説明を行ってください。
■技術系応募者は研究内容を語る
JR東日本の経営のトッププライオリティは、「安全」です。「グループ安全計画2028」を策定し、グループ一丸となって一人ひとりの安全行動を起点に「究極の安全」を追求しています。
「グループ安全計画2028」では、安全性向上に資する技術開発課題を数多く挙げており、安全計画を達成するための技術面での役割は大きなものがあります。
また、JR東日本の事業や経営ビジョン「変革2027」などには開発計画が目白押しです。
技術系応募者はそれらの仕事に技術面で関わることが求められます。
技術職のスタートは工事監理業務とかメンテナンス業務など現場の経験からです。
メーカーの製品開発の仕事と異なり、華やかさはなく、地味な裏方の仕事ですが、スキルアップを図るためには、現場を知ることは絶対に必要です。
大学で自分が研究したことが直接使えるような仕事は少ないかも知れませんが、面接では、「鉄道の安全」「開発計画」に十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。
なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決にあたって困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
研究をチームで行っている場合は、チーム内での役割も伝えてください。研究の将来性などがわかれば、それも話してください。
また、直接仕事に関係する研究、勉強をしていない応募者が多いと思いますが、その場合、面接では、論理的な能力、思考力といった潜在的な能力面をアピールすることです。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■JR東日本グループを知る
JR東日本では、JR東日本グループについてどこまで知っているか試されることがあります。
例えば、「JR東日本の最新の取り組み」「JR東日本の現在の課題とその解決方法」「JR東日本について知っていること」「JR東日本関連で気になったニュース」「JR東日本の弱み」「観光振興について」「エキナカの好きな商業施設」「品川再開発の意見」「JR東日本の課題と解決法」「コロナ禍の対策」「社長の名前」「HPの感想」等、様々な角度からJR東日本についてどこまで知っているか質問されます。
JR東日本のホームページは隅から隅まで熟読しておくことが大切です。
JR東日本の事業概要、経営数字、グループ理念、経営ビジョン「変革2027」などもしっかりと理解しておきましょう。
■なぜ鉄道業界を選ぶのか明確に伝える
鉄道会社を志望する応募者は、もともと鉄道が好きであること以外にも、会社の堅実性とか、地域に競争相手がいない独占的な企業といったような理由を志望動機にする人が多いと考えられます。
特にJR各社は国鉄の分割民営化からスタートした経緯があり、公的色合いがより強いことも人気の理由のひとつかも知れません。
堅実性を会社に求めることは間違いではありませんが、各社は、鉄道輸送サービスの向上と同時に、駅を基点とした様々な事業を計画・実行するなど、堅実性よりも積極性を前面に打ち出しています。
ブログ記事「【2025年】鉄道業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
鉄道会社のライバルは航空会社や自動車会社、小売業界、ホテル、レジャー施設などさまざまです。
鉄道業界の役割は何か、他の輸送サービス業界やライバルとなる業界との違いは何かを理解しておいてください。
続いて、鉄道業界について業務の理解を深めていき、面接でその魅力を語れるようにしてください。
■なぜJR東日本を選ぶのか明確に伝える
JR東日本の事業概要、グループ理念、経営計画「変革2027」、その他ホームページから感じたことをまとめてください。そのなかで、自分が共感できることがJR東日本を選んだ志望動機となります。
また、JR東日本と競合他社のホームページをしっかり読んで、その違いを知っておいてください。
JR東日本を志望する人は、鉄道業界に興味がある人で、JR東海やJR西日本、JR貨物といったJR各社や東京地下鉄などにも応募する人が多いと思います。
たとえJR東日本が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜJR東日本なのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
加えて理系学生は、なぜメーカーではなくてJR東日本なのか面接で質問されることも想定してください。
■JR東日本でなぜその仕事内容・部門を希望するのか、そこでやりたいことを明確に伝える
JR東日本の採用募集は、総合職とエリア職、ジョブ型です。
総合職、エリア職、ジョブ型ともさまざまな仕事があります。
ですから、仕事・部門を選んだ理由とそこで将来やりたいこととやりたい理由、活かせる能力やスキルを面接でしっかりと説明できなければなりません。
合わせて希望する職種・部門で注目する商品や技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、好印象です。
■JR東日本の志望順位、他社の応募状況を面接で答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、「鉄道業界の会社に〇社応募中です」程度は言ってください。JR他社に応募中なら、JR東海とか他社の名前を出しても構わないと思います。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
■入社後、働く上でのルールを守れるか答えられるようにする
JR東日本総合職、エリア職は、ほぼ全員が入社後、現場第一線の仕事に就きます。そこでは、お客様を不快な気持ちにさせない身なりが求められます。例えば、髪染めやピアスは不可であり、服装上の注意点もあります。
また、夜勤や交代勤務、泊勤務といった不規則な勤務ができるかの確認や、これら勤務について体力的に問題はないかなどの質問もされます。
これらについて問題ないことを答えられるようにしましょう。
以上、JR東日本の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、鉄道業界を取り巻く環境を理解することと、鉄道業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】鉄道業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、JR東日本とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JR東日本の会社概要、事業概要、JR東日本の哲学ともいえるグループ理念、これからのJR東日本の方向性を示す「変革2027」など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもJR東日本のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるJR東日本の基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
JR東日本の面接攻略のまとめ【就活】
JR東日本に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
JR東日本が採用したい人材の総合職、エリア職、ジョブ型ごとの具体的な内容は、上記の「JR東日本の求める人材」に載せています。理解しておいてください。
面接では、学生時代に頑張ったことの深掘りがあります。JR東日本に関する知識を問う質問があります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 総合職・ジョブ型は、課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- エリア職は、行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
- ジョブ型は、高い専門能力と向上心のあることもアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- JR東日本グループを知る
- なぜ鉄道業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜJR東日本を選ぶのか明確に伝える
- JR東日本でなぜその仕事内容・部門を希望するのか、そこでやりたいことを明確に伝える
- JR東日本の志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
- 入社後、働く上でのルールを守れるか答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは鉄道業界を取り巻く環境を理解することと、鉄道業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、JR東日本はどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JR東日本グループの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
JR東日本の中途採用情報について【転職】
続いてJR東日本の転職の面接について解説していきます。
はじめにJR東日本の経験者(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
JR東日本は、転職の希望者を対象とした中途採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。
ちなみに、2024年8月~2025年7月の募集では、総合職・エリア職で230名程度、ジョブ型で30名程度の募集です。
JR東日本の中途採用に興味のある人は、ホームページの経験者採用募集を定期的にチェックしてください。
- 選考フロー
総合職:
マイページ登録→エントリーシート登録・職務経歴書・適性検査A→エントリー完了→書類選考→面接(複数回)→内定
エリア職:
マイページ登録→エントリーシート登録・適性検査A→エントリー完了→書類選考→WEB面接・適性検査B・健康診断→面接→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうかと、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がJR東日本で活躍できるかを探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容説明、仕事がJR東日本でどのように活かせますか
- 仕事で挫折しそうになったことがありますか
- 長所と短所は何ですか
志望動機に関すること
- なぜJR東日本を志望しますか
- なぜ応募職種を希望しますか
- 入社後実現したいことは何ですか
- 経営ビジョンを知っていますか
- HPを見て気づいたことは何ですか
- 泥臭い仕事だが大丈夫ですか
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由は何ですか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■総合職は、課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
総合職は、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の「総合職に求められること」にあるようにJR東日本の総合職は、「高い専門能力を持ちながらも、変革を恐れることなく、いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力」「自ら課題を設定し、さまざまな関係者と調整を行いながら、目標を達成する能力」「新たな領域に自ら進んで挑戦し、可能性を率先して追い求める熱い探究心」のある人を求めています。
ここで、「高い専門能力を持ちながらも、変革を恐れることなく、いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力」は、課題解決力を表しています。
また、「自ら課題を設定し、さまざまな関係者と調整を行いながら、目標を達成する能力」「新たな領域に自ら進んで挑戦し、可能性を率先して追い求める熱い探究心」は、行動力を表しているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のために自らが立てた対策と関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
JR東日本で活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。
■エリア職は、行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
エリア職は、特に行動力とチームワーク力を求めていると考えられます。
上記の「エリア職に求められること」にあるようにJR東日本のエリア職は、「究極の安全の追求やサービス品質の向上に向けた不断の努力」「さまざまな関係者と協力関係を築き、より良く改善していこうとする行動力」「視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲」のある人を求めています。
ここで、「究極の安全の追求やサービス品質の向上に向けた不断の努力」「より良く改善していこうとする行動力」「視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲」は、行動力を表しています。
また、「さまざまな関係者と協力関係を築く」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成のために困難だったことは何か、解決のためにどのように粘り強く職務を遂行したか、その結果と自分が身につけたことを語れるようにしてください。
また、一緒に取り組んだチームの中での自分の役割と、目標達成のためにメンバーとどのように協力し合ったか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したエピソードを探し出して、語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。
■技術系応募者は技術力を語る
JR東日本の経営のトッププライオリティは、「安全」です。「グループ安全計画2023」を策定し、グループ一丸となって一人ひとりの安全行動を起点に「究極の安全」を追求しています。
「グループ安全計画2028」では、安全性向上に資する技術開発課題を数多く挙げており、安全計画を達成するための技術面での役割は大きなものがあります。
また、JR東日本の事業や経営ビジョン「変革2027」などには開発計画が目白押しです。
技術系応募者はそれらの仕事に技術面で関わることが求められます。
技術系応募者は、まず募集職種に十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、JR東日本でどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■JR東日本グループを知る
JR東日本では、JR東日本グループについてどこまで知っているか試されることがあります。
例えば、「経営ビジョンを知っていますか」「HPを見て気づいたことは何ですか」等、様々な角度からJR東日本についてどこまで知っているか質問されます。
JR東日本のホームページは隅から隅まで熟読しておくことが大切です。
JR東日本の事業概要、グループ理念、経営ビジョン「変革2027」などもしっかりと理解しておきましょう。
■なぜJR東日本を選ぶのか明確に伝える
JR東日本の事業概要、グループ理念、経営ビジョン「変革2027」、その他ホームページから感じたことをまとめてください。そのなかで、自分が共感できることがJR東日本を選んだ志望動機となります。
また、JR東日本と競合他社のホームページをしっかり読んで、その違いを知っておいてください。
JR東日本を志望する応募者は、もともと鉄道が好きであること以外にも、会社の堅実性とか、地域に競争相手がいない独占的な企業といったような理由を志望動機にする人が多 いと思います。
ですから、JR東海、JR西日本などJR各社や東京メトロなどにも興味のある人が多いと思います。
たとえJR東日本が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜJR東日本なのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■JR東日本でコース・仕事内容を選んだ理由とそこでやりたいことを答えられるようにする
JR東日本の採用募集は、総合職とエリア職ごとの仕事内容別募集です。
ですから、コース・仕事内容を選んだ理由とそこでやりたいこと、なぜやりたいかを面接でしっかりと答えられなければなりません。
中途採用の応募者が応募する仕事を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがJR東日本で活かせることだと思います。
なので、現職(前職)で身につけたJR東日本で使える能力やスキルなどを説明し、採用されたらやりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
合わせて希望する仕事で注目する商品や技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと良いでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、労働条件が悪いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、JR東日本の中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
転職の面接を攻略するためには、まずは鉄道業界を取り巻く環境を理解することと、鉄道業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】鉄道業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、JR東日本とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JR東日本の会社概要、事業概要、JR東日本の哲学ともいえるグループ理念、これからのJR東日本の方向性を示す「変革2027」など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもJR東日本のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるJR東日本の基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
JR東日本の面接攻略のまとめ【転職】
JR東日本に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
JR東日本が採用したい人材の総合職、エリア職ごとの具体的な内容は、上記の「JR東日本の求める人材」に載せています。理解しておいてください。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうかと、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がJR東日本で活躍できるかを探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 総合職は、行動力と課題解決力を自分の中で探してアピールする
- エリア職は、行動力とチームワーク力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- JR東日本グループを知る
- なぜJR東日本を選ぶのか明確に伝える
- JR東日本でコース・仕事内容を選んだ理由とそこでやりたいことを答えられるようにする
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
転職の面接を攻略するためには、まずは鉄道業界を取り巻く環境を理解することと、鉄道業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、JR東日本はどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JR東日本グループの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
JR東日本の事業概要
鉄道業界は、鉄道を利用して旅客輸送や貨物輸送を行うサービスを提供しています。
また、駅という街の中心に位置する立地性を活かし、不動産、商業施設、ホテル・レジャー施設などを運営している会社もあります。
鉄道会社は、日本国有鉄道(国鉄)が地域ごとに分割し、独立民営化したJR各社と、当初から民間企業により運営されている私鉄、地方公営企業や地方自治体が運営する公営鉄道、国や地方自治体と民間が共同運営する第三セクター鉄道にわけられます。
鉄道業界で売上高1位を誇るのは東日本旅客鉄道(JR東日本)です。以下、JR東海、JR西日本とJR3社がベスト3を占めています。
JR東日本は、昭和62年4月、国鉄民営化により他のJR各社と共に発足しました。
鉄道の収益基盤は盤石で、エキナカやホテル、ショッピングセンター、不動産運営など事業の多角化は他のJR各社より進んでいます。
Suicaの電子マネー化も進めています。
成長戦略も積極的に推進しており、品川駅再開発、羽田空港アクセス線などがあります。
事業フィ―ルドは、輸送サービス、生活サービス、IT・Suicaサービスの3分野に分れています。
- 輸送サービス
世界最高水準の安全で安定した鉄道システムを設計し、新しい輸送サービスを創りあげる。
営業エリアは関東、甲信越から東北まで、1都16県、日本の本州の東半分をカバーしています。
営業キロは7,401.2km、1日約1,459万人が利用しています。特に首都圏鉄道ネットワークと5方面の新幹線が強みです。
主な取り組みは「次世代鉄道技術の最先端を走る」「培った技術をもとに、輸送サービスに質的変革を起こす」「観光振興を推進し、地方創生に貢献する」の3つです。
- 生活サービス
「CITY UP!」のもとに、駅全体を個性的にして、その街の魅力向上を目指す「くらしづくり(まちづくり)」を進めていく。
大規模ターミナル開発や大規模複合型まちづくりを推進します。地域間の人々の流動促進を図ることや、流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等を展開します。
主な取り組みは「くらしづくり(まちづくり)」で都市を快適に」「培った技術をもとに、輸送サービスに質的変革をもたらす」「地方創生の推進」「オープンイノベーションによる事業創造」の4つです。
- IT・Suicaサービス
新しくビジネスプラットフォームを構築してSuicaとの共通基盤化を進めていく。
Suicaは約9,200万枚発行されています。全国10の交通系ICカードと相互利用が可能です。また、交通系電子マネー加盟店約157万店を誇り、1日の最高利用件数は約1,036万件です。
主な取り組みは「進化を続けるICTを活用し、『移動』をさらに快適に」「ニーズと技術をマッチングし、サービスをデザインする」「No.1電子マネーを目指す」の3つです。
面接では事業概要について、例えば「3つの事業フィ―ルドを知っていますか」のような質問をされることがあります。面接前に事業概要をしっかり知ることが大切です。
経営数字から見るJR東日本の会社概要
JR東日本の2024年3月期の連結経営成績は次の通りです。
- 資本金 2,000億円
- 社員数 44,565人
- 連結営業収益 27,301億円
- 営業利益 3,451億円
- 経常利益 2,966億円
- 当期純利益1,964億円
営業収益の内訳としては、次の通りです。
- 運輸事業 18,536億円
- 流通サービス 3,796億円
- 不動産・ホテル 4,058億円
- その他 910億円
面接では例えば「資本金はどれくらいか知っていますか」のような質問をされることがあります。
JR東日本グループの理念
JR東日本グループの理念、行動指針は以下の通りです。
グループ理念
私たちは「究極の安全」を第一に行動し、グループ全体でお客さまの信頼に応えます。技術と情報を中心にネットワークの力を高め、すべての人の心豊かな生活を実現します。
行動指針
安全の追求
「究極の安全」を追求し、お客さまに安心を届けます。
お客様志向
質の高いサービスを提供し、お客さまのご期待に応えます。
地域密着
ネットワークの力を活かし、地域社会の発展に貢献します。
自主自立
広い視野と挑戦の志を持ち、自ら考え、自ら行動します。
グループの発展
社会的責任を果たし、グループ一体で持続的な成長をめざします。
面接では、JR東日本グループのグループ理念について質問されることがあるかも知れません。また志望動機をつくるときにも参考になります。
JR東日本グループの経営ビジョン「変革2027」
JR東日本グループは、2018年7月に経営ビジョン「変革2027」を発表しましたが、その概要について紹介します。
「変革2027」について、基本方針、JR東日本グループの強み、全体像の概要は以下の通りです。
- 基本方針は、「鉄道のインフラ等を起点としたサービス提供」から『ヒト(すべての人)の生活における「豊かさ」を起点とした社会への新たな価値の提供』へと「価値創造ストーリー」を転換していくことです。
鉄道を中心とした輸送サービス事業を質的に変え、進化・成長させていくこと、生活サービス事業及びIT・Suica事業に経営資源を重点的に振り向け、新たな「成長エンジン」としていきます。
- JR東日本グループの強みは、「信頼」というブランドを基盤として、生活インフラを支える重層的で“リアル”なネットワークとヒトの交流の拠点となる駅等を持ち、首都圏を中心に、ヒト、モノ、カネ、情報が交流・蓄積していることです。
これらの強みを活かして、技術革新や、利用者の移動・購入・決済データの蓄積を活用して新しい価値を生み出していきます。
- 「変革2027」の全体像は、「ヒト(すべての人)」を起点に「安全」「生活」「社員・家族の幸福」にフォーカスし、都市と地方、そして世界を舞台に、“信頼”と “豊かさ”という価値を創造していくことです。
2024年3月期決算発表時に、同時に【「変革2027」の実現に向けた戦略】について以下の内容を発表しています。
- これまでのビジネスモデルは、通勤・通学などを通じて「駅に当然に顧客が集まること」を前提としたものです。
- ですが、人口減少や価値観の変化など、経営環境の変化が様々発生しているなかで、これらに対応し、サステナブルに成長する事業構造を構築するためには、「変革2027」を強化する新たなビジネス戦略を策定していかなければなりません。
- 今後のビジネス戦略の基本的な考え方として、JR東日本グループの強みである「重層的でリアルなネットワーク」(ヒト・モノ・情報の交流)に新たな価値を追加し、個々の顧客に応じた日常・非日常の「体験価値(ライフ・バリュー)」を創造することにより、鉄道を中心としたモビリティでは安定と成長の両立を図りつつ、生活ソリューションでは今後10年間で営業利益の倍増を目指します。
「変革2027」は、面接での質疑応答に備えて知っておきたい知識です。