【27卒/26年転職】面接官が教える「資生堂」の面接対策
 
		
		
	国内の化粧品売り上げNO.1の資生堂に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
資生堂に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば資生堂の面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
技術系で応募の場合、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を的確に説明できることも必要です。
一方、面接で志望動機を語るためには企業研究を深めて、なぜ資生堂なのか答えられなくてはいけません。
これら以外にも資生堂の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、資生堂の採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接での受け答えに必要な知識として、資生堂の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
資生堂の求める人材
資生堂はどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで大切です。
資生堂が求める人材は、「OUR PRINCIPLES(TRUST8)を体現することができる人」です。
『TRUST8』は企業理念に記載されていますが、すべての資生堂社員が日々ともに仕事をするうえで大切にしている心構えです。以下の内容となっていますので、よく理解しておくとよいと思います。
THINK BIG
広い視野から大局を捉えて、物事を考えよう
クリエイティビティを発揮して、新しい価値を作り出そうTAKE RISKS
リスクを恐れず挑戦しよう
Try & Error & Tryを実践しようHANDS ON
現場にある真実を理解し、意思決定しよう
自らが動き、汗をかき、手を動かそうCOLLABORATE
組織の壁を取り払おう
1人ひとりの異なる強みを活かし、協力し合おうBE OPEN
本音を語ろう
“バッドニュース”も安心して共有できるチームになろうACT WITH INTEGRITY
いかなる時も、
誠実で謙虚な心構えで行動しようBE ACCOUNTABLE
目的達成にコミットしよう
最後まで責任を持ち、やりきろうAPPLAUD SUCCESS
仲間の成功を喜び、
皆でたたえ合うカルチャーを作ろう
また転職の場合は、ホームページにあるキャリア採用の募集職種ごとに必要な能力/経験/資質(Requirements)が記されていますので、ご覧になってください。
面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切ですから、覚えておくと良いでしょう。
資生堂の新卒採用情報について【就活】
はじめに資生堂の新卒の採用情報について、その概要を以下に記します。
- 募集職種
		資生堂は総合職として、Sales(セールス)、Brand Marketing(ブランドマーケティング)、Digital Marketing(デジタルマーケティング)、Research & Development(R&D)、Supply Chain(サプライチェ―ン)、Finance(ファイナンス)、Quality Assurance(品質保証)、Digital Transformation Office(DTO)の募集をしています。 セールス職、ブランドマーケティング職、サプライチェ―ン職、ファイナンス職は、採用直結型インターンシップを通じて行います。 デジタルマーケティング職はインターンシップ参加者のみ対象となります。 その他、事業所限定職として国内工場(製造系・技術系・事務系)と美容職を募集しています。 
- 選考フロー
		プレエントリー→エントリーシート→WEB適性テスト→面接(複数回)→内々定 
- エントリーシート(26年卒)
		自己PRに関すること - あなた自身の好奇心や課題意識から行動を起こし、最も成長した経験について、どのような成長につながったのかも合わせて教えてください。・・Sales
- 最近、あなたが面白いと思ったビジネスの発想やプロモーション・販売促進の仕組みは何ですか?その理由も含めて教えてください。・・・Sales
- これまであなたが最も感情を動かした/動かされた出来事とその理由について、あなたの考えを教えてください。(500字以内)・・Brand Marketing
- あなたが大学時代、自ら高い目標を立て、主体的に取り組んだ経験と、その総評を教えてください。(500字以内)・・Brand Marketing
- 愛用しているもしくは夢中になっている消費財商品(化粧品以外でも可)を1点取り上げ、そのものが持つ価値は何か、あなたなりの解釈を教えてください。(3分) *動画の構成などに一切制限ございません。 *上限3分とし、その時間内の長さは自由です。・・Brand Marketing
 志望動機に関すること - あなたが考える応募職種の魅力を教えてください。(400字以内)・・R&D、Supply Chain、Quality Assurance
- 資生堂の応募職種でどのようなキャリアを歩んでいきたいのか、現在の考えを教えてください。(400字以内)・・R&D、Supply Chain、Quality Assurance
- (1)大学(院)生活における成果について、また、(2)上記(1)の成果を踏まえて、自分は資生堂に入社してどの様なことを実現したいか、この2点について、3分以内のプレゼンテーションをしてください。(動画)・・Quality Assurance
 
- 面接
		面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。学生時代に発揮した能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。 自己PRに関すること - 自己紹介してください
- 大学ではどのような科目を採りましたか、その理由は何ですか
- 大学で力を入れた科目は何ですか、どのように力を入れましたか
- ゼミの内容を教えてください
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(力を入れた理由、課題と解決の方法、困難だったこと、頑張れた理由、結果)
- 研究内容について小学生でも分かるように3分間程度で説明してください(テーマを決めた理由、個人またはチームのどちら、どこからアイデアを得たか、どのような姿勢、考えで研究したか、困難だったことと、それをどのように乗り越えたか、研究はどこに活きるか)
- リーダーシップを発揮した経験を教えてください
- 苦労したエピソードはありますか
- 意見が対立したときはどうしますか
- 苦手な人はどのような人ですか
- 周りからどのような人と言われますか
- 強みは何ですか
- ストレス解消法は何ですか
- 英語は得意ですか
 志望動機に関すること - 企業選びの軸は何ですか
- なぜ化粧品業界を志望しますか
- 化粧品に興味を持ったきっかけは何ですか
- なぜ資生堂を志望しますか
- 資生堂の企業理念についてどのように感じましたか
- 資生堂がさらに海外売り上げを伸ばすためにすべきことは何ですか
- 資生堂の今後の方向性はどのように考えますか
- 資生堂の強みと弱みは何だと思いますか
- なぜその職域(職種)を志望しますか
- ○○職でやりたいことは何ですか
- なぜ理系なのにセールス職を志望しますか
- 希望職域(職種)でやりたいことは何ですか
- 10年後どのようになっていたいか、その理由も教えてください
- 海外勤務についてどう考えますか
- 資生堂の好きなブランドは何ですか(Brand Marketing)
- 資生堂のどんなブランドを担当したいですか(Brand Marketing)
- インターンシップの印象を教えてください
- 他社の選考状況を教えてください(他社志望理由、その企業ではなく資生堂に入社したい理由、その企業の選考では、資生堂との違いを何というか)
 
- 採用人数(国内資生堂グループ)
		19年度入社実績 総合職144名(男性62名 女性82名) 20年度入社実績 総合職150名(男性65名 女性85名) 21年度入社実績 総合職61名(男性26名 女性35名) 22年度入社実績 総合職46名(男性20名 女性26名) 23年度~25年度入社実績 不明 26年度入社計画 不明 
- 25年新卒入社大学別就職者数
		国公立大: 東京大1、京都大2、北海道大3、名古屋大1、大阪大1、九州大1、東京科学大1、千葉大1、東京外大1、横浜国大1、岡山大1、広島大1、他 私立大: 早稲田大4、慶応大5、上智大2、明治大1、青山学院大2、立教大2、法政大1、東京理科大1、昭和女子大1、同志社大2、立命館大1、関西学院大1、他 以上は大学院修了者を含みます。 ※サンデー毎日(2025年31日号)参照 
- 学歴フィルター
		資生堂は大学採用実績から判断して、難関国立・私立大学から中堅私立大学まで幅広く採用しています。ですから志望する学生は十分な計画を立てて積極的に応募すれば良いと考えます。 
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず聞かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
		■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする 資生堂は、特に課題解決力と行動力を求めています。 資生堂が求める人材は、「OUR PRINCIPLES(TRUST8)を体現することができる人」です。 『TRUST8』にある、TAKE RISKS、HANDS ON、ACT WITH INTEGRITY、BE ACCOUNTABLEは、行動力を表しています。 また、THINK BIGは、課題解決力を表しているのではないでしょうか。 資生堂は、昨今の急激な外部環境の変化を受け「SHIFT 2025 and Beyond アクションプラン2025-2026」と題した経営についての方針を発信しました。 大切なブランドと顧客とのつながりがより深くなるようブランドの選択と集中を行い、その強化に取り組むこと、事業構造を見直して高収益構造を確立すること、それを実現するために事業マネジメントを強化することを、二年間で着実に実行しようとしています。 これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。 面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。 課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。 力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。 最も力を入れたことは何か、困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。 但し、資生堂は採用するすべての人に行動力と課題解決力を求めているわけではありません。 自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。 ■技術系応募者は研究内容を語る 技術系応募者は、Digital Marketing 、R&D、Supply Chain、Quality Assurance、Digital Transformation Officeに応募することと思います。 「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、中長期経営戦略が成果を出すためには、技術的な面で解決すべき課題がたくさんあると思います。 技術系応募者は、研究内容について、なぜそれを研究したのか、どのように取り組んだか、その結果や反省点、資生堂で活かせることなど自分の研究を面接官にわかりやすく簡潔に説明できるようにしましょう。 面接では、自分の研究内容について説明するときに、希望する職種に対応できる能力やスキルがあることを面接官にわかるように話せると良いでしょう。 もちろん直接そのような研究、勉強をしていない人もいると思いますが、その場合は論理的思考など潜在的な能力面をアピールすることです。 ■世界中どこででも働く覚悟を伝える 資生堂は今後ますます世界展開を進めようとしている会社です。米国や欧州のような先進国のみならず、中国、アジアまで市場は広がっていきます。 2024年の海外売上比率は71.4%です。 面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。 また、英語の公用語化を行っており、英語力をつけておくことも必要です。 ■チームワークもできることを伝える 『TRUST8』にある、COLLABORATE、BE OPEN、APPLAUD SUCCESS、はチームワークの大切さをうたっています。 資生堂のよき社風として、上司と部下の関係や、同僚同士の人間関係の良さがあげられています。 自分本位に仕事を進めるのではなく、関係する人たちと円満な関係を築きながら進めていくことも求められています。 質問があれば、自分は、チームワークができることを学生時代のゼミ、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動などを通して具体的に語ってください。 チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるというようなことです。 
- 面接時に志望動機を語るヒント
		■なぜ化粧品業界か明確に伝える 化粧品業界を志望する応募者は、化粧品会社という、はなやかそうに思える職場で働きたいとか、CMが好きとか、化粧品によって人を美しくしたいといったような理由を志望動機にする人が多いと考えられます。 このような理由は、もっともですがこれでは採用となりません。 化粧品業界でなければいけない理由は何か、他のメーカーとの違いは何かを理解しておいてください。続いて、化粧品業界について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。 ■なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える 資生堂の企業理念や事業内容、中長期経営戦略などから感じたことをまとめてください。 そのなかで、自分が共感できることが、資生堂を選んだ志望動機となります。 また、資生堂と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。 資生堂を志望する学生は化粧品・トイレタリー業界に興味のある人であり、花王、コーセー、アルビオン、富士フィルム、ライオンなどの会社と並行して応募する人も多いと思います。 あるいは、味の素やサントリーなどの大手企業にも興味のある人がいるかも知れません。 たとえ資生堂が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜ資生堂なのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。 この場合、資生堂や他の化粧品メーカーの商品を比較し、品質、デザインなどの違いを知っておくことも有効です。 また、デパート、ドラッグストアなどを訪問し、スタッフに資生堂について質問してください。 花王やコーセーとの違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。特に資生堂の主力商品群であるプレステージと他社の高額化粧品との違いは知っておいてください。 ■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える 資生堂は技術系、事務系とも職種別採用です。いわば入社時にどのような仕事をするか決める形の採用です。 ですから、その職種を選んだ理由、そこでやりたい仕事となぜやりたいかを的確に説明できなければなりません。 あわせて仕事で活かせる能力やスキルがあれば、それを伝えられるようにしてください。 希望する職種で注目している商品や技術とその理由も話せるようにしておくと、好印象です。 ■ダイバーシティ&インクルージョンを知っておく 資生堂は人材の多様性を認め、それに基づき個々の社員を活かすことをうたっています。 性別、年齢、国籍といった属性にとどまらず、個人の背景、経験、事情の違いや、育児や介護をしながら、病やハンディキャップと向き合いながら等、様々な背景を持つ社員が生き生きと働くことができる取り組みを進めています。 これらの取り組みは、資生堂のイメージアップにもつながる大切なものと位置づけられていると考えられます。ぜひ、内容を理解しておいておください。 ■他社の選考状況を答えられるようにする 志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。 他社の選考状況を聞かれたら、化粧品・トイレタリー業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手化粧品・トイレタリーメーカーに応募中ならそれを答えてください。 それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。 
以上、資生堂の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。ブログ記事「【2026年】化粧品・トイレタリー業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、資生堂とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
資生堂の会社概要、企業理念、これからの資生堂の方向性を示す中長期経営戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも資生堂のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で資生堂のホームページから得た資生堂の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
資生堂の面接攻略のまとめ【就活】
資生堂に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
資生堂が採用したい人材は「OUR PRINCIPLES(TRUST8)を体現することができる人」です。
面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。学生時代に発揮した能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
- チームワークもできることを伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ化粧品業界か明確に伝える
- なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
- ダイバーシティ&インクルージョンを知っておく
- 他社の選考状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、資生堂とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
資生堂の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
資生堂の中途採用情報について【転職】
続いて資生堂の転職面接について解説していきます。
なお、本記事は、正社員を想定していますが、正社員以外で応募する方にも参考となりますので、ぜひお読みください。
はじめに資生堂のキャリア(中途)採用情報について、その概要を以下に記します。
- 募集職種
		資生堂は転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。 事務系、技術系とも社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りない職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。 募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、資生堂のホームページにある「キャリア採用」情報をご覧ください。 2025年10月現在、求人はありません。キャリア採用に興味のある人は、定期的にチェックしてみましょう。 
- 選考フロー
		WEBエントリー→書類選考→面接→内定 - 書類選考の後、1st Interviewを行います。
- 面接は2~4回行われ、現在の仕事内容とこれまでの経験、知見、キャリアプランを確認します。資生堂のイメージや逆質問があります。
 
- 転職面接
		面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。現職(前職)で発揮している能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。 自己PRに関すること - 現職(前職)の仕事内容を説明してください(深堀りあり)
- 学生時代(仕事のうえで)頑張ったこと、その時困難だったこと、困難を乗り越えた方法を教えてください
- 一番の挫折経験は何ですか
- 周りの人からどのように思われていますか
- 自分が大事にしていることを教えてください
- 生きがいは何ですか
- 長所は何ですか
- 女性と上手にやっていけますか
 志望動機に関すること - 資生堂の印象は何ですか
- なぜ資生堂を志望しますか(英語で答えてください)
- なぜその職種を希望しますか
- 資生堂に入社したら、どのような仕事をしたいですか
- これまでのキャリアで資生堂に貢献できることは何ですか
- 資生堂の商品を売り場で見て課題は何だと思いますか
- 資生堂が発展する上での戦略は何だと思いますか
- 資生堂の知識、歴史について知っていますか
- 資生堂の好きな化粧品と理由を教えてください
- 美とは何だと思いますか
 退職理由に関すること - なぜ現職(前職)の会社を退職しますか
 
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず聞かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントを参考にしてください。
- 転職面接時の自己PRのヒント
		■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする 資生堂は、今後の事業展開にあたり、特に課題解決力を求めていると考えられます。 資生堂が求める人材は、「OUR PRINCIPLES(TRUST8)を体現することができる人」です。 『TRUST8』にある、TAKE RISKS、HANDS ON、ACT WITH INTEGRITY、BE ACCOUNTABLEは、行動力を表しています。 また、THINK BIGは、課題解決力を表しているのではないでしょうか。 資生堂は、昨今の急激な外部環境の変化を受け「SHIFT 2025 and Beyond アクションプラン2025-2026」と題した経営についての方針を発信しました。 大切なブランドと顧客とのつながりがより深くなるようブランドの選択と集中を行い、その強化に取り組むこと、事業構造を見直して高収益構造を確立すること、それを実現するために事業マネジメントを強化することを、二年間で着実に実行しようとしています。 これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。 面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない詳細な仕事ぶりを説明する中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。 さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。 資生堂で活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。 もし自分に行動力や課題解決力が乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。 ■技術系応募者は技術力を語る 「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、中長期経営戦略が成果を出すためには、技術的な面で解決すべき課題がたくさんあります。 技術系応募者は、募集職種の職務内容を理解して、面接では、それらに十分対応できる経験、能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。 具体的には、職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。 また成果を出すためのノウハウが、資生堂でどのように活かせるかも説明できるようにしてください。 もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。 ■世界中どこででも働く覚悟を伝える 資生堂は将来に向けてますます世界展開を進めようとしています。米国や欧州のような先進国のみならず、今後爆発的な発展が見込まれる中国、アジアまで市場は広がっています。 2024年の海外売上比率は71.4%です。 面接では、事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。また、英語の公用語化を行っており、ビジネスコミュニケーションレベルの英語力が求められます。 ■チームワークもできることを伝える 『TRUST8』にある、COLLABORATE、BE OPEN、APPLAUD SUCCESS、はチームワークの大切さをうたっています。 資生堂の伝統的な社風のひとつとして、上司と部下の関係や、同僚同士の良好な人間関係があげられます。 中途採用者にも関係者と仕事を遂行する上で、円満な関係を築きながら進めていく、チームワークで仕事ができる人を求めています。 面接で質問があれば、自分はチームワークができることを現職(前職)の仕事を遂行するときの具体例を挙げながら語ってください。 
- 転職面接時に志望動機を語るヒント
		■なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える ホームページにある企業理念や事業内容、中長期経営戦略などを読んでください。そのなかで、自分の共感できることが資生堂を選んだ志望動機につながります。 また、資生堂と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておく必要があります。 資生堂を志望する人は化粧品・トイレタリー業界に興味のある人であり、花王、コーセー、富士フィルムなどの会社と並行して応募する人も多いと思います。 たとえ資生堂が第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜ資生堂なのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。 この場合、資生堂や他の化粧品メーカーの商品を比較し、品質、デザインなどの違いを知っておくことも有効です。 また、デパート、ドラッグストアなどを訪問し、スタッフに資生堂について質問してください。 花王やコーセーとの違いはなにかを聞いたりするのもいいですね。特に資生堂の主力商品群であるプレステージと他社の高額化粧品との違いは知っておいてください。 一方で、面接官から資生堂のイメージや戦略について問われることがありますので、自分なりの答えを用意してください。 ■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える 事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこで何をやりたいかとその理由をしっかりと説明する必要があります。 中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験、能力、スキルが資生堂で活かせることです。それについて、職務内容をわかりやすく説明することで伝えてください。 応募職種の分野によっては、注目している資生堂の商品やサービス、技術などと、なぜ注目しているか、その理由も話せるようにしておくとよいでしょう。 
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
		「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に思ってもらえる内容を説明しましょう。 間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。 例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。 
以上、資生堂の中途採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に転職の面接は複数回行われ、自己PRと志望動機、退職理由に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
転職の面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2026年】化粧品・トイレタリー業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、資生堂とはどのような会社なのかを理解しておくことも転職の面接には大切です。
資生堂の会社概要、企業理念、これからの資生堂の方向性を示す中長期経営戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも資生堂のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で資生堂のホームページから得た資生堂の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
資生堂の面接攻略のまとめ【転職】
資生堂に中途採用で入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
資生堂が採用したい人材は「OUR PRINCIPLES(TRUST8)を体現することができる人」です。
転職の場合は、ホームページにあるキャリア採用の募集職種ごとに必要な能力/経験/資質(Requirements)が記されていますので、ご覧になってください。
転職の面接での選考ポイントは主にコンピテンシー(成果に結びつく再現可能な行動特性)の有無などです。現職(前職)で発揮した能力が、仕事をする上で再現できるかをみます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
- チームワークもできることを伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ資生堂を選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
転職の面接を攻略するためには、まずは化粧品・トイレタリー業界を取り巻く環境を理解することと、化粧品・トイレタリー業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、資生堂とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
資生堂の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
資生堂の会社概要
日本の化粧品会社は、特に女子学生においてその商品が身近にあるため就活では高い人気となっています。
一口に化粧品会社といっても、資生堂のように化粧品の製造、販売が主な事業の会社から、花王のように洗剤、トイレタリーから化粧品まで製造、販売する会社、富士フィルムのように異業種から参入した会社など様々です。
また、中小メーカーにも独特の商品で存在感のある会社があります。
そのような化粧品業界で、資生堂は1872年、日本初の洋風調剤薬局として東京・銀座で創業しました。
資生堂の社名は、中国の古典、易経にある「至哉坤元 万物資生(いたれるかなこんげん ばんぶつとりてしょうず)」から来ています。その意味は、「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてのものは、ここから生まれる」です。
新たな価値の発見と創造をめざすという創業の想いを140年以上の歴史の中で脈々と受け継ぎ、独自の伝統を築き上げてきました。
ビューティー企業として売り上げが国内・アジア1位、世界で5位の業界でもリーダー的な存在です。
資生堂の事業は、スキンケア、メイクアップ、フレグランスなどの「化粧品」や、「レストラン事業」「美容室」「教育」「保育事業」など幅広く展開しています。
化粧品だけにとどまらず、世界中のお客さまの生活に新しい価値を創造し、資生堂にしかできない「ビューティイノベーション」で社会に貢献するとしています。
化粧品は、将来的には、国内市場が人口減少のために成長が望みにくくなっており、成長を求めて海外展開を進めています。
約120の国と地域に拠点を持っており、社員の国籍も約100となって多国籍化が進んでいます。海外展開の推進に伴い、18年10月より本社部門で英語を公用語化しています。
女性の登用にも積極的で、短時間勤務で働く女性にキャリアアップの機会を与えることや、子育て中の社員への多様な支援など先進的な取り組みを実施しています。
日本国内の女性の管理職比率は、41.1%です。(2025年1月現在)
この結果、日経ウーマン主催の「女性が活躍する会社ベスト100」において2024年に総合ランキング1位を受賞しています
このような資生堂の2024年12月期の決算数字は以下の通りです。
資本金は、645億円です。
グループ従業員は、27,908人です。
連結売上高は、9,906億円です。
連結営業利益は、76億円です。
連結当期利益は、△108億円です。
地域別連結売上比率は、日本28.6%、中国25.2%、アジアパシフィック7.2%、米州12.0%、欧州13.4%、トラベルリテール10.9%、その他2.7%です。
面接では会社概要について、例えば「売上高はどれくらい?」のような質問をされることがあります。面接前に概要をしっかり知ることが大切です。
資生堂の企業理念
資生堂の「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」は、以下の3つで構成されます。
- 私たちが果たすべき企業使命を定めたOUR MISSION
- これまでの150年を超える歴史の中で受け継いできたOUR DNA
- 資生堂全社員がともに仕事を進めるうえで持つべき心構え OUR PRINCIPLES
これらTHE SHISEIDO PHILOSOPHYについて概要を説明します。
■OUR MISSION
BEAUTY  INNOVATIONS  FOR  A  BETTER  WORLD
(ビューティイノベーションでよりよい世界を)
資生堂はこれまでもこれからも、美しく健やかな社会と地球が持続していくことに貢献します。美の力でよりよい世界を。それが、 私たちの企業使命です。
■OUR DNA
PEOPLE FIRST
資生堂の事業は「人」がすべてです。
DIVERSITY
多様性を認め、異なる価値観からこれまでにない新たな発想、イノベーションを創ります。
ART&SCIENCE
ART&SCIENCEの異なる優位性を融合し、世の中にないユニークな価値を創ります。
JAPANESE AESTHETICS
表層的な美しさにとどまらず、生き方など本質的な美しさを追求する日本の美意識を研ぎ澄まします。
UNCOMPROMISING QUALITY
最高の品質を追求して研究、開発、製造、販売を行います。
OMOTENASHI
相手に対し心を込めて向き合い、OMOTENASHIの心ととともにあります。
■OUR PRINCIPLES(TRUST 8)
「THINK BIG」「TAKE RISKS」「HANDS ON」「COLLABORATE」「BE OPEN」「ACT WITH INTEGRITY」「BE ACCOUNTABLE」「APPLAUD SUCCESS」の8つです。
面接では、「TRUST 8とは何か知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
資生堂の中長期経営戦略「SHIFT 2025 and Beyond」
資生堂は、中長期経営戦略「SHIFT 2025 and Beyond」及び「アクションプラン 2025-2026」を策定し推進中です。ここではその概要を紹介します。
- 2030年に目指す姿
		- 「Personal Beauty Wellness Company」
				実現したい社会は、「美の力を通じて“人々が幸福を実感できる”サステナブルな社会」。 一人ひとりのスキンビューティーとウェルネスを融合する企業体になるとともに、サステナビリティ活動を推進することで社会から最も信頼されるビューティー企業になる。 
- 「肌の健康」に対する意識が一層高まると予想されるなかで、サイエンスに裏付けられたスキンケアやサンケアをはじめ、クリーン、ナチュラル、ダーマなどの新しいコンセプトにも注力。
				同時に、メイクアップやフレグランス、美容機器などの価値を広げるとともに、インナービューティーやインジェスティブル、ウェルネスといった領域も開拓する。 これらの価値を一人ひとりの嗜好に合わせたビューティー体験として提供していくべく、デジタルプラットフォームの構築、データドリブンな事業活動も加速させる。 
 
- 「Personal Beauty Wellness Company」
				
- 「SHIFT 2025 and Beyond」の概要
		- 「SHIFT from Defense to Offense for New Growth」をテーマに積極的な投資を実行し、売上成長を果たすことで、2025年コア営業利益率9%、2028/2029年までに同15%の達成(2024年2月再設定)。
				2025年までの3年間は、ブランド・イノベーション・サービスをより先鋭化し、高粗利益の事業構造とプレミアムな価格を実現する付加価値型経営モデルを確立する。 
- 戦略上の重点領域は、ブランド、イノベーション、人財であり、これらへの積極投資による、継続的な安定成長の実現と高収益構造への転換を目指す。
				日本事業では、スキンビューティー領域への積極投資を図り、愛用者基盤確立やコスト構造改革を加速し、2025年に500 億円を超えるコア営業利益達成と、健全な事業体制確立。 中国事業では、量から質を重視するマーケティング改革を通じて持続的な成長基盤構築を進めて、ブランドポートフォリオの拡充や新領域開発を進める。ブランドミックスの改善、DX強化、拠点・店舗の最適化などを通じて、2025年までに5ポイントのコア営業利益率改善。 アジアパシフィック事業では、プレステージブランドの強化などを通じて事業基盤を構築する。 米州事業では、「NARS」、「SHISEIDO」、「Drunk Elephant」をコアブランドとして継続強化し、現地イノベーションを促進し、独自の成長基盤確立を進める。 欧州事業では、スキンケアポートフォリオの充実を図ると同時に、フレグランス事業の収益貢献を推進。「Ulé」、「Gallinée」に積極的に投資し、将来的にはグローバルブランドへの発展を目指す。 トラベルリテール事業では海南島・プレステージブランドへの投資を強化し、旅行者向けの独自価値を訴求する。 将来に向けた新市場として、インナービューティーやインジェスティブルといった新領域の開拓にも取り組む。 
 
- 「SHIFT from Defense to Offense for New Growth」をテーマに積極的な投資を実行し、売上成長を果たすことで、2025年コア営業利益率9%、2028/2029年までに同15%の達成(2024年2月再設定)。
				
- DXの継続強化
		- DXは、「Global No.1 Data-Driven Personal Skin Beauty & Wellness Company」というデジタルビジョン実現を目指し、取り組みを加速。2025年のEコマース売上比率40%、媒体費に占めるデジタル比率90%を目指し、社員のデジタル能力向上も目標とする。
- 生活者データの拡大、CRMプログラムによるライフタイムバリューの最大化とパーソナライゼーションの推進を図り、オン・オフライン両方で AI を活用した肌診断や新たなビューティーテック体験を提供。
				人財についても、デジタルリテラシーの向上に加え、ブランドと地域に特化したデジタル・データ専門知識の確立・習得、最新テクノロジーを活用したマーケティングとブランド構築をサポートする。 
- 統合基幹システムを通じた業務変革プロジェク「FOCUS」は、米州、アジア、中国ですでに導入が完了、2024年上期までに、すべての地域で導入を完了し、グローバルでのデータ、プロセス、システムを標準化させる。
				第2フェーズでは2025年末までにすべての工場、研究開発拠点で「FOCUS」を導入し、データ標準化によるプロセス効率化を図る。 2024年にグローバルOne IT組織を構築し、自社開発力を強化していく。 
 
- 社会から最も信頼されるビューティー企業へ
		- 世界で最も信頼されるビューティーカンパニーを目指し、「美」を通じたサステナビリティ活動に注力。
- 環境への取り組みとしては、CO₂排出量や水消費量の削減は順調に進展。Scope1・2およびScope3の2030年目標の達成に向けて一層の活動強化を図るほか、サステナブルな容器使用についても2025年100%達成を目指す。
				象徴的な事例となるのが、「つめかえ・つけかえ」容器の拡充。特に「エリクシール」では「つめかえ」容器の使用比率は日本では50%を超え、こうした慣習・文化を世界に広げる。 
- ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)については、リーディングカンパニーとして、自社での取り組みをさらに進化させ、女性活躍のための支援活動に注力。
				2030年までに男女比率50:50を目指します。「資生堂D&Iラボ」では、多様な人財が持てる力を発揮することで、異なる価値観や考え方が新たなイノベーションを生むまでのプロセスを検証し、企業成長への因果関係の実証を目指す。 
 
- アクションプラン 2025-2026
		2024年11月に昨今の急激な外部環境の変化を受け、「アクションプラン 2025-2026」を以下のとおり策定しています。 - 変化の激しい市場でも安定的な利益拡大を実現するレジリエントな事業構造を目指し、「ブランド力の基盤強化」「高収益構造の確立」「事業マネジメントの高度化」について2025-2026年で取り組む最優先課題およびその具体的施策を設定する。
				「ブランド力の基盤強化」では、注力ブランドへの選択と集中(コア3・ネクスト5)、グロスプロフィットの最大化、 ブランド価値強化に向けたブランド・地域での連携したオペレーション体制強化。 「高収益構造の確立」では、グローバルで固定費の低減、日本・米州・欧州・アジアパシフィックの収益性のさらなる改善、中国・トラベルリテールの事業基盤再構築。 「事業マネジメントの高度化」では、アセットライトの推進、グローバルオペレーション体制の進化、財務ガバナンスの抜本的強化。 
- 2026年は、はブランドに再投資可能なバランスの取れた収益構造の実現を目指す。売上高は年平均成長率3%、コア営業利益率7%を目標とする。
 
- 変化の激しい市場でも安定的な利益拡大を実現するレジリエントな事業構造を目指し、「ブランド力の基盤強化」「高収益構造の確立」「事業マネジメントの高度化」について2025-2026年で取り組む最優先課題およびその具体的施策を設定する。
				
中長期経営戦略は、面接における自己PRや志望動機をつくるときに必要な知識です。自分はこのような勉強をしているからこの仕事で役に立つとか、そのような説明ができます。