転職回数をごまかすのは絶対にNG|面接官が語る本当の理由
中途採用市場では「転職回数が多いと不利」と言われることが少なくありません。そのため、一部の応募者は履歴書や職務経歴書で転職回数をごまかすことを考えてしまうことがあります。
しかし、結論から言うと、転職回数をごまかすことは絶対に避けるべき行為です。
その理由は単に「良くないから」という曖昧なものではなく、明確で、致命的なリスクがあるからです。
この記事では、採用現場を熟知した面接官の視点で、
「転職回数をごまかすべきではない理由」
「転職回数が多い応募者が取るべき正しいアプローチ」
「自己PRの作り方」
「よくある質問(Q&A)」
までを、徹底的に解説します。
あなたが仮に転職回数の多さに悩んでいたとしても、この記事を読み終える頃には「ごまかす必要はまったくない」と感じられるはずです。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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なぜ応募者は転職回数をごまかしたくなるのか?
まず前提として、中途採用では転職回数が多い人が不利に評価される傾向があります。
- 「短期間で辞めてしまうのでは?」
- 「忍耐力がないのでは?」
- 「うちでも同じようにすぐ辞めるのでは?」
採用側がこうした懸念を抱くのは事実です。
だからこそ、「転職回数をごまかして応募すれば、書類選考も通りやすくなるのでは……?」と考える人が出てきます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。応募段階ではごまかすことができたとしても、入社後に発覚する仕組みがあるのです。
転職回数をごまかしても発覚する理由
- 社会保険の加入手続きで経歴がすべて照合される
入社後、会社はあなたの社会保険・雇用保険の加入手続きをします。
その際、
- 過去の加入履歴
- 前職からの資格喪失証明書
- 雇用保険番号の履歴
などから前職歴がすべて企業に伝わります。
これは国の制度に基づいた手続きであり、応募者が操作することはできません。
つまり、書類でごまかしても、入社した瞬間に必ずバレます。
- 同僚経由で発覚するケースも多い
「以前の職場の同僚が応募先企業に在籍していた」というケースは転職市場では珍しくありません。
その結果、
- 同僚の口から過去の経歴が漏れる
- 企業側が「あれ?言っている転職回数と違うぞ」と気づく
ということは現場で実際によく起こります。
- 本人がうっかり口を滑らせてしまう
もっとも多いのはこのパターンです。
採用担当者として見てきた印象では、ごまかした経歴は本人がもっとも覚えにくいため、日常の会話や業務中にふと口を滑らせてしまいます。
- 「〇年前に在籍していた会社で……」
- 「前職では……いや、その前の会社では……」
このようなちょっとしたズレから経歴詐称が疑われ、調査されて発覚することになります。
転職回数をごまかすと、あなたが失うもの
転職回数をごまかすことは経歴詐称に該当します。
法律上の罰則はありませんが、企業は規定に基づいて懲戒解雇を行う可能性があります。
懲戒解雇になると起こることは次のようなことです。
- 転職活動で「前職の退職理由」を説明できない
- 次の企業の応募書類で嘘を重ねざるを得なくなる
- 結果的に応募先の選択肢が極端に狭くなる
つまり、一時的に転職回数をごまかして入社できたとしても、その後のキャリア全体が壊れてしまうということです。
精神的な負担も極めて大きい
経歴をごまかした状態で働くことは、思っている以上に精神的な負担が大きいものです。
- いつバレるかわからない不安
- 嘘を重ねないと会話が成り立たないストレス
- 信頼されていないように感じる自己嫌悪
経歴をごまかしたまま働いても良いことはありません。
長期的に見ると、正直に話すことがもっともストレスの少ない働き方につながります。
転職回数が多いことは“必ずしもマイナスではない”
ここからがもっとも大事な部分です。
実は、転職回数が多い応募者でも面接官を十分に納得させることができます。
なぜなら、採用側が見ているのは「転職回数そのもの」ではなく、転職回数の理由の正当性と一貫性だからです。
面接官がチェックしているポイントは次のようなものです。
- その転職は本人の成長につながっているか
- 理由に嘘やごまかしがないか
- 今後は長く働ける根拠があるか
- スキルや経験が応募ポジションに活かせるか
つまり、正直に説明し、納得できる理由があれば問題ないということです。
面接で使える「転職回数」の正しい説明方法
- 事実は正確に伝える
転職回数をごまかす必要はありません。正確な数字を淡々と伝えます。
- 転職の理由を「成長」「スキル獲得」で紐づける
- 新しい技術を習得したかった
- 会社の成長段階(フェーズ)に応じて、自分が得られる経験や役割の幅を広げたいと思った
- 自身の専門性を深めるための転職だった
など、前向きな意図とセットで語ることが重要です。
- 応募先の仕事にどう活かせるかを結びつける
これが最重要ポイントです。
「転職回数が多い=多様な経験値」として変換し、応募職種の業務にどう貢献できるか説明します。
転職回数が多い人のための“自己PRテンプレート”
以下の転職回数をごまかすことをしない、面接で使える自己PRを参考にしてください。
【自己PRテンプレート】
「私はこれまで複数の業界・職種を経験し、結果として転職回数が多くなりました。しかし、各転職にはすべて明確な目的があり、スキルの習得や業務経験の拡張につながっています。
特に〇〇の業務では、前職で培った✕✕のスキルを活かし、□□の成果を上げることができました。転職を通じて得た“幅広い知識と業務適応力”は、貴社の△△ポジションでも必ず役立つと考えています。
今後は、これまでで身につけたスキルを一つの環境で長期的に発揮し、貴社の成長に貢献したいと考えています。」
このように、転職回数の多さ → 強みに変換する
という流れが最重要です。
よくある質問(Q&A)|転職回数をごまかすのはNG
Q1:面接官は転職回数をどの程度気にしますか?
A1:気にするのは「回数そのもの」ではなく「理由の一貫性」です。納得できる説明があれば問題ありません。
Q2:短期離職が続いている場合でも正直に話すべきですか?
A2:正直に話すべきです。ごまかすと確実に後で発覚します。短期離職には必ず理由があるはずなので、その背景と改善点を整理すれば採用側も理解します。
Q3:転職回数が多いと不利な業界はありますか?
A3:あります。特に“長期就業が前提”の職種(経理、人事、研究職など)は慎重に見られる傾向があります。逆に、IT・営業・企画職などは経験の幅がむしろ評価されるケースも多いです。
Q4:面接で転職回数を突っ込まれたらどう答えればいい?
A4:「目的性」「学んだこと」「今後の安定」を軸に説明してください。
Q5:どうしても転職回数が多いことが恥ずかしいです…
A5:転職回数は過去の結果でしかありません。大切なのは、“これからどう働きたいか”を語れるかどうかです。
まとめ——転職回数をごまかす必要は一切ない
最後にもう一度大事な結論を整理します。
- 転職回数をごまかすと発覚する
- 発覚した場合は懲戒解雇になる可能性
- 精神的な負担が非常に大きい
- 面接官が見ているのは「理由の一貫性」と「今後の定着性」
- 転職回数の多さは工夫次第で“強み”に変えられる
転職回数をごまかす必要はまったくありません。
大切なのは、事実を正確に、前向きに伝えること
そして、応募先の企業で長く働く意思と根拠を示すことです。
転職回数が多いことに悩んでいる方は、「ごまかす」のではなく、「伝え方を工夫する」ことで必ず道が開けます。
どうか自信を持って面接に臨んでください。
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もちろん履歴書や職務経歴書の自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。
会社側が採用の決め手として最も重視しているのは面接である‼
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