【26卒/25年転職】面接官が教える「TDK」の面接対策
大手電子部品メーカーであるTDKに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
TDKに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばTDKの面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜTDKなのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもTDKの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、TDKの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、TDKの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
TDKの求める人材
TDKはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで必要です。
TDKのホームページにある新卒採用情報の「人材育成」にはヒントが載っています。
・・・社是「創造によって文化、産業に貢献する」の具現化に向けて、組織を構成する一人ひとりが自律して仕事を進めていくことが理想的です。このような「自律型人材」の育成を目指して、従業員の能力開発に取り組んでいます。
自律型人材とは、「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人」と定義しています。・・・
ここから、TDKの求める人材は次のような人と考えられます。
- とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人
面接において自己PRを話すとき、求める人材像を知っておくことは大切です。覚えておくと良いでしょう。
TDKの新卒採用情報について【就活】
はじめにTDKの新卒採用情報について概要を以下に記します。
- 募集職種
募集はグローバル職と、エリア職の2つに分かれています。
- グローバル職は、技術系と事務系の募集です。既卒(卒業後3年以内)も受付けています。
技術系は、自由応募と推薦応募があります。学校推薦・教授推薦は学校に問い合わせてください。
- エリア職は、地区別採用となっています。職種別採用です。
TDKは、通年採用も行っています。応募資格は、入社時35歳未満であることと、大学院・大学・高専を卒業予定の方もしくは既卒の人です。
希望する人は、ホームページの採用情報サイトの「通年採用」をチェックしてください。
- グローバル職は、技術系と事務系の募集です。既卒(卒業後3年以内)も受付けています。
- 選考フロー
事務系総合職(自由応募)
エントリー→応募→エントリーシート・履修履歴の提出・WEB検査→動画選考→部門面接→役員面接・適性検査→内々定
技術系総合職(自由応募・推薦応募)
エントリー→応募→エントリーシート・履修履歴の提出・WEB検査→部門面接→役員面接・適性検査→内々定
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 自己PRをお書きください。(100字以内)
- 大学で学んできたことを教えてください。(100字以内)―事務系
- あなたの大学・大学院時代の研究内容・学んでいることを教えてください(200字以内)―技術系
- 課外活動(クラブ・ボランティア・アルバイト等)をしていれば、その内容を教えてください。(100字以内)
- 資格(語学以外)・趣味・特技のいずれかを教えてください。(100字以内)
志望動機に関すること
- TDKの志望理由を教えてください。(150字以内)―事務系
- TDKの志望理由及び、入社後やりたいことを具体的に教えてください。(200字以内)―技術系
- 第1・2・3志望 職種:希望する理由と自分がその職種で成長するために、具体的にどのような考え方で行動をしていきたいか教えてください。(200字以内)
- TDKの製品で1番目・2番目・3番目に興味のある製品を選んでください。 こだわりのない場合は、すべてを選んでください。2番目・3番目に興味のある製品がない場合は、回答不要です。―技術系
- 面接
面接では、技術系は研究内容と志望動機の深掘りがあります。
自己PRに関すること
- 録画面接(質問1:「TDKの志望理由を教えてください。」(1分)、質問2:「挑戦して失敗した時、どのように乗り越えましたか?そのエピソードを教えてください。」(2分)、質問3:「あなたの尖った大胆さ(あなたの個性)等を何でもアピールしてください。」(3分)
- 自己紹介してください
- 自己PRしてください
- 学生時代の専攻内容を教えてください
- 研究内容を説明してください(テーマ選定の理由、目標と進捗具合、どのような応用が考えられるか)
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(目標達成するにおいて苦労したこと、その改善策)
- これまで何に挑戦し、その結果どのように成長できましたか
- 強みと弱みは何ですか
- 英語はどれくらいできますか
- 趣味は何ですか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ電子部品業界を志望しますか
- なぜTDKを志望しますか
- 希望する職種とその理由は何ですか、そこで取り組みたいことは何ですか
- 10年後どのような人材になりたいですか
- どのような事業・製品に携わりたいですか
- TDKの弱みは何だと思いますか
- 具体例を挙げて、課題が見つかった際にどのように解決しますか
- 全国転勤は大丈夫ですか
- 他社の応募状況を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 144名(技術系131名 事務系13名)
20年度入社実績 102名(技術系88名 事務系14名)
21年度入社実績 119名(技術系95名 事務系24名)
22年度入社実績 141名(技術系117名 事務系24名)
23年度入社実績 179名(技術系154名 事務系25名)
24年度入社計画 前年並み
25年度入社計画 前年並み
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大2、北海道大2、東北大2、大阪大1、九州大1、東京工大1、筑波大2、千葉大3、電通大3、都立大1、横浜国大1、他
私立大:
明治大3、青山学院大1、立教大1、中央大1,法政大1、東京都市大2、日本大12、東洋大1、駒沢大1、東海大1、東京理科大2、芝浦工大4、東京電機大2、工学院大3、大妻女子大1、昭和女子大4、千葉工大17、神奈川大1、名城大2、同志社大3、立命館大7、関西大2、関西学院大3、大阪工大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
TDKは、国公立大学、私立大学をまんべんなく採用しています。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
TDKは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
TDKの求める人材は「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる」人です。
「とことん自分の頭で考え、・・・変化に最適化で粘り」は、課題解決力を表しています。
また、「勇気を持ってチャレンジし、・・・最後までやりきる」は行動力を表しているのではないでしょうか。
TDKは、2024年5月より10年後のありたい姿である長期ビジョン「TDK Transformation」を策定し、3か年の「中期経営計画」を推進しています。
長期ビジョン「TDK Transformation」の下、TDK独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスにより、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献し、自己変革し続け、世界の顧客と共に成長するNo.1パートナーを目指しています。
「新中期経営計画」では、キャッシュフロー重視の経営、事業ポートフォリオマネジメントの強化、未財務資本の強化にコミットしています。
これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、TDKは採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
TDKは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。大学・大学院新卒採用者の80%以上は技術系です。
TDKは、あらゆる電子機器の進化を支える、磁性材料「フェライト」のリーディングカンパニーとして、産業界のDX&EXに欠かせない製品を多数開発、提供しています。
技術系応募者は面接において、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
具体的には、なぜそれを研究するのか、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について、自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
また、研究成果が、TDKでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
TDKの仕事で直接使える研究をしていなくても、応募を希望する学生がいると思います。
その場合は面接で、論理的思考力など潜在的な能力面をアピールしてください。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
TDKは91.2%が海外売り上げです。TDKグループは世界中の30以上の国や地域に、工場や研究所、営業所などの拠点を合計250カ所以上設置しています。(2024年3月期)
面接では、海外勤務について質問されています。事務系、技術系応募者に限らず、世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
特に、海外関連の業務が希望なら、英語がそこまで得意でない人は、採用が決まったら英語力向上に努めることも伝えるとよいでしょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜTDKを選ぶのか明確に伝える
TDKの経営理念、事業内容、長期ビジョンなどから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがTDKを選んだ志望動機になります。
また、TDKと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
TDKを志望する人は同じ電子部品メーカーや電機大手メーカーに興味がある人が多いと考えられます。
よって電子部品メーカーでは、京セラ、キオクシアなど、電機メーカーでは、NECなどと並行して応募するかも知れません。
たとえTDKが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜTDKなのかを、質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■TDKで希望する職種や事業・製品とその理由、そこでやってみたい仕事を明確に伝える
TDKは、応募時に技術系、事務系毎の募集となっていますが、希望する職種や事業・製品とその理由を答えられるように準備してください。
また、そこでやってみたい仕事となぜやりたいかを、的確に説明できるようにしてください。
あわせて仕事で活かせる能力やスキルがあれば、それを伝えられるようにしてください。
希望する職種や事業・製品で注目している技術とその理由も話せるようにしておくと、好印象です。
■TDKの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、電子部品業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、大手電子部品メーカーに応募中ならそれを答えてください。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
以上、TDKの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は2回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
TDKは、磁性技術で世界をリードする電子部品メーカーであり、グローバル企業です。
このようなTDKの面接を攻略するためには、電子部品業界を取り巻く環境を理解すること、電子部品業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】電子部品業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社概要、経営理念、長期ビジョンなど、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもTDKのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるTDKの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
TDKの面接攻略のまとめ【就活】
TDKに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
TDKが採用したい人材は、「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人」です。
TDKの面接では、技術系は研究内容と志望動機の深掘りがあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接時に志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜTDKを選ぶのか明確に伝える
- TDKで希望する職種や事業・製品とその理由、そこでやってみたい仕事を明確に伝える
- TDKの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは電子部品業界を取り巻く環境を理解することと同時に、電子部品業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
TDKの中途採用情報について【転職】
続いてTDKの転職面接について解説していきます。
はじめにTDKの経験者(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
TDKは、転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、2024年11月時点では、162件の求人があります。
中途採用に興味のある人は定期的にホームページをチェックしてみてください。
- 選考フロー
書類選考→自宅での適性検査→一次面接+適性検査→最終面接→内定
選考の状況により面接回数等が変更となる場合があります。
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、これまでのキャリアや職務の内容を確認し、経験をどのようにしてTDKで活かすことができるかなどについて質問されます。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
志望動機に関すること
- なぜTDKを志望しますか
- 現職(前職)のキャリアや職務内容をTDKでどのように活かすことができますか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機に関することや退職理由を必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
TDKは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
TDKの求める人材は「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる」人です。
「とことん自分の頭で考え、・・・変化に最適化で粘り」は、課題解決力を表しています。
また、「勇気を持ってチャレンジし、・・・最後までやりきる」は行動力を表しているのではないでしょうか。
TDKは、2024年5月より10年後のありたい姿である長期ビジョン「TDK Transformation」を策定し、3か年の「中期経営計画」を推進しています。
長期ビジョン「TDK Transformation」の下、TDK独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスにより、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献し、自己変革し続け、世界の顧客と共に成長するNo.1パートナーを目指しています。
「新中期経営計画」では、キャッシュフロー重視の経営、事業ポートフォリオマネジメントの強化、未財務資本の強化にコミットしています。
これらを推進するために課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
最後に、TDKで活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集業務に役立つことを伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
技術系応募者は、まず応募職種の業務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、TDKでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜTDKを志望するのか明確に伝える
TDKの経営理念、事業内容、長期ビジョンなどから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがTDKを選んだ志望動機になります。
また、TDKと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
TDKを志望する人は同じ電子部品メーカーや大手電機メーカーなどと並行して応募するかも知れません。
そのような競合他社と比較し、なぜTDKを選んだのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■なぜその職種を希望するのか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事となぜやりたいのかを的確に説明する必要があります。
TDKに中途採用で応募する理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが活かせるからではないでしょうか。
それには職務内容をわかりやすく説明するなかで、自分の経験や能力、スキルがTDKで活かせて、具体的にこのように貢献できると伝えてください。
また、応募職種の分野で注目しているTDKの製品や技術について、なぜ注目しているかも話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、TDKの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
TDKの転職の面接を攻略するためには電子部品業界を取り巻く環境を理解することと、電子部品業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくと役に立ちます。
ブログ記事「【2025年】電子部品業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社概要、経営理念、長期ビジョンなど、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもTDKのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるTDKの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
TDKの面接攻略のまとめ【転職】
TDKに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
TDKが採用したい人材は、「とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に最適化で粘り、最後までやりきる人」です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、これまでのキャリアや職務の内容を確認し、経験をどのようにしてTDKで活かすことができるかなどについて質問されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜTDKを志望するのか明確に伝える
- なぜその職種を希望するのか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
また、TDKとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
TDKの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
TDKを志望するときに知っておきたい社風
TDKの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 確定拠出年金や持株会があり、寮も30才までは入居できます。住宅手当は転勤がある場合にのみ支給されます。
- 間接部門はワークライフバランスがとりやすいですが、部署、部門により残業時間に差があります。会社からはできるだけ残業をしないように要請があります。
- 自由な雰囲気で、やりたいことに挑戦させてもらえる環境です。
- 女性の産休・育休を取得する女性は多く、働きやすい環境にあります。
面接で語る志望動機をつくる際には、このような社風をよく知っておくことが大切です。
TDKの会社概要
ここからはTDKの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- TDKは、大手総合電子部品メーカーです。磁性技術に強みを持ち、グローバル展開に積極的で世界30以上の国や地域、250を超える工場や研究開発・販売拠点を展開しています。(2024年3月)
- TDKは、1935年東京工業大学の加藤、武井両博士のフェライト特許を取得し、東京電気化学工業株式会社を設立したのが始まりです。
1983年に社名をTDK株式会社に変更し、現在に至っています。
- TDKの事業セグメントは、①セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサなどの受動部品、②温度センサ、圧力センサなどのセンサ応用製品、③磁気ヘッド、フェライトマグネットなどの磁気応用製品、④リチウムイオン電池、電源製品などのエナジー応用製品、及び⑤その他に分かれています。
- TDKの強みは、①電子機器の進化を支える、磁性材料「フェライト」のパイオニア、②新技術開発に向けた積極的な投資、③海外販売91.2%のグローバル企業、④産業機器市場、ICT及びHDD市場の停滞により減収も、車載向け販売増により過去最高益を更新、です。(2024年3月期)
- 2024年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、約326億41百万円です。
連結従業員数は、101,453人です。
連結売上高は、2兆1,039億円です。
連結営業損益は、1,792億円です。
連結当期利益は、1,247億円です。
セグメント別売上高比率は、受動部品26.9%、センサ応用製品8.6%、③磁気応用製品8.7%、④エナジー応用製品53.3%、その他2.5%です。
面接では、「TDKの強みは何か知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておくと良いです。
TDKの経営理念
ここではTDKの経営理念を紹介します。
社是
創造によって文化、産業に貢献する
社訓
夢 勇気 信頼
面接では、「経営理念を知っていますか」と質問されることもありますので、覚えておきましょう。
TDKの長期ビジョンと中期経営計画
TDKの長期ビジョン「TDK Transformation」、中期経営計画(2024~2026年度)について、その概要を紹介します。
- 長期ビジョン
- 独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスで、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献します。
自己を変革し続け、世界のお客様と共に成長するNo.1パートナーになります。
- 重要課題(マテリアリティ)
①事業活動による価値創造と競争優位の確立
顧客価値の創出と強固な信頼関係の構築、社会のTransformation実現に貢献するR&D、高品質な製品の安定供給と生産の高効率化
②未来を構想し実現する経営基盤の強化
競争優位性を生み出し続ける多様な人財の活躍推進と育成による変革、グループガバナンスの高度化、社会・環境問題解決の遂行
- 独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスで、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献します。
- 中期経営計画
- 位置づけ
長期ビジョン実現のための事業基盤強化の期間とする。
主力事業の収益力強化と課題事業への対処。
- ポイント
10年後のありたい姿の実現に向けて、キャッシュフロー経営の強化、事業ポートフォリオマネジメントの強化、フェライトツリーの進化(未財務資本の強化)、投資家との対話にコミットする。
*TDKは、非財務資本を、未来の財務価値向上に繋がるものと捉え未財務資本と呼んでいる。
- 定量目標(2027年3月期)
売上高 2兆5,000億円(年率換算成長率約5%)
事業ROA(Return On Assets 総資産利益率)ROIC(Return On Invested Capital 投下資本利益率)8%以上
営業利益率 11%以上
- 位置づけ
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、経営方針と中期経営計画を理解しておくことが大切です。