就活面接であがり症を克服するコツ|学生向け実践テクニック
就活面接で「あがる」――それは多くの学生が経験する自然な反応です。
この記事は「就活面接」での「あがり症」について、実践的で再現性の高い克服法をまとめました。面接官の視点も交え、面接本番で実力を出し切るための準備と習慣を伝えます。
就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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就活面接におけるあがり症とは
「あがり症」とは、他者からの評価を意識して生じる不安反応です。
就活面接でのあがり症は、声が震える・言葉が出てこない・頭が真っ白になる・手足が冷える・表情が固まるなどの形で現れます。
大切なのは「症状はコントロール可能」であり、対策によって実力を出せる確率が上がることです。
なぜ就活面接であがるのか
なぜ就活面接であがるのか、原因は次のようなものです。
- 評価への恐怖:面接官の評価で合否が決まるためプレッシャーが高い。
- 未経験による慣れの不足:面接経験が少ないと場慣れできない。
- 準備不足:自己PRや志望動機が整理できていないと不安が増す。
- パフォーマンス神話:完璧にこなさなければならないという思い込み。
これらを理解すると、就活面接におけるあがり症への対処法も明確になります。
就活面接の本番であがらないための心構え(面接官の視点)
「面接官はあなたの良さを見つけたい」ということです。面接官は、完璧な応募者を探しているわけではありません。
失敗しても立て直せる人、素直に自分を表現できる人を評価します。まずは就活面接のあがり症の対策としては、「完璧を目指さず、誠実さを示す」ことを基本にしてください。
就活面接であがり症をおさえる実践的な準備法
就活面接であがり症をおさえる一番の対策は、とにかく準備をしっかりしておくことです。
“事前準備の質”で結果の9割が決まります。
準備ができていると「何を話せばいいか」が明確になり、不安がぐっと減ります。以下の4つを必ず押さえてください。
- 自己PR・志望動機を“話す用”に作る
- 書き言葉ではなく、普段の話し方に近い言い回しでまとめる
- 長い文章ではなく、「結論(強み)→理由→具体例(エピソード)→強みが会社でどう活かせるか」に整理
- 丸暗記しない。キーワードだけ覚え、自然に話せるようにする
例:
「私の長所は計画を立てて物事を進める力です。ゼミの研究では、学内で発表の予定を週ごとに整理し、メンバーの作業が間に合うようにサポートした結果、学内で最優秀賞をとれました。仕事でも締め切りから逆算して段取りを組み、確実に成果を出せると考えています。」
- よく聞かれる質問をリスト化する
就活面接で毎回聞かれる質問は決まっています。
- 自己紹介
- 長所・短所
- 学生時代に頑張ったこと
- 志望動機
- 入社後やりたいこと
- 逆質問
これらを10個ほどメモにして、「大まかな答え方」を決めておきます。
- 模擬面接で“場数”を増やす
あがり症を直す一番の方法は 慣れることです。
- 友人、大学のキャリアセンターなどを活用
- 人前で話す機会がなければ鏡の前で話す
- 少し緊張する環境で練習する
- 録音・録画して「クセ」を見直す(早口、声が小さい、表情など)
1回の練習より、3〜5回やると効果がはっきり出ます。
- フィードバックをもらい、すぐ直す
自分では気づかない改善点が必ずあります。
- 「ここは良かった」「ここを直すともっと良くなる」の2点だけを聞く
- 直すポイントが多すぎると混乱するので、1〜2点でOK
次の練習で必ず反映する
準備と改善を繰り返すと、自然と自信がつき、あがりにくくなります。
就活面接での控室〜入室〜退室の動きとあがり症の具体的対処法(当日)
就活面接において、本番当日の行動で緊張度は大きく変わります。
- 控室でのルーティン
- 深呼吸(4秒吸って4秒吐くを3回)。
→自律神経の「副交感神経」が働き、身体・心が落ち着きます。動悸・手の震えが減り、声が出しやすくなります。
- 身体の力を抜く簡単なストレッチ(肩回し、首ほぐし)。
→緊張すると体が固くなり、胸や肩がギュッと縮みます。それが 呼吸の浅さや声の震えを悪化させる原因です。
ストレッチで体をゆるめると、呼吸が深くなる、声が安定する、手足の震えが減るので、あがり症の症状が弱まります。
- 自己暗示:短いフレーズを用意(例:「落ち着いて」「自分は準備した」)。
→あがり症のとき脳は「失敗したらどうしよう」「怖い」とネガティブでいっぱいになります。短いフレーズを繰り返すと、脳の思考が“集中モード”に切り替わるため、不安の量が減ります。
- 気分が上がる写真を1枚だけ見る(家族や友人の笑顔)。見る場所はトイレや控室の一角でこっそり。
→家族や友人の写真を見ると安心ホルモン(オキシトシン)が出ると言われています。
心拍が落ち着き、不安がスッと下がります。ただし長く見ると逆効果なので「1枚だけ」「数秒だけ」です。
- 深呼吸(4秒吸って4秒吐くを3回)。
- 入室の立ち振る舞い
- ドア前で深呼吸してからノックして入室。笑顔で挨拶、ゆっくり名乗る。
→緊張すると早口になります。早口になると呼吸が浅くなり、さらに緊張が強くなります。
最初に“ゆっくり”話すと、①呼吸が整う、②声が安定する、③面接官も聞き取りやすい、という「好循環」が生まれます。
面接の最初の数秒で緊張の大部分が決まるため、ここが重要です。
- ドア前で深呼吸してからノックして入室。笑顔で挨拶、ゆっくり名乗る。
- 受け答え中の対処
- 声が震えるときは一度深呼吸してから続ける。
- 答えに詰まったら「少し考えてよろしいですか?」と言って間を作る。これは印象を悪くしません。
→あがり症の人は「沈黙が怖い」ため、急いで答えようとして焦ります。
でも、間をつくる=脳に余裕を作る時間。①呼吸を整えられる、②考える時間が増える、③焦りが減るので、回答の品質も安定します。
- もしミスをしても「申し訳ありません、先ほどの言い方を訂正します」と落ち着いて修正する。
→あがり症の悪化ポイントは「ミスしたら終わりだ」と思い込むこと。でも、実際はミスしても落ち着いて言い直せば印象は悪くなりません。
「あ、言い直していいんだ」と思えるだけで、①失敗への恐怖が減る、②プレッシャーが下がる、③緊張も軽くなる、という安心感につながります。
- 退室の立ち振る舞い
- 面接終了後、退室時の「本日はありがとうございました」の挨拶も“ゆっくり”言います。落ち着いて見えます。
就活面接のさい短期で効く「直前のルーティン」
- 深呼吸(4-4法)×3セット。
- 体の力を抜く(肩を上げて一気に落とす)を2回。
- 「自分は準備した」「一つずつ話す」と短い自己暗示を3回。
- 入室直前に一度口をゆるくほぐす(舌回し)。
就活面接の直前にあがっていると感じたら以上の行動を取りましょう。
就活面接に向けて長期で効く「経験の積み方」
- ゼミでの発表など人前で短いプレゼンを行う。
- 部活やサークル、アルバイトでの対人経験を増やす。
- 面接を数多く受ける(エントリー数を増やすのが効果的)。
- 模擬面接イベントや企業説明会で小さな“本番”経験を積む。
経験が増えるほど「慣れ」が効き、あがり症は軽くなります。
就活面接のあがり症に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 面接でどうしても声が震える。すぐ直せますか?
A1. すぐ完全には直りませんが、深呼吸とゆっくり話す習慣でかなり改善します。緊張時は話す速度が上がるので、意識的に一拍置く癖をつけると良いです。
Q2. 原稿を丸暗記してもいいですか?
A2. 丸暗記は忘れたときに大きな混乱を招きます。骨子を覚え、自然な言い回しで話せるようにしてください。
Q3. 面接で「あがった」らどうやって挽回する?
A3. 一度深呼吸して落ち着く→失敗を認める必要はないが、言葉に詰まったら正直に「少し考えます」と言い間を作る→その後は短いセンテンスで話す。
Q4. 控室でスマホの写真を見てもいい?
A4. 良いです。ただし見る場所とタイミングに気をつけ、電源は切るかマナーモードに。
Q5. あがり症は治りますか?
A5. 治るというより「慣れて症状が出にくくなる」ことが多いです。場数と準備で劇的に改善します。
Q6. モデル回答のテンプレートはありますか?
A6. 自己PR→強み(事実)→結果→学び→志望理由に繋げる、が基本構成です。短く明快にまとめましょう。
まとめ(行動プラン)
- 自己PRと志望動機を話し言葉で原稿化する。
- 模擬面接を重ね、録音・録画で客観的に改善する。
- 控室や入室のルーティンを決め、本番で再現する。
- 失敗を恐れず場数を踏む(慣れが最強の対策)。
就活面接でのあがり症はあなた一人の問題ではありません。多くの学生が同じ悩みを持っています。
面接官としての本音は「完璧な受験者」よりも「成長が見える受験者」を見たいということ。準備と場数を通して、少しずつ不安を減らしていきましょう。
頑張ってください — あなたの実力を出し切れるよう応援しています。
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