【26卒/25年転職】面接官が教える「IHI」の面接対策
日本の重工業メーカーとして売上高第3位であるIHIに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は、事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
IHIに入社を希望する人が、ぜひとも知っておきたい面接に関する情報やノウハウというものがあります。
例えば、IHIの面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力や行動力、チームワーク力の中から自分の強みを選んでアピールすることが大切です。
技術系で応募の場合、就活生は研究内容を、転職希望者は技術力を詳しく説明することが求められます。
一方、面接で志望動機を語るためには競合他社と比べてなぜIHIなのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもIHIの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、IHIの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、IHIの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
IHIの求める人材
IHIはどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページの新卒採用情報にある、MESSAGEには「求める人材像」が載っています。
- 「誠実と信頼」の心を大切にして人と接することができること
- 「お客さまと社会のために」貢献することを第一に考えられること
- 「創造と革新」に挑み続け、新しい価値の創造を追求できること
- 「チームワーク」を考え、まわりと協調しながら行動できること
- 「世界レベルのプロフェッショナル」として高い志を持てること
これらをまとめると求める人材は、特に以下のような人だと考えられます。
- 「誠実と信頼」の心を大切にして人と接することができる人
- 「お客さまと社会のために」貢献することを第一に考えられる人
- 「創造と革新」に挑み続け、新しい価値の創造を追求できる人
- 「チームワーク」を考え、まわりと協調しながら行動できる人
- 「世界レベルのプロフェッショナル」として高い志を持てる人
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
IHIの新卒採用情報について【就活】
はじめにIHIの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
IHIの新卒募集は、事務系と技術系に分けて行っています。
事務系については、内定後のプロセスにて、本人の希望や適性を踏まえ、職種や配属部門を決定します。選考の中で法務職を希望される場合は、法務部への初任配属を前提とした面接に案内する場合があります。
- 選考フロー
WEBプレエントリー→エントリーシート→適性検査→履修履歴登録→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(25年卒)
事務系
自己PRに関すること
- 学生時代に学業以外で力を入れた活動(1)(15字以内)
- 学生時代に学業以外で力を入れた活動(2)(15字以内)
- 卒業論文や学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマについて概要をお書きください。(300字以内)
- 学生時代に「志をもってチャレンジしたこと」について、その目的とご自身の工夫、役割、最終的な成果がわかるようにお書きください。(500字以内)
志望動機に関すること
- あなたがIHIで挑戦したいこと、実現したい夢や目標についてお書きください。興味ある事業や職種がある方は、それを踏まえてお書きください。(450文字以内)
技術系
自己PRに関すること
- あなたが取り組んでいる研究テーマについて概要を記入してください(目的、方法、結果など)(300字以内)
- 学業以外で学生時代に力を入れた活動についてご入力ください。(150字以内)
- 学生時代に「志をもってチャレンジしたこと」について、その目的とご自身の工夫、役割、最終的な成果がわかるようにお書きください。(500字以内)
志望動機に関すること
- あなたが当社で叶えたい『夢』について、その理由も含めてご入力ください。(300字以内)
- 面接
面接ではESに書いたことに沿って質問されます。卒業論文・研究内容(事務系)、研究内容(技術系)の深掘りをされます。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 自己PRしてください
- 学業において頑張ったことは何ですか(学業の内容・工夫したこと)
- ゼミでの研究内容について説明してください
- 卒業論文について説明してください、テーマを選んだ理由は何ですか(事務系)
- 研究内容を説明してください(研究の新規性、課題とそれをどうやって乗り越えたか、利用できること、研究計画と目標、どのようなエンジニアになりたいか)(技術系)
- 学生時代に力を入れたことを説明してください(それをした理由、苦労したこと、成果)
- 組織の中ではどのような役割を担うことが多いですか
- 志を持って行ったことを教えてください
- クラブ活動・サークル活動は何をしていましたか
- アルバイトは何をしていましたか
- 自分の強みをIHIに入社してからどのように生かせますか
- 英語は得意ですか
- 苦手な人のタイプはどんな感じですか
- 長所と短所は何ですか
志望動機に関すること
- 就職活動の軸は何ですか
- なぜ重工業業界を志望しますか
- なぜIHIを志望しますか
- 他社と比較してIHIの強みは何だと思いますか
- 希望する職種とその理由は何ですか
- 入社したらやりたい仕事、希望部署とその理由は何ですか、活かせる能力はありますか
- 配属先についての仕事内容のイメージを教えてください
- 希望部署に配属されなかった場合はどうしますか
- 興味のある製品は何ですか
- 勤務地の希望はありますか
- 海外勤務は大丈夫ですか
- 就職先で迷った際に、最後は何を決め手として選びますか
- インターンシップの感想を教えてください
- 他社の応募状況とIHIの志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 153名(技術系111名 事務系42名)
20年度入社実績 193名(技術系138名 事務系55名)
21年度入社実績 109名(技術系87名 事務系22名)
22年度入社実績 98名(技術系84名 事務系14名)
23年度入社実績 115名(技術系90名 事務系25名)
24年度入社実績 126名(技術系97名 事務系29名)
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大8、京都大6、北海道大3、東北大6、名古屋大1、大阪大2、九州大5、東京工業大5、筑波大1、千葉大1、都立大1、横浜国大2、横浜市大1、金沢大1、大阪公立大2、神戸大1、広島大2、他
私立大:
早稲田大4、慶応大5、上智大2、明治大4、法政大2、学習院大1、成蹊大1、日本大5、東海大1、東京理科大4、芝浦工大3、東京電機大1、津田塾大1、愛知大1、南山大2、同志社大2、立命館大2、関西大2、関西学院大3、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
IHIは難関国公立大、私立大を中心に採用しています。
中堅大学の学生はまず、適性検査、筆記試験を突破するようしっかり対策をたてましょう。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれらに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
IHIの求める人材は、課題解決力、行動力、チームワーク力の3つの能力を持つ人です。
上記の求める人材にあるように、IHIは「創造と革新に挑み続け、新しい価値の創造を追求できる」「チームワークを考え、まわりと協調しながら行動できる」人を求めています。
ここで、「創造と革新に挑み続け、新しい価値の創造を追求できる」は、課題解決力と行動力を表しています。
また、「チームワークを考え、まわりと協調しながら行動できる」は、チームワーク力を表しています。
以上の三つの能力をIHIは社員に求めています。
これらは、「このような人材になってもらいたい」との理想の姿と考えましょう。
ですから、学生がこれら全てを持っているとアピールする必要はありません。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力のうちから二つを自分の中で探してアピールしましょう。
- 課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
- 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
- チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
そこで自分が身につけたことを伝えられるとなお良いです。
但し、IHIは採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。
■人と信頼関係を築くことができることを説明する
IHIは、「誠実と信頼の心を大切にして人と接することができる」人を求めています。
職場のメンバーや他部署の関係者、取引先、顧客などと円滑に仕事をこなしていくためにはお互いの信頼関係が前提となります。
信頼関係を築くために大切なことは、相手の期待に対して誠実に対応することです。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、関係する人達に対して誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
■事務系応募者はゼミでの研究テーマ・卒業論文を、技術系応募者は研究テーマを語る
IHIは、『「世界レベルのプロフェッショナル」として高い志を持てる』人も求めています。ですから、どのような仕事に就いても専門性を重視されるでしょう。
事務系応募者はゼミでの研究テーマや卒業論文について、また技術系応募者は研究テーマについて説明をするときに、希望する職種・配属部門に対応できる能力やスキルがあることがわかるように話してください。
具体的には、なぜそれを研究するのか、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について、自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
また、研究成果がIHIでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
IHIの希望する職種で直接使える研究をしていなくても、応募を希望する学生がいると思います。
その場合は面接で、論理的思考力など潜在的な能力面をアピールしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■就活の軸は何か明確に伝える
就活の軸とは「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。
自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。
IHIや、その他の応募する会社を選んだ基準について共通するものを探し出してください。
その基準(こだわり)を面接官が納得できるように説明できることが大切です。
■なぜIHIを選ぶのか明確に伝える
IHIの志望理由を伝えるさいは、求める人材にある『「お客さまと社会のために」貢献することを第一に考えられること』を意識してください。
そのうえで、IHIのグループビジョン、事業内容、グループ経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがIHIを選んだ志望動機になります。
また、IHIと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
IHIを志望する人は重工業業界に興味を持つ人であり、三菱重工業や川崎重工業、住友重機械工業にも応募する人も多いと考えられます。
また、競合する製品が多い重電業界の日立製作所に応募する人もいるかも知れません。
たとえIHIが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜIHIなのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■IHIで希望する職種・部署とその理由、そこでやりたい仕事を明確に伝える
IHIは、事務系と技術系の募集となっています。
面接では、希望する職種・部門及び、その職種・部門でやりたい仕事は何か、なぜやりたいのかを説明できるようにしてください。
さらに、活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
やりたい仕事で注目している製品や技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■IHIの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、IHIと同じ重工業メーカーならば、重工業業界志望と答えてください。
重工業業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種であるので、なぜその業種に応募したのか答えられるようにしてください。
以上、IHIの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
IHIは、大手重工業メーカー3社の一角を占め、「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4つの事業分野を中心に幅広い事業を展開しています。
このようなIHIの面接を攻略するためには、まず重工業業界を取り巻く環境を理解することと、重工業業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】重工業業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、IHIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
IHIの会社概要、グループビジョン、グループ経営方針など面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもIHIのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でIHIのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
IHIの面接攻略のまとめ【就活】
IHIに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
IHIが採用したい人材は、『「誠実と信頼」の心を大切にして人と接することができる』『 「お客さまと社会のために」貢献することを第一に考えられる』『「創造と革新」に挑み続け、新しい価値の創造を追求できる』『「チームワーク」を考え、まわりと協調しながら行動できる』『「世界レベルのプロフェッショナル」として高い志を持てる』人です。
面接では研究内容・卒業論文(事務系)、研究内容(技術系)の深掘りがなされます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
- 人と信頼関係を築くことができることを説明する
- 事務系応募者はゼミでの研究テーマ・卒業論文を、技術系応募者は研究テーマを語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就活の軸は何か明確に伝える
- なぜIHIを選ぶのか明確に伝える
- IHIで希望する職種・部署とその理由、そこでやりたい仕事を明確に伝える
- IHIの志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは重工業業界を取り巻く環境を理解すると同時に、重工業業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、IHIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
IHIの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
IHIの中途採用情報について【転職】
続いてIHIの転職面接について記します。
はじめにIHIのキャリア(中途)採用情報について説明していきます。
- 募集職種
IHIは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種のキャリア(中途)採用を随時行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思います。
ちなみに2024年11月時点では、87件の求人があります。
IHIに関心のある転職希望者は、こまめにホームページの「キャリア(中途)採用」情報をチェックすると良いと思います。
また、職務経歴を登録すると、登録者にマッチした求人がある場合、その都度IHIから求人情報を提供し、登録者の意志を確認するキャリア登録の仕組みがあります。
- 選考フロー
WEBエントリー→書類選考→部門面接(履歴書・職務経歴書)→最終面接→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで、応募者がIHIで貢献できるかを探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務(研究)内容を紹介してください
志望動機に関すること
- なぜIHIを志望しますか
- 自分の持つ専門能力・スキルについてIHIで活かせるものは何ですか
- IHIに入社したらやりたい仕事は何ですか
- 現場との連携が必要ですが、対応できますか
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由は何ですか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由を必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
IHIの「キャリア(中途)採用」では基本的に、課題解決力と行動力が求められていると考えます。
IHIの求める人材は、課題解決力、行動力、チームワーク力の3つの能力を持つ人です。
上記の求める人材にあるように、IHIは「創造と革新に挑み続け、新しい価値の創造を追求できる」「チームワークを考え、まわりと協調しながら行動できる」人を求めています。
ここで、「創造と革新に挑み続け、新しい価値の創造を追求できる」は、課題解決力と行動力を表しています。
また、「チームワークを考え、まわりと協調しながら行動できる」は、チームワーク力を表しています。
以上の三つの能力をIHIは求めています。
これら三つの能力の中で、中途採用は業務をする上で即戦力を求めているので、課題解決力と行動力をアピールすることが有効です。
一方、チームワーク力について質問された場合には、その力もあることを、例をあげて答えられるようにしておいてください。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
IHIで活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力について説明し、間接的にでも募集職種に役立つことを面接で伝えましょう。
■事務系応募者は事務スキル、技術系応募者は技術力を語る
IHIは、『「世界レベルのプロフェッショナル」として高い志を持てる』人も求めています。ですから、どのような仕事に就いても専門性を重視されるでしょう。
IHIの応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、事務系は専門性の発揮と成果、技術系は技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている専門性をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、IHIでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜIHIを選ぶのか明確に伝える
IHIのグループビジョン、事業内容、グループ経営方針などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがIHIを選んだ志望動機になります。
また、IHIと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
IHIを志望する人は重工業業界に興味を持つ人であり、他の重工業メーカーの中途採用募集にも応募する人も多いと考えられます。
また、競合する製品が多い重電業界の企業の中途採用募集に応募する人もいるかも知れません。
そのような競合他社と比較し、なぜIHIなのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える
事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事となぜやりたいのか、をしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがIHIで活かせるからだと思います。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルがIHIで活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えましょう。
応募職種の分野で注目しているIHIの製品やサービス、技術などと、なぜ注目しているかその理由も話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力やスキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、IHIの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
面接では、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
IHIは、大手重工業メーカー3社の一角を占め、「資源・エネルギー・環境」「社会基盤・海洋」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4つの事業分野を中心に陸・海・空の分野で幅広い事業を展開しています。
このようなIHIの面接を攻略するためには、まず重工業業界を取り巻く環境を理解することと、重工業業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】重工業業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、IHIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
IHIの会社概要、グループビジョン、グループ経営方針など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもIHIのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でIHIのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
IHIの面接攻略のまとめ【転職】
IHIに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
IHIが採用したい人材は、『「誠実と信頼」の心を大切にして人と接することができる』『 「お客さまと社会のために」貢献することを第一に考えられる』『「創造と革新」に挑み続け、新しい価値の創造を追求できる』『「チームワーク」を考え、まわりと協調しながら行動できる』『「世界レベルのプロフェッショナル」として高い志を持てる』人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで、応募者がIHIで貢献できるかを探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
- 事務系応募者は事務スキル、技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜIHIを選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは重工業業界を取り巻く環境を理解すると同時に、重工業業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、IHIとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
IHIの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
IHIを志望するときに知っておきたい社風
IHIの面接を受けるにあたり、知っておきたい社風について以下に記します。
- 残業が多い部署と、少ない部署とまちまちです。有休は取得推進がされています。休日出勤はあまりありません。GW・夏・冬の長期休暇があります。加えて土日の前後に有休を取得することも可能です。
- 優秀で性格的に優しい社員が多いです。社員同士のコミュニケーションは良くとれています。
- 上下の風通しは良く、昔から野武士集団とも評されるように組織としての行動力があります。
- ダイバーシティに積極的であり、女性の取締役登用、外国人・障がい者の採用など多様な社員が働いています。ただし未だ女性管理職は少ないのが現状です。
- 伝統ある会社のため、変化を嫌う保守的な社風です。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
IHIの会社概要
ここからはIHIの会社概要を説明します。面接での志望動機を語る上で必要な知識です。
- IHIは1853年、幕府が水戸藩に造船所設立を指示し、石川島造船所を創設したのが始まりです。1893年に(株)東京石川島造船所と社名変更し、1945年には、石川島重工業(株)に更に社名変更しています。
その後、1907年設立の播磨船渠(株)と石川島重工業(株)が1960年に合併し、石川島播磨重工業(株)が発足します。
2007年に商号を(株)IHIに変更します。2013年に船舶・海洋事業はジャパンマリンユナイテッド(株)に移行しています。
- IHIは、総合重工業グループとして「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4つの事業分野を中心に運営しています。
「資源・エネルギー・環境」は、ボイラ、ディーゼルエンジン・ガスエンジン・ガスタービン、プロセスプラント、原子力機器などを手がけて、脱CO₂・循環型社会に貢献しています。
「社会基盤」は、橋梁・水門、シールドシステム、交通システム、コンクリート建材、都市開発などを手がけて、安心の社会インフラを実現しています。
「産業システム・汎用機械」は、物流・産業システム、運搬機械、パーキング、熱・表面処理、車両過給機、回転機械、農機、製鉄機械、製紙機械などを手がけて、産業インフラの発展に貢献しています。
「航空・宇宙・防衛」は、航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用、防衛機器システムなどを手がけて、空、宇宙、防衛の未来を切り拓いています。
- 世界シェアについて、ターボチャージャー(車両用)は20%、民間航空エンジン用ロングシャフトは、1位です。国内シェアについては、超々臨界圧ボイラは35%、シールド掘進機は44%となっています。
- 2024年3月期の経営成績などは次の通りです。
資本金は、1,071億円です。
従業員数は、連結で28,237人です。
連結売上収益は、1兆3,225億円です。
連結営業利益は、△701億円です。
連結当期利益は、△682億円です。
事業別売上収益比率は、資源・エネルギー・環境28%、社会基盤12%、産業システム・汎用機械31%、航空・宇宙・防衛29%です。
地域別売上収益は、国内51%、アジア15%、中国8%、北米18%、中南米1%、欧州6%、その他1%です。
面接では、「IHIの事業分野を知っていますか」のような質問がされるかも知れません。覚えておきましょう。
IHIのグループビジョン
ここではIHIのグループビジョンを紹介します。
IHIのグループビジョン
IHIグループは、社会とともに発展するよき企業市民であることを第一義とし、「技術をもって社会の発展に貢献する」「人材こそが最大かつ唯一の財産である」の経営理念のもと、以下のビジョンにより社会的使命を果たす。
- IHIグループの目指す姿
21世紀の環境、エネルギー、産業・社会基盤における諸問題を、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって解決し、地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループとなる。
- IHIグループの事業領域
省略
- 各事業領域の目指す姿
省略
- 社員にとってのIHIグループ
- IHIグループは、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力で社会に貢献するというビジョンを共有する集団である。
- IHIグループの社員は、事業を超えて情熱・知識・スキルを共有する。
- 社員が目指す姿
IHIグループの社員は、お客様の価値創造のため、「グローバル」「ものづくり技術・エンジニアリング力」「世界に通用する業務品質」の視点で卓越した能力を持つプロフェッショナルとなる。
面接で志望動機を聞かれたときのために、IHIのグループビジョンを理解しておくと良いでしょう。
IHIのグループ経営方針2023
IHIは、「グループ経営⽅針2023」(2023~2025年度)を推進中であり、その概要を説明します。
- グループの経営戦略
お客様・産業・社会が抱える課題解決を目指し、IHIグループの技術と叡知を活用しながら、「ライフサイクルを通じた価値提供」「バリューチェーン全体の構築や価値向上」に多角的に取り組むことで事業を変革
- 「グループ経営方針2023」の要点
- 成長・育成事業へ経営資源の大胆なシフトによる事業ポートフォリオの変革
- ESGを軸とする経営を徹底し、事業変革のために不可欠なデジタル基盤の高度化、変革人財の育成・獲得を積極的に進める
- 成長事業
航空エンジン・ロケット分野においては、ドラスティックな生産改革によりリードタイムの短縮・業務効率の抜本的な向上、新整備拠点における事業の着実な立上げ、素形材事業への取り組み
次世代航空機や宇宙・地上・海中データ利活用事業などバリューチェーン視点での新事業領域の創出にも取組み
- 育成事業
アンモニアなどのクリーンエネルギー分野を育成事業。アンモニア燃焼技術を活用したガスタービンや貯蔵・受入基地などを起点としたバリューチェーン全体の構築・価値向上に取り組み、燃料製造プロジェクトへの投資も視野
- 中核事業
資源・エネルギー・環境分野、社会基盤分野、産業システム・汎用機械分野は、ライフサイクルビジネス(LCB)の深化と進化を軸とした成長戦略に加え、事業構造改革の徹底を通じたキャッシュ創出に重点
- 経営目標
2025年度に、営業利益率7.5%、ROIC(投資資本利益率)税引き後8%以上、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)100日
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、グループ経営方針を理解しておきましょう。