【26卒/25年転職】面接官が教える「竹中工務店」の面接対策
スーパーゼネコン5社の一角を占める竹中工務店に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
竹中工務店に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、竹中工務店の面接では、求める人材をよく理解した上で、課題解決力や行動力、チームワーク力の中から自分の強みを選んでアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためには、なぜ建設業界を選ぶのかについて的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜ竹中工務店なのかについても、面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にも竹中工務店の就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、竹中工務店の採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについて、その対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、竹中工務店の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
竹中工務店の求める人材
竹中工務店はどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページにある新卒採用サイトには「求める人材像」が載っています。
01 強い覚悟と粘り強さ
最良の作品を作るためには強い覚悟を持って粘り強く取り組んでいくことが必要不可欠です。
その上で仕事をやり遂げた時の感動・達成感・やりがいは非常に大きいものとなります。
02 誠実に人と向き合うこと
同僚や上司、社外の作業員の方など、さまざまな人と連携し、業務を遂行する仕事です。
相手の意見を尊重しながらも、自分の意見をはっきり述べる。正しいコミュニケーション力が求められます。
03 先まで考える主体性
建築の仕事はリレーのようなもの。自分に課せられた役割をただこなすだけではなく、次の人がどうすれば効率的に作業できるかまで考えてバトンを渡す姿勢が大切です。
04 ルールの中での創意工夫
業務においても社会人としても、ルールを守ることは当たり前。ただし、「言われたからやる」ではなく、なぜそのルールがあるのか本質を知って欲しい。ブレイクスルーはルールを知る人こそ、生み出せるものです。
05 チームワークと情熱
チームワークで、ひとつの作品を作り上げる竹中工務店では、常日頃から社員の一体感を大切にしています。
この社風に共感し、共に力を合わせられることが大前提です。
面接において自己PRをするとき、このような求める人物像をあらかじめ知っておくことはとても大切です。
竹中工務店の新卒採用情報について【就活】
はじめに竹中工務店の新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
竹中工務店は、総合職(全国)、総合職(地域)毎にそれぞれ技術系と事務系を募集しています。
総合職(全国)は、勤務地を限定せず、国内および海外のいずれの地域においても勤務することが前提です。
総合職(地域)は、勤務地を各本支店管轄地域内に限定しますが、地域型社員についても管轄地域内での転勤はあります。
- 選考フロー
プレエントリー→プレゼンテーションシート→WEBテスト→面接(複数回)→内々定
応募職種ごとに選考内容が異なります。
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 研究テーマ・内容について記入してください。※仮テーマ可。卒業論文等がない場合は主に何について勉強したか記入すること。(200字以内)
- 当社が求める人物像のキーワードとして、「覚悟と粘り強さ」が挙げられます。
あなたが今までに「覚悟と粘り強さをもって成し遂げたこと」を具体的に記述してください。
※「覚悟と粘り強さ」…最良の作品を作るためには強い覚悟を持って粘り強く取り組んでいくことが必要不可欠です。その上で仕事をやり遂げた時の感動・達成感・やりがいは非常に大きいものとなります。(250字以内)
- 上記以外であなたが考える自分の強みについて、その背景を踏まえて具体例を挙げて記述してください。(250字以内)
志望動機に関すること
- あなたが当社のHPやセミナー、社員の話等を通して、共感したことを理由とともに具体的に記述してください。(200字以内)
- 「希望職種」を選んだ理由を記載してください。※総合職(地域)を選択した方は、その理由も合わせて記載ください。(200字以内)
- 面接
面接では、ガクチカと志望動機の深掘りがあります。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 自己PRしてください
- 学生時代に頑張ったことは何ですか(自分の役割、困難だったこととそれをどう乗り越えたか、結果とそこでの強みを仕事でどう活かすか)
- 学生時代に一番困難だったことは何ですか
- 研究内容を説明してください(なぜその手段を選んだか)(技術系)
- 学業面で頑張ったことは何ですか
- クラブ・サークル活動は何をしていましたか
- アルバイトは何をしていましたか
- 集団生活についてどう思いますか
- リーダーシップを発揮するうえで大切なことは何ですか
- 挫折経験はありますか
- 長所は何ですか、長所をどう活かしますか、短所はいかに克服していますか
- 周りの人からはどのような人だと言われますか
- 働く上で大切にすること、気をつけることはありますか
- 体力に自信がありますか
- 最近の注目しているニュースはありますか
志望動機に関すること
- なぜスーパーゼネコンを志望しますか
- なぜ竹中工務店を志望しますか
- 竹中工務店に興味を持ったきっかけは何ですか
- 希望する職種、部門とその理由は何ですか
- 竹中工務店で成し遂げたいことは何ですか
- 入社したらやりたい仕事は何ですか
- キャリアプランはありますか
- 他のゼネコンと比べてなぜ竹中工務店ですか
- 他企業と比べた竹中工務店の強みは何だと思いますか
- 好きな建物とその理由は何ですか
- 良い建築とは何ですか
- 建築に興味を持ったきっかけは何ですか
- どのような建築設計をしたいですか
- 現場見学は行ったことがありますか、その感想を教えてください
- グループで業務を行っていくにあたって重要なことは何だと考えていますか
- 海外勤務は大丈夫ですか
- インターンシップの感想を教えてください
- 他社の応募状況と竹中工務店の志望順位を教えてください
- 採用人数
総合職(全国)
19年度入社実績 236名 (技術系207名 事務系29名)
20年度入社実績 238名 (技術系210名 事務系28名)
21年度入社実績 186名 (技術系151名 事務系35名)
22年度入社実績 197名 (技術系163名 事務系34名)
23年度入社実績 209名 (技術系176名 事務系33名)
24年度入社実績 前年並み
25年度入社計画 前年並み
総合職(地域)
19年度入社実績 9名(技術系6名 事務系3名)
20年度入社実績 10名(技術系8名 事務系2名)
21年度入社実績 5名(技術系4名 事務系1名)
22年度入社実績 6名(技術系6名 事務系0名)
23年度入社実績 2名(技術系1名 事務系1名)
24年度入社実績 若干名
25年度入社計画 若干名
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大3、京都大4、北海道大2、東北大4、名古屋大5、大阪大5、九州大3、東京工大3、筑波大1、千葉大2、東京外大1、都立大1、横浜国大1、大阪公立大6、神戸大10、広島大3、熊本大3、他
私立大:
早稲田大12、慶応大2、明治大4、青山学院大1、立教大2、中央大1、成蹊大2、東京都市大5、日本大9、東海大1、東京理科大1、芝浦工大3、東京電機大3、工学院大7、金沢工大3、愛知大1、中京大1、名城大5、同志社大2、立命館大4、関西大3、関西学院大8、大阪工大3、近畿大7、西南学院大3、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
竹中工務店は、難関大学から中堅大学まで幅広く採用しています。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
竹中工務店の求める人材は、課題解決力、行動力、チームワーク力の3つの能力を持つ人です。
上記の求める人材にあるように、竹中工務店は、「強い覚悟と粘り強さ」「先まで考える主体性」「ルールの中での創意工夫」「チームワークと情熱」のある人を求めています。
ここで「ルールの中での創意工夫」は、課題解決力を表しています。
また「強い覚悟と粘り強さ」「先まで考える主体性」は、行動力を表しています。
さらに「チームワークと情熱」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の三つの能力を竹中工務では求めています。
もちろん、現時点でこれらをすべて満たしている必要はなく、将来このようになろうという熱意、気概、信念を持つ方と、会社も伝えています。
ですから、学生がこれら全てを持っているとアピールする必要はありません。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力・行動力・チームワーク力のうちから二つを自分の中で探してアピールしましょう。
- 課題解決力なら、課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、解決のための計画づくりができるということです。
- 行動力なら、課題の解決に向けて周囲に働きかけながら粘り強く取り組めるということです。
- チームワーク力なら、チームのなかで自分の役割を理解し、メンバーの意見も尊重しながら活動を進めることができるということです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
これらの活動の中で、いずれかの能力を発揮したことを具体的に説明してください。
そこで自分が身につけたことを伝えられるとなお良いです。
但し、竹中工務店は採用するすべての人に課題解決力や行動力、チームワーク力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、面接においてその能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
まず、竹中工務店は基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。新卒採用者の80~90%は技術系です。
技術系応募者は、面接において研究内容の説明を相当詳しく求められることを想定してください。
具体的には、なぜそれを研究するのか、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について、自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
また、研究成果が、竹中工務店でどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
竹中工務店でそのまま活かせる研究をやっていない人は、潜在的な能力面をアピールしましょう。
■人と誠実に対応できることを説明する
求める人材にあるように、竹中工務店は「誠実に人と向き合うこと」も求めています。
竹中工務店に入社すると、同僚や上司、社外の作業員の方など、さまざまな人と連携し、業務を遂行していくことになります。
相手の意見を尊重しながらも、自分の意見を述べる、正しいコミュニケーション力が求められます。
このとき、日頃から関係する人達と誠実に向き合わなければ、相手に自分の意見を受け入れてもらえません。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、関係する人達に誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ建設業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ建設業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
建設業界とは何か、建設業界を取り巻く環境や、建設業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2025年】建設業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
スーパーゼネコンについても記述しています。
建設会社について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜ竹中工務店を選ぶのか明確に伝える
竹中工務店の企業理念、事業内容、グループ成長戦略などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが竹中工務店を選んだ志望動機になります。
また、竹中工務店と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
竹中工務店を志望する学生は、建設業界に興味がある人だと思います。
ですから、竹中工務店の応募者は、大林組、大成建設、清水建設、鹿島建設といったスーパーゼネコン各社などとかけもち応募する学生が多いと思われます。
たとえ竹中工務店が第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜ竹中工務店なのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■なぜその職種、部門を希望するのか、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
竹中工務店の新卒は、全国と地域に分けた事務系、技術系の募集となっています。
事務系、技術系のなかで、希望する職種、部門とその理由、そこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
また、総合職(地域)を選択する人は、その理由も答えられるようにしてください。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
竹中工務店で注目している事業や技術、建築作品などと、その注目理由も話せるようにしておくと良いでしょう。
■他社の応募状況と竹中工務店の志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、建設業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、スーパーゼネコンに応募中ならそれを答えてください。
建設業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、竹中工務店の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
竹中工務店はスーパーゼネコン5社の一角を占め、他社と比較して建築専業、非上場という特徴を持っています。
このような竹中工務店の面接を攻略するためには、まず建設業界を取り巻く環境を理解することと、建設業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】建設業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、竹中工務店とはどのような会社なのかを理解することも、面接準備には必須です。
竹中工務店の会社概要、企業理念、グループ成長戦略など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも竹中工務店のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で竹中工務店の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
竹中工務店の面接攻略のまとめ【就活】
竹中工務店に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
竹中工務店が採用したい人材は、「強い覚悟と粘り強さ」「誠実に人と向き合うこと」「先まで考える主体性」「ルールの中での創意工夫」「チームワークと情熱」のある人です。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力、チームワーク力の三つの能力のうち二つを自分の中から探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 人と誠実に対応できることを説明する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ建設業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜ竹中工務店を選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種、部門を希望するのか、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 他社の応募状況と竹中工務店の志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは建設業界を取り巻く環境を理解すると同時に、建設業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、竹中工務店とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
竹中工務店の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
竹中工務店の中途採用情報について【転職】
続いて竹中工務店の転職の面接について解説していきます。
はじめに竹中工務店のキャリア(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
竹中工務店は転職の希望者を対象とした全国職・地域職のキャリア(中途)採用を積極的に行っています。
社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。
現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、竹中工務店のホームページにあるキャリア(中途)採用情報をご覧ください。
2024年11月現在では、52件の求人があります。
- 選考フロー
WEBエントリー→書類選考→適性検査・一次選考(実技試験・面接)→最終選考(本社面接)→内定通知・雇用条件提示→入社
- 面接
面接では求める人材にふさわしいかどうかと、現職(前職)の職務内容の深掘りをすることで、応募者が竹中工務店で活躍できるかを探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- あなたにとって仕事とは何ですか
志望動機に関すること
- なぜ竹中工務店を志望しますか
- 現職(前職)と業務内容が異なることは大丈夫ですか
- 自分の専門性をどう活かしますか
- 竹中工務店で好きな建物は何ですか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しましたか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
竹中工務店は、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、竹中工務店は、「強い覚悟と粘り強さ」「先まで考える主体性」「ルールの中での創意工夫」「チームワークと情熱」のある人を求めています。
ここで「ルールの中での創意工夫」は、課題解決力を表しています。
また「強い覚悟と粘り強さ」「先まで考える主体性」は、行動力を表しています。
さらに「チームワークと情熱」は、チームワーク力を表しているのではないでしょうか。
以上の三つの能力を竹中工務では求めています。
これら三つの能力のうち、中途採用は即戦力を求めているので、仕事のアウトプットに直結する課題解決力と行動力をアピールすることが有効です。
(チームワーク力について質問された場合には、その力もあることを、例をあげて答えられるようにしておいてください。)
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、課題解決のために自らが立てた対策と関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を遂行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
竹中工務店で活かせる、身につけた知識やスキルも語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力について説明し、間接的にでも募集職種に役立つことを面接で伝えましょう。
■技術系応募者は技術力を語る
まず、竹中工務店は基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。中途採用も技術系職種の募集が中心です。
技術系応募者は、まず募集職種の業務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、竹中工務店でどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
■人と誠実に対応できることを説明する
求める人材にあるように、竹中工務店は「誠実に人と向き合うこと」も求めています。
竹中工務店に入社すると、同僚や上司、社外の作業員の方など、さまざまな人と連携し、業務を遂行していくことになります。
相手の意見を尊重しながらも、自分の意見を述べることができる、正しいコミュニケーション力が求められます。
このとき、日頃から関係する人達と誠実に向き合わなければ、相手に自分の意見を受け入れてもらえません。
面接では、前職(現職)において職務を遂行する中で、関係する人達に誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ竹中工務店を選ぶのか明確に伝える
竹中工務店の企業理念、事業内容、グループ成長戦略などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが竹中工務店を選んだ志望動機になります。
また、竹中工務店と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
竹中工務店を志望する人は、建設業界に興味がある人だと思います。
ですから、竹中工務店の中途採用の応募者は、他のスーパーゼネコン各社などにも応募するかも知れません。
たとえ竹中工務店が第一志望でなくても、競合他社と比較し、なぜ竹中工務店なのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■竹中工務店で応募する職種を希望する理由と、その職種でやりたい仕事は何かを明確に伝える
事務系・技術系を問わず、応募する職種について、なぜその職種をやってみたいのか、そこでやりたい仕事とその理由を的確に説明できなければなりません。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが竹中工務店で活かせるからということです。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルが鹿島建設で活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
竹中工務店で注目している事業や技術、建築作品などと、その注目理由も話せるようにしておくと良いでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、竹中工務店の中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
竹中工務店はスーパーゼネコン5社の一角を占め、他社と比較して建築専業、非上場という特徴を持っています。
このような竹中工務店の面接を攻略するためには、まず建設業界を取り巻く環境を理解することと、建設業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】建設業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、竹中工務店とはどのような会社なのかを理解することも、面接準備には必須です。
竹中工務店の会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも竹中工務店のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で竹中工務店の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
竹中工務店の面接攻略のまとめ【転職】
竹中工務店に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
竹中工務店が採用したい人材は、「強い覚悟と粘り強さ」「誠実に人と向き合うこと」「先まで考える主体性」「ルールの中での創意工夫」「チームワークと情熱」のある人です。
面接では求める人材にふさわしいかどうかと、現職(前職)の職務内容の深掘りをすることで、応募者が竹中工務店で活躍できるかを探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
- 人と誠実に対応できることを説明する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ竹中工務店を選ぶのか明確に伝える
- 竹中工務店で応募する職種を希望する理由と、その職種でやりたい仕事は何かを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは建設業界を取り巻く環境を理解すると同時に、建設業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、竹中工務店とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
竹中工務店の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
竹中工務店を志望するときに知っておきたい社風
竹中工務店の面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 住宅補助や家族寮、持株会など福利厚生面では充実しています。新卒は1年間全員が寮生活をしますので、同期意識が強いです。
- パソコンの使用時間は制限されていて、残業許可により利用できるようになっています。
- 内勤では早帰りも可能ですが、作業所勤務や関連部署では残業、休日出勤も恒常的にあります。
- 年功序列的で古い体質は残っています。しかし、やる気を持って積極的に仕事に関われば、責任ある仕事を任せてもらえます。
- 女性にとって、現場では働きにくい面もありますが、長く働ける制度も充実してきています。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
竹中工務店の会社概要
ここからは竹中工務店の会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- 竹中工務店は、1610年初代竹中藤兵衛正高が名古屋で創業し、神社仏閣の造営を業としました。
1909年合名会社竹中工務店を設立し、神戸を本店とします。1923年に本店を大阪市に移転します。
1937年株式会社竹中工務店が設立され、1938年株式会社竹中工務店が合名会社竹中工務店を合併し、現在に至っています。
- 竹中グループメッセージは、「想いをかたちに 未来へつなぐ」です。
- 竹中工務店を知る5つのキーワードは、棟梁精神、作品主義、設計施工一貫、品質経営、非上場です。
- 竹中工務店の設計施工比率は70%に及びます。(2023年実績)1級建築士は2,427人在籍しています。(2024年1月)
- 竹中工務店の主な施工建築物は、東京タワー、5大ドーム球場、あべのハルカス、シンガポール・チャンギ国際空港など多数あります。
- 2023年12月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、500億円です。(2024年3月)
従業員数は、7,786人です。(2024年1月)
連結売上高は、1兆6124億円です。
連結経常利益は、593億円です。
連結当期純利益は、374億円です。
面接では、「竹中工務店の5つのキーワードを知っていますか?」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
竹中工務店の企業理念
ここでは竹中工務店の企業理念について紹介します。志望動機を語る上で知っておくことが大切です。
経営理念
最良の作品を世に遺し、社会に貢献する
社是
正道を履み、信義を重んじ堅実なるべし
勤勉業に従い職責を全うすべし
研鑽進歩を計り斯道に貢献すべし
上下和親し共存共栄を期すべし
面接では、「経営理念を知っていますか?」と質問されるかも知れません。理解しておきましょう。
竹中工務店のグループ成長戦略
竹中工務店は、グループ成長戦略を策定し推進中です。ここでは、その概要を紹介します。
グループ成長戦略
- まちの機能と価値を高めていく
環境コンセプト「人の感性や創造性を高め、自然を活かし、ライフサイクルCO2ゼロからカーボンニュートラルな社会の実現を目指す」ことを掲げ、人と自然をつなぐ活動を進めている。
ハード面だけではなく、未来社会のありたい姿を描いて、まちの機能を高めていくことこそが、当社が目指す姿。事業領域をまちのライフサイクル全体に重ね合わせ、まちの価値を高めていく。
- 重点的に進める取り組み
- 持続可能な建築・まちづくり
「まちづくり総合エンジニアリング企業」として多様なステークホルダーとの協業や「まち」の課題への取り組みを通じて持続性のある社会への変革に貢献する。
国産木材の活用による木造建築・木質建築の推進、カーボンニュートラルに貢献するZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の拡大、周辺環境を取り込み利用者や地域の人々の感性を刺激して交流を促すウエルネス建築の推進などにも取り組む。
- 環境との調和
2023年にサステナブル社会の先を見据えた「竹中グループ環境戦略2050」を策定。「ホールライフカーボン『マイナス』建築」「サーキュラーデザインビルド®」「生物多様性が向上するプロジェクト」をそれぞれ標準化することで環境に貢献することを、2050年におけるゴールと定める。
事業を通じて、健康・快適で豊かに暮らせる社会、脱炭素社会、資源循環社会、自然共生社会の実現に貢献する。
気候変動が事業に及ぼすリスクや機会を分析・把握し、それらの対応について、情報開示に努める。
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)について取り組みを開始。環境戦略を着実に推進しながら情報開示への迅速な対応を図るため、体制の整備も進める。
- 働き方・生産性改革
改正労働基準法による時間外労働上限規制を前提とした事業計画の策定、適正なプロジェクト工期の確保、柔軟な働き方を可能にする人事制度の制定と展開を行う。
ワークライフバランスの向上を図り「未来につづく魅力ある建設業」を実現するため、BIM(Building Information Modeling)の活用はもちろんのこと、データ駆動型の業務プロセス(D3B:Data Driven Design Build)への転換や事業全体のデジタル変革による抜本的な生産性改革を推進。
建設技能者の確保に向けた支援を継続し、建設機械の高度化やロボット技術による労働環境改善にも取り組む。
- 着実な生産プロセス
顧客・協力会社と一体となった品質のつくり込みをプロジェクトの川上段階から徹底するとともに、竣工時及び竣工2年後には顧客を訪ねてフィードバックをいただくことで、業務プロセスの改善につなげる。
作業所における公衆災害・労働災害の発生を未然に防止するための安全衛生管理や、持続可能なサプライチェーンを実現するためのCSR調達などの取り組みを進める。
- 人権の尊重
人権デュー・ディリジェンスの仕組みを構築しており、5つのリスク課題を特定するとともに、課題ごとにリスクを防止・軽減する活動を継続する。
定期的な社内調査や各種教育啓蒙の実施などにより、差別やハラスメントなどがない心理的安全性が確保された職場環境を実現できるよう努める。
- 持続可能な建築・まちづくり
- ありたい姿
まちのライフサイクルに沿った総合エンジニアリング力を発揮していくために、建設技術とサービスが融合したソリューションを生み出していく。
専門性と技術力、マネジメント力を発揮できるよう、経営資源の強化・拡充と人材・技術・ICTなどへの投資を進め、社会と顧客にとって最良のパートナーを目指す。
- 変わらぬ基本姿勢
「棟梁精神」「作品主義」、「品質経営」、400年を超える当社の歴史の中で守り続けてきたこれらの基本姿勢はこれからも不変。一つひとつの仕事に「匠の心」をしっかりと息づかせ丹精込めて取り組む。
- 2030年・2050年に向けて
2050年に向けてのマイルストンとして、2030年には、連結売上高1兆6,200億円、グループ従業員数14,000人体制を構築する。
面接で自己PRや志望動機を語るとき、グループ成長戦略を理解しておくことが大切です。