【26卒/25年転職】面接官が教える「コマツ」の面接対策
日本の建設機械メーカーでシェアNO.1であり、世界でも2位であるコマツに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない就職や転職の面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
(コマツの正式社名は株式会社小松製作所ですが、本記事では呼称の「コマツ」を使用します。)
コマツに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、コマツの面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力を選んでアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ建設機械業界を選ぶのかについて、的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜコマツなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にもコマツの就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、コマツの採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、コマツの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
コマツの求める人材
コマツはどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページの採用情報サイトには、「コマツの採用選考に対する考え方」が明記されています。
コマツは社員一人ひとりが個々の能力を高め、仕事にやりがいを感じ、その能力を十分に発揮できるよう『創造と挑戦の場を提供する』ことを経営の基本方針の一つに据えています。・・・
・・・『社員』を採用するにあたっては、機会均等を保証するために下記5原則を遵守し、創造と挑戦を厭わない力強い意欲と、職務を遂行する上で必要な能力で評価します。
*下記5原則とは、採用5原則のことで、「年齢・性別・学歴は問わない」「生まれ育った国と地域は問わない」「宗教・信条は問わない」「障害の有無は問わない」「他社・他業界での職務経験をおおいに評価する」ことをいいます。
以上をまとめるとコマツの求める人材は次のような人と考えます。
- 創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある人
- 職務を遂行する上で必要な能力のある人
面接において自己PRをするとき、求める人材をあらかじめ知っておくことは大切です。覚えておきましょう。
コマツの新卒採用情報について【就活】
はじめにコマツの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集要項
コマツは、全社採用と事業所採用の2コースで採用を行っています。
- 全社採用は、グローバルな育成ローテーションを通じて、より幅広い視野・考え方を身につけ、新しい付加価値を創造していく人材の募集で、全国各地に配属となります。
募集職種は、技術系と事務系で、技術系は学校推薦からの応募もあります。
技術系は、全国配属選考コースと部門別配属選考コースの2つの応募方法があります。
全国配属選考コースは、入社後に配属職種・勤務地が決定します。配属職種は研究・開発、生産技術、調達、サービスエンジニアです。
部門別配属選考コースは、応募時に部門を選択して希望を出すものです。部門で従事する職種や勤務地は決まっています。
事務系の配属職種については、入社後決定コースと職種決定コースの2つの応募方法があります。
入社後決定コースは、採用時点では配属職種や勤務地が決定しておらず、入社後に詳細が決定します。配属可能性がある職種は営業、生産管理、調達、経理財務、人事総務、法務です。
職種決定コースは、従事する職種内容が既に決まっていますが、勤務地は入社後に決定します。
- 事業所採用は、経験・習熟を主とした育成を通じて、特化した専門知識・技能を身に付け、事業所を円滑に運営していくコア人材の募集で、配属先は原則として採用事業所(工場)です。
募集職種は、技術系、事務系、技能系です。
- 全社採用は、グローバルな育成ローテーションを通じて、より幅広い視野・考え方を身につけ、新しい付加価値を創造していく人材の募集で、全国各地に配属となります。
- 採用フロー
事務系・技術系 共通
マイページエントリー→会社説明会→エントリーシート提出・適性検査→書類選考→面接(複数回)→内々定
事業所採用は、事業所ごとに一部選考フローが異なる場合があります。
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 研究テーマ、ゼミ、科目を選んだ理由 (改行を入れず300文字以内で入力してください。)
- 卒業(修士)論文概要 (改行を入れず200文字以内で入力してください。)
- 学生時代に目標を持って取り組んだことを記入してください。(改行を入れず30文字以内で入力してください。)
- その目標に取り組んだ理由・目的を記入してください。(改行を入れず200文字以内で入力してください。)
- 目標達成の為に工夫・実践したことを記入してください。(改行を入れず400文字以内で入力してください。)
- 趣味・特技(改行を入れず70文字以内で入力してください。)
志望動機に関すること
- あなたの会社選びの基準・軸を教えてください。(改行を入れず300文字以内で入力してください。)
- 第一希望の職種を選択した理由を記入してください。(※技術系の方で部門別配属選考を選んだ方は当該部門を選択した理由を記入してください。改行を入れず150文字以内で入力してください。)
- 面接
面接では、エントリーシートに基づき質問があります。学生時代に力を入れたこと、技術系は研究内容について深掘りがなされます。
自己PRに関すること
- 自己紹介、PRしてください
- どのような中学、高校生活を過ごしましたか
- 勉強していることを話してください
- 学生時代に力を入れたことについて説明してください(力を入れた理由、役割、困難だったこと、困難をいかに克服したか、そこから学んだこと、社会人として活かせること)
- 研究内容について説明してください(なぜその研究を選んだか、立ち位置、意見が対立したときの対応、大変だったこととそれをどのように乗り越えたか、今後の展望について)
- ゼミ・卒業論文について話してください
- 目標を持って取り組んだことを教えてください(取り組んだ理由・目的)
- クラブ・サークル活動は何をしていますか
- アルバイトはしていますか(心がけていたこと、苦労したこと)
- 長所と短所を話してください
- 周りの人からどのような人と言われますか
- 趣味は何ですか
志望動機に関すること
- 就職活動の軸は何ですか
- なぜ建設機械業界を志望しますか
- 希望する職種と理由、イメージ、そこで自分が活かせるものは何かを教えてください
- 入社してやりたいことと、そこで自分が活かせるものは何ですか
- 営業職としてどのようなモノを売りたいですか(心がけること)
- 希望職種に就けなかったらどうしますか
- 海外勤務をしてみたいですか、語学力はありますか
- キャリアプランはありますか
- もしも取引先が不正をしていると気づいた時、あなたはどうしますか
- コマツの製品を見たことがありますか
- 他社の選考状況とコマツの志望度を教えてください
- 採用人数
全体(全社採用+事業所採用)
19年度入社実績 352名(事務系49名 技術系146名 他157名)
20年度入社実績 255名(事務系39名 技術系142名 他74名)
21年度入社実績 254名(事務系39名 技術系140名 他75名)
22年度入社実績 254名(事務系45名 技術系124名 他85名)
23年度入社実績 290名(事務系57名 技術系135名 他98名)
24年度入社実績 301名(事務系65名 技術系145名 他91名)
全社採用
19年度入社実績 169名(事務系36名 技術系133名)
20年度入社実績 138名(事務系22名 技術系116名)
21年度入社実績 137名(事務系22名 技術系115名)
22年度入社実績 136名(事務系32名 技術系104名)
23年度入社実績 143名(事務系32名 技術系111名)
24年度入社実績 153名(事務系37名 技術系116名)
事業所採用
19年度入社実績 183名(事務系23名 技術系28名 他132名)
20年度入社実績 117名(事務系17名 技術系26名 他74名)
21年度入社実績 117名(事務系17名 技術系25名 他75名)
22年度入社実績 118名(事務系13名 技術系20名 他85名)
23年度入社実績 147名(事務系25名 技術系24名 他98名)
24年度入社実績 153名(事務系28名 技術系29名 他91名)
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大8、京都大3、北海道大3、東北大4、名古屋大2、大阪大10、九州大3、東京工業大10、筑波大3、千葉大1、電通大1、東京外大2、都立大1、横浜国大5、金沢大12、大阪公立大3、広島大1、他
私立大:
早稲田大6、慶応大4、上智大1、明治大6、中央大2、法政大1、成城大1、日本大3、東洋大1、東海大1、東京理科大5、芝浦工大1、同志社大11、立命館大5、京都産業大1、同志社女子大1、大阪工大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
コマツは技術系について、国公立大学、難関私立大学中心の採用となっています。中堅大学の学生はWEBテストを通過すれば道は拓けます。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機及びそれに関することを必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
コマツは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるようにコマツは、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある人」を求めていますが、これは、課題解決力と行動力を表しています。
コマツは、目指す、ありたい姿として、世界中の現場をデジタル化し、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場を顧客とともに実現する」ことと、「2050年にカーボンニュートラル」を宣言しています。
このようなコマツの目指す、ありたい姿を実現するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝えるなかで、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見して、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができる、実現のために粘り強く取り組むことができる、というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことや困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と、身につけたことなどを語ってください。
但しコマツは、採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
求める人材には、「職務を遂行する上で必要な能力のある人」もうたわれています。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■技術系応募者は研究内容を語る
コマツは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。全社採用の約75%は技術系です。
技術系応募者の全国配属選考は、研究開発、生産技術、調達、サービスエンジニアの分野で活躍することになります。
あるいは、部門別配属選考では自分の希望に合わせて応募する配属先・職種を選定し、応募することになります。
技術系応募者は、それらに十分対応できる能力やスキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
また、面接において研究内容の説明を相当詳しく深掘りされることを想定してください。
具体的には、なぜその研究を選んだか、研究にあたって、その課題と課題解決の手法をあげ、解決する上で困難だった点について自分自身の工夫と成果、今後の見通しを説明できるようにしてください。
■世界中どこででも働く覚悟を伝える
コマツの建設機械・車両の海外売上比率は91%(2024年3月)であり、海外に58の生産拠点、56の販売拠点を設けています。なので、駐在員も多く、海外で働く可能性がおおいにあります。
面接では、海外勤務希望や、語学力などの質問があります。
世界のどこへでも行って働く覚悟も伝えてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■就活の軸は何か明確に伝える
就活の軸とは「仕事を選ぶときの基準(こだわり)」です。
自分がなぜ、その仕事をやりたいかについての明確な基準(こだわり)ということです。
コマツや、その他の応募する会社を選んだ基準について共通するものを探し出してください。
その基準(こだわり)を面接官が納得できるように説明することが大切です。
■なぜ建設機械業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ建設機械業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
建設機械業界とは何か、建設機械業界を取り巻く環境や、建設機械業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2025年】建設機械業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
建設機械メーカーについて業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
コマツの「私たちのアイデンティティー」、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがコマツを選んだ志望動機になります。
また、コマツと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
コマツを志望する学生は建設機械や農業機械メーカー、重工業メーカー及び関連する企業に興味がある人であり、コマツと並行してクボタや日立建機、住友重機械などと、かけもち応募する学生が多いようです。
たとえコマツが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜコマツなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■コマツでなぜその部門・職種を希望するのか、その職種でどのような仕事をやりたいか明確に伝える
面接では、希望する部門・職種とその理由、やりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
やりたい仕事で注目している製品や技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
■他社の応募状況とコマツの志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、建設機械業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたさい、大手の企業に応募中ならそれを答えてください。
建設機械業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、コマツの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
コマツは、日本の建設機械メーカーで売上高NO.1の建設機械メーカーです。
このようなコマツの面接を攻略するためには、まず建設機械業界を取り巻く環境を理解することと、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】建設機械業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社概要、「私たちのアイデンティティー」、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもコマツのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でコマツの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
コマツの面接攻略のまとめ【就活】
コマツに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
コマツが求める人材は、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある」、「職務を遂行する上で必要な能力のある」人です。
面接では、エントリーシートに基づき質問があります。学生時代に力を入れたこと、技術系は研究内容について深掘りがなされます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は研究内容を語る
- 世界中どこででも働く覚悟を伝える
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 就活の軸は何か明確に伝える
- なぜ建設機械業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
- コマツでなぜその部門・職種を希望するのか、その職種でどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 他社の応募状況とコマツの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは建設機械業界を取り巻く環境を理解すると同時に、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
コマツの中途採用情報について【転職】
続いてコマツの転職の面接について解説していきます。
はじめにコマツの経験者(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
コマツは、転職の希望者を対象とした中途採用を行っています。
社内に必要な能力やスキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての経験や専門性が問われます。
現時点でどのような職種を募集しているか、詳細は、コマツのホームページにある経験者採用情報をご覧ください。
ちなみに、2024年10月現在、研究開発職、生産管理職、生産技術職、調達職、経理財務職、人事職、M&A関連職、知的財産、法務職、広報・IR職の求人があります。
また、コマツに関心のある人が自身のキャリア(職務経歴)を登録することで、 適した募集職種がある場合に会社から案内する「キャリア登録」の仕組みがあります。
- 採用フロー
履歴書、職務経歴書のメール送付→書類選考→一次選考(面接・筆記試験)→最終選考(面接)→内定
筆記試験は、SPI適性検査です。
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がコマツで貢献できるか、を探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
志望動機に関すること
- なぜコマツを志望しますか
- コマツでどのような貢献ができますか
退職理由に関すること
- 現職(前職)を退職する理由を教えてください
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
コマツは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるようにコマツは、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある人」を求めていますが、これは、課題解決力と行動力を表しています。
コマツは、目指す、ありたい姿として、世界中の現場をデジタル化し、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場を顧客とともに実現する」ことと、「2050年にカーボンニュートラル」を宣言しています。
このようなコマツの目指す、ありたい姿を実現するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
求める人材には、「職務を遂行する上で必要な能力のある人」もうたわれています。
上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えてください。
■技術系応募者は技術力を語る
まず、コマツは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。中途採用も技術系職種の募集が中心です。
技術系応募者は、まず募集職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、コマツでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
コマツの「私たちのアイデンティティー」、事業内容、中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがコマツを選んだ志望動機になります。
また、コマツと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
コマツを志望する応募者は、他の建設機械メーカーや農業機械、重工業メーカーの中途採用募集に興味がある人も多いと思われます。
そのような競合他社と比較して、なぜコマツなのかをしっかり答えられなくてはいけません。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
転職の希望者は、なぜ経験者採用の職種に応募したのか、そこでどのような仕事をやりたいかとその理由をしっかりと説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を希望する主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがコマツで活かせることだと思います。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルがコマツで活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
応募職種の分野で注目しているコマツの製品や技術、サービスなどと、なぜ注目しているかその理由も話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、労働条件が悪いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、コマツの中途採用情報と転職の面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
面接を攻略するためには、まず建設機械業界を取り巻く環境を理解することと、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。(建設機械メーカーに勤務の人はご存知のことと思いますが)
続いて、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社概要、「私たちのアイデンティティー」、中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもコマツのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でコマツのホームページから得た基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
コマツの面接攻略のまとめ【転職】
コマツに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
コマツが求める人材は、「創造と挑戦を厭わない力強い意欲のある」、「職務を遂行する上で必要な能力のある」人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで応募者がコマツに貢献できるか、を探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜコマツを選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは建設機械業界を取り巻く環境を理解すると同時に、建設機械業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、コマツとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
コマツの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
コマツを志望するときに知っておきたい社風
コマツの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 福利厚生制度が充実しています。毎年3万円程度の福利厚生ポイントポイントも付与され、旅行や保険料の支払い等、自由に使えます。
- 工場やその建屋は付加価値を産まないとの考えが会社全体にあり、なかなか建て替えしません。本社もコストセンターでしかないとの考えが徹底されていて古いです。
- 有休について、必ず年18~19日は確実に取ることになっています。年間休日も128日あるため休みは多いです。
フレックス出社は可能で、リモートワークについても、多くの部署で普及しています。ただし、個人の業務量は恒常的に多い状況です。
- 産休や育休など、各種制度が整っており、女性は働きやすく、また会社として、女性管理職を増やしたい意図があり、増えてきています。
面接で語る志望動機を作る際、社風をよく知っていることが大切です。
コマツの会社概要
ここからはコマツの会社概要を説明します。
- コマツは、日本の建設機械業界においてシェア1位のメーカーです。世界でもキャタピラー社に次いで2位です。
グローバル化に先進的な企業としても知られ、自動車メーカーより早い1950年代頃から海外への輸出や海外工場の展開を進めてきました。
- コマツは、石川県小松市で1921年に竹内鉱業から分離独立して、株式会社小松製作所として設立されました。
- コマツグループでは、建設・鉱山機械、ユーティリティ(小型機械)、林業機械、産業機械などの事業を行っています。
売上高の約9割を占める建設機械をはじめ、産業機械、物流関連事業などの各分野において「品質と信頼性」を追求し、環境・安全・ICTで他をリードする「ダントツ」の性能を誇る商品・サービス・ソリューションの提供を目指しています。
建設機械・車両部門の生産拠点は国内外で58拠点を数えます。海外売上比率は91%です。(2024年3月期)
- コマツの経営の基本は、「品質と信頼性を追求し、会社を取り巻く社会とすべてのステークホルダーからの信頼度の総和である企業価値を最大化すること」です。
モノ作りでは現場力と、協力企業や代理店との強固なパートナーシップが強さの源泉です。
開発・生産における強みは、国内のマザー工場体制と、フレキシブルなグローバル生産体制です。
販売・サービスにおける強みは、グローバルな販売・サービスネットワーク、ICT(KOMTRAX)の活用、グローバルな人材育成、プロダクトサポート体制です。
- コマツの2024年3月の決算数字は次の通りです。
資本金は727億95百万円です。(単独)
従業員数は、単独で12,285人、連結で65,738人です。
連結売上高は、3兆8,651億円です。
連結営業利益は、6,072億円です。
連結当期純利益は、3,934億円です。
事業部門別売上比率は、建設機械・車両が93.5%、リテールファイナンスが2.7%、産業機械他が5.1%、消去△1.3%です。
会社概要を知っておくと、面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
コマツの「私たちのアイデンティティー」
コマツの「私たちのアイデンティティー」について紹介します。
私たちの存在意義
ものづくりと技術の革新で新たな価値を創り、人、社会、地球が共に栄える未来を切り拓く
私たちの価値観
挑戦する
高い志を持ち、失敗を恐れることなく、革新のために挑戦し続ける
やり抜く
困難にあっても決して諦めず、責任を持って最後までやり遂げる
共に創る
多様な価値観や個性を認め合い、互いに敬意を持ち、win-win精神で協働することで新たな価値を創出する
誠実に取り組む
常に誠実に正しく行動し、信頼される存在であり続ける
私たちの約束
Creating value together
私たちの戦略
経営の基本
コマツの経営の基本は、「品質と信頼性」を追求し、企業価値を最大化することです。この「企業価値」とは、私たちを取り巻く社会とすべてのステークホルダーからの信頼度の総和であると考えています。
社会的責任
コマツの社会的責任は、「本業を通じて社会の要請に応えていく活動」を行いつづけることです。
面接では、「私たちのアイデンティティー」を理解しておくことが大切です。
コマツの中期経営計画
コマツは中期経営計画(2022~2024年度)「DANTOTSU Value Together,to “TheNext” for sustainable growth」を推進中です。ここでは中期経営計画のポイントを紹介します。
- コマツの目指す、ありたい姿
目指すべき姿は、成長戦略を通じて、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現する」こと。
この実現に向けて、ダントツ商品(製品の高度化)、ダントツサービス(稼働の高度化)、ダントツソリューション(現場全体の高度化)が三位一体となるダントツバリューで、収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造を通じて、持続的な成長を目指す。
- マテリアリティと事業ポートフォリオ
コマツの事業とステークホルダーの双方にとって、重要な社会課題の中から優先課題(マテリアリティ)を抽出し、最重要課題の分野を、「環境」、「顧客」、「社員」、「倫理・統治」と特定。収益向上とESG課題解決の好循環を生み出すために、4分野への活動を、成長戦略に反映させる。
- 成長戦略3本柱と重点活動
前中期経営計画で掲げた「収益向上とESG課題解決の好循環」による持続的な成長を目指すサステナビリティ経営を引き続き重視。新たな成長戦略の3本柱として、①イノベーションによる成長の加速、②稼ぐ力の最大化、③レジリエントな企業体質の構築、を掲げる。
- 成長戦略を通じたESG課題解決
持続可能な開発目標「SDGs」17のゴールの中から、コマツグループの重要課題(マテリアリティ)と特に関連性の高い10のゴールを新たに選定する。
面接において志望動機を語るさいは、中期経営計画を理解しておくと良いでしょう。