【2024年】農業機械業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識

2023.12.02 更新
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農業機械業界に応募する人が面接を受けるにあたって、必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。

これらの知識を持っていないと、面接での受け答えに困ってしまうことがあります。

特に志望動機を答える面接では、これらの知識がないと入社への本気度が伝わりません。

ここでは、農業機械業界を取り巻く環境や仕事など、農業機械業界に応募する人が面接で役に立つ基礎知識を紹介します。

ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。

目次
  1. 農業機械業界とはどのような業界なのか
  2. 農業機械業界を取り巻く環境と課題
  3. 農業機械業界の仕事
  4. まとめ

農業機械業界とはどのような業界なのか

農業機械とは、農作業の効率化のために使用される機械のことです。代表的なものには、トラクターや田植機、耕運機、コンバイン、防除機、草刈り機などがあります。

農業機械業界とは、農業機械を開発、研究、製造、販売する業界のことをさします。

農業機械メーカーは、労働生産性や土地の生産性の向上をはかり、農家の3K(きつい・汚い・危険)からの開放を目指しています。

また、メーカーの中には、トラクターのロータリーや草刈り機、稲作用機械など特定の機械や部品に特化した企業や、産業機器の一つとして農業機械を製造するメーカーもあります。

主な農業機械メーカーの特徴としては次のようなものがあります。

  • クボタは国内の農業機械売上で最大手であり、世界でも3位のメーカーです。海外売上比率は78%に達するグローバルメーカーです。(2022年12月期)

    常に農作業を効率化できる製品の開発に取り組んでいるメーカーで、次世代の農業のあり方を見据えた製品開発を進めています。農業散布用などのドローンを発売したほか、無人運転農機も販売する計画です。

    農業機械以外にも、水環境関連、エンジン、建設機械、精密機器、素形材・鋼管・空調などの事業を手がけています。

    マイクロソフトと協力することでAIをベースとした新たなソリューションを開発し、食料・水・環境の事業分野で展開していこうとしています。

  • ヤンマーは、クボタに次ぐ国内2位のメーカーです。

    ディーゼルエンジンを得意とするメーカーです。農業機械以外にも、建設機械、エネルギーシステム、エンジン、マリン、コンポーネントなどの事業を手がけています。

    農業機械とデータ取得・運用を考えたシステムで、省力化・高能率化・高精度化を実現し、農業が直面する労働力不足やコスト削減、生産技術の伝承、大規模化などの課題解決につなげるスマート農業に取り組んでいます。

  • イセキは、ヤンマーに続く国内3位のメーカーです。

    クボタやヤンマーとは異なる、農業機械の総合専業メーカーです。1960年代に日本型コンバインをいち早く開発し、販売を開始しました。

    ICTを活用し省力・低コスト栽培を可能とするスマート田植えに取り組んでいます。2020年には、業界初となる稲の生育状況に応じて追肥量を制御する可変施肥田植機を発売しました。

面接で志望動機を語るさいには、農業機械業界とはどのような業界なのか、知っておく必要があります。

農業機械業界を取り巻く環境と課題

農業機械業界を取り巻く環境と課題について記します。

  • 2022年の農業機械の出荷額は2021年比5.1%減の4,485億7百万円でした。

    トラクターは同6.9%減の2,692億8,000万円、コンバインが0.6%増の675億6,300万円、田植え機が2.9%増の367億6,200万円でした。(日本農業機械工業会)

  • 国内農業は農業従事者の高齢化、後継者や働き手不足の深刻化によって、省人化や省力化が求められています。

    このような事情もあり、重労働で手作業の多い農家では、農業機械の導入が増えており、特に近年はICTやロボット技術の活用が進みつつあります。

    一方、国内では農業生産者の減少ととともに大規模化が進行しており、農業の生産性向上は必要不可欠な状況です。

    海外ではスマート農業と呼ばれる農業技術と通信技術を活用したハイテク農業が進められていますが、国内においても、農業が抱える問題解決の施策として「スマート農業」の活用に大きな期待が寄せられています。

    農業機械業界ではこうした省人化や省力化ニーズに対応した農業機械の製造、自動化の開発を進めています。

    遠隔操作や無人で自立走行するトラクターやラジコン草刈り機、農薬散布を行うドローン、生育状況のチェックや収穫時期の管理・自動収穫を行う機械、農業技術のデータ化など、ハイテク機械の開発が次々と行われています。

    こうした機械やシステムの開発・研究には、既存の農業機械メーカーはもちろん、ビジネスチャンスととらえた異業種の企業や、ベンチャー企業が参入しています。

    農水省もスマート農業の普及に向けプロジェクトを立ち上げて支援しています。

  • 一方、海外では人口増加による食糧危機や一人当たりGDPの増加、気候変動による不作などにより、食料問題に直面しているために、農業機械需要は増加しています。

    このような状況から農業機械メーカーは海外事業を拡大、農業が盛んな米国に加えて、人口増加が想定される新興国での事業展開を推進しています。

    食糧問題が世界的な課題となっている現在、今後も農業機械の需要は世界的に高まっていると思われますので、ますます農業機械メーカーは、海外戦略が重要になってきています。

面接では、「農業機械業界の課題は何だと思いますか」といった質問がなされることがあるかも知れません。

農業機械業界の仕事

技術職では、農業機械の設計、スマート農業に不可欠な農業ICT開発・研究、工場の新規設備導入や新規機種立上げの企画立案といった生産技術、製品品質を維持する品質管理、農業機械や作物栽培等の技術的な情報発信、ITなどがあります。

事務職では、総務、人事、経理、法務などとならんで、海外工場管理、海外事業推進、生産管理、調達などがあります。

営業職では、農家向けの農業機械、営農支援システムなどの販売促進、海外市場調査や、販売支援策立案、出荷計画策定、販売予実績管理などの海外営業があります。

農業機械業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが面接で志望動機を答えるときに重要です。

また、事前に十分把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。

まとめ

農業機械業界の各社に応募する人は、農業機械業界の基礎知識を身につけて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。

また、面接での質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。

この他にも農業機械業界の知識を積極的に吸収しましょう。

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農業機械業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。

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