【26卒】面接官が教える「JTB」の面接対策
旅行会社のなかで最大手のJTBに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接の対策をしたらよいのでしょうか?
JTBに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えばJTBの面接では、求める人材をよく理解して、自己PRにおいて特に課題解決力と行動力をアピールすることが重要です。
お客さまと笑顔で接し、誠実に寄り添うことで信頼を創りあげていくことができることも伝えてください。
理系で応募の場合は研究内容をわかりやすく説明してください。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ旅行業界を選ぶのか、その中で競合他社と比べてなぜJTBなのか答えられなくてはいけません。
これら以外にもJTBの面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、JTBの採用情報とともに、面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、JTBの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」を用意しております。
JTBの求める人材
JTBはどのような人材を求めているのでしょうか。
面接では求める人材を知っておくことが自己PRをするうえで大切です。
JTBコーポレートサイトの「新卒者向け求人情報」にある「人財開発・育成とキャリア制度」には、「目指すべき人財像」が載っています。
目指すべき人財像
ONE JTB Valuesに心から共感し、グループ経営方針を体現できる、『自律創造型人財』
*「ONE JTB Values」とは、JTBの経営理念である「The JTB Way」にある次のバリューのことです。
信頼を創る:私たちは常に誠実に、一人ひとりの心に寄り添い続けて、信頼を創りあげていきます。
挑戦し続ける:私たちはお客様や社会の期待を超えるために、自ら挑戦し続けます。
笑顔をつなぐ:私たちの笑顔で、お客様の笑顔をつなげます。
*『自律創造型人財』とは、「人財開発・育成とキャリア制度」に、「自ら考え、努力し、成長し続けることで、組織の能力を最大化する」人材と定義しています。
これらから、JTBの求める人材は次のような人と考えます。
『自律創造型人財』
- 自ら考え、努力し、成長し続けることで、組織の能力を最大化する人
- 常に誠実に、一人ひとりの心に寄り添い続けて、信頼を創りあげていく人
- お客様や社会の期待を超えるために、自ら挑戦し続ける人
- 笑顔で、お客様の笑顔をつなげる人
JTBグループ及びJTBの求める人材を理解し、面接での自己PRに結び付けてください。
JTBの新卒求人情報について【就活】
はじめにJTBの新卒求人情報について、その概要を以下に記します。
なお、JTBグループでは、「人を求める」という考え方のもと、「採用」ではなく、「求人」という言葉を使用しています。
「企業が一方的に人を採って用いるのではなく、お互いが本気で、人を求め、納得してこそ、求人・就職は成り立つ」というのが、基本的な考え方です。
- 募集コース
JTBグループは、会社別・コース別に新卒を募集しています。コースは社員コースと有期社員コースです。
JTBは、社員コースを、総合職(法人コース)、総合職(デジタルコース)、エリア総合職(法人コース)、エリア総合職(個人コース)、個人専門職(エリア内転居あり)、個人専門職(転居なし)に分けて募集しています。
- 総合職(法人コース)は、法人のお客様に向けたビジネスと、個人のお客様に向けたビジネスに従事します。初期配属のみ、「法人のお客様に向けたビジネス」に従事します。転居を伴う異動・出向があります。
- 総合職(デジタルコース)は、初期配属のみ、株式会社JTBのWebやデジタル、ITに関連する業務に従事します。転居を伴う異動・出向があります。
- エリア総合職(法人コース)は、法人のお客様に向けたビジネスと、個人のお客様に向けたビジネスに従事します。初期配属のみ、「法人のお客様に向けたビジネス」に従事します。原則、転居を伴う異動・出向はありません。
- エリア総合職(個人コース)は、法人のお客様に向けたビジネスと、個人のお客様に向けたビジネスに従事します。初期配属のみ、「個人のお客様に向けたビジネス」に従事します。原則、転居を伴う異動・出向はありません。
- 個人専門職(エリア内転居あり)は、主に、個人のお客様に向けたビジネスに従事します。各エリア内で転居を伴う異動・出向があります。
- 個人専門職(転居なし)は、主に、個人のお客様に向けたビジネスに従事します。原則、転居を伴う異動・出向はありません。
- 選考フロー
ステップ1
Club JTBに登録・応募
ステップ2
コース選択/WEBエントリーシートの登録
ステップ3
WEB適性検査の受検
ステップ4
選考
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 「自己PR」を200文字以内でご記入下さい。
志望動機に関すること
- 「志望動機」を200文字以内でご記入ください。
- 面接
面接は、複数回行われます。面接での選考ポイントは、学生時代に頑張ったこととなぜJTBに応募したのか、JTBでやりたい仕事です。
自己PRに関すること
- 2分で自己紹介してください
- 自己PRしてください
- 学生時代に力を入れたことは何ですか(なぜそれに取り組んだのか、困難だったこと、困難をどう乗り越えたか、果たした役割、学んだことなど)
- ゼミについて説明してください
- サークル活動は何をやっていますか(チームをまとめた経験、工夫したこと)
- アルバイトは何をしていましたか
- 挫折した経験と、そこから学んだことは何ですか
- 強みと弱みは何ですか、強みをJTBでどんなことに活かすことができますか
- 周りの人からどのような人だと言われますか
- 自分らしさが出たエピソードがありますか
- 趣味や特技はありますか
志望動機に関すること
- なぜ旅行業界を選びますか
- 旅行業界の課題は何ですか
- なぜJTBを志望しますか、他の企業ではなぜダメなのですか
- JTBでやりたい仕事とその理由を教えてください
- JTBで活かせる強みは何ですか
- 興味がある事業や分野は何ですか
- 最初の希望勤務地はどこですか
- 法人営業の印象を教えてください
- 海外に興味はありますか
- 希望する仕事、勤務地が叶わなかった場合どうしますか
- キャリアプランはありますか
- 宿泊を伴う勤務を行う事は問題ないですか
- 店頭販売の意味を知っていますか
- JTBが行っている具体的な取り組みについてどう思っていますか
- 今までで思い出に残る旅行は何ですか
- 今まで泊まったホテルの中でどんなホテルが良かったかとその理由を教えてください
- 他社選考状況とJTBの志望順位を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 353名
20年度入社実績 346名(男性132名 女性214名)
21年度入社実績 209名(男性74名 女性135名)
22年度入社実績 採用中止
23年度入社実績 235名(男性112名 女性123名)
24年度入社実績 200~300名(グループ全体)
25年度入社計画 200~300名(グループ全体)
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
京都大2、北海道大5、東北大1、大阪大3、九州大1、一橋大1、東京外大4、都立大4、横浜市大1、金沢大1、他
私立大:
早稲田大12、慶応大3、上智大4、明治大11、青山学院大8、立教大27、中央大11、法政大9、学習院大1、成蹊大3、成城大2、明治学院大3、国学院大3、日本大6、東洋大8、駒沢大1、専修大5、東海大1、東京理科大1、東京女子大3、大妻女子大1、昭和女子大1、神奈川大2、愛知大2、中京大2、南山大4、同志社大13、立命館大9、関西大5、関西学院大8、京都産業大1、龍谷大2、同志社女子大1、追手門学院大2、近畿大5、摂南大2、桃山学院大1、甲南大3、武庫川女子大1、西南学院大3、他
以上は大学院修了者を含みます。
※JTBグループの採用データです。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照 - 学歴フィルター
難関国立・私立大学から全国の中堅私立大学まで幅広い採用を行っています。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。なので、それらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
JTBグループは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記のようにJTBグループが求める人材は、「自ら考え、努力し、成長し続けることで、組織の能力を最大化する」「お客様や社会の期待を超えるために、自ら挑戦し続ける」人(=自律創造型人財)です。
ここで、「自ら考え、努力し、成長し続けることで、組織の能力を最大化する」「お客様や社会の期待を超えるために、自ら挑戦し続ける」は課題解決力と行動力を表しているのではないでしょうか。
JTBグループは、顧客と事業パートナー、あるいは顧客同士や事業パートナー同士を"つなぐ・つなげる"ことで、地球を舞台に「新」交流時代を切り拓いていこうとしています。
このために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見して、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができる。実現のために粘り強く取り組むことができる。というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、目標達成に向けて困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但しJTBは、採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■お客さまと笑顔で接し、誠実に寄り添うことで信頼を創りあげていくことができることをアピールする
JTBは、「常に誠実に、一人ひとりの心に寄り添い続けて、信頼を創りあげていく」「笑顔で、お客様の笑顔をつなげる」人も求めています。
JTBは、どのようなコースでも法人や個人のお客様に向けたビジネスに携わります。
法人や個人のお客様に向けたビジネスは、社員とお客様との信頼関係をベースに成り立っています。
信頼関係を築くために最も大切なことは、お客様に対して誠実であることです。加えて明るく元気、笑顔で接することがとても大事です。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、関係する人達に対して誠実に対応して、信頼されていることがわかるような説明を行ってください。
また、面接では努めて笑顔を見せて、明るく元気な態度を示してください。
■理系応募者は研究内容を語る
JTBは、理系応募者であっても、メーカーの製品開発のような仕事はありません。文系応募者と同じく事務、営業関係業務、または、Web・デジタル・IT系の仕事に就くことになると考えられます。
情報関係以外は大学で研究したことが直接使えるような仕事はないかも知れませんが、面接では、JTBが求める人材に対して十分対応できる能力、スキルがあることを、自分の研究内容から探し出して話せるようにしてください。
具体的に、研究内容をわかりやすく説明できることです。
なぜその研究を選んだか、その課題と課題解決の手法をあげ、解決に困難だった点について自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、あるいはねばり強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
研究をチームで行っている場合は、チーム内での役割や貢献も伝えてください。
研究の将来性などがわかれば、それも話してください。
仕事を進める上では論理的な思考力も求められます。これらの潜在的な能力面をアピールすることも有効です。
■英語力に自信があればアピールする
採用選考において語学力基準による合否判定はしませんが、入社後、グローバル事業や訪日インバウンド事業において英語力、他の語学力は必要です。よって、英語力等に自信があればアピールしましょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ旅行業界を選ぶのか明確に伝える
旅行業界を志望する応募者は、旅行会社という、一見はなやかに見える職場で働きたいとか、旅行が好きとか、海外へ行くチャンスが増えるといったような理由を志望動機にする人が多いと考えられます。
このようなあこがれは大切ですが、あこがれだけでは採用となりません。
旅行業界の役割は何か、旅行業界と共存する航空業界や、メーカーとの違いは何かを理解しておいてください。
続いて、旅行業界について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜJTBを選ぶのか明確に伝える
JTBグループの事業内容や「The JTB Way」、JTBグループの経営の方向性など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
その他ホームページから感じたことをまとめてください。そのなかで、自分が共感できることがJTBを選んだ志望動機となります。
また、JTBと競合他社のホームページをしっかり読んで、その違いを知っておいてください。
JTBを志望する人は、旅行会社に興味がある人であり、JTBと並行してH.I.Sや日本旅行、クラブツーリズム、阪急交通社など他の旅行会社にも応募する人が多いことと思います。
たとえJTBが第一志望でなくても、競合他社と比較しなぜJTBなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
一方、特に理系学生は、なぜメーカーではなくてJTBなのか質問されることがあります。
■JTBでなぜそのコース・職種を希望するか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
JTBの採用募集は、コース別職種別となっています。
希望するコース・職種を選んだ理由と、そこでやりたい仕事やその理由について、きちんと説明できなければなりません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
将来のキャリアプランを聞かれたときのための答えも準備しておきましょう。
やりたい仕事で注目している商品や、サービスとその理由も話せるようにしておくとよいでしょう。
■JTBの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、旅行業界志望なら「同じ業界に数社応募中です」と伝えても構わないと思います。
それ以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」と答えてください。この場合まったくの異業種であり、なぜそうなのか答えられるようにしてください。
以上、JTBの採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
面接を攻略するためには、旅行業界を取り巻く環境を理解することと、旅行業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】旅行業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、JTBとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JTBの会社概要、JTBの哲学ともいえる「The JTB Way」、JTBグループの経営の方向性など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもJTBのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるJTBの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
JTBの面接攻略のまとめ【就活】
JTBに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
JTBグループが求める人材は、自律創造型人財であり、「自ら考え、努力し、成長し続けることで、組織の能力を最大化する」「常に誠実に、一人ひとりの心に寄り添い続けて、信頼を創りあげていく」「お客様や社会の期待を超えるために、自ら挑戦し続ける」「笑顔で、お客様の笑顔をつなげる」人です。
面接で選考するポイントは、自己PRについては学生時代に頑張ったことです。
志望動機についてはJTBに応募した理由と、JTBでやりたい仕事です。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- お客さまと笑顔で接し、誠実に寄り添うことで信頼を創りあげていくことができることをアピールする
- 理系応募者は研究内容を語る
- 英語力に自信があればアピールする
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ旅行業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜJTBを選ぶのか明確に伝える
- JTBでなぜそのコース・職種を希望するか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
- JTBの志望順位、他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは旅行業界を取り巻く環境を理解することと、旅行業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、JTBはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JTBの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
JTBの会社概要
旅行業界とは、旅行者のために交通機関、宿泊施設の手配や、パッケージ旅行のプラン作成・販売などを行っている業界です。
日本に旅行会社は約1万社ありますが、その中で旅行取扱高では、JTBグループやKNT-CTホールディングス、HIS、日本旅行が大手です。
大手旅行会社各社は、得意とする分野でそれぞれの強みを発揮して独自の事業展開を行っています。
また中小の旅行会社では、ニッチなマーケットに特化しているところがたくさんあります。
大手旅行会社のなかでもJTBグループは、旅行取扱高NO.1を誇っています。
ブランドスローガンは、「感動のそばに、いつも。」です。
JTBの2024年3月期の経営数字は次の通りです。
- 資本金 1億円
- 従業員数 連結18,663名(2023年3月末)
- 連結売上高 1兆809億円
- 連結営業利益 249億円
- 連結経常利益 288億円
- 連結当期純利益 183億円
セグメント別の売上高は次の通りです。
- ツーリズム 7,197億円
- エリアソリューション 878億円
- ビジネスソリューション 1,343億円
- グローバル 1,464億円
- 事業基盤機能 262億円
- 消去又は全社 △336億円
JTBはグローバルネットワークとして、35ヵ国地域、82都市に159拠点があります。(2024年4月1日)
面接では会社概要について、例えば「ブランドスローガンを知っていますか」のような質問をされることがあります。面接前に概要をしっかり知ることが大切です。
JTBの歩みを知る
1912年、外国人観光客の誘致、斡旋を目的としてJTBのルーツである「ジャパン・ツーリスト・ビューロー」が誕生しました。
1945年、名称を「財団法人日本交通公社」と変更し、日本経済の成長による国内外の旅行熱の高まりとともに、海外、国内パッケージ旅行の「ルック」「エース」の販売、修学旅行や企業の旅行が成長のけん引となりました。
また、こうした旅行業の他に、時刻表や「るるぶ」といった旅行雑誌発行の出版業、ホテル、不動産、情報サービスなども手掛けてきました。
この間、2001年には社名を「株式会社ジェイティービー」に変更しています。
近年では、MICEなどの法人ビジネス、グローバルネットワークが拡大しています。
こうした歴史を礎に、JTBは更なる飛躍を遂げるため、2018年1月より社名を「株式会社ジェイティービー」から「株式会社JTB」へ変更し、「第三の創業」として事業ドメインをこれまでの「総合旅行業」から、「交流創造事業」に大きく転換しました。
面接では、「事業ドメインは何か知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
The JTB Way
JTBグループは、グループの経営や行動の原点を「The JTB Way」として表しており、次のような内容となっています。
- JTB グループ経営理念【ミッション】
地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する。
- JTB グループ経営ビジョン【ビジョン】
地球を舞台に「新」交流時代を切り拓く。
- 私たちがお客様に約束すること【ブランド・プロミス】
私たちは、地球を舞台に自然、文化、歴史とのふれあいや人々の交流を創造し、お客様にとっての感動や喜びと成果の実現を追求します。
私たちは、お客様と共に歩んできた100年を大切にし、これからも「価値ある出会い」を創造し続け、サステナブルな社会の発展に貢献します。
- ONE JTB Values【バリュー】
信頼を創る
私たちは常に誠実に、一人ひとりの心に寄り添い続けて、信頼を創りあげていきます。
挑戦し続ける
私たちはお客様や社会の期待を超えるために、自ら挑戦し続けます。
笑顔をつなぐ
私たちの笑顔でお客様の笑顔をつなげます。
「The JTB Way」は、JTBグループの経営哲学です。面接で質問されるかも知れません。理解しておきましょう。
JTBグループの経営の方向性
JTBグループの経営の方向性について概要を紹介します。
- Business(事業ドメイン)は、「交流創造事業」です。
交流創造事業とは、「JTBならではのソリューション(商品・サービス・情報および仕組み)を提供して、地球を舞台にあらゆる交流を創造し、顧客の感動・共感を呼び起こすこと」を意味しています。
ONE JTBとして「ツーリズム」「エリアソリューション」「ビジネスソリューション」の3つの事業戦略に取り組むことで、より高いレベルで顧客の実感価値を追求します。
3つの事業戦略を推進することで各事業が成長し、相互に関連する領域で連携して取り組むことで相乗効果が発揮され、交流創造事業が拡大していくことを目指します。
- 各事業戦略の取り組みは次の通りです。
- ツーリズム事業
ビジョン:交流創造事業の基盤として、ビジネスモデルの革新に取り組み
ドメイン:ツーリズム事業(トラベル及び地域交流)
これからのツーリズム事業:ツーリズムにまつわるすべてをデジタルで有機的につなげ、日常から旅のあらゆるシーンまで、顧客の快適・最適を届ける
事例として、旅行サービスのデジタル化、着地(旅先)視点での旅行の魅力向上、日常シーンのサービス充実、観光振興・地域活性化領域のサービス(自治体・行政機関向け)、旅行を起点に進化させたサービス(学校・教育機関向け)
- エリアソリューション事業
ビジョン:多様な事業者との共創によりエリア・地域の持続的な発展を追求し続け、実現する存在となる。
ドメイン:エリアや地域の発展に貢献する長期契約型(ストック型)ビジネス領域
これからのエリアソリューション事業:地域・エリアを1つのテーマパークのように「つなげ、価値を高める」
事例として、観光地デジタル化支援、観光地整備・運営支援、エリア開発
- ビジネスソリューション事業
ビジョン:成長戦略として、企業課題を起点としたソリューションビジネス拡大に取り組み
ドメイン:企業向けコミュニケーション領域(インナー・アウター)
これからのビジネソリューション事業:社内外の幅広い商品・サービス提供を通じて、企業に関わるコミュニケーション課題を中心とした各種課題解決を図る
事例として、Meetings &Events(M&E)、EVP(Employee Value Proposition)、総務系ソリューション・経費削減サービス
- ツーリズム事業
面接では、「3つの事業戦略を知っていますか」と質問されるかも知れません。内容を理解しておきましょう。