【2026年】クレジットカード業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識
クレジットカード業界に応募する人が面接を受けるにあたって、必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えに困ってしまうことがあります。
特に志望動機を答える面接では、これらの知識がないと入社への本気度が伝わりません。
ここでは、クレジットカード業界の現状と課題や仕事など、クレジットカード業界に応募する人が面接で役に立つ基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。
クレジットカード業界とはどのような業界なのか
はじめに、クレジットカード業界とはどのような業界なのか説明します。
- クレジットカードの仕組みと業界の収益構造
クレジットカードは、商品の購入や、サービスの提供を受ける際の後払い決済(支払)を可能にする手段として利用されます。カードには契約者の番号その他が記載・記録されています。
まさに顧客のクレジット(信用)により後払いが可能な手段といえます。
クレジットカード業界とは、クレジットカードの発行や管理を行う会社の属する業界です。
クレジット会社の収入は手数料、年会費、金利から成り立っています。
- 手数料は、クレジットカード利用者と、加盟店が支払います。
クレジットカード利用者の手数料は、分割払いやリボ払いといった購入と支払いに長い時間差が生じる方法を利用した場合の手数料(金利)です。リボ払いの金利は15~18%と法律で定められています。
一方、加盟店の手数料は、業種と規模により、顧客がいくらクレジットカードを利用したかで決まります。クレジットカード会社の収入の多くが加盟店手数料となっています。
未回収リスクにより、個人商店3~6%、個人飲食店4~7%、法人3~5%、デパート3%程度、コンビニ1%程度です。
- 年会費は、クレジットカード保有者が支払う会費です。年会費無料のクレジットカードも多いのですが、一方でブラックカードなどステータスのある高額年会費のカードもあります。
- 金利は、ATMなどを用いて比較的簡単に借り入れが可能な、個人向けの融資サービスのカードローンの金利と、国内外でのキャッシング利用に対する金利があります。
- 手数料は、クレジットカード利用者と、加盟店が支払います。
- クレジットカード会社の系列
- クレジットカードには、世界中の国や地域で利用できる国際ブランドのクレジットカードがあります。
Visa、Mastercard、American Express、Diners Club、中国銀聯(ユニオンペイ)といった海外の企業のクレジットカードです。
日本のクレジットカードの先駆者であるジェーシービーは、日本で唯一の国際ブランドです。
- 国際ブランドとは別に、日本のクレジットカード会社は、さまざまな企業が母体となって自社のサービスの付加価値を上げるために設立されました。
銀行系、信販系、流通系、その他メーカーやEC、通信、航空会社系などで、クレジットカードの子会社をつくり、運営しています。
これらのクレジットカードは、国際ブランドではないため、海外で使用できません。
そこで、これらのクレジットカード会社は、国際ブランドと提携することで、国内のみならず海外でも利用可能な範囲を広げています。
VisaやMastercardなどの国際ブランドのマーク入りのカードならば、どの会社のクレジットカードであるかに関係なく、海外の店舗で利用することができるようにしています。
- クレジットカードには、世界中の国や地域で利用できる国際ブランドのクレジットカードがあります。
面接では、「リボ払いとは何か知っていますか」といった質問がなされることがあります。
クレジットカード業界の現状と課題
次に、クレジットカード業界の現状と課題について説明します。
- 日本クレジット協会によるとクレジットカードの2024年のショッピング利用額は前年比10.6%増の116兆8,924億円でした。
2024年12月末のクレジットカード契約数は、2億9,766万枚(前年同期比3.5%増)でした。
2024年の個人消費に占めるクレジットカードなどキャッシュレス決済額の比率が42.8%と、前年比3.5ポイント上昇して最高を更新しました。「25年までに4割」とする政府目標を1年前倒しで達成しました。
- 各社が力を入れているのがインターネットとリボ払い、高級カードの3分野です。リボ払いは、買い物後に毎月一定額を支払う方法ですが、カード会社にとっては高い手数料収入を得られ、毎月の支払額を一定にできる利便性をアピールすることができます。
高級カードは高額年会費で、空港でのラウンジサービスなどを付帯します。年収制限や年会費を下げ、客層を広げている会社もあります。決済履歴や位置情報を人工知能で分析し、顧客ごとの販促につなげる手法も広がっています。
買い物などで使ったお金が口座からすぐに引き落とされるデビットカードの利用も増えています。
- クレジットカード業界は順調に成長しています。
これまでの百貨店や小売店での利用から、アマゾンや楽天といったインターネット通販におけるクレジット決済の利用や、メルカリなどのフリマアプリもクレジットカード業界の牽引役となっています。
その他、公共料金や、法人税や源泉所得税などの一部の納税も利用可能になるなど、ここ数年でクレジットカードの利用範囲は拡大しています。
さらに最近ではカードの普及率も伸びています。クレジットカード発行枚数は3億1,364万枚(2024年3月現在)に達し、成人一人当たり約3.0枚を保有している計算になります。(日本クレジット協会)
- クレジットカード利用による顧客情報はビックデータとして蓄積されています。
クレジットカード各社が保有するこの膨大な決済データを用いて、新しいビジネスモデルの立ち上げを各社が進めています。
ビックデータの活用は、加盟店等にとっての小売り、メーカーにとっての集客・販促や店舗・商品戦略に有利に働きます。
消費者にとっては、カスタマイズされた消費・サービスを選択可能にしてくれます。
公的には、消費統計の作成などに活用できるというビジネスチャンスが広がります。
- 今後は、タッチレス決済や、物理カードからデジタルカードへのシフト、AIを活用したパーソナライズ、フィンテック企業との連携などが業界の大きな変革を牽引することが予測されています。
一方で、ポイント頼りの囲い込みから付加価値向上への転換が課題であり、セキュリティやプライバシー保護への対応も重要です。
クレジットカード各社は、新しい技術の研究開発をより積極的に進めていくでしょう。
面接では、「クレジットカード業界の課題は何だと思いますか」といった質問がなされることがあるかも知れません。
クレジットカード業界の仕事
クレジットカード業界に特徴的な仕事としては、営業、債権管理、カスタマ―サービス、システムがあります。
- 営業は、主にクレジットカード利用者を増やす仕事と、加盟店を増やす仕事の2つを担っています。
クレジットカード会社は、「イシュアー」(Issuer)と呼ばれる、クレジットカードを発行する役割と、「アクワイアラー」(Acquirer)と呼ばれるはクレジットの加盟店を獲得し、管理する役割を同時に担っていることが通常です。
そのためイシュアーの営業としては、クレジットカードの利用者を増やし普及させることが主な業務です。
また、アクワイアラーの営業としては、加盟店でのクレジットカード利用を増やすための営業を行っています。
- 債権管理は、クレジットカード利用者がカードローンやキャッシングなどを利用した際に発生する債権の管理や回収を行ないます。
- カスタマーサービスは、「お客様相談窓口」などと呼ばれる部署で働きます。
クレジットカードの仕組みは複雑であり、顧客の質問に答えることや、苦情やクレームにも対応しています。
- システムは、顧客情報や加盟店情報を統合し、保守する仕事です。各部門の業務を可能にするシステムだけでなく、セキュリティに関わるシステムも構築しています。
これら以外にも、間接部門である、総務、経理、人事、経営企画、調達などの仕事もあります。
クレジットカード業界ではどのような仕事があるのかをしっかり理解していることが、志望動機を答えるときに大切です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
クレジットカード業界に応募する人は、クレジットカード業界の基礎知識を身につけて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。
加えて、面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生や転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアルの販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
マニュアルに沿って面接対策を進めることで、ライバルからグンと抜け出すことができます。詳細については以下のページをご覧ください。
クレジットカード業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。