【26卒/25年転職】面接官が教える「日本通運」の面接対策
運送業界売上高1位の日本通運に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
日本通運に入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職や転職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、日本通運の面接では求める人材をよく理解して、自己PRにおいては、課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ運送業界を選ぶのか、について的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜ日本通運なのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にも日本通運の就職や転職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、日本通運の採用情報とともに、就職や転職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、日本通運の会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
日本通運の求める人材
日本通運はどのような人材を求めているのでしょうか?
ホームページの新卒採用サイトにある人財育成のミッションでは「社員が自ら考え、主体的に行動する自律型人財の育成」を掲げています。
さらに新卒採用サイトにある「日本通運の事業と仕事」には総合職・エリア職の使命として「物流のプロフェッショナルとして、お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案する」としています。
これらから見えてくる日本通運の求める人材は以下のような人と考えられます。
- 自ら考え、主体的に行動する自律型人材
- お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人
面接において自己PRをするとき、求める人材像をあらかじめ知っておくことは大切です。
日本通運の新卒採用情報について【就活】
はじめに日本通運の新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
新卒の採用では、総合職とエリア職の2つの職種を募集しています。
- 総合職は、国内外の拠点で経験を積んで成長し、「会社全体」ひいては「ホールディングス全体」の視点で組織をけん引する「経営幹部」を目指します。
総合職はコースGeneralとコースSpecificがあります。
コースGeneral は基本コースであり、コースSpecific は、特定分野で専門性を高めるコースになります。
コースSpecificは、重機建設・重量品輸送を担当します。
- エリア職は、採用されたエリアで、地域密着型で経験を積んで成長し、「支店」「地域」の視点で組織をけん引する「エリアマネージャー」を目指します。
原則、転居を伴う異動がありません。
- 総合職は、国内外の拠点で経験を積んで成長し、「会社全体」ひいては「ホールディングス全体」の視点で組織をけん引する「経営幹部」を目指します。
- 選考フロー
総合職:コースGeneral
プレエントリー→エントリーシート→適性検査→面接(3回)→内定
総合職:コースSpecific
プレエントリー→エントリーシート・適性検査→面接(2回)→内定
エリア事務職
プレエントリー→エントリーシート→適性検査→面接(2回)→内定
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 自己PR
- ゼミ・研究・卒業論文テーマをご入力ください。ゼミ・研究・卒業論文内容をご入力ください。(150文字以下)
- クラブ・サークル名をご入力ください。参加しているクラブ、サークル活動等の詳細をご入力ください。(150文字以下)
- アルバイト経験があれば職種をご入力ください。アルバイト経験の詳細をご入力ください。(150文字以下)
志望動機に関すること
- 志望動機を教えてください。(750字以下)
- あなたは日本通運でご自身のどのような力を発揮していきたいと考えていますか。(750字以下)
- コースSpecific(重機建設・重量品輸送)を選んだ理由を教えて下さい。
- 本コースでやってみたい、具体的な仕事を挙げて下さい。*コースSpecific
- 面接
面接は最初ESに沿った質問があります。人柄をみることと、仕事の理解度を試す質問がなされます。ガクチカ、志望動機の深掘りもあります。
自己PRに関すること
- 自己紹介してください
- 中学・高校時代の部活は何をやっていましたか
- 学生時代に力を入れたことを話してください、大変だったこと、その対応法を教えてください
- ゼミ、専攻、研究内容について説明してください
- 大学での学びを会社でどのように活用できますか
- サークル活動について自分の役割を話してください
- 失敗した経験はありますか
- 人の上に立つときに必要なことは何だと思いますか
- 自分はどんな性格と思いますか
- 友人にどんな性格と言われますか
- 趣味は何ですか
- 長所と短所は何ですか、長所が活かされたエピソードを話してください
- 大切にしている価値観はありますか
- 苦手な人にはどのような対応をしますか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ物流業界を志望しますか
- なぜ日通を志望しますか
- 他社と比較した日本通運の印象を教えてください
- なぜその職種・コースを志望しますか
- 興味のある事業・部署はありますか
- 入社後にやりたいことは何ですか、それはなぜですか
- 入社後に成し遂げたいことは何ですか
- 個人で働くのとチームで働くのはどちらが良いですか
- 上司と意見が対立した場合はどうしますか
- キャリアビジョンについてどう考えていますか
- 物流業界は体質が古いが大丈夫ですか
- 希望の配属にならなくても大丈夫ですか
- 勤務地はどこが良いですか
- 現場で働けますか
- 倉庫は見たことがありますか
- 他社の応募状況と日通の志望度を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 429名(男性238名、女性191名)
20年度入社実績 348名(男性198名、女性150名)
21年度入社実績 282名(男性158名、女性124名)
22年度入社実績 238名(男性134名、女性104名)
23年度入社実績 238名(男性135名、女性103名)
24年度入社実績 232名(男性125名、女性107名)
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東北大1、大阪大2、東京工大1、都立大1、横浜国大1、横浜市大1、金沢大1、神戸大3、岡山大1、広島大1、熊本大1、他
私立大:
早稲田大6、慶応大4、上智大7、明治大10、青山学院大5、立教大7、中央大6、法政大5、学習院大3、成蹊大4、武蔵大2、東京都市大1、明治学院大5、國學院大4、日本大7、東洋大8、駒沢大1、専修大1、東海大2、芝浦工大2、東京女子大2、大妻女子大1、共立女子大1、千葉工大1、神奈川大2、愛知大2、愛知学院大2、中京大1、南山大4、名城大1、同志社大6、立命館大7、関西大4、関西学院大9、京都産業大2、龍谷大1、同志社女子大1、近畿大5、摂南大1、桃山学院大2、甲南大3、武庫川女子大1、西南学院大4、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
日本通運は私立大学中心の採用となっています。
学歴フィルターはありません。
面接攻略の考え方【就活】
面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
日本通運は、上記の求める人材にあるように「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」を求めています。
ここで、「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる」は課題解決力を、「自ら考え、主体的に行動できる」は、行動力を表しています。
日本通運は、2037年ビジョンに掲げる「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、「経営計画2028」では、グルーバル市場での事業成長の加速、日本事業の再構築、サステナビリティ経営の推進、事業の成長を支えるコーポレート戦略、企業価値向上に向けた取組み、といった重要戦略に取り組んでいます。
このためには、課題解決力と行動力を持つ人が必要なのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見し、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考え、解決のための計画づくりをして、実現のために粘り強く取り組み、周囲に働きかけることができるというアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったこと、困難を解決するために創意工夫し、どのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、日本通運は採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■総合職はリーダーシップを発揮することができることを説明する
日本通運は、総合職のキャリアパスとして、『「会社全体」ひいては「ホールディングス全体」の視点で組織をけん引する「経営幹部」を目指す』ことを挙げています。これはリーダーシップを期待しているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、リーダーシップを発揮したことがあればそれをアピールしましょう。
ここでのリーダーシップとは、例えばクラブ・サークルの部長とかいったような役割・立場ではありません。
チームの目標達成のためにメンバーのやるべきことを明確にすることや、メンバーのやる気を引き出す行動ができるということです。
■エリア職はチームワークができることを自分の中から探してアピールする
エリア職は、支店・営業所で実作業に就く社員や、顧客とのコミュニケーションを大事にしながら、国内外の輸送を実現する業務を行います。
ですから、一緒に働く社員と適切なチームワークを発揮して業務を円滑に推進できることが大切です。
面接においてチームワークに関する質問があれば、学生時代において力を入れたことを伝える中で、チームワークができることをアピールしましょう。
力を入れたことはゼミやクラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いです。
それらの活動において、自分の役割と、活動目標達成のためにメンバーとどのように協力し合ったか、メンバーの意見を尊重するなかで、どのように自分の考えを理解してもらったかなど、チームの中での円満な人間関係に努力したエピソードを探し出して語ってください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ運送(物流)業界を選ぶのか明確に伝える
メーカーや他の三次産業ではなく、なぜ運送(物流)を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
運送業界とは何か、運送業界を取り巻く環境や、証券業界の仕事についての基本は、ブログ記事「【2025年】運送業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
運送会社について業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
日本通運のグループ企業理念、事業内容、グループ経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが日本通運を選んだ志望動機になります。
また、日本通運と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
日本通運を志望する学生は、運送、物流業界に興味がある人だと思います。
ですから、日本通運の応募者は、近鉄エクスプレスや郵船ロジステックス、SGホールディングス、JFE物流、阪急阪神エクスプレスなどの運送・物流関係の企業などとかけもち応募する学生が多いようです。
たとえ日本通運が第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜ日本通運なのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■日本通運でなぜその職種、コースを希望するのか、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
応募する職種、コースを希望する理由とそこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
日本通運で注目している事業やサービスと、その注目理由も話せるようにしておくと良いでしょう。
■日本通運の仕事の理解度を試す質問に答えられるように準備する
面接では、日本通運の仕事の理解度を試す質問もなされます。
例えば、「物流業界は体質が古いが大丈夫ですか」「現場で働けますか」「倉庫は見たことがありますか」といったような質問です。
こうした特に現場に近い仕事に耐えられるかどうかを試す質問には「大丈夫」であることを伝えましょう。
■他社の応募状況と志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、運送(物流)業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたら、日本通運と同レベルの企業に応募中ならそれを答えてください。
運送(物流)業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、日本通運の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は2~3回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
日本通運は、運送業界売上高1位であり、物流業界でも売上高2位の総合物流企業です。
このような日本通運の面接を攻略するためには、まず運送業界を取り巻く環境を理解することと、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】運送業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社概要、グループ企業理念、グループ経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも日本通運のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で日本通運の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
日本通運の面接攻略のまとめ【就活】
日本通運に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
日本通運が採用したい人材は、「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」です。
面接では最初ESに沿った質問があります。人柄をみることと、仕事の理解度を試す質問がなされます。ガクチカ、志望動機の深掘りもあります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
- 総合職はリーダーシップを発揮することができることを説明する
- エリア職はチームワークができることを自分の中から探してアピールする
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ運送(物流)業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
- 日本通運でなぜその職種、コースを希望するのか、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 日本通運の仕事の理解度を試す質問に答えられるように準備する
- 日本通運の志望順位と他社の応募状況を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは運送業界を取り巻く環境を理解すると同時に、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
日本通運の中途採用情報について【転職】
続いて日本通運の転職の面接について解説していきます。
はじめに日本通運の経験者(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
日本通運は転職の希望者を対象とした中途採用を積極的に行っています。
募集職種は総合職とエリア職で、社会人経験3年以上の人です。
総合職は転勤を伴う異動があります。エリア職は、原則、転居を伴う異動はありません 。
募集職種については、経験者採用情報をご覧ください。
また日本通運は、キャリアを登録することで、適した職種・ポジションが発生した場合、会社から案内するキャリア登録の仕組みがあります。
- 選考フロー
WEBエントリー→書類選考→適性検査・面接(複数回)→内定
- 面接
面接では求める人材にふさわしいかどうかと、現職(前職)の職務内容の深掘りをすることで、応募者が日本通運で活躍できるかを探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 知らない土地でもすぐに馴染めますか
志望動機に関すること
- なぜ日本通運を志望しますか
- 日本通運でどのような仕事をやりたいですか
- 日本通運で貢献できることは何ですか
- 海外勤務を希望しますか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機、退職理由に関することを必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
日本通運は、上記の求める人材にあるように「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」を求めています。
ここで、「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる」は課題解決力を、「自ら考え、主体的に行動できる」は、行動力を表しています。
日本通運は、2037年ビジョンに掲げる「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、「経営計画2028」では、グルーバル市場での事業成長の加速、日本事業の再構築、サステナビリティ経営の推進、事業の成長を支えるコーポレート戦略、企業価値向上に向けた取組み、といった重要戦略に取り組んでいます。
このためには、課題解決力と行動力を持つ人が必要なのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類に記入した職務内容だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、目標達成に向けて課題を見つけ、解決のためにこれまでの考えにとらわれない新しい対策を立案し、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験があれば、それを加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
最後に、日本通運で活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集職種に役立つことを伝えましょう。
■総合職はリーダーシップを発揮することができることを説明する
日本通運は、総合職のキャリアパスとして、『「会社全体」ひいては「ホールディングス全体」の視点で組織をけん引する「経営幹部」を目指す』ことを挙げています。これはリーダーシップを期待しているのではないでしょうか。
リーダーシップについて、役職は関係ありません。目標を達成するために自ら関係者に働きかけて、組織を動かすことです。
面接でリーダーシップについて質問があれば、このような経験を説明してください。
■運送・物流の知識を答えられるように準備する
日本通運の中途採用募集では、運送・物流業界の経験が必要な職種と、必要でない職種があります。
運送・物流業界の経験が必要な職種では、それらの専門知識に関する質問がされます。一方、経験が必要でない職種でも、基礎知識を質問されるかも知れません。
ですから、経験者は専門的な知識について、質問があれば答えられるように準備しましょう。
また、経験のない応募者は、基礎的な知識を勉強しておいてください。
運送・物流業界に関する直近のニュースもチェックしておきましょう。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
日本通運のグループ企業理念、事業内容、グループ経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることが日本通運を選んだ志望動機になります。
また、日本通運と競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
日本通運を志望する人は運送、物流に興味がある人であり、日本通運と並行して、同業の各社に応募する人が多いかもしれません。
たとえ日本通運が第一志望でなくても、競合他社と比較し、なぜ日本通運なのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える
総合職の希望者は、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事となぜやりたいかを的確に説明する必要があります。
中途採用の応募者が応募職種を選んだ主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルが日本通運で活かせるからではないでしょうか。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルが日本通運で活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
希望する仕事で注目している事業やサービスとその注目理由も話せるようにしておくと、なお良いでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、日本通運の中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
日本通運は、運送業界の売上高NO.1、広く物流業界をみても売上高NO.2の企業です。
このような日本通運の面接を攻略するためには、まず運送業界を取り巻く環境を理解することと、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】運送業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社概要、グループ企業理念、グループ経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にも日本通運のホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で日本通運の基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
日本通運の面接攻略のまとめ【転職】
日本通運に入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
日本通運が採用したい人材は、「自ら考え、主体的に行動する自律型人材」「お客様に戦略的・創造的な物流プランを提案できる人」です。
面接では求める人材にふさわしいかどうかと、現職(前職)の職務内容の深掘りをすることで、応募者が日本通運で活躍できるかを探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中から探してアピールする
- 総合職はリーダーシップを発揮することができることを説明する
- 運送・物流の知識を答えられるように準備する
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ日本通運を選ぶのか明確に伝える
- なぜその職種を選んだか、そこでやりたい仕事は何かを明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは運送業界を取り巻く環境を理解すると同時に、運送業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、日本通運とはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
日本通運の会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
日本通運を志望するときに知っておきたい社風
日本通運を受けるにあたり、知っておきたい社風について以下に記します。
- 総合職は土日に出勤することもあります。昨今の働き方改革の影響から勤務時間についてはメリハリのある職場に変化しつつあります
- 社員は日本の物流を背負っている、という自負があります。公共性、社会性が極めて高いため、高い倫理観を持っている社員が多いです。
- 昔に比べて女性への理解は深まっていますが、まだ古い体質が残っているので、女性管理職は母数のわりに多くありません。
面接で語る志望動機を作る際には、このような社風をよく知っていることが大切です。
日本通運の会社概要
ここからは日本通運の会社概要を説明します。
- 日本通運は国内運送業界で売上高一位、物流業界の売上高でも三位の総合物流企業です。
その事業は国内輸送、国際輸送、ロジスティクス・ソリューション、専門輸送、倉庫保管、と多岐にわたります。
営業倉庫面積は国内約391万㎡で日本NO.1、海外倉庫面積約382万㎡です。
海外にも49の国316都市に、754の拠点を構えています。
海外従業員は22,732人であり、海外勤務経験者は約4,500人に及びます。
- 日本通運は1872年設立の陸運元会社が前身です。その後1937年に日本通運株式会社を創設します。
2022年1月、持株会社のNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社を設立し、同社の完全子会社となりました。
- NX(日本通運)グループの企業メッセージは、「We Find the Way」です。
- NIPPON EXPRESSホールディングスの2023年12月期の決算数字は次の通りです。
資本金は701億7,500万円です。
従業員数は、34,299人です。(日本通運 2023年1月)
従業員数は、34,299人です。
連結売上収益は、2兆2,390億円です。
連結営業利益は、600億円です。
連結当期利益は、370億円です。
セグメント別売上高構成比は、日本51.4%、米州6.2%、欧州7.9%、東アジア6.5%、南アジア・オセアニア5.8%、警備輸送2.8%、重量品建設2.1%、物流サポート17.4%です。
日本通運の事業別売上収益比は、鉄道6.0%、小口貨物3.1%、自動車16.1%、海運11.9%、港湾6.1%、航空19.4%、倉庫・保管庫13.9%、工場内6.3%、引越・移転4.7%、警備輸送0.0%、重機建設5.5%、その他7.1%です。
面接では、「NX(日本通運)グループの企業メッセージを知っていますか」と質問されるかも知れません。覚えておきましょう。
NX(日本通運)グループの企業理念
ここではNX(日本通運)グループの企業理念について紹介します。
NXグループ企業理念
私たちの使命 それは社会発展の原動力であること
私たちの挑戦 それは物流から新たな価値を創ること
私たちの誇り それは信頼される存在であること
面接において「企業理念を知っていますか」と質問されるかもしれません。その内容を覚えておきましょう。
NX(日本通運)グループの経営計画
日本通運は、「NXグループ経営計画2028-Dynamic Growth2.0 “Accelerating Sustainable Growth~持続的な成長の加速~”- 」(2024年度~2028年度)を推進中です。その概要を紹介します。
- 2037年ビジョン
2037年のありたい姿は、「グローバル市場で存在感を持つロジスティックカンパニー」であり、この実現に向けた具体的な行動が経営計画
- 中期経営計画
- 数値目標
2037年に売上4兆円を目指し、前経営計画に続くセカンドステージとして変革への取り組みを推進
2028年に売上高3兆円(2023年実績比34.0%増)、事業利益1,500億円(84.7%増)、ROE(Return On Equity:自己資本利益率)10%以上(5.2ポイント上昇)を目指す
- 重点戦略
重点戦略は「事業の成長戦略」、「サステナビリティ経営戦略」、「事業の成長を支えるコーポレート戦略」「企業価値向上に向けた取組み」の4点として、「事業の成長戦略」では、「グローバル市場での事業成長加速」と、「日本事業の再構築」に向けた取り組みを推進
- 「グローバル市場での事業成長加速」では、顧客志向・顧客サプライチェーン視点によるロジスティクス事業の成長及び、M&Aや提携、戦略投資によるダイナミックな事業成長の実現
- 「日本事業の再構築」では、各事業の強靭化による収益力の向上と低収益事業の変革・整理・入れ替え
- 「サステナビリティ経営戦略」では、事業を通じた持続可能な社会への貢献の実現
- 「事業の成長を支えるコーポレート戦略」として、①人的資本の充実化と人財エンゲージメント強化、②DX・IT推進による提供価値の進化・変革と新たな価値創出、③経営マネジメント体制の変革と各コーポレート機能のグループとしての一体性向上、④グローバルでの成長を支えるガバナンスとリスクマネジメント強化
- 「企業価値向上に向けた取組み」として、①経営計画の着実な実行による継続的なROE向上実現、②事業成長と資本収益性の向上を実現する資本政策、③ROIC(Return On Invested Capital:投下資本利益率)重視の事業ポートフォリオマネジメント推進
- 数値目標
面接の志望動機をつくりあげるときに経営計画を理解していると役に立ちます。