【2025年】ホテル業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識
ホテル業界を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。
この記事では、ホテル業界に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就職や転職の面接に役立ててください。
ホテル業界とはどのような業界なのか
ホテル業界とは、ホテル内の宿泊する部屋や、レストラン、結婚式場などでのサービスを提供する業界です。
ホテルは利用者の目的により三種類に分類されます。
- シティホテルは主に都市部に立地し、広い部屋や複数の豪華なレストラン&バー、結婚式場、会議場・宴会場、プール、フィットネスジムなどの設備を整えています。
館内ショップもあります。
- ビジネスホテルも主に都市部に立地しますが、館内設備はビジネス出張者向けに設計されています。
なので、サービスや部屋の設備も必要最低限に抑えてあり、他のホテルと比較すると低価格で提供されます。
なお、ビジネスホテルは和製英語で、英語では「budget hotel(バジェットホテル)」がビジネスホテルに近いホテルです。
- リゾートホテルは観光客の宿泊を目的としています。そのため景観にこだわった立地に建っています。長期間の宿泊を楽しむことができるように設備設計がなされています。
部屋は宿泊客の人数により何種類ものタイプがあります。
レストランの種類も豊富で、館内ショップには土産物が数多く並べてあります。
レジャーを楽しめるように配慮されており、駅や行楽地までの送迎バスが用意されていることもあります。
以上、三種類のホテルについて大まかな違いを説明しましたが、ホテルの種類は法律上の違いはなく、設備等も明確に区分できるものでもありません。
ホテル業界を取り巻く環境と課題
- 2023年の国内の延べ宿泊者数は前年比31.6%増の5億9,275万人でした。コロナ禍前の2019年比0.5%減までに回復しています。
客室稼働率は全体で57.4%、シティホテルの稼働率は69.3%、ビジネスホテルの稼働率は69.4%、リゾートホテルの稼働率は52.2%、旅館は37.0%でした。(観光庁)
2019年までのホテル業界は、訪日外国人の増加や東京五輪需要の追い風を受けて、好調に推移していましたが、2020年のコロナ禍で事態は一変しました。
訪日外国人客は消失し国内旅行者の需要も激減しました。インバウンドや東京五輪に向けて、開業が続いていたホテル業界に大きな打撃を与え、稼働率は低下し地方では倒産が相次ぎました。
一方で、主に富裕層向けの会員制ホテル事業を展開しているリゾートトラストはコロナ禍で他のホテルが苦戦している中、会員制という強みを生かし、底堅い業績を残しています。
2021年は、新型コロナの影響を引き続き受けましたが、地方観光やビジネス需要が徐々に増え、大幅に落ち込んだ2020年からは回復基調となりました。2023年は、コロナ前の2019年の水準にほほ近い水準となりました。
- 2022年3月末には新型コロナウイルス感染症による行動制限(まん延防止等重点措置)が終了し、県民割などの旅行支援が再開しました。
2022年10月には「GO TO トラベル」に代わる「全国旅行割(全国旅行支援)」が実施されました。
2022年10月から訪日外国人に対するビザ免除の再開、入国者上限の撤廃、個人旅行(FIT)の解禁が実施されたことを受けて、アジア各国を中心とした訪日外国人が急増しています。2023年8月、中国の日本への団体旅行が解禁となっています。
「コロナ後に訪れたい国ランキング」で日本が1位を獲得するなど、海外では日本旅行の人気が高まっています。(DBJ・JTBFアジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査)さらに32年ぶりの円安水準もインバウンドを後押ししています。
一方で、訪問客の急増を起因とする交通渋滞の発生、景観破壊、インフラ整備の遅れにより、地域住民の生活の質を低下させるオーバーツーリズムや、ホテル業界の人手不足対策が課題となっています。
- 円安や訪日中国人客数の回復など、インバウンド需要の増加が牽引して、2024年も延べ宿泊者はコロナ禍前を上回る水準で推移しています。加えて、客室単価も旺盛な需要を背景に上昇が続いています。
今後も宿泊需要の増加が見込まれる反面、需要増を想定した宿泊施設の新設が進んでいて、供給過剰によるRevPAR(客室単価×客室稼働率)の低下や人材獲得競争の激化による収益性の低下が想定されます。
このため、ホテル事業者では、直近の好調な需要環境下においても、DX化やサービス内容の見直しにより必要な人手を減らしつつ、給与の引き上げやフレキシブルな働き方の導入などの積極的な取り組みによって働き手を安定的に確保できる体制を整備する必要があります。
以上のようなホテル業界をとりまく環境と課題について知っているとグループディスカッションや面接での質問に役に立ちます。
例えば面接で「宿泊者を増やすためにはどのような対策をすれば良いと思いますか?」といった質問がなされることがあるかも知れません。
ホテル業界の仕事
ホテル業界の仕事は、一般の会社にある人事、経理、総務、購買、施設管理といった職種以外にもホテル特有の仕事があります。
ホテルの顔としてのフロントや、お客様を客室まで案内するベルパーソン、正面玄関に立ちお客様を出迎えるドアマン、お客様のあらゆる相談にのるコンシェルジュ、客室をメンテナンスするハウスキーピングがあります。
料飲部門では、レストランの受付をするレシェプショニストやウェイター・ウェイトレス、ルームサービスがあります。
宴会部門では、予約や宴会サービス担当がいます。
一方、旅行代理店などを通じてホテル利用を推進する営業や広報、イベントなどの企画、結婚式場のブライダル・テーブルコーディネーターなどもあります。
ホテルスタッフはシフト勤務で、平日に休みを取ることが一般的です。
年末年始やゴールデンウィークといった繁忙期には長期休暇を取ることは難しく、時期をずらして取ることが通常です。
ホテル業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが面接で志望動機を答えるときに大切です。
また、事前に十分把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
ホテル業界各社に応募する人は、ホテル業界の基礎知識を身につけて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。
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ホテル業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。