【26卒/25年転職】面接官が教える「JFEスチール」の面接対策
鉄鋼業界で売上高2位のJFEスチールに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。応募者は事前にどのような面接対策をしたらよいのでしょうか?
JFEスチールに入社を希望する人がぜひとも知っておきたい就職の面接に関しての情報や、ノウハウというものがあります。
例えば、JFEスチールの面接では求める人材をよく理解して、特に課題解決力と行動力をアピールすることが大切です。
一方、面接で志望動機を語るためにはなぜ鉄鋼業界を選ぶのか、について的確に答えられなくてはいけません。
さらに競合他社と比べてなぜJFEスチールなのかについても面接官が納得できるように答えられることが大切です。
これら以外にもJFEスチールの就職の面接を受けるにあたって大切なポイントがあります。
本ブログでは、面接官である筆者が、JFEスチールの採用情報とともに、就職の面接で必ず訊かれる自己PRや志望動機の受け答えなどについてその対策を解説していきます。
さらに面接に臨むうえで必要な知識として、JFEスチールの会社に関する情報を載せています。
面接対策は、自己分析や企業研究の段階から既にはじまっています。
自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
就活中の学生や転職希望者は、本サイト「キャリア育みファーム」を読んでいただければ、自己分析・企業研究の段階からスムーズに選考・面接対策ができるようになります。
さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「就活面接必勝法」・「転職面接必勝法」を用意しております。
JFEスチールの求める人材
JFEスチールはどのような人材を求めているのでしょうか?
JFEスチールの新卒採用情報サイトにある「採用チームメッセージ」には、次のような文章が載っています。
・・・変化の激しい素材業界において、高い志と情熱を持って挑戦を続け、会社とともに成長してくれる人財を私たちは求めています。・・・
当社の行動規範「挑戦。柔軟。誠実。」には、私たちが成長していくために一番重要だと考えている要素が集約されています。
ここからJFEスチールの求める人材は次のような人と考えられます。
- 高い志と情熱を持って挑戦を続け、会社とともに成長してくれる人
- 成長していくために重要な、挑戦、柔軟、誠実の要素を持っている人
求める人材は、面接で自己PRをするときの参考としてぜひとも知っておいてください。
JFEスチールの新卒採用情報について【就活】
はじめにJFEスチールの新卒採用情報について以下に記します。
- 募集職種
JFEスチールは、事務系、技術系の募集をしています。
- 選考フロー
エントリー→エントリーシート→WEBテスト→面接(複数回)→内々定
- エントリーシート(25年卒)
自己PRに関すること
- 自己寸評及びPRを入力してください。(200文字以下)
- 学生生活の中で一番力を入れて取り組んだことについて入力してください。(200文字以下)
- ゼミまたは研究室に参加されている方は研究テーマをご記入ください。 (40文字以下)
- 研究内容を簡単にご記入ください。(400文字以下)
志望動機に関すること
- 当社への応募理由と従事してみたい業務について入力してください。(200文字以下)
- 面接
面接ではガクチカと研究内容の深掘り、JFEスチールの志望度を確認されます。技術系はパワーポイントを用いて7分間の研究発表を行い、発表に対しての質疑応答を行います。
自己PRに関すること
- 自己紹介・自己PRしてください
- 大学時代に力を入れたことは何ですか(力を入れた理由、役割、活かせた能力、大変だったこと、結果と学んだこと、それを仕事にいかに活かせるか)
- 研究内容を説明してください(研究の特徴、工夫したこと、苦労したことと乗り越え方、スケジュールと目標、期待される応用先)
- ゼミではどのようなことを勉強しましたか
- 得意科目は何ですか
- サークル活動は何をしていましたか
- アルバイトは何をしていましたか
- 自分の性格がどのように形成されてきたと思いますか
- 強み・弱みは何ですか(弱みの改善に取り組んでいること)
- 趣味や特技は何ですか
志望動機に関すること
- 就活の軸は何ですか
- なぜ鉄鋼業界を志望しますか
- 鉄鋼業界にどのようなイメージを持っていますか
- なぜJFEスチールを志望しますか
- なぜ日本製鉄ではなくJFEスチールなのですか
- 同業他社との違いは何だと思いますか
- 入社後の希望する職種とやりたい仕事は何ですか
- キャリアプランはありますか
- 工場に勤めることに抵抗はないですか
- 初任配属地の希望はありますか
- インターンシップの感想を話してください
- 他社の応募状況とJFEスチールの志望順位を教えてください
- 採用人数
19年度入社実績 204名(事務系51名 技術系153名)
20年度入社実績 228名(事務系59名 技術系169名)
21年度入社実績 128名(事務系27名 技術系101名)
22年度入社実績 91名(事務系20名 技術系71名)
23年度入社実績 113名(事務系34名 技術系79名)
24年度入社実績 146名
25年度入社計画 200名程度
- 24年新卒入社大学別就職者数
国公立大:
東京大8、京都大12、北海道大16、東北大14、名古屋大7、大阪大16、九州大14、東京工大8、一橋大1、筑波大6、千葉大6、電通大2、都立大4、横浜国大8、金沢大4、大阪公立大3、神戸大6、岡山大11、広島大4、熊本大3、他
私立大:
早稲田大7、慶応大10、上智大3、明治大8、青山学院大4、立教大3、中央大5、法政大8、学習院大3、日本大1、駒沢大1、東海大1、東京理科大7、芝浦工大1、工学院大4、金沢工大1、中京大1、南山大1、立命館大6、関西大6、関西学院大8、京都女子大1、近畿大1、他
以上は大学院修了者を含みます。
※サンデー毎日(2024年9月1日号)参照
- 学歴フィルター
JFEスチールは、難関国公立、私立大学を中心に採用していますが、中堅大学からも採用しています。
面接攻略の考え方【就活】
就活の面接では自己PRと志望動機を必ず訊かれます。
よってそれらの答えをあらかじめ準備する必要があります。
以下の自己PRと志望動機のヒントを参考にしてまとめてください。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
JFEスチールは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、JFEスチールは「高い志と情熱を持って挑戦を続け、会社とともに成長してくれる」「成長していくために重要な、挑戦、柔軟、誠実の要素を持っている」人を求めています。
ここで、「高い志と情熱を持って挑戦を続ける」や「成長していくために重要な、挑戦、柔軟の要素を持っている」は、課題解決力と行動力を表しているのではないでしょうか。
JFEスチールは、高い技術力で独自性・機能性の高い製品を社会に提供しています。最新の取り組みとしては、高付加価値品比率の引き上げといった「量から質への転換」や、インドなど海外事業の成長拡大、DX戦略、カーボンニュートラルの実現が挙げられます。
これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、課題解決力と行動力をアピールしましょう。
課題を発見し、既存の発想にとらわれずに新しい解決法を考え、解決のための計画づくりができ、実現のために粘り強く取り組む人というアピールです。
力を入れたことは学業、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などなんでも良いのです。
最も力を入れたことは何か、なぜ力を入れたのか、困難だったことと困難を解決するために創意工夫してどのように粘り強く行動したか、その結果と自分が身につけたことを語ってください。
但し、JFEスチールは採用するすべての人に課題解決力と行動力を求めているわけではありません。
自分の最も伝えたい能力が他にあるなら、その能力を上手に説明してください。
■人と誠実に対応できることを説明する
JFEスチールは、「成長していくために重要な、挑戦、柔軟、誠実の要素を持っている人」も求めています。
職場のメンバーや他部署の関係者、取引先、顧客などと円滑に仕事をこなしていくためにはお互いの信頼関係が前提となります。
信頼関係を築くために大切なことは、相手の期待に対して誠実に対応することです。
面接では、学生時代において最も力を入れたことを伝える中で、関係する人達に対して誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
■技術系応募者は研究内容を語る
JFEスチールは基本的に技術系の会社であることを理解しましょう。新卒採用者の70~80%は技術系です。
JFEスチールの面接では、技術系応募者は研究内容の説明を求められます。
具体的には、なぜそれを研究するのか、研究にあたって、課題と課題を解決する上で困難だった点について、自分自身の工夫と成果を説明できるようにしてください。
課題を解決するために、どのように周囲を巻き込んでいったか、どのくらい粘り強く取り組んでいったかなどについても説明できるといいです。
また、研究成果が、JFEスチールでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
JFEスチールの技術的な仕事で直接使える研究をしていなくても、応募を希望する学生がいると思います。
その場合は面接で、論理的思考力など潜在的な能力面をアピールしてください。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜ鉄鋼業界を選ぶのか明確に伝える
なぜ鉄鋼業界を志望するか、その理由を説明できるようにしてください。
鉄鋼業界とは何か、業界を取り巻く環境についての基本は、ブログ記事「【2025年】鉄鋼業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を参照ください。
鉄鋼メーカーについて業務の理解を深めていき、魅力を語ってください。
■なぜJFEスチールを選ぶのか明確に伝える
JFEスチールの企業理念、事業内容、グループ中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがJFEスチールを選んだ志望動機になります。
また、JFEスチールと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
JFEスチールを志望する学生は、鉄鋼業界に興味がある人だと思います。
なので、JFEスチールの応募者は日本製鉄、神戸製鋼所といった鉄鋼各社などとかけもち応募すると思います。
また、鉄鋼業界以外にもJX金属といった大規模設備を持つメーカーに興味のある人もいるでしょう。
たとえJFEスチールが第一志望でなくても競合他社と比較し、なぜJFEスチールなのかを質問されたときに、しっかり答えられなくてはなりません。
■JFEスチールで希望する職種とその理由や、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
面接では、希望する職種とその理由、そこでやりたい仕事は何か、なぜその仕事をやりたいのかをきちんと説明できなくてはいけません。
あわせてやりたい仕事で活かせる能力やスキルがあればそれを伝えてください。
希望する職種や、やりたい仕事で注目している製品や技術、サービスとその注目理由も話せるようにしておくと、好印象です。
■他社の応募状況とJFEスチールの志望順位を答えられるようにする
志望順位については、迷わず第一志望ですと答えましょう。
他社の応募状況を聞かれたら、鉄鋼業界志望と答えてください。他社名を教えてほしいと聞かれたときは、大手の鉄鋼メーカーに応募中ならそれを答えてください。
鉄鋼業界以外なら「〇〇業界にも興味があり応募しています」くらいは答えてもいいです。
この場合まったくの異業種に応募している場合は、なぜ応募したのか答えられるようにしてください。
以上、の採用情報と面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい就活生のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの就活面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【就活】
JFEスチールは、日本製鉄に次ぐ国内2位の鉄鋼メーカーです。
このようなJFEスチールの面接を攻略するためには、まず鉄鋼業界を取り巻く環境を理解することと、鉄鋼業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
ブログ記事「【2025年】鉄鋼業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、JFEスチールとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JFEスチールの会社概要、企業理念、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもJFEスチールのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半でJFEスチールの基本的な知識を簡単に紹介します。面接を受けるにあたり必要と思われるので、ぜひ読んでおいてください。
JFEスチールの面接攻略のまとめ【就活】
JFEスチールに入社を希望する人が、必ず通過しなければならない面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
JFEスチールが求める人材は、「高い志と情熱を持って挑戦を続け、会社とともに成長してくれる」「成長していくために重要な、挑戦、柔軟、誠実の要素を持っている」人です。
面接ではガクチカと研究内容の深掘り、JFEスチールの志望度を確認されます。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 人と誠実に対応できることを説明する
- 技術系応募者は研究内容を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜ鉄鋼業界を選ぶのか明確に伝える
- なぜJFEスチールを選ぶのか明確に伝える
- JFEスチールで希望する職種とその理由や、そこでどのような仕事をやりたいか明確に伝える
- 他社の応募状況とJFEスチールの志望順位を答えられるようにする
面接を攻略するためには、まずは鉄鋼業界を取り巻く環境を理解すると同時に、鉄鋼業界で働いたときの仕事の内容も理解しておくことが大切です。
また、JFEスチールとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JFEスチールの会社に関する知識について、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
JFEスチールの中途採用情報について【転職】
続いてJFEスチールの転職面接について解説していきます。
はじめにJFEスチールのキャリア(中途)採用情報について以下に記します。
- 募集職種
JFEスチールは転職の希望者を対象とした事務系職種、技術系職種の中途採用を行っています。
社内に必要な能力、スキルを持つ人が足りないと思われる職種を募集していますので、応募にあたっては即戦力としての専門性が問われます。
具体的な募集職種はその時々で変わっていくと思いますが、2024年11月時点において10件の募集があります。
興味のある人は定期的にホームページをチェックしてください。
- 選考フロー
WEBエントリー→書類選考(履歴書・職務経歴書)→適性検査・面接(2~3回)→内定
- 面接
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで、応募者がJFEスチールで貢献できるかを探ります。
自己PRに関すること
- 現職(前職)の職務内容を説明してください
- 能力・スキルをJFEスチールでどのように活かせますか
志望動機に関すること
- なぜJFEスチールを志望しますか
退職理由に関すること
- なぜ現職(前職)を退職しますか
面接攻略の考え方【転職】
転職の面接では自己PRと志望動機に関することや退職理由を必ず訊かれます。
それらについて的確に答えるための準備をしてください。
以下の自己PRと志望動機、退職理由のヒントが参考になります。
- 面接時の自己PRのヒント
■課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
JFEスチールは、特に課題解決力と行動力を求めていると考えられます。
上記の求める人材にあるように、JFEスチールは「高い志と情熱を持って挑戦を続け、会社とともに成長してくれる」「成長していくために重要な、挑戦、柔軟、誠実の要素を持っている」人を求めています。
ここで、「高い志と情熱を持って挑戦を続ける」や「成長していくために重要な、挑戦、柔軟の要素を持っている」は、課題解決力と行動力を表しているのではないでしょうか。
JFEスチールは、高い技術力で独自性・機能性の高い製品を社会に提供しています。最新の取り組みとしては、高付加価値品比率の引き上げといった「量から質への転換」や、インドなど海外事業の成長拡大、DX戦略、カーボンニュートラルの実現が挙げられます。
これらを推進するために、課題解決力と行動力のある人材を求めているのではないでしょうか。
転職の面接では、現職(前職)において、応募書類だけでは説明しきれない仕事ぶりを説明してください。
その中で、業務目標達成に向けて課題を見つけ、既存の発想にとらわれず新しい解決法を考えて、関係者を巻き込んで粘り強く遂行した経験も加えてください。
さらに職務を実行するさいに困難だったこと、困難をどのように乗り越えて、成果を上げたかを伝えてください。
最後に、JFEスチールで活かせる、身につけた知識やスキルを語ってください。
もし上記の能力について乏しい場合は、自分の最も伝えたい能力を面接で上手に説明して、間接的にでも募集業務に役立つことを伝えましょう。
■人と誠実に対応できることを説明する
JFEスチールは、「成長していくために重要な、挑戦、柔軟、誠実の要素を持っている人」も求めています。
職場のメンバーや他部署の関係者、取引先、顧客などと円滑に仕事をこなしていくためにはお互いの信頼関係が前提となります。
信頼関係を築くために大切なことは、相手の期待に対して誠実に対応することです。
面接では、現職(前職)の職務を遂行する上で、関係する人達に対して誠実に対応したことがわかるような説明を行ってください。
■技術系応募者は技術力を語る
技術系応募者は、まず応募職種の職務内容を理解してください。
そして、それらに十分対応できる経験や能力、スキルがあることを、現職(前職)の職務を説明するなかで面接官にわかってもらう必要があります。
技術系応募者は、面接において、現職(前職)の職務内容の説明を相当詳しく求められます。
職務遂行にあたって、技術面の工夫と成果をわかりやすく説明することで持っている技術力をアピールしましょう。
成果を出すためのノウハウが、JFEスチールでどのように活かせるかも説明できるようにしてください。
もちろん直接そのような職務を経験していない人もいると思いますが、その場合は潜在的な能力面をアピールすることです。
- 面接時に志望動機を語るヒント
■なぜJFEスチールを志望するのか明確に伝える
JFEスチールの企業理念、事業内容、グループ中期経営計画などから感じたことをまとめてください。
そのなかで、自分が共感できることがJFEスチールを選んだ志望動機になります。
また、JFEスチールと競合他社のホームページをしっかり読んでその違いを知っておいてください。
JFEスチールは、鉄鉱石を原料に最終製品の鋼材の生産までを一貫して行う、「高炉メーカー」と呼ばれる、日本製鉄に次ぐ国内2位の鉄鋼メーカーです。
JFEスチールを志望する人は同じ鉄鋼業界のメーカーや、他のエネルギー業界、化学業界の企業にも興味があると思います。
そのような競合他社と比較し、なぜJFEスチールを選んだのかをしっかり答えられなくてはなりません。
■なぜその職種を希望するのか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
事務系、技術系を問わず、なぜその職種に応募したのか、そこでやりたい仕事とその理由を的確に説明する必要があります。
中途採用の応募者がその職種を希望する主な理由は、現職(前職)で培った自分の経験や能力、スキルがJFEスチールで活かせるからではないでしょうか。
それには職務内容をわかりやすく説明することで、経験や能力、スキルがJFEスチールで活かせて、やりたい仕事で貢献できることを伝えてください。
また、応募職種の分野で注目しているJFEスチールの製品や技術、サービスについて、なぜ注目しているかも話せるようにしておくとよいでしょう。
- 転職面接時に退職理由を語るヒント
■面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
「なるほど、そのような前向きな理由があって退職したのですね」と面接官に納得してもらえる内容を説明しましょう。
間違っても上司と合わないとか、給料が安いなどというネガティブな理由を言わないでください。
例えば、現職(前職)では、自分の持つ能力、スキルをこれ以上向上させることが難しく、キャリアアップのために転職を考えたというような言い方です。
以上、JFEスチールの中途採用情報と転職面接攻略の考え方を説明しました。
特に面接は複数回行われ、自己PRと志望動機に関する様々な質問がなされることが予想されます。
また、さらに面接対策(まさに、これこそが重要!!)を完全にしたい転職希望者のために、キャリア育みファームでは必勝マニュアル「ベテラン面接官が教えるとっておきの転職面接必勝法」の販売を行っています。役に立つこと請け合いです。
本マニュアルの方法で自己分析を進めることで、ライバルから一歩抜け出した自己PRと志望動機を作成できます。詳細については、マニュアルのページをご覧ください。
面接を攻略するために知っておきたい基本的な知識【転職】
JFEスチールの転職の面接を攻略するためには鉄鋼業界を取り巻く環境を理解することと、鉄鋼業界で働いたときの仕事の内容を理解しておくと役に立ちます。
ブログ記事「【2025年】鉄鋼業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識」を読んでおいてください。
続いて、JFEスチールとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JFEスチールの会社概要、企業理念、グループ中期経営計画など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
これら以外にもJFEスチールのホームページを隅から隅まで熟読することをお勧めします。
本記事の後半で面接を受けるにあたり必要と思われるJFEスチールの基本的な知識を簡単に紹介します。ぜひ読んでおいてください。
JFEスチールの面接攻略のまとめ【転職】
JFEスチールに中途入社を希望する人が、必ず通過しなければならない転職の面接試験。面接ではどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?
JFEスチールが求める人材は、「高い志と情熱を持って挑戦を続け、会社とともに成長してくれる」「成長していくために重要な、挑戦、柔軟、誠実の要素を持っている」人です。
面接では、求める人材にふさわしい人物かどうか、及び現職(前職)の職務内容について深掘りをすることで、応募者がJFEスチールで貢献できるかを探ります。
面接で自己PRをするときのポイントとしては、以下があげられます。
- 課題解決力と行動力を自分の中で探してアピールする
- 人と誠実に対応できることを説明する
- 技術系応募者は技術力を語る
面接で志望動機を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- なぜJFEスチールを志望するのか明確に伝える
- なぜその職種を希望するのか、そこでやりたい仕事を明確に伝える
面接で退職理由を伝えるときのポイントとしては、以下があげられます。
- 面接官が納得できる前向きな退職理由を伝えられるようにする
また、JFEスチールとはどのような会社なのかを理解することも面接準備には必須です。
JFEスチールの会社に関する知識など、面接での受け答えのためにぜひとも知っておいてください。
面接がいかに大切か、必ず役に立つ以下のリンクも参考にしてください。
JFEスチールを志望するときに知っておきたい社風
JFEスチールの面接を受けるにあたり知っておきたい社風について以下に記します。
- 住宅補助は手厚く家賃の75%が支給されます。(上限あり)独身者の寮は月額1.5万円です。財形貯蓄、持株会があります。
- 残業管理はしっかりなされていてサービス残業はありません。残業時間は部署により様々です。工場の生産管理は多いですが、本社部門は少ないです。フレックスタイムも導入されています。
- 年功序列、保守的、トップダウンの仕事の仕方で、典型的な日本の伝統ある大企業です。
- 人間的には優しい社員が多く、コミュニケーションも円滑です。
- 女性社員は少ないですが、会社は活躍することを期待して、女性に働きやすい職場環境を整え始めています。
面接で語る志望動機をつくる際には、このような社風をよく知っておくことが大切です。
JFEスチールの会社概要
ここからはJFEスチールの会社概要を説明します。面接において志望動機を語る上で役に立ちます。
- JFEスチールは高炉を所有し、鉄鉱石を原料に最終製品の生産までを一貫して行う、粗鋼生産量で日本製鉄に次ぐ鉄鋼メーカー(高炉メーカー)です。
- JFEスチールは、1912年設立の日本鋼管株式会社と、1950年設立の川崎製鉄株式会社が始まりです。
2002年に日本鋼管と川崎製鉄が持株会社JFEホールディングスを設立。2003年に日本鋼管と川崎製鉄で会社分割による事業再編を実施します。川崎製鉄は非鉄鋼事業を分割して、日本鋼管の鉄鋼事業を継承し、JFEスチールに商号変更しました。
- JFEスチールは、新興国の鉄鋼需要に対応するためインド、タイ、インドネシア、ベトナム、UAEなど海外での現地生産を拡大しています。輸出比率も42%(2020年度)となっています。
最先端の取り組みを支える土台として、設備投資額2,388億円、研究開発費324億990万円など設備や研究開発に多くの投資を行っています。
過去3年分の特許登録件数は、国内2,165件、海外5,455件と数多くの特許も取得しており、世界最高峰の技術力を、今後も製品に反映していきます。
- 2024年3月期の経営数字は次の通りです。
資本金は、2,396億円です。
連結従業員数は、連結で43,081人です。
売上収益は、3兆7,160億円です。
セグメント利益は、2,027億円です。
面接では、「JFEスチールの輸出比率を知っていますか」と質問されるかも知れませんので、覚えておくと良いです。
JFEスチールの企業理念
ここではJFEスチールの企業理念を紹介します。
企業理念
JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。
行動規範
挑戦。柔軟。誠実。
面接では、「企業理念を知っていますか」と質問されることもありますので、覚えておきましょう。
JFEグループの中期経営計画
JFEグループは、第7次中期経営計画(2021~2024年度)を推進中であり、その概要を説明します。
- 中期経営計画の期間を創立以来最大の変革期ととらえ、持続的成長のための強靭な経営基盤を確立し、新たなステージへ飛躍するための4年間と位置付けています。
- 中長期経営の方向性として、「社会課題解決に貢献し、安定した収益力を確立することで、経営基盤の強靭さを確かなものにし、グループの中長期的な持続的成長と企業価値向上を実現する」ことです。
- 社会課題解決への貢献の施策は次の内容です。
- 「JFEグループ環境経営ビジョン2050」を策定する(2050年のカーボンニュートラル実現を目指す)
- 安全・健康管理、人材の活躍推進、エンジニアリング事業を通じた地域社会への貢献、サプライチェーンの人権尊重を進める
- コーポレートガバナンスの更なる充実を図る
- 安定した収益力の確立の施策は次の内容です。
- 国内鉄鋼事業の量から質へ転換し、世界トップレベルの収益力を追求する
- 成長戦略を推進する
- DX戦略の推進により競争力の飛躍的向上を図る
- 選択と集中に基づく効果的な投資と、財務健全性の両立を図る
面接で自己PRや志望動機を語るさいは、中期経営計画を理解しておくことが大切です。